JPH04191461A - ガソリン加圧ポンプ - Google Patents

ガソリン加圧ポンプ

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JPH04191461A
JPH04191461A JP31790490A JP31790490A JPH04191461A JP H04191461 A JPH04191461 A JP H04191461A JP 31790490 A JP31790490 A JP 31790490A JP 31790490 A JP31790490 A JP 31790490A JP H04191461 A JPH04191461 A JP H04191461A
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JP
Japan
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gasoline
piston
cylinder
wall surface
pressure
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JP31790490A
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English (en)
Inventor
Eiji Ono
大野 栄嗣
Norihiko Nakamura
徳彦 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガソリン加圧ポンプに関する。
〔従来の技術〕
ハウジング内に配置されたダイアフラムの全周縁部をハ
ウジング内壁面上に密封的に固着させ、ダイアフラムお
よびハウジング内壁面により燃料加圧室を形成し、ダイ
アフラムに関して燃料加圧室と反対側に位置するハウジ
ング部分内にロッカーアームを揺動自在に枢支せしめ、
このロッカーアームの一端をダイアフラムに固定された
プルロッ1に連結すると共にロッカーアームの他端をポ
ンプ駆動用カムと係合せしめ、ポンプ駆動用カムの回転
に応じてロッカーアームが揺動することによりダイアフ
ラムを搏動せしめて、燃料加圧室内に供給された燃料を
ダイアフラムにより加圧するようにした燃料加圧ポンプ
が公知である(実開昭59−141155号公報参照)
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述のダイアフラム式燃料加圧ポンプでは
ダイアフラムの搏動のストローク量を太き(とれないた
めに、燃料加圧室内に供給された燃料を高圧まで加圧す
ることが困難であり、またポンプ作用の1サイクル当り
の燃料吐出量を大きくすることも困難であるという問題
がある。このようなダイアフラム式燃料加圧ポンプにお
いて燃料の吐出圧を高めたり燃料の吐出量を大きくする
ためにはダイアフラムの直径寸法を非常に大きくしなけ
ればならず、その結果、燃料加圧ポンプ全体の寸法が大
きくなってしまうと共に、ダイアフラムを駆動するため
の駆動仕事が増大するので燃料加圧ポンプの駆動効率が
低下してしまい、さらにはダイアフラムを良好に駆動で
きない場合さえもありうる。
一方、シリンダ内において往復駆動せしめられるピスト
ンを具備し、ピストン頂面とピストン頂面に対向するシ
リンダ内端面間に燃料加圧室を形成し、燃料加圧室内に
供給された燃料をピストンにより加圧するようにした所
謂プランジャ式の燃料加圧ポンプの場合には、ピストン
のストローク量を容易に大きくとることができるので、
低駆動力で燃料を高圧まで加圧することができると共に
燃料吐出量も大きい小型の燃料加圧ポンプを形成するこ
とができる。しかしながら、このようなプランジャ式の
燃料加圧ポンプをガソリン加圧ポンプに通用しようとす
ると次のような問題を生ずる。
即ち、プランジャ式の燃料加圧ポンプではシリンダ内に
おいてピストンを滑らかに往復動させるためにピスト、
ン外周面とシリンダ内周壁面間に潤滑油膜を形成するこ
とが必要である。ところがガソリンの粘度は低いので、
燃料加圧室内に供給されたガソリンがピストン外周面と
シリンダ内周壁面−間に形成された潤滑油膜内に混入し
、これによって潤滑油がガソリンにより稀釈されて潤滑
油の粘度が過度に低下し、その結果上述の潤滑油膜が消
失してしまう。その結果ピストン外周面とシリンダ内周
壁面とが焼き付いてしまうという問題を生ずる。更に、
ガソリン加圧ポンプ内で加圧されたガソリンが何らかの
原因で過度に高温を呈する場合には、ガソリン加圧ポン
プから吐出されたガソリンがガソリン噴射弁へと進むに
つれて機関本体等の熱を受けて更に昇温セしめられ、そ
の結果ガソリン噴射弁内等においてガソリンが気化して
気泡が発生し、斯くしてガソリン噴射量の制御が正確に
行えなくなるという問題を生ずる。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明によればシリンダ内
において往復駆動せしめられるピストンを具備し、シリ
ンダ内にピストン頂面からピストン頂面に対向するシリ
ンダ内端面までシリンダ内周壁面に沿って延びる伸縮自
在な筒状のシール部材を配置してシール部材の一端をピ
ストン頂面上に密封的に固着させると共にシール部材の
他端をシリンダ内端面上に密封的に固着させ、シール部
材外周壁面とシリンダ内周壁面間の全体を潤滑油で満た
し、シール部材内に供給されたガソリンをピストンによ
り加圧するようにしている。
〔作 用〕
シール部材内に供給されたガソリンはシール部材の外部
に漏洩することがない。従って、ピストン外周面とシリ
ンダ内周壁面間に形成された潤滑油膜やシール部材外周
壁面とシリンダ内周壁面間の全体に満たされた潤滑油に
対してガソリンが混入することが防止される。また、シ
ール部材外周壁面とシリンダ内周壁面間の全体が潤滑油
で満たされているので、ピストンの往復動に応したシー
ル部材の伸縮作動が良好に潤滑せしめられる。また、シ
ール部材内のガソリンが高温のときには、ガソリンがシ
ール部材を介して潤滑油によって冷却せしめられる。
〔実施例〕
第6図は本発明によるガソリン加圧ポンプ2を適用した
4気筒内燃機関用ガソリン噴射装置を示す。
第6図を参照すると、80はガソリンタンク、81はガ
ソリン供給ポンプ、82はガソリン分配管、83は各気
筒用のガソリン噴射弁、84は圧力調整弁を夫々示す。
ガソリン供給ポンプ81は量産型の電動式ポンプである
。ガソリンタンク80から導管86を介してガソリン供
給ポンプ81内に供給されたガソリンは、ガソリン供給
ポンプ81によって予め定められた圧力PI、例えば2
.5気圧に昇圧され、圧力P、に昇圧されたガソリンが
ガソリン供給管87を介してガソリン加圧ポンプ2の吸
入側に供給される。このときガソリン加圧ポンプ2内に
吸入されなかった余分なガソリンはガソリン返戻管88
を介してガソリンタンク80内に返戻される。ガソリン
加圧ポンプ2内に吸入されたガソリンはガソリン加圧ポ
ンプ2によって更に昇圧され、この更に昇圧されたガソ
リンがガソリン吐出管89およびガソリン分配管82を
介して各ガソリン噴射弁83内に圧送される。ガソリン
分配管82の後端には圧力調整弁84が配置される。ガ
ソリン分配管S2内のガソリンの圧力が予め定められた
一定圧P 3 、例えば100気圧を越えると圧力調整
弁84が開弁して余分なガソリンがガソリン返戻管88
を介してガソリンタンク80内に返戻される。従って、
圧力調整弁84はガソリン分配管82内およびガソリン
吐出管89内のガソリン圧を予め定められた一定圧P3
に維持する役目を果たす、       − 次に第1図から第5図を参照してガソリン加圧ポンプ2
の実施例について説明する・0本実施例ではガソリン加
圧ポンプ2は二つのポンプ1から構成されている。
第1図から第4図を参照すると、3はハウジング、4は
ポルト5によってハウジング3上に固定された上方カバ
ー、7はボルト8によってハウジング3上に固定された
側方カバーを夫々示す、ハウジング3にはガソリン加圧
ポンプ2を例えば内燃機関本体に取付けるためのフラン
ジ部10が形成されている。このフランジ部10には図
示しない取付は用ボルトが貫通する2個の取付穴11が
形成されている。
各ポンプ1はハウジング3内に形成された円筒状をなす
シリンダ15を具備し、各シリンダ15内にはピストン
17が往復動可能に挿入される。ピストン17にはピス
トンピン18が固定され、このピストンピン18上には
ピストンピン18に対して回転自在にローラ19が取付
けられる。各ピストン17はカム軸21上に形成された
カム22aおよびカム22bによって夫々ローラ19を
介して駆動され、カム軸21の回転につれてピストン1
7がシリンダ15内において往復動せしめられる。なお
りム軸21はハウジング3内に取付けられた一対の軸受
24 、25内に回転自在に支承されている。ハウジン
グ3の外部に突出したカム軸21部分上にはプーリ27
が固定され、このブーIJ27は図示しないベルトを介
して例えば内燃機関本体のクランクシャフト上に取付け
られた駆動プーリに連結される。プーリ27をこのよう
に連結することにより、ピストン17を内燃機関行程に
同期させて往復駆動せしめることもできる。また、一対
のカム22aおよび22bは互いに位相が180°異な
った同一形状をなし、従って一対のピストン17の往復
動により一対のポンプ1から交互にガソリンが吐出され
るように構成されている。
なお、第1図において左側のポンプ1はピストン17が
上死点にある状態を示しており、右側のポンプ1はピス
トン17が下死点にある状態を示している。本実施例に
おけるカム22aおよび22bのリフト置は0.9閣で
ある。また上述のようにピストン17が、ピストンピン
18に対して回転自在に取付けられたローラ19を介し
てカム22aまたはカム22bによって駆動せしめられ
るので、カム22aまたはカム22bとローラ19間に
作用する摩擦力が低減せしめられる。
また、第1図に示されるように各シリンダ15内にはピ
ストン17の上方にベローズ組体30が配置される。こ
のベローズ組体30は、ピストン17頂面と係合する下
板31と、シリンダ15の上方の内端面を画定する上板
32と、下板31頂面から上板32底面までシリンダ1
5内周壁面に沿って延びる伸縮自在な筒状のベローズ3
3と、下板31頂面から上板32底面までベローズ33
内周壁面に沿って延びるピストン17押圧用の圧縮ばね
34とを具備する。ベローズ33は綱などの金属からな
り、ベローズ33の一端は下板31頂面上に密封的に溶
接され、一方ベローズ33の他端は上板32底面上に密
封的に溶接される。従って、ベローズ33内周壁面と下
板31頂面と上板32底面とにより、ベローズ33外部
に対して密封されたガソリン加圧室35が形成される。
なお本実施例においてベローズ33が、特許請求の範囲
に記載した「シール部材」に対応している。また、上板
32と上方カバー4間には位置決め用ピン37が嵌入せ
しめられ、この位置決め用ピン37によってベローズ組
体30がシリンダ15軸線に関して円周方向の予め定め
られた位置に位置決めされる。更に、下板31底面上に
は第1図および第5図に示すようにほぼ矩形をなす凸部
31aが形成されており、この凸部31aがピストン1
7頂面上に形成され且つ凸部31aと相補的な形状をな
す凹部17a内に嵌合せしめられる。これによりピスト
ン17がベローズ組体30に対してシリンダ15軸線回
りに回転しないように連結される。即ち、位置決め用ピ
ン37、下板31底面上に形成された凸部31a、およ
びピストン17頂面上に形成された凹部17aによって
、ローラ19の軸線が第1図に示されるようにカム軸2
1の軸線に対して平行に維持されるようにピストン17
の円周方向の位置決めがなされる。また、シリンダ15
内周壁面とベローズ33との間隙が、ベローズ33が半
径方向外方に撓んだときにシリンダ15内周壁面がベロ
ーズ33と接触してベローズ33の撓み作用を阻止しう
る間隙に設定されると共に、圧縮ばね34とベローズ3
3との間隙が、ベローズ33が半径方向内方に撓んだと
きに圧縮ばね34がへローズ33と接触してベローズ3
3の撓み作用を阻止しうる間隙に設定されている。従っ
て、ベローズ33がピストン17の往復動につれて滑ら
かかつ確実に伸縮せしめられる。
またガソリン加圧ポンプ2内には第1図に示されるよう
に潤滑油40が密封される。第1図および第4回を参照
すると、41は潤滑油補充口、42はレベルゲージ、4
3は潤滑油溜め、44 、45は潤滑油通路、46は潤
滑油40を交換するときに用いられるドレーンを夫々示
す。潤滑油40は油面48の高さが第1図に示されるよ
うにシリンダ15の上方内端面よりも高い位置にくるよ
うに潤滑油補充口41から供給される。従って油面48
より下方に位置するガソリン加圧ポンプ2の駆動部がほ
ぼ全部潤滑油40に浸される。即ち、カム軸21周り、
ピストン17外周面とシリンダ15内周壁面間、ベロー
ズ33外周壁面とシリンダ15内周壁面間などが潤滑油
40によって潤滑せしめられる。なお、潤滑油通路44
 、45がシリンダ15の上部に連通しているので、ガ
ソリン加圧ポンプ2内に潤滑油40を供給する時にガソ
リン加圧ポンプ2内の空気、特にベローズ33外周壁面
とシリンダ15内周壁面間の空気が良好に抜ける。
その結果、ベローズ33外周壁面とシリンダ15内周壁
面間のほぼ全体が潤滑油40で満たされる。斯くして、
カム軸21が回転するにつれて各ポンプ1のピストン1
7が円滑に往復動セしめられると共にベローズ33が円
滑に伸縮せしめられる。なお潤滑油40が漏洩しないよ
うに潤滑油シール用の0リング50、シール51、およ
びシール52 、53が設けられている。
次に第1図から第3図を参照して、本実施例におけるガ
ンリンの流れについて説明する。
上述のようにガソリン供給ポンプ81(第6図参照)に
よって予め定められた一定圧P+(例えば2.5気圧)
に加圧されたガソリンがガソリン供給管87およびガソ
リン吸入コネクタ56を介してガソリン加圧ポンプ2内
に吸入される。ガソリン吸入コネクタ56はガソリン吸
入通路57に連結され、このガソリン吸入通路57は第
3図に示されるように途中で二つに分岐され、二つに分
岐された各ガソリン吸入通路57が逆止弁5Bを介して
各ポンプ1のガソリン加圧室35に連結される。逆止弁
58は、弁体59と、弁座60と、弁体59を常時弁座
60に向けて付勢する圧縮ばね61とを具備する。ガソ
リン加圧室35内の圧力P2がガソリン吸入通路57内
の圧力P1よりも高いときには逆止弁58が閉弁してい
る。
一方、圧力P2が圧力P1よりも低くなると弁体59が
圧縮ばね61のばね力に抗して弁座60から離脱するよ
うに移動して逆止弁58が開弁し、その結果ガソリン吸
入通路57内のガソリンがガソリン加圧室35内に流入
する。また、各ガソリン加圧室35は逆止弁63を介し
てガソリン吐出通路64に連結され、これらのガソリン
吐出通路64は第1図に示されるように互いに連結され
、1本に連結されたガソリン吐出通路64がガソリン吐
出コネクタ65に接続される。ガソリン吐出コネクタ6
5から吐出されたガソリンは第6図に示されるようにガ
ソリン吐出管89を介してガソリン分配管82内に圧送
され゛る。なお上述のようにガソリン分配管82の後端
に配置された圧力調整弁84によって、ガソリン分配管
82内、ガソリン吐出管89内およびガソリン吐出通路
64内のガソリン圧が予め定められた一定圧P3(例え
ば100気圧)に維持されている。逆止弁63は、弁体
67と、弁座68と、弁体67を常時弁座68に向けて
付勢する圧縮ばね69とを具備する。ガソリン加圧室3
5内の圧力P2がガソリン吐出通路64内の圧力P3よ
りも低いときには逆止弁63が閉弁している。−方、圧
力P2が圧力P3よりも高くなると弁体67が圧縮ばね
69のばね力に抗して弁座68から離脱するように移動
して逆止弁63が開弁し、その結果ガソリン加圧室35
内のガソリンがガソリン吐出通路64内に吐出せしめら
れる。なお第1図に示されるようにガソリンシール用の
Oリング71が設けられている。
上述のようにガソリン加圧ポンプ2内のガソリンが潤滑
油40に対して完全に密封されており、ガソリンが潤滑
油40に混入することがない。従って、潤滑油40がガ
ソリンによって稀釈されて駆動部における潤滑油膜が消
失することがない。斯くしてカム22aおよび22bの
滑らかな回転と、ピストン17の滑らかな往復動と、ベ
ローズ33の滑らかな伸縮運動とが確保される。
次に本実施例におけるポンプ作用について説明する。ピ
ストン17が下降してガソリン加圧室35内の圧力P2
がガソリン吸入通路57内の圧力P、(2,5気圧)よ
りも低くなると逆止弁58が開弁して、ガソリン吸入通
路57内のガソリンがガソリン加圧室35内に流入する
。なお、圧縮ばね34によって下板31がピストン17
に押圧されると共にローラ19がカム22aまたはカム
22bに押圧されているので、ピストン17の下降時に
おいても下板31底面がピストン17頂面から離れるこ
とが防止されると共にローラ19がカム22aまたはカ
ム22bから離れることが防止される。次いでピストン
17が下死点を過ぎて上昇してくるとガソリン加圧室3
5内のガソリンが圧縮され、その結果ガソリン加圧室3
5内の圧力P2がガソリン吸入通路57内の圧力P+よ
りも高くなると逆止弁58が再び閉弁される。次いでピ
ストン17が更に上昇するにつれてガソリン加圧室35
内のガソリンが圧縮され、圧力P2がガソリン吐出通路
64内の圧力P3(100気圧)よりも高くなると逆止
弁63が開弁して、ガソリン加圧室35内のガソリンが
ガソリン吐出通路64内に吐出せしめられる。
ところでガソリンは大気圧から100気圧(P3)に加
圧されると約1.5%縮む。本実施例の場合には上述の
ようにピストン17のストローク量が0.9 mnであ
るが、ピストン17が下死点から約0.6m上昇したと
きにガソリン加圧室35内のガソリン圧P2が100気
圧に達する。従って、ピストン17が下死点から約0.
6 wr上昇するまでの期間にはガソリン加圧室35内
のガソリンは単に圧縮され、次いでピストン17が上死
点まで上昇する期間においてガソリンがガソリン吐出通
路64内に吐出される。次いで、ピストン17が上死点
を過ぎて下降し始めると逆止弁63が再び閉弁される。
なお、上述のようにカム22aおよびカム22bは互い
に位相が180°異なるように配置されているので、二
つのポンプ1から交互にガソリンが吐出される。従って
、ガソリン吐出コネクタ65を介してガ;ノリンがより
連続的に吐出されるようになっている。
次に、ガソリン加圧室35内に供給されたガソリンが高
温のときにおける潤滑油40によるガソリンの冷却作用
について説明する。
外気温が高く、機関高回転高負荷運転後に機関低回転低
負荷運転(第7図において破線で示す機関運転領域H)
に移行した場合にガソリンの温度が特に高温になりやす
い。即ち、まず機関高回転高負荷運転時において機関本
体の温度が高温になる。次いで機関低回転低負荷運転に
移行すると、ガソリン噴射弁83から噴射されるガソリ
ンの噴射量が少くなる。一方ガソリン加圧ポンプ2から
は機関負荷に拘らずに1サイクル当り一定量のガソリン
が吐出される。従って機関低回転低負荷運転時には、ガ
ソリン加圧ポンプ2から吐出されたガソリンの多くの部
分がガソリン噴射弁83から噴射されずに圧力調整弁8
4を介してガソリンタンク8゜内へ返戻される。即ち、
多くのガソリンがガソリンタンク80からガソリン供給
ポンプ81、ガソリン加圧ポンプ2、ガソリン分配管8
2、圧力調整弁84を通って再びガソリンタンク80内
へと循環されることとなる。このようにガソリンが循環
するときには、循環するガソリンが電動式のガソリン供
給ポンプ81内でガソリン供給ポンプ81から発生され
る熱を受け、更に、機関本体に近い位置に配置されたガ
ソリン分配管82内等で機関本体からの熱を受け、その
結果ガソリンは循環している間に次第に昇温せしめられ
る。更に、ガソリン加圧ポンプ2内で圧縮仕事を受けた
ガソリンは温度が上昇すると共に圧力が上昇する。更に
、この圧縮仕事を受けたガソリンが圧力調整弁84で急
激に開放されるとガソリンが圧力のエネルギとしてもっ
ていたエネルギ分の逃げ場がなくなり、その結果これに
よってもガソリンの温度が上昇せしめられる。もし圧縮
仕事により与えられたガソリンのエネルギがすべてガソ
リンの温度上昇に変換されるとすれば、本実施例の場合
1回のガソリン加圧ポンプ2による昇圧および圧力調整
弁84による開放によって約30℃程度の温度上昇がガ
ソリンにもたらされる。また、このように循環中に加熱
されたガソリンがガソリン噴射弁83内に入ると、ガソ
リンはガソリン噴射弁83内で機関本体からの熱を受け
て更に加熱せしめられる。ガソリン噴射弁83内に供給
されたガソリンが過度に高温になった場合には、ガソリ
ンがガソリン噴射弁83内に配置された絞り部を通りガ
ソリンの圧力が成る程度低下したときにガソリンが気化
して気泡が発生し、その結果ガソリン噴射量の制御が正
確に行えなくなる。しかしながら本実施例では上述のよ
うにベローズ33外周壁面とシリンダ15内周壁面間の
ほぼ全体に潤滑油40が満たされているので、循環する
ガソリンが高温になった場合、ガソリン加圧室35内に
供給されたガソリンがベローズ33を介して潤滑油40
によって冷却せしめられる。このときベローズ33はそ
の表面積が非常に大きいので、潤滑油40によるガソリ
ンの冷却作用が大きい。斯くしてガソリンが過度に高温
になることが阻止されるので、ガソリン噴射弁83内に
おいてガソリンが気化して気泡が発生することを阻止で
きる。
なお、上述の実施例ではガソリンを潤滑油40に対して
密封せしめるシール部材としてベローズ33を用いてい
るが、ベローズ33の代りに任意の伸縮自在な筒状のシ
ール部材を用いることが可能である。
〔発明の効果〕
シール部材内に供給されたガソリンがシール部材の外部
に漏洩することがないので、ピストン外周面とシリンダ
内周壁面間に形成された潤滑油膜やシール部材外周壁面
とシリンダ内周壁面間の全体に満たされた潤滑油がガソ
リンによって稀釈されることが阻止される。従ってピス
トンの円滑な往復動とシール部材の円滑な伸縮運動とが
確保される。また、シール部材内に供給されたガソリン
が高温のときにはガソリンがシール部材を介して潤滑油
によって冷却せしめられ、斯くしてガソリンが気化して
気泡が発生することが阻止される。
【図面の簡単な説明】
第1図はガソリン加圧ポンプの断面正面図、第2図は第
1図の■−■線に沿ってみた一部断面図、第3図は第1
図の■−■線に沿ってみた一部断面図、第4図は第1図
の矢印■に沿ってみた側面図、第5図はベローズ組体の
底面図、第6図はガソリン加圧ポンプを適用した4気筒
内燃機関用ガソリン噴射装置の構成図、第7図はガソリ
ンが高温になる機関運転領域を示すための線図である。 1・・・ポンプ、     2・・・ガソリン加圧ポン
プ、15・・・シリンダ、    17・・・ピストン
、30・・・ベローズ組体、 31・・・下板、32・
・・上板、33・・・ベローズ、34・・・圧縮ばね、
   40・・・潤滑油。 第2図 第3図 六ち4f21 35図 へ36氏 弔 7 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  シリンダ内において往復駆動せしめられるピストンを
    具備し、該シリンダ内に該ピストン頂面からピストン頂
    面に対向するシリンダ内端面までシリンダ内周壁面に沿
    って延びる伸縮自在な筒状のシール部材を配置して該シ
    ール部材の一端をピストン頂面上に密封的に固着させる
    と共に該シール部材の他端を該シリンダ内端面上に密封
    的に固着させ、シール部材外周壁面とシリンダ内周壁面
    間の全体を潤滑油で満たし、該シール部材内に供給され
    たガソリンを該ピストンにより加圧するようにしたガソ
    リン加圧ポンプ。
JP31790490A 1990-11-26 1990-11-26 ガソリン加圧ポンプ Pending JPH04191461A (ja)

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