JPH04173717A

JPH04173717A - 皮膚外用剤

Info

Publication number: JPH04173717A
Application number: JP30150990A
Authority: JP
Inventors: Noriko Otsuka; 紀子大塚; Seiji Kikuta; 聖治規矩田
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-11-07
Filing date: 1990-11-07
Publication date: 1992-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、多不飽和脂肪酸又はその誘導体を酸化させる
ことなく、安定に保存することができる皮膚外用剤に関
する。

〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕

従来、脂肪酸は皮膚の角質の水分保持に関与することか
ら、その必要性が指摘され、リノール酸等の必須脂肪酸
を多量に含む化粧料、食品等が広く利用されている。ま
た、不飽和脂肪酸は酸化されやすいため、これらのメチ
ル、エチル等のＴルキルエステル誘導体を代用すること
も行なわれている。

しかしながら、これらを配合した化粧料等を従来のジャ
ー容器、チューブ等に保存した場合、これら容器内にお
いて不飽和脂肪酸又はその誘導体が酸化され、匂い・着
色などの劣化が認められ、同時に配合量が低下するとい
う問題があった。また、−重合器を使用した場合には密
封保存ができ、酸化防止の点では問題がないが、エアゾ
ール化する場合に内容物の粘度が高くてはならないなど
、内容物の粘度に制限があった。

従って、不飽和脂肪酸又はその誘導体を酸化させずに、
安定に保存することができる外用剤が望まれていた。

〔課題を解決するめの手段〕

かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なった
結果、多不飽和脂肪酸又はその誘導体を含有する組成物
、および噴射剤を耐圧容器に隔離収納すれば、多不飽和
脂肪酸が酸化されず、安定に保存できることを見出し、
本発明を完成した。

すなわち、本発明は、（＾）多不飽和脂肪酸又はその誘導体を含有する組成物
、および（Ｂ）噴射剤を耐圧容器内に隔離収納したことを特徴とする皮膚外用
剤を提供するものである。

本発明で用いられる多不飽和脂肪酸としては、炭素数１
２〜２４で二重結合を２つ以上有するものが好ましい。

また、その誘導体としては、モノグリセリド、ジグリセ
リド、トリグリセリド、低級アルコールエステル、アミ
ド、コレステロールエステル、リン脂質、糖脂質、スフ
ィンゴ脂質などが挙げられ、特に炭素数１〜３の低級ア
ルコールとのエステルが好ましい。これら多不飽和脂肪
酸又はその誘導体は、本発明の（Ａ）　ｌｌｉｌｊ分で
ある組成物中に０．１〜６０重量％（以下、単に「％」
で示す）、特に１〜２０％配合するのが好ましい。

また、（＾）成分の組成物には、前記多不飽和脂肪酸又
はその誘導体以外に通常の化粧料、外用剤等に用いられ
る油剤、乳化剤等を用いることができる。そして、通常
の方法に従って、透明ゲル状、乳液状、クリーム状など
の組成物とすることができるが、特に、油溶性および水
溶性成分をいずれも配合することができる点で、乳液〜
クリーム状の乳化系とするのが好ましい。

本発明の（Ｂ）成分である噴射剤としては、圧力光とな
るものであれば特に制限されないが、例えば窒素、アル
ゴン、ネオン、クリプトン、ヘリウム、二酸化炭素、Ｌ
ＰＧ　、フルオロカーボンなどが挙げられる。

本発明で用いられる耐圧容器としては、（＾）成分と（
Ｂ）成分を隔離収納し得る二重容器であれば特に制限さ
れず、例えばピストン缶（図１）、セフロ缶（図２）レ
ヒナータイプ（図３）等が挙げられる。

本発明において、（Ａ）成分と（Ｂ）成分を隔離収納す
るには、例えば図１〜図３に示すように（八）成分をノ
ズル側にくるように二重容器のインナーバックに充填し
、アウターバックに噴射剤を充填すればよい。

本発明の皮膚外用剤は、まず（Ａ）成分の組成物を調製
し、二重容器のアウターバックに噴射剤を充填した後、
インナーバックに組成物を充填することにより製造され
る。また、本発明の皮膚外用剤は、クリーム、乳液等の
化粧料や外用医薬品などとして適用することができる。

本発明の皮膚外用剤は、耐圧容器内から一定量を出し、
皮膚に塗布することにより使用することができる。

〔発明の効果〕

本発明の皮膚外用剤は、皮膚の乾燥・肌荒れ等を防ぎ、
清潔なみずみずしい肌を保ち、皮膚の老化を予防して健
康な美しい表皮をつくるのに有効なリノール酸等の多不
飽和脂肪酸又はその誘導体を配合する組成物を二重容器
に保存することにより、これらの不飽和結合の酸化を防
止し、長期間安定に保存することができるため、上記効
果を長期間保持することができるものである。また、二
重容器に充填し得る組成物の粘度範囲は、従来のエアゾ
ール式の場合に比べ広範である。

〔実施例〕

次に実施例および試験例を挙げ、本発明をさらに説明す
る。

試験例１リノール酸誘導体の安定性：精製されたリノール酸エチル２５−を相溶性ビンに入れ
クリンチしたもの、および二重容器（ピストン缶、噴射
剤としてＬＰＧ使用）に充填したものをそれぞれ５０℃
の恒温槽に１ケ月保存し、着色を目視により観察し、ま
た過酸化脂質量を八木別法（過酸化脂質定量試薬［デタ
ミナ−ＬＰＯ（八木別法）」（協和メデックス■製）使
用）により測定した。結果を第１表に示す。

以下余白第１表試験例２リノール酸誘導体を含む乳液の安定性：第２表に示す組
成の乳液を常法により製造し、試験例１と同様にして保
存、試験した。結果を第３表に示す。

以下余白試験例３第４表に示す組成のクリームおよび乳液を製造し、−型
容器又は二重容器に充填し、つまり試験および管内の残
存量について試験した。結果を第５表に示す。

以下余白く製法〉成分６〜８および１３を混合して７０〜８０℃に加熱す
る。これと、成分１〜５．９および１０を混合して７５
〜８５℃に加熱したものをホモミキサー（９０００ｒｐ
ｍ、２分）で混合攪拌し、４５℃まで冷却した後、さら
に成分１１および１２を加え、２５℃まで冷却してクリ
ーム又は乳液を得る。

充填方法：（−型容器）容器にクリーム又は乳液２ｇを充填し、クリンチする。

次いで、これを脱気し、ＬＰＧ　２．０　ｋｇ／　ｃｕ
ｔを４８ｇ充填する。

（二重容器）二重容器（ピストン缶）のアウターバックにＬＰＧ　３
．５　ｋｇ／Ｃｉｌを８ｇ充填する。次いでインナーバ
ックにクリーム又は乳液４５ｇを充填する。

く試験方法〉つまり試験：２〜３秒噴射して、異常なし○、つまりぎみ△、つまる
×の３段階で評価した。

残存量：製品の内圧がＯｋｇ　／　ｃｕｔになった時（ストレイ
ンゲージ法で内圧測定）の容器内に残存した量を重量％
でもとめた。

（ストレインゲージ法）ストレインゲージを用いて製品の内圧を測定する方法。

ストレインゲージ圧力計を試料のステムに押しあてて開
き、圧力計の針が停止した値（Ｐｌ）にストレインゲー
ジ圧力計の補正値（Ｆ）を乗じた値を内圧（Ｐ）とする
。

内圧（Ｐ）＝圧力計の針が停止した値（ＰＩ）Ｘ補正値（Ｆ）第５
表実施例１（成分）　　　　　　　　　　　　　　　　（％）アミ
ド誘導体”　　　　　　　　　　　　１０．００コレス
テロール　　　　　　　　　　　　１．００グリセリル
エーテル　　　　　　　　　１．００ステアリルアルコ
ール　　　　　　　　２．００セタノール　　　　　　
　　　　　　　　３．００スクワラン　　　　　　　　
　　　　　２．００グリセリン　　　　　　　　　　　
１０．００ポリオキシエチレンアルキルニー　　　　３
．００チルリン酸ナトリウムソルビタン脂肪酸エステル　　　　　　　２．００ビタ
ミンＥ　　　　　　　　　　　　　　　　　０．２０ア
ラントイン　　　　　　　　　　　　　０．２０メチル
パラベン　　　　　　　　　　　０．４０精製水　　　
　　　　　　　　　　　バランスリノール酸エチル　　
　　　　　　　　１０．００＊：試験例３と同じ試験例３と同様にしてクリームを製造し、二重容器（ピ
ストン管）に充填した。

得られた皮膚外用剤をアトピー性皮膚炎の患者に一日２
回、３ケ月間使用した結果、特に乾煙、落屑の改善に効
果があり、しかも使用期間中、皮膚外用剤の変色、分離
等の変化は全＜認於られなかった。

実施例２（成分）　　　　　　　　　　　　　　　　（％）スフ
ィンゴ脂質　　　　　　　　　　　１０リノール酸エチ
ル　　　　　　　　　　１０スクワラン　　　　　　　
　　　　　　１０モノステアリン酸ソルビタン　　　　
　１ビタミンＥＯ０１メチルパラベン　　　　　　　　　　　　０．１水　　
　　　　　　　　　　　　　　　バランス実施例１と同
様にしてクリームを製造し、二重容器（ピストン管）に
充填した。得られた皮膚外用剤は３ケ月保存しても内容
物の変色、分離等を生じなかった。

【図面の簡単な説明】

図１〜図３は、本発胡の皮膚外用剤の概略断面説明図を
示す図面である。以上

Claims

【特許請求の範囲】１、（Ａ）多不飽和脂肪酸又はその誘導体を含有する組
成物、および（Ｂ）噴射剤を耐圧容器内に隔離収納したことを特徴とする皮膚外用
剤。