JPH04193095A - 無整流子直流電動機 - Google Patents

無整流子直流電動機

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JPH04193095A
JPH04193095A JP2323586A JP32358690A JPH04193095A JP H04193095 A JPH04193095 A JP H04193095A JP 2323586 A JP2323586 A JP 2323586A JP 32358690 A JP32358690 A JP 32358690A JP H04193095 A JPH04193095 A JP H04193095A
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Toshio Inaji
利夫 稲治
Makoto Goto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は無整流子直流電動機に関し、さらに詳しくは永
久磁石回転子の回転位置を検出するためのホール素子の
如き位置検出素子を不要とした無整流子直流電動機に関
するものである。 従来の技術 無整流子直流電動機はブラシ付の直流電動機に比べ機械
的接点を持たないため長寿命であると同時に電気的雑音
も少なく、近年、高信顆性が要求される産業用機器や映
像・音響機器に広く応用されている。 従来、この種の無整流子直流電動機はそのほとんどが固
定子巻線の通電相切換えのために、ブラシに相当する回
転子位置検出素子(例えばホール素子)を使用している
。しかしながら、位置検出素子自体状して安価なもので
はなく、さらに素子の取付は位置調整の煩雑さや配線数
の増加により、無整流子直流電動機はブラン付直流電動
機に比へて大幅にコストが上昇する欠点がある。 また、電動機内部に位置検出素子を取り付けなければな
らないため構造上の制約か起こることかしばしばある。 近年、機器の小型化に伴い使用される電動機も小型かつ
薄型化され、ホール素子等の位置検出素子を取り付ける
場所的余裕がなくなってきている。 そこで、ホール素子の如き位置検出素子の全くない無整
流子直流電動機が、従来よりいくつか提案されている。 例えば特開昭55−160980号公報に示されるよう
な、固定子巻線に電流を一方向だけに供給する、いわゆ
る半波駆動方式の無整流子直流電動機かある。これは起
動時に起動回路で特定の固定子巻線相のみを付勢して回
転子の位置決めを予め行い、次に3相の固定子巻線のう
ち休止中の2つの固定子巻線に誘起される逆起電力を検
出して、その検出信号を演算処理することによって次の
通電相を決定し、固定子巻線に電流を一方向だけに順次
供給するものである。 また、例えば特開昭62−260586号公報に示され
るような、固定子巻線に電流を両方向に供給する、いわ
ゆる全波駆動方式の無整流子直流電動機がある。これは
電動機の起動時には起動パルス発生回路の出力する起動
パルスで固定子巻線に流れる電流を強制的に順次切換え
て駆動し、回転子の回転が上昇して固定子巻線に逆起電
力か誘起されたときに逆起電力のゼロクロス点を検出し
、その出力信号をモノマルチで一定時間だけ遅延させる
ことによって通電のタイミングを決定するものである。 以下、従来例の駆動波形について第2図および第3図を
参照しながら説明する。 第2図は無整流子直流電動機を構成する電力供給手段の
一実施例を示す回路構成図、第3図は従来例におけるそ
の各部信号波形図である。 第2図において、27は永久磁石回転子、11゜12.
13は固定子巻線、21.22.23.24゜25.2
6は駆動用トランジスタで、これらのトランジスタをオ
ン・オフすることにより固定子巻線11.12..13
に電流を供給する。そのうち、21.22.23はPN
Pトランジスタ、24゜25.26はNPNトランジス
タで構成されている。20は電源である。一般に無整流
子直流電動機の駆動は、永久磁石回転子27の回転位置
に応して得られる6相のパルス信号を駆動用トランジス
タ21,26.22.24,23.25の各ヘースに印
加して行われる。その6相のパルス信号波形を第3図d
〜1に示す。ただし、各トランジスタのヘースに加えら
れる信号の方向はPNPトランジスタ21.22.23
には電流が流出する方向に、NPN トランジスタ24
.25.26には電流か流入する方向に加えられる。ま
ず、トランジスタ21.25か導通して固定子巻線11
゜12に電流か流れる。次にトランジスタ21.26か
導通して固定子巻線11.13に電流か流れる。このよ
うな相切換え動作を順次行い、永久磁石回転子27を回
転させる。そのときの固定子巻線1.1.12.13に
は第3図j、に、  !!に示す電流か両方向に通電さ
れる。また、永久磁石回転子27か回転している状態で
は、固定子巻線11゜1−2.13の各端子には第3図
a、b、cに示す電圧(逆起電力)が誘起される。6相
のパルス信号d、e、f、g、h、iは永久磁石回転子
27の回転位置信号に相当し、逆起電力a、b、cの波
形とは第3図に示すような位相関係にあり電気角で30
度だけ位相か異なることに注意すべきである。例えば特
開昭62−260586号公報では、固定子巻線に誘起
された逆起電力のゼロクロス点を検出し、その出力信号
をモノマルチを用いることによって一定時間だけ遅延さ
せて通電のタイミングを決定している。また、6相の回
転位置信号d、e、f、g、h、iは矩形波状であるた
め、固定子巻線に流れる電流波形も通電幅かほぼ120
度(電気角)の矩形波状となり、固定子巻線に流れる電
流は急峻にオン・オフされることになる。 発明が解決しようとする課題 位置検出素子のない無整流子直流電動機は、基本的には
固定子巻線に誘起される逆起電力を利用して、固定子巻
線の相切換えに必要な回転位置信号を作成している。し
かしながら、起動時には回転子が静止しているため各固
定子巻線には逆起電力が発生していない。そこで、上述
した従来技術に示される無整流子直流電動機にあっては
、起動用に特別な起動回路を設けている、特開昭55−
160980号公報では、特定の固定子巻線のみを付勢
して予め回転子の初期位置を決定している。ところか初
期位置を決定するために、固定子巻線の1相のみを付勢
しても回転子の位置は振動的となりなかなか静止せず、
その結果起動時間か長くなる。 また、特開昭62−260586号公報では、起動回路
の発生する出力パルスにより固定子巻線を強制的に順次
切換えている。しかし、固定子巻線を強制的に順次切換
えても回転子の回転は同しく振動的となる。したかって
、検出回路で逆起電力のゼロクロス点をうまく検出でき
ても、固定子巻線を強制的に順次切換えて駆動する起動
モードから逆起電力のゼロクロス点を検出して行う正規
の位置検出モードにはうまく切換えることか困難である
。すなわち、起動モードから正規の位置検出モードへの
切換えのタイミングが難しく、結果として電動機の起動
時間が長くなる。一般に、これら回転子位置検出素子の
ない無整流子直流電動機は起動時においては回転子が静
止しているため、各固定子巻線には逆起電力を発生して
いない。そのため、初期の通電相か定まらず、位置検出
モードの電動機に比べると起動性か著しく劣るという問
題点がある。 さらに、これら位置検出素子のない無整流子直流電動機
は、起動時においては相切換えを強制的に行うため一種
の同期電動機と考えられ、起動に適した相切換えの周波
数は電動機に加わる負荷の大きさや回転子の慣性によっ
て大きくばらつく。 場合によっては、いつまでも固定子巻線に誘起される逆
起電力のゼロクロス点をうまく検出できず、固定子巻線
を強制的に順次切換えて駆動する起動モードから、逆起
電力のゼロクロス点を検出して行う正規の位置検出モー
ドになかなか移行できないという問題点かある。 さらに前者の先行技術に示される無整流子直流電動機に
あっては、固定子巻線の一方向だけに電流を供給する半
波駆動方式であるため、その駆動回路を簡単に構成でき
る反面、固定子巻線に流れる電流を両方向に流れるよう
に構成した全波駆動方式の電動機に比べると固定子巻線
の利用率か低くて効率が悪く、発生トルクも小さいとい
う問題点がある。 また後者の先行技術に示される無整流子直流電動機にあ
っては、固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス
点で発生されたパルスを、モノマルチで一定時間だけ遅
延させることにより通電相を決定゛する方式であり、そ
の遅延時間が電動機の回転数と無関係に一定であるため
、回転数を変える必要がある用途には向かず適用性に乏
しいという問題点がある。 また、両先行技術に示される無整流子直流電動機にあっ
ては、固定子巻線に流れる駆動電流は通電幅がほぼ12
0度(電気角)の矩形波となる。 その、ため、切換えに伴うスパイク状電圧を低減するた
めに実際には比較的大きなコンデンサを含むフィルタが
固定子巻線の通電端子に必要となる。 また、固定子巻線に流れる電流が急峻にオン・オフされ
るため、回転時に振動、騒音を発生しやすいという欠点
を有し、しかも電動機を高速回転で使用するほどその傾
向が著しいという問題点かある。 本発明は、上記問題点に鑑み、回転子位置検出素子の不
要な無整流子直流電動機でありながら、特別な起動回路
を設けることなく良好な起動特性の得られる無整流子直
流電動機を提供することを目的としている。 さらに本発明は、固定子巻線に流れる電流を両方向に流
れるように構成した全波駆動方式の無整流子直流電動機
を提供することを目的としている。 さらに本発明は、電動機の回転数を任意に変えることが
可能な無整流子直流電動機を提供することを目的として
いる。 さらに本発明は、従来技術に示された無整流子直流電動
機に必要とされるような大きなコンデンサを含むフィル
タ回路か不要で、高速回転時にも振動、騒音の極めて少
ない無整流子直流電動機を提供することを目的としてい
る。 課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するために、複数相の固定子
巻線と、複数相の選択信号により選択された固定子巻線
に発生する逆起電力のゼロクロス点を検出してパルス信
号列を得る逆起電力検出手段と、そのパルス信号列の周
期を計数し、その周期が所定の範囲内にあるときは計数
した周期に比例もしくは略比例した時間だけ遅延させた
遅延パルスを出力し、周期力で所定の範囲を越えたとき
は互いに周期の異なる疑似出力パルスを出力するパルス
発生手段と、固定子巻線の逆起電力と同し周波数の複数
相の信号を発生する論理パルス発生手段と、論理パルス
発生手段の出力信号より回転子の回転位置信号を合成す
る位置信号合成手段と、その回転位置信号に応して固定
子巻線に電力を供給する固定子巻線電力供給手段とを含
んで構成される。 作用 本発明は上記した構成により、固定子巻線に誘起される
逆起電力のゼロクロス点を整形してパルス信号列に変換
する。そのパルス信号列の周期を計数し、その周期に応
して回転位置信号を作成しているので、電動機の回転数
を変化させても次に通電すべき固定子巻線の通電位相か
変化することはない。しかも、固定子巻線の通電状伸か
ら次に検出すべき相の逆起電力のみをパルス信号列に変
換するように選択回路を付加しているので、逆起電力の
ゼロクロス点の誤検出による相切換えの誤動作もなく常
に安定した駆動か得られる。 したがって、回転数を変える必要かある用途にも容易に
応用することか可能となり、従来例の回転子位置検出素
子不要の無整流子直流電動機に見られるような回転数を
変化させた場合に駆動か不安定になるということはない
。 さらに加えて、本発明は起動用に特別な起動回路を設け
なくても、起動時においては疑似出力パルスを容易に出
力することができ、この疑似出力パルスにより固定子巻
線を強制的に順次切換えている。そして、逆起電力検出
手段で逆起電力のセロクロス点を検出したとき、固定子
巻線を強制的に順次切換えて駆動する起動モートから逆
起電力のゼロクロス点を検出して行う正規の位置検出モ
ードに速やかに切換えることかでき、従来の位置検出モ
ードの電動機と比へても遜色のない起動特性か得られる
。 さらに加えて、本発明は固定子巻線に誘起される逆起電
力のゼロクロス点のみを検出しているので、駆動電流に
よる電圧降下の影響を受けることもなく固定子巻線に流
れる電流を両方向に流せる全波駆動方式の電動機の構成
をとることができる。したがって、半波駆動方式の電動
機に比へて高効率、高トルクの無整流子直流電動機か提
供できる。 さらに加えて、固定子巻線各相に通電される電流の相切
換えか極めて滑らかに行われるため、従来例に見られる
ような、相切換えに伴うスパイク状電圧を低減するため
の比較的大きなコンデンサを含むフィルタ回路を固定子
巻線の通電端子に接続する必要がない。 また、固定子巻線に流れる電流が、従来例の如く急峻に
オン・オフされることがなく相切換えか滑らかに行われ
るため、振動および騒音の非常に少ない電動機の駆動が
可能となる。 実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。 第1図は本発明の一実施例における無整流子直流電動機
の構成を示すブロック図である。第1図において、1は
逆起電力検出手段で、3相の固定子巻線11,12.1
3に誘起される逆起電力と選択信号発生手段6の出力す
る選択信号か入力される。逆起電力検出手段1は選択信
号発生手段6の出力する選択信号に応して3相の逆起電
力のゼロクロス点を検出してパルス列mに変換する。こ
のパルス列mは3相の逆起電力のセロクロス点を示す。 逆起電力検出手段1の出力するパルス列mは、論理パル
ス発生手段2とパルス発生手段3に入力される。論理パ
ルス発生手段2は逆起電力検出手段]の出力するパルス
列mを分周して固定子巻線11,12,1゜3に誘起さ
れる逆起電力と同じ周波数の6相のパルスを出力する。 パルス発生手段3はまず入力されたパルス列の周期mを
計数する。そして計数した周期の概略1/2の時間だけ
出力パルスを遅延させて遅延パルス2として選択信号発
生手段6に出力する。また計数した周期か所定の範囲を
越えたときは疑似出力パルスtを論理パルス発生手段2
に出力する。論理パルス発生手段2で発生された6相の
パルス信号は位置信号合成手段4に入力され、6相のノ
くルス信号をもとに永久磁石回転子27の回転位置信号
に変換される。この回転位置信号は固定子巻線電力供給
手段5に入力される。固定子巻線電力供給手段5は位置
信号合成手段4の出力する回転位置信号に応じて各固定
子巻線11,12.13に順次駆動電流を両方向に供給
する。 以上のように構成された一実施例をもとにして本発明の
無整流子直流電動機の動作について詳しく説明する。 第4図は本発明の無整流子直流電動機を構成する電力供
給手段5の一実施例の各部信号波形図である。 第4図において、a、b、cはそれぞれ固定子巻線11
,12.13に誘起される逆起電力波形である。d、e
、f、g、h、iは位置信号合成手段4で合成される6
相信号で、永久磁石回転子27の回転位置に応じて得ら
れる6相の回転位置信号に相当する。これは従来例の第
3図d、e。 f、g、h、iに示す矩形波状の信号波形とは異なり、
台形波状の信号波形である。 第4図d −iの6相回転位置信号はそれぞれ駆動用ト
ランジスタ21.26.22.24t  23゜25の
各ヘースに入力される。たたし、各トランジスタのヘー
スに加えられる信号の方向はP N Pトランジスタ2
1.22.23には電流か流出する方向に、NPN )
ランジスタ24.25.26には電流が流入する方向に
加えられる。それぞれのトランジスタは加えられたペー
ス電流を増幅して各ペース電流に比例した電流か各コレ
クタに流れる。その結果、固定子巻線11.12.13
には第4図j、  k、iに示す電流か両方向に通電さ
れる。このような相切換え動作を順次行い、永久磁石回
転子27を回転させる。 このような信号処理を行う本発明の一実施例の各部の動
作についてさらに図面を用いて説明する。 第5図は第1図に示す本発明の一実施例における逆起電
力検出手段1の回路構成図である。 第5図において、14.1’5.16は抵抗で、片方は
固定子巻線11.12.13の各端子に接続され、他方
はそれぞれ共通接続されている。31゜32.33は比
較回路で、その入力端子(+)には固定子巻線11,1
2.13の各端子か接続され、入力端子(−)には抵抗
14.15.16の共通接続点か接続されている。34
.35.36はインバータ回路で、それぞれ比較器31
.32゜33の各出力か接続されている。71.72,
73゜74.75.76はスイッチで、そのうちスイッ
チ71,73.75の片方はインバータ回路36゜34
.35の各出力にそれぞれ接続され、スイッチ72,7
4.76の片方は比較回路32,33゜31の各出力に
それぞれ接続されている。スイッチ71,72,73.
’i’4,75.76の他方はそれぞれ共通接続されて
、逆起電力検出手段1の出力端子となっている。 第5図に示す逆起電力検出手段1の動作について第6図
を用いて説明する。 第5図に示す抵抗14.1!5.16はそれぞれ固定子
巻線11,12.13と接続されているので、抵抗14
,15.16の共通接続点には固定子巻線11,12.
13の中性点0と同一の電位か得られる。したがって、
電動機としては特別に固定子巻線の中性点から信号線を
引き出しておく必要がない。固定子巻線11,12.1
3に誘起される逆起電力はそれぞれ第6図a、b、cに
示されるような信号波形であり、これらは第5図の比較
器3L  32.33の入力端子(+)に入力され、入
力端子(−)には抵抗14,15.16の共通接続点に
得られる固定子巻線の中性点電位か入力されている。し
たかって、比較器31,32゜33の各出力端子には第
6図u、v、wに示すような逆起電力a、b、cを波形
整形したパルスか得られる。パルス波形U、V、Wのパ
ルスエツジは逆起電力a、b、cのゼロクロス点とそれ
ぞれ一致する。第6図tl、  t2.  t3.  
t4.  t5.  t6は選択信号発生手段6から逆
起電力検出手段1に出力される6相の信号で、その立ち
上がりエツジは逆起電力a、b、cのゼロクロス点のタ
イミングと電気角で30度だけ遅延させた選択信号波形
を示す。これらの選択信号によりスイッチ71゜72.
73.74.75.76か信号“H”でスイッチオン、
信号″I7”でスイッチオフされる。その結果、スイッ
チ71.72.73.74.75゜76の共通接続点か
らは第6図mに示す波形か得られ3相の逆起電力a、b
、cのセロクロス点とパルスの立ち上かりエツジとか一
致したパルス列mか出力される。すなわち、逆起電力a
、b、cのゼロクロス点ごとにパルスか出力され逆起電
力a、b、cの1周期につき6回(電気角で60度こと
)のパルス列mか出力される。 次に本発明の一実施例におけるパルス発生手段3の動作
について詳しく説明する。 第7図は第1図に示す本発明の一実施例におけるパルス
発生手段3の回路構成図、第8図は電動機の定常回転時
における各部信号波形図、第9図は電動機の起動時にお
ける各部信号波形図である。 第7図において、41は第1のカウント手段、42は第
2のカウント手段、44はクロックパルス発生回路であ
る。クロックパルス発生回路44は2種類のクロックパ
ルスck、2ckを発生シており、ckのクロックパル
スは第1のカウント手段41に、2 c kのクロック
パルス(クロック周波数はckの2倍)は第2のカウン
タ手段42に入力されている。第1のカウント手段41
からは最上位ビット出力d2と途中のヒツト出力d]と
か出力されている。ビット出力d1.d2はデータセレ
クタ45に入力されている。第2のカウント手段42か
らはその計数値か零になったときにゼロフラグ2を出力
する。データセレクタ45は入力された選択信号C3に
応して2種類のヒント出力c11.d2のうちとちらか
1つのビット出力を選択してパルスtとして出力する。 43は転送回路で、逆起電力検出手段1の出力するパル
ス列mとデータセレクタ45の出力するパルス(か入力
され、第1のカウント手段41にはその計数値をリセッ
トするリセットパルスrを、第2のカウント手段42に
は第1のカラン14−段41の計数値をロートするロー
トパルスSを出力する。46は第3のカウント手段で、
データセレクタ45の出力するパルスtのパルス数を計
数する。47はア/ド回路で、第3のカウント手段46
の2種類のビット出力c2.c3か入力され、ビットc
2゜c3とも“11”状態になったとき、アンド回路4
7は“H”の信号qcを出力する。パルスqcは第3の
カウント手段46のリセットパルスで、第3のカウント
手段46の計数値をリセットする。なお、第2のカウン
ト手段42の出力するゼロフラグZが選択信号発生手段
6に入力される遅延パルス2に対応し、データセレクタ
45の出力するパルスtが論理パルス発生手段3に入力
される疑似出力パルスtに対応する。 第7図に示すパルス発生手段3の動作について、まず電
動機か定常回転しているときの動作を第8図を用いて説
明する。 第1のカウント手段41は、転送回路43の出力するリ
セットパルスrか入力されるまでクロックパルスckを
アップカウントする。リセットパルスrは逆起電力発生
手段1か出力するパルス列mと同し周期であるから、第
1のカウント手段41の計数値は逆起電力検出手段1の
出力するパルス列mの周期を計数したことになる。その
様子を第8図pに計数値をアナログ的に示している。電
動機か定常回転している場合は、リセットパルスrの周
期は十分に短く、第1のカウント手段41の2つのヒツ
ト出力a11..d2が”H”状態になることはない。 なお、第8図pで点線で示したdl。 d2の2つのレベルは、ビット出力d1..d2かそれ
ぞれ“H”状態になる第1のカウンタ手段41の計数値
を示したものである。したかって、データセレクタ45
からは第8図にtに示すように疑似出力パルスLは出力
されない。第2のカウント手段42には転送回路43の
出力するロードパルスSのタイミングで第1のカウント
手段41の計数値pか初期値として転送される。第2の
カウント手段42はパルス列mの周期を計数した計数値
pを20にのクロックでダウンカウントされるので、ロ
ードパルスS(またはパルスmの立ち上かりエツジ)の
パルス列のちょうと中間点で計数値が零になる。その様
子を第8図qにアナログ的に示している。第2のカウン
ト手段42は計数値か零のときゼロフラグが出力される
ように構成されているので、第2のカウント手段42は
第8図2に示すようなパルス2を出力する。逆起電力検
出手段1の出力するパルス列mの立ち上がり二ノンは、
3相の固定子巻線11,12.13に誘起される逆起電
力a、b、cのゼロクロス点を示すものであるから、パ
ルスの間隔は電気角で60度に相当する。したがって、
第8図に示す2の立ち上がりエツジは逆起電力a、b、
cのゼロクロス点からちょうど電気角で30度だけ遅延
されたことになり、このパルス2は遅延パルスとして選
択信号発生手段6に出力される。なお、ロードパルスS
とリセットパルスrの位相関係は第8図の如くであり、
リセットパルスrかロードパルスSより遅延させている
のは、第1のカウント手段41の計数値を第2のカウン
ト手段42に確実に転送させるためである。また同図で
はパルスs、rのパルス幅を便宜上大きく記しであるか
、パルス周期に比へて十分に狭いものとする。 次に、電動機の起動時における動作について第9図を用
いて説明する。第1のカウント手段41は転送回路43
の出力するリセットパルスrか入力されるまでクロック
パルスckをアップカウントする。ところか、回転子は
静止しているので、逆起電力発生手段1はパルス列mを
出力しない。 したかって、第1のカウント手段41の計数値は第9図
pに示すように単調に増加し、その計数値が所定の値(
第9図pに点線で示す)に達したとき第1のカウント手
段41からはビット出力d1゜d2が出力され、データ
セレクタ45を介して[を転送手段43に出力する。転
送手段43はそのパルスtを受けて、リセットパルスr
とロードパルスSを出力する。第2のカウント手段42
はロードパルスSで初期値がロードされた後、ダウンカ
ウントされる。そして、第2のカウント手段42の計数
値か零になったときゼロフラグ2を遅延パルスとして出
力する。電動機の起動時には、逆起電力検出手段1から
はパルス列mか出力されない゛ので、データセレクタ4
5からはパルス
【か連続して出力される。最初データセ
レクタ45は第1のカウント手段41のビット出力d2
をパルスtとして選択しており、そのパルス数は第3の
カウント手段46でカウントされる。いま、第3のカウ
ント手段46は3ビツトのカウンタで構成されているも
のとして、そのカウントされる様子を第9図cl、c2
.c3に示す。第3のカウント手段46かパルスtを順
次カウントして、C2,C3の出力が“H”状態(パル
スtを6回カウント)になったとき、アンド回路47の
出力qcは°“H”状態になる。するとqcは第3のカ
ウント手段46に入力され計数値をリセットする。以降
、電動機が回転して、逆起電力検出手段1からパルスm
か出力されるまで以上の動作を繰り返す。ところが、第
3のカウント手段46の出力c3はデータセレクタ45
の選択信号を兼用していて、第9図C3に示すように、
パルスtを4回計数した後“H″状態なる。すると、デ
ータセレクタ45は今度は第1のカウント手段41のビ
ット出力d1をパルスtとして選択する。dlは第1の
カウント手段41の途中ビットであるので、第9図pに
示すようにデータセレクタ45がd2を選択していた時
よりも短い周期で、第1のカウント手段の計数値が第2
のカウント手段42にロードされる。第2のカウント手
段42はロードパルスSで初期値がロードされた後ダウ
ンカウントされるので、より短時間で第2のカウント手
段42の計数値qは零になり、周期の短い遅延パルス2
か出力される。その結果、4回の比較的周期の・長いパ
ルス2とそれに比へて周期の短い2回のパルスZが繰り
返し出力される。その様子を第9図q、zに示す。 以上の説明から明らかなように、電動機の起動時には逆
起電力検出手段1からはパルスmか出力されないが、そ
の代わりにデータセレクタ45の出力tがその代わりを
果たす疑似出力パルスとして転送回路43に入力される
。 以下、第8図の定常時と同様な動作で第2のカウント手
段42からは第9図2に示すような遅延パルス2か出力
される;パルス発生手段3で得られた遅延パルス2は選
択信号発生手段6に加えられ、疑似出力パルスLは論理
パルス発生手段6に加えられる。 第10図は第1図に示す本発明の一実施例におけるパル
ス発生手段3の他の実施例の回路構成図、第12図は電
動機の定常回転におけるその各部信号波形図、第13図
は電動機の起動時におけるその各部信号波形図である。 なお、第7図と同一の機能を有するものについては同一
の符号を付して重複した説明は省略する。 第10図において、41は第1のカウント手段、42は
第2のカウント手段であり、第1のカウント手段41は
8ビツトの、第2カウント手段42は7ビツトのティン
タルカウンタで構成されている。第1のカウント手段4
1、第2のカウント手段42にはそれぞれ同一のクロッ
クckか入力されている。第1のカウント手段41はク
ロックckをアンプカウントし、第2のカウント手段4
2はクロックckをダウンカウントする。48は7つの
スイッチで構成されたスイッチ転送回路で、転送手段4
3のロートパルスSにより短時間の間だけ接点に接続さ
れ、第1のカウント手段41の計数値の最下位ビットを
除くヒツト(第10図の例では7ビツト分)か第2のカ
ウント手段42に転送される。 第10図に示すパルス発生手段の動作について、まず永
久磁石回転子27か定常回転しているときについて第1
1図を用いて説明する。 第2のカウント手段42には、転送手段43の出力する
ロードパルスSのタイミングで、第1のカウント手段4
1の計数値pか転送される。たたし、第2のカウント手
段42には第1のカウント手段41の最下位ビットだけ
か捨てられて転送されるので、第11図qに示すように
、第2のカウント手段42の初期値は第コのカウント手
段41の計数値pの]/2の値か初期値として与えられ
ることになる。第2のカウント手段42は、パルス列S
の周期を計数した計数値の半分に相当するp / 2を
クロックckでダウンカウントすることになるので、パ
ルス列Sのちょうと中間点で計数値か零になる。したが
って、第2のカウント手段42は第11図に示すような
遅延パルス2を出力する。したかって、第11図に示す
Zの立ち上がりエツジは逆起電力a、b、cのゼロクロ
ス点からちょうと電気角で30度だけ遅延されたことに
なる。 次に、電動機の起動時における動作について第12図を
用いて説明する。起動時には逆起電力検出手段1はパル
ス列mを出力しないので、第1のカウント手段41はク
ロックパルスckをアンプカウントし続ける。したがっ
て、第1のカウント手段41の計数値は第12図pに示
すように単調に増加し、その計数値が所定の値(第1・
2図pに点線で示す)に達したとき、第1のカウント手
段41からはビット出力di、d2か出力され、データ
セレクタ45を介してtを転送手段43に出力する。転
送手段43は、その信号tを受けてリセットパルスrと
ロードパルスsを出力する。 転送手段43か信号りを受けたときには第1のカウント
手段41の計数値の半分であるp / 2の値(上位7
ビツト分)かそのまま第2のカウント手段42に初期値
として転送された後、ダウンカウントされる。そして、
第2のカウント手段42の計数値か零になったときゼロ
フラグ2を遅延パルスとして出力する。第7図の実施例
では第1.第2のカウント手段に供給するクロックの周
波数は異なるか、第10図の実施例では1種類のクロッ
クでよいという利点かある。 第13図は第1図に示す本発明の一実施例における論理
パルス発生手段2の回路構成図で、その各部信号波形図
を第14図に示す。 第13図において、82は2人力のオア回路で、逆起電
力検出手段1のパルス列mとパルス発生手段3の疑似出
力パルスtか入力される。81は6相のリングカウンタ
で、オア回路81の出力か入力され、6つの出力端子に
は第14図に示すpl。 p2.p3.p4.p5.p6の6相パルス信号を出力
する。これらパルス信号のパルス幅は電気角で60度で
ある。これらの6相パルス信号p1〜p6は第1図の位
置信号合成手段4と選択信号発生手段6にそれぞれ出力
される。    ′第15図は第1図に示す本発明の一
実施例における選択信号発生手段6の回路構成図で、そ
の各部信号波形図を同しく第14図に示す。 第15図において、91.92,93.94゜95.9
6はDフリップフロップで、各クロック端子Cにはパル
ス発生手段3の出力する遅延パルス2か入力され、各り
入力端子には論理パルス発生手段2で出力された6相パ
ルス信号p1〜p6が入力される。その結果、Dフリッ
プフロップの各Q出力端子からは論理パルス発生手段2
の6相パルス信号p1〜p6をそれぞれ遅延パルスZの
パルス幅だけ遅延した6相信号t1〜t6を出力する。 その様子を第14図t1〜t6に示す。これらの6相パ
ルス信号t1〜t6は第6図の6相の選択信号となり、
そのパルス幅は電気角で60度で、逆起電力検出手段1
に出力される。 第16図は第1図に示す本発明の一実施例における位置
信号合成手段4の回路構成図で、その各部信号波形図を
第17図に示す。 第16図において、50は充放電用コンデンサ51に蓄
えられた電荷を放電させるためのりセント用スイッチ、
51は論理パルス発生手段2の出力に応して鋸歯状波を
発生するための充放電用コンデンサ、52は充放電用コ
ンデンサ51に充電電流を供給するための定電流源回路
、54は入力がコンデンサ51に接続されたバッファア
ンプである。コンデンサ51.スイツチ50.定電流源
回路52.バッファアンプ54で鋸歯状波発生手段10
0を構成している。55はバッファアンプで、入力には
基準電圧源53か接続されている。 56は反転アンプで、バッファアンプ54とバッファア
ンプ55の出力か接続されている。バッファアンプ54
.バッファアンプ55および反転アンプ56の各出力は
信号合成手段101,102゜103.104,105
.106に接続されている。なお、信号合成手段101
,102,1.03゜104.105,106はそれぞ
れ同一の構成であるので、信号合成手段101の構成だ
けを示しである。信号合成手段101において61.6
2゜63はスイッチで、片方はそれぞれバッファアンプ
54.55および反転アンプ56に接続され、スイッチ
61,62.63の他方は共通接続されて抵抗64に接
続されている。抵抗64に得られる電圧信号は電流変換
回路65により電流信号に変換され、信号合成手段10
1の出力となる。 次に第16図に示す位置信号合成手段4の動作について
第17図の各部信号波形図を用いて説明する。゛ 鋸歯状波発生手段100のスイッチ50が開いていると
きは、コンデンサ51には定電流回路52により一定電
流が供給され、スイッチ50が閉じたときはコンデンサ
51に蓄えられた電荷は瞬時に放電させる。ところか、
スイッチ50は逆起電力検出手段1の出力するパルスm
の立ち上がりので、パルスmの立ち上かり二ノジでコン
デンサ51に蓄えられた電荷を瞬時に放電させ、鋸歯状
波発生手段100からは第17図stに示すようなパル
スmと同位相の鋸歯状波か得られる。第17図sfは基
準電圧源53を示す波形で、大きさは鋸歯状波stのピ
ーク値に等しく設定されている。第17図stbは、反
転アンプ56の出力を示す波形で、反転アンプ56には
バッファアンプ54の出力stとバッファアンプ55の
出力Sfとか入力されているので、sfを基準にしてs
tが接続されるので、反転アンプ56の出力からは第1
7図stbに示すような、stを反転した信号が得られ
る。信号合成手段101を構成する名インチ61,62
.63は、論理パルス発生手段2の出力するパルス信号
p1.p2.p3に応して、信号“11”でスイッチオ
ン、信号”L”でスイッチオフされるので、バッファア
ンプ54.55および反転アンプ56の出力は信号合成
手段101にて合成される。なお、1ll11.p2.
p3かすべて“L”の区間ではスイッチ61,62,6
3かす休てオフされ、抵抗64の電位はアース電位に等
しくなる。このようにして抵抗64に得られた合成電圧
値は、電流変換回路65により電流値(電流吸い込み)
に変換され、出力端子dからは第17図dに示す回転位
置信号波形か出力される。 以下、同様にして信号合成手段102.103゜1.0
4.105.106の各出力端子からは、ノくルス信号
(p2.p3.p47、(p3.p4゜p5)、(p 
4.  p 5.  p 6)、(p 5.  p 6
゜pi)、(p6.pi、p2)に応して回転位置信号
e、f、g、h、iが出力される。たたし、信号合成手
段1.02,104.106の各出力e、g、iは電流
吐き出し型の出力で、信号合成手段103.105の各
出力f、hは信号合成手段101の出力dと同じ電流吸
い込み型の出力である。第17図d −iの信号は永久
磁石回転子27の回転位置信号となり、第1図の電力供
給手段5に入力される。 前述したように、電動機の起動時には本発明を構成する
パルス発生手段3の一実施例では、電動機の起動時に出
力される疑似出力パルスしは4回の比較的長いパルスと
それに比へて周期の短い2回のパルスか繰り返し出力さ
れる。 第18図、第19図は第7図に示したノくルス発生手段
3の一実施例による電動機の起動方法を示すための概念
図である。 第18図は電動機の起動時において、論理ノ<ルス発生
手段2に一定周期の疑似比カッマルスtを仮に供給し続
けた場合の電動機の合成電流ベクトルと、永久磁石回転
子27の磁極ベクトル(第2図の永久磁石回転子27の
N極の位置を示すヘクトルΦ)の位置関係を示したもの
である。また、第18図に点線で示した位置は、選択信
号発生手段6の出力する選択信号により選ばれた、逆起
電力の次に検出すべきゼロクロス点検出位置を示したも
のである。すなわち、逆起電力検出手段1は永久磁石回
転子27の磁極ヘクトルΦか同図に示す点線を通過した
ときに逆起電力のゼロクロス点を検出し、パルスmを出
力する。第18図より明らかなように、選択信号発生手
段6の出力に応して、逆起電力のゼロクロス点の検出位
置もステップ状に60度ずつ変化する。しかし、そのと
きはすでに永久磁石回転子27の磁極ヘクトルΦは逆起
電力のゼロクロス点の検出位置を越えた位置にあり、逆
起電力検出手段1はいつまでもゼロクロス点を検出する
ことかできない。したかって、逆起電力のゼロクロス点
を検出して行う正規の位置検出モートにはなかなか移行
できず電動機は加速されることはない。 第19図は電動機の起動時において、パルス発生手段3
から出力される4回の比較的周期の長いパルスtと、そ
れに比べて周期の短い2回のパルスtを論理パルス発生
手段2に供給した場合の電動機の電流ヘクトルと、永久
磁石回転子27の磁極ベクトルΦの位置関係を示したも
のである。また、第19図に点線で示した位置は、第1
8図と同様に選択信号発生手段6の選択信号により選ば
れた、逆起電力のゼロクロス点の検出位置を示したもの
である。起動開始から第4番目のパルスまでは一定周期
の疑似出力パルスEか論理パルス発生手段2に供給され
るので、第19図fa+、 (bl。 (C)、 fd)は第18図のそれぞれと一致する。と
ころか、第5.第6番目の疑似出力パルスtの周期は最
初の4パルスに比へて短いので、永久磁石回転子27か
第18図telに示す位置まで回転するまでに通電相の
切換えか行われる。その様子を第19図te+に示す。 第19図te+より明らかなように、永久磁石回転子2
7の位置は第18図te+に比へて回転方向に対して遅
れた位置にある。さらに、第6番目の短周期の疑似出力
パルスtにより永久磁石回転子27は回転方向に対して
さらに遅れた位置、すなわち、逆起電力のゼロクロス点
の検出位置の手前に位置するようになる。したかって、
次の疑似出力パルスtか供給されるまでには逆起電力検
出手段1は逆起電力のゼロクロス点を検出することかで
きる。その様子を第19図(f)に示す。 逆起電力検出手段1か逆起電力のゼロクロス点を検出し
た後は正規の位置検出モードに移行し、順次相切換えが
行われて電動機は加速される。 以上の説明で明らかなように、本発明の無整流子直流電
動機では、逆起電力検出手段1は固定子巻線11.12
.13に誘起される逆起電力a。 b、cのうち、6相の選択信号t1〜t6に応して1相
の逆起電力のゼロクロス点のみを順次整形してパルス信
号列mに変換する。電動機の定常回転時には、論理パル
ス発生手段2はこの変換パルスmを受けて6相のパルス
信号p1〜p6を作成している。ところか、電動機の起
動時には逆起電力発生手段1からはパルス列mか出力さ
れないので、論理パルス発生手段2はパルス列mの代わ
りにパルス発生手段3から出力される疑似出力パルスt
を受けて、同様に6相のパルス信号p1〜p6を作成し
ている。この6相パルス信号p1〜p6は位置信号合成
手段4に入力され、第17図d〜1に示すような回転位
置信号に変換される。そして、最後に電力供給手段5は
この回転位置信号d〜】に応じて固定子巻線11.1.
2.13に第4図」、  k、iに示すような駆動電流
を順次両方向に供給し、永久磁石回転子27は回転され
る。 したがって、本発明の無整流子直流電動機は、ホール素
子の如き位置検出素子の不要な、しかも特別な起動回路
を設けることなしに、良好な起動特性の得られる全波駆
動方式の電動機を構成することかできる。 なお、本発明に係わるパルス発生手段につき第7図の一
実施例では、第2のカウント手段に入力されるクロック
周波数は第1のカウント手段に入力されるクロック周波
数の2倍として説明し1こか整数倍であってもよい。ま
た本発明に係わるパルス発生手段につき第13図の一実
施例では、定常回転時における第2のカウント手段に初
期値として転送される値は2分の1となるように選んだ
か整数分の1でもよい。 また、本発明に係わる逆起電力検出手段1は、第4図に
示すように固定子巻線の中性点電位Oを検出するために
共通接続した3本の抵抗を使用して行っているか、直接
電動機の固定子巻線の中性点から信号線を引き出して使
用しても可能であることは言うまでもない。また、実施
例では固定子巻線かY結線である3相の電動機に限った
か相数は3相に限らず何相であってもよい。また本発明
の無整流子直流電動機は、固定子巻線かΔ結線された電
動機に適用することも可能である。 発明の効果 本発明の無整流子直流電動機は、逆起電力検出手段で固
定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス点のみを検
出しているので、ホール素子の如き回転子位置検出素子
か不要でありなから、固定子巻線に流れる電流を両方向
に供給する全波駆動方式の電動機が容易に構成できる。 したがって、固定子巻線の一方向だけに電流を供給する
半波駆動方式に比へて固定子巻線の利用率か高く、高効
率で、高発生トルクの電動機を提供することかできる。 さらには、従来の無整流子直流電動機のような回転子位
置検出素子が不要のため、素子の取付は位置調整の煩雑
さや配線数が削減され、大幅にコストが低減される。 さらには電動機内部に回転子位置検出素子を取り付ける
必要がないため、電動機は構造上の制約を受けず超小型
化、超薄型化か可能となる。 また、本発明の無整流子直流電動機は、起動時において
は、逆起電力検出手段から出力パルスか出力されなくて
も、パルス発生手段からは互いに同期の異なる疑似出力
パルスか出力されて固定子巻線の通電相を順次切換えて
いるので、特別な起動回路を設けることな(良好な起動
特性か得られる。 さらに、本発明の無整流子直流電動機は、固定子巻線の
通電状態から次に検出すべき相の逆起電力のみをパルス
信号列に変換するように選択回路を付加しているので、
逆起電力のゼロクロス点誤検出による相切換えの誤動作
もなく、常に安定した駆動が得られる。 さらに、本発明の無整流子直流電動機は各固定子巻線に
通電される電流の相切換えは極めて滑らかに行われるの
で、固定子巻線に流れる電流か急峻にオン・オフ9され
ることもなく、切換えに伴うスパイク状電圧を低減する
ために、比較的大きなコンデンサを含むフィルタ回路を
固定子巻線の通電端子に接続することか不要で、高速回
転時にも振動、騒音の極めて少ない無整流子直流電動機
を提供することか可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無整流子直流電動機の一実施例の構成
を示すブロック図、第2図は本発明の一実施例における
電動機とそれを構成する電力供給手段の一実施例を示す
回路構成図、第3図は従来例における電力供給手段の各
部信号波形図、第4図は本発明の一実施例における電力
供給手段の各部信号波形図、第5図は本発明の一実施例
を構成する逆起電力検出手段の一実施例を示す回路構成
図、第6図はその各部信号波形図、第7図は本発明の一
実施例を構成するパルス発生手段の一実施例を示す回路
構成図、第8図はその定常回転における各部信号波形図
、第9図は起動時における各部信号波形図、第10図は
本発明の一実施例を構成するパルス発生手段の他の実施
例の回路構成図、第11図はその定常回転における各部
信号波形図、第12図は起動時における各部信号波形図
、第13図は本発明の一実施例を構成する論理パルス発
生手段の一実施例を示す回路構成図、第14図は本発明
の一実施例を構成する論理パルス発生手段と本発明の一
実施例を構成する選択信号発生手段の一実施例の動作を
説明する信号波形図、第15図は本発明の一実施例を構
成する選択信号発生手段の一実施例を示す回路構成図、
第16図は本発明の一実施例を構成する位置信号合成手
段の一実施例を示す回路構成図、第17図はその動作を
説明する信号波形図、第18図、第19図は本発明の一
実施例による電動機の起動方法を示すベクトル図である
。 1・・・・・・逆起電力検出手段、2・・・・・・論理
パルス発生手段、3・・・・・・パルス発生手段、4・
・・・・位置信号合成手段、5・・・・・・電力供給手
段、6・・・・・・選択信号発生手段、11.12.1
3・・・・・・固定子巻線、41・・・・・第1のカウ
ント手段、42・・・・・・第2のカウント手段。 代理人の氏名 弁理士小鍜冶明 ほか2名第3図 第 4 図 第 5 図 第6図 第8図 160上 壽71 ご −゛ 第9図 1’l’′1 第11 図 1,1 @30L″1 第121 第14図 第15図 第16 k フイo。 第17 図 、  /−−”’    l   □  ゛第18図 (O−)      (1)+ 第19 図 (O−)<b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)複数相の固定子巻線と、複数相の選択信号により
    選択された前記固定子巻線に生じる逆起電力に応動した
    パルス信号列を得る逆起電力検出手段と、前記パルス信
    号列の周期を計数し、前記周期が所定の範囲内にあると
    きには前記周期に比例もしくは略比例した時間だけ遅延
    させた遅延パルスを出力し、前記周期が所定の範囲を越
    えたときには疑似出力パルスを発生させ、前記疑似出力
    パルスが所定個数以上連続するときには発生間隔を少な
    くとも1個異ならせるようにしたパルス発生手段と、前
    記疑似出力パルスと前記逆起電力検出手段の出力に応動
    した複数相のパルス信号を発生する論理パルス発生手段
    と、前記遅延パルスに応動した前記複数相の選択信号を
    前記逆起電力検出手段に出力する選択信号発生手段と、
    前記論理パルス発生手段のパルス信号に応動した位置信
    号を合成する位置信号合成手段と、前記位置信号に応じ
    て前記固定子巻線に電力を供給する電力供給手段とを含
    んで構成されたことを特徴とする無整流子直流電動機。 (2)パルス発生手段は、逆起電力検出手段の出力する
    パルス信号列の周期を計数しその周期が所定の範囲内を
    越えたときには一定周期の疑似出力パルスを所定個数だ
    け出力し、それに比べて周期の短い疑似出力パルスを続
    いて出力するように構成されたことを特徴とする請求項
    (1)記載の無整流子直流電動機。 (3)パルス発生手段は、逆起電力検出手段の出力する
    パルス信号列の周期を計数しその周期が所定の範囲を越
    えたときには一定周期の疑似出力パルスを所定個数だけ
    出力し、その周期の1/2の周期の疑似出力パルスを続
    いて出力するように構成されたことを特徴とする請求項
    (1)記載の無整流子直流電動機。 (4)パルス発生手段は、逆起電力検出手段の出力する
    パルス信号列の周期を計数しその周期が所定の範囲内に
    あるときには前記周期の整数分の1の時間だけ遅延させ
    た遅延パルスを出力するように構成されたことを特徴と
    する請求項(1)記載の無整流子直流電動機。 (5)パルス発生手段は、逆起電力検出手段の出力する
    パルス信号列の周期を計数しその周期が所定の範囲内に
    あるときには前記周期の2分の1の時間だけ遅延させた
    遅延パルスを出力するように構成されたことを特徴とす
    る請求項(1)記載の無整流子直流電動機。(6)パル
    ス発生手段は、逆起電力検出手段の出力するパルス信号
    列の周期を計数する第1のカウント手段と、前記第1の
    カウント手段の計数値を第2のカウント手段に転送する
    転送手段と、転送された計数値からパルス信号列の周期
    に比例もしくは略比例した時間だけ遅延させた遅延パル
    スを出力する第2のカウント手段と、前記第1,第2の
    カウント手段にクロックを入力するクロック発生手段と
    を含んで構成されたことを特徴とする請求項(1)記載
    の無整流子直流電動機。 (7)第2のカウント手段に入力されるクロック周波数
    は第1のカウント手段に入力されるクロック周波数と異
    なるようにしたことを特徴とする請求項(6)記載の無
    整流子直流電動機。 (8)第2のカウント手段に入力されるクロック周波数
    は第1のカウント手段に入力されるクロック周波数の整
    数倍にしたことを特徴とする請求項(6)記載の無整流
    子直流電動機。 (9)第2のカウント手段に入力されるクロック周波数
    は第1のカウント手段に入力されるクロック周波数の2
    倍にしたことを特徴とする請求項(6)記載の無整流子
    直流電動機。 (10)転送手段は第1のカウント手段の計数値の整数
    分の1の値を第2のカウント手段に転送するように構成
    されたことを特徴とする請求項(6)記載の無整流子直
    流電動機。(11)転送手段は第1のカウント手段の計
    数値の2分の1の値を第2のカウント手段に転送するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項(6)記載の無
    整流子直流電動機。 (12)位置信号合成手段は論理パルス発生手段のパル
    ス信号に応じて鋸歯状波を発生する鋸歯状波発生手段と
    、論理パルス発生手段のパルス信号に応じて複数相の位
    置信号を合成する信号合成手段を含んで構成されたこと
    を特徴とする請求項(1)記載の無整流子直流電動機。
JP2323586A 1990-06-20 1990-11-26 無整流子直流電動機 Expired - Fee Related JP2910229B2 (ja)

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