JPH04176368A - 塗装鋼材 - Google Patents

塗装鋼材

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JPH04176368A
JPH04176368A JP30463790A JP30463790A JPH04176368A JP H04176368 A JPH04176368 A JP H04176368A JP 30463790 A JP30463790 A JP 30463790A JP 30463790 A JP30463790 A JP 30463790A JP H04176368 A JPH04176368 A JP H04176368A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗装鋼材に関し、更に、詳しくは熱水環境で
の塗料塗膜と鋼材との間の接着性が優れた塗装鋼材に関
する。
(従来の技術) 鋼材はしばしば周囲の環境に対する防食手段を講するこ
となく大気中、地中、海中等にさらされるとかなり腐食
する。この防食対策として、化学的安定性の優れたエポ
キシ樹脂、ポリウレタンのような熱硬化性樹脂系の塗装
が施されている。近年、エネルギー需要の増大による海
底や極地の石油、重質油、地熱などの責源開発や冷暖房
の地域集約化が活発化するに伴い、鋼構造物、ラインパ
イプや鋼配管に被覆した塗装塗膜の高温節水環境での接
着性の保持が重要である。
一般にエポキシ樹脂やポリウレタンは分子内に極性基を
有するため、鋼材の表面に対する接着性は良い。しかし
ながら、海水や塩水などの電解質を含む環境や湿潤土壌
中に浸漬すると、常温近傍の温度下で短期間に接着強度
の低下を起し、鋼材と塗装間に錆が発生する。このよう
な課題に対して、例えば熱水配管の内面防食に対しては
特開昭61−35942号に示される如く、鋼管の内面
にシリコン樹脂、エポキシ樹脂および変性アミンを主成
分とする有機樹脂と含水ケイ酸マグネシウムおよび金属
亜鉛粒を主成分とする無機顔料とからなる複合塗膜を形
成させた内面被覆鋼管、該複合塗料塗膜と鋼管の間にク
ロメート被覆を介在させた内面被覆鋼管の提案がある。
(発明が解決しようとする課題) 前記特開昭61−35942号で提案されたシリコン樹
脂、エポキシ樹脂および変性アミンを主成分とする有機
樹脂と含水ケイ酸マグネシウムおよび金属亜鉛粒を主成
分とする無機顔料とからなる複合塗料塗膜は、1年程度
の地熱還元熱水環境、温泉水環境あるいは塩水環境での
使用では、ブリスタ、錆、塗膜剥離等の外観状の劣化は
見られない、しかしながら、該複合塗料塗膜と鋼材の間
の密着力が徐々に低下し、2年程度の使用では塗膜剥離
を起して防食性が損なわれる欠点がある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく、熱水環境で
長期に亙って鋼材と塗料塗膜の密着力を保持できる防食
塗料の開発を鋭意検討した。その結果、2官能エポキシ
樹脂、特定の分子構造を有するアミノフェノール型3官
能エポキシ、分子鎮末端にシラノール基を有するシリコ
ーンプレポリマー、有機チタネート、アミン系硬化剤ま
たはジシアンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤
の混合硬化剤を用いることによって前述の問題点を解決
できることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明の要旨とするところは、 1、下地処理を施した鋼材の表面に、下記の(a) 、
 (b) 、 (c) 、 (d) 、 (e)および
(f)の6成分を必須成分とする防食塗料を塗装したこ
とを特徴とする塗装鋼材 (a)2官能エポキシ樹脂 (b)アミノフェノール型3官能エポキシ樹脂 (c)分子鎮末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化
剤とイミダゾール系硬化剤 の混合硬化剤 (f)無機顔料 2、アミノフェノール型3官能エポキシ樹脂が下記の■
、■、■のいずれかの分子構造を有するアミノフェノー
ル型3官能エポキシの単独、またはこれらの混合物であ
ることを特徴とする前記1項記載の塗装鋼材。
3、分子鎖末端にシラノール基を有するシリコーンプレ
ポリマーが末端シラノールポリジメチルシロキサン、末
端シラノールポリジフェニルシロキサンまたは末端ポリ
ジメチルジフェニルシロキサンであることを特徴とする
前記1項記載の塗装鋼材。
4、有機チタネートがトリエタノールアミンチタネート
であることを特徴とする前記1項記載の塗装鋼材。
5、アミン系硬化剤がエピクロルヒドリンとm−キシレ
ンジアミンの縮合物であることを特徴とする前記1項記
載の塗装鋼材。
6、鋼材の下地処理として、クロメート処理を施したこ
とを特徴とする前記1項記載の塗装鋼材。
即ち、本発明は第1図に示す如く、鋼材10表面に、前
記の(a) 、 (b) 、 (c) 、 (d) 、
 (e)および(f)を必須成分とする防食塗料塗wA
2を塗装した塗装鋼材、及び第2図に示す如く鋼材1の
表面にクロメート処理液IJi 3、前記の(a) 、
 (b) 。
(c) 、 (d) 、 (e)および(f)成分を必
須成分とする防食塗料塗g2を積層した塗装鋼材であっ
て、いずれも熱水環境で長期に亙フて鋼材と防食塗料塗
膜の密着力を保持して防食性に優れた塗装鋼材に関する
ものである。
以下、本発明に付き説明する。
まず、本発明に用いる鋼材とは、炭素鋼、ステンレス鋼
等の合金鋼でできた鋼管、形鋼、鋼板、棒鋼、及び鋼製
の成形品や構造物などで、屋外、地中、地上、海底など
で広く用いられるものである。また鋼材の表面に亜鉛、
アルミニウム、クロム、ニッケル等のメツキ層、亜鉛−
鉄、亜鉛−ニッケル等の合金メツキ層、メツキ層あるい
は合金メツキ層中にシリカ、シリカアルミナ、酸化チタ
ン等の無機微粒子を分散させた分散メツキ層を設けた鋼
材も利用できる。
本発明の防食塗料とは、(a)成分である2官能工ポキ
シ樹脂100重量部に(b)成分であるアミノフェノー
ル型3官能エポキシ樹脂を1〜200重量部、(c)成
分である分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコー
ンポリブレマーを5〜70重量部、(d)成分である有
機チタネートを0.01〜5重量部、(e)成分である
アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤とイ
ミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、と(f)成分である
無機顔料を混合した防食塗料である。
上記の(a)成分である2官能エポキシとはビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル、ビスフェノールADの
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールFのジグリシジ
ルエーテルのいずれかの2官能エポキシの単独、または
これらの混合物である。高温の接着性を保持する観点か
らは、エポキシ当量が170〜250の範囲のものが望
ましい、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルとし
ては、例えば油化シェルエポキシ社製のエピコート82
7、エビコー)82II、エピコート834等が利用で
きる。ビスフェノールADのジグリシジルエーテルとし
ては、例えば三井石油化学社製のエボミックR710、
エボミックR7108等が利用できる。また、ビスフエ
ノールFのジグリシジルエーテルとしては、例えば油化
シェルエポキシ社製のエピコート807等が利用できる
(b)成分であるアミノフェノール型3官能エポキシと
は、下記の■、■、■のいずれかの分子構造を有するア
ミノフェノール型3官能エポキシである。
これらのアミノフェノール型3官能エポキシは、熱水浸
漬後の鋼材と防食塗膜との密着力の保持に著しい効果が
ある。■の分子構造を有するアミノフェノール型3官能
エポキシとしては油化シェルエポキシ社製のエピコート
YX−4およびエピコートYX−4を蒸留して精製した
エピコートYX−4L等が利用できる。■の分子構造を
有するアミノフェノール型3官能エポキシとしては住友
化学工業社製のELM−120等が利用で包る。
また、■の分子構造を有するアミノフェノール型3官能
エポキシとしては住友化学工業社製のELM−100等
が利用できる。アミノフェノール型3官能エポキシの配
合に関しては、前記のエポキシ樹脂100重量部に対す
るアミノフェノール型3官能エポキシの混合量が1〜2
00重量部の範囲になるように混合することが望ましい
。該配合量が1重量部未満および200重量部越では前
記の効果が殆どない。
(c)成分である分子鎖の末端にシラノール基を有する
シリコーンプレポリマーとしては、分子鎖の末端に反応
性に優れたシラノール基を有する末端シラノールポリジ
メチルシロキサン、末端シラノールポリジフェニルシロ
キサンまたは末端シラノールポリジメチルジフェニルシ
ロキサンであって、長期の熱水浸漬後の鋼材と防食!!
!膜との間の密着力の保持に必須である。ここで言う末
端シラノールポリジメチルシロキサンとは の分子構造を有する両末端に反応性の優れたシラノール
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が700〜4200の範囲のものが望
ましい、市販品としては、チッソ社製のps339y7
、PS340 、 PS340.S、PS341等が用
いられる。
末端シラノールポリジフェニルシロキサンとは、 の分子構造を有する両末端に反応性の優れたシラノール
基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐熱水性
の面からは分子量が1000〜1400の範囲のものが
望ましい。市販品としては、チッソ社製のpsoao等
が用いられる。
末端シラノールポリジメチルジフェニルシロキサンとは
、 Ca Hs  CH3Ca )I s    Ca t
l sの分子構造を有する両末端に反応性の優れたシラ
ノール基を有するシリコーンプレポリマーであって、耐
熱水性の面からは分子量が950〜5000の範囲のも
のが望ましい。市販品としては、チッソ社製のPSO8
4、PSO85、PSO88等が用いられる。上記の分
子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーンプレポリ
マーは反応性の極めて優れたシラノール基によって防食
塗料に配合して硬化させる過程で2官能エポキシ樹脂と
アミン系硬化剤、またはジシアンジアミド系硬化剤、イ
ミダゾール系硬化剤との架橋反応の際に一緒に架橋構造
に組み込まれて一体化し耐熱・熱水性の向上に甚大な効
果を発現する。分子鎖の末端にシラノール基を有するシ
リコーンプレポリマーの配合量に関しては、2官能工ポ
キシ樹脂100重量部に対するシリコーンプレポリマー
の配合量が5〜70重量部の範囲になるように配合する
ことが望ましい、該配合量が5重量部未満および70重
量部越では熱水浸漬後の塗膜の密着性が低下する傾向に
ある。
(d)成分である有機チタネートとしては、耐熱・熱水
性の面から、トリエタノールアミンチタネートが望まし
い。市販品としては、三菱瓦斯化学社製の「有機チタネ
ートTEATJ等を用いることができる。有機チタネー
トはシリコーンプレポリマーのシラノール基、2官能エ
ポキシ樹脂とアミン系硬化剤、またはジシアンジアミド
系硬化剤、イミダゾール系硬化剤との架橋反応を均一化
・促進し、防食塗膜内の確性分を一体化して耐熱・熱水
性を向上するのに必須である。有機チタネートの配合量
に関しては、2官能工ポキシ樹脂100重量部に配合す
る有機チタネートの配合量が0.01〜5重量部の範囲
になるようにするのが望ましい。該配合量が0.01重
量部未満および5重量部越では熱水浸漬後の塗膜の密着
力が低下しがちである。
次に(e)成分であるアミン系硬化剤とジシアンジアミ
ド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤につい
て説明する。アミン系硬化剤としては、耐熱水性の面か
ら、エピクロルヒドリンと1−キシレンジアミンの縮合
物である下記の分子構造 を持つ変性ポリアミンが望ましい。該変性ポリアミンは
、塗膜の熱水浸漬後の密着力を保持するのに必須である
。市販品としては、三菱瓦斯化学社製のガスカミン03
28 (nが0〜12のものの混合物) 、6328S
  (nが1〜12のものの混合物)を利用できる。該
アミン系硬化剤の配合に関しては、防食塗料組成物(ア
ミン系硬化剤を除く)のエポキシ当量とアミン系硬化剤
の活性水素当量の混合比で0.6〜2.0の範囲が望ま
しい。該混合比が0.6未満および2.0越では熱水浸
漬後の塗膜の密着力が低下する。
ジシアンジアミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混
合硬化剤とは、ジシアンジアミドまたはジシアンジアミ
ド変性物とイミダゾール化合物の混合物である。ジシア
ンジアミドとはH H2N C811CN の分子構造を有し、例えば油化シェルエポキシ社製tf
) 1 ヒキュ7 DICY−7、エヒキュ7 DIC
Y−15等の一般市販品のジシアンジアミドである。ま
たジシアンジアミド変性物としては、例えば油化シェル
エポキシ社製のエビキュア108FF、日本チバガイギ
ー社製のアラルダイトHT2844等を用いることがで
診る0本発明に用いる防食塗料にこれらのジシアンジア
ミド系硬化剤を用いると耐熱水性が向上する。ジシアン
ジアミド系硬化剤の配合に関しては、前記の2官能エポ
キシ樹脂(a) 100 I!量部に対するジシアンジ
アミド系硬化剤の添加量が3〜20重量部の範囲になる
ように添加する。該添加量が3重量部未満の場合および
20重量部越では耐熱水性が低下しがちである。イミダ
ゾール系硬化剤とは、なる分子構造を有するイミダゾー
ルを変性した硬化剤で、例えば第9表に示すような一般
市販のものが利用できる。これらのイミダゾール系硬化
剤は前記のジシアンジアミドまたはジシアンジアミド変
性物と組合せて用いることによって、耐熱水性の向上に
著しい効果がある。イミダゾール系硬化剤とジシアンジ
アミドまたはジシアンジアミド変性物の組合せに関して
は、両硬化剤の種類の組合せは自由でも良好な結果が得
られる。イミダゾール系硬化剤の配合量に関しては、前
記の2官能エポキシ樹脂(a) 100重量部に対する
イミダゾール系硬化剤の添加量が3〜20重量部の範囲
になるように添加する。
該添加量が3重量部未満および20重量部越では、熱水
浸漬後の塗膜の密着力が低下する傾向にある。
(f)成分である無機顔料としてはチタン工業社製のに
R380等の酸化チタン、日本アエロジル社製のアエロ
ジル200等のシリカ、日本アエロジル社製のアエロジ
ルCOに84等のシリカアルミナ、林化成社製のタルカ
ンパウダーPKP等のタルク、瀬戸窯業原料社製のりブ
ライトRD100等の白雲母、クラレ社製の200にI
等のスジライトマイカ、チタン工業社製のマビコイエロ
ー等ノ合成酸化鉄誉、チタン工業社製のマビコレッド等
の合成酸化鉄赤、第−稀元素化学工業社製のZSPII
O等のりん酸ジルコニウム、三菱化成社製の#3150
等のカーボンブラック、第−稀元素化学工業社製の珪酸
ジルコニウムや酸化ジルコニウム、菊池色素工業社製の
シンクロZTO等のジンククロメート、菊池色素工業社
製等のストロンチウムクロメート、林化成社製の5TA
TINTONE−W等のカオリンクレー等の一般市販の
無機顔料が利用できる。上記の無機顔料は、耐熱水性の
面から、(a)成分である2官能エポキシ100重量部
当り該無機顔料を1〜50重量部添加することが望まし
い。
また、本発明の塗装鋼材に耐陰極剥離性が必要な場合に
は、シリカ系クロメート処理剤、シリカ−りん酸系クロ
メート処理剤等を用いる。
シリカ系クロメート処理剤としては、例えばトウモロコ
シデンプン等の高分子有機質還元剤で全クロムに対する
6価クロムの重量比が0.35〜0.65の範囲になる
ように部分還元したクロム酸(cr(h)水溶液にシリ
カ微粉末を添加したクロメート処理剤を利用できる。ま
た、シリカ−りん酸系クロメート処理剤としては、例え
ばデンプンをアミログルコシダーゼ等の加水分解酵素で
部分的に加水分解して製造したデキストリン等の高分子
有機質還元剤、部分ケン化ポリ酢酸ビニル等の合成水溶
性高分子還元剤で全クロムに対する6価クロムの重量比
が0.35〜0.65の範囲になるように部分還元した
クロム酸(crO3)とりん酸の混合水溶液にシリカ、
シリカ−アルミナ等のシリカ系微粉末を添加したクロメ
ート処理剤を利用できる。
次に本発明による塗装鋼材の製造法について、内面塗装
鋼管の場合を例にとり説明する。
内面塗装鋼管は、例えば第3図に示す方法で得ることが
できる。即ち、スケールなどを除去した鋼管1の内面に
、内面塗装機4によって本発明の防食塗料を塗装し、加
熱装置5によって加熱硬化させる。上記の如き製造法の
場合、鋼管1の内面にクロメート処理剤を塗布し焼き付
けてからのち、内面塗装機4によって本発明の防食塗料
を塗装する方法などによって本発明の内面塗装鋼管を得
る。上記の防食塗料の塗装方法としてはスプレー塗装機
によるスプレー塗装、ロール塗布、しごき塗り、刷毛塗
り、こて塗り、流し塗りなど従来公知の方法の中から選
択して用いる。
(発明の作用) 以上のようにして得た本発明による塗装鋼材の一部断面
は、第1図と第2図に示す通りのものであり、図中1は
酸洗またはブラスト処理などにより油分、スケールなど
を除去した鋼材、2は下記の(a) 、 (b) 、 
(c) 、 (d) 、 (e)および(f)の6成分
を必須成分とする防食塗料、 (a)2官能エポキシ樹脂 (b)アミノフェノール型3官能エポキシ樹脂 (c)分子鎖末端にシラノール基を有するシリコーンプ
レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化
剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤 (f)無機顔料 3はクロメート処理被膜を各々示している。
また、図中2は1.0〜10 mmの厚み、3は全クロ
ム重量換算で250〜1200mg/m’の付着量を有
していると良好な結果が得られる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実 施 例) 本発明の防食塗料の調合例1 攪拌装置のついたセパラブルフラスコにビスフェノール
Aのグリシジルエーテルであるエビコー)−828(油
化シェルエポキシ社製)100重量部を入れ、80℃に
加温し攪拌しながら、アミノフェノール型3官能エポキ
シ樹脂のひとつであるエピコートYX−4を50重量部
、末端シラノールポリジメチルシロキサンであるPS3
40(チッソ社製)25重量部、トリエタノールアミン
チタネート(三菱瓦斯化学社製)0.5重量部、酸化チ
タンであるに8380  (チタン工業社製)20fi
量部を順次添加し室温まで放冷したのち、m−キシレン
ジアミンとエピクロルヒドリンの縮合物であるガスカミ
ン632B (三菱瓦斯化学社製)27重量部を加え混
合して本発明による防食塗料1を得た。
本発明の防食塗料の調合例2 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテルであるエピコート828
を第3表の2官能エポキシ樹脂に変えて本発明による防
食塗料2〜6を調合した。
本発明の防食塗料の調合例3 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、アミノフェ
ノール型3官能エポキシ樹脂であるエピコートYX−4
をELM−100(住友化学工業社製)とELM−12
0(住友化学工業社製)に変えて、本発明による防食塗
料7と8を調合した。
本発明の防食塗料の調合例4 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、アミノフェ
ノール型3官能エポキシ樹脂の添加量を変えて、本発明
による防食塗料9〜14を調合した。
本発明の防食塗料の調合例5 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、末端シラノ
ールポリジメチルシロキサンであるPS340を第4表
に示す分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーン
プレポリマーに変えて、本発明による防食塗料15〜2
1を調合した。
本発明の防食塗料の調合例6 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、分子鎖の末
端にシラノール基を有するシリコーンプレポリマーの配
合量を変えて、本発明による防食塗料22〜37を調合
した。
本発明の防食塗料の調合例7 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、有機チタネ
ートの配合量を変えて、本発明による防食塗料38〜3
9を調合した。
本発明の防食塗料の調合例8 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、ガスカミン
6328をガスカミンG328Sに変えて、本発明によ
る防食塗料40を調合した。
本発明の防食塗料の調合例9 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、ガスカミン
6328の配合量を変えて゛、本発明による防食塗料4
1〜42を調合した。
本発明の防食塗料の調合例10 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、ガスカミン
6328を第5表のジシアンジアミド系硬化剤と第9表
のイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤に変えて、本発明
による防食塗料43〜51を調合した。
本発明の防食塗料の調合例11 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、ジシアンジ
アミド系硬化剤と第6表のイミダゾール系硬化剤の添加
量を変えて、本発明による防食塗料51〜53を調合し
た。
本発明の防食塗料の調合例12 本発明の防食塗料の調合例1と同じ方法で、酸化チタン
であるKR380を第7表の無機顔料に変えて、本発明
による防食塗料54〜64を調合した。
以上の本発明による防食塗料の配合を第1表に示す。
防食塗料の比較例1 特開昭61−35942号に該当する防食塗料として、
下記の配合割合からなる三重油脂化工社製の比較防食塗
料1を用いた□。
・エポキシ樹脂       30重量部・シリコン樹
脂       50重量部・変性アミン      
  20重量部・含水ケイ酸マグネシウム 150重量
部・亜鉛末          50重量部・溶剤  
         30重量部防食塗料の比較例2 本発明の防食塗料の必須構成成分(a) 、 (b) 
(c) 、 (d) 、 (e) 、 (f)のうち1
成分を欠く比較防食塗料2〜7を調合した。これらの比
較防食塗料の配合を第2表に示す。
鋼管(外径200A、板厚5.8mm 、管長in)の
内面をグリッドブラスト処理し、その内表面にシリカ系
クロメート処理剤またはシリカ−りん酸系クロメート処
理剤を全クロム付着量が350mg/m’になるように
塗布して焼き付けた。次いで、本発明による防食塗料1
〜64を膜厚が700μになるようにスプレー塗装し、
加熱硬化させて本発明による内面防食塗装鋼管を製造し
た。
比較例として本発明の防食塗料の変わりに、特開昭61
−35942号に該当する比較防食塗料1または本発明
の防食塗料の必須構成成分(a) 、 (b) 。
(c) 、 (d) 、 (e) 、 (f)のうち1
成分を欠く比較防食塗料2〜5を用いて作成した内面塗
装鋼管を製造した。
これらの内面塗装鋼管を95〜98℃の熱水輸送配管の
一部に連結し、5年間の実配管試験に供試した。試験後
、塗膜の外観観察[ブリスタの発生の有無、剥離の有無
〕を行なフた。更に試験前と試験後の塗膜と鋼材の間の
密着性をJISに5400に記載の基盤目試験の規定に
従って測定した。密着性の測定結果は0〜1oの評点(
10点満点)で表した。試験結果を第8表に示す、尚、
第8表に記載の実配管試験後の塗膜観察結果で「異常な
しJとの記載は、塗膜のふくれ、ブリスタ発生が何れも
見られなかフたことを示す。
′!J8表の結果からも明らかなように、(a)2官能
エポキシ樹脂、(b)アミノフェノール型3官能エポキ
シ樹脂、(c)分子鎖末端にシラノール基を有するシリ
コーンプレポリマー、(d)有機チタネート、(e) 
 アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化剤と
イミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、(f)無機顔料の
6成分を必須成分とする本発明による防食塗料を用いた
内面塗装鋼管(第8表の1〜188)は、特開昭61−
35942号に該当する防食塗料(第8表の比較例の1
〜3)および本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分
のうち1つを欠く防食塗料(比較例4〜21)に比較し
て、5年間の実配管試験の後も、かつ塗膜の密着力の低
下も殆ど無く、格段に優れた耐熱水性を示す。これに対
して、特開昭61−35942号に該当する防食塗料(
第8表の比較例の1〜3)を塗装した内面塗装鋼管では
実配管ぢ験後の塗膜に剥離とブリスタの発生が見られ、
且つ塗膜の密着力が大幅に低下し実用に供試難い。また
、本発明の(a)〜(f)の6つの必須成分のうち1つ
を欠く防食塗料(比較例の4〜21)では5年間の実配
管試験後の塗膜に剥離とブリスタの低下が見られ、且つ
塗膜の密着力が低下して防食性が損なわれる。
第3表 ts4表 第5表 第  7  表 第9表 (発明の効果) 実施例からも明らかように、下地処理を施した鋼材の表
面に(a)2官能エポキシ樹脂、(b)アミノフェノー
ル型3官能エポキシ樹脂、(c)分子鎖の末端にシラノ
ール基を有するシリコーンプレポリマー、(d)有機チ
タネート、(e) アミン系硬化剤またはジシアンジア
ミド系硬化剤とイミダゾール系硬化剤の混合硬化剤、(
f)無機顔料の6成分を必須成分とする本発明の防食塗
料を塗装すれば、長期に亙って耐熱水性に優れた塗装鋼
材が得られる顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明による塗装鋼材の一部断面図、
第3図は本発明による塗装鋼材の製造法の一例として内
面塗装鋼管の製造法を示す説明図である。 1:鋼材 2;下記の(a) 、 (b) 、 (c) 、 (d
) 、 (e)および (f)の6成分を必須成分とす
る防食塗料塗膜(a)2官能エポキシ樹脂 (b)アミノフェノール型3官能エポキシ樹脂 (c)分子鎖の末端にシラノール基を有するシリコーン
プレポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤またはジシアンジアミド系硬化剤
とイミダゾール系硬化剤の 混合硬化剤 (f)無機顔料 3 クロメート処理被膜 4:内面塗装機 5:加熱装置 他4名 第1図 第2図 3 クロメート処理被膓

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下地処理を施した鋼材の表面に、下記の(a)、(
    b)、(c)、(d)、(e)および(f)の6成分を
    必須成分とする防食塗料を塗装したことを特徴とする塗
    装鋼材 (a)2官能エポキシ樹脂 (b)アミノフェノール型3官能エポキシ樹脂 (c)分子鎖末端にシラノール基を有するシリコーンプ
    レポリマー (d)有機チタネート (e)アミン系硬化剤または、ジシアンジアミド系硬化
    剤とイミダゾール系硬化剤 の混合硬化剤 (f)無機顔料 2、アミノフェノール3型官能エポキシ樹脂が下記の[
    1]、[2]、[3]のいずれかの分子構造を有するア
    ミノフェノール型3官能エポキシの単独、またはこれら
    の混合物であることを特徴とする請求項1記載の塗装鋼
    材。 [1]▲数式、化学式、表等があります▼ [2]▲数式、化学式、表等があります▼ [3]▲数式、化学式、表等があります▼ 3、分子鎖末端にシラノール基を有するシリコーンプレ
    ポリマーが末端シラノールポリジメチルシロキサン、末
    端シラノールポリジ フェニルシロキサンまたは末端ポリジメチルジフェニル
    シロキサンであることを特徴とする請求項1記載の塗装
    鋼材。 4、有機チタネートがトリエタノールアミンチタネート
    であることを特徴とする請求項1記載の塗装鋼材。 5、アミン系硬化剤がエピクロルヒドリンとm−キシレ
    ンジアミンの縮合物であることを特徴とする請求項1記
    載の塗装鋼材。 6、鋼材の下地処理として、クロメート処理を施したこ
    とを特徴とする請求項1記載の塗装鋼材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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