JPH04183496A - ドライクリーニング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はドライクリーニングによる溶剤ガスを機外に出
さないようにしたドライクリーナに関するものである。

（従来の技術） 従来のドライクリーニング装置は第３図に示すように構
成されており、クリーニングの工程は洗浄工程、脱液工
程、乾燥工程、脱臭工程を順に行っている。

先ず洗浄工程では、被洗物ｌをパークロルエチレン、　
　１．１．１−）リクロルエタン、Ｒ１１、Ｒ１１３等
の揮発性の高い溶剤に浸漬して汚れを落とす。更に脱液
工程では、洗濯ドラム２を高速回転させて溶剤を遠心分
離させる。また乾燥工程ではクリーニング装置内の空気
を循環ファン３により、水冷式クーラ４及びヒータ５を
通過させて洗濯ドラム２内へと循環させる。

即ち、ヒータ５て空気を昇温しで、被洗物ｌに付着して
いる溶剤を蒸発させ、蒸発した溶剤ガスを水冷式クーラ
４に導いて３２〜３５°Ｃ程度まで冷却する。そこで溶
剤ガスは凝縮液化して回収されるが、空気に含まれる溶
剤ガスは飽和濃度の関連で冷却温度か低いほどよく除去
さ　　□れる。従って、例えは溶剤かパーク口ルエチレ
ンの場合には冷却温度が３５°Ｃ程度では空気に含まれ
る溶剤の濃度を２５０　ｇ／ｒｄ以下とすることはでき
す、このままでは被洗物１に強い臭気か残る。そこで脱
臭工程では、臭気を除去し、また被洗物１を冷却するた
めにフレッシュエアダンパ６を開いて外気を取り入れ、
この外気を被洗物ｌと接触させて溶剤ガス濃度を希釈さ
せ、排気ダンパ７から機外に排出させている。

この排気には希釈されたとはいえ、初期には数百ｐｐｍ
に達する溶剤ガスの排出か行われ、大気汚染の問題か生
じるため、その対策及び溶剤回収による省資源を目的と
して、ダクト８を介して溶剤吸着槽ｉを設け、溶剤ガス
をこの槽９内に設は活性炭槽１０に吸着させてきれいな
空気のみを大気放出している。また前記溶剤吸着槽９は
吸着した溶剤ガスで活性炭か飽和に達すると、活性炭に
蒸気配管１１より水蒸気を吹き付けてこの溶剤を蒸発さ
せ、所謂脱着を行う。

蒸発した溶剤ガスは水冷コンデンサ１２に導かれて凝縮
液化し、水分離器１３て回収溶剤と水とに分離されて回
収される。また脱着工程に続いて乾燥ファン１４を作動
させて活性炭槽１０を乾燥する乾燥工程に入り、活性炭
槽１０を再生して次の吸着工程に備える。

（発明が解決しようとする課題） 近年公害問題に対する社会的ニーズは高まり、益々それ
らの規制か強まっており、パークロルエチレンの排気ガ
ス規制は５０ｐｐｍ以下（神奈川系）となっている。一
方排水中の溶剤分は、水質汚濁防止法によって０．ｌｐ
ｐｍ以下と世界−厳しい規制となっている。

これらに対して従来の水蒸気脱着式溶剤回収装置では、
ドライクリーナの脱臭時において、活性炭経由で排気さ
れるガスを脱着時には５０ｐｐｍ以下とすることは可能
であるか、活性炭の乾燥初期において高濃度排気、即ち
初期破過の対策か難しい。また水蒸気脱着に使用する水
蒸気は排水となり、この中には２００　ｐｐｍ程度のパ
ークロルエチレンか存在する為、排水浄化を行う必要か
ある。これはドライクリーニングにおいて発生する排水
量は２０　ｃｃ／ｋｇ衣料程度であるのに対し、水蒸気
脱着による排水はその４倍程度の排水量となり、その処
理にコストがかかる。

本発明は前記従来の課題を解決しようとするもので、排
気をなくすとともに排水量を減らすようにしたドライク
リーナを提供せんとするものである。

（課題を解決するための手段） このため本発明は、循環ファン、クーラ、ヒータ、処理
ドラム等を有するドライクリーナと、吸着槽、真空ポン
プ等を有する圧力変動吸着式吸着装置とを組合せ、ドラ
イクリーナの排気出口とフレッシュエア入口を前記吸着
装置に夫々接続して、洗浄、乾燥、脱臭等を行うドライ
クリーナにおいて、その脱臭時に前記吸着槽を経由して
加圧ガスを処置ドラムへ循環可能とすると共に、前記真
空ポンプで減圧して脱着回収することにより、ドライク
リーニングによる溶剤ガスを機外に出さないようにして
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。

（作用） 活性炭等の吸着機を有する溶剤回収装置を設けて、ドラ
イクリーニングの最終工程である脱臭工程に発生する溶
剤ガスを吸着回収する一方、吸着機を経た低濃度ガスを
衣料の脱臭ガスとして使用する。また活性炭等の吸着回
収装置の脱着時に水蒸気を用いず、吸着機からの溶剤脱
着に真空ポンプを用いて減圧して脱着し、コンデンサで
凝縮液化して回収する。即ち、圧力スイング方式により
脱着することで排水量をなくす。

本発明では圧力変動式吸着法に基づく吸着装置をドライ
クリーナに組合せたことにより、脱臭時の排気ガスは吸
着機経由で処理槽に還流するので、排気ガスは全くなく
なる。また脱着に水蒸気を使用しない為、回収による水
分の発生は、衣料から蒸発した僅かな水分が発生するの
みである。従って排水浄化にコストを掛ける必要かなく
なる。更に水蒸気による加熱脱着を行わないことから、
回収した溶剤の劣化が少ないことも効果の１つとなる。

（実施例） 以下本発明を図面の実施例について説明すると、第１図
は本発明の実施例を示す。ドライク　−リーチの乾燥工
程においては、洗濯ドラムを内蔵する処理槽１．循環フ
ァン２．水冷式クーラ３、切換ダンパ５．エアヒータ４
．フレッシュエア入口１９を経由してガス循環し、乾燥
を行う。

また次の脱臭工程において、ガスの流れは処理槽１．循
環ファン２．水冷式クーラ３．切換ダンパ５．ダクト２
０．バルブ１４を通って加圧されたガスは、吸着槽７に
導かれ、吸着槽中の吸着機（図示せず）によって吸着さ
れる。なお、吸着機としては、吸脱着時と脱着時の圧力
を変化させることにより吸着を行い、その際吸脱着力の
差を利用してガス分離を行う圧力変動式吸着法（プレッ
シャー、スイング、アトリープジョン法）に使用される
吸着剤でよ（、好ましくはゼオライト　シリカ、活性炭
等が使用される。この吸着によって低濃度になったガス
は、バルブ１３．ダクト２１を通ってフレッシュエア入
口１９に至り、処理槽１に戻る。この流れを、決められ
た時間循環させる。この時バルブ１２．１５．１６は閉
となっている。

一方吸着槽６は吸着している溶剤分を脱着する為に、バ
ルブ１７を開き、真空ポンプ１０て減圧する。この減圧
によって吸着している溶剤は蒸発し、ガスはコンデンサ
１１に送られる。

なお、この樽着を容易にする為、吸着槽６は加熱装置８
を備えている。この加熱装置８は、吸着時は加熱せず、
脱着時に加熱するもので、加熱装置９も同様である。さ
て前記の如くコンデンサ１１に送られた溶剤はコンデン
サ１１て凝縮され、液化回収する。液化した溶剤はパイ
プ１８経由でドライクリーナの溶剤タンク（図示せず）
に導かれて再使用される。ドライクリーニング全工程は
２０〜３０分てあり、脱臭は２〜３分である。

第１図の如く吸着槽か２つの場合は、脱着は全工程時間
行うことが出来るが、吸着槽カ月つの場合は脱臭工程以
外の工程を脱着とすることが出来る。前述した吸着槽７
が吸着側、吸着槽６か脱着側であるか、次のドライクリ
ーニング時にはその逆になり、吸着槽６か吸着側となる
ので、バルブ１６．１２か開、バルブ１４，１３．１７
が閉となり吸着槽７か脱着側となる。

ここでバルブ１５を開とし、真空ポンプ１ｏをＯＮする
と、吸着槽７から脱着される。第２図はドライクリーニ
ング工程とそれぞれの吸着槽の動作を示している。

（発明の効果） 以上詳細に説明した如く本発明によると、脱臭時の排気
ガスは吸着様経由て処理槽に還流するので、排気ガスは
全くなくなる。また脱着に水蒸気を使用しない為、回収
による水分の発生は衣料から蒸発した僅かな水分のみで
ある。従って排水浄化にコストを掛ける必要かなくなる
。

そして水蒸気による加熱脱着を行なわないことから、回
収した溶剤の劣化が少ないことも効果の１っである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るドライクリーナの系統図
、第２図はドライクリーニング工程と吸着槽の工程の関
連を示す説明図、第３図は従来のドライクリーナの系統
図である。 図の主要部分の説明 １　・　処理槽　　　　　２−・循環ファン３−　水冷
式クーラ　　４−エアヒータ６．７　〜・吸着槽　　　
　８，９−　　加熱装置１〇−真空ポンプ　　　１１−
・コンデンサ５、１２．１３．１４．１５．１６．１７
　−　バルブ特　許　出　願　人　　三菱重工業株式会
社第１図 １１コンテ゛ンサ 第２図 躬３図 手続補正書 平成３年４月１７日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 循環ファン、クーラ、ヒータ、処理ドラム等を有するド
   ライクリーナと、吸着槽、真空ポンプ等を有する圧力変
   動吸着式吸着装置とを組合せ、ドライクリーナの排気出
   口とフレッシュエア入口を前記吸着装置に夫々接続して
   、洗浄、乾燥、脱臭等を行うドライクリーナにおいて、
   その脱臭時に前記吸着槽を経由して加圧ガスを処置ドラ
   ムへ循環可能とすると共に、前記真空ポンプで減圧して
   脱着回収することにより、ドライクリーニングによる溶
   剤ガスを機外に出さない様にしたことを特徴とするドラ
   イクリーナ。