JPH0418456Y2 - - Google Patents

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JPH0418456Y2
JPH0418456Y2 JP1985084177U JP8417785U JPH0418456Y2 JP H0418456 Y2 JPH0418456 Y2 JP H0418456Y2 JP 1985084177 U JP1985084177 U JP 1985084177U JP 8417785 U JP8417785 U JP 8417785U JP H0418456 Y2 JPH0418456 Y2 JP H0418456Y2
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fibers
cushion
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binder
cushion body
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば自動車の座席などに使用される
シート用クツシヨン体に関する。 〔従来の技術〕 繊維相互をバインダーで接着してクツシヨン体
とする場合、人体の接するクツシヨン上層部は比
較的軟らかく、またクツシヨン下層部は比較的硬
くすることで、着座時の感触を良くすることがで
きる。 従来、クツシヨン体の上層部と下層部とで硬さ
を変えるものとして、特開昭60−12095号公報に
見られる先行技術がある。このものはポリエステ
ル繊維を用いたクツシヨン体で、クツシヨン上層
部は100〜500デニールの繊維を、またクツシヨン
下層部は400〜2000デニールの繊維を用いる。ま
た、繊維相互は合成ゴムラテツクスと天然ゴムを
用いたバインダーによつて接着される。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし上記先行技術においては、100〜500デニ
ールの繊維で形成された部位のクツシヨン密度が
0.04〜0.05g/cm3であり、また400〜2000デニー
ルの繊維で形成された部位のクツシヨン密度が
0.1〜0.4g/cm3と大きく、軽量化指向に反するも
のとなつている。 また、デニール値の大きい太繊維では、金型に
繊維をセツトする時に金型の隅々まで繊維が行き
渡りにくくなる。このため良品を得るには長い時
間をかけて金型にセツトしなければならない。 また、繊維を用いたクツシヨン体の弾性を維持
する上では繊維相互の点接着間距離が短かくかつ
熱硬化タイプのバインダーが好ましいが、上記先
行技術では合成ゴムラテツクスと天然ゴムをバイ
ンダーとして用いるので、へたりが大きくクツシ
ヨン体として好ましくない。更に、デニール値の
大きい繊維を用いたクツシヨン体は通常良好とさ
れているクツシヨン硬さ以上の硬さとなり、感触
が悪い。 また上記先行技術では上層部と下層部を各々別
個に成形し、その後に重ね合わせる手順をとるた
め工程数が増え、しかも上層部と下層部の繊維を
接着剤で固定させるために100℃〜160℃×15分〜
40分の温度と時間を必要とし、生産性がきわめて
悪い。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案のクツシヨン体は、捲縮した1ないし50
デニールの範囲にある2種類またはそれ以上の細
デニールのポリエステル繊維を組合わせるとも
に、これら繊維相互を末端にNCO基をもつ熱硬
化性のウレタンプレポリマーを硬化させた非発泡
のウレタン系バインダーによつて接着させたもの
である。 そして好ましくは人体に接するクツシヨン上層
部は1〜10デニールの繊維を用いて比較的軟らか
く、またクツシヨン下層部には11〜50デニールの
繊維を用いて比較的硬くすることで、着座時の感
触を良くすることができる。 〔実施例〕 人体に接するクツシヨン上層部用として6デニ
ールの捲縮したポリエステル繊維を用意し、また
クツシヨン下層部用としてこれよりも太い13デニ
ールの捲縮したポリエステル繊維を用意する。こ
こで捲縮とは、直線状ではなく縮れてカールした
状態の繊維を言い、例えば熱膨張率が互いに異な
る2種類の素材を組合わせることなどによつて得
られる。 そして上述の各繊維に、末端にNCO基をもつ
熱硬化性のウレタンプレポリマーバインダーをコ
ーテイングし、バインダー液を繊維表面に付着さ
せる。 上記バインダー鋭気の付着した繊維は例えば厚
さが20mm程度のシート状物とし、まず6デニール
のものを金型内にセツトする。更にその上に同じ
くシート状の13デニールの繊維をセツトする。こ
れらシート状のバインダー含浸繊維の量は、金型
の内容積等から必要量を決定し、必要に応じて複
数層重ねてセツトする。 次に金型に所要時間(例えば3分間)水蒸気を
吹き込み、バインダーの未反応NCO基を反応さ
せることによりバインダーを硬化させる。これに
よつて繊維相互がバインダーによつて接着され
る。またシート上層部の細デニールの繊維と、こ
れよりもデニール値の大きい下層部の繊維も互い
にバインダーの接着力により一体化し、見かけ上
は単一のデニール値の繊維を用いたようになる
が、厚み方向に硬さの変化するクツシヨン体が得
られる。 本実施例のおいて採用されている捲縮のあるポ
リエステル繊維とこの繊維の交絡点を接着するウ
レタンバインダーとの組合わせは、クツシヨン体
としてきわめて相性がよく、両者のコンビネーシ
ヨンによつて、優れたクツシヨン性と耐へたり
性、あるいは手触り感などが得られる。 そして本実施例では、NCO末端の熱硬化性の
ウレタンプレポリマーを使用しており、この液で
は硬化の際にバインダーが発泡しない。このよう
な非発泡ウレタンバインダーによつてバインドさ
れた繊維相互の交絡点は固く、耐へたり性に優れ
るとともに通気性も良好である。 第1図に例示される如く、クツシヨン上層部1
に6デニールの繊維を、また下層部2に13デニー
ルの繊維を用いた場合、人体に接する上層部1が
下層部2よりも軟らかくなるため、着座時の感触
が良い。なお、金型は水蒸気が良く通つようにパ
ンチングメタルのような多孔型が好ましい。 次表に本考案の実施例と先行技術(特開昭60−
12095号)とを比較して示す。
〔考案の効果〕
本考案によれば、クツシヨン体の密度が小さく
軽量であるとともに、耐へたり性と通気性に優
れ、しかも上層部と下層部とを一度に成形できる
ので生産性が良い。また、使用する繊維のデニー
ル値が小さいため繊維相互の点接着間距離が短か
く、従つて形状と弾性の維持が良好であり、硬さ
とクツシヨン感触も良いなど、総合的に優れたク
ツシヨン体となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すクツシヨン体
の断面図、第2図は本考案の他の実施例を示す断
面図である。 1……クツシヨン上層部、2……クツシヨン下
層部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 捲縮した1ないし50デニールの範囲にある2
    種類以上のデニール値のポリエステル繊維を組
    合わせるとともに、末端にNCO基をもつ熱硬
    化性のウレタンプレポリマーを硬化させた非発
    泡ウレタンバインダーによつて上記繊維相互を
    接着させたことを特徴とするシート用クツシヨ
    ン体。 (2) クツシヨン上層部は1ないし10デニールの繊
    維を、クツシヨン下層部は11ないし50デニール
    の繊維を用いたこと特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のシート用クツシヨン体。
JP1985084177U 1985-06-04 1985-06-04 Expired JPH0418456Y2 (ja)

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JPS6259500U JPS6259500U (ja) 1987-04-13
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2543866Y2 (ja) * 1991-07-05 1997-08-13 東洋紡績株式会社 車両用座席
DE102010005994B4 (de) * 2010-01-27 2022-07-28 Tianjin Shenglong Fibre Co., Ltd. Verfahren zur Hestellung eines Hybrid-Polsterelements, insbesondere eines Sitz- und Lehnenpolsterelements zur Verwendung in einem Kraftfahrzeug, ein Polsterelement und ein Fahrzeugsitz mit einem Polsterelement.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52101164A (en) * 1976-02-19 1977-08-24 Toyoda Boshoku Kk Cushion member and method of producing same
JPS5919708A (ja) * 1982-07-24 1984-02-01 Nobutaka Ota ブレ−キシリンダ

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JPS52101164A (en) * 1976-02-19 1977-08-24 Toyoda Boshoku Kk Cushion member and method of producing same
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