JPH04170386A - 粒状被覆農材 - Google Patents

粒状被覆農材

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JPH04170386A
JPH04170386A JP2297087A JP29708790A JPH04170386A JP H04170386 A JPH04170386 A JP H04170386A JP 2297087 A JP2297087 A JP 2297087A JP 29708790 A JP29708790 A JP 29708790A JP H04170386 A JPH04170386 A JP H04170386A
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健 佐藤
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篠原 恒久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農業用資材の分野において有用な、効果の持
続性を持った水溶性農村に関するものである。さらに詳
しく言えば、粒状農材を高分子エマルジョンを主成分と
する被膜で被覆して、効果の持続性を持たせた粒状被覆
農材について、さらに特定の物質を表面に付着させるこ
とにより、保存性を改良した粒状被覆農材を提供するも
のである。
〔従来の技術〕
即効性の水溶性農村を耐水性の被膜で被覆することによ
り、土壌中への溶出を制御し効果の持続性を持たせた粒
状被覆農材は、−度の農村の施与により、長期間にわた
り安定した農村効果が持続できることから、その利用は
急速に拡大しつつある。現在被覆材として用いられてい
るのは、硫黄や樹脂の有機溶剤溶液が主であるが、硫黄
は徐々に蓄積して土壌を酸性化させる問題が指摘されて
おり、また樹脂の有機溶剤溶液では、製造工程における
有機溶剤の使用による火災発生の危険や、人体にたいす
る安全性の問題、あるいは製品である被覆農材の被膜中
への有機溶剤の残留などの問題がある。このような状況
から、水性の高分子エマルジョンを用いて農村を被覆す
ることも提案されている。高分子エマルジョン系の被覆
材では、高度に農村の溶出を制御するためには、エマル
ジョンを構成する個々のエマルジョン粒子が充分に融着
し、均一性の高い連続被膜を形成する必要がある。一方
、被覆農林は保存中、例えば夏場に袋積み状態に置かれ
た場合のように、温度や荷重が加わる場合があり、この
ようなときに粒子同士が接着し固結してしまう問題があ
る。前者は高分子エマルジョンを構成する高分子として
比較的柔らかいものを選択するなどのことにより改善さ
れるが、このような手段を採った場合、後者の耐固結性
を悪化させる傾向があり、この2つの要求を満足させる
ことは容易ではない。
このような間u4含めて、高分子エマルジョン系の被覆
材についてはさまざまな検討が加えられ、その改良が提
案されている。
例えば第1段階で熱可塑性樹脂の水性エマルジョンまた
は有機溶液により、0.1〜2%の被覆率で粒状肥料に
耐水性被膜を形成し、第2段階で熱可塑性樹脂の水性エ
マルジョンにより所要の被覆率まで樹脂被覆する粒状被
覆肥料の製造方法が提案されている(特公昭60−18
640号公報)。該製造方法は第1段階の被覆により、
第2段階の被覆中における肥料の溶解を防止するもので
あるが、ガラス転移温度(または最低成膜温度)の比較
的高い樹脂のエマルジョンを用いた場合は、充分な連続
被膜を形成し難く、高度に溶出を制御することは困難で
ある。有機溶剤を含む樹脂のエマルジョンを用いた場合
には、連続被膜の形成性はある程度改善されるが、前述
の有機溶剤の取扱における危険性や製品である被覆農材
への有機溶剤の残留といった問題が発生する。一方ガラ
ス転移温度の比較的低い樹脂のエマルジョンを用いた場
合には、連続被膜の形成性は良好となるが、保存中の肥
料の固結の問題が発生し易くなる。
次に粒状肥料表面にケイ酸塩またはケイ酸エステルから
なる一次被覆及び高分子ラテックスからなる二次被覆を
有することを特徴とする二重被覆持続性粒状肥料につい
ても提案されているが(特開昭63−112484号公
報)、該発明においてガラス転移温度の比較的高い樹脂
のエマルジョンを用いた場合は、充分な連続被膜を形成
し難く、ガラス転移温度の比較的低い樹脂のエマルジョ
ンを用いた場合には、保存中の肥料の固結が発生しやす
くなるという問題は何ら解決されていない。
また樹脂の水性エマルジョンを主成分とした被覆材料を
用いるもので、60℃以上のガラス転移温度を有する樹
脂膜で被覆されてなる緩効性被覆肥料についても提案さ
れているが(特開昭64−3093号公報)、このよう
にガラス転移温度の高い樹脂を用いた場合には、充分な
連続被膜を形成し難く、高度の溶出の制御は困難であり
、連続被膜の形成性の改善のため成膜助剤や可塑剤を使
用した場合には、結果的に被膜は柔らかくなり固結、 
 を起こしやすくなるという欠点を有するものである。
さらに熱可塑性樹脂の水性エマルジョンとメラミン樹脂
を主成分とする被覆材料で固体肥料を被覆した後に、7
0℃以上で熱処理することによ′って得られる緩効性被
覆肥料についても提案されており(特開昭64−309
4号公報)、連続被膜の形成性および耐固結性の両立に
おいである程度の改善は認められるが、その程度は不十
分であり、被覆材料に高度に溶出を制御するのに充分な
連続被膜の形成性を与えた場合には、被覆農材の固結を
生じやすくなる。また被覆中における有害物質であるホ
ルムアルデヒドの発生および製品中への残留という問題
も有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上に述べたように、水性高分子エマルジョンを用いた
粒状農材の被覆では、高分子エマルジョンが均一性の高
い連続被膜を形成して、水溶性農村の溶出を高度に制御
し、かつ保存中に被覆農材粒子同士が互いに接着し固結
することのない粒状波N層材を得ることは、従来、極め
て困難であった。
本発明はかかる状況に鑑み、連続被膜の形成性の良好な
高分子エマルジョンで被覆され、優れた農村の溶出制御
性を有する粒状被覆農材であって、かつ保存中に被覆農
材粒子同士が接着することのない、優れた耐固結性を有
する粒状被覆農材を提供する目的でなされたものである
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討を重
ねた結果、高分子エマルジョンを主成分とする被膜で被
覆された被覆農材の表面に、さらに特定の材料を付着さ
せることにより、目標とする耐固結性を与える得ること
を見出し、かかる知見に基づいて更に詳細に検討し、本
発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、高分子エマルジョンを主成分とする
被膜で被覆された粒状層材の表面に、シリカゾル、ケイ
酸アルカリおよびアルミナゾルの中から選ばれる1種又
は2種以上を、被覆農材の全重量にだいし士0.01〜
5重量%の副台で付着させたことを特徴とする粒状被覆
農材を提供するものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明における高分子エマルジョンは、1種以上のラジ
カル重合可能な単量体を、公知の乳化重合法により乳化
重合することにより得られるものである。
使用する単量体の種類は特に制限はないが、好ましい単
量体の例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸グ
リシジル、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレートなどのアクリル酸
エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸グリシジルなどのメタクリル酸
エステル類、1.3−ブタジェン、ペンタジェン、2−
メチル−1,3−ブタジェン、2−クロロ−1,3−7
”タジエン、クロロプレンなどの脂肪族共役ジエン類、
スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、
2−ヒドロキシメチルスチレン、4−エチルスチレン、
4−エトキシスチレン、3,4−ジメチルスチレン、2
−クロロスチレン、4−クロロスチレン、4−クロロ−
3−メチルスチレン、2.4−ジクロロスチレン、ジビ
ニルベンゼンなどの芳香族スチレン誘導体、アクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸、フ
マル酸:イタコン酸、マレイン酸などのジカルボン酸及
びその酸無水物またはモノアルキルエステル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化
合物、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミ
ド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N−プロポキ
シメチルアクリルアミド、N−n−ブトキシメチルアク
リルアミドなどのアミド化合物、メチルアミノエチル(
メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2
−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンなどのアミン化
合物、塩化ビニルなどのハロゲン置換ビニル化合物、酢
酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステルなどがあげ
られる。
乳化重合の方法にも特に制限はなく、通常水分散系にお
いて乳化剤の存在下に行うことが有利である。使用する
乳化剤にも特に制限はないが、通常、アルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステ
ル類、アルキルアリルスルホン酸などのアニオン系界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステルなどのノニオン系界面活
性剤、カチオン系界面活性剤あるいは両イオン性界面活
性剤の単独または混合系が用いられる。また重合開始剤
にも特に制限はなく、ベルオキソニ硫酸塩、過酸化水素
、過酸化ベンゾイルまたはレドックス系の開始剤などか
ら任意のものを選択して用いることができる。重合開始
剤の添加方法にも特に制限はなく、初期−括添加、分割
添加または連続添加など従来公知の方法から、任婁の方
法を選択して用いることができる。乳化重合において従
来慣用されている各種の添加剤、例えばメルカプタン類
、アルキルチオール類、四塩化炭素などの連鎖移動剤、
キレート荊、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アン
モニア水などの中和剤、またはリン酸塩、カルボン酸塩
などの塩類なども、必要に応して任意に選択して用いる
ことができる。
重合反応の温度にも特に制限はなく通常30〜100℃
程度、好ましくは50〜90゛C程度である。
単量体の添加方法にも特に制限はなく、初期−括添加、
連続添加、他段階分割添加または特定の単量体のみの初
期あるいは後期−括添加、などの従来公知の方法から任
意に選択することが可能である。高分子エマルジョンの
粒子径も特に制限する必要はないが、乳化重合によって
生成する粒子の粒子径は、通常0.05〜Iamであり
、好ましくは0.1〜0.7μm程度に調製される。ラ
テックスの粒子径を任意に再現よく調製するため、シー
ド重合法を用いることもできる。
高分子エマルジョンには、所望に応して、他の各種の添
加剤を配合してもよい。これらの添加剤としては、例え
ば分散剤、殺菌剤、粘度調節剤、老化防止剤、耐水化剤
およびその他の塩類などがあげられ、これらは必要に応
じて重合前、重合中あるいは重合後のいずれにおいて添
加してもよい。
本発明に用いる高分子エマルジョンは、被覆材として用
いる際、単独で用いても2種以上の高分子エマルジョン
を混合して用いてもよく、また必要に応じて、被覆工程
中における農村粒子同士の接着防止や農村の溶出を制御
するなどの目的で、タルク、クレー、炭酸カルシウムの
ような無機粉末、ポリスチレンラテックスのような約6
0゛C以上のガラス転移温度を有する有機質顔料、デン
プン、アルギン酸ナトリウム、セルロースなどの天然水
溶性高分子、ポリビニルアルコール、変性スターチ、カ
ルボキシメチルセルロースなどの合成または半合成水溶
性高分子、塩化カルシウム、塩化ナトリウムなどの塩類
、シリカゾル、架橋剤などを配合してもよい。また高分
子エマルジョンの成膜性あるいは乾燥性を改良する目的
などで、成膜助剤、可塑剤あるいは少量の有機溶剤など
を添加することも可能であり、これらの例としてはエチ
レングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコー
ルn−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチ
ルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、プ
ロピレングリコールフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、プロピレング
リコールジアセテート、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
オクチル、セバシン酸ジオクチル、ベンジルアルコール
、トルエン、アセトン、メタノール、エタノール、n−
プロパツール、イソプロパツール、ブタノール、n−ヘ
キサン、シクロヘキサンなどがあげられる。被覆材配合
物の固形分濃度にも特に制限はないが、通常1〜50重
量%の範囲であり、被覆方法などに応じて任意に調製さ
れる。
本発明の被覆材の高分子エマルジョンのガラス転移温度
は、使用する単量体の種類などにより任意に設定できる
が、優れた連続被膜の形成性を与えるためには、これま
で述べたような各種の添加剤を添加した被覆材配合物の
状態で測定したガラス転移温度が、またガラス転移温度
が複数ある場合にはその最も低いガラス転移温度が、5
0℃以下であることが好ましい。ガラス転移温度は、例
えば乾燥固形物を示差走査熱量計などにかけることによ
り簡便に測定できる。また粒状農材の被覆工程において
農村粒子同士が接着することにより、均一な被覆が困難
となるこ々を防止するため、高分子エマルジョンを構成
する高分子のゲル含有率は、75重量%以上であ粂こと
が好ましい。本発明におけるゲル含有率とは、高分子エ
マルシランの乾燥固形物0.5gにトルエン30dを加
えて4時間振とうした後、#300の金網にて濾過して
採取されるトルエンに不溶な高分子の乾燥重量の、もと
の固形物の重量にたいする重量百分率である。
本発明の粒状農材の被覆方法についても特に制限はない
が、好ましい方法をあげるならば、加熱噴流(通常40
〜130℃程度)中あるいは回転パン上で転勤中の粒状
農材に、本発明における被覆材配合物を連続的あるいは
断続的に噴霧乾燥する方法などがある。また被覆操作は
、1種の被覆材料で1段階で行っても、1種又は2種以
上の被覆材料を用いて多段階に分けて行い多層被覆を形
成させても差し支えない。多層被覆を行う場合は、高分
子エマルジョンを使用しない被覆材料、例えば樹脂ある
いはポリエチレンワックスなどの有機溶液を少量使用す
ることも可能である。被覆率についても特に制限はない
が、溶出の制御性および実用王の問題から、粒状被覆層
剤の全重量にたいする被覆材重量の割合が、通常2〜3
0%程度の範囲にあることが好ましい。
本発明における粒状農材とは、粒子状の肥料または水溶
性農薬であり、粒子の形状および大きさに制限はないが
、粒子形状としては球状または円筒状が好ましく、粒径
は0.5〜10mm程度のものが好ましい。肥料の種類
についても特に制限はなく、例えば高度化成肥料、化成
肥料、尿素、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、硫酸カ
リウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、リン酸アンモ
ニウム、リン酸カリウムなどがあげられる。水溶性農薬
の種類についても特に制限はなく、除草剤、殺虫剤、殺
菌剤、植物調節剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺ソ剤、忌避
剤および誘引剤などがあり、具体的な例をあげるならば
、2.4−D、ジクロルプロピオン酸ナトリウム、ヒド
ロキシインキサゾール、ジメチリモールパラコート、グ
リフォセート、ピクロラム、モリネート、ブトキシカル
ボキシム、ナトリウムアジド、アルキルベンジルエチル
エタノール、アンモニウムクロライド、[酸、トリクロ
ル酢酸などがある。本発明における粒状農材は、これら
の肥料および水溶性農薬の単独の粒子であっても、2種
以上の混合物の粒子であっても構わない。また必要に応
じて、造粒助剤としてタルク、ホワイトカーボン、粘土
、リグニンスルホン酸などを加えたものであってもよい
本発明には、これらのほかにシリカゾル、ケイ酸アルカ
リおよびアルミナゾルから選ばれる1種または2種以上
が必須である。シリカゾルは通常粒径が1〜1100n
程度のほぼ球形の無水ケイ酸の水性分散体であり、本発
明において特に制限はなく、pH1粒径、無水ケイ酸含
有量、および酸化ナトリウム含有量など任意のものを選
択して用いることができる。また粒子表面にアルミニウ
ム処理を施したもの、特殊な粒子形状を有するものなと
であっても構わなく、分散媒が水辺外のものであるオル
ガノシリカゾルであってもよい。ケイ酸アルカリ6ごつ
いても特に制限はなく、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリ
ウム、ケイ酸リチウムおよびケイ酸アンモニウムなどか
ら任意に選択して用いることが可能である。これらは通
常水溶液状態のものを用いるが、一部微コロイド性を有
するものであっても構わない。アルミナゾルについても
特に制限はなく、通常2〜200nm程度のコロイドの
大きさを持らたアルミナ水和物(ベーマイト系)の水性
分散体であり、粒子形状は羽毛状、棒状あるいは粒状の
いずれであってもよく、安定剤として用いられている陰
イオンの種類についてもCl−1CH,COO−および
N0ff−など任意のものを用いることが可能である。
本発明の粒状被服粒状層材は、これらのシリカゾル、ケ
イ酸アルカリおよびアルミナゾルから選ばれる1種また
は2種以上を、高分子エマルジョンを主成分とする被膜
で被覆された粒状農材の表面に、さらに被覆農材の全重
量にたいして乾燥重量で0.01〜5%の割合で付着さ
せることにより得られるものである。付着量が0.01
%未満では、必要とする耐固結性を付与することが困難
であり、5%を越えて付着させてもそれ以上耐固結性は
改良されず、実用的でない。シリカゾル、ケイ酸アルカ
リおよびアルミナゾルから選ばれる1種または2種以上
を付着させる方法については特に制限はなく、高分子エ
マルジョンを主成分とする被覆材料で被覆する場合と同
様に、加熱噴流中あるいは回転パン上で転勤中の粒状農
材に、連続的あるいは断続的に噴霧乾燥する方法などが
好ましい例としてあげられる。
実施例 以下に実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、
本発明がこれらの実施例に何ら限定されるものではない
ことはいうまでもない。
なお実施例に示す粒状被覆農材の物性の測定は、以下に
示す方法により行った。
(溶出率) 10gの粒状被覆農材を200dの水中に浸漬し、25
℃の環境下において一定期間静置した後、水中のイオン
濃度を電導度により測定して算出した。
(耐固結性) 100gの粒状被覆農材をポリエチレン性のカップにと
り、40°c、60%RHの環境で450g/cdの荷
重を加えて7日間放置し、粒子同士が接着して固結した
粒状層材の重量を測定し、固結率として重量百分率で示
した。
〈高分子エマルジョンの調製〉 スチレン65重量部、ブタジェン28重量部、メタクリ
ル酸メチル5重量部、アクリル酸2重量部およびこれに
連傾移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.2重量
部を加えたモノマー混合液を調製した。
次に脱イオン水50重量部、水酸化カリウム0゜2重量
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.15重
量部およびペルオキソ2硫酸カリウム048重量部を混
合溶解し、開始剤水溶液を調製した。攪拌機付の高圧反
応容器を窒素で置換し、脱イオン水100重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1重量部および
シードラテックスを2.5重量部仕込み、300rpm
で攪拌しながら内温を80℃に上昇した。内容物の温度
を80℃に保ちながら、予め調製したモノマー混合液お
よび開始剤水溶液をそれぞれ5時間および6時間かけて
均二に連続的に添加して重合を完結した。
得られた高分子エマルジョンの、重量法により算出した
単量体の重合添加率は、約97%であった。
更に得られた高分子エマルジョンから、水蒸気蒸留によ
り残留モノマーを除去し、アンモニア水を適量添加して
、高分子エマルジョンのPHを8に調整した。またこの
ラテックスの常温乾燥物について測定したゲル含有率は
84重蓋%、示差走査熱量計(DSC220C、セイコ
ー電子工業社製)により測定したガラス転移温度は34
℃であった。この高分子エマルジョンを高分子エマルジ
ョンAとする。
同様な方法により高分子エマルジョンB−Eを調製した
。これらの高分子エマルジョンを一括して第1表に示す
実施例1 高分子エマルジョンA70重量部に炭酸カルシウム(日
東粉化社製、NS−100)10重量部、ポリスチレン
系エマルジョン(L−88OL 旭化成工業社製)20
重量部(固形分換算)を加えて被覆材組成物を調製した
。次に第1図に示す加熱噴流式の被覆装置を用いて、高
度化成肥料(平均粒径約4mm、旭化成工業社製)に下
記条件にて被覆を施した。さらに引き続きシリカゾル(
日東化社製、スノーテックス20)を付着率011重量
%となるように噴霧乾燥して粒状被覆農林を得た。
蓋1免止 高度化成粒状肥料        4 kg被覆組成物
固形分       10%噴霧時間        
 約250分熱風温度       90〜120℃風
量      145〜170Nrr?/h r被覆率
           15重量%得られた粒状被覆肥
料について、前述の方法により、溶出率の測定および耐
固結性の試験を行った。結果を第3表に示す。
実施例2〜5 高分子エマルジョンB−Eを用いて、実施例1と同様な
方法により粒状被覆肥料を調製した。これらをまとめて
第2表に示す。また溶出率の測定および耐固結性の試験
結果を第3表に示す。
比較例1〜5 実施例と同様な方法により、第2表に示す被覆材組成物
配合、被覆率にて粒状被覆肥料を作成した。これらにつ
いても同様に溶出率の測定および耐固結性の試験をおこ
なった。結果を第3表に示す。
第  1  表 第  3  表 〔発明の効果〕 本発明は、高分子エマルジョンを主成分とする被膜で被
覆された粒状層材において、表面に特定の材料を付着さ
せることにより、肥料粒子同士の接着を防止し耐固結性
を向上させることにより、大幅に保存性の改良された粒
状被覆層材を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例および比較例で用いた、噴流
被覆装置の概略断面図である。 1−一一一被覆材組成物導入管 2−−−−ノズル    4−−−一金 綱3−−−−
粒状農材   5−−−一熱風導入管特許出願人   
旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高分子エマルジョンを主成分とする被膜で被覆され
    た粒状農材の表面に、シリカゾル、ケイ酸アルカリおよ
    びアルミナゾルの中から選ばれる1種又は2種以上を、
    被覆農材の全重量にたいして0.01〜5重量%の割合
    で付着させたことを特徴とする粒状被覆農材。 2、高分子エマルジョンを構成する高分子のガラス転移
    温度が50℃以下であり、かつゲル含有率が75重量%
    以上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の粒状被覆農材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146520A (ja) * 1999-09-24 2001-05-29 Rohm & Haas Co ペレット
WO2008026608A1 (fr) * 2006-08-30 2008-03-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Composition chimique granulaire pour l'agriculture
CN102992889A (zh) * 2012-11-13 2013-03-27 肥西县金牛蚕桑农民专业合作社 一种含有改性水溶性纳米级硅溶胶的桑树肥料及其制备方法

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JP2001146520A (ja) * 1999-09-24 2001-05-29 Rohm & Haas Co ペレット
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CN102992889A (zh) * 2012-11-13 2013-03-27 肥西县金牛蚕桑农民专业合作社 一种含有改性水溶性纳米级硅溶胶的桑树肥料及其制备方法

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