JPH04180697A - 電磁シールド用筐体の共振防止材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明（友電磁シールド用筐体の共振を防止してシール
ド効果を向上する共振防止材に関する。

［従来の技術］ 電磁シールド用のシールド室　箱体、キャビネット等の
筐体（よ　その構造の幾何学的要素によって決定する固
有周波数をもち、例えば第２図に示す（ｂ）のように、
共振（図に示す上方向のピーク）と反共振（図に示す下
方向のピーク）とを発生する。

この場合、共振はシールド効果を高める作用をするが、
反共振はシールド効果を減退させるように働く。

従って、シールド効果の減退をなくすために（よ何等か
の方法で反共振現象をなくす必要がある。

［発明が解決しようとする課題］ ところが従来で（よ筐体内に金属箔等で間仕切りを入れ
て、共振及び反共振（以下、慣例に従って共振と反共振
とを合わせて共振という）の発生周波数（共振周波数）
をシフトさせることにより、シールド効果の減退を防止
していたため、特定周波数でのシールド効果は改善厘鳳
できるものの、電磁シールド用筐体のシールド効果の減
退を本質的に解決することはできなかった そこで本発明（上電磁シールド用筐体の共振のＱを低下
させることにより、電磁シールド用筐体の共振を防止し
て、共振によるシールド効果の減退を本質的に解決する
ことを目的としてなされた。

［課題を解決するための手段］ 即ちこの目的を達するためになされた本発明（よ電磁シ
ールド用の筐体内に設けられ、該筐体の共振を防止する
共振防止材であって、 高分子化合物にカーボン粉末を含浸してなることを特徴
とする電磁シールド用筐体の共振防止材を要旨としてい
る。

［作用及び発明の効果］ このように構成された本発明の共振防止材によれ（′Ｌ
電磁シールド用筐体の共振のＱを下げることができ、こ
の結果、共振によるシールド効果の減退の影響を実害の
ない程度まで下げることができる。以下この理由につい
て説明する。

まず共振のＱｌ＆　　シエルクノフにより変位電流密度
と導電電流密度の比によって定義されている。

Ｑ＝＝に／ωε　　　　・・・（１） ここにεは媒質の誘電風　Ｋは導電率であるから当然電
気双極子源を仮定しており、これはＣＲ並列回路での Ｑ＝１／ωＣＲ・・・（２） に対応している。

これに倣って、ＬＲ直列回路での Ｑ＝ωＬ／Ｒ・・・（３） Ｑ＝ωμＫ　　　　　・・・（４） となる。　（但し、μは透磁率） このため、電磁シールド用筐体の内部空間に並列的に高
εの材料が、あるいは直列的に高μの材料が存在すれ（
瓜空間のＱは低下し、共振現象は著しく緩和されること
となり、これによって共振に原因するシールド効果の減
退を抑止することが可能となる。

そこで本発明で（友上記のように高分子化合物にカーボ
ン粉末を含浸することにより誘電率εの高い共振防止材
を提供し、電磁シールド用筐体の共振のＱを低下するよ
うにしている。

ラストマを使用することができる。

またカーボン粉末の高分子化合物に対する含浸量として
（よ　２０〜６０Ｖｏ　１％（体積％）が好ましく、更
に高分子化合物に対して、カーボン粉末と共にフェライ
ト粉末をＯ〜２０Ｖｏ　１％含浸させれ［′Ｌ　共振防
止材の透磁率μを高めることができるので、より有効で
ある。

また共振防止材の形状として（飄筐体の共振特性に応じ
て決定すればよいが、共振が比較的低周波数であればブ
ロック（固体）状に形成することが望ましく、共振が高
周波数であればシート状に形成することが望ましい。

［実施例］ 以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。

本実施例の共振防止材］（ヨ　　カーボン粉末を含浸さ
せた発砲ポリウレタン製のもので、第１図に示すよう１
：、略角錐状に形成されている。尚図において、高さＬ
ｌ：６００ｍｍ、底辺Ｌ２：　６２０ｍｍ、底部厚みＬ
３：５０ｍｍである。

このように形成した共振防止材１を、縦５．５−　横４
．　５ｍ、　　高さ５．０ｍの箱状のシールド室の内壁
に１個ずつ９合計６個設け、シールド効果Ｓを測定（Ｍ
ＩＬ−ＳＴＤ−２８５による、水平偏波）したこの測定
結果（ａ）を、共振防止材１を設けないシールド室のシ
ールド効果Ｓの測定結果（ｂ）と共に第２図に示す（但
し第２図は近接界に入る部で、固定継目は全面イナート
ガス溶接である。

第２図から明らかなよう（：、共振防止材１を設けない
シールド室において（よ従来技術の項で説明した通り、
共振によりシールド効果Ｓが減退しているが、共振防止
材１を設けたシールド室において（友共振が鈍化し、シ
ールド効果Ｓの減退が抑止されている。

これは本実施例の共振防止材１がカーボン粉末を含有す
ることにより高い誘電率εを有し、この誘電率εによっ
て共振のＱを低下できたためであると考えられる。

そこで次に第２図に示した共振防止材１を設けないシー
ルド室のシールド効果の測定結果（ｂ）から、シールド
効果５０ｄＢを割り込むような有害な共振周波数ｆｏ（
図に示すＡ−Ｌ点）を求め、各共振周波数ｆＯ毎］二共
振防止材１を設けることにより低下したＱの量（低下量
）△Ｑと、シールド効果Ｓの改善量△Ｓと、を夫々求め
たこの結果、即ち共振周波数に対するＱの低下量ΔＱ及
びシールド効果Ｓの改善量△Ｓを線図で表すと、夫々、
第３図及び第４図に示す如くなり、これをまとめると吹
製に示す如くなる。

尚Ｑの低下量ΔＱの算出に当たって（ｉ　各共振周波数
ｆｏにおいて２×半値幅＝△ｆＯとおくと、Ｑ＝ｆｏ／
△ｔ　ｏ　　　−（５） によりＯを求めることができるので、まず上記各測定結
果（ａ）（ｂ）における各共振周波数ｆ。

でのＱを求め、各共振周波数ｆＯ毎にＱの差△Ｑを求め
る、といった手順で行つＬ 上記演算の結果、第３図から明かなよう１ミ本実施例の
共振防止材１によれ（′Ｌ共振周波数ｆＯが低い程、Ｑ
の低下量ΔＱが小さく、Ｑ低下に対する効果が小さくな
る傾向があるのに対し、シールド効果Ｓの改善量△Ｓと
共振周波数との直接の関連性は薄いことがわかった。即
ち、シールド効果ＳはＱ以外の要因もあるので、共振防
止材１によるＱの低下量△Ｑとシールド効果Ｓの改善量
△Ｓとは１対］に対応しないが、Ｑの低下に伴いシール
ド効果Ｓを改善できることが確認できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の共振防止材の形状を表す斜視図、第２
図は実施例の共振防止材を設けたシールド室のシールド
効果（ａ）及び共振防止材を設けていないシールド室の
シールド効果（ｂ）の測定結果を表す線図、第３図は実
施例の共振防止材を設けたシールド室の共振周波数に対
するＱの低下量△Ｑを表す線図、第４図は実施例の共振
防止材を設けたシールド室の共振周波数に対するシール
ド効果Ｓの改善量△Ｓを表す線図、である。 １−・・共振防止材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電磁シールド用の筐体内に設けられ、該筐体の共振を防
   止する共振防止材であつて、 高分子化合物にカーボン粉末を含浸してなることを特徴
   とする電磁シールド用筐体の共振防止材。