JPH04166864A - 現像剤担持体及び現像装置 - Google Patents

現像剤担持体及び現像装置

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JPH04166864A
JPH04166864A JP29425290A JP29425290A JPH04166864A JP H04166864 A JPH04166864 A JP H04166864A JP 29425290 A JP29425290 A JP 29425290A JP 29425290 A JP29425290 A JP 29425290A JP H04166864 A JPH04166864 A JP H04166864A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の1 里 本発明は、複写機やレーザビームプリンタなどの電子写
真方式を利用した画像形成装置において、像担持体上に
形成した潜像を現像するのに使用する現像装置に関する
【未Ω韮I 複写機やレーザビームプリンタなどの電子写真方式を利
用した画像形成装置においては、像担持体上に形成した
潜像を現像装置により現像して、トナー像として可視化
している。従来、このような現像装置として、現像剤に
乾式−成分磁性トナーを用いる現像装置が知られている
この現像装置では、現像剤担持体上に均一な磁性トナー
の薄層を形成することが、トナーの安定した帯電を実現
し、環境変動やプリント枚数によらずに安定した画像を
提供するために極めて重要である。
そのために、特開昭58−57164号、特開昭58−
571645号では、第5図に示すように、現像装置の
現像容器4内に像担持体7と対向して配置される円筒形
の金属製現像剤担持体(以下現像スリーブと称す)9上
にサンドブラスト処理等により微小凹凸を形成して、現
像スリーブ9による磁性トナー5の搬送力を向上すると
共にそのトナー5の安定した帯電を図り、又現像スリー
ブ9表面から微小間隔(100〜400Iim程度)を
保持して強磁性ブレード3を配置することにより、ブレ
ード3とスリーブ9内のマグネット6との間に磁気シー
ルを形成して、トナー5の薄層塗布を行なう等の方法が
提案されている。
又、上記強磁性ブレード3の代わりに、第6図に示すよ
うに、ウレタンゴムなどの弾性部材からなる弾性ブレー
ド8を配置することにより、現像スリーブ9と弾性ブレ
ード8との間に作られるニップ部で磁性トナー5の薄層
塗布を行なう方法も提案されている。この方法では、弾
性ブレード8のニップ部で積極的にトナー5の帯電が行
なわれるために、強磁性ブレード3を用いる場合に比べ
て、現像により得られる画像の濃度向上が期待でき、濃
度の良好な画像を得ることが可能であるという利点があ
る。
日が 2 しよ とする課II自 しかしながら、上記従来の現像装置を使用して現像した
プリントでは、最初から500枚程枚程での間、ベタ濃
度が薄くなる所謂初期濃度の立ち上がりの問題を生ずる
難点があった。
これは、現像スリーブ上のトナーが持つ電荷量(以下ト
リボと称する)の分布が、プリント500教程度までの
初期とそれ以降とで異なることによる。
即ち、プリント初期においては、ブレードの摩擦帯電の
みではスリーブ上のトナーに十分なトリボを付与するこ
とができず、スリーブ上のトナーのトリボ分布が第7図
に示すようにブロードになる。これに対し、プリント約
500枚後においては、トナーのブレード及びスリーブ
との摩擦帯電、トナー同土間の摩擦帯電により、スリー
ブ上のトナーが十分なトリボの付与を受けるために、ス
リーブ上のトナーのトリボ分布が第8図に示すようにシ
ャープになる。このため、約500枚までのプリント初
期とそれ以降とではトナーの現像性が異なり、プリント
初期においては現像に寄与しないトリボの低いトナーの
割合が多いので、画像濃度の低下を生ずるのである。
以上説明したベタ濃度が薄くなる初期濃度の立ち上がり
という現象は、近年、デジタルの画像信号を使用して、
高画質、高品質を目的とした電子写真プリンタのような
画像形成装置では大きな問題となっている。
従って本発明の目的は、画像を現像してプリントするに
際し、立ち上がり時の濃度薄を押さえてプリント初期か
ら十分な濃度の画像を安定して得ることができ、更に多
数枚の連続プリント時にもチャージアップによる濃度薄
及びスリーブゴーストを低減することができる現像装置
を提供することである。
・ を ゛するための − 上記目的は本発明に係る現像装置にて達成される。要約
すれば本発明は、負極帯電性磁性トナーを現像剤担持体
上に担持して、像担持体と対向した現像部へと搬送し、
前記現像部で前記トナーを前記像担持体上の静電潜像に
付着して現像する現像装置において、前記現像剤担持体
の表面に、結着樹脂、カーボンブラック、グラファイト
及び正帯電性樹脂粒子からなる複合材料の薄層を形成し
たことを特徴とする現像装置である。前記薄層は上層と
下層の2層構成として、前記上層における前記結着樹脂
に対する前記カーボンブラック、グラファイト及び正帯
電性樹脂粒子の混合割合を前記下層よりも高くすること
が可能である。
1血1 以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
実施例1 第1図は、本発明の現像装置の一実施例を示す断面図、
第2図は、第1図の現像装置に設置した現像スリーブを
示す斜視図である。
第1図に示すように、本現像装置は、負極帯電性磁性ト
ナー15を収容した現像容器4の開口部内に、像担持体
7に対向して現像スリーブ1を回転自在に設置し、スリ
ーブlの上方に弾性ブレード8をスリーブ1に接触する
ようにして設けてなっている。
現像容器4内に収容された負帯電性磁性トナー15は、
スリーブ1内に設置したマグネット6の磁力によりスリ
ーブ1上に担持して、弾性ブレード8による押圧により
スリーブl上に薄層状に塗布されながら、スリーブ1が
回転することにより像担持体7と対向した現像部へと搬
送され、そこで像担持体7上の潜像を現像してトナー像
として可視化する。
本発明によれば、第2図に示すように、現像スリーブ1
の表面には結着樹脂、カーボンブラック、グラファイト
及び正帯電性樹脂粒子からなる複合材料の薄層10が形
成される。
本実施例では、結着樹脂としてフェノール樹脂を使用し
、これをバインダーとしてフェノール樹脂50重量%に
導電性カーボンブラック(コロンビア社製 C0NDU
CTEX900)5重量%、グラファイト(日本黒鉛製
 C3PE)40重量%及び平均粒径0.1〜1.0L
Lmの正帯電性樹脂粒子5重量%の混合比で混合し、混
練して複合材料を得、これをメチルセロソルブ及びメタ
ノールを用いて希釈して被膜形成液とした後、その被膜
形成液を現像スリーブ1にスプレー法によってコーティ
ングし、温度150℃にて30分間加熱硬化して、現像
スリーブlの表面に上記の薄膜10を形成した。
上記の処方により薄膜10を形成した現像スリーブ1の
表面は、カーボンブラック、グラファイト及び正帯電性
樹脂粒子が分散した状態になっている。このような現像
スリーブ1を用いた現像によれば、スリーブゴーストを
防止し、初期濃度の立ち上がりの問題がない良好な濃度
の画像が得られることが、以下の実験により判った。
本発明者が行なった実験について、以下に述べる。
実験l トナー15には、下記のように調製した負帯電性の絶縁
性磁性トナーを使用した。
スチレン−ブチルメタクリレート共重合体(共重合重量
比=8=2、重量平均 分子量27万)−一−−100重量部 磁性粉(マグネタイト、BET値8.Om”/g)−−
一−−−−50重量部 低分子量ポリプロピレン(重量平均分子量6000)−
−−−−−−−4重量部 負荷電性制御剤(モノアゾ染料のクロム錯体)−−−−
−−−−2重量部 上記成分を混合し、混線、粗粉砕、微粉砕及び分級の各
工程を経て、体積平均粒径が10μmのトナー分級品を
得た。この分級品トナー100重量部にジメチルシリコ
ーンオイル処理したシリカ0.9重量部加えて混合し、
これにより負帯電性の絶縁性磁性トナーを調製した。
次に、前述した処方により表面に薄膜10を形成した現
像スリーブ1を作製した。被膜形成液の塗布にはエアー
スプレーを用いたが、使用したガンはビンクス社製60
1番で、被膜形成液の圧力0.1〜5kg/Cm2、パ
ターン調整用エアー圧力5kg/cm”、霧化用エアー
圧力0.5〜4kg/cm2に調整することにより、現
像スリーブ1表面の薄膜10は、中心線平均粗さRaが
0.3〜5.0μm、10点平均粗さRzがl。
Om30.0μmに形成した。
上記の現像スリーブ及び負帯電性磁性トナーを第1図に
示す現像装置に用いて、23℃、60%R,T、の環境
下で現像して画像のプリントを行なったところ、プリン
トの極く初期に5ミリ角ペタ面のベタ濃度が1.45、
全面ベタのベタ濃度が1,42と既に十分な1濃度があ
った。又、多数枚の連続プリント耐久試験中を通じてス
リーブゴースト及び画像濃度の変化はなく、安定して高
品質の画像が得られた。
実験2 比較例として、上述のフェノール樹脂に正帯電性樹脂粒
子を混入せず、それ以外は実験1と同様にして、フェノ
ール樹脂50重量%に導電性カーボンブラック5重量%
、グラファイト40重量%を混合し、混練して、これを
希釈後スプレー法によってコーティングし加熱硬化して
、現像スリーブの表面に本発明の範囲外の条件の薄膜を
形成した。同様に、薄膜の中心線平均粗さRaは0.3
〜5.0LLm、10点平均粗さRzは1.O〜30.
0gmである。
上記の現像スリーブ及び実験lのときのトナーを同様に
第1図に示す現像装置に用いて、23℃、60%R,T
、の環境下で現像して、画像形成を行なったところ、プ
リントの初期において5ミリ角ベタ面のベタ濃度は1,
35、全面ベタ面のベタ濃度は1.30にしかならず、
濃度が立ち上がるまでに約500枚のプリントを要した
以上の実験1.2におけるベタ濃度を第1表に整理して
示す。
第1表 第1表の各欄の数値は、左側が5ミリ角ベタ面のベタ濃
度を、右側が全面ベタ面のベタ濃度をそれぞれ示す。
以上の実験1.2で示されるように、負極帯電性の絶縁
性磁性トナー15に対し、現像スリーブ1の表面の薄膜
10中に正帯電性樹脂粒子を混在させておくことにより
、初期濃度が増加する理由について述べると、次の通り
である。
即ち、現像スリーブ1表面に形成した薄膜lO中には正
帯電性樹脂粒子が分散されており、スリーブl上の負極
帯電性の絶縁性磁性トナー15は、それ自身の鏡映力に
加えて正帯電性樹脂粒子との静電気力により、スリーブ
1表面に比較的強く吸着されている。このため、トナー
15はスリーブ1が回転するとそれに伴いスリーブ1と
弾性ブレード8とが作るニップ部A内に取り込まれて、
弾性ブレード8との摩擦帯電により強(トリボの付与を
受け、プリントの初期からスリーブ1上のトナー15が
持つトリボ電荷が安定し且つトリボ分布がシャープとな
るため、濃度が増加すると考えられる。
実験1及び2におけるプリント初期の現像スリーブ上ト
ナーのトリボ電荷量及びトリボ分布を測定した結果を、
第2表及び第3図に示す。第2表及び第3図に示すよう
に、現像スリーブ表面の薄膜中に正帯電性樹脂粒子を含
む場合の方が、トリボ電荷量が高くトリボ分布もシャー
プであった。
第2表 本発明において用いる正帯電性樹脂粒子は、スプレード
ライ法、懸濁重合法、乳化重合法、シード重合法などに
より製造される。粒子の像形成の点から正帯電性樹脂粒
子は、GPCクロマトグラフ法により測定した重量平均
分子量が100QO〜200000のものがよい。樹脂
粒子としては、メチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N−メチル−N−フェニルアミ
ノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタク
リルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、
4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジンなどのビニル
モノマー又はそれらモノマーの混合物を重合した樹脂粒
子が用いられる。
樹脂粒子に正荷電性を付与するためには、含窒素重合開
始剤を使用してモノマーを重合する方法を用いてもよく
、含窒素ビニルモノマーを含有するモノマー組成物を重
合する方法を用いてもよい。
上記樹脂粒子は正極性に帯電するならば目的を達成する
ことができるが、必要に応じて粒子に表面処理を施すこ
とができる。
表面処理の方法としては、鉄、ニッケル、コバルト、銅
、亜鉛、金、銀等の金属を用いて蒸着法やメツキ法によ
り樹脂粒子を表面処理する方法、又は上記の金属や磁性
体或いは導電性酸化亜鉛などの金属酸化物等をイオン吸
着や外添などによって粒子表面に固定させる方法、顔料
、染料更には重合体樹脂等々、摩擦帯電可能な有機化合
物をコ−ティングや外添などにより粒子表面に担持させ
る方法などがある。
このようにして得られた正帯電性樹脂粒子は、平均粒径
が0.1〜1.0μmの範囲、好ましくは0.2〜1.
0μmの範囲で用いられる。樹脂粒子の平均粒径が0.
1μmに満たない場合、これを混在したスリーブ1表面
の薄膜10は、トリボ付与に対する効果が小さく、逆に
1.0μmを上回ると、樹脂粒子はバインダーであるフ
ェノール樹脂との結着性、及びカーボンブラック、グラ
ファイト粒子との混合性が悪く、得られる薄膜lOは、
これら樹脂粒子、カーボンブラック等が均一に分散され
たものとすることが困難になる。
正帯電性樹脂粒子は、トリボ電荷量が好ましくは50〜
600uC/g、より好ましくは100〜600μC/
 gのものが用いられる。トリボ電荷量が50μC/g
に満たない樹脂粒子を使用した場合、薄膜10はトナー
15を十分に吸着することが困難で、弾性ブレード8と
のニップ部Aにおけるトリボ付与も十分でな(なるため
に、画像濃度を向上することが期待できなくなる。又、
600μC/gを超えると、スリーブ1表面で正帯電性
樹脂粒子によるトナー15の逆帯電性が強くなり、非画
像部でのカブリが増加する傾向がある。
薄膜10中に混在される正帯電性樹脂粒子の混合率は、
3〜10重量%、好ましくは5〜lO重量%がよい。樹
脂粒子の混合率が3重量%を下回る場合は、樹脂粒子が
均一に分散した薄膜10をスリーブ1表面に形成するこ
とができず、このため画像濃度の向上効果が小さ(,1
0重量%を超える場合は、トナー15の逆帯電性が強(
なる。
現像スリーブ1表面に形成した薄膜10の表面状態とし
ては、中心線平均粗さRaが0.3〜5.0μm、10
点平均粗さRzが1.0〜30.0μmの範囲内にある
ことが、現像スリーブ1上にトナー15を均一な薄層に
塗布するのに必要な条件である。
以上説明したように、本実施例の現像装置では、そのス
リーブ1の表面上に、結着樹脂にカーボン及びグラファ
イトと正帯電性樹脂粒子とを混在した複合材料の薄層l
Oを形成したので、画像を現像してプリントするに際し
、立ち上がり時の濃度薄を押さえてプリント初期から十
分な濃度の画像を安定して得ることができる。更に薄膜
10中のカーボンブラック及びグラファイトが、現像ス
リーブ1とトナー15との接触摩擦抵抗を減らすリーク
サイトとして働くので、多数枚の連続プリント時にチャ
ージアップによる濃度薄及びスリーブゴーストを低減す
ることができる。
実施例2 実施例1における現像スリーブ1を用い、負極帯電性の
絶縁性磁性トナー15として体積平均粒径が約6μmの
トナー(以下微粒子トナーと称す)を使用して、15℃
、10%R,T、の低湿環境下で多数枚の連続プリント
したところ、トナーのチャージアップによる画像の濃度
薄が発生した。
一般に低湿環境下では、トナーのトリボ電荷は過剰気味
になる傾向がある。特に粒径が約6μmというような微
粒子トナーは、実施例1で使用した体積平均粒径的10
μmのトナーに比べて、体′積の割りに表面積が大きく
容易にトリボ過剰となり易く、加えて粒径が小さいこと
により自身の鏡映力も大きくなり、スリーブ1の表面に
より強く吸着されるため、元々チャージアップし易いと
考えられる。
実施例1の場合、体積平均粒径が10μmと微粒子トナ
ーよりも粒径が大きいトナーを使用しているので、薄膜
10の正帯電性樹脂粒子による現像スリーブ1の表面へ
のトナーの吸着は、微粒子トナーはど強力ではなく、こ
のため薄膜10中のカーボンブラック及びグラファイト
がトナーの現像スリーブ1との接触摩擦抵抗を減らすリ
ークサイトとしての効果が十分に発揮されるので、トナ
ーのチャージアップを防止することができる。これが微
粒子トナーを使用した場合には、薄膜1゜中の正帯電性
樹脂粒子による現像スリーブ1の表面へのトナーの吸着
が強力なので、上記のカーボンブラック及びグラファイ
トによる接触摩擦抵抗低減のリークサイトとしての効果
が小さくなってしまい、このため上記の低湿環境下での
多数枚の連続プリント時にトナーのチャージアップによ
る画像の濃度薄が発生したと思われる。
そこで、本実施例2では、現像スリーブ1の断面図を示
す第4図に示すように、スリーブ1表面の結着樹脂、カ
ーボンブラック、グラファイト及び正帯電性樹脂粒子か
らなる複合材料の薄膜13を、結着樹脂に対するカーボ
ンブラック、グラファイト及び正帯電性樹脂粒子の混合
割合を違えた上層11と下層12の2層構成とするので
ある。
以下の実験3から、上記の上層11での正帯電性樹脂粒
子に対するカーボンブラック等の混合割合を下層12よ
りも高くすることにより、微粒子トナーを用いた場合で
も環境によらずに、多数枚の連続プリント時のチャージ
アップによる画像の濃度薄を防止できることが判った。
実験3 フェノール樹脂、カーボンブラック、グラファイト及び
正帯電性樹脂粒子として実験1と同じものを用いた。
初めに、現像スリーブ1の表面に薄膜13の下層12形
成用の複合材料の被膜形成液を塗布した。下層12形成
用の複合材料は、重量比でカーボンブラック:グラファ
イト=1=9、カーボンブラック+グラファイト:フェ
ノール樹脂=1:2、正帯電性樹脂粒子:カーボンブラ
ック+グラファイト+フェノール樹脂=3:100の割
合のフェノール樹脂、カーボンブラック及びグラファイ
トからなる。この複合材料をメチルセロソルブ及びメタ
ノールを用いて希釈して被膜形成液とした後、現像スリ
ーブ1の表面にスプレー法によりコーティングした。
次に、薄膜13の上層11形成用の複合材料の被膜形成
液をコーティングした。上層11形成用の複合材料は、
重量比でカーボンブラック:グラファイト=1:9、カ
ーボンブラック+グラファイト:フェノール樹脂=2 
: 1.正帯電性樹脂粒子二カーボンブラック+グラフ
ァイト+フェノール樹脂=1:20の割合のフェノール
樹脂、カーボンブラック、グラファイト及び正帯電性樹
脂粒子からなる。この複合材料を同様に希釈して被膜形
成液とした後、上記の下層12のコーティング層上に塗
布した。
次いで、これら上層11及び下層12のコーティング層
を温度150℃で30分間加熱硬化して、現像スリーブ
1の表面に上Nll及び下層12からなる2層の薄膜1
3を形成した。
この上層11及び下層12からなる薄膜13を形成した
現像スリーブ1を、第1図に示す現像装置に使用し、先
に示した15℃、10%R,T。
の低湿環境下で微粒子トナー15を使用して、多数枚の
連続プリントを行なったところ、いずれも、チャージア
ップによる画像の濃度薄を発生しなかった。
これは、薄膜13の上層11では結着樹脂のフェノール
樹脂の含有量が少なく、正帯電性樹脂粒子を比較的多く
含むために、上層11がトナー15との摺擦により剥れ
易く、このため画像濃度が立ち上がった後に500〜1
000枚程度の連続教程 プリントで、上層11がトナー15との摺擦により剥れ
て、上層11の正帯電性樹脂粒子によるトナー15の拘
束がなくなって、チャージアップによる画像の濃度薄が
発生しなくなるのである。
一方、上層11が剥れ落ちることにより、新たに表層と
なる下層12は、カーボンブラック、グラファイトに比
べて結着樹脂のフェノール樹脂の比率が多いため、トナ
ー15との摺擦により剥れ落ちることがなく耐久性があ
る。500〜1000枚程度プリント教程後では、画像
濃度は十分に立ち上がっているため、特に正帯電性樹脂
粒子によるトナー15へのトリボ付与効果を必要としな
いので、下層12中の正帯電性樹脂粒子の含有量を減ら
すことができ、カーボンブラック及びグラファイトのリ
ークサイト効果によるチャージアップの低減及びスリー
ブゴーストの防止が十分に期待できる。
更に検討を行った結果、重量比で薄膜13の上層11を
形成する複合材料は、カーボンブラック:グラフアイ1
−=5 : 1〜2;1、正帯電性樹脂粒子:カーボン
ブラック+グラファイト+フェノール樹脂=1:20〜
1:10の範囲で、薄膜13の下層12を形成する複合
材料は、カーボンブラック:グラファイト=l:9〜5
;5、カーボンブラック+グラファイト:フェノール樹
脂=1=1〜1:3、正帯電性樹脂粒子:カーボンブラ
ック+グラファイト+フェノール樹脂二〇〜3:100
の範囲で、同様な効果があることが判った。
以上説明したように、本実施例の現像装置では、その現
像スリーブ1の表面に、結着樹脂にカーボンおよびグラ
ファイトと正帯電性樹脂粒子とを混在した複合材料の薄
膜13を上層11と下層12の2層構造に形成し、上層
11の結着樹脂に対するカーボンブラック、グラファイ
ト及び正帯電性樹脂粒子の混合割合を下層12よりも高
くしたので、微粒子トナーを用いた場合にも初期濃度が
向上し、チャージアップによる濃度薄のない画像を環境
によらずに形成することができる。
免豆至激1 以上説明したように、本発明の現像装置では、現像スリ
ーブの表面に結着樹脂にカーボンブラック、グラファイ
ト及び正帯電性樹脂粒子を混在した複合材料の薄膜を形
成したので、画像を現像してプリントするに際し、立ち
上がり時の濃度薄を押さえてプリント初期から十分な濃
度の画像を安定して得ることができ、更に多数枚の連続
プリント時にもチャージアップによる濃度薄及びスリー
ブゴーストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の現像装置の一実施例を示す断面図で
ある。 第2図は、第1図の現像装置の現像スリーブを示す斜視
図である。 第3図は、第2図の現像スリーブ上のトナー及び比較例
の現像スリーブ上のトナーのトリボ分布を示すグラフで
ある。 第4図は、本発明の現像装置の他の実施例の現像スリー
ブを示す断面図である。 第5図は、従来の現像装置の一例を示す断面である。 第6図は、従来の現像装置の他の例を示す断面である。 第7図は、プリント初期における従来の現像装置の現像
スリーブ上のトナーのトリボ分布を示すグラフである。 第8図は、プリント約500枚後における従来の現像装
置の現像スリーブ上のトナーのトリボ分布を示すグラフ
である。 1:現像スリーブ 6:マグネット 7:像担持体 8:弾性ブレード 10.13:薄膜 11:上層 12:下層 15:負帯電性磁性トナー Δ集国と一十N ・□ ;卜鯉夛。 、)り

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)負極帯電性磁性トナーを現像剤担持体上に担持して
    、像担持体と対向した現像部へと搬送し、前記現像部で
    前記トナーを前記像担持体上の静電潜像に付着して現像
    する現像装置において、前記現像剤担持体の表面に、結
    着樹脂、カーボンブラック、グラファイト及び正帯電性
    樹脂粒子からなる複合材料の薄層を形成したことを特徴
    とする現像装置。 2)前記薄層を上層と下層の2層構成として、前記上層
    における前記結着樹脂に対する前記カーボンブラック、
    グラファイト及び正帯電性樹脂粒子の混合割合を前記下
    層よりも高くした請求項1記載の現像装置。
JP29425290A 1990-10-30 1990-10-30 現像剤担持体及び現像装置 Expired - Fee Related JP2899398B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08179617A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 Canon Inc 現像剤担持体
US5897477A (en) * 1996-02-29 1999-04-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Developer carrier and developing apparatus comprising the same
US5904777A (en) * 1995-04-17 1999-05-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Magnetic one-component development apparatus
JP2012181369A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Canon Inc 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ、電子写真装置

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