JPH04175510A - 動圧軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は動圧軸受装置に関し、例えばレーザビームプリ
ンタなどに使用される偏向走査装置に使用される回転装
置に関するものである。

［従来技術］ 近年、高速あるいは高精度な回転を行う回転装置に関す
る要求は高まって来ており、特にレーザビームプリンタ
などでは高精度な回転装置を得るために、非接触で回転
する動圧軸受が用いられている。一方、低コスト化の要
求も高く動圧軸受のコストダウンの要求が高まっている
。

第４図は動圧軸受を用いたレーザビームプリンタの偏向
走査装置を示す図である。回転軸１とスリーブ２は回転
可能に嵌合されており、スリーブ２の下端部には樹脂に
より成形されたスラスト板３が固定板４に接着などによ
り固定され、さらに外′８５にネジ止めされ固定されて
いる。回転軸１にはフランジ６が固定され、フランジ６
の上部には回転多面鏡７が、下部には駆動用マグネット
８を固定したヨーク９が固定されており、駆動用マグネ
ット８と、対向する位置には外筒５に固定されたステー
タ１０が配置されている。ここで、スラスト板３には回
転軸１の端部と対向する面に浅溝１１が刻設され動圧ス
ラスト軸受が形成されている。また、回転軸１の外周面
には、スリーブ２の内周面と対向する位置にヘリングボ
ーン状の浅溝１４が刻設され動圧ラジアル軸受が形成さ
れており、さらに、スリーブ開口部近傍には動圧スラス
ト軸受側に潤滑液体が流れるようなスパイラル状の浅溝
１５が刻設されている。また、スリーブ２には前記へリ
ングボーン状の浅溝１４と前記スパイラル状の浅溝１５
の間の位置に凹部１６を設けるとともに、小径孔１７を
設けることによフて潤滑流体に液体（油、グリースなど
）を用いた動圧軸受の安定性を確保している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来例では、■スラスト板３を固定
板４に配置し、さらにこれを外筒５にネジ止めなどによ
り固定するようにしているため、部品点数が増えてコス
トが高くなる、■スラスト板３を直接スリーブ２に圧入
するとスラスト板３の軸受面が変形し、軸受特性が安定
しない、■スラスト板３を圧入などにより固定した場合
は、軸方向力を軸に加えた場合に、スラスト板３に抜け
が生じたりする場合がある、などの欠点があった。

本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、
定コストで、軸受特性が安定した信頼性の高い動圧軸受
装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本発明では、相互に回転可能に
嵌合する軸とスリーブとを有し、軸の外周面とスリーブ
内周面との間に動圧ラジアル軸受を構成するとともに、
軸の一端部側で軸方向力を支持するスラスト部材がスリ
ーブに取付けられた動圧軸受装置において、スラスト部
材として、スラスト部材のスリーブ取付面と軸方向力を
支持する軸受面との間に段差を有するように樹脂材料に
よって一体成形したものを用いるようにしている。

スラスト部材は、例えば、スリーブに対し圧入によって
固定され、あるいは、スリーブに対し圧入するとともに
係止手段によって固定される。

［作用］ この構成において、スラスト部材は、樹脂材料を用いた
一体成形により、複数の部品を要することなく低コスト
で構成される。そして、スラスト部材は、スリーブ取付
面と軸方向力を支持する軸受面との間に段差を有するも
のであるため、スラスト部材がスリーブに対し圧入して
固定されている場合でも、軸受面に変形が生じておらず
、したがって動圧スラスト軸受としての特性が損なわれ
ていない。また、前記段差により、軸受面に隣接するス
ラスト部材の側面とスリーブとの間に空間が生じており
、これか潤滑油の油溜りとなるため、油切れなどのない
駆動が行なわれる。さらに、スラスト部材をスリーブに
対し圧入するとともに係止手段によって固定した場合は
、抜けが生じたりするおそれもない。

したがって、定コストで信頼性の高い構成により、軸受
特性が安定した動作が行なわれる。

［実施例コ 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。

嶌１ｄ１１ 第１図は、本発明の第１の実施例に係る動圧軸受装置を
示す断面図である。第４図と同一部材で機能が同じもの
については同一番号を符し説明を省略する。

この装置においては、第１図に示すように、回転軸１と
スリーブ１０２は相互に回転可能に嵌合され、スリーブ
１０２の下端部には、樹脂により一体成形されたスラス
ト部材１０３が圧入により固定されている。スラスト部
材１０３には、回転軸１の端部と対向するスラスト軸受
面１０３Ａと、スリーブ１０２と圧入された際に突当る
取付面１０３Ｂとの間でわずかな段差（０，１〜３ＩＩ
Ｉｆｆ１程度）が設けられている。回転軸１の端部と対
向するスラスト軸受面１０３Ａには浅溝１１が刻設され
動圧スラスト軸受が形成されている。また、スラスト軸
受面１０３Ａ＆：ｌＩＩ接するスラスト部材１０３の側
面とスリーブ１０２との間には、空間１０４が存在する
。

この構成によれば、取付面１０３Ｂとスラスト軸受面１
０３Ａとの間に段差がありかつこれにより空間１０４が
存在するため、スラスト部材１０３は、スラスト軸受面
１０３Ａに変形を生じさせることなくスリーブ１０２に
圧入される。したがって、圧入に際しても、動圧スラス
ト軸受としての特性を損なうことがない。また、段差が
わずか（０，１〜３ｍｍ程度）のため、成形時の精度出
しが、例えば取付面１０３Ｂとスラスト軸受面１０３Ａ
との平行度、寸法精度などに関して容易に行われる。さ
らに、段差部の空間１０４は、潤滑油の油溜りとなるた
め、動圧軸受に油切れなどのない安定した駆動が行なわ
れる。

ＩＬ±ユ 第２図は本発明の第２の実施例に係る動圧軸受装置の要
部を示す断面図である。スラスト部材２０３の外周部に
は、突起部２０５が設けられており、スリーブ２０２へ
の圧入に際しては、スリーブ２０２の内周部に設けられ
た凹部２０２ａに突起部２０５が係止されるようになっ
ている点が、第１の実施例の場合と異なる。

これによれば、回転軸１を介してスラスト部材２０３に
軸方向力が加わった場合においても、スラスト部材２０
３は、スリーブ２０２に対し前記係止手段によって固定
されているため、抜は出したり位置が変わったりするこ
とがなく、さらに信頼性の高い安定した動作が行なわれ
る。

Ａ１自」ｌ ′ｓ３図は本発明の第３の実施例に係る動圧軸受装置を
示す断面図である。ここでは、樹脂により一体成形され
たスラスト部材３０３は、回転軸１の端部と対向する面
３０３Ａに球面状のピボットが形成されており、これに
よりほぼ点接触となるすべり軸受を形成している。ここ
でも、球面状のピボットが形成されたすべり軸受面３０
３Ａと、スリーブ１０２に圧入された際に突当たる取付
面３０３Ｂとでわずかな段差（０，１〜３ｍｍ程度）が
設けられている。

この構成の場合においても、取付面３０３Ｂとすべり軸
受面３０３Ａとに段差があり、かつそこに空間１０４が
形成されているため、スラスト部材３０３は、すべり軸
受面３０３Ａに変形が生じることなくスリーブ１０２に
圧入される。したがって、回転軸１との接触点が偏心し
て摩擦が大きくなったり寿命が短くなることがなく、安
定した軸受特性による動作が行なわれる。

なお、以上の説明においては、スラスト部材に段差部を
設けることにより、軸受面が凸状になる場合について説
明したが、この代りに凹状になるようにしても、圧入時
の変形は若干発生するが、はぼ同様の効果を得ることが
できる。また、軸１が回転する場合についてのみ述又た
が、軸１が固定であってスリーブが回転する場合におい
ても、全く同様の効果を得ることができる。さらに、ス
ラスト部材を、その一部を金属材料とし、樹脂によりイ
ンサート成形などによって一体成形したものとしてもよ
い。

［発明の効果］ 以上説明したように、スラスト部材を樹脂材料により一
体成形で構成するとともに、スラスト部材の軸受面とス
リーブ取付面との間に段差を設けるようにしたため、部
品点数を削減して装置の低コスト化を図ることができる
とともに、軸受特性をより安定したものにすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例に係る動圧軸受装置を
示す断面図、 第２図は、本発明の第２の実施例に係る動圧軸。 受装置の要部を示す断面図、 第３図は、本発明の第３の実施例に係る動圧軸受装置を
示す断面図、そして 第４図は、従来例に係る動圧軸受装置を示す断面図であ
る。 １：回転軸、 ２．１０２．２０２ニスリーブ、 ３．１０３．２０３．３０３ニスラスト部材、１１：動
圧スラスト軸受を形成するための浅溝、 １４　動圧ラジアル軸受を形成するための浅溝。 第２図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）相互に回転可能に嵌合する軸とスリーブとを有し
   、軸の外周面とスリーブ内周面との間に動圧ラジアル軸
   受を構成するとともに、軸の一端部側で軸方向力を支持
   するスラスト部材がスリーブに取付けられた動圧軸受装
   置において、スラスト部材は、スラスト部材のスリーブ
   取付面と軸方向力を支持する軸受面との間に段差を有し
   、樹脂材料によって一体成形されたものであることを特
   徴とする動圧軸受装置。
2. （２）スラスト部材は、スリーブに対し圧入によって固
   定されることを特徴とする請求項１記載の動圧軸受装置
   。
3. （３）スラスト部材は、スリーブに対し圧入されるとと
   もに係止手段によって固定されることを特徴とする請求
   項１記載の動圧軸受装置。