JPH0418465Y2 - - Google Patents

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JPH0418465Y2
JPH0418465Y2 JP1987009266U JP926687U JPH0418465Y2 JP H0418465 Y2 JPH0418465 Y2 JP H0418465Y2 JP 1987009266 U JP1987009266 U JP 1987009266U JP 926687 U JP926687 U JP 926687U JP H0418465 Y2 JPH0418465 Y2 JP H0418465Y2
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trim cover
bag
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shaped
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JP1987009266U
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、車両用シートにおけるトリムカバー
の端末処理構造に関する。
《従来の技術》 従来の車両用シートは第9図に示すように、シ
ート1のパツド材2をシートフレーム3に取り付
けるとともに、前側トリムカバー部4と後側トリ
ムカバー部5とを予め互いに接合し袋状に形成し
たトリムカバー6でパツド材2を包み込んだ構造
になつている。そして各トリムカバー部4,5の
端末には袋状部4A,5Aが縫製その他の接合手
段により形成されており、この端末において両袋
状部4A,5A間をホツクリンガーなどの専用治
具を用いて所定の間隔で取り付けられる複数のク
リツプ7で接合し、さらにこの接合部を後側トリ
ムカバー部5の延長部5Bで覆いクリツプ7を隠
した構造となつている。なお、クリツプ7で接合
する袋状部4A,5A内には芯材としてワイヤー
などが入れられ、このワイヤーにクリツプ7を止
める場合もある。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら従来の車両用シートにおけるトリ
ムカバーの端末処理構造は、複数のクリツプ7を
専用治具を用いて接合する必要があるが、この作
業は専用治具が重いので疲れ、また熟練を要さな
いと打ち損じやケガなどをする恐れもある、した
がつて作業性が悪く、またコスト高になる問題が
ある。しかもクリツプ7で端に接合した場合では
シートを倒すなどしてこの接合箇所が見たときに
見栄えが悪い。そこで、この接合部におけるクリ
ツプ7を隠すために後側トリムカバー5の延長部
5Bで覆うようにしているが、この延長部5Bは
一般に巻き込み配置された状態となつているの
で、シートの前倒し状態で延長部5Bがめくれて
クリツプ7が見えたり、延長部5Bの先端部が波
を打つた状態となり見栄えが余り良くないという
問題があつた。
本考案は以上の問題点に鑑みなされたものであ
つて、従来の構造で専用治具を使用して取り付け
ていた複数のクリツプをなくし、また熟練を要せ
ず簡単に作業ができる構造とすることにより作業
性を向上させて工数低減を図り、同時にトリムカ
バーの延長部などで接合部を覆わなくても見栄え
を損なうようなことがないようにした車両用シー
トのトリムカバー端末処理構造を提供することを
目的とする。
《問題点を解決するための手段》 以上の目的を達成するために本考案は、前側ト
リムカバー部と後側トリムカバー部とを互いに袋
状に接合してなるトリムカバーでシートのパツド
材を覆つた車両用シートにおけるトリムカバーの
端末処理構造であつて、前記各トリムカバー部の
端末に袋状部をそれぞれ設けるとともに、一端部
が互いに接続され、かつ中間部が互いに内側へ屈
曲した一対のワイヤー片を有する略V字状のワイ
ヤー部材を備え、前記ワイヤー片の各他端部をそ
れぞれ異なる前記袋状部の一端側から挿入し他端
側に突出した前記各他端部を互いに固定接続し
て、前記各袋状部を互いに圧接させ、前記端末間
を閉じるように構成したものである。
《作用》 本考案によれば、ワイヤー部材における一対の
ワイヤー片の各他端部をそれぞれ異なる袋状部の
一端側から挿入させ、他端から突出した前記各端
側部を互いに固定接続することで前側トリムカバ
ー部と後側トリムカバー部との各端末が互いに接
合して閉じられる。したがつて接合固定をする作
業は他端部の一箇だけになるので作業性が向上す
る。しかも、接合部では各袋状部が互いに当接し
て作られた一本の境界線が見えるだけになるの
で、この接合部における見栄えを低下させるよう
なことがなくなる。またこの接合時には各ワイヤ
ー片の弓なりに屈曲している中間部が互いに強く
当接し合つて撓み中間部により強い保持力が付与
されるので、接合部における各部位の接合力が安
定し端末を確実に保持することができる。
《実施例》 以下、本考案の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る車両用シート
のトリムカバー端末処理構造を適用したシートバ
ツクの概略構成を一部破断して示した分解斜視図
ある。図において、シートバツク11はパツド材
12と、このパツド材12が取り付けられたシー
トフレーム13と、パツド材12を覆つたトリム
カバー14などから構成されている。そしてパツ
ド材12は本体部12Aと下端折曲部12Bとで
シートフレーム13を保持した状態で取り付けら
れている。一方、パツド材12を覆つたトリムカ
バー14は前側トリムカバー部15と後側トリム
カバー部16とを予め袋状に接合し、この袋状内
にパツド材12を収納するようにしてかぶせられ
る。また前側トリムカバー部15と後側トリムカ
バー部16の端末には、それぞれ袋状部15Aと
16Aが縫製その他の接合手段により形成されて
いる。そしてトリムカバー14はパツド材12を
収納した後、端末の袋状部15A,16Aにおい
てこの袋状部15A,16Aが接合手段により互
いに接合されて閉じられる。この袋状部15A,
16Aを接合する接合手段は、比較的剛性を有し
た一本の金属性ワイヤーを中間部で折り返し一端
部20が互いに接続され、かつ中間部が互いに内
側へ弓なりに屈曲した一対のワイヤー片17,1
8によつてV字状に作られているワイヤー部材1
9などで構成されている。また各ワイヤー片1
7,18の各他端部21,22は同一面内で相反
した方向へ略円状に屈曲されている。しかし、こ
の屈曲先端は各ワイヤー片17,18の本体とは
完全に接触せず、少なくとも各ワイヤー片17,
18の径寸法分離間して本体との間に隙間を形成
している。
そして各トリムカバー部15,16の各端末を
ワイヤー部材19で互いに接合する場合、ワイヤ
ー片17の他端部21を袋状部15Aの一端側か
ら、またワイヤー片18の他端部22を袋状部1
6Aの一端側からそれぞれ挿入させ、各袋状部1
5A,16Aの他端側に突出した各端部21,2
2を互いに固定接続することでなされる。この他
端部21,22の固定接続は、例えば第2図に示
すように、各他端部21,22における屈曲先端
と各ワイヤー片17,18の本体との間に形成さ
れた隙間から各屈曲部内に侵入係合されることで
行なわれる。そして、この係合時に各袋状部15
A,16Aがワイヤー片17,18で内側から強
く挟まれ、同時に各他端部21,22間に反力が
互いに働き他端部21,22同志が強固に係合さ
れる。またこの接合では各ワイヤー片17,18
の中間部が互いに内側へ弓なりに屈曲しているの
で、各他端部21,22が固定接続される際、弓
なりになつた中間部同志が強く当接し合つて互い
に撓む。したがつて端末の中間部にはより強い圧
接力が生じる。すなわち、両端部をそれぞれ固定
しただけの構造においては両端部の接合力に比べ
て中間部の接合力が弱くなりやすい欠点がある
が、この構造では端末の中間部に強い圧接力を持
たせているので端末における各部位にほぼ均一の
保持力が付与されることになる。この結果、端末
の中間部が多少強い力で引つ張られても端末が簡
単に開いてしまうというようなことはない。
以上説明したように、この構造によれば従来の
端末処理構造で使用していたようなクリツプ部材
を用いなくても、各トリムカバー部15,16の
端末を一対のワイヤー片17,18で確実に接合
できる。しかも端末における各部位はほぼ平均し
た接合力を有しているので各部位において接合力
が低下するというようなこともない、また接合部
では各袋状部15A,16Aが互いに当接して作
られた一本の境界線が見えるだけである。したが
つて従来の構造のような見栄えを悪くするような
クリツプ部材などは一つもないのでこの接合部を
別途カバーなどで覆う必要もない。さらに接合作
業でも一対のワイヤー片17,18を異なる袋状
部15A,16Aに挿入した後、他端側に突出し
た各他端部21,22を同時に一箇所で互いに固
定接続すれば簡単に接合でき、また重い専用治具
なども必要としないので作業性も良くなる。
なお、ワイヤー部材19は一本のワイヤーの中
間を折り返して一対のワイヤー片17,18を作
つたものだけでなく、二本のワイヤー片17,1
8の一端を互いに固着して一つのV字状ワイヤー
部材を形成しても良いものである。
またワイヤー部材19の各他端部21,22を
固定接続する手段は、第2図に示した構造の他
に、必要に応じて例えば第3図乃至第8図に示す
ような構造を用いても良いものである。すなわ
ち、第3図に分解斜視図として示して第4図に固
定接続状態での第3図におけるA−A線に沿う断
面図として示した変形例は、各他端部21,22
を同時に受け入れて固定接続する合成樹脂の固定
具23を使用した構造である。この固定具23に
は各他端部21,22を交叉した状態で受け入れ
る凹部24が設けられており、また凹部24内に
は受け入れられた他端部21を抜け止め係止する
突起25と他端部22を抜け止め係止する突起2
6とが相対向する面に設けられている。
また第5図に分解斜視図として示し第6図に固
定接続状態での第5図におけるB−B線に沿う断
面図として示した変形例は、各他端部21,22
を同一平面で対向方向単に折曲させた形状とし、
この他端部を合成樹脂製の固定具28に設けた凹
部27に挿入して、各他端21,22の折曲先端
を凹部27の内壁面に弾圧させて係止するように
している。
また第7図に示す変形例は第5図に示した変形
例をさらに変形したもので、固定具28における
凹部27の入口部に一対の係止用突起29を一体
に形成し、受け入れられた他端部21,22の抜
け止め係止をさらに強固にしたものである。
また第8図に示す変形例は他端部21,22を
直線形状にし、この両他端部21,22を合成樹
脂製の固定具30の凹部31内に圧入係合させる
ようにしたものである。
《考案の効果》 以上説明したとおり、本考案の車両用シートの
トリムカバー端末処理構造によれば、互いに接合
された前側トリムカバー部と後側トリムカバー部
との端末における接合部がきれいに仕上がり製品
価値が向上する。また接合作業も簡単であるから
作業性が向上しコスト低減を図ることができる。
さらに接合部における各部位の接合力が平均して
持たされるので安定した接合が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用シート
のトリムカバー端末処理構造を適用したシートバ
ツクの概略構成を一部破断して示した分解斜視
図、第2図は第1図に示した同上構造における固
定接続手段の一例を示した部分斜視図、第3図は
第2図に示した同上固定接続手段の一変形例を示
した分解斜視図、第4図は固定接続状態での第3
図におけるA−A線に沿う断面図、第5図は第2
図に示した同上固定接続手段の他の変形例を示し
た分解斜視図、第6図は固定接続状態での第5図
におけるB−B線に沿う断面図、第7図は第5図
乃至第6図の変形例をさらに変形した一例を示し
た断面図、第8図は第2図に示した同上固定接続
手段のさらに他の変形例を示した分解斜視図、第
9図は従来のシートにおける要部構造を示した断
面図である。 11……シート、12……パツド材、14……
トリムカバー、15……前側トリムカバー部、1
5A,16A……袋状部、16……後側トリムカ
バー部、17,18……ワイヤー片、19……ワ
イヤー、20……一端部、21,22……他端
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前側トリムカバー部と後側トリムカバー部とを
    互いに袋状に接合してなるトリムカバーでシート
    のパツド材を覆つた車両用シートにおけるトリム
    カバーの端末処理構造であつて、前記各トリムカ
    バー部の端末に袋状部をそれぞれ設けるととも
    に、一端部が互いに接続され、かつ中間部が互い
    に内側へ屈曲した一対のワイヤー片を有する略V
    字状のワイヤー部材を備え、前記ワイヤー片の各
    他端部をそれぞれ異なる前記袋状部の一端側から
    挿入し他端側に突出した前記各他端部を互いに固
    定接続して、前記各袋状部を互いに圧接させ、前
    記端末間を閉じるように構成したことを特徴とす
    る車両用シートのトリムカバー端末処理構造。
JP1987009266U 1987-01-27 1987-01-27 Expired JPH0418465Y2 (ja)

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JP1987009266U JPH0418465Y2 (ja) 1987-01-27 1987-01-27

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JP1987009266U JPH0418465Y2 (ja) 1987-01-27 1987-01-27

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JPS63117396U JPS63117396U (ja) 1988-07-29
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932000B2 (ja) * 1977-08-19 1984-08-06 株式会社東芝 プリント配線板収納ラツク

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932000U (ja) * 1982-08-24 1984-02-28 日本発条株式会社 シ−トのトリムエンド構造

Patent Citations (1)

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JPS5932000B2 (ja) * 1977-08-19 1984-08-06 株式会社東芝 プリント配線板収納ラツク

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JPS63117396U (ja) 1988-07-29

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