JPH04192366A - 半導体装置及び点火プラグの放電回路 - Google Patents

半導体装置及び点火プラグの放電回路

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JPH04192366A
JPH04192366A JP31805090A JP31805090A JPH04192366A JP H04192366 A JPH04192366 A JP H04192366A JP 31805090 A JP31805090 A JP 31805090A JP 31805090 A JP31805090 A JP 31805090A JP H04192366 A JPH04192366 A JP H04192366A
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semiconductor
semiconductor layer
layer
substrate
region
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JP31805090A
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Tetsuro Mizoguchi
哲朗 溝口
Mutsuhiro Mori
睦宏 森
Yoshitaka Sugawara
良孝 菅原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置に係り、特に、高耐圧。
大電流を取り扱う集積回路装置、すなわち、パワーIC
として構成して好適な、逆導通ダイオードと絶縁ゲート
型バノボ・−千・トランジスタ ! r r; BT)
とによる半導体装置に関する。
[従来の技術] 近年、家電、自動車等C・技術分野において、パワーI
Cへの要求が高まっている。この■Cは、負荷への電力
供給なコニ・トロールする出力素子と、その周辺回路と
を千ノリシックに集積回路化したものである。
この種のパワーICは、電流が数A、雷電圧数百7以上
の用途の場合、縦形IGBT(以下単にIGBTと呼ぶ
)を出力素子とし、で使用すると小さいチップ面積で大
電流化を行うことが可能でおる。一方、電力用インバー
タ回路のフリーホイールダイオード、ノ輝ンtり一の接
続方向を誤った場合に印加電圧をクランプして素子を保
護するための逆導通ダイオ−1゛等を、パワーIC内に
搭載することが強く要求されている。この要求は、IG
BTにダイオードを内蔵した構造としたパワーICを実
現することにより達成することができるが、この構造は
、ICのチップ面積を増大させないためにも好ましいも
のである。
このようなダイオードを内蔵したI GBTを持つ半導
体装置に関する従来技術として、例えば。
特開昭61−15370号公報、特開昭63−1509
70号公報等に記載された技術が知られている。
以下、この種のI GBTに逆導通ダイオードを内蔵し
た半導体装置の従来技術を図面により説明する。
第6図は従来技術の素子構造のを示す断面図である。第
6図において、2はI GBTの導通領域、3はダイオ
ードの導通領域である。
第6図に示す従来技術において、ダイオードの導通領域
3では、IGBTの導通領域2において元来P+層8で
あった部分かn型層29.3oとなっている。これらの
n型層29.3oと、n−層15、P゛層31とによ嶋
lダイオードが構成される。
そして、ダイオード゛のアノ〜 上電極32とIGBT
のエミッタ電極16とを共通化することにより、また、
ダイオードのカッ−上電極33とIGBTのコレクタ電
極34とを共通化する二とにより、図示従来技術による
半導体装置は、第6図内に等価回路として示すような構
成となる。また、図示従来技術において、タイオーt”
のアノード電極32は、I GBTのエミッタ用のホン
ディングパッドを兼ねている。
前述した構造を有する素子有、例えば特開昭55−63
84号公報等に7rさオ]だ大電流パワーIC′用基板
(基桧を貫通シ、1′−単結晶領域を有する誘電体分離
基板)に作製すれば、逆導通ダイオードを内蔵したI 
GBTを搭載1.たパiワーICを得ることができる。
また、ダイオードを内蔵(、た: c B Tを持つ半
導体装置に関する他の従来技術とし、て、例えば、特開
昭63−78028号公報ζこ記載された技術が知られ
ている。
第8図はこの他の従来技術の構成を示す断面図であり、
この従来技術は、通常の誘電体分離基板にI GBTを
作製したものである。第8図において、図の符号は第6
図の場合と同一である。
第8図に示す従来技術において、コレクタP“層8は、
埋込層として設けられており、絶縁分離用酸化膜4に沿
って設けられているP“層45により、表面のコレクタ
電極46に電気的に接続される。また、この従来技術で
は、素子周辺部が逆導通ダイオードの導通領域3となっ
ている。
コレクタ電極46は、素子周辺部のn−層7にもオーミ
ックコンタクトされている。従って、エミッタ電極16
、素子周辺部のp+層6、素子周辺部のn−層7、及び
、コレクタ電極46により逆導通ダイオードが構成され
る。
前述の構成において、元来、p゛層6n”層7は、素子
の耐圧への要求から設けられた層である。すなわち、こ
れらの層は、両層から成る接合を使用し、主に空乏層を
n−層7に拡げることにより、周辺領域で逆電圧をプロ
・ツクするものである。従って、第8図番コ示す従来邦
術は、p゛層45を設ける必要はあるものの、素ぞ全体
の面積を殆んど増加させることなく、ダイオードを10
8丁に内蔵させることができる2 「発明が解決しようとする課題] 前述した従来技術は、それぞれ、次のような問題点を有
している。
まず、第6図に示した従来技術の問題点を説明する。
この従来技術は、その構Jz上1圧が約]、 OOOV
以下の素子の場合、良好な特性のT GBTを作製する
ことが困難であるという間V点を有している。、J:、
1下、この点を説明するが、子の前に、まず、T G 
B Tの動作原理を簡単(、説明する。
第6図において、1G F T’をオ〕・とするS合、
まず、ゲート25に正電圧を印加してM○Sチャネル2
6をオンさせて、r)−層11.内に電子電流44を流
す3 この電子電流をベーフ電流として、[パ層8、n
 ’′層12、rビ層1テ1.p4層27から成る内部
PNPトランジスタをオンさせ、電流28を流す。これ
がI GBTのオン状態である。
また、I G B Tのオフ状態時は、n−層15に電
圧を分担させて、この層により高印加電圧をブロックし
ている。
前述の点から、n−層15は、耐圧の要求を満たすよう
に高抵抗である必要があり、低不純物濃度で層を厚くす
る必要があるが、素子の低オン抵抗化のためには層の厚
さを厚くし過ぎることができず適度な厚さに設定される
。また、コレフタル+層8は、内部PNPトランジスタ
の電流経路として作用するので、素子の低オン抵抗のた
めには低抵抗すなわち高不純物濃度にする必要がある。
さらに、コレクタp′″層8は、内部PNPトランジス
タのエミッタとして作用するので、電流増幅率h1を太
きくし、素子を低抵抗化するために、ベースであるrl
 ”″層12の近傍部の濃度も高くする必要がある。従
って、91層8は、全層にわたって不純物濃度を高くす
る必要があり、具体的には、n−層15の不純物濃度よ
り数オーダ高い不純物濃度とする必要がある。
さて、素子の耐圧が約1000V以下である場合、素子
の低オン抵抗化のためには、半導体基板中のp“層重外
の部分の厚さは高々100 At 、rnにすべきであ
る。一方、素子の素材であるシリコン基板の厚さは、最
も薄い場合にも200μm程度である。これは、基板と
なるシリコンが比較的もろい物質であり、これ以上薄く
するとウェハを割らずに取り扱うのが困難なためである
従って、91層8の厚さは、最も薄い場合にも100μ
m程度になる。また、このp″″″層8基板裏面に部分
的に形成されるので、裏面側からの不純物拡散により形
成するべきである。
第7図は第6図に示す素子のI GBT領域の基板中の
深さ方向のキャリア濃度分布を示す図であり、縦軸のキ
ャリア濃度は対数目盛である。
第7図に示すように、p”層8のキャリア濃度は、裏面
側から深く進むにつれてなだらかに減少している。この
ような特性を持つのは、p型不純物を拡散により深さ1
00μm程度という深い部分まで導入し、かつ、p+層
8の不純物濃度を、n−層15のそれに比べて数オーダ
高くするという前述の要請に起因する。
拡散による不純物濃度分布は、一般的には補誤差関数状
或いはガウス分布状となり、濃度のオーダは、拡散源位
置から遠くなるにつれて減少し、その距離に対する減少
の割合はなだらかである。
第6図に示す従来技術の場合も、p型不純物の分布は、
この一般則によく従っており、拡散距離が100μm程
度と長いため、前述のようななだらかな分布にならざる
を得ない。
従って、この従来技術は、電気抵抗が高い部分35、す
なわち、n”層12に隣接する91層8の一部分が厚く
なり、また、n”層12の近傍でのキャリア濃度が低く
なるので、不純物拡散によりp゛層8形成する場合、前
述の要求に反してI GBTのオン抵抗が増加するとい
う問題を生じる。
前記従来技術は、p゛層8気相結晶成長させてこの層の
成長中に、不純物を添加ガスによ−)でドーピングする
方法を使用すれば、p′″層全体に渡って不純物を高濃
度にドープすることができるので前述の問題を生じるこ
とはない。この方法は、通常の技術で可能であり、逆導
通タイオードを設けなくて良ければ容易に実現すること
ができる。
しかし、ダイオードを設ける場合、ダイオードの裏面側
のn゛層29.30の形成を、拡散法を使用して行わな
ければならす、高濃度で厚いp゛層全体をn”層に反転
させるために、n型不純物を拡散させることは、先に述
べたと同じ理由により不可能である。従って、耐圧10
00■以下の累その場合、第6図に示す従来技術による
構造では、製法による制約によりIGBTのオン抵抗が
高くならざるを得ない。
第6図に示す従来技術の他の問題点は、第6図において
、実際にはダイオードの導通領域3と、これに最も近接
したチャネル領域36の間に隔離領域37を設ける必要
があり、その分素子面積が増大することである。
以下、これについて詳細に説明する。
第6図において、矢印38はダイオードがオン状態の場
合の電流の流れを示す。このとき、電流の一部は、隔離
領域37にはみ出して流れるので、ここにもキャリアが
注入され、キャリア数が増えた状態になっている。
このような状態のときに、端子間の電圧が反転して、カ
ソード33が正、アノード32が負になると、すなわち
、逆回復状態になると、注入されていた正孔は直ちには
消滅せず、逆回復電流としてF゛層31に流れる。この
とき、隔離領域37からの正孔電流は、図に点線で示す
矢印42のように流れる。ここで、もし隔離領域が無い
とすると、この電流は、−点鎖線で示す矢印43のよう
に、n″″″エミツタ39部のp+層40を流れ、この
p“層4oの電位が上昇し、pn接合4]に順バイアス
が印加されることになる。
この結果、n ’)エミッタ39、p′″層40、n−
層15、n1層12、及び、p+コレクタ層8から成る
寄生サイリスタが動作する、いわゆるラッチアップか起
きる。これを防止するために、第6図に示す従来技術は
、隔離領域37が必要であった。
前述したように、第6図に示す従来技術は、ダイオード
の主電流が、矢印38に示すように縦方向に流れ、ダイ
オード領域3の外にはみ呂して流れる電流成分が生じる
ため、隔離領域が必要であり、その分チップ面積が増大
するという問題点を有している。
さらに、第6図に示す従来技術は、次のような問題点を
も有し2ている。
すなわち、この従来技術は、エミッタ用ポンディングパ
ッドとなるダイオードのアノード電極32の下にダイオ
ードのp′″層3]を設ける必要があり、このため、こ
の部分にI GBTの導通領域を形成したり、あるいは
、I GBT以外の素子を形成して、チップ面積を節約
することができないという問題点を有している。
次に、前述した第8図に示す従来技術について、第6図
に示す従来技術に対する利点と問題点につい説明する。
この第8図に示す従来技術は、第6図に示す従来技術に
おける隔離領域が必要であるという問題点かない。以下
、その理由を説明する。
第8図に実線で示す矢印は、ダイオードの順方向電流の
流れを示す。この電流は、p+層6からI GBTのコ
レクタ電極46と共通なカソード電極に向けて最短経路
である表面部付近を横方向に流れる。このとき、キャリ
アが注入されているのは周辺部のn−領域7であり、ダ
イオード領域3以外に電流かはみ呂すことはない。
逆回復時には、正孔は図に点線の矢印で示すように、周
辺部のp′″層6を通してエミッタ電極16へ流れ込む
ことになる。
第8図に示す従来技術は、周辺部のp”層にはエミッタ
n+層がなく、寄生サイリスタが存在していないので、
ラッチアップを生じるということがない。
また、この従来技術は、第6図に示す従来技術における
ポンディングパッド部の面積節約を行うことができない
という問題点もない。なぜなら、この部分をダイオード
の領域として使わないからである。
しかし、第8図に示す従来技術は、素子を形成する単結
晶領域が、酸化膜4で覆われている誘電体分離基板を使
用しているため、「ン゛コレクタ層8により素子の電気
抵抗が大きくなり、また、酸化膜4による熱抵抗が大き
くなり、数Aという大電流の丁GBTを形成する二とが
できないという問題点を有している。なお、この点に関
しては、特開昭55−63840号公報に詳細に説明さ
れている。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、
前述した第8図に示す従来技術を改良し、大電流化が可
能で、I GBTのオン抵抗の増大がなく、また、隔離
領域が不要でポンディングパッド部を有効に利用するこ
とができ、素子あるいはICチップの面積を縮小するこ
とのできる、逆導通ダイオード内蔵型I G B Tに
よる半導体装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば前記目的は、素子を以下のような構造に
することにより達成される。
I GBTのコし/クタ電極を素子の裏面側に設け、コ
レフタル層をごのコレクタ電極に接触するように設ける
。前記素子の裏面側の全部分をコレゲタp3層とする。
さらへこ、コレフタル+層を表面部にも露出させ、この
露出部と、r 087周辺部のn層の両者にオーミック
にコンタクトする電極を設ける。そ1−で、I GET
の周辺部のp+層とn−層とによjl構成されるpn接
合をダイオードの接合として用いる。
本発明の1的は、ギ1述した構造の素子を、基板を貫通
する単結晶領域を有する誘電体分離基板内に作製し、基
板表面に露出する多結晶Si層を、表面に露出する71
9991層として使用するようにする二とによっても達
成される。
本発明は、719991層が、基板をチップに切断分割
するときの切りしろ領域(スクライブエリア)が単結晶
で多、る領域を含んでいてもよい。
本発明による前述のような半導体装置は、特に、エンジ
ンプラグの放電回路用スイッチ用ICと15で用いて好
適である。
[作 用] I GBTのコレクタ電極を素子の裏面側にコレクタ9
4層に接触して設けることにより、IGBTの主電流は
、素子裏面側のコレクタから表面側に向は縦方向に流れ
る。従って、余分な電気抵抗がなくなり、また、熱抵抗
も低減させることができるので、I GBTの大電流化
を図ることができる。
素子の裏面側の全部をp”層とすることにより、このp
+層を形成するために、拡散法以外の方法、例えば、気
相成長時におけるドーピング等か可能となり、この層全
体に渡って不純物濃度を高くすることができ、丁GBT
のオン抵抗を低くすることができる。
また、コレクタp”層を表面に露出させ、かつ、オーミ
ックコンタクト電極を追加しているため、ダイオードの
順方向電流は、ニミッタ電極、■GBT周辺部のp゛層
、r)−層、オーミック電極、コレフタル層、コレクタ
電極という経路で流れる。このため、本発明の前述の構
造によれば、コレクタ電極を裏面に設け、これに接触す
る層を全部p゛層にした+、ニー +−かかわらず、ダ
イオードのrl−層をコレクタ電極にオーミックに接続
することができ、内蔵ダイオードを形成するすることが
できる。
前述の構造のダイオードの電流は、I 087周辺のp
′″層からオーミツグミ唖へ、横方向に流れるので、隔
離領域を除去することができ、また、ボンディングパ・
ソドの下び797層が不要であるので5、二の部分を、
ダ!オーR以外の用途に使用する二とが可能となる。、 [実施例] 以下、本発明による半導体装置の実施例を図面により詳
細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示す断面図、@
 2 dt ニオJ G B T領域の基板中の深さ方
向のギヤ1,1ア濃度/ff在を示す図であり、縦軸の
キャリア濃度は対数目盛である。第1図において、1.
9は単結晶領域、4は絶縁分離用酸化膜、5はコレクタ
電極、6はIGBT周辺部の94層、7は周辺部のn−
層、10は多結晶領域、11は基板表面露出部、]3は
オーミック電極であり、他の符号は第8図の場合と同一
である。
図示実施例は、自動車のエンジンプラグの放電回路に使
用する、いわゆるイグナイタパワース・イッチICとし
て使用して好適な例であり、基板を貫通する単結晶領域
1を有する誘電体分離基板内にT G E Tを作成し
たものである。
第1図に示す実施例において、コレクタp“層は、単結
晶領域8.9と多結晶領域10とから成り、多結晶領域
1oの基板表面露出部11で基板表面に露出している。
単結晶領域9は、スクライブエリアであり、n−層7と
p“コレクタ層とは、r)“層14及びオーミック電極
13を介してオーミック接続されている。
「・“コレクタ領域8.9.10は気相エピタキシャル
成長により形成し、また、n1バッファ層12も気相エ
ピタキシャル成長により形成した。
第1図において、点線と酸化膜4とにより囲まれた領域
は、n+バッファ層12を成長させるとき、同時にn”
型多結晶Siを成長させた層であるが、一般に、多結晶
Sl中ではp+成長領域からの一不鈍物の拡散が速いた
め、これにより、素子作製時の熱処理過程でp1型に反
転した。すなわち、コレフタル層は、容易に表面に露出
させることができる。
IGBTのキャリア濃度の深さ方向の分布が第2図に縦
軸を対数目盛として示されている。
第1図に示す本発明の第1の実施例は、p゛層8気相成
長させながら不純物をドープしたので、第2図に示すよ
うに93層8全領域に渡って、その不純物濃度をn−層
15より数オーダ高くすることができた。これにより、
この部分の抵抗は、I GBTのオン抵抗全体に対して
無視できる程度に小さくすることができた。また、n′
″バッファ層12近傍のp′″層8の不純物濃度も充分
高くすることができた。そして、p+層8の最高濃度N
ppを、実質的にIGBT中のPNP トランジスタの
エミッタ濃度と見なしてよいので、このトランジスタの
hf、も、従来例に比べて数十倍に大きくすることがで
きた。
前述の結果、本発明の第1の実施例は、IGBTのオン
抵抗を、従来技術に比較して1オーダ低減することがで
きた。
第1図において、実線で示す矢印は、ダイオードの順方
向電流の流れを示す。
すなわち、n−層7からオーミック電極13へ流れ呂た
電流は、p+コレクタ層10へとオーミックに流れ込み
、コレクタ電極5へ到達する。また、n−層7中の電流
の流れは、第8図により説明した従来技術の場合と同様
であり、表面付近を横方向に流れる。
従って、第1図に示す本発明の第1の従来技術は、I 
GBTとダイオードとの間に隔離領域を備えなくても、
ダイオードの逆回復時のラッチアップを充分に抑制する
ことができる。また、この本発明の第1の実施例は、従
来技術において、ダイオードのp“層であったポンディ
ングパッドの下部にIGBTの導通領域を形成している
ので、これにより、I GBTの面積の節約を行うこと
ができる。
本発明の第1の実施例において、p”層6及びn−層7
は、素子の耐圧のために必要な層である。
また、本発明の第1の実施例は、コレクタ電極を裏面側
に配置しているため、第8図の従来技術の場合のように
p+層45を設ける必要がない。さらに、n“層14は
、n−層7の空乏層を拡げ過ぎないようにするいわゆる
チャネルストッパとして設けた層である。本発明の第1
の実施例は、このような構造を備えることによっても、
素子面積の増大を招くことがない。
なお、前述した本発明の第1の実施例において、オーミ
ック電極13を利用して、n−層7上に張り出した部分
13′を設けて空乏層の伸びを適度に抑制する、いわゆ
るフィールドプレート効果を持たせれば、さらにダイオ
ードの長さ(p“6層と絶縁酸化膜4との表面露出部の
間の長さ)を縮小することが可能である。
また、p+層10は多結晶Siであるが、不純物が高濃
度にドープされ低抵抗化されているので、本発明の第1
の実施例は、ダイオードのオン電圧が高くなるという影
響を受けることない。さらに、本発明の第1の実施例は
、電流を部分的にスクライブエリアの単結晶領域9に流
してしるので、この部分が多結晶Siである場合より、
ダイオードのオン電圧を数%低くすることができ、しか
も、スクライブエリアは素子作製時には必須の領域であ
るので、これを使用してもチップ面積の増加を招くこと
がない。
本発明の第1の実施例は、IGBTの大部分の周辺領域
を、前述のような構造にすることにより、ダイオードの
面積を大きくとることが可能となり、ダイオードに大電
流を流すことが可能となる。
前述した本発明の第1の実施例によれば、従来技術の場
合と同一のダイオードの特性を持たせ、ICのチップ面
積を70%に縮小することができた。
第3図は第1図に示す本発明の第1の実施例によるIC
を採用した応用回路である点火プラグの放電回路を示す
ブロック図である。第3図において、17は点火プラグ
、18はイグニッションコイル、19はバッテリ、20
は本発明によるICである。
この応用回路は、本発明によるIC20内のIGBTに
より、イグニションコイル18の一次側の電流をスイッ
チングさせ、オフ時に二次側に20〜30kVの高電圧
を発生させて点火プラグ17に放電させるものである。
このような用途に使用されるIGBTは、バッテリ19
の接続方向を誤ったときの保護等のため、大電流の逆導
通ダイオードが必要であり、回路部品数の削減のために
は、ICにダイオードを搭載することが好ましいが、本
発明によるIC20は、大電流の逆導通ダイオードがI
 GBTに付加されているので、このような回路に使用
して極めて好適である。
この本発明によるICを用いた応用例は、従来技術の内
蔵ダイオードを使用した場合に比較して、素子のオン抵
抗を低減することができるので、熱損失が小さくなり、
放熱板の体積を低減することができ、このことと、IC
のチップの面積が縮小てきたことと相まって、イグナイ
タ回路の大きさを従来技術の場合の数十%に縮小するこ
とかできた。
従来、この種の用途には、バイポーラダーリントントラ
ンジスタが使用されていたが、本発明を使用した応用例
は、IGBTの高出力電流密度という利点のため、これ
と比べてもICのチップ面積を縮小することができ、装
置自体の大きさも縮小することができた。
なお、第3図のIC20内の保護回路は、ノイズ等によ
る過大ゲート入力等からr G B Tを保護するため
のものであり、本発明によるIGBTと同一誘電体分離
基板内に作成することができるものである。
第4図は本発明の第2の実施例の構成を示す断面図であ
り、電源用ICとして使用して好適なものである。
図示本発明の第3の実施例は、I GBT及び周辺回路
の配置の関係でI GBTをスクライブエリアの近くに
配置できない場合の例であり、第1図により説明した本
発明の第1の実施例における単結晶Siのp“層9が多
結晶5i21に置き変わった形になっている。そして、
この実施例は、単結晶Siのp“層9が多結晶5121
に置き変わったことにより、ダイオードのオン電圧が数
%高くなったのみで、充分素子の特性要求を満足するこ
とができる。さらに、この実施例では、ポンディングパ
ッド下部にI GBT以外の他の素子を形成することが
できる。
本発明の第2の実施例は、前述の点以外、その製法、動
作原理共に、前述した本発明の第1の実施例の場合と同
一である。
前述した本発明の第2の実施例によれば、従来技術の場
合に比較して、素子面積を95%、ICのチップ面積を
75%に小さくすることができ、IGBTのオン電圧を
lオーダ低減することができた。
第5図は本発明の第3の実施例の構成を示す断面図であ
り、pn接合分離方式のICに本発明を適用したもので
ある。
この本発明の第3の実施例は、予め不純物を基板全体に
高濃度ドープして作製された基板をp゛コレクタ層8し
て使用し、n−層】5を気相エピタキシャル成長させて
作成したもので、n−層15の上面と下面とからp型不
純物を拡散させてp”層22とp+層23とを形成する
ことにより、p“層を表面に露出させている。
このp“層22とp”層23との領域の大部分は、スク
ライブエリアとして使用されており、このため、本発明
の第3の実施例は、p゛層22、p+層23を設けたこ
とによる無駄な面積の増加を小さくすることができる。
また、本発明の第3の実施例は、n ”層12とn+層
14とに接触するように、D−層15内にn″層24を
設けることができ、これにより、p“層6.n−層7.
91層22.23から構成される寄生バイポーラトラン
ジスタの動作を抑制することができる。
このような本発明の第3の実施例によれば、従来技術の
場合に比較して、その素子面積を90%程度に小さくす
ることができ、I GBTのオン抵抗をIオーダ低減す
ることができる。
以上説明した本発明の実施例は、n型I GBTに対す
るものであったが、本発明は、導電型が反対の場合にも
適用することができ、同様な作用、効果を得ることがで
きる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、コレクタ電極を素
子の裏面に設けて、コレクタ電極に接する全部分を、高
濃度で均一にドープされたp“層とすることにより、大
電流で、オン抵抗を従来技術の場合より1桁低減したI
GBTを得ることができ、かつ、逆導通ダイオードを内
蔵させることができる。
このダイオードは、順方向電流がIGBT導通領域から
遠ざかるように横方向に流れるので、IGBT導通領域
との隔離領域が不要であり、ポンディングパッド部をダ
イオ−F以外の用途に使用することができるので、ダイ
オードを付加したIGBTのICチップの面積を、従来
技術に比較して70%程度に縮小することができる。
また、本発明による素子を搭載したICを使用すること
により、オン時の熱損失の低減による放熱板の体積を縮
小することができるので、チップの縮小と相まって、本
発明を使用する装置の小型化を図ることができ、本発明
をエンジンプラグの放電用のスイッチ回路に使用した場
合、その体積を従来技術の場合に比較して数十%に縮小
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示す断面図、第
2図はIGBT領域の基板中の深さ方向のキャリア濃度
分布を示す図、第3図は第1図に示す本発明の第1の実
施例によるICを採用した応用回路を示すブロック図、
第4図、第5図は本発明の第2、第3の実施例の構成を
示す断面図、第6図は従来技術の素子構造のを示す断面
図、第7図は第6図に示す素子のIGBT領域の基板中
の深さ方向のキャリア濃度分布を示す図、第8図は他の
従来技術の構成を示す断面図尋鳩である。 ■・ ・単結晶領域、2・旧・・I GBTの導通領域
、3・・・・ダイオードの導通領域、4・・・・・・絶
縁分離用酸化膜、5・・・・・コレクタ電極、6・・・
・・I GBT周辺部のp“層、7・・・・・・周辺部
のn−層、11・・・・・基板表面露出部、13・・・
・・・オーミック電極。 代理人 弁理士  武 順次部(外1名)第1区 第2図 1ii7                面第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタと逆導通ダイ
    オードとを1つの半導体基板内に形成して構成される半
    導体装置において、基板裏面側の全部分を絶縁ゲート型
    バイポーラトランジスタのコレクタを構成する高不純物
    濃度の第1導電型半導体層とし、このコレクタを構成す
    る半導体層を前記基板の表面側にも露出させ、コレクタ
    を構成する半導体層に接触するように絶縁ゲート型バイ
    ポーラトランジスタのコレクタ電極を前記半導体基板の
    裏面側に設けると共に、前記基板の表面側に露出したコ
    レクタを構成する半導体層の露出部と、絶縁ゲート型バ
    イポーラトランジスタ周辺部表面の第2導電型半導体層
    の両者にオーミックにコンタクトする電極を設け、絶縁
    ゲート型バイポーラトランジスタの周辺部の第1導電型
    半導体層と第2導電型半導体層とにより構成されるpn
    接合をダイオードの接合としたことを特徴とする半導体
    装置。 2、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタと逆導通
    ダイオードとは、基板を貫通する単結晶領域を有する誘
    電体分離基板内に形成され、基板表面に露出する多結晶
    Si層を、前記基板表面に露出するコレクタを構成する
    半導体層として使用することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の半導体装置。 3、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタと逆導通
    ダイオードとは、基板を貫通する単結晶領域を有する誘
    電体分離基板内に形成され、基板をチップに切断分割す
    るときの切りしろ領域の単結晶Si層を、前記基板表面
    に露出するコレクタを構成する半導体層として使用する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装
    置。 4、第1電極であるコレクタ電極と、該第1電極とオー
    ミックに接触する高不純物濃度の第1導電型の第1半導
    体層と、該第1半導体層に接する高不純物濃度の第2導
    電型の第2半導体層と、該第2半導体層に接する低不純
    物濃度の第2導電型の第3半導体層と、該第3半導体層
    内に、第1主表面に接合部が終端するように部分的に形
    成された第1導電型の第4半導体層と、該第4半導体層
    内に、第1主表面に接合部が終端するように部分的に形
    成された第2導電型の第5半導体層と、少なくとも前記
    第3半導体層と第5半導体層との間の第4半導体層表面
    を覆うようにゲート絶縁膜を介して形成された第2電極
    であるゲート電極と、前記第4半導体層と第5半導体層
    の両方にオーミック接触する第3電極であるエミッタ電
    極とを構成要素とする絶縁ゲート型バイポーラトランジ
    スタを有し、かつ、前記エミッタ電極と、前記バイポー
    ラトランジスタ周辺部の第5半導体層と、前記バイポー
    ラトランジスタ周辺部の第3半導体層と、前記バイポー
    ラトランジスタ周辺部の第2導電型の高濃度の第6半導
    体層と、前記コレクタ電極とを構成要素とする逆導通ダ
    イオードを有する半導体装置において、前記コレクタ電
    極が第2主表面側に形成され、コレクタ電極に接触する
    半導体層が、前記第1半導体層のみであり、第1半導体
    層が第1主表面にも露出し、第6半導体層と第1半導体
    層の第1主表面露出部の両者にオーミック接触する第4
    電極を有することを特徴とする半導体装置。 5、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、基板
    を貫通する単結晶領域を有する誘電体分離基板、すなわ
    ち、基板の第1主表面及び第2主表面両方に露出した第
    1半導体単結晶領域、第1主表面のみに露出した第2半
    導体単結晶領域、半導体多結晶領域、第1半導体単結晶
    領域と半導体多結晶領域の間に介在する第1絶縁体領域
    、第2半導体単結晶領域の一部分と半導体多結晶領域の
    間に介在する第2絶縁体領域から構成される誘電体分離
    基板に形成され、前記第1半導体層の第1主表面の露出
    部が前記多結晶半導体領域であることを特徴とする特許
    請求の範囲第4項記載の半導体装置。 6、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、基板
    を貫通する単結晶領域を有する誘電体分離基板、すなわ
    ち、基板の第1主表面及び第2主表面両方に露出した第
    1半導体単結晶領域、第1主表面のみに露出した第2半
    導体単結晶領域、半導体多結晶領域、第1半導体単結晶
    領域と半導体多結晶領域の間に介在する第1絶縁体領域
    、第2半導体単結晶領域の一部分と半導体多結晶領域の
    間に介在する第2絶縁体領域から構成される誘電体分離
    基板に形成され、前記第1半導体層の第1主表面の露出
    部が、半導体基板を、単一の装置または回路として機能
    する単位に分割切断する際の切りしろ領域を形成する単
    結晶領域であることを特徴とする特許請求の範囲第4項
    記載の半導体装置。 7、前記特許請求の範囲第1項ないし第6項のうち1項
    記載の半導体装置を、エンジンプラグの放電回路のスイ
    ッチ用に使用することを特徴とする半導体集積回路装置
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