JPH04162305A - 充填材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は不燃液体と不燃ガスとを使用する不燃性複合絶
縁トランスに用いる充填材に関するものである。

不燃液体はパーフルオロカーボン液、不燃ガスとしては
６フツ化イオウガスが使用されることが多い。

詳しくは電気絶縁性と加工性とに秀れ、不燃液体の吸液
量が小さな充填材に関するものである。

［従来技術］ 変圧器は絶縁強度や冷却効果を高めるための冷却媒体で
ある絶縁油を容器内に収納した油入変圧器が一般的に使
用されている。変圧器を屋内で使用する場合には鉱油は
可燃油であるため防災上の見地から鉱油を使用しない不
燃変圧器が要求され乾式変圧器または不燃性油変圧器が
使用されてきたが昭和４７年に不燃油としてポリ塩化ビ
フェニルが使用禁止となり、以後、不燃変圧器として、
Ｈ種乾式変圧器が主に使用されるようになりモールド変
圧器も使用されるようになった。不燃変圧器として］−
１種乾式変圧器、モールド変圧器が使用されているが主
絶縁は空気の絶縁耐力に依存しているため、電圧として
は３０Ｋ　Ｖ級までであり、容量的には１０Ｍ　Ｖ　Ａ
級が限度と考えられている。このため６６Ｋ　Ｖ級以上
あるいはＩＯＭ　Ｖ　Ａ級以上の不燃化変圧器の絶縁媒
体として６フツ化イオウガスなどの電気的負性気体が使
用されるようになってきｌこ　。

なお不燃油としてポリ塩化ビフェニルの代りに、高価な
シリコン油が使用される特別へ種油浸変圧器も特殊な用
途に使用されている。

しかしＨ種乾式変圧器、モールド変圧器、６フツ化イオ
ウガス絶縁変圧器のいずれも電圧容量的に限界があるた
め５００Ｋ　Ｖ　、　　５００Ｍ　ＶΔ級の大型不燃ト
ランスとして液体としてパーフルオロカーボン液（０８
Ｆ＋６０＞、気体として６フツ化イオウガスを使用する
不燃性複合絶縁大型トランスが重電各社で開発中である
。

この不燃性複合絶縁大型トランスに使用されるパーフル
オロカーボン液は不燃性で電気絶縁性に優れているが非
常に高価であるという欠点がある。

このためにトランス本体の形状をいろいろ工夫してトラ
ンス内の空間容積を低減したりプラスチックス製充填材
の使用を試みたりしているが、電気絶縁性に秀れ、パー
フルオロカーボン液の吸液量が少なく複雑な形状に簡単
に加工しやすく、なおかつ安価な充填材として適当なも
のが無いのが実情である。

従来使用されてきたセルロースプレスポードはパーフル
オロカーボン液の吸液量が大きく充填材としての効果は
小さい。ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルの各
プラスチックスは吸液量は非常に小さく比較的安価であ
るというメリットはあるが複雑な形状に簡単に加工しに
くいため加工コストが高い。

［発明の目的］ 本発明の目的は新しく開発されている不燃性複合絶縁大
型トランスにおいて電気絶縁性と加工性とに秀れ不燃液
体の吸液量が小さく安価な充填材を提供することにある
。

［発明の構成］ ここに本発明は［芳香族ポリアミドパルプ及び／又はポ
リエステル未延伸短繊維をバインダーとし、芳香族ポリ
アミド短繊維またはポリエステル延伸短繊維を基材とす
る湿紙を複数枚積層したのち乾燥し、ついで２００℃以
上、４５ｋＱ／ｃｉ以上で成型してなり嵩密度が１．１
０〜１．３５ｇ／Ｃｍであることを特徴とする不燃性複
合絶縁トランス用充填材」である。

使用する芳香族ポリアミドは従来公知の（ω　芳香族環
を有するジカルボン酸と芳香族環を有するジアミンとの
縮合ポリアミド 山）　芳香族環を有するアミノカルボン酸を縮合してな
る綜合ポリアミド。

（Ｃ）　　前記＋ｉ　＋ｂ＋を共重合したポリアミドな
どがあげられる。

芳香族ポリアミドパルプは公知の例えば特公昭３５ｉ１
８５１号公報、特公昭３７−５７３２号公報に２載され
ているものである。特にポリ（ｍ−フェニレンイソフタ
ラミド）が好ましい。

芳香族ポリアミド短繊維もポリ（ｍ−フェニレンイソフ
タラミド）短ｍ維が好ましい。短繊維の形態としては単
糸繊度２０デニール以下、繊維長３〜２０ｍｍの範囲の
ものが好ましい。

ポリエステル繊維は公知の脂肪族ジカルボン酸を二塩基
酸成分とし脂肪族、脂環族または芳香族のグリコールあ
るいはポリエチレングリコールの如きポリオキシアルキ
レングリコールをグリコール成分とするポリエステルで
ある。これら二塩基酸成分またはグリコール成分をそれ
ぞれ１種あるいは２種以上組合せた共重合ポリエステル
でもよい。特に好ましい例としてはポリエチレンテレフ
タレートを挙げることができる。また通常の繊維の添加
剤を使用してもよい。

ポリエステル繊維紺は繊維の形態としては単糸繊度２０
デニール以下、繊維長３〜２０ｍｍの範囲の短繊維が好
ましい。延伸糸のみで構成されてもよく延伸糸と未延伸
糸との両者から構成されてもよい。

また延伸糸としては偏平率２．５以上の偏平糸が好まし
い。本発明における偏平率とは単糸断面における最も大
きい幅（Ｗｍａｘ）に対する最も大きい断面長（ＬＩＩ
ｌａｘ）の比（Ｌｎ＋ａｘ　／Ｗｍａｘ　）である。偏
平率が２．５未満の場合には熱圧加工後の密度向上が不
十分である。

芳香族ポリアミドパルプ及び／又はポリエステル未延伸
短繊維をバインダーとし芳香族ポリアミド短繊維または
ポリエステル延伸短繊維を基材とする湿紙を複数枚積層
したのち乾燥するが乾燥温度は１００〜１８０℃が好ま
しい。乾燥したのち２００℃以上４５　ｋ　Ｑ　ｃＭ以
上で熱圧成型する。２００℃未満では紙同士の接着力が
不十分なため強力のある充填材を得ることが出来ない。

４５ｋ（１／ｃｆｆ１未満では嵩密度１．１００ｃｄ以
上の充填材を得ることが出来ない。

熱圧条件を調整して嵩密度は１，１０〜１，３５９／ｃ
ｄとなるようにＪる。

嵩密度が１，１０（１／ｃｍ未満では不燃液体の吸液量
が多くなり充填材どしては不適である。その意味で嵩密
度は高いはど吸液量が少くなり良好であるが１．３５Ｃ
Ｉ／ｃｍを越えるとプラスチックライクになり加工性が
悪くなる。

［発明の効果］ 本発明によって得られる充填材は次の効果を有する。即
ち不燃液体と不燃ガスとを使用量る不燃性複合絶縁大型
トランスにおいて高価である不燃液体であるパーフルオ
ロカーボン液の使用量を減らすことが可能である。また
電気絶縁性に秀れ、パーフルオロカーボン液の吸液量が
少なく、かつ複雑な形状に加工し易い。

［実施例］ 以下実施例により本発明の充填材の製造方法を示す。

実施例にお（）る各測定値は以下の方法で評価したもの
である。

（１）嵩密度：ＪＩＳ　　Ｃ２１１１の６．７１により
測定した。

（２）　　パーフルオロカーボン吸液量：米国３Ｍ社製
パーフルオロカーボン液［ＦＸ　−３３０ＯＪ中に試料
ボードを浮き上がらない様にして完全に浸漬させ平衡状
態になるまで常温で放置して 含浸率（％）＝（含浸後型量−含浸前重量）／含浸面重
量×１００ の計算式から算出した。

実施例１〜９．比較例１〜８ ポリメタフェニレンイソフタラミドから公知の溶液剪断
法によりパルプを作成しこのパルプからパルパー、高速
離解機、ディスクリファイナ−を使用してスラリー濃度
０．３％でカナデイアン標準濾水度１００１の水性スラ
リーを作成した。一方、ポリメタフェニレンイソフタラ
ミド延伸糸として単糸繊度２．Ｏテニ−）Ｌｔ繊維長６
．０ｍｍの短ＩＩｍ、ポリエステル延伸糸として単糸繊
度２．５デニール。

繊維長５．０ｍｍ、偏平率４．０のポリエチレンテレフ
タレート短繊維、単糸繊度１．１デニール、繊維長５、
Ｏｎ＋ｍ、円形断面のポリエチレンテレフタレート短繊
維の未延伸糸を実施例に応じて組合せ、１％Ｉｉ！度で
パルパーで離解分散させた。

前記パルプスラリーとポリメタフェニレンイソフタラミ
ド短繊維、ポリエヂレンテレフタレート短繊維分散スラ
リーとを実施例に応じて混合し均一抄紙スラリーを作成
した。次にタラピー式角型手抄機を用いて該抄紙スラリ
ーを抄紙し、乾燥し、坪量が約８５（］／Ｔｄの乾燥紙
を得た。

得られた乾燥紙を６４枚重ね合せ表１に記載の条件でホ
ラ１〜プレスで熱圧加工して５．０１１１ｍの厚さのボ
ードを作成した。得られたボードの諸性性を表１に示す
。比較例として市販のセルロースプレスボードとこのセ
ルロースプレスボードを表１の条件でホットプレスで再
プレスしたものの値を加えた。

本発明の充填材はパーフルオロカーボン液含浸性が２０
％未満と良好で、電気絶縁性、加工性にも秀れているの
で不燃性複合絶縁大型トランスにおいて充填材として有
用である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　芳香族ポリアミドパルプ及び／又はポリエステル未延
   伸短繊維をバインダーとし、芳香族ポリアミド短繊維ま
   たはポリエステル延伸短繊維を基材とする湿紙を複数枚
   積層したのち乾燥し、ついで２００℃以上、４５ｋｇ／
   ｃｍ＾２以上で成型してなり嵩密度が１．１０〜１．３
   ５ｇ／ｃｍ＾２であることを特徴とする不燃性複合絶縁
   トランス用充填材。