JPH04197019A - ディジタル保護継電装置 - Google Patents

ディジタル保護継電装置

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JPH04197019A
JPH04197019A JP2322860A JP32286090A JPH04197019A JP H04197019 A JPH04197019 A JP H04197019A JP 2322860 A JP2322860 A JP 2322860A JP 32286090 A JP32286090 A JP 32286090A JP H04197019 A JPH04197019 A JP H04197019A
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filter
digital
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conversion circuit
input
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JP2322860A
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Inventor
Mitsuyasu Kido
三安 城戸
Tomio Chiba
千葉 富雄
Hiroyuki Kudo
博之 工藤
Shigeru Mori
茂 森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル保護継電装置に係り、特に、DS
Pにおいて、同一の入力データに対し、複数の異なる特
性のディジタルフィルタ演算を行い、フィルタ処理を含
むアナログ入力部を共通化するのに好適なディジタル保
護リレー用入力データ変換回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、ディジタル保護リレーは電気学会雑誌。
105巻、12号、12頁(昭60)、特公昭62−4
9809号において論じられているように、入力フィル
タはRCアクティブフィルタで構成され、フィルタリン
グ後にS/H,A/D変換し保護リレー演算を行ってい
る。
このため、保護リレー装置の保護対象により、入力フィ
ルタも特性が異なるため、それぞれ別々のハードウェア
を用いてフィルタリングしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、入力フィルタをRCアクティブフィル
タにて構成しており、以下に示す問題点があった。
(1)フィルタを構成する素子精度、素子間のバラツキ
、温度特性及び経年変化があり高精度化ができず、メン
テナンスが必要であった。
(2)保護リレーの保護対象により、入力フィルタの特
性が異なるため、多種の入力フィルタ回路を開発・製作
する必要があり、入力部のハードウェアを共通化できず
、コスト高となっていた。
(3)素子の信頼性も低いため、多くの信頼性向上のた
めの付加ハードが必要なため小形化及び低消費電力化が
できない。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を克服し保護リレ
ー入力回路を共通化することにより、大幅な小形化、低
コスト化及び生産性の向上を図ると共に、入力回路の信
頼性の大幅向上及び低消費電力化が可能なディジタル保
護リレー用入力データ変換回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、 (1)電力系統から取込んだアナログ信号を入力し、デ
ィジタル量に変換するA/D変換部及びディジタルフィ
ルタ演算を行うディジタルシグナルプロセッサを同一プ
リント基板に実装し、A/D変換後に複数の異なる特性
のディジタルフィルタ演算を行う。
(2)上記したDSPにおいて一つの入力信号に対し、
複数の異なる特性のフィルタ演算ができるようにして、
DSP外部から、保護演算に必要なフィルタを選択し、
このフィルタ演算を実行し、出力するようにする。
以上より、上記目的を達成することができる。
〔作用〕
DSPは、A/D変換したデータ及びディジタルフィル
タ係数を用いて、ディジタルフィルタ演算を行う。この
ときDSPは、一つの入力信号に対し、ディジタルフィ
ルタの係数のみを変更して、複数の異なる特性のフィル
タ演算を行なえるように、あらかじめ、ディジタルフィ
ルタ演算プログラム、複数の特性を実現するフィルタ係
数及び外部からのフィルタ選択信号による選択部に設け
るようにする。
従って、DSPでは、外部から入力信号及びフィルタ選
択信号を入力し、保護演算に必要なフィルタ演算を行う
ようにする。このようにすることで保護リレー用入力デ
ータ変換部のハードウェア及びDSPのプログラムが共
通化できる。
〔実施例〕
く第1実施例〉 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明を適用するディジタル保護リレー装置
のアナログ入力部のブロック構成を示す図である。
第1図において、1aはバッファアンプ、1bは一定周
期ごとにアナログ入力信号をサンプルするサンプルアン
ドホールド(S/H)回路、1cは複数入力の中から1
人力を順次切換えて選択するマルチプレクサ(MPX)
 、1 dはアナログデータをディジタル量に変換する
アナログ−ディジタル変換器(A/D)、leはA/D
変換した入力データを記憶するバッファRAM、1fは
1a〜1eの動作の制御を行うためのタイミング発生部
、1gはアナログ入力部の内部バス(ローカルバス)、
1hは多方向からのアクセスが可能なデュアルポートR
AM、11はアナログ入力部と外部バス(標準化バス)
とのインタフェース回路、1jはディジタルシグナルプ
ロセッサ(DSP)、1にはDSPのインストラクショ
ン用プログラムROM、IQは標準化バX (VMEバ
ス、 MULTIバスなど)である。また、第1図にお
いて、1nよ。
1n2及びInsは電力系統から取込んだ電圧及非電流
の入力データである。
次に、第1図の1jに示したDSPの概要について説明
する。第2図はDSPの内部ブロック構成を示す。第2
図において、2aはデータRAM、2bは高速並列乗算
器、2cはインストラクション用ROM、2dはA L
 U (Arithmetic LogicUnit)
 、 2 eはレジスタ、2fはデータレジスタ、2g
は外部メモリのアドレス指定を行うアドレスレジスタ、
2hはDSPの内部バスである。
DSPは高速並列乗算器を内蔵しているため、1インス
トラクシヨンサイクルの間に、積和演算(固定及び浮動
小数点演算)が可能であること、さらに、パイプライン
処理が可能であることにより、高速なディジタル演算(
数値演算)が可能であり、リアルタイムにディジタルフ
ィルタ演算処理が実現できるものである。
次に、前記したDSPを用いたディジタルフィルタにつ
いて説明する。
第3図は、ディジタルフィルタの代表的な2種のブロッ
ク構成を示す。第3図において、(a)はI I R(
Infinite Impulse Re5ponse
)形フィルタ、(b)は、F I R(Finitee
xtent ImpulseResponse)形フィ
ルタの構成図である。
まず、IIR形ディジタルフィルタについて説明する。
第3図(a)において、Xnは入力信号、WIlは途中
の演算出力、Ynは出力信号である。3a。
3b、3c、3d及び3eはフィルタ係数H,B□。
B2.A、及びA2を乗する乗算部、3fは演算出力W
rlをサンプリング周期Tの一時刻分遅延させる遅延部
、3gは前記した遅延部3fの出力信号W n −、を
サンプリング周期Tの一時刻分遅延させる遅延部、3h
、3i、3j及び3には加算部である。
第3図(a)のブロック構成において、IIR形ディジ
タルフィルタは以下に示す演算を行う。
Yn=Wn+A、−W、、+A2−W、、    −(
1)Wn=H−Xn+B、・W、1+B2・Wn−2・
・・(2)但し、 H,A、、A2.B、、B2・・・フィルタ係数Wn−
□・・・Wnの一時刻遅延テータWn−2・・・Wn−
、の−時刻遅延データXn ・・入力データ Yn ・・・出力データ である。
次に、第3図(b)に示したFlR形ディジタルフィル
タについて説明する。
第3図(b)において、Xnは入力信号、Yn′は出力
信号である。3n、3o及び3pはフィルタ係数H□、
H2及びHlを乗する乗算部、3Qは入力信号Xnをサ
ンプリング周期Tの一時刻分遅延させる遅延部、3mは
前記3Qの出力信号Xn−1を一時刻分遅延させる遅延
部、3q及び3rは加算部である。
第3図(b)のブロック構成において、FIR形ディジ
タルフィルタは以下に示す演算を行う。
Yn’ =X、−H,+X、1・H2+X、2・H3−
(3)但し、 Hl、H2及びHl・・・フィルタ係数Xn−1・・・
入力X。の−時刻遅延データXr+−2・・・Xn−0
の一時刻遅延テータXn ・・・入力データ Yn ・・・出力データ 以上、説明したIIR形及びFIR形ディジタルフィル
タはDSPにおいて、上記した(1)、 (2)及び(
3)式をプログラミングし、このプログラムを実行させ
ることより容易に実現できる。
従って、ディジタルフィルタは、アナログフィルタに比
べて以下に示すように特長を有する。
■ 調整(ゲイン及びオフセットなど)不要■ 経年変
化がない ■ 仕様及び特性変更が容易 ■ 小形化、高精度化が可能 上記した特長の中から、■に示した仕様及び特性変更に
ついて、IIR形ディジタルフィルタを例にとり、さら
に詳細に説明する。
第3図(a)に示したIIR形ディジタルフィルタの伝
達関数を次式に示す。
(4)式に示したフィルタ係数A1及びA2 を次に示
すように変更すると、各種フィルタ(ローパス、バンド
パス、バイパス及びノツチフィルタ)が実現できる。以
下に各種フィルタの伝達関数を示す。
■ ローパスフィルタ A、=2.A2=1 ■ バンドパスフィルタ A工=O,Aよ=−1 ■ バイパスフィルタ A、=−2,A、=1 ■ ノツチフィルタ 八〇=−r、A2=1 但し。
r=2eosω、 T           −= (
8)ω0・・・伝送零点の周波数 T ・・・サンプリング周期 (5)〜(9)式から明らかなように、分母は、全て同
じであり、フィルタの零点を示す分子の係数A1及びA
2を変更することで、タイプの異なるディジタルフィル
タが実現できる。
ディジタル保護リレーには、主保護用及び後備保護用が
あるが、保護の性質上、保護方式がそれぞれ異なる。こ
のため、保護リレーも、おのおの異なったリレー(距離
リレー及び電流差動リレー)を用いる。
一般に、距離リレーの入力フィルタは第4図(a)に示
す特性のフィルタを用い、電動差動リレーの入力フィル
タは第4図(b)に示す特性のフィルタを用いる。
従って、先に説明したように、IIR形フィルタの係数
A1及びA2を、第4図の(a)及び(b)に示したタ
イプのフィルタになるように変更すると共に、第4図の
(a)及び(b)の特性となるようにフィルタ係数H,
B□及びB2変更することにより、同一のフィルタ構成
で距離リレー用フィルタ及び電流差動リレー用フィルタ
が実現ができる。
次に、本発明の動作について説明する。
第1図において、@力系統からの入力信号Inよ。
In2及びInNを取込み1aのバッファアンプに入力
する。バッファアンプでは、信号のレベル変換を行うと
共に、サンプリングによる折返し、誤差を防止するため
のローパスフィルタ(プレフィルタ)としても動作する
。レベル変換した入力データは、1bのS/H回路に入
力し、S/H回路では全チャネルの入力データを同一時
間にサンプリングする。
1bのS/H回路にて、サンプルホールドした入力デー
タを、ICのMPXにより、順次切換えて1dのA/D
変換器に入力する。A/D変換器では、複数のアナログ
入力をディジタル量に順次切換え、1eのバッファRA
Mに記憶する。
1jのDSPは、1kに示したROMに記憶したインス
トラクションに基づき、1eのバッファRAMに記憶し
た入力データ及び1hに示したデュアルポートRAMに
記憶したフィルタ係数を入力する。
また、DSPでは、取込んだ入力データ、フィルタ係数
及び、(1)式と(2)式に示した演算式によりディジ
タルフィルタ演算を行う。このとき、先に述べた距離リ
レー用(例えばバンドパスフィルタ)フィルタ及び電流
差動リレー用(例えばノツチフィルタ)フィルタの二種
のフィルタについて、係数のみを変更し、演算するよう
にする。
従って、−人力に対し二呂力となるようにし、出力デー
タを、1hのデュアルポートRAMに記憶する。このフ
ィルタの出力データを、保護リレーのシステムに応じて
、保護演算側が選択し、11のINF回路及び標準化バ
スを介して入力する。
第5図は、上記したDSPの処理をフローチャート化し
たものである。以下に、第5図を用いて。
DSPの処理について詳細に説明する。
第5図において、まず5aではDSP内部のメモリのク
リアなどのイニシャル処理を行う。
次に、5bにてDSP外部との同期化を図る同期化処理
を行う。
5cでは、デュアルポートRAMに記憶しておいた主保
護リレー用及び後備保護リレー用の2種のフィルタ係数
を第2図の2aに示したDSP内部RAMに入力する。
5dでは、第1図1eに示したバッファRAMに記憶し
た入力データを、係数と同じく、DSPの内部RAMに
入力する。
5eでは、In、〜IrHの入力に対し、(1)及び(
2)式に基づき、主保護リレー用のフィルタ演算を行う
5fでは、5eで用いたフィルタ係数のみを後備保護リ
レー用に変更して、In、〜InNの入力に対し、5e
と同様にフィルタ演算を行う。
5gでは、主保護リレー用にフィルタ演算した出力デー
タを、第1図の1hに示したデュアルポートRAMへ出
力する。同様に5hでも、後備保護リレー用にフィルタ
演算した出力データを、上記したデュアルポートRAM
へ出力する。
第6図は、上記した本発明のタイミング例を示した図で
ある。
第6図において、(a)に示すS/H指令によリ、全入
力(InX=InN)を同時刻にサンプリングする。
次に、A/D変換指令により、In、〜InHのアナロ
グ入力データを順次ディジタルデータに変換し、バッフ
ァRAMは記憶する。
(c)ではA/D変換が全チャネル終了後、DSPに対
し、割込み信号を入力する。
割込み信号入力後、(d)に示すDSPでは、先に説明
した様に、In工〜InNの入力データを取込み、主保
護リレー用及び後備保護リレー用のディジタル係数(k
1〜kn及びに1′〜に、、′)も取込む。
その後、主保護リレー用フィルタ(I n、〜InN)
を順次演算し、そのあとに、同じ入力データを用いて後
備保護リレー用フィルタ(In工〜InN)を順次演算
する。
フィルタ演算が終了後、主保護リレー用フィルタ(In
□〜In5)の出力及び後備保護リレー用フィルタ(I
 n1〜InN)の出力をDSP外部のデュアルポート
RAMに転送する。これら一連の動作を、周期Tごと繰
返す。
第7図は、DSP及びDSP外部メモリ間のデータの流
れを示すものである。
第7図において、1eのバッファRAMから入力データ
、1hのデュアルポートRAMからフィルタ係数をそれ
ぞれ1jに示すDSPに入力する。
DSPはフィルタ演算後、1hに示すデュアルポートR
AMのそれぞれ異なるアドレスへ、主保護及び後備保護
リレー用のフィルタ出力データ(In□〜In+v)を
転送する、 第8図は、電力系統から取込んだ入力データに対する、
2種のフィルタの出力波形例を示すものである。第8図
において、(a)はフィルタの入力データ、(b)は第
1のフィルタ出力(例えば主保護リレー用に適用するフ
ィルタ)、(c)は第2のフィルタ8カ(例えば後備保
護リレー用に適用するフィルタ)の波形例を示す。
第9図は、第5図に示した処理フロー図の変形例を示す
ものである。すなわち、各処理ブロックの内容は第5図
と同じである。第9図の処理ブロックでは、処理の高速
化を図るために、フィルタ係数入力をイニシャル処理後
に1回行うようにしたものである。従って、毎サンプリ
ングごと入力するのは入力データのみであり、フィルタ
係数を入力する処理時間が省略できる。
第10図は、DSPにて行うディジタルフィルタ演算の
入出力データのデータフォーマットを示すものである。
第10図において、(a)は入力データフォーマット、
(b)は出力データフォーマットを示す。
まず、10aは第1図1eに示したバッファRAMから
、第1図15に示したDSPへ入力データを転送した際
のデータフォーマットを示す。
10aでは、DSPが浮動小数点型の場合について示し
ている。
まず、指数部は、全て1′○′″とし、仮数部の最も大
きい値となる位置(すなわち、仮数部の左端)からA/
D変換したデータを入力し、入力データがないところは
、全て′″031とする。
10bは、DSP内で演算したディジタルフィルタの出
力を示す。このように、出力データのファーマットは指
数部及び仮数部を全て用いて表わしている。
10cは、フィルタ出力をDSP外部のメモリ(例えば
デュアルポートRAM)へ転送する際の、データフォー
マットを示す。すなわち、10bに示したフィルタ出力
を正規化し、浮上小数点データ形式から、固定小数点デ
ータ形式に変換し、フィルタ出力の有効桁となる部分(
仮数部の左端から、必要精度分のデータ長)をDSP外
部のメモリへ転送する。
以上、説明した本発明の実施例では、1入力データに対
し、主保護リレー用及び後備保護リレー用のタイプの異
なる2種のフィルタについて、その演算出力をDSP外
部に出力するようにして、入力フィルタを共通に使用で
きるようにした例を示した。
上記した実施例より、多くのフィルタリングしたデータ
をDSP外部に出力することにより、ディジタルリレー
用フィルタとして、さらに汎用化(標準化)が図れるこ
とは言うまでもないことである。
第11図は、本発明の応用実施例(1)を示す図である
。第11図において、la、lb、lc。
ld、le、if、Ig、lh、li及びIQは、第1
図に示したものと全く同一のものである。
11aは、インストラクションを、第2図20に示した
DSP内部のROMに書込むDSPである。
すなわち、DSPのプログラムをマスクROM化し、外
付のインストラクション用ROMを削除した例である。
このことにより1回路の小形化が図れると共に、低コス
ト化及び低消費電力が図れる。
このように、llaのDSP内のROMに、保護リレー
に用いる各種のフィルタ特性が得られるように、あらか
じめプログラミングして、マスクROM化しておくこと
により、ディジタル保護リレー用のセミカスタムな専用
DSPとして用いることができる。
ディジタルフィルタの係数は、外部メモリから読込むこ
ともできるが、あらかじめDSP内部に、マスクROM
化する際に書込むことにより、さらに、高信頼度化が図
れる。
第12図は、本発明の応用実施例(2)を示す図である
。第12図の、la〜li、lk及びIQは、第1図に
示したものと同じである。
第12図において、12aは汎用のCPU、12bはF
 P U (Floatingpoint Proce
ssingUnit :浮上小数点演算コプロセッサ)
である。半導体技術の進歩に供い、汎用のCPU及びF
PUの演算処理速度も高速になって来ている。従って。
汎用DSPの替りに、汎用CPU+FPUの構成にてデ
ィジタルフィルタ演算も実現できる。
汎用のCPU+FPtJを用いることにより、プログラ
ミングの容易さから、開発時間を大幅に短縮でき、生産
性の向上が図れる。
第13図は、本発明の応用実施例(3)を示す図である
。第13図の、18〜11及びIQは第1図に示したも
のと同じである。
第13図において、13aは専用のディジタルフィルタ
LSIである。これは、ディジタルフィルタの演算処理
をハードウェアのみで実現したものであり、量産化する
ことにより、大幅な低コスト化が達成できる。また、プ
ログラミング作業が介入しないため、開発時間が短縮で
きる。さらに、汎用のDSPがCPUでは、演算処理す
るビット長が決まっているが11本発明では、ハードウ
ェア(すなわち演算処理するビット長)を任意に設計で
きるため、高精度化が可能である。
以上示した実施例は、1人力に対し、特性の異なった2
種のフィルタ演算を行い、それぞれの演算したデータを
出力する方法について述べた。
次に、前記した実施例をさらに応用した実施例について
説明する。
まず、第14図は今まで説明した実施例のDSP内にお
ける処理フローを示すものである。
第14図において、14aはディジタルフィルタプログ
ラム、14a〜14cはディジタルフィルタの係数群で
ある。各係数群は、主保護リレー(電流差動リレー)用
、後備保護リレー(距離リレー用)、事故検出リレー用
及び主検出リレー用フィルタなどの用途に用いる。
第14図において、この方法は、今まで説明してきたた
め重複するが、まず、入力信号inを入力する。次に、
この入力信号に対し、14dに示す共通に使用するフィ
ルタプログラム及び14a〜14cの各フィルタ係数群
を用いて、上記した各種リレー要素に用いるフィルタ演
算を行う。フィルタ演算終了後、出力データOut工〜
Outsを出力する。リレー演算部で、これら複数のフ
ィルタ出力の中から必要なフィルタ出力を選択し、保護
演算を行う。
従って、第14図に示した例はフィルタプログラムは共
通に用い、複数のフィルタ係数群は、保護リレーの種類
ごと用いるケースである。
第15図は第14図の応用例である。
第15図において、14a〜14c及び14dは第14
図で説明したものと全く同じである。
15aは、選択情報信号により、フィルタ演算に用いる
フィルタ係数群を選択する選択部である。
実際は、各フィルタ係数群はDSP内メモリに記憶して
いるため、選択すべきフィルタ係数群を記憶しているメ
モリのアドレスを指定するものである。
第15図において、まず、入力信号in及びフィルタ選
択情報信号を入力する。次に、選択情報信号により、保
護演算側で必要なフィルタ特性を得るためのフィルタ係
数群を選択する。次に、このフィルタ係数群及び入力信
号を用いて、先に説明した14aのフィルタプログラム
を実行して、所望のフィルタ出力Outsを出力するよ
うにする。
従って、第15図は、1人力に対し、フィルタ演算を1
回行い、18力となるため、フィルタ演算の処理時間が
短く、多数のチャネルの入力信号に対してフィルタ演算
を行う場合に非常に有効である。
また、フィルタプログラムに共通化できるため、プログ
ラム容量を小さくできる。
第16図は、第14図の変形例である。
第16図において、16aはフィルタ係数群14aを含
んだフィルタプログラム、16bはフィルタ係数群14
bを含んだフィルタプログラム、16cはフィルタ係数
14cを含んだプログラムである。
第16図において、まず、入力信号を入力し、16a〜
16cのプログラムを実行し、それぞれの出力信号○u
t1〜0utNを出力するようにする。
従って、第16図に示したフィルタは、それぞれのフィ
ルタ特性を独立に演算するもので、プログラムの追加及
び削除等が容易にできる。
第17図は、第16図の変形例である。第17図におい
て、16a〜16cは、先に第16図で説明したものと
同じであり、15aは第15図で説明したものと同じで
ある。
第17図において、まず、入力信号In及び選択情報信
号を入力する。次に、選択情報信号により、保護演算側
で必要なフィルタ特性を得るための、フィルタプログラ
ムを16a〜16cの中から選択する。次に、選択した
フィルタプログラムに入力信号を入力し、ディジタルフ
ィルタ演算を実行し、所望のフィルタ出力○utsを出
力するようにする。
従って、第17図では、保護演算側で必要なフィルタ演
算のみを実行するようにしており、第15図に示した処
理方法と同様に、フィルタ演算の処理時間が短くできる
ので、多数のチャネルの入力信号に対してフィルタ演算
を行う場合に非常に有効である。
以上説明した実施例では、フィルタプログラムには触れ
なかったが、このプログラムは、(1)〜(3)式に示
したように、IIR形及びFIR形のフィルタを実現す
るプログラムである。一般には、IIR形もしくはFI
R形のいずれかを用いるが、両者を組合せた方法でも十
分適用できることは言うまでもないことである。
半導体技術の進歩に伴い、DSPの処理能力も大幅に向
上する。従って、実際に処理するディジタルフィルタ処
理以外の機能が必要となる。
第18図は、本発明の応用実施例を示すフロー図である
第18図において、5a〜5hの処理ブロックは第5図
に示した処理ブロックと同じであるので、ここでは、処
理の内容の説明は省く。
第18図において、18aは5eにて演算した主保護リ
レー用ディジタルフィルタの出力の絶対値を求める。
18bも同様に、5fに演算した後備保護リレー用ディ
ジタルフィルタの出力の絶対値を求める。
18cでは、18a及び18bにて求めた各フィルタの
絶対値の差を求める。
18dでは、18cで求めた絶対値の差が許容範囲E内
かどうかを判定する。もし、許容範囲外であれば、アナ
ログ入力部もしくはDSPでの演算(例えば記憶してい
た係数が何らかの原因で変化)に故障及び重大な誤差が
生じたとして、18eにて示すように、ディジタルフィ
ルタを含めたアナログ入力部の異常表示を行い、リレー
8力をロックする共に、ストップさせ、故障によるリレ
ーの誤動作が防止できる。
このように、本発明によれば、保護リレーのフエイルセ
ーフ機能が大幅に向上できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電力系統から取込んだアナログ入力信
号に対し、DSPにおいて、フィルタ特性の異なる複数
のディジタルフィルタ8力を得ることができるので、以
下に示す効果がある。
(1)各種フィルタが同一のハードウェアで実現できる
ため、ハードウェアの標準化を図ることができ、低コス
ト化及び生産性が向上できる。
(2)ディジタルフィルタのフィルタ係数のみを変更す
ることにより、ソフトウェアを標準化でき、ソフトウェ
アの信頼性が向上できる。
(3)複数のフィルタプログラムの中から、選択情報信
号により選択して実行するため、フィルタ演算が高速に
行える。
(4)一つの入力に対し、複数のフィルタ出力を得るこ
とができるため、フィルタ出力の差を求めることにより
、フィルタの監視が容易にでき。
高信頼度化が図れる。
以上より、実用化のメリットが非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック構成、第2図はD
SPの内部ブロック構成、第3図はディジタルフィルタ
のフロー図、第4図はディジタルフィルタの特性例、第
5図は本発明の一実施例のフローチャート、第6図はデ
ィジタルフィルタのタイミング例、第7図はディジタル
フィルタのデータの流れ、第8図はディジタルフィルタ
の入出力波形例、第9図はディジタルフィルタ変形例の
実施例のフロー図、第10図はディジタルフィルター実
施例のデータフォーマット、第11図はディジタルフィ
ルタ変形例の実施例のブロック構成図(1)、第12図
はディジタルフィルタ変形例の実施例のブロック構成図
(2)、第13図はディジタルフィルタ変形例の実施例
のブロック構成図(3)、第14図はディジタルフィル
タの処理フロー(1)、第15図はディジタルフィルタ
の処理フロー(2)、第16図はディジタルフィルタの
処理フロー(3)、第17図はディジタルフィルタの処
理フロー(4)、第18図は本発明の応用実施例を示す

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電力系統の電圧及び電流を一定周期でサンプリング
    し、前記サンプル値をディジタル量に変換した後、所定
    のフィルタ演算アルゴリズムに従って、前記サンプル周
    期毎に前記フィルタ演算アルゴリズムを繰返し演算し、
    前記ディジタルフィルタ演算結果を用いて、電力系統の
    事故検出演算を行うディジタル保護継電装置において、
    ディジタルシグナルプロセッサにディジタルフィルタ演
    算部、複数の異なるフィルタ係数群及びフィルタ係数群
    の選択部を設け、入力信号及びフィルタ係数群選択信号
    を入力し、該フィルタ係数群選択信号により選択したフ
    ィルタ係数群を用いて前記ディジタルフィルタ演算部に
    より所望のフィルタ演算を行い、演算結果を出力するよ
    うにしたことを特徴とするディジタル保護継電装置用入
    力データ変換回路。 2、請求項1記載のディジタル保護継電置用入力データ
    変換回路において、入力信号を入力し、該フィルタ係数
    群を用いて、該ディジタルフィルタ演算部により、フィ
    ルタ演算を行い、複数の異なる特性のフィルタ出力信号
    を出力するようにしたことを特徴とするディジタル保護
    継電装置用入力データ変換回路。 3、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、該フィルタ係数群を含んだディジ
    タルフィルタ演算部を複数設け、入力信号を入力し、該
    ディジタルフィルタ演算部により、フィルタ演算を行い
    、複数の異なる特性のフィルタ出力信号を出力するよう
    にしたことを特徴とするディジタル保護継電装置用入力
    データ変換回路。 4、請求項3記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、前記ディジタルフィルタ演算部を
    選択する選択部を設け、入力信号及び選択信号を入力し
    、前記フィルタ演算部の中から所望のフィルタ演算部を
    選択すると共に演算し、演算結果を出力するようにした
    ことを特徴とするディジタル保護継電装置用入力データ
    変換回路。 5、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、該ディジタル演算部、該フィルタ
    係数群及び該フィルタ係数群選択部をディジタルシグナ
    ルプロセッサ内部のROMに記憶するようにしたことを
    特徴とするディジタル保護継電装置用入力データ変換回
    路。 6、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、前記ディジタルフィルタ演算をマ
    イクロプロセッサ及びフローティングポイントプロセッ
    サにて行うことを特徴とするディジタル保護継電装置用
    入力データ変換回路。 7、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、前記ディジタルフィルタ演算をデ
    ィジタルフィルタLSIにて行うことを特徴とするディ
    ジタル保護継電装置用入力データ変換回路。 8、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、特性の異なる複数の該ディジタル
    フィルタの演算データの差を常時求め、許容値との比較
    を行い、アナログ入力部の監視を行うようにしたことを
    特徴とするディジタル保護継電装置用入力データ変換回
    路。 9、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デー
    タ変換回路において、A/D変換した入力データを、該
    ディジタルシグナルプロセッサの仮数部の最大値の位置
    からA/D変換したデータ長の位置の間に入力し高精度
    化を図ることを特徴としたディジタル保護継電装置用入
    力データ変換回路。 10、請求項1記載のディジタル保護継電装置用入力デ
    ータ変換回路において、該ディジタルシグナルプロセッ
    サの該ディジタルフィルタ出力データを、正規化し固定
    小数点データに変換し、該ディジタルシグナルプロセッ
    サの仮数部の最大値の位置から有効桁分を出力するよう
    にして高精度化を図ることを特徴としたディジタル保護
    継電装置用入力データ変換回路。
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