JPH04182539A - 建築部材間目地用ガスケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は建築部材間の目地を閉塞するガスケット、就
中パネルを建込み構成した外壁目地を閉塞するに好適な
建築部材間目地用ガスケットに関する。

〔発明が解決しようとする課題〕

ＡＬＣパネル、サイデイング類、プレキャストコンクリ
ートパネル、押出セメント板などを建込み構成した外壁
の目地防水には、一般に建築用不定型シーリング材が用
いられている。−方、近年、市街地の建物は、その隣棟
間隔が狭く、不定型シーリング材の外壁外面からの充填
作業およびヘラおさえ作業が不可能であるため定型シー
リング、すなわちガスケットによる目地防水が試みられ
ている。

このガスケットによる方法は、第６．７図に示すように
、パネル１に予めガスケット２を取付けておき、パネル
１．１間の隙間にガスケット２を配置する方法、第８図
に示すようにパネル１を建込後に外壁外面からガスケッ
ト２を挿入する方法がある。前者の方法はパネル１に取
付けたガスケット２が移送中あるいは建込中に損傷を受
は易く、また、隣のパネルに押しつけて建込む際に、ガ
スケットを所定の位置、形状を保ちセットすることが難
しく、充分な防水性能を確保しがたかった。また、後者
の方法は隅棟間隔が狭隘地では施工することができず、
また施工するには外部足場を必要とし、使用範囲が限ら
れていた。

上記のごとき問題点を解決する手段として本願出願人は
さきに、閉鎖断面形のガスケットの内部を減圧して、偏
平形状に収縮させ、これを建築部材間の目地に挿入し、
次いで常圧に戻し断面形状を復元して目地を閉塞する目
地防水工法を提案したく特願平１−２７０８３７号）。

この発明は上記の目地防水工法に用い、その施工作業の
能率化、および止水性能を一層向上せしめることができ
る建築部材間目地用ガスケットを提案するにある。

〔課題を解決するための手段〕

この建築部材間目地用ガスケットは、建築部材間の目地
に設けた空洞部内に、閉鎖断面ル長尺の弾性体の内部を
減圧となし偏平状に収縮させて挿入し、次いで常圧に戻
し断面形を復元させて目地を閉塞する建築部材間目地用
ガスケットにおいて、該ガスケットは断面がＭ字とＷ字
を接合した形状をなし、１組の対向する２側面部は建築
部材に弾接する弾接部をなし、他の１組の対向する２側
面部はそれぞれ中央長さ方向に沿い薄肉部分を有して内
側にＶ形に折曲した折曲部をなし、前記弾接部の肉厚は
最も大であり、薄肉部分は肉厚が最も小であることを特
徴とする。

〔実　施　例〕

第１図に示す実施例のガスケット３は長尺の弾性体から
なり、閉鎖断面形をなしＭ字とＷ字を接合した形状をし
ている。その１組の対向する２側面部は建築部材に当接
する弾接部４をなし、その表面には弾性スポンジ体の複
数の突条５が設けである。他の１組の対向する２側面部
はそれぞれ中央長さ方向に沿い溝状をなす薄肉部分６を
有し、内側にＶ形に折曲し折曲部７を形成している。

このガスケット３の弾接部４の肉厚Ｔ１は他の部分より
最も大であり、薄肉部分６の肉厚Ｔ２は最も小である。

この実施例ではＴ１＝１．５　ｍｍ。

Ｔ　２＝０．８　ｍｍ、折曲部７の肉厚（Ｔ３）＝１．
２　Ｍとなした、なお突条５の厚さ（Ｔ４）は肉厚比較
の対象外であるが、この実施例ではＴ、　＝１，２市と
なした。

このガスケット３は端を閉じて内部を減圧にすると折曲
Ｂ６は薄肉部分６で折曲し、重なることなく偏平状に収
縮する。この収縮したガスケット３は第２図のごとく隣
接して建込んだ２つのパネル１，１小口面の溝条８，８
が重なり形成された縦目地の空洞部９に、その上端から
、弾接部４，４をそれぞれパネル１，１の方向に配向せ
し於て挿入する。所定の目地長さにわたり挿入した後、
ガスケット内部を常圧に戻すと、ガスケット３は第１図
に示す自由状態の形状に復元するために、第３図のよう
に弾接部４の表面突条５が空洞部９底のパネル面に弾接
し線シーリングをなし閉塞する。

このガスケットは第４図（ａ）、　（ｂ）、　（ｃ）に
示すごとく、パネル１．１間に目地に設けた様々な形状
の空洞部９に、前記と同様に収縮せしめて挿入し、常圧
に戻して原形に戻し目地を閉塞することができる。

第５図（ａ）、　（ｂ）はそれぞれこのガスケットを縦
目地に用い、他のガスケットで横目地を閉塞し、目地の
防水を施した壁面の例である。第５図（ａ）は縦目地を
閉塞したガスケット３より内側位置の上下パネル１．　
１間に凸曲面をなした弾接部１０９弾接部１０を裏面か
ら支持するＸ形ブリッジ部１１、および水平片１２から
なる横ガスケット１３を配し、横目地を閉塞し構成され
ている。

第５図（ｂ）はガスケットを用い縦目地を閉塞したパネ
ル１，１間にＬ形をなした水切材１６を配しその直立片
１４を縦ガスケット３より内側位置の上段パネル１下小
口面に穿設した溝条１５に挿入し、水平片１２を下段パ
ネルｌ出隅部に添付は配し構成されている。縦ガスケッ
ト３の下端は水切材１６の水平片１２まで延びている。

このガスケットは上記実施例のほか、例えば収縮せしめ
たガスケットをパネルの建込みに先だち一方のパネル小
口面の溝条内に固定しておき、パネルの建込み完了後に
、内部を常圧に戻し、目地空洞部を閉塞してもよい。

〔作　　用〕

このガスケットは以上の構成からなり、断面がＭ字とＷ
字を接合した形状をなし、折曲部の中央長さ方向に沿う
薄肉部分は最も肉厚が小であり、弾接部は最も肉厚が犬
であるので、内部を減圧にすると重なり合うことなく弾
接部面を表にして容易に偏平状に収縮する。また、収縮
前、後において弾接面の幅に殆ど変化がなく、厚みのみ
を薄くできるので、部材間に設けた空洞部にその上端か
ら容易に挿入ができる。

従って、空洞部の断面寸法を収納したガスケット寸法に
見合う遊び空間の少ない小寸法とすることか可能となり
、ガスケットは大きな復元力をもって部材面に弾接し、
空洞部を密に閉塞し、信頼性の高い止水性を発現する。

〔発明の効果〕

この発明は以上の通りであり、このガスケットは次の効
果を奏する。

■　建築部材間目地に設けた空洞部に作業能率よく挿入
し目地を閉塞できる。

■　空洞部を密に閉塞し信頼性の高い目地の止水性を発
現する。

■　作業を屋内側からできるので、降棟が接近した狭隘
地区でも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は実施例を示すものであり、第１図はガスケ
ットの断面図、第２．３図はパネル間の空洞部に収縮し
たガスケットを挿入した状態、およびガスケットを復元
し目地を閉塞した状態の横断面図、第４図は（ａ）、　
（ｂ）、　（ｃ）はそれぞれ、ガスケットを挿入して閉
塞したパネル間空洞部の異なる態様例を示す横断面図、
第５図（ａ＞、　（ｂ）はそれぞれ、このガスケットと
横目地材を組合せ目地を閉塞したパネル壁面の縦断面図
、第６．　７．　８図はそれぞれ従来のガスケットによ
り閉塞したパネル目地の横断面図である。 １・・・パネル、２・・・ガスケット、３・・・ガスケ
ット、４・・・弾接部、５・・・突条、６・・・薄肉部
分、７・・・折曲部、８・・・溝条、９・・・空洞部、
１０・・・弾接部、１１・・・Ｘ形ブリッジ部、１２・
・・水平片、１３・・・横ガスケット、１４・・・垂直
片、１５・・・溝条、１６・・・水切材。 第１図 第２図 第３図 第６図 第４ （Ｇ） （ｂ） （ｂ） ５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）建築部材間の目地に設けた空洞部内に、閉鎖断面
   形長尺の弾性体の内部を減圧となし偏平状に収縮させて
   挿入し、次いで常圧に戻し断面形を復元させて目地を閉
   塞する建築部材間目地用ガスケットにおいて、該ガスケ
   ットは断面がＭ字とＷ字を接合した形状をなし、１組の
   対向する２側面部は建築部材に弾接する弾接部をなし、
   他の１組の対向する２側面部はそれぞれ中央長さ方向に
   沿い薄肉部分を有して内側にＶ形に折曲した折曲部をな
   し、前記弾接部の肉厚は最も大であり、薄肉部分は肉厚
   が最も小であることを特徴とする建築部材間目地用ガス
   ケット。