JPH0420018Y2 - - Google Patents

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JPH0420018Y2
JPH0420018Y2 JP17663585U JP17663585U JPH0420018Y2 JP H0420018 Y2 JPH0420018 Y2 JP H0420018Y2 JP 17663585 U JP17663585 U JP 17663585U JP 17663585 U JP17663585 U JP 17663585U JP H0420018 Y2 JPH0420018 Y2 JP H0420018Y2
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cooling
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はスラツシユ成形における金型装置に
関する。
スラツシユ成形法は予備加熱した金型に粉状又
は液状樹脂材料を投入し、金型の加熱により、金
型のキヤビテイ面に投入材料の一部を溶融着せし
め、その後非溶融状態に残された材料を金型より
排出し、依然金型表面に薄肉状にその粘性を増し
て付着した材料を再度加熱キユアーせしめ、その
後金型を冷却し、成形品を脱型する工程よりな
る。そしてスラツシユ成形法の、より具体的な一
実施例としては、自動車内装品、家具類の室内装
備品にて、内部の半硬質又は軟質ウレタン発泡体
の表面を被覆するその厚さ0.4〜2.0mm程度の合成
樹脂製表皮体の成形に向けられるものである。
(従来の技術) 金型の時間帯による加熱及び冷却作業の切換え
を迅速に行うために、従来、例えば特公昭54−
10581号公報にその一例を示すように金型の背面
側に加熱、冷却用媒体を供給するためのパイプ群
を金型背面を略カバーする形態にて熔接配管し、
パイプ内への熱媒体の交互供給により、金型の加
熱、冷却の切換え作業を行つている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし金型の背面部に熔接配管せしめた熱媒体
供給パイプ内に加熱又は冷却用媒体を交互に供給
し、熱媒体の保有する熱エネルギーの熱交換は供
給パイプを介して、換言すれば金型の加熱、冷却
は供給パイプを介して間接的に実施されるため、
効率面で十分満足することができず、又加熱、冷
却作業の切り換え時、同一供給パイプ内にて加熱
系及び冷却系の熱媒体が混合し、こゝに発生する
中間温度の熱媒体の発生、又この熱媒体交換切替
時にエネルギーの損失があり、又冷却作業には熱
媒による冷却が必要で、このための電気チラー等
を必要とし膨大な冷却エネルギーを必要とする。
また、加熱系及び冷却系の熱媒体の混合によ
り、冷却系の熱媒体の温度が上昇し、そのため冷
却時間が長びくため、成形サイクルが伸びる傾向
になる。
本考案は、以上のような問題点を解消させ、金
型の効率的な冷却化により、金型の冷却時間の短
縮化を図り、これにより成形サイクルの短縮化、
延いては成形作業の能率化を目的としたものであ
る。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案は次のよ
うな構成としている。すなわち、本考案に係る装
置は、背面部に加熱、冷却用媒体供給用パイプを
配管せしめた金型は、モールドボツクス内に背面
部より嵌合して、該モールドボツクス内に密閉状
のチエンバーを形成し、該チエンバー内には金型
の背面略全面をカバーしうる噴霧状冷却水噴出用
ノズル群を突設せしめた基パイプを配管すると共
に、該チエンバー部には水蒸気脱気用排出パイプ
を配管した構成からなる。
(作用) 金型背面に配管したパイプに冷却媒体を供給し
て金型を冷却すると同時に、モールドボツクス内
に配した水専用の基パイプに設けたノズル群よ
り、噴霧状の冷却水を金型背面に向けてスプレー
することにより、金型の冷却時間の一段の短縮化
を図り、さらにスプレーされた冷却水が加熱され
た金型と接触することにより気化し、ボツクス内
に滞留する多量の水蒸気をボツクス内に連通せし
めた蒸気排出パイプより脱気せしめて、一段の金
型の冷却迅速化を達成せしめ、本考案は一層の成
形サイクルの短縮化を意向したものである。
(実施例) つぎに本考案に係る装置の具体的実施例を図面
を用いて説明する。
第1図はスラツシユ成形用金型を装着したモー
ルドボツクスの一部の部分切欠き斜視図で、スラ
ツシユ成形用金型1は金型の背面部より、その開
口部全周縁部にシリコンパツキング5を装着せし
めたモールドボツクス2中に嵌入し、金型の開口
部3をボツクス2上にて開放する形態にて載置さ
れ、金型の背面とボツクス内壁面間には、前記シ
リコンパツキング5の介在により、密閉性を高め
た大きなチエンバー4が形成されている。
上記金型1の背面には加熱・冷却用熱媒体を供
給するためのパイプ6が溶接配管され、金型内の
表皮体の必要成形相当部の加熱および冷却作業を
促進させるための流体供給路を形成している。
又モールドボツクス2のチエンバー4内にはチ
エンバー部にて複数、例えば二又状に分岐する基
パイプ7が内装され、該基パイプ7からは金型1
の背面に向けて、金型背面の略全面をカバーする
形にてノズル8が突出している。またモールドボ
ツクスの左右端壁の下方寄り部分には、支承軸
9,9が外向きに固着され、一方の支承軸9の軸
心部には、基パイプ7に連通した中継パイプ10
が挿装されている。そして、モールドボツクス2
の周壁又は底部に少なくとも1本の、チエンバー
4内の水蒸気を外部へ排出するための排出パイプ
11が配管されている。尚、この排出パイプ11
の端部には吸引ポンプ(図示省略)を配設し、水
蒸気を外部へ強制排出せしめる構成とすることも
できる。
以上の構成からなる、金型1を装備したモール
ドボツクス2は左右1対の支持枠14,14をも
つフレーム15の支持枠14上方部に、ボツクス
がその1対の支承軸9,9を用いて回転可能に装
架され、該モールドボツクス2の下方、フレーム
内には揚重機16により昇降するリザーバータン
ク18が配置され、該リザーバータンク18の開
口部寄りには所定のピツチにてノズル19群を突
設せしめた複数本の圧搾空気の給気パイプ20が
リザーバータンク18の長手方向に配設され、さ
らに給気パイプ20よりもリザーバータンク内部
寄りに、タンク18内に収容される粉末材料の投
入あるいは排出を制御するためのルーパーが設置
されている。
第3図は、前記金型1およびモールドボツクス
2部に加熱および冷却用媒体を供給するための配
管回路図の一例で、金型1の裏面に配管されたパ
イプ群6は加熱媒体(例えば、ホツトオイル)を
金型1部に導入し、又金型部より加熱媒体を導出
する加熱路23に連結され、また冷却媒体(例え
ば、コールドオイル)を金型1部に導入し、また
金型部より導出する冷却路24に連結されてい
る。そして、各回路23,24中には、それぞれ
加熱、冷却媒体の貯蔵タンク25,25、ポンプ
26,26、パルブV1,V2、V3,V4およびバル
ブV5,V6,V7,V8が設けられている。更に、モ
ールドボツクス2内に配設された基パイプ7部に
は夫々調節弁27,28を介在せしめた水冷配管
29および圧搾空気配管30が連通し、開放され
た調節弁27,28を介して冷却水および圧縮空
気は混合して噴霧状冷却水と化した冷却用媒体が
基パイプ7のノズル8群より、金型1全背面部に
向け噴射させ、金型の急速冷却作業を促進する。
つぎに本装置を用いての薄肉表皮体の製造工程
を説明する。
金型1を装備したモールドボツクス2を支承
軸9,9を中心に180°回転せしめて、金型の開
口部3を下向として停止せしめる。
リザーバータンク18を揚重機16を作動せ
しめて、モールドボツクス2位置まで上昇せし
め、リザーバータンク18と金型1の開口部3
とは密接し、モールドボツクス2とリザーバー
タンク18とは留め金(図示省略)等を用いて
両材2,18は合体固着される。
この折第3図をもつて既述せる加熱回路を作
動せしめ、約400℃の加熱用媒体を金型背面に
供給せしめ、金型1を110〜150℃に予備加熱し
ておく。
投入粉末材料が塩化ビニル樹脂であり、粉末
材料の表面に可塑剤、安定剤、滑剤等が含浸せ
しめられたドライゾル粉末の場合、該材料のゲ
ル化に始まり、粉末表面は次第に粘着性を帯
び、金型キヤビテイ面への付着は一層顕著なも
のとなる。よつて投入材料毎に金型の予備加
熱、これに続く昇温度は適宜設定される(本工
程は第4図の領域Aに該当する)。
合体したモールドボツクス2およびリザーバ
ータンク18はモールドボツクス2の支承軸
9,9を中心に180°回転し、上方に位置したリ
ザーバータンク18のルーパーは開放され、リ
ザーバータンク18内の粉末材料は、自重によ
り金型1内に投入され、金型キヤビテイ面に接
した投入材料の一部は続行する加熱により150°
〜190℃に昇温した金型に部分的に溶融し、薄
肉状に付着し、数秒間材料を金型1内にとどめ
る(本工程は第4図の領域Bに該当する)。
前記厚み付け作業完了後、合体状態にあるモ
ールドボツクス2とリザーバータンク18は
180°逆回転し、元位置に回転復帰せしめ、未溶
融のまま残れた非ゲル化材料をリザーバータン
ク18内に回収する。この折、必要あればリザ
ーバータンク18部に付設せしめた圧搾空気供
給パイプ20より圧エアーを金型1内に噴射せ
しめ、非ゲル化材料を金型面より除去する。こ
の工程で金型キヤビテイ面に半溶融薄膜が形成
され付着している(本工程は第4図の領域Bに
該当する)。
留め金を外してリザーバータンク18をフレ
ーム下方に降下させ、加熱回路を作動させ、約
400℃の加熱用媒体(ホツトオイル)を金型背
面に設けたパイプ6群に導入して金型1を210
℃〜230℃まで加熱し、前記半溶融薄膜を完全
にキヤアーする(本工程は第4図の領域Cに該
当する)。
次に仕上げ工程に入り、第3図に示された冷
却回路を作動せしめ、冷却媒体(コールドオイ
ル)を金型背面に設けたパイプ群6に導入し、
これと同時に水冷配管29および圧搾空気配管
30より冷却水および圧エアーを混入してなる
2〜35℃の噴霧状冷却用媒体を基パイプ7のノ
ズル8群より同じく金型1背面略全面に亘つて
噴射せしめ、金型1を70〜100℃まで冷却する。
この折モールドボツクス2を完成表皮体の脱型
作業の簡易化を意図して脱型しやすい角度にそ
の支承軸9,9を中心に調整位置保持せしめて
おく(本工程は第4図の領域Dに該当する)。
成形を終え、冷却後金型キヤビテイ面に付着
した厚さ0.4〜2.0m/mに調整された皮表体を
人力により脱型する(本工程は第4図の領域E
に該当する)。
本考案において、前記7工程において冷却時に
噴霧状冷却媒体を金型背面に吹き付けることによ
り、第4図に示す成形サイクル(A〜E)は284
秒であつたが、噴霧状冷却媒体を吹き付けない従
来の工程では356秒であつた。
(考案の効果) 以上のように本考案のスラツシユ成形における
金型装置は、金型背面に加熱、冷却用媒体を供給
するためのパイプ群が配管され、更に直接金型背
面に向け噴霧状冷却媒体を吹き付けるノズルを設
けることにより、冷却工程の短縮化が実現され、
しかも金型の裏面に吹き付けた噴霧状冷却媒体に
より発生する水蒸気を排出パイプを介して外部へ
脱気せしめることにより金型の一連の冷却効果を
一段と促進せしめることができ、さらにこの脱気
作業はチエンバー内に残留する水量を減少せしめ
ることができ、またたとえ水がたまつてもモール
ドボツクス内のチエンバー部はシリコンパツキン
グの存在により確実にシールされていることによ
り外部へ流出することを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、スラツシユ成形用金型を装着したモ
ールドボツクスの一部の部分切欠き斜視図、第2
図は、モールドボツクスとリザーバータンクを設
置したフレームの全体の斜視図、第3図は、金型
およびモールドボツクス部に加熱および冷却用媒
体を供給するための配管回路図、第4図は、成形
作業時における各工程における時間と金型温度と
の相関々係を示すグラフである。 図中、1はスラツシユ成形金型、2はモールド
ボツクス、4はチエンバー、5はシリコンパツキ
ング、6はパイプ、7は基パイプ、8はノズル、
11は排出パイプを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 背面部に加熱、冷却用媒体供給用パイプを配
    管せしめた金型は、モールドボツクス内に背面
    部より嵌合して、該モールドボツクス内に密閉
    状のチエンバーを形成し、該チエンバー内には
    金型の背面略全面をカバーしうる噴霧状冷却水
    噴出用ノズル群を突設せしめた基パイプを配管
    すると共に、該チエンバー部には水蒸気脱気用
    排出パイプを配管したことを特徴とするスラツ
    シユ成形用金型装置。 (2) 前記モールドボツクスと金型との嵌合接触部
    には接触部全周に亘つてパツキングが介在して
    いる実用新案登録請求の範囲第1項記載のスラ
    ツシユ成形用金型装置。
JP17663585U 1985-11-15 1985-11-15 Expired JPH0420018Y2 (ja)

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JP17663585U JPH0420018Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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JP17663585U JPH0420018Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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JPS638917U JPS638917U (ja) 1988-01-21
JPH0420018Y2 true JPH0420018Y2 (ja) 1992-05-07

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