JPH04198244A - 新規な透明スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

新規な透明スチレン系樹脂組成物

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JPH04198244A
JPH04198244A JP31795290A JP31795290A JPH04198244A JP H04198244 A JPH04198244 A JP H04198244A JP 31795290 A JP31795290 A JP 31795290A JP 31795290 A JP31795290 A JP 31795290A JP H04198244 A JPH04198244 A JP H04198244A
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styrenic
styrene
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なスチレン系樹脂に関するものである。
さらに詳しくは、本発明は、特定の割合からなるスチレ
ン系構造単位とアクリル酸エステル(メタクリル酸エス
テル)系構造単位と特定の構造式で示される長鎖のアル
キル鎖を持つ構造単位とからなるスチレン系重合体(1
)と、芳香族炭化水素重合体ブロックと共役ジエン重合
体ブロックを有するブロック共重合体(If)からなる
透明性に優れたスチレン系樹脂に関するものである。
(従来の技術及び課題) スチレン系樹脂は透明性、盛形性、剛性に優れた樹脂で
あるところから、家庭用品、電気製品等の成形材料とし
て広く用いられてきた。
利用分野が拡大するに従い、スチレン系樹脂の強度向上
が強く求められてきている。分子量を高くするとか、分
子量分布を最適化する方法が行われいるが、市場の要求
を満足させるに至っていない。スチレン系樹脂の強度向
上のために、ポリスチレンとゴム状弾性体、特にスチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体をブレンドする方法が
一般的な方法として多用されている。
しかし、この樹脂はポリスチレンに比べて透明性の低下
が大きく、市場では改良の要求が強い。
また、スチレンーブタジエンブロンク共重合体は高価で
あるため、極力使用量の低減が求められている。
ポリスチレンとゴム状弾性体ブレンド物はシート分野で
も多用されているが、前述の理由に加えて成形性の向上
、深絞り性向上が求められている。
また、近年の環境問題から塩ビ樹脂に替わる樹脂が求め
られている。このためには、ガラス転移温度の低い樹脂
が必要である。
ポリスチレンとゴム状弾性体からなる樹脂の改良が種々
行われているが、今だ市場要求を満足させるものは出来
ていない。
この限界を打破するために、スチレン系単量体と共重合
可能な第二の単量体を導入し、耐熱性を下げることは公
知である。この樹脂とゴム状弾性体をブレンドすること
により、本発明の目的のものが得られることが期待でき
るが、実際は、ゴム状弾性体をブレンドしても、ポリス
チレンにゴム状弾性体をブレンドする場合と比較し、強
度向上効果は小さく、本発明の目的を達し得ない。
特開平2−103207号公報には、多官能型開始剤を
用いて、ブチルアクリレート又はブチルアクリレートと
2−エチルへキシルメタクリレート混合物と、スチレン
との共重合を行った記載がある。しかし、スチレン系単
量体/アクリル酸エステル(メタクリル酸エステル)単
量体の割合が70/30〜40/60 (g/g)とス
チレン系単量体が少ないこと、重合方法が懸濁重合(積
分型重合)であること、重合温度が75°C〜105゛
Cと低いこと等の理由から、得られたスチレン系樹脂は
不透明であり、ゴム状弾性体とブレンドしても不透明で
あるために、透明性を要求される用途には使用できない
(課題を解決するための手段) 本発明者らはかかる現状を鑑み、鋭意検討を重ねた結果
、スチレン系単量体と共重合可能な第二の単量体として
、アクリル酸エステル(メタクリル酸エステル)を導入
し、かつ適性な方法を用いて特定量の長鎖のアルキル鎖
を導入したスチレン系重合体と、芳香族炭化水素重合体
ブロックと共役ジエン重合体ブロックを有するブロック
共重合体からなる透明性、成形性、強度のバランスに優
れた新規なスチレン系樹脂が得られること、このスチレ
ン系樹脂を成形することにより透明性、強度、成形性に
優れたシート、フィルム、そして透明性、強度に優れた
成形体が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は: (1)−型式    R1 (式中、R8は水素又はメチル基であり、R2は水素又
は炭素数1〜5のアルキル基である)R+ (B);−CH,−C− ■ COOR! (式中、R+は水素又はメチル基であり、R:は水素又
は炭素数1〜8のアルキル基である。
但し、R1がメチル基の時は、R2は炭素数2〜8のア
ルキル基である。) l −0−C−(CH,)、−C−(CHffi)、−C−
(CHz)−−c−o−1111+1 ORlR,0 (式中、lSnは1〜20の整数で、mは0又は1〜5
の整数で、R1、Rz、Rs、R4、は夫々水素又は炭
素数1〜5のアルキル基、シクロヘキシル基あるいはフ
ェニル基である。)で示される構成単位からなり、構成
単位(A)、(B)の割合が、 (^): 8 (1−99,5mo 1%(B):0.
5〜20  mo1% (但し、(A)+(B)=100mo 1%)であり、
構成単位比(C) / ((A) +(B) ) =0
.01〜0.00001の範囲にあるスチレン系重合体
(1)と、 少なくとも1個のビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
と少なくとも1個の共役ジエンを主体とする重合体ブロ
ックを有し、ビニル芳香族灰化水素と共役ジエンとの重
量比が60:40〜95:5であるブロック共重合体(
n)からなる樹脂組成物であって、スチレン系重合体(
1)とブロック共重合体(n)の重量比が99:1〜2
0;80であることを特徴とする、新規な透明スチレン
系樹脂である。
以下本発明の詳細な説明する。
uIt成単位(B)の量は0.5〜20mo1%の範囲
である。より好ましくは1〜17mo 1%の範囲であ
る。20mo1%を越える場合は、耐熱性が低くなる結
果、シート、フィルム、成形体の実用範囲が非常に狭く
なる。また、透明性も悪くなり好ましくない* 0 、
 5 m o 1%未満の場合は、成形サイクルの短縮
効果が小さく、強度の優れたシート、フィルム、成形体
が得られない。
構成単位(C)/ ((A)+ (B))は0、O1〜
0.00001の範囲である。より好ましくは0.00
5〜0.00005の範囲である。0.01を越える場
合は強度向上の効果が小さくなり、また、スチレン系樹
脂やそれからのスチレン系樹脂シート、フィルム、成形
体のコストアップにつながる。また、0.00001未
満の時は、強度向上の効果が発現せず、強度の優れたシ
ート、フィルム、成形体が得られない。
本発明のスチレン系重合体の重合度はシート、フィルム
、成形体の形状、使用目的等を考慮して、25°Cにお
けるl0IC量%トルエン溶液の粘度で15センチボイ
ズ〜80センチポイズの傾城で、より好ましくは20セ
ンチボイズ〜70センチボイズの領域で設定される。
10重量%トルエン溶液の粘度が15センチボイズ未満
であると、本発明の構成単位(C)を導入しても強度の
向上が少なく、また、製造時、分子量調整が困難である
ため好ましくなく、強度の優れたシート、成形体が得ら
れない、また、粘度が80センチボイズを越える場合は
、スチレン系樹脂の成形性、押出し加工性等が極端に低
下し、スチレン系重合体の生産性が悪くなり、実用的で
はない。
本発明において、構成単位(A)としては、例えば次に
示す構造のものが挙げられる。
HCH。
H)( 本発明に於いて、構成単位(B)としては、例えば次に
示す構造のものが挙げられる。
CH。
−CH2−CH−−cHt −CH− j COO(n−C4H9)       Coo(n−C
,H9)本発明において、構成単位(C)としては、例
えば次に示す構造のものが挙げられる。
lj あるいは、上記構造式の構造単位を二つ以上ランダムに
有していても良い。
本発明においては、少なくとも1個以上のビニル芳香族
炭化水素重合体ブロックと少なくとも1個、好ましくは
2個以上の共役ジエンを主体とする重合体ブロックとを
有するブロック共重合体(n)を使用する。ここで共役
ジエンを主体とする重合体ブロックとは、共役ジエンの
含有量が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、
更に好ましくは90重量%以上の重合体プロ・ンクであ
る。共役ジエンを主体とする重合体ブロック中に共重合
されているビニル芳香族炭化水素は重合体ブロック中に
均一に分布していても、またテーパー状に分布していて
もよい、ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素と
共役ジエンとの重量比は60 : 40〜95:5、好
ましくは75 : 25〜90 : 10である。ビニ
ル芳香族炭化水素の含有量が60重量%未滴の場合は、
スチレン系重合体と混合した時、透明性が著しく低下す
る。また、95重量%を越える場合はスチレン系樹脂、
及びスチレン系樹脂を成形したシート、フィルム、成形
体の強度が著しく悪くなり好ましくない。
ブロック共重合体のビニル芳香族炭化水素ブロックの重
量は、四酸化オスミウムを触媒としてジ−t−ブチルハ
イドロパーオキサイドにより共重合体を酸化する方法〔
例えば、  L8M、KOLTHOFF、et  al
、、J、Polym、Sci、1429p (1946
)に記載の方法〕等により定義することができる。
本発明で使用するブロック共重合体は、下記−般構造式
で示される線状ブロック共重合体;(A−B)、   
  □■ A (B−A)ア    □■ B (A−B)、    □■ (Aはビニル芳香族炭化水素重合体ブロックであり、B
は共役ジエンを主体とする重合体ブロックである。Aブ
ロックとBブロックの境界は必ずしも明瞭に区別される
必要はない、) あるいは下記−型式で示されるラジアルブロック共重合
体である。
((B−A)、廿m+1 X    □■((A−B)
、ゼ吉−X   □■ C(B−A)、−BテアTX □■ (A、Bは前記と同じであり、Xは、例えば四塩化ケイ
素、四塩化スズ等のカップリング剤の残基または多官能
有機リチウム化合物等の開始剤の残基を示す、) 一型式■〜■におけるnは1ないし4であり、mは1な
いし3である。
本発明で使用するブロック共重合体において、ビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックの数平均分子量は10.0
00ないし70,000、好ましくは15,000ない
し60,000である。共役ジエンを主体とする重合体
ブロックの数平均分子量は特に制限はないが、500な
いし200゜000、好ましくは1,000ないし10
0,000である。
本発明で使用するブロック共重合体は基本的には従来公
知の手法で製造でき、例えば特公昭36−19286号
公報、特公昭43−14979号公報、特公昭4 B−
2423号公報、特公昭48−4106号公報、特公昭
49−36957号公報等に記載された手法が挙げられ
る。
本発明において、ビニル芳香族炭化水素としては、スチ
レン、0−メチルスチレン、P−メチルスチレン、p−
t−メチルスチレン、α−メチルスチレン等が使用でき
る。これら単独又は2種類以上混合して使用してもよい
、特に−船釣なものとしては、スチレンが挙げられる。
また、共役ジエンとしては、1対の共役二重結合を有す
るジオレフィンであり、例えば、1,3−ブタジェン、
2−メチル−1,3−ブタジェン(イソプレン)、2.
3−ジメチル−1,3−ブタジェン、1.3−ペンタジ
ェン、1.3−ヘキサジエン等が使用できる。これら単
独又は2種類以上混合して使用してもよい、特に−船釣
なものとしては、1.3−ブタジェン、イソプレンが挙
げられる。
本発明のスチレン系重合体を得るには、先ず第一段階の
重合工程を特定の低温分解型有機過酸化物からなる重合
開始剤の存在下で行う必要がある。
この低温分解型有機過酸化物は、−型式;(式中、!、
nは1〜20の整数で、mはO又は1〜5の整数で、R
1、R1、R3,R4は夫々水素又は炭素数1〜5のア
ルキル基、シクロヘキシル基あるいはフェニル基である
。)で示される繰り返し単位を少なくとも3個、好まし
くは5〜30個有するものである。
このような有機過酸化物としては、例えば、次に示す−
り返し単位を有するものが挙げられる。
上記構造の構成単位を二つ以上がランダムに結合した低
温分解型有機過酸化物も使用できる。また、本発明にお
いては、これら繰り返し単位を有する有機過酸化物を単
独又は二つ以上混合して使用することも出来る。
これらの有機過酸化物は特公昭63−32089号公報
、特開昭59−93725号公報、特開昭59−176
320号公報に記載されている方法に準じて合成できる
スチレン系単量体とアクリル酸エステル(メタクリル酸
エステル)単量体の混合割合が、10010〜80/2
0(モル%1モル%)である単量体混合溶液100重量
部当たり上記の低温分解型有機過酸化物0.005〜2
.0重量部添加し、110°C以下の温度で重合する。
この段階で最終的に得られるスチレン系重合体の15重
量%以上、好ましくは20重量%以上のスチレン系重合
体を得ることが必要である。この後、別の反応機で重合
したスチレン系単量体−アクリル酸エステル(メタクリ
ル酸エステル)単量体との共重合体重合溶液と混合し、
目標とするスチレン系樹脂の組成比、重合度が得られる
ように、必要に応じてスチレン系単量体そして/又はア
クリル酸エステル(メタクリル酸エステル)単量体を添
加し、最適な重合温度で重合することにより、スチレン
系重合体が得られる。
この時に、重合溶媒、例えばエチルベンゼン、トルエン
、キシレン等を用いることも可能である。
また、スチレン系重合体の重合に常用されている有機過
酸化物を上記低温分解型有機過酸化物と併用することも
可能である。また、重合の途中で添加することもできる
重合方法は、スチレン系重合体の製法で常用されている
塊状重合法、溶液重合法が用いられる。
また、回分式重合法、連続重合法のいずれの方法も用い
ることが出来る。
本発明のスチレン系単量体としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、P−メチルスチレン、p−t−ブチルス
チレン等が使用出来る。これらスチレン系単量体単独、
または混合して使用することも出来る。アクリル酸エス
テル(メタクリル酸エステル)単量体としては、ブチル
アクリレート、ブチルメタクリレート等が使用できる。
これらアクリル酸エステル(メタクリル酸エステル)単
量体単独、又は混合して使用できる。
未反応単量体及び/又は溶媒を回収する前ヌは後の任意
の段階で、スチレン系重合体に慣用されている添加剤、
例えば酸化防止側、滑剤、可塑側、着色側、帯電防止側
等を添加できる。
なお、本発明では重合度の尺度である10重量%トルエ
ン溶液の粘度はオストワルドキヤノンフェンスヶ粘度管
#350を用いて、25℃の恒温槽で測定する。
構成単位比(C)/ ((A)+(B) )は以下の方
法で測定する。
スチレン系重合体を10倍量のメチルエチルケトンに溶
解後、同量のメタノールをゆっくり添加しなからスチレ
ン系重合体を析出させる。このスチレン系重合体を20
0℃、5 m Hgの減圧下で30分乾燥する。このよ
うに前処理されたスチレン系重合体を用いて、日本分光
■JNM−Gχ400  FT−NMRを用いて13C
を測定する。
以下に記す測定条件で測定、計算を行う。
03Cの測定) パルス幅−9,3μs;45°パルス データーポイント=32768 繰り返し時間=2.0秒 ADコンバーター−16ビツト 積電回数=30,000〜100,000サンプル濃度
=20重量% 溶媒−1,1,2,2−テトラクロロエタン−(d2) サンプル管=10■ 測定温度−120’C 構成単位(C)のメチレン基に由来するピークが29.
49Pmに現れる。一方、構成単位(A)、(B)のメ
チン基、メチレン基の炭素に由来するピークが39〜5
0ppmに現れる。ピーク面積比より構成単位比(C)
/ ((A)+(B) )を決める。
構成単位(A) 、(B)の割合は以下の方法で求める
13C測定と同し操作で試料を調整し、JNM−GX2
70  FT−NMRIJいT’Hを以下に記す条件で
測定する。
(’Hの測定) パルス幅=8.4μs データーポイント−16384 繰り返し時間−7,559秒 ADコンバーター;16ビノト 積電回数−1,000 サンプル濃度=10重量% 熔&I−1.1,2.2−テトラクロロエタン=(d2
) サンプル管=−51 測定温度−120℃ 構成単位(A)のフェニル基に由来するピークが6.2
〜7.4ppmに現れる。構成単位(B)の水素に由来
するピークが3.4〜3.8ppmに現れる。ピーク面
積比より構成単位(A)、構成単位(B)のモル比を求
める。
なお、スチレン系樹脂からスチレン系重合体(1)とブ
ロック共重合体(H)を分離するためには、スチレン系
樹脂をメチルエチルケトンに溶解後、メタノールを加え
、遠心分離機で20,000PPMで30分間処理した
後、沈澱物(ブロック共重合体(H))と上澄液(スチ
レン系重合体〔■))を分離し、上澄液に多量のメタノ
ールを加えスチレン系重合体を沈澱させる。二つの沈澱
物を50°C110C11Oの真空乾燥器内で乾燥する
。このようにして得られたサンプルを前述の測定に用い
る。
本発明のスチレン系樹脂はスチレン系重合体(Nとブロ
ック共重合体(ff)をブレンドすることにより得られ
る。
スチレン系重合体(I)とブロック共重合体(It)の
重量比は99:1〜20〜80の範囲である。より好ま
しくは95:5〜30 : 70である。スチレン系重
合体(1)の重量比が99を越えるとブロック共重合体
(II)による補強効果が発現せず、スチレン系重合体
(1)の重量比が20未満だと、スチレン系樹脂をリワ
ーク、再使用する時にブロック共重合体(n)に起因す
るゲル状物質がスチレン系樹脂の品質を低下させるので
好ましくない、また、スチレン系樹脂のコストアップを
招き好ましくない。
スチレン系重合体(1)とブロック共重合体(II)を
混合する方法は、公知の方法、例えば、押出機、カレン
ダーロール、バンバリーミキサ−等による混合、または
二つの重合体を射出成形機、シート押出機、フィルム押
出機に供給し、成形品を成形する段階で溶融混練する方
法等が用いることができる。
本発明のスチレン系樹脂は、一般に熱可塑性樹脂の成形
に用いられている公知の方法、例えば射出成形機を用い
て成形体を、押出機、キャスト加工装置、Tダイ加工装
置を用いてシート、フィルムを得ることが出来る。
また、フィルム、シート等に成形された後、所望の成形
体に成形されることが出来る。また、得られたスチレン
系樹脂成形体、特にフィルム、シート等の表面特性を改
良するために帯電防止剤、シリコーン等の滑剤を表面に
塗布してもよい。
実施例における物性試験法を以下に記す。
■ メルトフローレート(MFR): ISOR1133に準する。
■ ビカット軟化点(VICAT): ASTM  D1525に準する。
■ 引張強度: ASTM  D63Bに準する。
■ −撃衝撃強度: 成形温度−240℃、成形圧カーssp+skg/c4
、金型温度−60″Cの条件で5C11X8.8CIX
2m!1の試験片を射出成形し、東洋精機製作所製の「
落錘型グラフィックインパクトテスター」を用いて、高
さ2C)C1より質量6.5kgのミサイルを自然落下
させて破壊の最大荷重を求める。
シートの一撃衝撃強度を求める時は、シートから5C1
lX8.8C11の試験片を取り出して前述と同様の装
置、方法で測定する。
■ 透明性ニ ー撃衝撃強度と同じ成形条件で同じ試験片を成形し、目
視で判定する。
(実施例) 以下に本発明の詳細な説明するが、これらは、本発明の
範囲を制限しない。
〈スチレン系重合体の製法〉 スチレン系重合体−1,2,3 添付の第1図に記載した装置により、スチレン系樹脂の
重合を行う。
重合反応機−L −1’ は完全混合型反応機であり、
容量は各々301で、5〜25fの範囲で反応溶液容量
を変化させることが出来る。
重合反応機−2、−2°は静的混合機を内蔵した管型反
応機であり、容量は各々20ffiである。
重合溶液と重合開始剤溶液を混合するために、重合反応
機−2°の入口に静的混合機を設置し、その容量は11
である0重合反応機−1,1’2゛及び回収系の出口に
ギアポンプを設置する。
第1表に示す重合条件で重合を行う、各反応搬出口での
重合溶液中のポリマー濃度も第1表に示す。
重合反応機−2′を出た重合溶液は予熱器に導かれる。
予熱器は静的混合器を内蔵しており、その容量は0.8
ffiである。予熱器で240”C迄加熱された後、2
40°Cに保温された回収装置に導かれ、10閣Hgの
真空下で脱揮され、ペレフト化される0重合開始後48
時間目から製品を採取し、物性を評価する。その物性評
価結果を第2表に示す。
スチレン系重合体−4 添付の第2図に記載した装置により、スチレン系樹脂の
重合を行った0重合反応機−1は第1図の重合反応機−
1と同じものである0回収装置も第1図と同じものであ
る。
スチレン91重量部、ブチルアクリレート5゜5重量部
、エチルベンゼン2.98重量部、1゜1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロヘキサン0.02重量部から
なる混合溶液を31! / Hrの液量で反応$1−1
に供給する。滞留時間は6時間である。重合温度135
℃で重合する。重合溶液中のポリマー濃度は58重量%
である。実施例1と同様に操作し、製品を採邪して物性
を測定する。物性測定結果を第2表に示す。
スチレン系重合体−5 スチレン系重合体−4と同様の装置を用いて、スチレン
97重量部、エチルベンゼン2.981量部、1.1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン0.02
重量部からなる混合溶液を2.51/Hrの流量で反応
機−1に供給する。
滞留時間は8時間、重合温度105℃で重合する。
重合溶液中のポリマー濃度は52重量%である。
実施例1と同様に操作し7、製品を採取して物性を測定
する。その物性測定結果を第2表に示す。
第2表 (ブロック共重合体の製法) ブロック共重合体−1,2,3 ポリマー構造、スチレン含有量、−及びポリスチレンブ
ロックの分子量が第3表に示したようなスチレン−ブタ
ジェンブロック共重合体をn−ヘキサン中でn−ブチル
リチウムを開始剤として重合する。
第3表 (訃1)B:ポリブタジェンブロック、S :ポリスチ
レンブロックを表す。
(実施例1.2および比較例1.2) 第4表に示すスチレン系重合体、ブロック共重合体を用
いて、25mmφ単軸押出機を用いて溶融混練して、ス
チレン系樹脂を得る。このスチレン系樹脂の物性を測定
した結果を第4表に示す。
(実施例3〜6および比較例3〜6) 第5表に示すスチレン系重合体、ブロック共重合体を用
いて、25mmφ単軸押出機を用いて熔融混練して、ス
チレン系樹脂を得る。このスチレン系樹脂を用いて、3
0mmφ押出機で厚み0゜8mmのシートを作成した。
このシート物性を第5表に示す。
(実施例7.8および比較例7) 第5表に示すスチレン系重合体、プロ・ンク共重合体を
用いて25閣φ単軸押出機を用いて溶融混練して、スチ
レン系樹脂を得る。このスチレン系樹脂を用いて、30
■φ押出機で厚み0.8mmのシートを作成した。この
シートを熱板圧空成形機を用いて熟成形を行った。
加熱圧力1. 0kg/cdでシートを加熱し、成形圧
力2. 5kg/cffl、成形時間2秒、金型温度6
0゛Cの条件下で成形し、金型(フィードバンク)のヒ
ンジ3Rが金型どうり再現できる熱板温度115°C1
120℃、125°Cでの加熱時間を求めた。
その結果を第6表に示す。
(実施例9および比較例8.9) 実施例5、比較例5で用いたスチレン系樹脂を用いて、
放出性形機l3800B−75(東芝機械■製)を用い
て、射出圧力100kg/C1i、金型温度60°Cの
条件で第3図に示すトレーを成形した。この時、射出温
度を変えて、トレーが成形できる最低温度を求めた。
次に、このトレーの中心部に80gの鋼球を落下させ、
割れが生じる高さを検討し、破壊エネルギーを求めた。
その結果を第7表に示す。
(発明の効果) 本発明においては、特定の割合からなるスチレン系構造
単位とアクリル酸エステル(メタクリル酸エステル)系
構造単位と特定の構造式で示される長鎖のアルキル鎖を
持つ構造単位とからなるスチレン系重合体(1)と芳香
族炭化水素重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロック
を有するブロック共重合体(II)からなるスチレン系
樹脂は、透明性、強度が優れていること、本発明のスチ
レン系樹脂は低温で射出成形でき、成形された成形体は
透明で強度が優れていること、スチレン系樹脂を成形し
たシートは低温で二次成形でき、かつ強度、透明性に優
れている。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、本発明の実施例で使用される重合装置の
説明概略図である。 第3図は、実施例で成形した大型トレーの概略図である
。 1.1’  :完全混合反応機 2.2° :静的混合器内蔵の電型反応機3:脱揮槽 4−1〜2:原料溶液フィードポンプ 4−3=重合開始剤溶液フィードポンプ4−4:添加副
溶液フィードポンプ 5.5−1〜4:重合溶液移送ポンプ 6:溶融樹脂移送ポンプ 7:静的混合器 8:予熱器(静的混合器内蔵) 9:真空ライン 10:溶融樹脂移送ライン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式: (1)一般式 (A);▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素又はメチル基であり、R_2は水
    素又は炭素数1〜5のアルキル基である)(B);▲数
    式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素又はメチル基であり、R_2は水
    素又は炭素数1〜8のアルキル基である。 但し、R_1がメチル基の時は、R_2は炭素数2〜8
    のアルキル基である。) (C);▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、l、nは1〜20の整数で、mは0又は1〜5
    の整数で、R_1、R_2、R_3、R_4、は夫々水
    素又は炭素数1〜5のアルキル基、シクロヘキシル基あ
    るいはフェニル基である。) で示される構成単位からなり、構成単位(A)、(B)
    の割合が、 (A):80〜99.5mol% (B):0.5〜20mol% (但し、(A)+(B)=100mol%)であり、構
    成単位比(C)/((A)+(B))=0.01〜0.
    00001の範囲にあるスチレン系重合体( I )と、 少なくとも1個のビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
    と少なくとも1個の共役ジエンを主体とする重合体ブロ
    ックを有し、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重
    量比が60:40〜95:5であるブロック共重合体(
    II)からなる樹脂組成物であって、スチレン系重合体(
    I )とブロック共重合体(II)の重量比が99:1〜
    20:80であることを特徴とする、新規な透明スチレ
    ン系樹脂。
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