JPH0416737Y2 - - Google Patents

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JPH0416737Y2
JPH0416737Y2 JP11813586U JP11813586U JPH0416737Y2 JP H0416737 Y2 JPH0416737 Y2 JP H0416737Y2 JP 11813586 U JP11813586 U JP 11813586U JP 11813586 U JP11813586 U JP 11813586U JP H0416737 Y2 JPH0416737 Y2 JP H0416737Y2
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slider
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fuel
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breather pipe
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両用燃料タンク内の圧力を調整する
ためのブリーザパイプに対して接続されるブリー
ザパイプの燃料流出防止用弁装置に関する。
[従来の技術] 本弁装置は、車両の加減速度、旋回時、あるい
は登降坂時等に、燃料タンク内の燃料が傾斜状態
となつたり、スラツシング状態となつた場合にお
いて、ブリーザパイプを通して燃料が流出するの
を阻止する役割を果たすブリーザが提案されてい
る(実開昭60−137626号)。
第1図は本考案の背景を説明するため、燃料タ
ンク10と燃料流出防止用弁装置30,80(本
考案弁装置を符号30で、既提案の弁装置を符号
80で示す)との関係を示す概略図である。タン
ク10の側部には上部からガソリン等の燃料を注
入するためのフイラーパイプ12が設けられ、ま
たフイラーパイプ12には、タンク10の上部傾
斜壁からタンク内に適当な長さ突出するベンチレ
ーシヨンパイプ14が枝設されている。タンク1
0の上部傾斜壁にはまたブリーザパイプ16が貫
通し、ブリーザパイプ16の一端部は別設のチヤ
コールキヤニスタ20に接続されると共に、タン
ク10内側に突出する他端部には燃料流出防止用
の弁装置30,80が接続されている。燃料がフ
イラーパイプ12から注入されてその液面がベン
チレーシヨンパイプ14の下端開口部に到達する
と、キヤニスタ20内の弁装置(図示せず)によ
り漏気が阻止され、それ以上の燃料の注入が不可
能となつて燃料タンクが満タン状態となるように
なつている。
第4図は既提案の燃料流出防止用弁装置80を
示す縦断側面図、第5図は第4図のB−B線に沿
つた断面図である。弁装置80のボデー82は概
ね半円筒形をなし、その一端部に気化燃料入口ノ
ズル84、他端部に出口ノズル86が形成されて
いる。弁装置80が第1図図示の如くタンク10
内に配設されるときは、入口ノズル84には何も
接続されず、出口ノズル86にのみブリーザパイ
プ16が接続される。また弁装置80がタンク1
0外に配設されるときは、弁装置80はブリーザ
パイプ16の中間に介在することとなるから、両
ノズル84,86にブリーザパイプ16が接続さ
れる。
ボデー82内には、概ね半円筒形の下側開放ス
ライダ88が摺動可能に内蔵されると共に、スラ
イダ88の開放内部とボデー82の下面96との
間にボール90が摺転動可能に内蔵される。スラ
イダ88の一端部には弁体92が一体的に形成さ
れ、これは出口ノズル86の内端部に形成された
弁座94と係合する。またスライダ88の外周囲
にはスペーサ突部98が付設されている。
上記の弁装置80にあつては、車両の加減速時
等により、タンク10内の液面が符号22で示す
平常状態から符号22Aで示す傾斜状態あるいは
スラツジング状態となる時、弁部分92,94を
閉鎖して、ブリーザパイプ16からの燃料の流出
を阻止する。弁体92すなわちスライダ88の作
動は車両の加速度あるいは傾斜の作用を利用した
もので、ボール90(比較的比重の大きい鋼、ガ
ラス等から形成される)は、加速度に感応してよ
り迅速にスライダ88を作動させるだけでなく、
スライダ88の僅かな固着状態に対しては、衝撃
によりこれを解消する役割を果たす。
[考案が解決しようとする問題点] 上記構成の弁装置80にあつては、燃料中に含
まれるガム質、及びブリーザパイプ16の曲部に
使用されているゴムホース18から抽出される不
純物により、スライダ88及びボール90が固着
する可能性があつた。特にゴムホース18には、
可塑剤、老化防止剤、加工助剤等が含まれている
ため、これらが抽出されて弁装置80内にたまる
と固着の大きな原因となる。タンク10内の燃料
が多い時は、車両走行時の燃料のスラツジングに
より弁装置80内に液体燃料が頻繁に出入りし、
不純物をある程度洗い流してくれるが、燃料が少
なくなつてくると弁装置80内に液体燃料が出入
りし難くなるため、不純物はたまり易くなる。弁
装置80の機能が損なわれると、燃料の流出ある
いはタンク10内圧の上昇等の好ましくない状態
を発生させる原因となる。
本考案は上記の事実を考慮し、スライダ及びボ
ールの固着が生ずる可能性が殆どないブリーザパ
イプの燃料流出防止用弁装置を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、ボデー内部
のボデー内面上のスライダの摺動支持面とボール
の摺転動支持面よりも下側に不純物貯留用の空間
を形成した。
[作用] 上記構成により本考案に係るブリーザパイプの
燃料流出防止用弁装置にあつては、ボデー内部の
ボデー内面上のスライダの摺動支持面とボールの
摺転動支持面よりも下側に位置する不純物貯留用
の空間の存在により、弁装置のボデー内に残留す
る不純物は、不純物貯留用の空間内に主に貯留さ
れ、スライダの摺動支持面上とボールの摺転動支
持面上にはあまり残留しない。このことは、通常
ゴムホースから抽出される不純物及び燃料中のガ
ム質は、それ程多量に発生するものではないの
で、スライダ及びボールが固着するようなことは
殆どない。
[実施例] 第2図は本考案に係るブリーザパイプの燃料流
出防止用弁装置30の一実施例を示す縦断面図、
第3図は第2図のA−A線に沿つた断面図であ
る。弁装置30のボデー32は概ね円筒形をな
し、その円周部には、気化状態の燃料が内部に導
入されると共に、液体燃料により内部が洗浄され
るようにするための複数の孔34が穿設される。
ボデー32の一円端部にはボス36を張開して形
成されるブリーザパイプ16のための挿入接続部
すなわち出口端部38が配置される。出口端部3
8内にはドーナツ形のリテーナ44で係止された
環状弾性ブツシユ42が配設され、パイプ16の
外周囲は、ブツシユ42の中央孔46を限定する
環状突条により弾性的に密着係合される。他方タ
ンク10の上壁にはブラケツト52が固定され、
このブラケツト52にボデー32の他円端部が固
定支持される。ブラケツト52には嵌込み型のス
トツパ54が形成されており、ここにボデー32
の拡径部48がかしめ式に係止される。
ボス36の内端部には弁座56は形成され、こ
れに対して弁体62はスライダ58の一部分とし
て形成される。スライダ58は下側が開放した概
ね半円筒形をなし、その外周囲には複数のスペー
サ突部64が付設される。またスライダ58の開
放内部にはボール66が別体として配設され、ボ
ール66は鋼、ガラス等の比較的比重の大きい材
料からなる。
ボデー32の下側3分の1の両側位置から内方
に向かつて突条68が形成され、スライダ58は
その両側下縁部において両突条68上に支持され
る。スライダ58はボデー32の軸方向に沿つて
摺動可能であり、したがつて突条68の上面はス
ライダ58の摺動支持面として作用する。またボ
デー32の下側中央には上記両突条68とは分離
された突条72が形成され、ボール66はこの突
条72に支持される。ボール66はボデー32の
軸方向に沿つて摺転動可能であり、したがつて突
条72の上面はボール66の摺転動面として作用
する。両突条68と突条72との間、及び突条7
2が終端するボデー32の拡径部48側端部内に
は、隙間すなわち空間74が形成される。空間7
4は上記摺動支持面及び摺転動支持面よりも大部
分において下側に位置し、これは不純物貯留用と
して機能する。
上記構成の弁装置30の弁部分56,62の開
閉はスライダ58及びボール66の作動により、
その態様は前記の弁装置80と同じである。しか
し、下側に位置する空間74の存在により、弁装
置30のボデー32内に残留する不純物は空間7
4内に主に貯留され、突条68,72上の支持面
上にはあまり残留しない。このことは、通常ゴム
ホースから抽出される不純物及び燃料中のガム質
はそれ程多量に発生するものではないので、スラ
イダ58及びボール66が固着するような可能性
が殆どないことを意味する。
また通常使用状態であれば、ボデー32内には
孔34を通して不定期に液体燃料が流入してボデ
ー32内を洗浄するため、空間74内の不純物も
殆ど洗い流される。
もし不純物が経時的にたまると仮定してもスラ
イダ58及びボール66が固着するまでの時間は
従来に比べて大幅に延長される。またスライダ5
8とボール66の支持面が分離しているので、こ
の両者が同一原因で一緒にボデー32内に固着さ
れることはなく、したがつてたとえ一方の部材が
固着した場合にも、他方の部材の作動による衝撃
力により、一方の部材の固着を解消することがで
きる。
なお、スライダ58及びボール66の各支持面
は、これらの下側に貯留用空間74が存在する限
り、どちらが上下でも問題ない。また本弁装置3
0は燃料タンク10外においてブリーザパイプ1
6に接続することも可能で、その場合はボデー3
2周囲の孔34は設けず、代りに前記弁装置80
の入口ノズル84のようなパイプ接続部を設けれ
ばよい。
[考案の効果] 以上説明した通り本考案に係るブリーザパイプ
の燃料流出防止用弁装置によれば、スライダの摺
動支持面とボールの摺転動支持面の下側に不純物
貯留用の空間が設けられているので、両支持面上
に不純物が残留する可能性は低い。したがつてス
ライダ及びボールが固着する可能性は低くなる優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は燃料タンクと燃料流出防止用弁装置と
の関係を示す概略図、第2図は本考案に係る弁装
置の一実施例を示す縦断側面図、第3図は第2図
のA−A線に沿つた断面図、第4図は既提案の弁
装置を示す縦断側面図、第5図は第4図のB−B
線に沿つた断面図である。 10……燃料タンク、16……ブリーザパイ
プ、30……弁装置、32……ボデー、58……
スライダ、62……弁体、66……ボール、6
8,72……突条、74……空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 燃料タンク内の圧力を調整するためのブリー
    ザパイプに接続され、ブリーザパイプを通して
    の燃料の流出を防止する弁装置であつて、弁装
    置のボデー内には弁体を支持するスライダが摺
    動可能に内蔵されると共に、スライダに移動力
    を加えるためのスライダとは別体のボールが摺
    転動可能に内蔵されている加速度感応型弁装置
    であつて、ボデー内部のボデー内面上のスライ
    ダの摺動支持面とボールの摺転動支持面よりも
    下側に不純物貯留用の空間を形成したことを特
    徴とするブリーザパイプの燃料流出防止用弁装
    置。 2 前記不純物貯留用の空間は孔を介してボデイ
    外部へ連通されている前記実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載のブリーザパイプの燃料流出
    防止用弁装置。
JP11813586U 1986-07-31 1986-07-31 Expired JPH0416737Y2 (ja)

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