JPH04187662A - 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体 - Google Patents

含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH04187662A
JPH04187662A JP31900490A JP31900490A JPH04187662A JP H04187662 A JPH04187662 A JP H04187662A JP 31900490 A JP31900490 A JP 31900490A JP 31900490 A JP31900490 A JP 31900490A JP H04187662 A JPH04187662 A JP H04187662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
containing compound
terminal group
formula
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31900490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06102637B2 (ja
Inventor
Naoko Mizuno
水野 名緒子
Yoshiaki Kai
義昭 貝
Takashi Suzuki
貴志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31900490A priority Critical patent/JPH06102637B2/ja
Priority to US07/757,941 priority patent/US5252400A/en
Priority to EP19910308936 priority patent/EP0486142B1/en
Priority to DE1991615650 priority patent/DE69115650T2/de
Publication of JPH04187662A publication Critical patent/JPH04187662A/ja
Publication of JPH06102637B2 publication Critical patent/JPH06102637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高精度な潤滑か要求される精密機械。
精密部品の潤滑剤あるいは界面活性剤、離型剤。
防錆剤等に有用な新規含フッ素化合物とその製造方法お
よびその含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および
その含フッ素化合物を潤滑剤層に含有させた磁気テープ
、磁気ティスフ等の磁気記録媒体に関するものである。
従来の技術 機械装置1部品の小型化、高精度化に伴いそれらの摺動
部における潤滑形態も流体潤滑から境界潤滑へと移行し
てきている。とりわけ、VTR。
磁気ディスク等の電子機器、電子部品においては、記録
密度の向上を目的とした強磁性金属薄膜の採用により、
磁気テープや磁気ティスフと磁気ヘッドとの摺動には高
精度の潤滑か必要となってきた。たとえば、蒸着テープ
やハードティスフではその耐久性、実用信頼性を確保し
ながら磁気記録媒体と磁気ヘッドとのスペーシングロス
を極力小さくして高出力化を計るために、磁性層表面の
潤滑剤層はわずか数10人の厚さとなるように形成され
る。したがって、この潤滑剤層を形成させる材料として
は、特に潤滑性能に優れた有機化合物の開発か重要な課
題となっている。
金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤としては、その分子
内にフロロカーボン鎖を有するものか金属薄膜との適合
性に優れているため、多数のフロロカーボン系潤滑剤が
提案されている(たとえば、特開昭61−107527
号公報、特開昭61−107528号公報、特開昭61
−107529号公報、特開昭62−92225号公報
、特開昭62−92226号公報、特開昭62−922
27号公報)。また、パーフロロアルキルポリエーテル
鎖から成る化合物を磁気記録媒体用の潤滑剤としたもの
も提案されている(たとえば、米国特許第3.778.
308号明細書、特開昭60−109028号公報)。
一方、本発明の含フッ素化合物に類似の分子構造を有す
るものとしては、 CF:i    CF3 R4 1lI C3F70+CFCF20+。CFCONR5COOH
〔式中、R<は水素または炭素数1〜12の脂肪族アル
キル基を示し、R5は炭素数1.2または5の脂肪族ア
ルキレン基を示し、nは0〜8の整数を示す。〕 か界面活性剤として提案されている(米国特許第3、7
98.265号明細書)。
本発明の含フッ素化合物と類似の化合物の製造方法が特
開昭64−26539号公報において、ホリフッ素化化
合物の製造力、法として提案されている。これは、具体
的には、不飽和第2アミノアルコールに飽和第2アミノ
アルコールを加えた混合物を水素化し、その結果得られ
たものをエポキシ化またはエステル化反応させることに
よりポリフッ素化アミノアルコールまたはそのエステル
を得るというものである。
発明が解決しようとする課題 金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤は金属薄膜表面ある
いは保護膜表面と磁気ヘッド表面に強く付着してそれら
の表面に潤滑剤による被覆層を形成し、それらの被覆層
の接触点、すなわち磁気記録媒体と磁気ヘッドとの摺動
面において潤滑剤分子間で容易にせん断されることか重
要である。ところで、磁気記録媒体用の潤滑剤として従
来公知のパーフロロアルキルポリエーテルはその分子表
面のほとんどすべてがフン素原子で覆われているために
分子間のせん断性は良好であるが、その分子の極性か弱
いために金属薄膜表面あるいは保護膜表面と磁気ヘッド
表面に付着する力は弱い。この欠点を改善するために、
パーフロロアルキルポリエーテルの分子末端に各種の極
性基を導入したものが提案されているが、その分子量か
3000以上のものは極性基導入の効果があまり得られ
ず、極性基の効果を高めるために分子量を低減すルト、
パーフロロアルキルポリエーテル分子間の相互作用が小
さいためにそれ自体の蒸発による潤滑剤の減少が生しる
。すなわち、パーフロロアルキルポリエーテルやその末
端基変性物は金属薄膜表面あるいは保護膜表面と磁気ヘ
ッド表面への付着性や安定性が悪く、その結果、これら
の化合物を金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤に用いた
ものは耐久信頼性、特に磁性金属の凝着が磁気ヘツド表
面で発生しやすい低湿度環境下における性能に問題を有
していた。
一方、前記先行文献に記載されるフロロカーホン系潤滑
剤は金属薄膜との適合性に優れているため、金属薄膜型
磁気記録媒体に適用されてきたが、湿度が10%RH以
下となる低湿度環境下においては充分な耐久性が得られ
ないという問題を有していた。
以上のことを考慮して種々検討した結果、同一分子内に
フロロアルキルエーテル末端基と脂肪族炭化水素末端基
と特定の極性末端基とを有する含フッ素化合物が金属薄
膜型磁気記録媒体用の潤滑剤として最適であるという結
論に達した。
ところで、本発明の含フッ素化合物の製造にあたり、前
記従来技術による方法を用いると、単一なフッ素化化合
物は得られずに、分子構造が異なる3種類のフッ素化化
合物か混合するという問題を有していた。また、フン素
化化合物を高純度に得るためには、シリカカラムなとで
精製する必要があり、コスト高になるという点で問題を
有していた。
本発明は上記の結論および新規の製造方法によりなされ
たものであり、金属薄膜型磁気記録媒体に対して良好な
耐久信頼性を付与する新規含フン素化合物およびその含
フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物およびその含フッ
素化合物を潤滑剤層に含有させた磁気テープ、磁気ディ
スク等の鉋気託録媒体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するための本発明は、以下の(1)〜
(4)に関するものである。
(1)  −船蔵〔I〕 エーテル末端基を示し、 R+ は脂肪族アルキル末端基もしくは脂肪族アルケニ
ル末端基を示し、 R2とR3は脂肪族アルキル基を示す。〕で表わされる
含フン素化合物。
(2)−船蔵[II) 〔式中、Rfは炭素数6〜50のフロロアルキルエーテ
ル末端基を示し、 R1は脂肪族アルキル基もしくは脂肪族アルケニル基を
示し、 R2とR3は脂肪族アルキル基を示す。〕で表わされる
含フッ素アルキルアミドエステルとボランテトラヒドロ
フランコンプレックスのテトラヒドロフラン溶液を反応
させ、カルボニル基を還元することを特徴とする一般式
[I〕で表わされる含フッ素化合物の製造方法。
(3)−船蔵〔工〕で表わされる含フッ素化合物を含有
することを特徴とする潤滑剤組成物。
(4)  非磁性支持体上に強磁性金属薄膜か形成され
ている磁気記録媒体において、前記強磁性金属薄膜上に
直接あるいは保護膜を介して一般式[1)で表わされる
含フッ素化合物を少なくとも1種類以上含有する潤滑剤
層か形成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
本発明の含フッ素化合物の末端基としては、たとえば下
記に示すようなものがある。
脂肪族炭化水素末端基すなわち脂肪族アルキル末端基お
よび脂肪族アルケニル末端基としては、C*H2*。ゴ
ー C*H2*−+。
ChH2h。、−CH−C、H2p −CIH21−1 (ただし、k、Aおよびpは8以上の整数、pはOもし
くは1以上の整数を示す。) 等があり、これらの末端基の総炭素数は8〜30(好ま
しくは12〜26)か適しており、総炭素数か7以下や
31以上では潤滑性か充分ではない。
フロロアルキルエーテル末端基としては、F+C3F6
0−)−、nC2F4− CF30−+−02F40子7千CF2Oモ。CF2〜
CF =    CF 3 ]    I F−+−CFCF20+−、nCF− F3 CF 30→CF2CFO士1「÷CF2O+−6CF
2−F3 □ CC/F20−÷CF2CFO±]−÷CF20−)−
oCF2−(ただし、mは1〜15、nは1〜45の整
数を示す。) 等かあり、これらの末端基の総炭素数は60〜50(好
ましくは10〜30)が適しており、総炭素数か5以下
では潤滑性が充分ではなく、総炭素数か51以上では極
性末端基の効果が低下する。
つぎに、本発明の含フッ素化合物の製造方法について説
明する。本発明の含フッ素化合物は、前記一般式〔■〕
で表わされる含フッ素アルキルアミドエステルのテトラ
ヒドロフラン(T I−I F )溶液にポランTHF
、コンプレックスのTHF溶液を添加し、還流させてカ
ルボニル基を還元し、アミンとすることにより製造する
ことかできる。本発明の含フッ素化合物の原料である前
記一般式〔■〕で表わされる含フッ素アルキルアミドエ
ステルは、ボランTHFコンプレ・ソクスと高い反応性
を示すため単一の化合物が高純度かつ高収率で得ること
ができることを発見した。本発明の含フッ素化合物はこ
の発見により、低コストかつ工業的規模で製造すること
か可能となった。
本発明の含フッ素化合物の製造に用いる含フ・ソ素アル
キルアミドエステル原料としては、たとえば下記に示す
ようなものがある。
F+03F60−+−m02F4Cト0COC2H4C
ONHRICF30−÷C2F4O子丁÷CF2O升。
CF2Cト0COC:H<C0NHR1CF 3   
 CF 3 F−(−CC/203−、、CFGH0CQC4HC0
NIJR8F・ cF30−ecF2cFO)側CF2O子。CF2CH
20COC3H6CONHR1F3 □ CCIF 20+cF 2cFO+−F+cF 20+
、CF 2CH20COC3H6CONHRl(ただし
、mは1〜15、nは1〜45の整数を示し、Rは脂肪
族アルキル基もしくは脂肪族アルケニル末端基を示す。
) 本発明の潤滑剤組成物としては一般式〔工〕で表わされ
る含フン素化合物単独あるいはこれらと他の潤滑剤との
混合物が適しており、前記他の潤滑剤としてはフロロカ
ーボン系潤滑剤の使用か好ましい。とりわけ、特開昭6
1−107527号公報、特開昭61−107528号
公報、特開昭61−107529号公報、特開昭62−
92225号公報、特開昭62−92226号公報、特
開昭62−92227号公報等に記載されているものが
好適である。さらにその他公知の潤滑剤、防錆剤等を混
合使用することもできる。
一般式〔工〕で表わされる含フッ素化合物は潤滑剤組成
物中に20%以上、好ましくは30%以上含有させるこ
とか必要で、20%未満であると本発明の効果が得られ
難い。
次に、一般式〔I〕で表わされる含フッ素化合物を含有
する潤滑剤層を形成した強磁性金属薄膜型磁気記録媒体
の例について説明する。
強磁性金属薄膜型磁気記録媒体の磁性層上には前記潤滑
剤組成物が直接あるいは保護層を介して通常の湿式塗布
法あるいは真空蒸着等の乾式塗布法により形成される。
その付着量としては表面1rri当り0.05〜100
■、好ましくは0.1〜50■となるように薄膜状に存
在させる。
強磁性金属薄膜としてはCo、Co−Ni。
Co−Cr、Co−Fe、Co−Ni−Cr。
Co−Ni−Fe、Co−N1−P、Co−Ni−Ta
等あるいはこれらの部分酸化されたものか適用でき、こ
れらの薄膜は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブ
レーティング法、メツキ法等により形成される。また、
必要に応してCr、Ti等の下地層を設けることも可能
であり、下地層を含めた強磁性金属薄膜の厚みとしては
500〜5000人か適当である。強磁性金属薄膜の表
面には必要に応してCr、W、NiP等の金属系保護層
、Sin、SiC,カーホン、グラファイト、ダイヤモ
ンドライクカーボン等の無機系保護層、フッ素樹脂、シ
リコン樹脂、エポキン樹脂。
ポリアミド樹脂、プラズマ重合生成物、放射線重合生成
物等の有機系保護層あるいは複合系保護層等を形成させ
ることができる。
非磁性支持体としては、ガラス、セラミックス等の酸化
物、A1合金、T1合金等の金属あるいはポリエステル
、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、
ポリアクリレート等のプラスチックス等を主体として用
いることができる。さらに、その表面には必要に応して
Co−Pメツキ、ボッイミドコーティング膜等を形成さ
せたものや微小粒状、山伏、波状等の突起、テクスチャ
加工による突起等を設けたものが使用できる。それらの
支持体の表面粗さとしては最大高さRmaxで50〜6
00人が適当である。また、その形状としてはテープ、
フィルム、シート。
ディスク、カード、ドラム等目的に応して選定すること
ができる。
作用 本発明の含フッ素化合物は同一分子内にフロロアルキル
エーテル末端基と脂肪族炭化水素末端基と特定の極性末
端基とを有しており、その分子量が数100〜3000
程度であるために極性末端基の効果か充分発揮され、金
属薄膜表面あるいは保護膜表面と磁気ヘッド表面にこの
極性末端基か強く付着する。また、フロロアルキルエー
テル末端基は表面に露出してその表面の低エネルギー化
に寄与し、非粘着面を形成する。さらに、脂肪族炭化水
素末端基は柔軟な炭素−炭素結合鎖であり、かつ、隣接
する他の分子の炭化水素鎖との適度な分子間相互作用で
配向するために良好な潤滑性を示す。
したかって、これらの各末端基の相乗効果により過酷な
低湿度環境を含む全環境において良好な潤滑性能を発現
し、金属薄膜型磁気記録媒体の耐久信頼性に関する問題
は解決されることになる。
実施例 以下、実施例1〜4においては含フッ素化合物の例とそ
の製造方法について、実施例5.12においてはそれら
の含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物を用いた磁気
記録媒体の例について具体的に述べる。
式 %式% で表わされる含フッ素第2アルキルアミドエステル10
0.0g (0,10モル)と無水テトラヒドロフラン
(THF)300n+4’を攪拌翼と滴下ロートを備え
た11のフラスコに採取し、乾燥した高純度窒素を1分
間流した後15〜20℃のウォーターバス上で攪拌しな
がらIMボランTHFコンプレックスのT)TF溶液3
00mAを約2時間で滴下した。ひき続き、18時間還
流を続けて反応を完結させた。反応終了後、反応溶液を
5〜10℃に冷却して、蒸留水100rnlを注意深く
滴下して加水分解を行った。つぎに3N塩酸100rn
lを加え、反応溶液を85〜90℃に加熱して、大気中
でTHFを留去した後、還流と攪拌を続けながら3N炭
酸ナトリウム100mfを約1時間で滴下して、アミン
を単離した。得られた反応混合物をクロロホルム溶液と
し、この溶液を蒸溜水でpHか7になるまで繰り返し洗
浄した後、この溶液を無水芒硝で乾燥させた。
つぎに、クロロホルムを留去し、反応混合物をベンゼン
溶液とした後、5℃に冷却して未反応の含フッ素第2ア
ルキルアミドエステル原料を除去して、融点か90℃の
白色固体を得た。この白色固体は赤外分光分析(IR)
 、GPCおよび有機質量分析(FD−MS)により、
出発原料および副生成物を含まない式Aで表わされる含
フッ素化合物であることが判明した。
IR、カルボニル基1640cm−’の吸収ピーク消滅 GPC;含フッ素第2アルキルアミドエスチル原料検出
されず FD−MS:m/e986に主ピーク有■ 1・〔B〕1 式CF 3O−(−CF ?CF (CF 3) 0子
T←CF 20”!−r。
CF2CH20COC2H4CONHC+4H29(平
均分子量984、m、nは1〜9の整数)で表わされる
含フッ素化合物98.4g(0,10モル)と無水TH
F300mAを攪拌翼と滴下ロートを備えたIA’のフ
ラスコに採取し、乾燥した高純度窒素を1分間流した後
、15〜20°Cのウォーターバス上で攪拌しながら1
MポランTHFコンプレックスのTHF溶液300mi
’を約2時間で滴下した。ひき続き、18時間還流を続
けて反応を完結させた。反応終了後、反応溶液を5〜1
0℃に冷却して、蒸留水100[[lfを注意深く滴下
して加水分解を行った。つぎに3N塩酸10 (l1m
f’を加え、反応溶液を85〜90℃に加熱して、大気
中でTHFを留去した後、還流と攪拌を続けながら、3
N炭酸ナトリウム100mj!を約1時間で滴下して、
アミンを単離した。得られた反応混合物を実施例1と同
様な精製処理を行って、融点65℃の白色固体を得た。
この白色固体は、IR,GPCおよびF D −M S
により、出発原料および副生成物を含まない式Bで表わ
される含フッ素化合物であることが判明した。
IR、カルボニル基1640cm ’の吸収ピーク消滅 cpc   ;含フッ素第2アルキルアミドエステル原
料検出されず FD−MS ;m/e972に主ピーク有式F冊CJs
O−)−、、C:F<CH20COC:+HcCONH
C+el’las (平均分子量2810、mは1〜1
5の整数)で表わされる含フッ素第2アルキルアミドエ
ステルを原料として、実施例1と同様の製造方法によっ
てワックス状半固体を得た。このワックス状半固体はI
RlGPCおよびFD−MSにより、出発原料および副
生成物を含まない弐Cで表わされる含フッ素化合物であ
ることか判明した。
IR、カルボニル基1640cm’の吸収ピーク消滅 G P ()   、 含フッ素第2フルキルアミドエ
ステル原料検出されず FD−MS ;m/e2800に主ピーク有:    
                  1〔D〕1 CF:CH:0COC:+H6C0NHC1cH:1(
平均分子量1510、m、nは1−20の整数)で表わ
される含フッ素第2アルキルアミドエステルを原料とし
て、実施例1と同様の製造方法によってワックス状半固
体を得た。このワックス状半固体はJR,GPCおよび
FD−MSにより、出発原料および副生成物を含まない
式りで表わされる含フン素化合物であることが判明した
JR、カルボニル基164011−[n ’の吸収ピー
ク消滅 GPC;含フッ素第2アルキルアミドエステル原料検出
されず FD−MS ;m/e1500に主ピーク有実施例5 ポリエステルフィルム内に添加されたシリカ微粒子によ
る勾配のゆるやかな粒状突起(平均高さ70人、直径1
μm)か表面100μポ当たり数個存在し、しかも重合
触媒残渣に起因する微粒子による比較的大きな突起を極
力低減させたポリエステルフィルムの表面に、直径15
0人のシリカコロイド粒子を核として紫外線硬化エボキ
ノ樹脂を結合剤とする急峻な山伏突起をl mm2当た
り1×107個となるように形成させたものを非磁性基
板とした。その上に連続真空斜め蒸着法によりCo−N
i強磁性金属薄膜(Ni含有量20%、膜厚1000A
)を微量の酸素の存在下で形成させた。薄膜中の酸素含
有量は原子分率で5%であった。
この試料に前記本発明の含フッ素化合物あるいはそれら
と従来公知の潤滑剤との混合物を各々別別に金属薄膜表
面1rtl当たり10■の存在量となるように塗布して
潤滑剤層を形成させた後、所定幅に裁断して磁気テープ
を作製した。これらのテープを23℃、5%RH環境下
で市販ビデオデツキに掛けて繰り返し走行時の出力特性
を測定し、RF比出力初期値に対し3dB低下するかあ
るいは出力変動の発生し始めるまでの走行回数を求めた
。これらの結果を第1表に示す。なお、用いた本発明の
含フッ素化合物は前記の実施例番号で第1表中に示した
第  ]   表 1本発明の化合物・   従来公知の潤滑剤  ゛ 混
合比 。
また、本発明の含フン素化合物と従来公知の潤滑剤との
混合物により潤滑剤層を形成した例も併せて記した。
第1表より、本発明の含フッ素化合物を含有する潤滑剤
層を有する磁気テープ試料はすべて低湿度中における繰
り返し走行耐久性に優れていることがわかる。一方、従
来公知の潤滑剤のみから成る潤滑剤層を有する磁気テー
プ試料は比較例の通り、低湿度中での耐久性に劣る。
実施例12 直径95++++n、厚さ1 、2 +amのAA合金
板の表面に厚さ25μmの非磁性N1−P合金メツキを
施し、テクスチャ加工により平均粗さ50人、最大高さ
300人の突起を形成したものを非磁性基板とした。そ
の上にスパッタリング法によって厚さ1300人のCr
下地と厚さ600人のCo−N】強磁性金属薄膜を形成
し、さらにその上にスパッタリング法によって厚さ20
0人のグラファイト保護層を形成させたものを試料Aと
する。前記において、グラファイト保護層の代わりにプ
ラズマCV D法によって厚さ50人のダイヤモンドラ
イクカーボン保護層を形成させたものを試IBとする。
これらの試料に前記本発明の含フッ素化合物あるいはそ
れらと従来公知の潤滑剤との混合物を各々別々に保護層
表面1ポ当たり10■の存在量となるように塗布して潤
滑剤層を形成させた、これらの磁気ディスクを23℃、
5%RH環境下でC8S耐久試験を実施し、摩擦係数か
10を超えた時点のC8S回数またはへッドクラソンニ
発生時のC8S回数で耐久性の判定を行った。これらの
結果を第2表に示す。なお、用いた本発明の含フン素化
合物は前記の実施例番号で第2表中に示した。また、本
発明の含フッ素化合物と従来公知の潤滑剤との混合物に
より潤滑剤層を形成した例も併せて記した。
(以  下  余  白) 第  2  表 第2表より、本発明の含フッ素化合物を含有する潤滑剤
層を有する磁気ディスク試料はすへて低湿度中における
C8S耐久性に優れていることかわかる。一方、従来公
知の潤滑剤のみから成る潤滑剤層を有する磁気ディスク
試料は比較例の通り、低湿度中での耐久性に劣る。
発明の効果 本発明の含フッ素化合物は同一分子内にフロロアルキル
エーテル末端基と脂肪族炭化水素末端基とイミノ末端基
とを有する特異構造のものであり、それらの各末端基の
相乗効果により過酷な低湿度環境を含む全環境において
良好な潤滑性能を発現する。
したがって、本発明の含フッ素化合物はそれ単独での利
用はもちろんのこと、それらと従来公知の化合物との混
合物から成る潤滑剤として、さらにはそれらを潤滑剤層
とする磁気記録媒体として利用できるためにその工業的
価値は非常に大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼……〔 I 〕 〔式中、R_fは炭素数6〜50のフロロアルキルエー
    テル末端基を示し、 R_1は脂肪族アルキル末端基もしくは脂肪族アルケニ
    ル末端基を示し、 R_2とR_3は脂肪族アルキル基を示す。〕で表わさ
    れる含フッ素化合物。
  2. (2)一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼……〔II〕 〔式中、R_fは炭素数6〜50のフロロアルキルエー
    テル末端基を示し、 R_1は脂肪族アルキル末端基もしくは脂肪族アルケニ
    ル末端基を示し、 R_2とR_3は脂肪族アルキル基を示す。〕で表わさ
    れる含フッ素アルキルアミドエステルとボランテトラヒ
    ドロフランコンプレックスのテトラヒドロフラン溶液を
    反応させ、カルボニル基を還元することを特徴とする一
    般式〔 I 〕で表わされる含フッ素化合物の製造方法。
  3. (3)一般式〔 I 〕で表わされる含フッ素化合物を含
    有することを特徴とする潤滑剤組成物。
  4. (4)非磁性支持体上に強磁性金属薄膜が形成されてい
    る磁気記録媒体において、前記強磁性金属薄膜上に直接
    あるいは保護膜を介して一般式〔 I 〕で表わされる含
    フッ素化合物を少なくとも1種類以上含有する潤滑剤層
    が形成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
JP31900490A 1990-11-13 1990-11-21 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH06102637B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31900490A JPH06102637B2 (ja) 1990-11-21 1990-11-21 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
US07/757,941 US5252400A (en) 1990-11-13 1991-09-12 Fluorine-containing compounds
EP19910308936 EP0486142B1 (en) 1990-11-13 1991-09-30 Fluorine containing compounds and their use as lubricants in magnetic recording media
DE1991615650 DE69115650T2 (de) 1990-11-13 1991-09-30 Fluor enthaltende Verbindungen und ihre Verwendung als Schmiermittel in magnetischem Aufzeichnungsmittel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31900490A JPH06102637B2 (ja) 1990-11-21 1990-11-21 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04187662A true JPH04187662A (ja) 1992-07-06
JPH06102637B2 JPH06102637B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=18105427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31900490A Expired - Fee Related JPH06102637B2 (ja) 1990-11-13 1990-11-21 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102637B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06102637B2 (ja) 1994-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7244522B2 (en) Lubricant for magnetic recording medium and use thereof
US5188747A (en) Fluorine-containing lubricant compounds
US4897211A (en) Synthetic lubricant for lubricating thin film and magnetic recording medium
JPS63258993A (ja) 薄膜潤滑用合成潤滑剤及び磁気記録媒体
EP0486142B1 (en) Fluorine containing compounds and their use as lubricants in magnetic recording media
JPH04187662A (ja) 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH06293703A (ja) 含フッ素アルキルコハク酸ジエステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
EP0363987A2 (en) Organic fluorine compound
JPH04178357A (ja) 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH0819046B2 (ja) 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JP2553831B2 (ja) 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JP2021014417A (ja) イオン液体、潤滑剤、及び磁気記録媒体
JP2962033B2 (ja) 含フッ素アルコールとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JP3216316B2 (ja) 含フッ素カルボン酸およびそれを有する磁気記録媒体
JP2004307349A (ja) 含フッ素化合物、潤滑剤、ならびに磁気記録媒体および磁気記録媒体の製造方法
JPH04244046A (ja) 含弗素化合物とその製造方法および含弗素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH1180073A (ja) 含フッ素アルキルカルボン酸と該含フッ素アルキルカルボン酸を含有する潤滑剤層を設けた磁気記録媒体
JPH06306013A (ja) 含フッ素アルキルポリカルボン酸エステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
AU2004202315B2 (en) Lubricant for magnetic recording medium and use thereof
JPH07133253A (ja) 含フッ素アルキルコハク酸ジエステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JPH02288841A (ja) 有機フッ素化合物
JP2003277336A (ja) 含フッ素化合物および潤滑剤、ならびに磁気記録媒体およびその製造方法
JP2002241349A (ja) フッ素系カルボン酸ジエステル、潤滑剤、ならびに磁気記録媒体および磁気記録媒体の製造方法
JP2004161633A (ja) 含フッ素化合物および潤滑剤、ならびに磁気記録媒体およびその製造方法
JPH06208720A (ja) フロロアルキル基とメルカプト基を有するアルキルコハク酸エステルとその製造方法及びそれを用いた磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees