JPH04186898A - 電子機器の接続孔の気密構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は外部装置から信号の伝達や電力の供給を受ける
電子機器の接続部の改良に関し、特に接続装置に接続さ
れる電子機器の接続孔の改良に関する。

（従来技術） 選択呼出受信機（ページャ）等のように、外部装置に接
続されて信号の供給を受けることによって記憶素子内の
データを補充、書換えたり、或は記憶したデータを外部
のプリンタ等に出力することが要求される電子機器や、
充電器に接続することによって充電用の電流の供給を受
ける携帯用の電子機器等にあっては、外部装置との接続
部における防塵性、防水性及び静電気対策が機器の正常
な動作を実現する上で極めて重要である。

第５図は、ページャ等の電子機器１を信号伝達装置２の
凹所２ａ内に装着することによって凹所底面から延びる
導電棒３を電子機器１底面のりセプタクルに挿着せしめ
るようにした従来例である。この信号伝達装置２の２１
４を棒３を介してページャ１との間で信号が授受される
。

このような電子機器１と信号伝達装置２の接続構造とし
ては例えば第６図及び第７区に示したものが公知である
。この接続構造は、第７図に示すように電子機器１の底
面に設けた接続孔ｌａ内に信号伝達装置２の底面から延
びる導電棒３を嵌着せしめた際に、電子機器１内部のプ
リント基板６から延びる導電性の受板７に導電棒３の先
端部が接触して導通状態となるように構成されている。

受板７は金属板から構成されており、孔１ａとの間に挿
入したパツキン８によって電子機器内外の気密を図って
いる。なお、符号４は導電棒３を上方に付勢するスプリ
ング、５は信号伝送用のワイヤである。

この従来例においては、弾性変形不能な金属受板７をパ
ツキン８を介して孔１ａに固定しているため、外気圧の
変動によって電子機器１内外に気圧差が生じた場合に、
電子機器の筐体の継ぎ目等に存するわずかな間隙から雨
水が浸入して内部の配線等の金属部分に鎖を形成したり
、塵埃が進入して詰動作等を生ゼしぬる虞わがある。ま
た、プリント基板６と受板７とが常時接続状態にあるた
め、操作者の手からｎ電気が入来した場合に、プリント
基板上の記憶素子等がダメージを受ける事態が憂慮され
る。

第８図及び第９図は他の従来例であり、孔１ａを導電性
ゴム９により３閉することによって、常時においては受
板７を孔１ａから離間せしめるとともに、電子機器１を
凹所２ａ内に挿着したときに導電棒３によって導電性ゴ
ム９が機器１内部に押し込められて受板７と接触するよ
うに構成したものである。

しかしながら、この従来例においては板状の導電性ゴム
９の弾性変形範囲に限界があるために、機器１の内外の
温度差に敏感に反応して弾性変形することができず、従
って内部の気圧が外部よりも低くなった時に筐体の僅か
な間隙から雨水等が浸入することを防ぐことが出来ない
。

また、特開昭６３−２４７２７号公報には、圧力が加わ
っていない場合には絶縁性を有する一方で、加圧時には
導電性を増す導電性ゴムにより前記孔１ａを閉止する構
成が開示されているが、導電棒によってこの導電性ゴム
を所定以上に加圧するためには導電性ゴムの内側を当て
板等によって弾性変形不能に押えておくことが必要とな
るため、内外気圧差の変動に敏感に反応して弾性変形す
ることは矢張り不可能である。

（発明の目的） 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、信号伝達装
置、充電器との接続部を備えた電子機器において、該接
続部を水密、気密的に封止しながらも機器内外気圧差に
起因した雨水等の浸入や、静電気による内部素子の損傷
発生等を防止することができる電子機器の接続孔の気色
構造を提供することを目的としている。

（発明の概要） 上記目的を達成するため本発明は、接続装置から伸びる
導電棒を受け入れて内部端子との接続を可能とする接続
孔を備えた電子機器において、該接続孔を水よ、気密的
に封止する！Ｊ！電性弾性部材によって閉止するととも
に、該導電性弾性部材は該接続孔の周縁に外周部を係止
される弾性変形範囲な薄肉部と、該薄肉部の内径側に一
体化された導通部とからなることと、前記導電性弾性部
材は、前記接続装置に装着されて前記導電棒によって押
圧された場合を除いて前記電子機器内部の端子類と接触
しないようにその弓蛸性変形範囲が設定されていること
を特徴としている。

又、前記導電性弾性部材は、前記接続装置に装着されて
前記導電棒によって押圧された場合を除いて前記電子機
器内部の端子類と接触しないようにその弾性変形範囲が
設定されていることを特徴としている。

更に、本発明は、接続装置から伸びる導電棒を受け入れ
て内部端子との接続を可能とする接続孔を備えた電子機
器において、該接続孔を水！、気密的に封止する弾性部
材によって閉止するとともに、該弾性部材は該接続孔の
周縁に外周部を係止される弾性変形容易な薄肉部と、該
薄肉部の内径側に一体化された導通部とからなることを
特徴としている。

（発明の実施例） 以下、添付図面に示した好適な実施例にもとづいて本発
明の詳細な説明する。

第１図及び第２図は本発明の気密構造を適用した接続孔
を備えた電子機器の構成及び動作説明図であり、ページ
ャ等の電子機器１を信号伝ｉ！ｉ！装雪（接続装置）２
の凹所内に挿着したときに凹所底面から延びる導電棒３
が機器１の筐体底面に設けた接続孔１ａ内に突出して導
電性弾性部材１５を押し込み、内部に位置するプリント
基板６から伸びた端子である受板７（固定）と電気的な
接続状態となる。

この導電性弾性部材Ｊ５は、図示のような縦断面形状を
有した平面形状が円形のゴム等から成るが、全体がすべ
て導電性である必要は無い。導電性弾性部材１５の中央
に位置する筒状の導通部１６全体或は導通部１６の一部
が導電性を有することによって導通部１６の上下端部間
を導通させることができればよい。

従って、例えば導通部１６を含む導電性弾性部材１５を
非４電性のゴムから構成すると共に、この導通部１６に
軸方向貫通する導電性材料１７（例えば、銅、カーボン
等の線材）を埋め込むことにより低抵抗の導通部として
よ下端部間の導通を図ってもよいし、導電性弾性部材１
５全体又は導通部１６だけを導電性ゴム等によって構成
してもよい。

この接続装置２が内部バッテリー充電用端子に充電用電
流を供給するために用いられる場合には、大電流を流す
必要から導通部１６に導電性材料１７を埋め込む方式の
方が好ましい。この場合には、導通部１６を構成する弾
性材料としては単なるゴム（非導電性材料）であっても
よい。

導通部１６の外壁の下部からは外径方向にスカート状の
薄肉部１８を機器１内部に向けて伸ばし、更に薄肉部１
８の周縁には突条１９．２０がら成る係止部を設ける。

この係止部１９．２０は、機器１の底部内壁から突出し
た被係止部２１を上下方向から挟持することによって機
器ｌ底面の接続孔１ａに導電性弾性部材１５を固定する
。

ｉｉｉ！内部１８は導通部１６外壁下部から一旦上方（
機器内部）に立ち上がった後で下方に反転しており、し
かも弾性変形可能なゴム等の材質から構成されているた
め、第１図の変形前の姿勢から第２図の変形後の姿勢に
変形することができる。

第１図に示した機器装着前の状態において機器内外の気
圧差がゼロ或はゼロに近い場合には、薄肉部１８はその
原形を維持しているために第１図に示すように導通部１
６を上方に押し上げているが、第２図に示すように機器
１を信号伝ｉ！装置２の凹所２ａ内に装着した場合には
導電棒３が接続孔ｌａ内に突出して導通部１６を機器内
方に押し上げるために、薄肉部１８は上方に伸長して受
板７と接触する。このため、導通部１６（４電性材料１
７）を介して導電棒３と受板７とが導通することができ
る。

導電性弾性部材１５を構成する係止部１９．２０、薄肉
部１８及び導通部１６は、全て一体成形品であり、接続
孔１ａを水密、気密的に封止しているため、第１図の未
装着の状態は勿論、第２図の装着状態においても接続孔
１ａにおける気密性は十分に確保されている。

ところが、電子機器１の筐体の継ぎ目や、スイッチ類の
取付は孔等には微小な空隙が形成され易い。この空隙を
介して機器内外が連通しているために外部温度の変動に
よって機器内の気圧が相対的に低下することがあり、そ
の結果屋外等において雨水、塵埃等が毛管現象によって
機器内部に浸入し易くなることは前述の通りである。

本発明においては、内部体積の増大によって内部気圧が
高まった場合には第３図に示すように導電性弾性部材１
５を構成する細肉部１８の弾性変形によって４通部１６
が外部側に移動する一方、内部気圧が相対的に低下した
場合には第４図に示すように導通部１６が機器内部に移
動することができる。

導通部１６が機器内部に移動した場合においても、受板
７に導通部１６上端部が接触することがないように寸法
の設定を配慮すれば、機器１使用時に携帯者からの静電
気によってプリント６上の素子類が損傷を受ける事態を
防止することができる。

なお、上記実施例では主としてページャを例示して説明
したが、これは−例に過ぎず、外部装置との間で信号や
電力の授受を行う装置一般に適用可能である。従って、
例えば携帯用の無線送受信機一般に適用可能である。

（発明の効果） 以上のように本発明においては、ページャ等の電子機器
に信号を伝達したり、電＃ｉ電流を供給するための接続
装置に該電子機器を接続するための構造において、電子
機器側に設けた接続用の孔を弾性変形が容易な導電性弾
性部材によって気７１ツに閉止するととも；二該４電性
弾性部材を機器内外の気圧変化によって容易に内外方向
へ柔軟に弾性変形できるように構成したため、内外気圧
の変動に起因した雨水、塵埃の機器内への浸入を防圧す
ることができる。

また、前記導電性弾性部材は、前記接続装置に装着した
場合を除いて機器内部の端子類と接触しないため、機器
使用時に使用者の身体に蓄電した静電気が該導電性弾性
部材を介して機器内部のプリント基板上の記−１！！素
子等に流入する事態を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成説明図であり、電子機
器を接続装置に装着する直前の状態を示している説明図
、第２図は第１区の実施例の電子機器を装着した状態を
示す説明図、第３図は第１図及び第２図の実施例の弾性
導通部材が気圧差によって変形する状態を示す説明図、
第４図は第１図及び第２図の実施例の弾性４通部材か気
圧差によって変形する状態を示す説明図、第５図１誌従
来例の電子機器及び接続装置の外観図、第６図は第５図
に示した従来例における接続構造の断面図、第７図は第
５図に示した従来例における接続構造の断面図、第８図
及び第９図は従来例の説明図である。 １・・・電子機器　１ａ・・・孔 ２・・・信号伝達装置（接続装置）　３・・・導電棒　
６・・・プリント基板　７・・・受板（端子）１５・・
・導電性弾性部材　１６・・・導通部　１７・・・導ｉ
ｆ性材ね　Ｉ８・・・薄肉部１９．２０・・・係止部 特許出願人　東洋通信機株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）接続装置から伸びる導電棒を受け入れて内部端子
   との接続を可能とする接続孔を備えた電子機器において
   、該接続孔を水密、気密的に封止する導電性弾性部材に
   よって閉止するとともに、該導電性弾性部材は該接続孔
   の周縁に外周部を係止される弾性変形容易な薄肉部と、
   該薄肉部の内径側に一体化された導通部とからなること
   を特徴とする電子機器の接続孔の気密構造。
2. （２）前記導電性弾性部材は、前記接続装置に装着され
   て前記導電棒によって押圧された場合を除いて前記電子
   機器内部の端子類と接触しないようにその弾性変形範囲
   が設定されていることを特徴とする請求項１記載の電子
   機器の接続孔の気密構造。
3. （３）接続装置から伸びる導電棒を受け入れて内部端子
   との接続を可能とする接続孔を備えた電子機器において
   、該接続孔を水密、気密的に封止する弾性部材によって
   閉止するとともに、該弾性部材は該接続孔の周縁に外周
   部を係止される弾性変形容易な薄肉部と、該薄肉部の内
   径側に一体化された導通部とからなることを特徴とする
   電子機器の接続孔の気密構造。