JPH04192246A - 環境制御型走査電子顕微鏡 - Google Patents

環境制御型走査電子顕微鏡

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JPH04192246A
JPH04192246A JP2321553A JP32155390A JPH04192246A JP H04192246 A JPH04192246 A JP H04192246A JP 2321553 A JP2321553 A JP 2321553A JP 32155390 A JP32155390 A JP 32155390A JP H04192246 A JPH04192246 A JP H04192246A
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electron
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護 中筋
Hiroyasu Shimizu
弘泰 清水
Shohei Suzuki
正平 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は環境制御型走査電子顕微鏡( Environmental  Scanning  
Electron  Microscopy)に関する
ものである。
〔従来の技術〕
環境制御型走査電子顕微鏡(ESEMと略称する)は、
試料室に水蒸気、窒素などの低圧力の気体を導入し、試
料からの、2次電子がこれらの気・体をイオン化するこ
とによる電子増幅作用を利用した電子顕微鏡であって、
鏡筒と試料室との間、例えば対物レンズの先端に形成し
た圧力制限アパーチャにより、試料室内の気体が鏡筒内
へ容易に侵入して鏡筒内の圧力を低下させないように構
成されている。
このような電子顕微鏡では、電子銃から放出された1次
電子はコンデンサレンズ、対物レンズ等により、圧力制
限アパーチャを通して試料上に集束され、偏光器によっ
て2次元的に走査される。
その結果、試料から放出された2次電子は、気体をイオ
ン化しつつ、正の所定電位に高められた2次電子検出器
に捕捉され、同時にイオン化した電子も2次電子検出器
に捕捉される。
しかして従来の構成では、電子を捕捉する2次電子検出
器は、圧力制限アパーチャの金属部分を供用している。
[発明が解決しようとする課題] 上記の如き従来の技術に於いては、2次電子検出器の感
度を上げようとし、試料室圧力を増したり、試料と2次
電子と検出器間の距離を長くすると、1次電子がこれら
気体中を走行時に、気体と衝突を起す確率が増加し、非
衝突で試料上達する1次電子線が少くなり、S/N比が
かえって低下する作用が起り、一定値以上にS/N比を
同上させることができないという問題点があった。
特に加速電圧が低くなるとS/Nの低下がひどく、高分
解能の観察ができない問題点があった。
本発明はこの様な従来の問題点に鑑みてなされたもので
、1次電子線の散乱を可能な限り小さくして2次電子検
出器のS/N比を大きくする手段を提供することを目的
とする。
〔発明の概要] (1)請求項(1)記載の本発明によれば、電子銃から
の電子を対物レンズによって試料室内の試料上に集束さ
せると共に、該電子を偏光器によって走査させ、試料か
ら得られる2次電子を前記試料室内の気体に衝突させて
該気体をイオン化させ、その結果得られる電子を前記2
次電子と共に2次電子検出器で捕捉するようになした環
境制御型走査電子顕微鏡において、前記対物レンズを先
細りの外形を有する対物レンズとして構成し、該対物レ
ンズの先端に近接して試料を配設すると共に、試料から
離して前記2次電子検出器を配設し、試料と2次電子検
出器との間の2次電子の通路内に、前記気体を放出する
ためのノズルを設けたことを特徴とする環境制御型走査
電子顕微鏡が得られる。
(2)また、請求項(2)記載の本発明によれば、電子
銃からの電子を対物レンズによって試料室内の試料上に
集束させると共に、該電子を偏光器によって走査させ、
試料から得られる2次電子を前記試料室内の気体に衝突
させて該気体をイオン化させ、その結果得られる電子を
前記2次電子と共に2次電子検出器で捕捉するようにな
した環境制御型走査電子顕微鏡において、前記対物レン
ズを先細りの外形を有する対物レンズとして構成すると
共に、該対物レンズの先端と試料との間の1次電子線の
通路を排気するための排管を前記対物レンズの下方に配
設し、試料から離して前記2次電子検出器を配設し、試
料と前記2次電子検出器との間の2次電子の通路内に、
前記気体を放出するためのノズルを設けたことを特徴と
する環境制御型走査電子顕微鏡が得られる。
〔作用] 本発明に於いては、対物レンズ先端から試料上の距離は
十分小さくし、しかもこの空間の気体圧力を十分低く保
ったまま、試料からの2次電子が検出器上の通路の一部
に気体を充満させることが可能である。従って、1次電
子線は散乱の少い条件を満し、2次電子は検出器に達す
る迄にほとんどそのエネルギーを失うまで気体分子と衝
突させ、大きい2次電子増倍作用を起すことができる。
従って1次電子線の衝突による雑音の増加や、非衝突電
子の減少による信号の減少が防げ、2次電子検出器の信
号出力を大きくすることができる。
従って検出器のS/N比を大幅に向上することができる
また、請求項(2)記載の本発明によれば、1次回子線
の通路を排気する真空配管を設けたので、1次電子線の
散乱はより少くなり、この排管の2次電子通路に相当す
る部分に切欠きを設ける等、2次電子の移動を確保する
手段を設けることによ゛   リ、2次電子の検出効率
の劣化を防止することができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例に係る環境制御型走査電子顕
微鏡の主要部の概略断面図である。電子銃1から放出さ
れた電子線はコンデンサレンズ2及び上極3a、下極3
bを存する円錐形状の対物レンズ3で、対物レンズ3の
先端の圧力半眼アパーチャ15を通して試料室10内の
試料4上に集束され、偏光器8a、8bにより試料4上
を走査される。対物レンズ3は試料4を図で紙面に直角
の方向(電子光学系の軸に直交しかつ紙面内の回転中心
軸を有する)に傾けることが可能なよう、小さい頂角を
持つ円錐形をしている。
対物レンズの外側の試料室10内には、試料4の傾斜時
に邪魔にならない位置に2次電子検出器5が設けられて
いる。この検出器5には試料4との間に300〜500
■の電圧が印加される。試料4と検出器5との間の電圧
のため、試料4がら放出される2次電子が加速される。
検出器5に入射した電子の信号は検出器5に接続された
増幅・信号処理を行う回路に入力される。
検出器5の近くには試料室10外のガスポンへ11から
の気体(水草気、酸素等)をバルブ7を通して放出させ
るノズル6が設けられている。
また、ノズル6と試料4との間でかつガス放出ノズル6
の近傍には、試料室10の圧力が上昇しないように気体
を排気する排管12.13が設けられている。
さらに、対物レンズ3と試料4との間には、試料4の傾
斜時に邪魔にならない位置に2次電子の通路をふさがな
いように、排気のための配管9が設けられ、試料室10
との境界を形成する圧力制限アパーチャ14から侵入し
た気体が、鏡筒11との境界を形成する圧力制限アパー
チャ15から鏡筒11内へ入る量を少くし、それによっ
て鏡筒内の圧力が上昇することを抑えている。
このような構成であるから、電子銃1がらの電子線に照
射された試料4から生した2次電子は、2次電子検出器
5に引っ張られて進み、2次電子検出器5に達する前に
ノズル6から放出される水蒸気、酸素等のガス分子に衝
突し、それによってガス分子をイオン化させる。このイ
オン化の結果生じた2次電子も、2次電子検出器5に引
っ張られて進み、他方、上記イオン化の結果生じた陽イ
オンは、試料4に引っ張られる。
その結果、2次電子検出器5には、試料4からの2次電
子と、イオン化の結果生した2次電子が到達し、増幅作
用が行なわれたことになる。
2次電子に衝突しなかった気体分子は、ノズル6近傍に
配設された排管12.13を通して試料室10の外部へ
排出される。
排管12.13を通して試料室10の外部へ排出されな
かった気体分子は、試料室10内の真空度を低下させる
が、対物レンズ3と試料4との間には排管9が設けられ
、対物レンズ3と試料4との間、を排気しているので、
11次電子に衝突する気体分子が格段に少なくなる。
以上の如き本発明の実施例によれば、1次電子線の通路
は真空配管9によって、圧力制限アパーチャ14の上(
14と15の間)は高真空にされ、14より下は配管1
2.13によって高真空にされる。従って低加速電圧で
も、圧力制限アパーチャ15を出た1次電子線はあまり
散乱されることなく試料に到達するので信号強度を弱め
ることはなく、散乱で発生する雑音の増加も最小限にで
きる。
配管9は2次電子の通路を確保するための切欠16が形
成されているので、2次電子が検出器5に向うのを妨げ
ない。また、検出器5が作る2次電子の加速電界の形成
も妨げない。
2次電子が発生する試料4面と検出器5の間はノズル6
から放出された気体で低真空になっているため、2次電
子は十分気体分子と衝突し、そのポテンシャルエネルギ
ーをほぼ失ってから検出器に入射するため、その間に多
量の衝突で発生した2次電子を生成するので検出器5か
らは大きい信号出力が得られる。
[発明の効果] 以上の如く本発明によれば、1次電子線の散乱を小さく
しつつ、2次電子検出器のS/Nを大きくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の一実施例に係る環境制御型走査電子顕微
鏡の主要部の概略断面図、である。 〔主要部分の符号の説明] 5・・・・・・2次電子検出器、 6・・・・・・ノズル、 9.12.13・・・・・・排管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子銃からの電子を対物レンズによって試料室内
    の試料上に集束させると共に、該電子を偏向器によって
    走査させ、試料から得られる2次電子を前記試料室内の
    気体に衝突させて該気体をイオン化させ、その結果得ら
    れる電子を前記2次電子と共に2次電子検出器で捕捉す
    るようになした環境制御型走査電子顕微鏡において、 前記対物レンズを先細りの外形を有する対物レンズとし
    て構成し、該対物レンズの先端に近接して試料を配設す
    ると共に、試料から離して前記2次電子検出器を配設し
    、試料と2次電子検出器との間の2次電子の通路内に、
    前記気体を放出するためのノズルを設けたことを特徴と
    する環境制御型走査電子顕微鏡。
  2. (2)電子銃からの電子を対物レンズによって試料室内
    の試料上に集束させると共に、該電子を偏光器によって
    走査させ、試料から得られる2次電子を前記試料室内の
    気体に衝突させて該気体をイオン化させ、その結果得ら
    れる電子を前記2次電子と共に2次電子検出器で捕捉す
    るようになした環境制御型走査電子顕微鏡において、 前記対物レンズを先細りの外形を有する対物レンズとし
    て構成すると共に、該対物レンズの先端と試料との間の
    1次電子線の通路を排気するための排管を前記対物レン
    ズの下方に配設し、試料から離して前記2次電子検出器
    を配設し、試料と前記2次電子検出器との間の2次電子
    の通路内に、前記気体を放出するためのノズルを設けた
    ことを特徴とする環境制御型走査電子顕微鏡。
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