JPH0418312Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ この考案は赤外線などを利用して被制御装置を
遠隔操作する場合のシステムの改良に関する。

［考案の技術的背景］ 近時、テレビジヨン受像機、CD（コンパクトデ
イスク再生機）、VTR（ビデオテープレコーダ）、
VD（ビデオデイスク再生機）等の被制御装置を
赤外線などを利用してチヤンネル切替、音質、音
質の調整、再生、早送り、巻戻し、録画等の機能
の選別等種々な機能を遠隔操作できるものが実用
化されている。この遠隔操作に使用される送信機
は一般に被制御装置ごとに機能が異なる為にそれ
ぞれに必要とする機能を含んだ送信機が提供され
ている。例えばテレビジヨン受像機に於ては１〜
12CH、音量アツプダウン、入力切換などの押釦
を含んだ送信機があり、CDに於ては再生、１〜
10CH、音量アツプダウン、早送り、巻戻しなど
の押釦を含んだ送信機がある。そこで被制御装置
が複数台システムとして組まれ、それぞれの送信
機で遠隔制御する場合、スペース的にも、また各
被制御装置の受光部へ関係のない遠隔操作コード
が到達することになり混信、誤動作の原因ともな
りかねない。

ここで遠隔操作の送信機で赤外線などで放射さ
れる場合の信号パターンについて述べる。第２図
に通常使用されるデジタル信号による命令コード
パターンを示す。リーダコードは命令コードのス
タートを示すコードで以下に続くコードのリーダ
ーとして使用される。続くコードはPPM（パルス
位置変調）方式をとり、パルス間の時間により１
と０を区別している。コンポコード及び機能コー
ドはそれぞれ８ビツトで構成され、コンポコード
は種々の被制御装置を選別するコードでC0〜C7
の８ビツトで構成され、例えばCDの場合BCDコ
ード化し16進数のA6とかVTRの場合C8などとし
て割当てられている。機能コードは該被制御装置
の各種の機能を選別、指令するコードであり、
D0〜D7の８ビツトで構成され、例えばCDの再生
の場合BCDコード化し16進数のE8、早送りの場
合A8などとして割当てられている。そこで本伝
送コードを伝送する際に各機能コードは種々の被
制御装置の共通の機能に対しては同一のコードを
使用するのが一般的であり、介在するノズルなど
により送信機の押釦により、他被制御装置の機能
を動作させうる場合もあつた。

［考案の目的］ 本案は上述の点に鑑みてなされたもので、その
目的は遠隔操作の送信においては種々の被制御装
置に共通な機能に関する押釦を少なくし、操作性
を簡単に行える手段を講じ、被制御装置に於ては
確実な遠隔制御による機能の指令を受信する事が
できる手段を提供するものである。

［考案の概要］ 本考案は上記目的を達成する為に成されたもの
で、遠隔操作受光部を含んだ数種の被制御装置の
入出力信号を切換る切換装置の切換手段に連動し
て命令コードをデコードし、エンコードして被制
御装置に命令コードを送信し、その機能を制御す
ることによつて、遠隔操作送信機の釦配置による
スペースを小さくでき、しかも混信、誤動作の原
因を除去できるシステムの遠隔操作装置を提供す
るものである。

［考案実施例］ 以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明す
る。第１図で７は赤外線を放射するLEDで、６
は遠隔操作送信機であり、例えば前記LED、被
制御装置Ａ〜Ｃを選別するＡ〜Ｃの押釦、被制御
装置の機能であるプレイ、早送り、巻戻しを指令
するＰ，Ｈ，Ｍの押釦、被制御装置の機能のうち
数字で表わせる機能１〜３を指令する１〜３の押
釦等を備えている。

また５は被制御装置の切換機能とリモコン受光
部と再送信部を備えた切換機器である。１はリモ
コン受光部、２はリモコン受光部の命令コード出
力を読解するリモコン命令デコーダであり、３は
特定された被制御装置に敵した命令コードに変換
するリモコン命令エンコーダである。また４は被
制御装置のいずれかを選択する切換スイツチであ
り、切換スイツチ４の出力は選択された被制御装
置からの音声信号及び／又は映像信号が取り出さ
れている。

次に動作について説明する。切換スイツチ４は
手動でも又は遠隔操作送信機６の押釦Ａ〜Ｃのい
ずれかの押圧で切換えてもいいが、例えばａの位
置に選択されているとする。そこで遠隔操作送信
機６の押釦Ｐを押圧しプレイ命令を指示しLED
７から第２図に示した命令コードが赤外線等の搬
送波を変調して放射される。リモコン受信部１は
命令コードで変調された搬送波を受信し、復調し
て第２図に示す命令コードを出力する。リモコン
命令デコーダ２ではリモコン受信部１の出力であ
る命令コードにより、リーダコード、コンポコー
ド及び機能コードを読解する。そこで切換スイツ
チ４がａの位置にあり、被制御装置Ａの入力を選
択している場合、リモコン命令デコーダ２はリー
ダコード及びコンポコードは伝送せず機能コード
のみ出力する。次にリモコン命令エンコーダ３は
リモコン命令デコーダ２の出力である機能コード
を入力とし、切換スイツチ４で選択されている被
制御装置Ａのコンポコードを生成し、リーダコー
ドとともに第２図に示す如き命令コードを出力す
る。このリモコン命令エンコーダ３の出力は各端
子Ｒを経て被制御装置Ａ〜Ｃに備えられた受信部
へ（図示せず）送出され、該被制御装置の機能を
動作させることとなる。また各被制御装置の信号
出力は各端子Ｓを経て切換スイツチ４を通り、出
力端子に出力される。この例示の場合は被制御装
置Ａのプレイ機能が実行されこのプレイ機能によ
り再生された信号が切換スイツチ４を通り出力端
子に送出され、たとえばアンプ等で増幅されスピ
ーカから音声出力が現れることとなる。

尚、切換スイツチ４と連動して動作させるのは
リモコン命令デコーダ２を連動せずとも、リモコ
ン命令エンコーダ３だけに指令しても所望の命令
コードを生成することが可能である。

［考案の効果］ 上述の如く、切換スイツチ４に連動してリモコ
ン命令デコーダ２及び／又はリモコン命令エンコ
ーダ３を動作させ、所定の命令コードを得られる
ようにしているので、遠隔操作送信機６に被制御
装置を選別するための押釦（Ａ，Ｂ，Ｃを示す）
を備えていなくても所望の被制御装置の機能を動
作させることができる。よつて遠隔操作送信機６
の大きさも小さくでき、少ない押釦となつて操作
も容易に、わかりやすくなる。例えば、遠隔操作
送信機６のプレイの機能を指示する押釦Ｐを押し
たとするとCDでもVTRでもVDでも又はカセツ
トテープデツキでも共通の機能であるので切換ス
イツチ４で選択されている被制御装置のプレイ機
能が動作し、所望の出力を得られることになる。

更に遠隔制御送信機の種類も一個に統一でき、
統一された命令コードのパターンとなるので、他
機器との混信、妨害等を防ぐことが容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例を示すブロツク図、第
２図は本考案の説明の為の遠隔操作にて使用され
る命令コードのパターン図の例を示す。 １……リモコン受信部、２……リモコン命令デ
コーダ部、３……リモコン命令エンコーダ部、４
……切換スイツチ、６……遠隔操作送信機。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 遠隔操作送信機と (b) 前記遠隔操作送信機の送信信号を受信する受
   信部と (c) 被制御装置の音声又は／及び映像信号を選別
   する切換スイツチと (d) 前記受信部のうち、送出された信号をデコー
   ドする手段と (e) 前記切換えスイツチと連動して、前記遠隔操
   作送信機で指令された命令コードの一部である
   コンポコードを変換する手段と (f) 前記コンポコードを変換する手段を経た命令
   コードをエンコードする手段と を備えたことを特徴とする遠隔操作装置