JPH04200856A - 不定形耐火物ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、溶鋼用の取鍋の敷部に使用する湯当りブロ
ックや混銑車や樋の湯当りブロックなどに用いられる不
定形耐火物ブロックに関する。

［従来の技術］ 従来、取鍋の敷の湯当り部には耐火れんがを使用１２て
いたが、近年は、熱衝撃抵抗の大きい不定形耐火物をブ
ロック化して使用することが多くなっている。

取鍋敷の湯当り部に耐火れんがを使用した場合、れんが
同士をモルタルで接着しているため、溶損やスポールな
どにより残厚が小さくなったときに、耐火れんがが抜は
落ちて取鍋の寿命が短命となる場合が多かった。

これに対し、不定形耐火物を成形してなる不定形耐火物
ブロックは、一体構造となっているため、残厚が小さく
なったときにも、湯当りブロックが容易に抜は落ちたす
せず、取鍋の寿命が延長するという特徴を有している。

この不定形耐火物ブロックは、通常、所定の型に不定形
耐火物を鋳込んで、硬化さぜた後に、所定時間養生し、
その後、３５０〜５００℃で乾燥することにより製造さ
れている。また、養生時に強度を発現させるために、オ
ートクレーブを用いて養生する場合もある。

［発明が解決しようとする課題］ 子連のように、不定形耐火物ブロックを湯当りブロック
として用いた場合、残厚の減少時に抜は落ぢるというお
それは少ない。しかし、使用初期においては、強度不足
や受鋼時の衝撃によるブロックの摩耗や、亀裂の発生な
どがみられ、さらに、加熱、焼結による湯当りブロック
の収縮率が太きく、湯当りブロックと周囲の耐火れんが
との間より地金差しが生じるなどの問題点がある。

この考案は、上記の問題点を解決するものであり、使用
初期においてもその表面強度が大きく、かつ、昇温によ
る収縮の少ない不定形耐火物ブロックを提供することを
目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、この発明の不定形耐火物ブ
ロックは、 不定形耐火物を成形してなるプレキャストブロックの表
層のみを焼成したことを特徴とする。

［作用コ 不定形耐火物の表面が焼成されることにより、表面強度
が向上するとともに、加熱されたときの収縮が抑制され
る。

この発明の不定形耐火物として使用される耐火材料とし
ては、アルミナ系、アルミナ−シリカ系、アルミナ−ス
ピネル系、アルミナ−クロム系、アルミナ−７グネシア
系、ジルコン系など種々の材料を用いることができる。

−船釣には、アルミナ７０〜８０％を含有するものもし
くは、アルミナ−スピネル系（スピネル１０〜５０％）
などの材料が用いられる。

上記耐火材料に添加されるバインダとしては、アルミナ
セメントを使用することができるが、さらに、リン酸、
リン酸塩、硫酸塩、水ガラス、シリカゾル、アルミナゾ
ル、レジンなどをバインダとして用いてもよい。

すなわち、この発明にかかる不定形耐火物ブロックとし
て用いることができる耐火材料及びバインダは特に限定
されるものではな（、通常の耐火材料及びこれに添加さ
れるバインダを適宜選択して用いることができる。

また、不定形耐火物を成形してなるブロックの表層を焼
成する方法も、特に限定されるものではなく、電気炉に
よる加熱、酸素プロパンバーナによる加熱、あるいはト
ンネル窯を通すことによる加熱など種々の加熱方法によ
りブロックの表層を加熱して焼成することができる。

ブロックの表層の焼成層の厚みは、５〜５０ｍｍの範囲
にあることが好ましい。焼成層の厚みが５ｍｕｍ未満で
ある場合には、十分な表面強度が得られず、湯当りブロ
ックとして使用したときに、溶鋼落下時の衝撃により、
ブロックの摩耗や割れを生じる。また、焼成層の厚みが
５０１１ＩＩ１１を越えると、熱衝撃によりブロックに
亀裂が発生した場合に、亀裂が稼働面から背面にまで到
達してブロック背面に地金差しが起こり、ブロックの抜
は落ちが生じるという問題点がある。また、耐火物ブロ
ックの製造工程における焼成時間が長くなり、製造コス
トの面からも不利である。したがって、焼成層の厚みは
、１０〜４０ｍｍの範囲にあることがより好ましい。

また、ブロックの表層を焼成する温度としては、セラミ
ックボンドが形成される温度、例えば、アルミナセメン
ト系の不定形耐火物では水和結合がなくなり、セラミッ
クボンドが形成される９００°Ｃ以」二の温度で焼成す
ることが必要であり、１０００″Ｃ以上であることが好
ましい。

［実施例コ ＝５− 以下に、この発明の実施例を比較例とともに示して、発
明をより詳細に説明する。

不定形耐火物ブロックの耐火材料として、アルミナ（Ａ
１２０３）、シリカ（Ｓｉ０２）、酸化カルシウム（Ｃ
ａｄ）を表１に示すような割合で、含有する不定形耐火
物（アルミナ８０％クラス）を用い、これに、バインダ
としてアルミナセメントを添加し、鋳込み成形を行なっ
て、プレキャストブロックを形成し、このプレキャスト
ブロックを、表１に示すような１１００〜１４５０″Ｃ
の温度で２〜４時間焼成した。

このようにして得た不定形耐火物ブロックについて、表
層部及び内部の曲げ強さや耐摩耗性などの物性を測定す
るとともに、取鍋敷部の湯当りブロックとして使用して
亀裂発生のを無及び程度を観察した。

なお、表１において、表層部の曲げ強さは、加熱面より
４０ｍ１１までの部分を試料として測定を行ない、内部
の曲げ強さは、加熱面より４０ｍｍから８０ｍｍまでの
部分を試料として測定を行なった結果を示している。

また、表１には本願発明の実施例についての測定結果と
ともに、表層部を焼成していない従来例についての測定
結果を示している。

表１から、実施例の耐火物ブロックは、表層部の曲げ強
さや耐摩耗性が従来例に比較して著しく同士Ｌｒおり、
また、湯当りブロックとして使用１、た場合の亀裂の発
生は、認められないか、認められたとしてもわずかであ
り、従来例に比べて大幅に改善されている（−とがわか
る。これらの物性の改善の程度は１４５０”Ｃで焼成し
たものにおいて著しく、さら（ζオー　トクレー・ブで
養生したものについてはより顕著である。また、内部の
ｔｌ１口ず強さについては実施例と（ｄ法例との間で大
きな差はな（、もし使用中に亀裂などが生じた場合にも
、亀裂が背面側に容易１ご達する。１−うな状態ではな
いことがわかる。

なお、表１には記社していないが、本願発明の実施例に
かかる不定形耐火物ブロックは、表層が焼成されている
ため、使用時の熱収縮は従来例と比較１．て十分に小さ
く、この点でも取鍋敷の湯当りブロックとして適してい
ることを確認することができた。

［以下余白コ ［発明の効果］ 上述のように、この発明の不定形耐火物プロ、７りは、
不定形耐火物を成形してなるブ１／キャストブロックの
表層のみを焼成しているので、使用初期における表面強
度が向−１−１，、かつ、昇温時の収縮が抑制される。

したがって、取鍋敷の湯当りブロックなどの用途に適し
た不定形耐火物ブロックを得ることができる。

特許出願人　　川崎炉材株式会社 代　理　人　　弁理士　西洋　均 −ｌ〇−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）不定形耐火物を成形してなるプレキャストブロッ
   クの表層のみを焼成したことを特徴とする不定形耐火物
   ブロック。