JPH0419025B2 - - Google Patents

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JPH0419025B2
JPH0419025B2 JP57158751A JP15875182A JPH0419025B2 JP H0419025 B2 JPH0419025 B2 JP H0419025B2 JP 57158751 A JP57158751 A JP 57158751A JP 15875182 A JP15875182 A JP 15875182A JP H0419025 B2 JPH0419025 B2 JP H0419025B2
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JP
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JP57158751A
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Juji Kobayashi
Toshio Myata
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0419025B2 publication Critical patent/JPH0419025B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H9/00Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor
    • B65H9/20Assisting by photoelectric, sonic, or pneumatic indicators

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印刷工程を終えて搬送装置上にある
印刷物を走行状態のままで印刷の良否判定を行な
うための検査工程において、印刷物と搬送装置と
の間で発生するずれによる誤動作を補正する方法
に関する。
画像信号処理技術が一般化するにつれて印刷物
の検査にもこのような技法を採り入れ、それによ
り搬送中の印刷物を走行状態のままで正確に、し
かも高速で検査することができる走行印刷物の検
査装置が広く用いられるようになつてきた。
そして、このような検査装置の一例として、従
来から第1図に示す装置が知られている。
図において、1は被検査印刷物(検査対象物)、
2はコンベア、3は送りローラ、4はパルス発生
器、5は光学センサ、6はパターン検査装置、7
はエツジ検出器、8はアドレス発生回路である。
被検査印刷物1はコンベア2によつて矢印方向
に搬送され、エツジ検出器7と光学センサ5の下
を通過してから次の工程に送られるようになつて
いる。
パルス発生器4はコンベア2の送りローラ3に
設けられたロータリーエンコーダなどからなり、
このローラ3の回転に応じてパルス信号bを発生
する働きをする。従つて、このパルス信号bはコ
ンベア2の走行距離に比例した数のパルスとな
る。
光学センサ5は被検査印刷物1の表面に施こさ
れている印刷パターンを検出し、それに応じたレ
ベルの検出信号aを発生する働きをする。
パターン検査装置6は光学センサ5からの検出
信号aをアドレス発生回路8からのアドレスdに
従つて区分しながら取り込み、パターンとして処
理する。そして、このパターンを予め記憶してあ
る標準パターンの対応する区分のパターンと順次
比較し、両者の一致、不一致により被検査印刷物
1の印刷の良否判定を行なう働きをする。
エツジ検出器7は被検査印刷物6の搬送方向の
前方にある端部を例えば光学的に検出し、エツジ
信号cを発生する働きをする。
アドレス発生回路8はパルス信号bをカウント
入力とし、エツジ信号cをリセツト入力とするカ
ウンタなどを備え、エツジ検出器7により被検査
印刷物1の前端が検出されたあとのパルス信号b
をカウントすることにより印刷物1の位置を表わ
すアドレスdを発生する働きをする。
従つて、この検査装置によれば、被検査印刷物
1がかなり高速で走行していても、そのままで検
査を行なうことができる。
ところで、この第1図に示した従来の検査装置
においては、被検査印刷物1とコンベア2との
間、或いはコンベア2と送りローラ3との間など
にスリツプを生じると、搬送中の被検査印刷物1
の位置とパルス発生器4から発生されるパルス信
号bのパルス数とが対応しなくなり、アドレスd
に誤差を生じ、この結果、検査精度の低下や誤動
作を生じ易くなるという欠点があつた。
これを第2図、第3図及び第4図で説明する。
まず、被検査印刷物1から光学センサ5によつ
て読取つた検出信号aが第2図イのようになつて
いたとし、これに対応してパルス発生器4から発
生されているパルス信号bは同図ロに示すように
なり、この結果、アドレスdは同図ニに示すよう
な関係になつていたとする。
しかして、このとき、被検査印刷物1の前端が
エツジ検出器7で検出されたあとで被検査印刷物
1とコンベア2の間で、或いはコンベア2と送り
ローラ3の間でスリツプを生じ、これによりパル
ス発生器4から発生されているパルス信号bに位
相ずれを生じて第2図ハに示すパルス信号b′のよ
うになつたとする。そうすると、アドレスdも同
図ホにd′で示すようになり、同図イに示した検出
信号aとの相体位置が変化してしまう。
一方、既に説明したように、この第1図の検査
装置では、検出信号aをアドレスdに従つて区分
し、対応する標準パターンの同じ区分ごとに比較
して良否判定を行なつているのであるから、第2
図イに示す検出信号aに対して同図ニに示すよう
な正しいアドレスdが対応したときに始めて正確
な動作が期待できるのであり、これが同図ホに示
すようにずれたのでは動作が不正確になつたり、
誤動作を生じるようになつたりしてしまうのであ
る。
これを第3図によつて更に詳しく説明する。
いま、パターン検査装置6によるデータの取り
込みをアドレスdによつて区分されたパターンの
前端で検出信号aをサンプリングして行なうよう
になつていたとする。そして、第3図に示すよう
な検出信号aに対してアドレスdが対応していた
とすれば、アドレスdがnの区分で取り込まれる
データは1、n+1の区分でのデータは9、n+
2では同じく9となる。
従つて、パターン検査装置6に記憶してある標
準パターンによるデータも当然、区分nでは1、
n+1では9、n+2でも9となつている。
ここで、被検査印刷物1がスリツプするなどし
てアドレスdがd′のようにずれたとすれば、同じ
検出信号aに対してアドレスd′による区分nでの
データは4、n+1では9、n+2では8とな
り、このときには被検査印刷物1からのデータと
標準パターンのデータとに不一致を生じ、被検査
印刷物1の印刷パターンに誤りがないのにもかか
わらず、不良と判定されてしまうことになる。
なお、第2図においては、アドレスdとd′の間
に1区分の長さの1/2のずれ生じた場合を示し、
同じく第3図では1/5のずれを生じた場合につい
て示したが、実際に生じるずれの大きさは極めて
不規則で、かつ量的なバラツキもかなり大きなも
のを示すのが一般的であり、いずれの場合でも検
査性能の低下や誤動作の原因となるのはいうまで
もない。
次に、第4図は検出信号aをパターンの各区分
範囲ごとに積分し、この積分値を各区分ごとのデ
ータとして取り込むようにした場合について示し
たもので、検出信号aに対して正しいアドレスd
による区分nでのデータは0.5、n+1では1.0、
n+2では0.8になる。
しかして、ずれを生じたときのアドレスd′によ
る区分nでは0.68、n+1では1.0、n+2では
0.69となり、この場合には検出信号aの傾斜の大
きなところでデータの差が大きくなる。
この第4図の場合には、区分nにおける誤差が
一番大きくなり、全振幅に対して約18%の誤差と
なつている。また、この場合には、区分nから明
らかなように、積分値0.5が真の値である場合、
位置ずれの割合(1区分に対するパーセンテー
ジ)と、積分値の誤差の割合(最大値を1.0とし
たときの真値との差のパーセンテージ)とは、誤
差があまり大きくならない範囲ではほぼ係数1の
比例状態となつている。
従つて、第1図に示した従来の検査装置では、
被検査印刷物1によるデータと標準パターンによ
るデータとの差が15%以上になつたとき不良判定
を行なうように設定されていたとすれば、第3
図、第4図いずれの場合にも区分nで誤動作して
しまうことになる。
なお、第4図の場合、光学センサ5の被検査印
刷物1の搬送方向における視野長と、各区分の長
さ、つまりデータサンプリング長とが等しい場合
には、光学センサ5から出力される検出信号aが
そのままで各区分ごとの積分値となるから、特別
な信号処理は不要である。
ところで、この第1図に示すような検査装置の
欠点を除く目的で、従来からパターン検査装置
の、データ取り込み用光学センサの解像力を低下
させることに依つて、位置ずれに対する感度を減
少させる方法(特公昭55−45949)や、標準パタ
ーンと試料パターンを比較する際に、試料パター
ンの一区分と、この区分に対応する標本パターン
の区分の、周辺の複数の区分とを比較し、データ
内容が一致する区分が、上記複数の区分内に含ま
れていれば正常であると判断することに依つて、
位置ずれに対して一種の許容値を設ける方法(特
公昭55−45948、55−45949)などが提案されてい
る。
しかして、これら提案されている方法によれ
ば、とにかく上記した位置ずれによる検査の誤判
定は少なくすることができるものの、同時に検査
精度の低下を伴ない、検査すべき印刷パターンの
微小欠陥や、正常なパターンに類似した異常パタ
ーンを見逃す傾向が強くなつてしまうという欠点
があつた。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、検出装置の検出精度を低下させることなく、
位置ずれによる誤動作の発生を充分に抑えること
ができるようにした印刷物の走行位置補正方法を
提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、被検査印
刷物の印刷パターンを利用し、エツジ信号検出
後、上記印刷パターンの特徴部分を検出して検査
動作中に少なくとも1回、アドレスを正しい値に
補正するようにした点を特徴とする。
以下、本発明による印刷物の走行位置補正方法
を実施例によつて説明する。
第5図は本発明の一実施例を示す概略構成図
で、第1図に示した従来例と同一もしくは同等の
部分には同じ符号を付してあり、さらに、9は基
準検出器、10はアドレス補正回路であり、な
お、Xは被検査印刷物1の印刷パターン中に存在
する絵柄のうちで特に設定した少なくとも1つの
絵柄部分を表わし、xはそれらによる補正基準位
置を表わしたものである。
基準検出器9は絵柄部分Xを検出し、補正基準
位置xが基準検出器9の直下を通過したタイミン
グで基準信号eを発生する働きをする。
アドレス補正回路10は第1図の従来例におけ
るアドレス発生回路8と同様に、パルス発生器4
からのパルス信号bと、エツジ検出器7からのエ
ツジ信号cによつてアドレスdを発生する働きを
すると共に、検査すべき印刷パターン中に選定し
た絵柄部分Xの基準位置xに対応したアドレスを
予め記憶しておき、基準検出器9から基準信号e
が供給されたときに対応したアドレスを読出し、
それによりアドレスdを置換えてアドレスd″を発
生する働きをする。
次に、この実施例の動作を第6図によつて説明
する。
この第6図において、ロは印刷物1を搬送方向
に引延ばして示したもので、その一部に予め選定
してある絵柄部分Xを有し、その他の印刷パター
ンは省略してある。そして、アドレス補正回路1
0のメモリには、この絵柄部分Xの前端部を基準
位置xとし、それに対応してアドレスdで表わさ
れている区分の番号n+2を記憶してある。な
お、この絵柄部分Xとしては、印刷パターンの中
で他の絵柄部分から容易に識別して検出し得るよ
うな、例えば濃度が大きく変化している部分など
を予め選定し、基準検出器9により他の絵柄部分
から分離して常に確実に検出し得るような絵柄部
分に選定しておく必要があるのはいうまでもな
い。
いま、第6図イに示すようなパルス信号bに対
して印刷物1の位置が同図ロに示すような対応関
係にあり、この結果、アドレスdは同図ハに示す
ように対応し、この関係が保たれたままで検査が
行なわれたとする。
そうすると、基準検出器9により絵柄部分Xが
検出され、基準位置xで基準信号eが発生する
と、この時点でアドレス補正回路10はメモリか
ら区分n+2を表わすアドレスを読出し、それに
よりアドレスdのその時点におけるアドレス値の
置換える動作を行なう。しかしながら、このとき
には、アドレスdの値は区分n+2を表わすもの
となつているから、これを置換えても見掛け上は
何らの変化をも生ぜず、アドレスdによる検査が
引続いて行なわれるだけとなつている。
しかして、次に、印刷物1と送りローラ3との
間でスリツプを生じ、印刷物1の位置とパルス発
生器4によるパルス信号bとにずれが発生し、そ
のため第6図ハに示すような関係にあつたアドレ
スdが同図ニに示すアドレスd′のようになつたと
する。なお、この第5図の実施例では印刷物1を
送りローラ3で直接搬送するようになつている
が、上記したずれの発生については第1図の従来
例と同じであることはいうまでもない。
そうすると、このときには、第6図ロ,ハに示
すように、本来、印刷物1に対してアドレスdの
関係が保たれているべきなのに同図ニに示すよう
な関係のアドレスd′によつて検査が行なわれてし
まうため、誤動作を生じるようになつてしまう
が、やがて絵柄部分Xが基準検出器9によつて検
出され、基準位置xで基準信号eが発生すると、
上記したように、この時点で基準位置xに対応す
る区分番号n+2を表わすアドレス値がメモリか
ら読出され、それにより、このときのアドレス
d′の値を置換える動作が行なわれるため、結局、
この実施例ではアドレス補正回路10からパター
ン検査装置6に入力されるアドレスは第6図ホに
示すアドレスd″となり、たとえ上記したずれを生
じても絵柄部分Xが検出された時点で正しいアド
レスdに補正されてしまうため、誤動作の発生を
充分に抑えることができることになる。
なお、このとき、第5図に示すように絵柄部分
Xを印刷物1の搬送方向に沿つて1個以上選定し
ておき、それぞれに対応したアドレスを記憶して
おいて、これらを絵柄部分Xが検出されるごとに
順番に読出して上記したアドレスの置換えを行な
うようにすれば、第6図のハとホにおけるアドレ
スdとd″とのずれがさらに短かい期間で順次行な
われるから、ほとんどずれを生じないようにする
ことができ、誤動作の発生は実用上ほとんど完全
に抑えることができる。
ところで、上記したように、絵柄部分Xとして
は、印刷パターンの絵柄の中から基準検出器9に
よつて、他の絵柄部分とは明瞭に区別して検出可
能な絵柄部分を選定する必要があるため、それに
よる基準位置xが第6図に示すように区分と区分
の境界線に丁度一致するものを選定することは必
ずしも容易ではない。
従つて、実用上は、第7図に示すように、絵柄
部分Xとしてその基準位置xが区分と区分の境界
線と一致していないものを選定せざるを得ない場
合が多い。なお、この第7図のイ〜ホは第6図の
イ〜ホと同じである。
しかして、この場合には、第7図から明らかな
ように、絵柄部分Xの基準位置xが検出されたタ
イミングでアドレスd′の区分n+1が区分n+2
で置換されるため、補正されたアドレスd″にはy
で示した誤差が残つて完全な補正が得られなくな
つてしまう。そして、この残留誤差yの最大値は
区分の長さに等しくなつている。
一方、この区分の長さは、パターン検査装置6
におけるデータの取り込み能力やメモリ容量など
により制限を受け、位置補正に必要な精度の面だ
けから短かくするのは困難である。
そこで、この区分の長さを短かくしないで上記
した位置補正に生じる残留誤差を充分に少なくす
るようにした実施例を第8図に示す。
この実施例の場合には、まず、パルス発生器4
(第5図)として送りローラ3が1回転するごと
に発生するパルス数の多いものを用い、第8図イ
に示すようなパルス信号bが得られるようにす
る。
そして、このパルス信号bを入力とするとカウ
ンタを用い、同図ロに示すパルス信号b′を得、こ
のパルス信号b′により同図ホに示すアドレスdを
発生するようにしている。従つて、この第8図ロ
に示すパルス信号b′が第6図及び第7図のイに示
したパルス信号bに相当するものとなつている。
なお、このとき、送りローラ3が一定角度回転し
たときに得られるパルス信号bとb′のパルス数の
関係は整数比をなすようにし、図の場合にはその
比が8に設定してある。
従つて、この実施例においては、被検査印刷物
6が走行するにつれて第8図ニに示すパルス信号
b(同図イ)のカウント値fが増加し、このカウ
ント値fの所定カウントごとに(この場合には8
カウントごとに)アドレスdによる区分の数が同
図ホに示すように発生させられ、これを基にして
検査が行なわれてゆくことになる。
一方、予め選定した絵柄部分Xに対しては、そ
の基準位置xに対応して、そのときの区分の数値
n+2をメモリに記憶するのではなくて、パルス
信号bのカウント値fの数値m+19をメモリに記
憶しておき、これに加えて、基準検出器9(第5
図)が絵柄部分Xを検出して基準位置xで基準信
号eが発生したときにはメモリから読出した数値
によりカウント値fが置換されるようにしてお
く。
そうすると、被検査印刷物6の搬送にずれを生
じ、印刷物6に対してカウント値fとアドレスd
が第8図のハ,ニ,ホに示すような関係にあるべ
きものが同図ヘ,トに示すカウント値f′とアドレ
スd′のように変化し、検査に誤動作を生じるよう
になるが、絵柄部分Xの基準位置xが検出される
と、このタイミングでカウント値f′はm+19に置
換され、第8図チのカウント値f″で示したように
なる。これによりアドレスdも同図リに示したよ
うに変化し、この基準位置xでアドレスdに等し
い区分n+2に補正されてしまうことになり、誤
動作のない正しい検査を行なうことができる。
そして、このとき、第8図から明らかなよう
に、アドレスd′からアドレスd″への変化は、区分
単位で行なわれるのではなくて、カウント値fの
数値単位で行なわれるため、絵柄部分Xの基準位
置xが区分と区分の境界線と一致していないこと
による残留誤差はパルス信号bとb′との整数比分
の一に減少(この場合には1/8)することになり、
充分な精度を保つた位置補正を行なうことができ
ることになる。
次に、第5図の実施例による第6図及び第7図
に示した動作をさらに詳しく説明する。
既に、簡単に説明したように、光学センサ5は
被検査印刷物1からの反射光、又は透過光を受光
し、受光量に比例した信号aを出力し、パターン
検査装置6はこの信号aを標準パターン又は被検
査パターンとして入力する。また、パルス発生器
4は送りローラ3の回転に伴なつてパルス信号b
を発生するから、このパルス信号bは被検査印刷
物1の搬送量に比例したパルス数を有するものと
なつている。
従つて、エツジ検出器7(例えば、ビームスイ
ツチなどからなるもの)によつて、被検査印刷物
1の前端を検出した時点から、パルス発生器4の
検出bをカウンタにて計数すれば、上記前端を検
出した時点、即ち、被検査印刷物1がエツジ検出
器7の直下にある時点での位置を零として、被検
査印刷物1の前端の相対位置を決定することがで
きる。
また、この被検査印刷物1の前端の相対位置を
示す計数値は、被検査印刷物1をその搬送方向に
沿つて細かく区分し、番地付けした時の番地に相
等し、上記計数値によつてエツジ検出器7の直下
に、被検査印刷物1のどの部位、即ち、何番目の
区分があるかを知ることができる。
この計数値を、アドレスdとして、パターン検
査装置6に出力すれば、パターン検査装置6は光
学センサ5からの信号aを、細かく区分したパタ
ーンとして処理することができる。なお、このと
き、パルス発生器4の出力信号bの計数値にエツ
ジ検出器7と光学センサ5の間の距離に相当する
パルス数を差し引き、アドレスdとするような簡
単な処理を施せば、被検査印刷物1が、光学セン
サ5の直下を通過した時点のアドレスdの値を零
番地とすることができる。
ここで、まず、標準的な印刷物を用意し、それ
を搬送させることによりパターン検査装置6が、
標準パターン(基準データ)を上記アドレスdの
区分に従つて光学センサ5から入力し、メモリに
記憶したものとする。
次に、被検査パターン(被検査データ)を同様
に光学センサ5より入力し、被検査パターンの各
区分と、メモリに記憶してある標準パターンの対
応する区分とを順次比較して、パターン検査を行
なうのであるが、ここで、被検査印刷物1と搬送
装置の間にスリツプなどにより位置ずれが生ずる
と、第2図、第3図それに第4図で説明したよう
にパターン検査装置6では、標準パターンと被検
査パターンの真に対応した区分を比較できなくな
り、位置ずれによつて、標準パターンと被検査パ
ターンとで異なつた部分の情報が入つている区分
どうしを比較して、パターン検査装置6は誤判定
をしてしまうことになる。
そこで、この第5図に示す実施例では、被検査
印刷物表面に施こされている印刷パターンの濃度
変化の大きい特定の絵柄部分Xを、この位置ずれ
を補正する為の補正基準点に選び、この補正基準
点を検出する為の基準検出器9(例えば、ビーム
スイツチなどからなるもの)を有し、これをエツ
ジ検出器7に対して被検査印刷物1の搬送方向と
直角の方向に揃えて設置しておく。
ここで、前述のように、正常なパターンを有す
る標準的な印刷物を搬送させ、その印刷物の前端
をエツジ検出器7で検出し、アドレス補正回路1
0は、エツジ検出信号cを入力した時点から、パ
ルス発生器4の出力パルス信号bの計数を内蔵す
るカウンタによつて開始する。
同時に、アドレス補正回路10は、上記カウン
タのパルス計数値からアドレスdを発生し、パタ
ーン検査装置6へ出力する。
パターン検査装置6は、被検査印刷物1の前端
が光学センサ5の直下を通過した時点から、光学
センサ5の出力信号aを、アドレスdに従つて区
分しながら標準パターン(基準データ)として処
理し、パターン検査装置6の内部のメモリに記憶
する。
この操作期間中に、基準検出器9は、少なくと
も1つの絵柄部分Xを検出し、基準位置xごとの
タイミングで基準信号eを発生する。
アドレス補正回路10は、基準信号eを入力す
ると、補正基準位置xの番号付けを行ない、基準
信号eを入力した時点の上記カウンタ出力値を、
補正基準位置xの番号別にアドレス補正回路10
の内蔵メモリへ標準値(真値)として記憶する。
アドレス補正回路10のカウンタは、被検査印
刷物1の後端を検出した時点、又は上記カウンタ
のパルス計数値が任意に設定した値に達した時点
で、出力をクリアした状態で計数を停止するよう
にしても良いし、計数を停止する代りに、上記の
時点で検査終了信号をパターン検査装置6に与
え、次の被検査印刷物の前端が、エツジ検出器7
に達する直前で上記カウンタがクリアされるよう
にしても良い。
その後、被検査印刷物1が搬送されてくると、
パターン検査装置6は、被検査パターンを入力
し、パターンの比較による検査を開始する。この
とき、アドレス補正回路10は、被検査印刷物1
の前端を検出した時点から、パルス信号bのカウ
ンタによる計数及びアドレスdの発生を上述した
場合と同様に行なうが、基準検出器9が補正基準
位置xを検出すると、既にアドレス補正回路10
の内蔵メモリに記憶してある対応する補正基準位
置の標準値(真値)を、上記カウンタにロードす
る。
従つて、アドレスd″は、さきにパターン検査装
置6が標準パターンを入力したときのアドレスd
の区分に修正され、第6図又は第8図で説明した
ように、パターン検査装置6は、標本パターンと
試料パターンとの真に対応する区分を比較するこ
とにより、正しいパターン比較を行なうことがで
きる。
ところで、このような検査装置においては、上
記アドレスの補正はいつ行なわれても良いという
わけにはいかず、パターン検査装置6によつて、
一般に、アドレスが変更されてはいけない期間、
即ち、アドレスが安定していなくてはならない期
間が存在する場合がある。
従つて、このような場合には、補正基準位置x
が基準検出器9によつて検出され、パルス発生器
4の出力パルス信号bを計数しているアドレス補
正回路10に内蔵のカウンタの出力が補正される
時点と、パターン検査装置6に与えるアドレスd
を補正する時点とに適切なタイミングをとる必要
がある。
そこで、このタイミングをとる方法の一実施例
を示すと、上記パルス発生器4の出力信号bを計
数するカウンタとして、パターン検査装置6にア
ドレスdを出力するカウンタ(カウンタA)と、
出力しないカウンタ(カウンタB)との2系統の
カウンタを設ける。
そして、1個目の補正基準位置xが検出される
までは、カウンタAとカウンタBとは同じ計数値
を示すが、補正基準位置が検出されると、上記ア
ドレス補正回路10内蔵のメモリに記憶された対
応する補正基準位置xの標準値(真値)がカウン
タBのみにロードされ、カウンタA,Bはそのま
まパルスの計数を続けるようにしておく。
その後、パターン検査装置6が、補正基準位置
xを検出する前の、アドレスdにおける処理と、
その次のアドレスdに於ける処理との間の期間、
即ち、アドレスdが変更されても良い期間となつ
た時点で、カウンタBの出力値をカウンタAにロ
ードする。
そうすれば、この時点でカウンタAとカウンタ
Bのパルス計数値は再び等しくなり、アドレスd
が補正されたことになる。
このとき、一般にパターン検査装置6は、与え
られたクロツクパルスに従つて処理を開始し、一
定の時間をもつて処理を終了する。
そこで、このようなパターン検査装置では、処
理が終了すると、次のクロツクパルスを受けるま
でがアドレスを変更しても良い期間となる。
従つて、アドレス補正回路10でパターン検査
装置6に与えるクロツクパルスを発生させ、それ
により上記一定時間の遅延をもつて、カウンタB
の出力値をカウンタAにロードするようにしても
良いし、パターン検査装置6から上記補正基準位
置xが検出される前のアドレスdに於ける処理が
終了したことを知らせる信号を発生させ、その時
点で、カウンタBの出力値をカウンタAにロード
するようにしても良い。
搬送系駆動部の走行距離に比例したパルス数を
発生するためのロータリーエンコーダなどからな
るパルス発生器4としては、送りローラ3の1回
転に対する出力パルス数の大きいものを選択すれ
ばする程被検査印刷物1の区分数も多くすること
ができ、従つて、細かいアドレス補正、即ち、精
密な位置ずれ補正を行なうことができるから、パ
ルス発生器4の1回転当りのパルス数は、この検
査装置全体として要求される位置ずれ補正の精度
によつて任意に選定すればよい。なお、このと
き、既に説明したようにこのパルス数はパターン
検査装置6で要求される被検査印刷物の区分数に
依つても制約を受けるが、一般に、この区分に必
要なパルス数よりも、補正に必要なパルス数の方
がはるかに大きくなるから、このときには第8図
で説明した方法を用いるようにすればよい。
次に、パターン検査装置6が必要とするアドレ
スのビツト数のMとすれば、このビツト数Mは、
パターン検査装置6に内蔵のメモリが要求するア
ドレスのビツト数、又はパターン処理に必要な被
検査印刷物1の区分数(パターンの区分数又は1
区分の移動方向に対する長さ)によつて決定され
る。
従つて、アドレス補正回路10がパターン検査
装置6へ与えるアドレスdのビツト数はMビツト
となり、パルス発生器4の出力パルス信号bを計
数するカウンタのビツト数をN、そしてN=M+
Aとすると、アドレスdは、上記カウンタの最下
位ビツト(LSB)より“β”番目から、最上位
ビツト(MSB)より“α”番目、つまり、カウ
ンタ出力の最下位ビツト(LSB)より“β”ビ
ツト目から、“N−α+1”ビツト目までとなる。
ここで、N、M、A、α、βは、α+β−2=
A=N−M、α≧1、β≧1なる正の整数で、α
の値は、パターン検査装置6がパターン処理に必
要な、パターン(被検査印刷物1)の区分間隔に
よつて決定される。
また、Mの値は、パターン検査装置6が必要と
するアドレスのビツト数によつて決定され、同様
に、Nの値は、アドレス補正回路10のカウンタ
のビツト数によつて決定されるので、結局、β、
Aの値は、自動的に決定されることになる。
尚、アドレス補正回路10のカウンタのビツト
数(N)は、このカウンタがパターン検査装置6
の検査中にパルス発生器4の出力パルスbを計数
している間、オーバーフローしない様に選ぶ必要
がある。
ところで、以上の実施例では、検査対象を印刷
物に限定していた。
従つて、上記した補正のための基準位置xを印
刷パターンの特定の絵柄部分Xに求めていた。
しかして、このため、印刷パターンによつては
特定の絵柄部分Xの選定が難しく、その付近から
独立して充分確実に検出可能な絵柄部分が得られ
ない場合があり、このようなときには基準検出器
9が予め選定してある絵柄部分X以外の部分で動
作し、基準信号eを検出してしまつて誤動作を起
こす虞れが生じるようになる。
そこで、このような虞れのある場合には、基準
検出器9の出力である基準信号eに何らかのゲー
トを掛け、被検査印刷物1が搬送中、その絵柄部
分Xの前後の所定の範囲内でだけ基準信号eが取
り出されるようにしてやればよい。そして、その
ためには、例えば、パルス発生器4の出力信号b
を計数するカウンタの出力値と、予め上記した所
定範囲に対応して設定しておいた数値との比較に
よつて開閉制御されるゲート回路を用意し、この
ゲート回路を基準検出器9とアドレス補正回路1
0との間に設けてやればよく、これもまた本発明
の一実施例である。
なお、このことは、エツジ検出器7についても
同様で、必要に応じてゲート回路を設けるように
してやればよい。
次に、アドレス補正回路10の具体的な一実施
例を第9図によつて説明する。なお、この第9図
にはパルス発生器4、光学センサ5、エツジ検出
器7、基準検出器9も一緒に示してあり、それら
の信号については第5図の実施例と同じ符号を用
いている。
第9図において、20,21,22はゲート回
路、23,24,25はアツプ・ダウン・カウン
タ、26は検査開始信号発生器、27は検査終了
信号発生器、28は検査再開信号発生器、29は
クロツク発生回路、30は補正データ設定回路、
31,32はラツチ回路、33はメモリ、34は
比較器、35は基準ゲート設定回路、36はアド
レス補正タイミング設定回路、37は補正データ
照会回路である。
次に、動作について説明する。
検査動作が開始すると、パルス発生器4は送り
ローラ3(第5図)の回転に応じてパルス信号b
を発生し、それをクロツク発生回路29に供給す
る。
これによりクロツク発生回路29は送りローラ
3の正方向回転(第5図の矢印方向)と逆方向回
転の判別が可能なクロツク信号clを発生し、これ
をカウンタ23,24,25のカウント入力に供
給する。
そして、エツジ検出器7が被検査印刷物1の前
端を検出すると、エツジ検出信号cがゲート回路
21を通過してアツプ・ダウン・カウンタ23に
計数開始信号cbを与える(ゲート回路16を通
過したエツジ検出信号cを計数開始信号cbと呼
ぶ)。
すると、それまで計数値“零”のまま停止して
いたアツプ・ダウン・カウンタ23が、クロツク
信号clを計数し始める。
検査開始信号発生器26、検査終了信号発生器
27、それに検査再開信号発生器28は、外部の
デジタルスイツチなどによりそれぞれ任意の数値
をあらかじめ設定することができ、アツプ・ダウ
ン・カウンタ23の出力値(計数値)caが上記
のそれぞれの設定値に達すると、検査開始信号発
生器26からは検査開始信号hが、検査終了信号
発生器23からは検査終了信号iが、そして検査
再開信号発生器24からは検査再開信号gがそれ
ぞれ出力される。
なお、上記デジタルスイツチなどによる設定値
は、検査開始信号発生器26では、エツジ検出器
7と光学センサ5の距離、又は、これに被検査印
刷物1の前端からパターン検査装置6がパターン
検査を開始する部位までの、被検査印刷物表面上
の間隔(エツジのマスク部分、つまりパターンの
境界部分)を加えた距離に相当する、パルス発生
器4の出力パルス信号bのパルス数に設定され、
同様に検査終了信号発生器27では、被検査印刷
物1の長さ、又は、被検査印刷物前端からパター
ン検査装置6がパターン検査を終了する部位まで
の被検査印刷物表面上の間隔に相当する、出力パ
ルス信号bのパルス数に設定され、同じく検査再
開信号発生器28では、被検査印刷物1の前端か
らこの被検査印刷物の後端と、次に搬送されてく
る被検査印刷物前端の間の任意の部位までの長さ
(搬送系の構造によつては時間)に相当する、出
力パルス信号bのパルス数に設定される。
さて、検査開始信号hが出力されると、常にク
ロツク信号clを計数しているアツプ・ダウン・カ
ウンタ24,25は一旦クリア(出力を零に戻
す)され、それと共に、パターン検査装置6には
検査開始が指令される。従つて、アツプ・ダウ
ン・カウンタ24,25は、この後、再び零から
の計数を続ける。
また、パターン検査装置6は、検査開始信号h
を受けると、アドレスd″に従つて光学センサ5か
らの信号aを区分しながら入力し始める。
一方、検査終了信号iが出力されると、パター
ン検査装置6は検査停止を指令される。
そこで、パターン検査装置6は光学センサ5か
らの信号aの入力を停止し、この時点で、1個の
被検査印刷物に対するパターン処理を終了する。
さらに、検査開始信号gが出力されると、アツ
プ・ダウン・カウンタ23はクリアされ、計数を
停止すると共にゲート回路21が開放される。
そこで、アツプ・ダウン・カウンタ23は、次
に計数開始信号cbを受けるまでは出力値を“零”
に保つたまま計数を停止し、他方、ゲート回路2
1は、エツジ検出器7の出力信号cを1回通過さ
せると直ちにゲートを閉じ、次の検査再開信号g
を受けるまでは開放されない(但し、電源投入時
には、開放されている)。
この実施例では、アドレスd′(第6図)に対し
て位置ずれの補正を行う為に、予め補正基準位置
に対するゲートの設定、及び、補正基準位置の標
準値(真値)のメモリ書き込みを、初期データの
設定として行なう必要がある。
この補正基準位置に対するゲートを設定するに
は、まず、被検査対象物表面上の補正基準位置が
基準検出器9の直前に到達した時点で、基準ゲー
ト設定回路35に基準ゲート設定信号acを入力
する。
これにより、基準ゲート設定回路35は、この
信号acを計数することに依り、補正基準位置に
対するゲートに番号を付け、メモリ33に記憶命
令信号adを、ゲート回路22にゲート開放信号
pを与える。
すると、記憶命令信号adが示すメモリ33の
所定の記憶箇所に、クロツク信号clの計数値であ
る、アツプ・ダウン・カウンタ24の出力aaが
信号経路tを通つて供給され、そこにゲート位置
データとして記憶される。
一方、ゲート回路22はメモリ33への記憶が
終わると直ちに閉じ、再びゲート開放信号p、又
はゲート開放信号kが入力されるまで開放されな
い。
こうして、基準補正点の数だけ、上記のゲート
の設定が行なわれる。
なお、ゲートを設定する為に、基準ゲート設定
信号acを入力する際、基準検出器9の直下と対
応する補正基準位置との間に、基準検出器9が誤
まつて検出してしまうような絵柄部分が存在しな
い位置で入力する必要がある。
この基準補正位置に対するゲートの設定がすべ
て終了するまでは、補正データ照会回路37、補
正データ設定回路30、それにアドレス補正タイ
ミング設定回路36はすべて動作を禁止されてい
る。
上記のゲートの設定がすべて終了すると、次
に、補正基準位置の標準値のメモリ書き込みを行
なう為に、補正データ照会回路37及び、補正デ
ータ設定回路30が動作を許され、同時に基準ゲ
ート設定回路35は動作を禁止される。
なお、この標準値書き込みの間も、アドレス補
正タイミング設定回路36は動作を禁止されてい
る為、アツプ・ダウン・カウンタ24と25の出
力aa及びdnは、常に等しい値となつている。
エツジ検出器7が被検査印刷物の前端を検出
し、計数開始信号cbが補正データ照会回路37
に与えられると、データ照会信号afがメモリ33
に与えられ、メモリ33からは先に設定した、1
個目の補正基準位置に対するゲート位置データが
経路uを経てラツチ回路32に出力される。
同時に、ラツチ回路32はデータ・ロード信号
jを受け、上記のデータを次に再びデータ・ロー
ド信号jを受けるまで出力rに保持する。
アツプ・ダウン・カウンタ25の出力dnがラ
ツチ回路32の出力rと等しくなると、比較器3
4はゲート開放信号lを出力し、ゲート回路20
を開放する。
ここで、基準検出器9が補正基準位置を検出す
ると、基準信号eがゲート回路20を通過し、基
準検出信号eaが補正データ照会回路37、及び
補正データ設定回路30に与えられる(ゲート回
路20を通過した基準信号eを基準検出信号ea
と呼ぶ)。
ゲート回路20は基準検出信号eを通過させる
と直ちに閉じ、次に再びゲート開放信号lを受け
るまでは開放しない。
補正データ設定回路30は、基準検出信号ea
を受けると記憶命令信号ae及び、ゲート開放信
号kを出力する。すると、アツプ・ダウン・カウ
ンタ24の出力aaがゲート回路22を通過し、
経路tを経てデータ照会信号afが示す、メモリ3
3内の所定の記憶箇所へ送られ、それが補正基準
位置の標準値(真値)として記憶される。
このゲート回路22はメモリ33への記憶が終
わると直ちに閉じ、次に再びゲート開放信号kを
受けるまで開放されない。
補正データ照会回路37は基準検出信号eaを
同時に受け、データ照会信号af及びデータロード
信号jを出力し、メモリ33よりラツチ回路32
へ、今度は2番目の補正基準位置に対応するゲー
ト位置データを出力する。
このようにして、補正基準位置の数だけ、補正
基準位置の標準値のメモリ書き込み、及び、次の
補正基準点に対応するゲート位置データの読み出
しを繰り返し、これにより補正基準位置の標準値
の設定を終了する。
なお、実際には、信号j及び信号afが信号aeな
どと競合しない様に、補正データ照会回路37は
基準検出信号eaを受けてから、出力信号j、afを
発生するまでに、公知の方法を用いて適切な時間
間隔を置く必要がある。
上記の、補正基準位置の標準値の設定は、パタ
ーン検査装置6が、光学センサ5からの信号a
を、標準パターン(基準データ)として入力して
いる期間に行なわれる。
こうして、補正基準位置に対するゲートの設定
及び標準値の設定、即ち初期データの設定が終了
すると、補正データ設定回路30及び基準ゲート
設定回路35は動作を禁止され、アドレス補正タ
イミング設定回路36が動作を許され、アドレス
d′に対して位置ずれの補正を行なうことができる
ようになる。この補正動作は、以下の様にして行
なわれる。
エツジ検出器7が被検査印刷物の前端を検出
し、エツジ検出信号cがゲート回路21を通過し
て計数開始信号cbとなり、これが補正データ照
会回路37に与えられ、補正データ照会回路37
はデータ照会信号af及び、データロード信号j出
力する。
すると、メモリ33は、1個目の補正基準位置
に対するゲート位置データを、信号経路uを経て
ラツチ回路32へ、そして1個目の補正基準位置
に対する標準値を、信号経路sを経てラツチ回路
31へそれぞれ出力し、ラツチ回路32及び31
は、このメモリ33から与えられた信号値を、出
力r及びqへ、次に再びデータロード信号jを受
けるまで保持する。
アツプ・ダウン・カウンタ25の出力値dnが
ラツチ回路32の出力値rに達すると、比較器3
4はゲート開放信号lを出力し、ゲート回路20
を開放する。
基準検出器9が1個目の補正基準位置を検出
し、基準検出信号eがゲート回路20を通過して
基準検出信号eaとなり、これが、アドレス補正
タイミング設定回路36に与えられ、これにより
アドレス補正タイミング設定回路36は標準値ロ
ード信号ahを出力する。
また、アツプ・ダウン・カウンタ24は、標準
値ロード信号ahを受け、ラツチ回路31が、そ
の出力qに保持している、1個目の補正基準位置
の(位置を示す)標準値(真値)をロードする。
一方、アツプ・ダウン・カウンタ24は、その
ままクロツク信号clを標準値に加算する形で計数
するが、ここで、初期データ設定の際と異なる位
置ずれが発生していると、この時点でのアツプ・
ダウン・カウンタ24と25の出力値aaとdnは
異なる値となつている。
アドレス補正タイミング設定回路36は、標準
値ロード信号ahを出力した後(第5図で説明し
たように)、パターン検査装置6がアドレスd′を
変更されても良い期間となると、補正値ロード信
号agをアツプ・ダウン・カウンタ25に与える。
すると、アツプ・ダウン・カウンタ25は、ア
ツプ・ダウン・カウンタ24の出力aaをロード
し、この時点で、アツプ・ダウン・カウンタ2
4,25の出力aaとdnは等しい値となり、アド
レスdは位置ずれの補正をされたことになる。
なお、標準値ロード信号ahは、基準検出信号
eaが出力されると直ちに出力されるが、これに
対して補正値ロード信号agを出力するタイミン
グは、パターン検査装置6より得ても良いし、或
いはパターン検査装置6の、各パターン区分に対
する処理を行なうタイミングを示すクロツク信号
を、アドレスd″と共にパターン検査装置6へ与
え、このクロツク信号(図示せず)とアドレス
d″などの関係から演算して得るようにしても良
い。
また、この時点では、1個目の補正基準位置に
対応する基準検出信号eaを受けた補正データ照
会回路37が、データ照会信号af及びデータロー
ド信号jを出力し、今度は、2番目の補正基準位
置に対するゲート位置データ及び標準値をメモリ
33より出力させ、それぞれ、ラツチ回路32及
びラツチ回路31に保持させる。
なお、実際には、このデータ照会信号af及び、
データロード信号jは、標準値ロード信号ahと
競合しないように、アツプ・ダウン・カウンタ2
4が1個目の標準値をロードし終えた後に出力さ
れる。
このように、アツプ・ダウン・カウンタ25
は、補正基準位置を検出するたびにその補正基準
位置の標準値をロードし、ラツチ回路31及び3
2は、次の補正基準位置のゲート位置データ及び
標準値をそれぞれ取り込む。そして、適切な変更
タイミングでアドレスd″を補正する。
従つて、アドレスd″は、補正基準点が検出され
るたびに位置ずれの補正を受けることになる。
なお、アドレスd″は、アツプ・ダウン・カウン
タ25のNビツトの出力dnの一部のビツトを、
第5図で説明した方法で選んだもので、パターン
検査装置6へ与えられる。
また、ゲート回路20及び21に簡単な変更を
施すだけで、エツジ検出器7と基準検出器9を一
つの検出器で済ますこともできる。
さらに、被検査印刷物のエツジに代わる適切な
部位を決定すれば、シート状の印刷物に限らず、
連続した印刷物を対象とした検査を行なうように
することもできる。
次に、以上の実施例による位置補正効果につい
て説明する。
既に簡単に説明したように、このような検査装
置においては、一般に、搬送装置と被検査印刷物
間のスリツプ、搬送装置の送りローラと、その他
の駆動機構間のスリツプ等による位置ずれは、被
検査印刷物の移動方向に対して一方向に発生す
る。つまり、被検査印刷物が移動方向に対し、後
にずれる形で位置ずれが発生する場合が多い。
これを第10図で説明すると、この図は横軸に
搬送量Zを、そして縦軸に位置ずれの量Yをとつ
たものであり、これにより上記した位置ずれは直
線Aのような特性を示すことになり、このときの
直線Aの傾きは搬送機構や印刷物の状態によつて
定まつてくる。
そこで、印刷物の搬送方向の長さをLとすれ
ば、この長さLの間に位置ずれの量が累積される
ため、何も補正を行なわないとすれば、この間に
y0という大きな位置ずれを生じ、検査装置は当然
誤判定してしまうことになる。
一方、一点鎖線Bで示した特性は本発明の実施
例によつた場合のもので、z1、z2、z3は補正基準
位置を表わし、この位置に達するごとに位置ずれ
の量Yは“零”に戻される。この結果、位置ずれ
量の最大値をy1に抑えることができるのが判る。
なお、以上の実施例では、印刷に欠陥のない標
準的な印刷物を搬送させ、それにより取り込んだ
標準パターンのアドレスを位置ずれが“零”のも
のとして補正を行なうようになつている。従つ
て、この標準パターンを取り込んだときにもスリ
ツプなどによる位置ずれ発生が当然予想される
為、第10図における特性Aは図示のように単純
な右上りのものとなるとは限らない。しかしなが
ら、縦軸Yを位置ずれのバラツキ量とすれば、ほ
ぼ第10図で示すような特性Aと考えることがで
きる。
そこで、補正を行なわないときに生じる最大の
位置ずれ量をy0、補正基準位置の数をnとし、さ
らに、このn個の補正基準位置を被検査印刷物の
各印刷パターンの長さに対して等間隔に設定して
補正を行なつた場合に残留する位置ずれの量y1
は、ほぼ次式で表わされる。
y1=y0/n+1 従つて、この実施例によれば、充分な位置ずれ
補正が得られ、誤判定の発生を実用状完全に除く
ことができることになる。
なお、以上の実施例では、検査対象物を印刷物
に限つて説明したが、本発明は印刷物に限ること
なく、一般に同じパターンが施こされている物体
の検査なら検査対象物がどのようなものであつて
も適用可能なことはいうまでもなく、従つて、以
上の説明における被検査印刷物もそのように解す
べきであることはいうまでもないところである。
以上説明したように、本発明によれば、位置ず
れによる標準パターンと被検査パターンの対応ず
れの発生を最小限度に抑えることができるから、
従来技術の欠点を除き、被検査パターンの微小な
欠陥にも正確に応動し、しかも誤判定が発生する
虞れのない検査装置を得ることができる印刷物の
走行位置補正方式を容易に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は走行印刷物検査装置の従来例を示す概
略構成図、第2図イ〜ホは第1図の従来例におけ
る位置ずれによる問題点を示す説明図、第3図及
び第4図は同じく位置ずれによる誤判定の発生を
示す説明図、第5図は本発明による印刷物の走行
位置補正方法の一実施例を示す概略構成図、第6
図イ〜ホ及び第7図イ〜ホはそれぞれ第5図の実
施例における補正動作の一実施例を示す説明図、
第8図イ〜リは同じく第5図の実施例による補正
動作の他の一実施例を示す説明図、第9図は第5
図の実施例におけるアドレス補正回路の具体的な
一実施例を示すブロツク図、第10図は本発明に
よる効果を示す説明図である。 1……被検査印刷物(検査対象物)、3……送
りローラ、4……パルス発生器、5……光学セン
サ、6……パターン検査装置、7……エツジ検出
器、9……基準検出器、10……アドレス補正回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 搬送装置により走行する被検査印刷物の印刷
    パターンの境界部分が所定位置に達したときを初
    期値とし、上記搬送装置が一定距離走行するごと
    に歩進する計数値を求め、この計数値により上記
    印刷パターンの搬送方向に沿つて複数に分割され
    た各領域ごとのアドレスを検出し、上記被検査印
    刷物の印刷パターンから上記各領域ごとに読取つ
    たデータを上記アドレスにより標準印刷パターン
    の対応する領域ごとのデータと順次比較して印刷
    の良否判定を行なう方式の走行印刷物の検査方法
    において、検査に先だつて、予め正常な印刷パタ
    ーンを有する標準的な印刷物を搬送させ、該印刷
    物の印刷パターンの境界部分から搬送方向に沿つ
    た特定の位置の検出が可能な少なくとも一つの絵
    柄部分を選定してそのアドレスを表わす計数値を
    標準値としてメモリに記憶させておき、印刷物の
    検査中、上記絵柄部分を含む所定の範囲を選定
    し、この所定の範囲内で上記絵柄部分が検出され
    るごとにそのアドレスに対応した上記標準値を上
    記メモリから読出し、この読出した標準値で上記
    アドレスを表わす計数値を置換することにより上
    記搬送装置と被検査印刷物との位置ずれによつて
    発生する良否判定の誤動作を補正するようにした
    ことを特徴とする印刷物の走行位置補正方法。 2 特許請求の範囲第1項において、上記各領域
    ごとのアドレスを細分化し、この細分化したアド
    レスに対応して上記計数値及び上記標準値を発生
    させることにより上記補正の精度を上げるように
    したことを特徴とする印刷物の走行位置補正方
    法。 3 特許請求の範囲第1項又は第2項の発明にお
    いて、上記計数値を求めるための手段として、上
    記各領域のアドレス検出用の計数値を発生させる
    ための第1の手段と、上記絵柄部分が検出される
    ごとに行なわれる標準値による置換動作の対象と
    なる計数値を発生するための第2の手段ととの2
    系統の手段を用い、上記絵柄部分が検出されたと
    きのタイミングとは異なる所定のタイミングにお
    いて上記第2の手段によつて得られている計数値
    で上記第1の手段によつて得られている計数値を
    置換することにより、上記補正が行なわれるタイ
    ミングを任意に選定し得るようにしたことを特徴
    とする印刷物の走行位置補正装置。
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JPS5637504A (en) * 1979-08-31 1981-04-11 Bendix Corp Method of generating displacementtindicating signal in length measuring machine*and length measuring machine

Patent Citations (1)

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JPS5948160A (ja) 1984-03-19

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