JPH0418500A - 皮革粉含有組成物 - Google Patents

皮革粉含有組成物

Info

Publication number
JPH0418500A
JPH0418500A JP2122002A JP12200290A JPH0418500A JP H0418500 A JPH0418500 A JP H0418500A JP 2122002 A JP2122002 A JP 2122002A JP 12200290 A JP12200290 A JP 12200290A JP H0418500 A JPH0418500 A JP H0418500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
leather
leather powder
less
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2122002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2561873B2 (ja
Inventor
Harunori Kai
治規 甲斐
Kazuhisa Kaneda
金田 和久
Takao Inokuchi
井ノ口 隆夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP2122002A priority Critical patent/JP2561873B2/ja
Priority to AU76443/91A priority patent/AU640005B2/en
Priority to DE69115752T priority patent/DE69115752T2/de
Priority to KR1019910007561A priority patent/KR0137758B1/ko
Priority to EP91107638A priority patent/EP0456264B1/en
Publication of JPH0418500A publication Critical patent/JPH0418500A/ja
Priority to AU49109/93A priority patent/AU652697B2/en
Priority to US08/169,747 priority patent/US5534327A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2561873B2 publication Critical patent/JP2561873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は皮革粉含有組成物、特に皮革粉の改良に関し、
塩化レザー、合成及び人工皮革;塗料;インキ;射出、
インフレーション、中空、押出、パウダースラッシュ等
による成形品:繊維:接着剤;ゴム製品等に利用できる
〔背景技術〕
近年、各種合成樹脂に動物の皮革を原料とした皮革粉を
混入し、これをコーティング又は成形して天然皮革様の
塗膜、成形品、繊維等に製品化することが行われている
(例えば特開昭63−233828号、特開平1−31
4789号)。この場合、皮革粉は、通常の合成樹脂に
はない吸湿性及び放湿性を有するので、製品にこれらの
性能を付与できることか知られている。このような特性
を有する皮革粉はそれぞれの用途において、例えば塗膜
やフィルムの厚さ、表面粗さ、糸切れ等のため粒径上の
制限を受け、粒径か余り大きいと、製品化に支障をきた
す。一般にこの粒径は、薄肉フィルムの場合は5〜20
0μmの範囲、合成皮革のような表面コートの場合は1
0μm以下が必要で、できるたけ小さいほうが好ましい
とされている。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかしなから従来使用されている皮革粉は、例えば特開
昭63−233828号では粒径40μm以下、また特
開平1−314789号では粒径30μm以下と、粒径
10μm以上のものもかなり含むため、薄肉フィルム、
塗料、繊維等への混入は不適当である。
しかも従来は皮革自体に通常音まれるコラーゲン以外の
不純物の量、種類等について考慮されていないために、
各種の製品とした場合、長期使用中又は保存中、湿度、
熱等の影響により表面に不純物かブリードアウトして製
品の外観や耐変色性等の性能の劣化を招くという問題か
ある。
本発明の目的は高性能、且つ高品質の薄肉フィルム、塗
膜、繊維等の製造が可能で、しかも皮革本来の吸湿性、
放湿性等の機能性を維持しながら、耐久性を改良した皮
革粉含有組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、皮
革粉を用いた製品化において、皮革粉の粒径のみならす
、皮革自体に含まれる各種不純物成分も製品の性能、特
に耐久性に重大な影響を及ぼすことに着目し、不純物の
少ない特定粒径の超微細皮革粉を用いることにより、前
記目的を達成しようとするものである。
即ち本発明の皮革粉含有組成物は、皮質骨が85wt%
以上、油脂骨か2wt%以下、水で抽出可能なNa+イ
オンとCa2+イオンとの合計量が0.5wt%以下、
及び平均粒径D60が7μm以下で且つ前記粒径の標準
偏差か3μm以下である皮革粉1〜90wt%と合成樹
脂およびゴムよりなる群の少なくとも1種99〜10w
t%とで構成される。
本発明の組成物に使用される皮革粉はこのように皮質骨
等の特性値を限定したものであるか、これらの限定は次
のような理由による。
1)皮質骨85wt%以上: 皮質骨の含有量が多いということは、不純物の量が少な
いことを意味すると同時に、レザー、塗料等に混入した
製品の表面状態、タッチ感等を向上させる重要な因子と
なることを意味する。即ち皮質骨か多い方か少ない粉末
量で効率的に製品の表面状態等を改善できる。
2)油脂針2wt%以下(好ましくは0.5wt%以下
): 動物皮革に存在する油脂骨は熱等で変質し、混合製品の
悪臭、着色及びブリートアウトによる表面風合の悪化(
ベタベタ、ヌルヌル、テカテカ感)の原因となる。従っ
て、油脂骨は少ない程、好ましい。
3)水で抽出可能な遊離イオン(Na” 、 Ca”)
の合計量0.5wt%以下。
皮革原料に由来する不純物のうち、水で抽出された遊離
イオン量か多いと、製品化した場合、湿度、熱等の影響
を受け、製品表面にその塩(例えばNacl、 Na2
SO4,Ca5O<等)かブリートアウトし、製品外観
の悪化につながる。なお、水で抽出可能な遊離イオンと
してはNa” 、 Ca2+の陽イオンの他に、cl−
、SO,”−の陰イオンが存在するか、ブリートアウト
してくるものは、それらイオンの対イオンの塩の形態で
しか生しないため、量の少ない陽イオンであるNa+と
Ca2+との合計量で規定した。
4)平均粒径D5o≦7μmで且つ標準偏差σ≦3μ粒
径は薄肉製品には決定的な因子で、粒径が大きければ、
分散不良による欠陥及び表面風合の悪化(サラザラ感、
凹凸感)につながる。一方、粒径か小さいほど分散が良
好となり、製品欠陥の少ない(ホイド、糸切れ等)タッ
チ感の良好な表面状態をもった製品が得られる。また、
標準偏差か小さいことは分布上大きな粒子の混入か少な
いことを意味する。
上記特性値の測定法は、次の通りである。
A)皮質骨及び油脂骨 JIS K6550−1976 F皮革試験方法」6.
7及び6.4による。
B)水で抽出可能な遊離イオン(Na+、 Ca”)の
合計量: 乾燥皮革粉Logを純水100mA’中で一昼夜攪拌し
、皮革粉中の遊離イオンを抽出する。抽出液中のNa”
 、 Ca2+を原子吸光法で定量し、皮革粉からの抽
出量として求める。
C)平均粒径及び標準偏差の分布。
数十■の皮革粉を100dのメタノールに分散し、コー
ルタ−カウンター(コールタ−争エレクトロニクス社製
)で粒子の分布を測定し、平均粒径及び標準偏差を求め
る。
なお、皮革粉の密度範囲は通常0.38〜0.43g/
cc(皮革粉を120℃で2時間乾燥後1.H3K67
21に準じて測定)である。密度か大き過ぎると、粒径
が増大して所定の平均粒径7μmを超えるし、方、密度
か小さ過ぎると、皮革粉が繊維状となったり、セン毛部
分が多く出て合成樹脂を均一に分散し難くなることがあ
るからである。
以上のような本発明に係る皮革粉は、例えば皮革粉原料
に対し粗粉砕、乾燥、溶剤による脱脂、残存溶剤の除去
、水洗、脱水、スチームによる膨潤処理、乾燥、微粉砕
、微粉末と粗粉末との分級の各工程を行った後、更に前
記微粉末を平均粒径Dso=7μm以下に再微粉砕する
工程及び前記Dsoニアμm以下の微粉末からDso=
2μm以下の微粉末を分級除去する工程を行うことによ
り製造できる。
この製造方法をさらに詳しく説明すると、ます後工程の
微粉砕を容易にするため、皮革粉原料をショークラッシ
ャー、カッターミル、ハンマークラッシャー等の粗砕機
で粒径10mm以下程度に粗粉砕する。こうして得られ
る粗砕皮革粉は通常40〜60wt%の水分を含んでい
る。なお皮革粉原料としてはシェービング屑革、床革等
が使用できる。
次に後工程での脱脂(油脂分の除去)を容易にするため
、この含水粗粉末を20〜30wtX程度の水分になる
迄、乾燥する。
次にこの乾燥粗粉末を適当な溶剤を用いて油脂分か2w
t%以下、好ましくは0.5wt%以下になる迄、脱脂
する。ここで脱脂用溶剤としてはn−ヘキサン、ベンジ
ン、メチレンクロライド、アセトン、酢酸エチル、トル
エン等か使用できる。
引続き、粗粉末中の残存溶剤を除去するため、脱脂後の
粗粉末を熱処理する。熱源としては通常、安全上からス
チームが使用されるため、この工程はスチームパージと
も呼ばれる。他の熱源としては加熱窒素、加熱空気等も
使用できる。
次に主として皮革中の遊離イオン(Na” 、 Ca2
+)を抽出、除去すると共に、粗粉末に所定の水分を保
持させるため、水洗工程及び脱水工程を行う。この一連
の水洗操作はバッチ式で数回繰り返す方法が効果的で、
例えば溶剤除去後の粗粉末に一定量の水を供給し、所望
時間攪拌及び必要あれば空気によるバブリ、ングを行っ
た後、脱水する方法を、水の供給量にもよるが、通常数
回、好ましくは3〜4回繰り返す。連続式水洗操作は使
用水量か多くなり、有利とは言えないが、可能である。
脱水は通常、操作の簡便性の点から濾過(水切り又は水
抜き)により行なわれるが、遠心脱水等、他の方法で行
なってもよい。
水温は、常温でよく、好ましくは30℃以下である。
以上のような一連の水洗操作により遊離のNa”イオン
とCa2+イオンとの合計量(乾燥重量換算)カ0.5
wt%以下で、水分か通常65〜7096の含水粗粉末
か得られる。この一連の水洗操作により最終的に粗粉末
は通常、所定の水分(65〜70%)を保持することに
なるので、この方法は脱水後の粗粉末の水分の確認たけ
て、従来性われているような、溶剤除去後の粗粉末に所
定の水分になる迄、水を補給する調湿工程を事実上廃止
できるという利点かある。
ここで、粗粉末に所定量の水分を保持又は補給するのは
次のような理由による。即ち、乾いた状態では次工程の
スチーム蒸煮後衛粉砕を行っても、微粉化か進まない。
しかし水分を含み、従って膨潤した粗粉末をスチーム蒸
煮すると、一部熱変性し、乾燥すると、締まって固くな
り、粉砕、微粉化し易くなるからである。
次に後工程の微粉砕を容易にするため、脱水後の粗砕皮
革粉を攪拌しなからスチームにより膨潤処理(スチーム
蒸煮)を行う。
引続き、後工程の微粉砕を容易にするため、膨潤処理後
の粗砕皮革粉を水分3wt%以下程度になる迄、乾燥す
る。この乾燥工程は通常、ドライヤーによる予備乾燥及
び真空乾燥機による本乾燥を組み合わせて行われる。
次に後工程の再微粉砕を容易にするため、乾燥後の粗砕
皮革粉をビクトリーミル、ボールミル、コロイドミル、
ジェットミル、ローラーミル、ハンマーミル等の乾式粉
砕機で平均粒径50μm程度になる迄、微粉砕する。
次に同様な理由から、得られた微粉砕皮革粉を重力式分
級機;慣性式分級機;サイクロン、ミクロンセパレータ
ー等の遠心式分級機;ふるい分は機等により微粉末(例
えば平均粒径Dso”30μm以下のもの)と粗粉末(
例えばDso=60μm以上)とに分級する。なお粗粉
末は必要に応じて微粉砕工程に循環することができる。
引き続き、前記微粉末をD5G=7μm以下になる迄、
再微粉砕した後、前記り、。27μm以下の微粉末から
Dso”’2μm以下の微粉末を分級除去する工程を行
う。再微粉砕工程は前述のような乾式粉砕機のうち、微
粉化に適したジェットミル、コロイドミル等の粉砕機に
よって実施できる。また、分級工程は前述のような分級
機により実施できる。
以上の方法では、一連の水洗操作を脱脂工程の後で行っ
たか、この水洗操作は脱脂の前あるいは微粉化後でも可
能である。
以上のようにして得られる皮革粉と併用される合成樹脂
としては熱可塑性のものでも、熱硬化性のものでもよい
。代表的な熱可塑性樹脂としては塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂
、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリア
ミド樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボネート、ウレタ
ン系、エステル系等の熱可塑性エラストマー、セルロー
ス系プラスチック等がある。代表的な熱硬化性樹脂とし
てはフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽
和ポリスチレン、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、ケイ素樹脂等がある。
ゴムとしてはジエン系(ブタジェン−スチレン、ブタジ
ェン−アクリロニトリル)、多硫化物系(チオコール)
、オレフィン系(エチレン−プロピレン、クロルスルホ
ン化ポリエチレン)、有機ケイ素化合物系、含フツ素化
合物系、ウレタン系、ビニル系等の合成ゴムや、天然ゴ
ムがある。
本発明の組成物には、品質の安定化等の目的や使用環境
に応じて、この分野で通常使用される添加剤、例えは抗
酸化剤、紫外線吸収剤の他、充填剤;加工性改良剤;硬
化剤又は加硫剤;染料、顔料等の着色剤や、溶剤を必要
量添加することができる。ここで酸化防止剤としてはア
ルキルフェノール、アルキレン・ビスフェノール、アル
キルフェノール・チオエーテル、β、β′−チオプロピ
オン酸エステル、有機亜リン酸エステル、芳香族アミン
、フェノール・ニッケル複合体等がある。
紫外線吸収剤としてはフェニルサリチレートのようなサ
リチル酸エステル系;2−ヒドロキシベンシトリアール
のようなヒドロキシベンゾフェノン系;2−ヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシヘンシ
フエノン、2−ヒドロキシル4−オクトキンヘンソフエ
ノン、2,2′ジヒドロキシ−4−メトキシヘンシフエ
ノン等のヒドロキシベンゾフェノン系等がある。
本発明の皮革粉含有組成物を作るには、パレット状、パ
ウダー状、ブロック状又はペースト状の樹脂及びコムを
用いた場合、予め加熱混合あるいは混線時の発泡及び粉
末の加水分解防止のため、皮革粉の水分量を0.5wt
%とし、この皮革粉と樹脂及び/又はゴムと必要であれ
ば添加剤とを加熱下に混合又は混練し、例えばペレット
状、粉体状等に加工する。液状組成物を作る場合は樹脂
および/又はコムを適当な溶剤に溶解又は分散し、これ
に前記皮革粉及び必要あれは添加剤を加え、攪拌、混合
する。いずれの場合も皮革粉と合成樹脂及び/又はゴム
との混合割合は合成樹脂及び/又はコムlO〜99wt
%に対し、皮革粉90〜1wt%の範囲である。皮革粉
の割合か90wt%を超えると、組成物に脆化が現れ、
またtwt%未満ではその添加効果がない。
次に以上のようにして得られる本発明組成物の応用例に
ついて具体的に説明する。
(1)フィルム、シート ウレタン樹脂を固型分として30〜40wt%含む市販
の合成皮革用素材(溶液)に皮革粉を混合し、これを離
型紙上にコーターで塗布、乾燥してフィルムを作製する
。乾燥フィルム中の皮革粉含有量は5〜50wt%か好
ましい。
又、塩化ビニール樹脂と皮革粉とを混合し、カレンダー
成形又は押出成形によりシート状とする。
この時の皮革粉含有量は10〜60wt%が好ましい。
(2)射出成形品 L−LDPE (直鎖状低密度ポリエチレン)と皮革粉
とを押出機中て混練、ペレット化し、予備乾燥した後、
射出成形により成形品とする。成形品中の皮革粉含有量
は10〜50wt%か好ましい。
(3)塗料 塗料の樹脂成分としての2液型ポリウレタンを溶剤に溶
解又は分散した系に、皮革粉を混合、攪拌することによ
り塗料とする。この塗料は粘度調節後、エアースプレー
ガンにより基材へ塗布、乾燥することにより、塗膜とな
る。塗膜中の皮革粉含有量は5〜60wt%が好ましい
(4)インキ 塗料の場合と同様にしてインキを調製し、これをスクリ
ーン印刷作業仕様に記載される粘度に調節後、印刷する
。乾燥皮膜中の皮革粉含有量は5〜60wt%が好まし
い。
(5)パウダースラッシュ成形 粒径150μm程度の塩化ビニル樹脂パウダーに可塑剤
と共に粒径10μm程度の塩化ビニル樹脂パウダーをま
ぶし、さらに皮革粉を混合し、約100℃で攪拌し、約
240℃の金型に入れ、壁面で溶融、成形する。成形品
中の皮革粉含有量は10〜60wt%が好ましい。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
実施例1 クロムなめしした牛皮質草(シェービング”革)の塊1
200kgを解砕機(ホソカワミクロン社製)で、元の
シェービング質草の形状(max : I cm幅×1
2 cm長)にほくした後、粗砕機(オダテ社製ハンマ
ーミル:能力600kg/Hr )に順次送り込み、粒
径約10mm以下の粗砕皮革粉とする。この粗粉末の水
分は40〜60wt%であった。
次に、この湿潤粗砕皮革粉350 kgを真空乾燥機に
入れ、水分が20〜30wt%になる迄、乾燥する。引
続き、この乾燥粗砕皮革粉270 kgを脱脂機に投入
し、n−ヘキサンを1001 /minをフィートしな
から1時間15分攪拌、抽出を行って脱脂後、濾過する
。得られた脱脂粗粉末中の残存油脂分は0.5wt%以
下であった。
次に、この脱脂粗砕皮革粉中の残存溶剤を130℃、 
 2 kg / cr! Gの蒸気で溶剤(ヘキサン)
臭がなくなるまでパージする。
同脱脂機に常温の水2rn’を補給し30分攪拌後、濾
過により水切りする。このバッチ水洗操作を計4回行っ
て質草中の金属イオン等の遊離イオン及び水溶性成分を
除去する。濾過、水切り後の粗砕皮革粉は65〜70w
t%の水分を含んでいた。
次に、これを調湿することなく、スチーム蒸煮機に移し
、攪拌しなから130℃、  2 kg / cnf 
Gの蒸気で45分間蒸煮する。
次に蒸煮後の粗砕皮革粉を、90℃に保持されたドライ
ヤーで30〜40wt%の水分になるまで3時間予備乾
燥した後、真空乾燥機で45°C18時間乾燥し、水分
1wt%以下の乾燥粗砕皮革粉190kgを得る。
次に、これをファインビクトリーミル(ホソカワミクロ
ン社製)で2時間1700rpmで微粉砕する。
引続き、これをサイクロン式分級機で分級し、平均粒径
D5[1−約30μmの微細皮革粉35kg及びDso
”約60μmの粗大皮革粉155 kgを得る。
なお、DSG”約60μmの粗大皮革粉は前記微粉砕工
程に循環した。
更に、このり、。−約30μmの皮革粉35kgをシェ
ツトミル(セイシン企業社製)により、空気圧8kg/
cnrG、風量10 rn’/mim、処理量20kg
/Hrの条件で全量かDso≦7μmになる迄、再微粉
砕する。
最後に、これをサイクロン(セイシン企業社製)で分級
してDso≦7μmの超微細皮革粉33゜25kg及び
Dso=2μm以下の超微細皮革粉(バグフィルタ−中
) 1.75kgを得る。
こうして得られたI)so≦7μmの超微細皮革粉(以
下皮革粉Aという)の性状を後記表−1に示す。
次に合成皮革用ポリウレタン溶液(大日精化社製しサミ
ンME−3612LP)の固形分70wt%に対し皮革
粉Aが30wt%になるように、両者を混合して塗料と
し、これを離型紙上にコーターで塗布、乾燥してフィル
ムを作製する。
実施例2 ポリウレタン溶液の固形分30wt%に対し皮革粉Aか
70wt%になるように混合した他は、実施例1と同じ
方法でフィルムを作製する。
実施例3 実施例1で製造した皮革粉A30wt%に対しLLDP
E (直鎖状低密度ポリエチレン、出光石油化学社製モ
アチック1018T)が70wt%になるように、両者
を混合し、これを170°Cに加熱、混練した後、押し
出しによりペレット化し、これを射出成形して射出成形
品を得る。
実施例4 実施例1で製造した皮革粉A30に1%に対しEPDM
)  (エチレン−プロピレン−ジエン−ターポリマー
(出光DSM社製KELTAN−1s−5OA)か70
wt%になるように、両者を混合し、さらにこの混合物
100重量部に加硫剤1.5重量部を添加し、これを表
面温度40〜60℃のロールで混練し、これをプレス成
形しプレス成形品を得る。
実施例5 実施例1で製造した皮革粉A30wt%に対し、ヤング
率が350〜500M Paの塗膜を形成し得る2液型
ポリウレタン塗料の樹脂成分か70wt%になるように
両者を混合し、さらにこれに溶剤を加えて皮革粉含有塗
料とし、これをABS樹脂成形品に塗布、乾燥して塗膜
を形成する。
実施例6 実施例1て製造した皮革粉A30wt%に対し、不揮発
分sowt%、20°Cての粘度200〜400ポイズ
の2成型ポリエレン接着剤の樹脂成分が70wt%にな
るように両者を混合し、さらにこれに溶剤を加えて皮革
粉含有接着剤を得る。これを用いて透湿度1000g 
/ m ・24 hr、厚さ30μmのポリウレタンフ
ィルムと平織綿布とを、乾燥厚さて約10μmに接着す
る。
比較例1 スチームパージ後の粗砕皮革粉(皮革粉原料はクロムな
めしの牛皮質草)を、水洗操作を行わずに、そのまま蒸
煮機に移し、この粗粉末に水分が65〜70wt%にな
る迄、水を補給、調湿した後、蒸煮を行った他は実施例
1と同じ皮革粉の製造方法を繰り返し、D5G≦7μm
の超微細皮革粉(以下、皮革粉Bという)を製造した。
皮革粉Bの性状を後記表−■に示す。
次に皮革粉Aの代わりに皮革粉Bを用いて実施例1のフ
ィルム作製法と同様にしてフィルムを作製する。
比較例2 皮革粉Aの代わりに、比較例1て製造した皮革粉Bを用
いた他は実施例2と同じフィルム作製法に従ってフィル
ムを作製する。
比較例3 皮革粉Aの代わりに、比較例1で製造した皮革粉Bを用
いた他は実施例3と同し成形品製造法に従って射出成形
品を製造する。
比較例4 皮革粉Aの代わりに、比較例1て製造した皮革粉Bを用
いた他は実施例4と目し成形品製造法に従ってプレス成
形品を製造する。
比較例5 皮革粉Aの代わりに、比較例1て製造した皮革粉Bを用
いた他は実施例5の塗膜成形法に従って塗膜を形成する
反較を玉 皮革粉Aを用いず、従ってポリウレタン接着剤のみ用い
た他は実施例6と同じ接着法に従ってポリウレタンフィ
ルムと手織綿布とを接着した。
比較例7 皮革粉Aを用いず、従ってレザミンME−3612LP
のみ用いた他は実施例1と同じフィルム作製法に従って
フィルムを作製したが、このものはタッチ感がさらつと
していなかった。
比較例8 皮革粉A及びレザミンME−3612LPの固形分の割
合をそれぞれ95wt%及び5wt%に変えた他は実施
例1と同じフィルム作製法に従ってフィルムを作製した
が、このものは脆さがひどく、使用できない。
比較例9 皮革粉Aを用いず、従って2液型ポリウレタン塗料のみ
用いた他は実施例5と同じ塗膜形成法に従って塗膜を形
成したが、このものはしっとりしてタッチ感がさらつと
していなかった。
比較例1O 皮革粉Aおよび2液型ポリウレタン塗料の樹脂成分の割
合をそれぞれ、95wt%および5wt%に変えた他は
実施例5と同じ塗膜形成法に従って塗膜を形成したが、
このものは脆さがひどく、爪等で引っ掻くだけで破れる
ため、使用できない。
以上の実施例及び比較例で用いた組成物及び組成物の特
性試験結果を表−2に示す。なお、表−2中の特性試験
の方法は次の通りである。
(1)30℃、95%RH耐湿テスト サンプル表面上に純水を滴下し、所定雰囲気に24時間
放置後、表面を観察する。
(2)透湿度 JIS L1099A−1法による。
表−1 *コールレター自エレクトロニクス社りコールタ−カウ
ンターによる屓1戻コ直〔発明の効果〕 以上のような本発明によれば、高性能、且つ高品質の各
種製品の製造が可能で、しかも皮革本来の吸湿性、放湿
性等の機能性を維持しながら、耐久性の良好な皮革粉含
有組成物を提供できるという効果かある。
8願人 出光石油化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)皮質分が85wt%以上、油脂分が2wt%以下
    、水で抽出可能なNa^+イオンとCa^2^+イオン
    との合計量が0.5wt%以下、及び平均粒径D_5_
    0が7μm以下で且つ前記粒径の標準偏差が3μm以下
    である皮革粉1〜90wt%と合成樹脂及びゴムよりな
    る群の少なくとも1種99〜10wt%とからなること
    を特徴とする皮革粉含有組成物。
JP2122002A 1990-05-11 1990-05-11 皮革粉含有組成物 Expired - Lifetime JP2561873B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2122002A JP2561873B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 皮革粉含有組成物
AU76443/91A AU640005B2 (en) 1990-05-11 1991-05-09 Powdered leather and method of producing the same
KR1019910007561A KR0137758B1 (ko) 1990-05-11 1991-05-10 피혁분말 및 그 제조방법
EP91107638A EP0456264B1 (en) 1990-05-11 1991-05-10 Powdered leather and method of producing the same
DE69115752T DE69115752T2 (de) 1990-05-11 1991-05-10 Leder in Pulverform und Verfahren zu seiner Herstellung
AU49109/93A AU652697B2 (en) 1990-05-11 1993-10-20 Method for producing powdered leather
US08/169,747 US5534327A (en) 1990-05-11 1993-12-17 Powdered leather and method of producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2122002A JP2561873B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 皮革粉含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0418500A true JPH0418500A (ja) 1992-01-22
JP2561873B2 JP2561873B2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=14825135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2122002A Expired - Lifetime JP2561873B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 皮革粉含有組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561873B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6810457B2 (en) 2000-07-05 2004-10-26 Nec Corporation Parallel processing system in which use efficiency of CPU is improved and parallel processing method for the same
FR3106835A1 (fr) * 2020-02-03 2021-08-06 Authentic Material Procédé de préparation d’une poudre de matériau d’origine naturelle et poudre obtenue par un tel procédé

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286500A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 アイン・エンジニアリング株式会社 皮革粉の成形方法
JPH01197599A (ja) * 1988-02-01 1989-08-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物
JPH01318100A (ja) * 1988-06-17 1989-12-22 Hosokawa Micron Corp 天燃皮革の微粉製造方法、並びに、それによって得られる天燃皮革の微粉、合成皮革原料、合成皮革組成物及び合成皮革成型品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286500A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 アイン・エンジニアリング株式会社 皮革粉の成形方法
JPH01197599A (ja) * 1988-02-01 1989-08-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物
JPH01318100A (ja) * 1988-06-17 1989-12-22 Hosokawa Micron Corp 天燃皮革の微粉製造方法、並びに、それによって得られる天燃皮革の微粉、合成皮革原料、合成皮革組成物及び合成皮革成型品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6810457B2 (en) 2000-07-05 2004-10-26 Nec Corporation Parallel processing system in which use efficiency of CPU is improved and parallel processing method for the same
FR3106835A1 (fr) * 2020-02-03 2021-08-06 Authentic Material Procédé de préparation d’une poudre de matériau d’origine naturelle et poudre obtenue par un tel procédé
WO2021156273A1 (fr) * 2020-02-03 2021-08-12 Authentic Material Procede de preparation d'une poudre de materiau d'origine naturelle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2561873B2 (ja) 1996-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0137758B1 (ko) 피혁분말 및 그 제조방법
US4834762A (en) Animal protein resin-plastic compositions and manufactures incorporating animal skins and/or leather and/or gelatin powder therein, the powder therein, and method of producing the same
EP0421450B1 (en) Collagen powder having good dispersion stability and use thereof as leather-like surface layer-forming agent
TW218886B (ja)
US5274078A (en) Process for producing collagen powder
EP1511809A1 (de) Dreidimensionaler formkörper mit lederartiger oberfläche
DE10316617A1 (de) Thermoplastisches Versteifungsmaterial für die Schuhherstellung und ein Verfahren für seine Herstellung
JPH0418500A (ja) 皮革粉含有組成物
JPH0477250A (ja) 皮革様グリップカバー
JP2935705B2 (ja) 粒状皮革粉及びその製造方法
JPH0418341A (ja) 皮革粉含有フィルム又はシート、及びそれを用いた積層体
JP3686100B2 (ja) 絹フィブロイン超微粉末含有熱可塑性樹脂組成物、フィルム又はシート及びこれを用いた積層体
JP2961222B2 (ja) 皮革粉及び皮革粉含有製品
DE19919111C2 (de) Ledermahlgut enthaltende Zusammensetzung für die Herstellung von Formteilen, Verfahren zur Herstellung bzw. Anwendung der Formteile
JPH01293142A (ja) 絹の粉砕方法
JPH0791788B2 (ja) 皮革様成形品
JPH01163216A (ja) 革粉と樹脂とから形成されるフィルム、シート又は塗膜
JP2626988B2 (ja) 塗 料
EP2081457A1 (en) Recycled materials
JP2599285B2 (ja) ゼラチンの粉砕方法
US2543925A (en) Process of molding articles having as binder vegetable-tanned leather and resulting article
JPH03195800A (ja) 皮革様成形品
JPH01293143A (ja) ゼラチン及び絹の粉砕方法、樹脂フィルム並びに樹脂皮膜及び塗料
HU206738B (en) Process for utilizing tanned leather waste materials
JPH05222293A (ja) 樹脂組成物及びそれを用いた成形品