JPH04188552A - 回転陽極ｘ線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 この発明は、回転陽極χ線管に係り、特に、焦点寸法に
応じたフィラメント（陰極）の取り付は構造に関する。

Ｂ、従来技術 周知のように、回転陽極Ｘ線管は、フィラメントから放
出された熱電子を高電圧で加速して、回転駆動されるタ
ーゲント（回転陽極）面に衝突させて、Ｘ線を発生させ
ている。ターゲツト面に集束された熱電子が衝突する領
域が、いわゆる焦点である。この焦点は、Ｘｉ像の幾何
学的ぼけを少なくするために、Ｘ線撮影条件に耐えうる
最小の寸法に設定されることが望ましい。

一方、Ｘ線撮影条件としての例えば、Ｘ！ｌＩ強度は被
検体の大きさ、例えば成人の場合と子供の場合とでは異
なり、また、同一被検体であっても、その撮影部位によ
って異なってくる。Ｘ線強度を強くするためには、フィ
ラメントに流す電流値を多くする必要があるので、それ
に耐え得る大きなフィラメントが用いられる。　　　　
　　　　・このように、焦点をできるだけ小さくしたい
という要請と、Ｘ線撮影条件に応じて、これに耐えうる
フィラメントを用いる必要性とから、従来の回転陽極Ｘ
線管は、高真空に保たれたガラスバルブ内に固定設置さ
れた集束電極に、形状の異なる２〜３個のフィラメント
を設け、撮影条件に応して、これらのフィラメントを使
い分けている。

Ｃ９発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述した従来装置には次のような問題点
がある。

すなわち、上述したように、Ｘ線撮影条件は被検体や撮
影部位に応じて種々の埴に設定されるのに対し、ガラス
バルブ内に固定設置された集束電極に設けられるフィラ
メントの個数はせいぜい２〜３個である。そのため、Ｘ
線撮影条件によっては、必要以上に大きなフィラメント
を選択しなければならない場合も生じ、これに応して焦
点寸法が不必要に大きくなり、Ｘ線画像品質を犠牲にし
なければならないという問題点がある。

この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、Ｘ線撮影条件に応じて選択できるフィラメントの
数を増大させることにより、焦点寸法を極力小さくする
ことができる回転陽極Ｘ線管を提供することを目的とし
ている。

０６課題を解決するための手段 この発明は、上記目的を達成するために次のような構成
を備えている。

即ち、この発明に係る回転陽極Ｘ線管は、異なる焦点寸
法を形成するフィラメントを配備した複数個の集束電極
を円周状に配列し７てなる陰極部と、任意の集束電極が
給電位置にくるよう乙こ前記陰極部を回転駆動する陰極
駆動手段と、給電１ｊ７置に移動した集束電極のフィラ
メント端子に接触して給電する給電端子とを備えたもの
である。

Ｅ９作用 この発明の作用は次のとおりである。

すなわち、Ｘ線撮影条件に応したフィラメントが選択さ
れると、そのフィラメントが配備された集束；掻が給電
位置にくるように陰極駆動手段が陰極部を回転駆動する
。該当集束電極が給電位置に移動すると、選択されたフ
ィラメントの端子が給電端子に接触し１、そのフィラメ
ントが給電されることにより、熱電子が放出され、回転
陽極面にＸ線撮影条件に応した寸法の焦点が形成される
。

Ｆ、実施例 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

男−」」１１例− 第１図は、この発明の第１実施例の概略構成を示した断
面図である。

同図において、符号ｌは、真空排気されたガラスバルブ
であり、このガラスバルブ１内に、熱電子Ａを発生ずる
陰極２と、この陰極２から照射された熱電子Ａを受けて
Ｘ線Ｂを発生する回転陽極であるターゲット３と、この
ターゲット３に連結されたモータロータ４とが配備され
ている。モータロータ４は、ガラスバルブ１の外側に配
設されたモータステータ５により高速回転駆動される。

本実施例の特徴部分である陰極２は次のように構成され
ている。

ガラスバルブ１内の陰極側に固設された内筒６に、ベア
リング７を介して外筒８が回転自在に支持されている。

この外筒８にベース板９が同軸に連結されており、この
ベース板９に複数個の集束電極ＩＯが等間隔に円周状に
配備されている。第２図に示すように、各集束電極１０
内には、各々異なる焦点形状を形成するためのフィラメ
ント＋、ａ〜１１ｆが２個ずつ取り付けられている。集
束電極１０が取り付Ｊｌられなベース板９の一方面とは
反対側の面に、各集束電極１０内のフィラメント１ａ　
−１，１２に接続するフィラメント端子１２ａ−１２ｃ
が突設されている。内側のフィラメント端子１２ａは、
集束電極内の２個のフィラメント・の一方側の端子に共
通ｔこ接続し、外側のフィラメンＩ・端子１２ｂ、１２
Ｃは２個のフィラメントの他力側の端子に個別に接続し
ている。

ベースキ反９に取りイ寸けられたフィラメント端子−１
２ａ〜１２ｃの回転軌道上の給電位置に、３個の外部端
子１３がガラスバルブｌを貫通ずるように取り付けられ
ており、各外部端子１３の先端部に弾性のある接触端子
】４が取り付けられている。各接触端子１４は、選択さ
れた集束電極ｌＯが給電位置に移動したときに、そのフ
ィシメンｌ一端子１２ａ〜Ｉ２ｃに接触して電気的に導
通ずるように構成されている。

上述した外部端子１３および接触端子１４は、本発明に
おける給電端子に相当する。

一方、上述した外筒８の外周面乙こは、複数個の磁石１
５が配設されている。ガラスバルブ１の陰極側の外側に
は、外筒８と対向するように回転筒１６が回転自在に取
り付けられている。この回転筒１６はステッピングモー
タ１７によって駆動され、その内周面には、前記磁石１
５と対向するように磁石１８が取り付けられている。上
述した内筒６、ヘアリング７、外筒８、回転筒Ｉ６、磁
石１５．１８、ステッピングモータ】７は、本発明にお
ける陰極駆動手段を構成している。

なお、第１図中の符号１９はガラスバルブ１などを外囲
し、Ｘ線を遮蔽するために鉛が内張すされたケーシング
、２０は発生したＸ線Ｂを放射するためにケーシング１
９に形成された放射口である。

次に、本実施例に係る回転陽極Ｘ線管の動作を説明する
。

図示しない操作盤を介してＸ線撮影条件が設定されると
、そのＸ線撮影条件に応したフィラメントを有する集束
電極ＩＯを給電位置にまで移動させるためのパルス信号
がステッピングモータ１７に与えられる。ステッピング
モータ１７によって回転筒】６が所要角度だけ回転駆動
されると、礎石１８．１５の磁気吸引力によって、外筒
８が回転筒１６と同じ角度だけ回転する。これにより、
選択されたフィラメントを備えた集束電極ＩＯが、給電
位置（すなわち、外部端子１３および接触端子１４が設
けられた位置）に移動する。該当集束電極１０が給電位
置に移動すると、そのフィラメント端子１２ａ〜１２Ｃ
が接触端子１４が接触する。その後、外部端子１３に接
続された図示しないケーブルを介して、当該フィラメン
トに所定の電流が流されることにより、熱電子Ａがター
ゲット３に向けて照射される。

このようにして、本実施例では１２個のフィラメント１
ａ〜１１Ｎの内から、Ｘ線撮影条件に最も適したフィラ
メントが選択されるので、ターゲット３に形成される焦
点の寸法を極力小さくすることができる。

１４Ｊｕ１桝 第３図は本発明の第２実施例に係る回転陽極Ｘ線管の概
略構成を示した断面図である。第１図と同一符号で示し
た部分は、第１実施例と同様の構成であるので、ここで
の説明は省略する。

本実施例の特徴は陰極駆動手段を次のようＧこ構成した
ことにある。

すなわち、複数個の集束電極ＩＯを日間状に配設された
ベース板２１をガラスバルブｌに固定設置し、このベー
ス板２１の裏側に立設されたフィラメント給電用のフィ
ラメント端子２２ａ〜２２ｃをガラスバルブ１の外側に
導出している。このような陰極構造を備えたガラスバル
ブ１を回転自在に支持して、ステッピングモータ１７に
よってガラスバルブ１自身を回転駆動する。

一方、ガラスバルブ１の外側で、前記フィラメント端子
２２ａ〜２２ｃの回転軌跡上の給電位置に、フィラメン
ト給電用の３個の外部端子２３を設け、各外部端子２３
の先端に弾性を有する接触端子２４を取り付けている。

本実施例によれば、Ｘ線撮影条件が設定され、これに応
したフィラメントが選択されると、そのフィラメントを
備えた集束電極１０を給電位置に移動させるためにステ
ッピングモータ１７が駆動される。これにより、ガラス
バルブ１自身が回転駆動され、これに伴って、その内部
のベース板２１も回転移動するので、該当集束電極ＩＯ
が給電位置に移動する。そして、その集束電極１０のフ
ィラメント端子２２ａ〜２２ｃが接触端子２４に接続し
、選択されたフィラメントに給電される。

以上のように、本実施例によっても、１２個のフィラメ
ンＨ１ａ〜Ｉｌｆの内から、Ｘ＆９１ｆ最影条件に応じ
た最適のフィラメントが選択でき、焦点寸法を極力小さ
くすることができる。

なお、上述の実施例では、それぞれ異なる焦点寸法を形
成するために１２個のフィラメントを２個ずつ６個の集
束電極１０内に配設したが、集束電極１０の設置個数は
任意に設定することが可能である。

また、各集束電極１０内には、１個のフィラメントを設
けてもよいし、また、３個のフィラメントを設けるよう
にしてもよい。

さらに、陰極駆動手段は、上述の第１．第２実施例のも
のに限定されず、例えば、複数個の集束電極１０が配置
されたベース板を回転駆動するためのモータをガラスバ
ルブ１内に設けるようにしてもよい。

Ｇ　発明の効果 以りの説明から明らかなように、この発明：こ係る回転
陽極χ線管によれば、複数個の集中′：Ｌ権を備えた陰
極を回転させることによって、所望の集束電極を給電位
置にまで移動させることにより、多数のフィラメントの
中からＸ線撮影条件に最も適したフィラメントを選択で
きるようにＵ７たので、撮影条件に応して選択できる焦
点形状の数が多くなる。したがって、Ｘ線撮影条件に応
し７て焦点寸法を極力小さくすることができるので、幾
何学的画像ぼけの少ない高品質のＸ線画像を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第２閃は、この発明の第１実施例の説明図
であり、第１図は回転陽極Ｘ線管の概略構成を示した断
面図、第２図は集束電極の配置状態を示した平面図であ
る。第３図は、この発明の第２実施例に係る回転陽極Ｘ
線管の概略構成を示した断面図である。 １・・・ガラスハルゾ　　　　２・・・陰極、３・・・
・ターゲツト６・・・内筒 ７・・・−・アリング　　　　　８・・・外筒９．２１
・・・ベース板　　　　１ｏ・・集束電極１１ａ〜１１
ｐ・・・フィラメント子 １２、ｊ〜１．２　ｃ　、　２２　ａ〜２２ｃ・・・フ
ィラメント端子１３．２３・・・外部′乙ｉ’　　　　
　１４．２４・・・接触端子１５．１８・・・磁石　　
　　　　１１）・・・回転筒１７・・・ステッピングモ
ータ 特許出願人　株代会社　島１Ｐ製作所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）異なる焦点寸法を形成するフィラメントを配備し
   た複数個の集束電極を円周状に配列してなる陰極部と、
   任意の集束電極が給電位置にくるように前記陰極部を回
   転駆動する陰極駆動手段と、給電位置に移動した集束電
   極のフィラメント端子に接触して給電する給電端子とを
   備えたことを特徴とする回転陽極Ｘ線管。