JPH04161853A - 簡易な分析方法及び器具 - Google Patents

簡易な分析方法及び器具

Info

Publication number
JPH04161853A
JPH04161853A JP28714290A JP28714290A JPH04161853A JP H04161853 A JPH04161853 A JP H04161853A JP 28714290 A JP28714290 A JP 28714290A JP 28714290 A JP28714290 A JP 28714290A JP H04161853 A JPH04161853 A JP H04161853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
test piece
analyte
human hemoglobin
substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28714290A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Suzuki
宏和 鈴木
Ritsuko Mochida
持田 立子
Yoshitami Ohashi
大橋 良民
Fumio Kimura
文男 木村
Koichi Matsuo
松尾 紘一
Kiyomi Harakawa
原川 清美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd, Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP28714290A priority Critical patent/JPH04161853A/ja
Publication of JPH04161853A publication Critical patent/JPH04161853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、簡易な分析方法及び器具に関し、詳しくは試
料中の標的の存在の有無を決定する特異的な結合反応を
用いる分析方法を応用して分析対象物を簡便かつ迅速に
検出する方法及び器具に関する。本発明の対象とされる
試料としては、例えば血清、血漿、全血、尿、糞便など
すべての生物学的流体及びその産物がある。
〔従来の技術、発明か解決しようとする課題〕特異的な
結合反応を用いる分析方法は、抗原抗体反応を用いる免
疫診断、レクチンを用いる電気泳動性等人体の疾病の診
断において、臨床的に非常に有用である。すなわち、人
体のある疾病において、特異的なタンパク質を検出する
ことにより当該疾病の発見2診断を行うことができる。
現在、免疫診断方法は酵素、アイソトープ、蛍光物質等
を使用した定量的な検出方法と、赤血球凝集反応やラテ
ックス凝集反応を利用した定性的な検出方法か採用され
ている。前者の方法は感度も良く、定量できるという利
点がある反面、特別の施設、測定機器を要する上に操作
が煩雑であるという欠点がある。すなわち、測定上のバ
ックグラウンドを押さえるために未反応物質を洗浄、除
去する操作か必要不可欠となる。さらに、抗体もしくは
抗原、酵素もしくはアイソトープを標識した特異的タン
パク質、増感させるための基質9反応停止液等の数種の
試薬を必要とする。これに対して後者の方法は特別の施
設、測定機器を必要とせず、簡便な方法であるが、凝集
像の判定に測定者の主観が入り、正確に判定することが
できず、信頼性に欠けるばかりでなく、得られた結果を
保存できないという欠点かある。
そのため、特別な施設2機器、試薬等を必要とせず、簡
便かつ迅速で、検査に必要な感度を有しており、保存が
可能で再現性の良い結果を得ることができる検査方法と
その器具が望まれている。
なお、金コロイド粒子を利用した特異的タンパク質検出
方法を用いた臨床検査薬も市販されているが、これらは
感度か低く、分析対象物が微量の場合は褪色が不鮮明て
判定か困難てあったり、時間の経過と共に陰性のもので
も褪色するという問題かある。また、試験容器に別添え
の金コロイド標識試薬か必要で、簡便性に欠けるという
問題もある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、上記課題を解決して特異性か高く、簡
便かつ迅速に特異的タンパク質を検出する方法および装
置を提供することである。
すなわち、本発明は試料中の標的の存在の有無を決定す
る特異的な結合反応を用いる分析方法において、分析対
象物と特異的に反応する物質を含有する試験片を装着し
た上部基材と、金属コロイド粒子を標識した分析対象物
と特異的に反応する物質を含有する多孔性かつ弾力性を
有する部材を設けた下部基材よりなる分析器具の試験片
と多孔性かつ弾力性を有する部材のいずれか一方もしく
は両方に分析対象物を湾下し、次いで上部基材と下部基
材とを前記試験片と多孔性かつ弾力性を有する部材とが
接合するように圧着させることにより反応せしめ、しか
る後接合面を分離し、試験片上に結合した金属コロイド
粒子による着色により特定物質の有無を検出することを
特徴とする分析方法並びに上部基材と下部基材よりなる
分析器具であって、上部基材の中央部に1又は複数個の
試験片装着部を設け、該試験片装着部に対応する下部基
材の位置に分析対象物と特異的に反応する物質を含有さ
せるための多孔性かつ弾力性を有する部材を設けたこと
を特徴とする分析器具を提供するものである。
本発明の方法と器具の基本原理は、上部(反応相)と下
部(反応試薬と分析対象物の混合物)を圧着させること
により反応を行い、次いで分離することにより反応を終
了させ、金属コロイド粒子による着色により特定物質の
有無を検出するものである。
したがって、本発明は朱肉と印鑑の関係を応用したもの
とみることができ、朱肉に相当する部位である下部には
可視的な試薬を保持し、印鑑に相当する部位である上部
には試験片を有することに特色かある。すなわち、上部
の試験片と下部の反応相を圧着させることにより反応相
の多孔性かつ弾力性を有する部材中に含まれている試薬
(分析対象物と特異的に反応する物質)か浸出し、試験
片との間で反応が行われ、次いて上部と下部を分離する
ことにより、試薬の過剰量か多孔性かつ弾力性を有する
部材中に再度吸収され、特異的に反応した成分のみを試
験片上に残存させるものである。このような反応形式か
ら、本発明の方法は特異的結合反応を用いた圧着測定法
(スタンプ法)と呼称される。
本発明の分析器具を図面により説明すると、第1図と第
2図は本発明の分析器具の1態様を示したもので、第1
図は該器具の全体見取図であり、第2図は該器具の断面
図である。
図示した如く、本発明の分析器具は上部基材(1)と下
部基材(2)より主として構成され、これらは接続部位
(3)により接続している。基材(1)の中央部には1
又は複数個の試験片(5)を装着する部位(4)が設け
である。試験片には、試料中の分析対象物と特異的に反
応する物質が含まれている。なお、この部位(4)は後
記する反応相と試験片か密着できるように基材(1)表
面より突出させることが望ましい。
一方、基材(2)には試薬を含浸させるための多孔性か
つ弾力性を有する部材(好適には、スポンジ様物質)(
6)か内蔵されている。ここで部材(6)の位置は前記
試験片装着部位に対応する位置とすることが必要である
。部材(6)を内蔵させる態様は任意であり、例えば図
示したように、基材(2)を底部(7)。
側壁(8)及び開口を存する上部(9)よりなる空室状
に形成したり、所定の厚みを有する基材上面の一部を穿
って窪みを形成したりして部材(6)を内蔵させるスペ
ースを設ける。
多孔性かつ弾力性を有する部材は、液体状もしくは凍結
乾燥状態の試薬並びに液体状の試料を含浸、保持する能
力を有し、かつ基材(1)と基材(2)を圧着させたと
き、その内容物を容易に排出、分散させる性質を有する
ものである。また、基材(11と基材(2)を分離させ
た場合に、物理作用により排出されていた内容物を再吸
収し、試験片もしくは基材(2)上に残存させない性質
を有している。
基材(1)と基材(2)の圧着又は分離を確実に行わせ
るために、基材(1)には止め口α0)を、基材(2)
にはツメαBをそれぞれ設けることが望ましい。これら
を接合することにより基材(1)と基材(2)を密着さ
せて目的とする反応を確実に行わせることができる。
基材(1)と基材(2)の材質は適宜決定すればよいが
、製作上の利点を考慮すると、接続部位(3)を含め合
成樹脂とし、一体成形により製造することが好ましい。
次に、特異的なタンパク質の検出物質として使用する金
属コロイド粒子としては様々のものが使用できるが、金
コロイド粒子が好適である。金コロイド粒子はタンパク
質とある条件下で接触させると、非共有的、非静電気的
吸着によって結合し、安定した金コロイド粒子標識物を
形成する。金コロイド粒子とタンパク質の結合には化学
修飾を必要としないため、タンパク質の変性がなく、分
析対象物との親和性が失われない。
金コロイド粒子は塩化金酸の水溶液を還元することによ
り得られる親水性コロイドであり、標識された抗体やプ
ロティンAなどの生物学的活性を変化させないという特
徴を持ち、金粒子の直径を自由に変えて電子密度を変化
させることにより多重染色ができるため、電顕免疫組織
化学に広く利用されている。
金コロイド粒子の作製は様々な方法で行うことができ、
例えばクエン酸ナトリウムを還元剤として用いる方法(
G、Frens、Nature (Phys、Sci、
、)、241゜20〜22.1973)では直径15〜
150nmの粒子か得られる。また、クエン酸ナトリウ
ムとタンニン酸を用いる方法(J、 W、 5lot、
 H,T、 Geuze、 Eur、 J、 Ce1l
Biol、 、38.87〜93.1985)では直径
3〜17nmの粒子を得ることができる。
また、金コロイド粒子あるいはプロティンAと抗体を結
合させる方法についてはB、 L、 Wangらにより
報告されている(Histo−chemistry 1
83,109〜115゜1985)。さらに、プロティ
ンAとの結合法についてはJ、Rothにより報告され
ている(Techniques inimmunocy
tochemistry、 2,217〜284)。
次に、試験片の作製法について述べる。前述のように、
試験片には分析対象物と特異的に結合する物質が含浸し
であるが、試験片の素材としては例えば活性化されたニ
トロセルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVDF) 
、 ナイロン66等の多孔性膜が好適である。これら膜
の切片に第1の領域として分析対象物を特異的に結合す
る物質(例えばモノクローナル抗体、抗原など)を、第
2の領域として対照の物質、すなわち金属コロイド粒子
標識物質と結合する物質(例えば分析対象物、抗マウス
IgGなど)を含浸させ、室温で1晩反応させて固相化
を行う。
この試験片が被検試料や反応試薬により非特異的吸着す
ることを防止するため、膜表面の物質が吸着している部
分以外をスキムミルクやウシ血清アルブミン等でマスキ
ングし、乾燥させる。
本発明の分析器具を用いて検査する場合の検査結果の表
示方法は任意であり、例えば分析対象物が陽性の場合は
+、◎、11.・・などて表示し、陰性の場合は−、・
、1.・などで表示することにより器具が正常に作動し
ているか否かを明確にすることができる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 ヒトヘモグロビンの測定 (1)抗体固相化試験片の調製 試験片としてニトロセルロースシート(SaS社製、0
.45μm)を使用し、第1の領域として抗ヒトヘモグ
ロビンモノクローナル抗体またはヒトヘモグロビンをウ
サギに免疫して得られたポリクローナル抗体をリン酸緩
衝生理食塩液(PBS)にて0.5■タンパク質/d濃
度になるように調製したものをニトロセルロースシート
に垂直方向に印字した。また、第2の領域として同一シ
ート上にウサギ抗マウスIgGをPBSで0.5■タン
パク質/−濃度になるように調製したものを平行方向に
印字し、室温にて1晩反応させ、固相化した。次いで、
これをスキムミルク(DIFCO社製)をPBSで3%
濃度に調製したものに37°Cで3時間含浸させてマス
キングを行い、乾燥させたものを試験片とした。
(2)抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体の作製 a:免疫 I mg/m1(PBS、 pH7,1)のヒトヘモグ
ロビン(Sigma社製)1−とFreund Com
plete Adjuvant(以下、FCAと称する
。)1mt’を混合し、抗原−FCAエマルジョンを作
製した。4〜6週令のBALB/Cマウスを用い、初回
免疫は抗原−FCAエマルジョンの100μlを腹腔内
投与した。2次免疫以降は初回免疫から1週間間隔で抗
原−FCAエマルジョンを腹腔内投与した。初回免疫か
ら】力月以上経過したマウスにヒトヘモグロビンを尾静
脈より最終免疫した。
b=細胞融合 最終免疫の3〜4日後の牌細胞lXl0”個とP3U1
細胞lXl0’個を5096ポリエチレングリコールを
用い、細胞融合を行い、96穴平底プレートに分注し、
HAT培地(ヒポキサンチン。
アミノプテリン及びチミジンを含む10%牛脂児血清入
りRPMI 1640)で5%COを下、37°Cにて
培養した。
C:抗体のスクリーニング ハイブリドーマの増殖を認めたウェルについて培養上清
の抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体の存在の有無
を酵素免疫測定法で測定した。すなわち、1%(PBS
、 pH7,1)のヒトヘモグロビン及び1%牛ヘモグ
ロビン(Sigma社製)の各50μlを96ウエル平
底マイクロタイタープレートに入れ、4℃で1夜放置後
、ハイブリドーマの培養液50μlを加え、37°Cで
30分間、続いてアルカリホスファターゼ(以下、AL
Pと称する。)標識抗マウス抗体(ZYMED社)と3
0分間反応させたのちパラニトロフェニルホスフェート
(以下、PNPPと称する。)を基質として発色させ、
肉眼観察でヒトヘモグロビンと反応していると認められ
たものを抗体産生か陽性と判定した(BLILL、 W
ORLD HEALTHORGAN Vol、53.5
5〜65.1976 、EIA法)。
d:クローニング 培養上清に抗体産生が認められたハイブリドーマはシン
グルセルマニュピレーソヨン法でクローニングを行い、
モノクローンになったハイブリドーマを前述のEIA法
で再度測定し、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ
を確立した。
e:モノクローナル抗体の生産及び精製モノクローナル
抗体産生ハイブリドーマをシャーレ中で増殖させた後、
ブリスタン(アルドリッチ社製)で前処理したBALB
/cマウス腹腔内に移植し、得られたマウス腹水から5
0%硫安塩析あるいはプロティンA−セファロース(フ
ァルマシア社製)アフィニティーカラムを用いてモノク
ローナル抗体を精製した。
(3)金コロイド粒子の調製 蒸留水395−に1%塩化金酸溶液5−を混合し、60
℃に加熱した(溶液−1)。一方、1%クエン酸ナトリ
ウム201nl、1%タンニン酸0.5yd、  0.
35%t<zcoi O,5−及び蒸留水79−を混合
し、60°Cに加熱した(溶液−2)。
溶液−1を攪拌しながら溶液−2を速やかに混合し、溶
液の色が薄い黄色から紫ないし赤色に変わるまで攪拌し
た後、沸騰するまで加熱することにより目的とする金コ
ロイド粒子を得た。
(4)金コロイド粒子標識抗ヒトへモグロビンモノクロ
ーナル抗体の調製 上記(3)で調製した金コロイド粒子の懸濁液を攪拌し
なから30%H20,を終濃度0.15%になるように
転化した後、0.35%KzCOsでpH9に調整した
。次に、抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体を添加
し、5分後に終濃度1%になるように塩化ナトリウム溶
液を添加した。さらに、終濃度1%になるように牛血清
アルブミンを加え、0.45μmのメンブランフィルタ
−で濾過し、2〜8℃で貯蔵した。
ヒトヘモグロビンの検出方法 基材(1)の部位(4)に前記した円形の抗ヒトヘモグ
ロビンモノクローナル抗体固相化試験片を装着した。ま
た、上記部位(4)に対応する基材(2)の位置にスポ
ンジ様物質(6)を装着し、これに金コロイド粒子標識
抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体を液体のまま2
00μl含浸させた。さらに、試料がヒトヘモグロビン
溶液の場合は、その200μlをスポンジ様物質(6)
上に滴下し、糞便の場合は、採便棒にて採便し、PBS
に懸濁したものをスポンジ様物質(6)上に同様に滴下
した。
次いで、接続部位(3)を曲げて基材(1)と基材(2
)を圧着して室温で5分間放置して反応させた後、両者
を分離して反応を終了させた。
ヒトヘモグロビンを含有する試料について、第1の領域
の金コロイド粒子の紫色の着色を視覚により観察し、さ
らに第2の領域の対照の着色をも観察して測定結果が正
当であるか否かの確認を行った。その結果、ヒトヘモグ
ロビンを含有する試料については第1の領域及び第2の
領域の双方のラインか観察されたのに対し、ヒトヘモグ
ロビンを含有しない試料は第2の領域のみのラインが観
察された。
実施例2 ヒトヘモグロビン溶液での検出感度 ヒトヘモグロビン(シグマ社製、2回結晶)を0、  
] %BSA/PBS +:て各40.01,0.1,
1.10゜100、1000μg/−に希釈して検体と
した。
前記試験片及び金コロイド粒子標識抗体を装着した分析
器具のスポンジ様物質(6)面に検体200μlを滴下
し、基材(1)と基材(2)を圧着して室温で5分間放
置して1反応させた後、両者を分離し、判定を行った。
なお、対照として現在集団検診等で常用されているラテ
ックス凝集反応を原理としたキット(Oc−へモディア
、栄研化学社製)を使用した。
その結果、表1に示すように、ヒトヘモグロビン溶液(
表中、)Ibと略記した。以下、同じ)での検出感度は
1μgodであった。この感度は対照と同程度であり、
本発明の分析方法と器具が臨床検査法及び検査キットと
して有用であることが確認された。
表1 ヒトヘモグロビンでの測定感度 本性  十  +++−−− 対照   +    十十+−−− 実施例3 ヒトヘモグロビン添加糞便での検出感度便潜血陰性便に
ヒトヘモグロビンを糞便1gあたり各々10.20.6
0.100.1000,10000.100000μg
添加し、よく混和したものを検体とした。
これを採便スティックに採取し、PBSに懸濁させ、実
施例2と同様に200μ!滴下し同様の操作を行なった
その結果、表2に示すように、ヒトヘモグロビン添加糞
便での測定感度は20μg/gであった。
この感度は対照のラテックス凝集反応を原理としたキッ
トと同程度であり、本発明の分析方法と器具が臨床検査
法及び検査キットとして有用であることが確認された。
表2 ヒトヘモグロビン添加糞便での測定感度拳法  
  十     十十十+十−−実施例4 特異性試験 a、他動物ヘモグロビンに対する反応性他の動物ヘモグ
ロビン(シグマ社製、2回結晶、ウシ、ウマ、ブタ、ヤ
ギ、ヒツジ、イヌ)を0.1%B S A/P B S
にてloOμg/rnIに希釈して検体とした。
対照としてヒトヘモグロビンを同濃度にて用い、実施例
2と同様の方法にて操作を行なった。
その結果、表3に示したように、本発明の方法は他動物
のヘモグロビンでの着色はみられず、ヒトヘモグロビン
にのみ特異的であった。
表3 他動物ヘモグロビンに対する反応性す、アルブミ
ンに対する反応性 ヒト血清アルブミン、ウシ血清アルブミン、卵白アルブ
ミン(生化学工業)を0.1%BSA/PBSにて10
0μg/−に希釈して検体とした。
一方、対照としてヒトヘモグロビンを同濃度にて用い、
前述の実施例2と同じ方法にて操作を行なった。
その結果、表4に示すように、アルブミンでの着色はみ
られず、本発明の方法はヒトヘモグロビンにのみ特異的
であった。
表4 アルブミンに対する反応性 本性  −−一十 HSA :ヒト血清アルブミン、 BSA :ウシ血清
アルブミン、OA:卵白アルブミン、hHb: ヒトヘ
モグロビン実施例5 糞便検体での反応 糞便検体10例を各々採便スティックに採取し、PBS
に懸濁させ、実施例2と同様に200μ1滴下し、以下
同様に操作を行なった。
その結果、表5に示したように、10検体のうち2検体
が陽性であった。
この結果は対照のラテックス凝集反応を原理としたキッ
トと同じであり、本発明の分析方法および分析器具が臨
床検査法および検査キットとして有用であることを示し
ている。
表5 糞便検体での対応 本性  −−−+−−+−−一 実施例6 ヒトヘモグロビン添加法での測定感度 潜血陰性法にヒトヘモグロビンを11nIあたり0、0
1.0.1.1.10.100.1000μgの割合で
添加し、よく混和したものを検体とした。一方、対照と
してヒトヘモグロビン無添加の尿を用いた。
あらかじめ試験片および感作金コロイド粒子を装着した
一体成型反応器具のスポンジ様物質(6)面に尿検体を
200μ!滴下し、次いで基材(1)と基材(2)を密
着させ、5分間放置して反応させた後、分離して判定を
行った。なお、対照として現在常用されている化学法を
原理としたエームス尿試験紙(マイルス・三共株式会社
)を用いた。
その結果、表6に示すように、本発明によるヒトヘモグ
ロビン添加尿での測定感度は1μg/−であった。
この結果は対照のエームス試験紙での感度と同程度であ
った。
表6 ヒトヘモグロビン添加性での測定感度拳法   
  十    十十十−−一実施例7 尿検体での対応 尿検体15例について実施例6と同様に操作を行った。
その結果、尿検体15例中13例が陰性を示し、2例は
陽性であり、対照のエームス試験紙と同じであった。こ
のことは本発明の分析法および器具が臨床検査法および
検査キットとして有用であることを示している。
表7 尿検体での反応 サンプル Nα 本性  −−−−−十−−−−−−−−十実施例8 尿中hCGの検出 (1)抗体固相化試験片の調製 抗a−hCGモノクローナル抗体(Medix Bio
tecINC)をPBSにて0.5mg/meに調製し
、ニトロセルロースシート(S&S社製、0.45μm
)上に垂直方向に印字した。また、同一シート上に抗マ
ウスIgG(Cappe1社製)をPBSにて0.5m
g/mj調製し、水平方向に印字を行い、室温にて一晩
固相化した。これにPBSにて3%に調製したスキムミ
ルクを用い37℃にて3時間含浸させ、マスキングを行
い、試験片とした。
(2)金コロイド粒子標識抗β−hCG抗体の調製コロ
イド状金粒子はJan、 W、 5lotら(Euro
peanJournal Ce1l Biology、
 38.1985)に準じて作製し、β−h CG (
Medix Biotec INC)をBao−Le、
 Wongら(Histchemistry、 83.
1985)の方法にて標識を行った。
(3) h CGの検出法 前記の抗α−hCGモノクローナル抗体固相化シート(
試験片)を分析器具の基材(1)上部に接着した。基材
(2)には金コロイド粒子標識抗β−hCG抗体を凍結
乾燥したものを付着させたスポンジ様物質を挟みこんだ
妊娠者尿又は非妊娠者尿を基材(2)のスポンジ様物質
に含浸させ、基材(IJと基材(2)を圧着し、室温で
5分間静置後、分離することにより反応を終了させた。
その結果、妊娠者の尿では(+)の符号が、非妊娠者の
尿では(−)の符号が出現し、可視的に判定を行うこと
ができた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、特異的な結合反応を利用した人体の疾
病の診断等に有用な分析方法とその器具が提供される。
本発明の器具を使用することにより、特別な施設や試薬
等を用いることなく人体の疾病の診断等を簡便かつ迅速
に行うことができる。
特に、従来法で必要とされていた器具の洗浄操作を省略
することができ、しかも測定結果を可視的に判定できる
という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の分析器具の1態様を示したも
ので、第1図は該器具の全体見取図であり、第2図は該
器具の断面図である。 に基材、2:基材、3コ接続部位、4:装着部位、5:
試験片、6:多孔性かつ弾力性を有する物質

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料中の標的の存在の有無を決定する特異的な結
    合反応を用いる分析方法において、分析対象物と特異的
    に反応する物質を含有する試験片を装着した上部基材と
    、金属コロイド粒子を標識した分析対象物と特異的に反
    応する物質を含有する多孔性かつ弾力性を有する部材を
    設けた下部基材よりなる分析器具の試験片と多孔性かつ
    弾力性を有する部材のいずれか一方もしくは両方に分析
    対象物を滴下し、次いで上部基材と下部基材とを前記試
    験片と多孔性かつ弾力性を有する部材とが接合するよう
    に圧着させることにより反応せしめ、しかる後接合面を
    分離し、試験片上に結合した金属コロイド粒子による着
    色により特定物質の有無を検出することを特徴とする分
    析方法。
  2. (2)試験片が、分析対象物の有無にかかわらず金属コ
    ロイド粒子の存在下で着色する試薬を含有するコントロ
    ールゾーンを備えたものである請求項1記載の分析方法
  3. (3)金属コロイド粒子が、金コロイド粒子である請求
    項1記載の分析方法。
  4. (4)上部基材と下部基材よりなる分析器具であって、
    上部基材の中央部に1又は複数個の試験片装着部を設け
    、該試験片装着部に対応する下部基材の位置に分析対象
    物と特異的に反応する物質を含有させるための多孔性か
    つ弾力性を有する部材を設けたことを特徴とする分析器
    具。
JP28714290A 1990-10-26 1990-10-26 簡易な分析方法及び器具 Pending JPH04161853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28714290A JPH04161853A (ja) 1990-10-26 1990-10-26 簡易な分析方法及び器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28714290A JPH04161853A (ja) 1990-10-26 1990-10-26 簡易な分析方法及び器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04161853A true JPH04161853A (ja) 1992-06-05

Family

ID=17713615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28714290A Pending JPH04161853A (ja) 1990-10-26 1990-10-26 簡易な分析方法及び器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04161853A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5552276A (en) * 1993-03-18 1996-09-03 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Apparatus and process for simplified measurement
WO1997001099A1 (fr) * 1995-06-22 1997-01-09 Ss Pharmaceutical Co., Ltd. Dosage immunologique a l'or colloidal
JP2011095164A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Tdk Corp 分析チップ及び分析チップの使用方法
WO2024070108A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 太陽誘電株式会社 検出装置およびその駆動方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5552276A (en) * 1993-03-18 1996-09-03 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Apparatus and process for simplified measurement
WO1997001099A1 (fr) * 1995-06-22 1997-01-09 Ss Pharmaceutical Co., Ltd. Dosage immunologique a l'or colloidal
JP2011095164A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Tdk Corp 分析チップ及び分析チップの使用方法
WO2024070108A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 太陽誘電株式会社 検出装置およびその駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6140136A (en) Analytical test device and method of use
EP0987550B1 (en) Analytical test device and method of use
JP2999238B2 (ja) クロマトグラフィーストリップ結合アッセイ装置
US5244815A (en) Fingerprint test pad and method for fingerprinting using particle based immunoassay
US20070087450A1 (en) Immuno-gold lateral flow assay
JPS6325553A (ja) 金ゾル試薬の調整方法
JPH01299464A (ja) 固相分析装置
JPH03503928A (ja) 液体サンプル中の分析物の定量測定装置および定量測定方法
JPH0746107B2 (ja) 検定法
JPH04504764A (ja) 免疫クロマトグラフィ検定およびその使用方法
US20070166776A1 (en) Immunoassay and kit for an early and simultaneous detection of biochemical markers in a patient's sample
EP2210103B1 (en) Method for the immobilization of a capture molecule on a solid support
KR20120017884A (ko) 자성입자의 항체고정화 방법 및 이를 이용해 제조되는 진단스트립, 진단키트
JP3304214B2 (ja) 簡易測定方法及び簡易測定装置
US5583003A (en) Agglutination assay
JPS63127160A (ja) 特異的蛋白質の検出方法
JPH04161853A (ja) 簡易な分析方法及び器具
AP156A (en) Agglutination assay.
JPH01301165A (ja) 免疫測定法
JP2001228151A (ja) 免疫クロマトグラフィー装置
JPH02503951A (ja) アッセイ
JPH08220099A (ja) 物質の検出試薬及び慢性関節リウマチの検知法
JP7266252B2 (ja) 新規の免疫グロブリンeのエピトープ、それと結合する抗体および前記抗体を含む試料のうち免疫グロブリンeを分析するためのキット
JPH0666796A (ja) 抗糖化ヘモグロビンモノクローナル抗体及び糖化ヘモグロビンの測定方法
JPH08114595A (ja) 特異的結合測定法