JPH0416120Y2 - - Google Patents

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JPH0416120Y2
JPH0416120Y2 JP1985164295U JP16429585U JPH0416120Y2 JP H0416120 Y2 JPH0416120 Y2 JP H0416120Y2 JP 1985164295 U JP1985164295 U JP 1985164295U JP 16429585 U JP16429585 U JP 16429585U JP H0416120 Y2 JPH0416120 Y2 JP H0416120Y2
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temperature
evaporator
cooling
refrigerant
evaporators
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は複数の被冷却空間のそれぞれに蒸発器
を設け、各蒸発器に冷媒を分配することにより各
被冷却空間を略同一の温度に冷却する冷却装置に
関する。
(ロ) 従来の技術 従来例えば冷凍庫に於いては被冷却空間である
複数の冷却室を略同一の温度環境に維持する場合
はそれぞれの冷却室に冷媒回路の蒸発器を設けて
冷却するようにしている。この場合の冷媒回路は
通常例えば特開昭60−165470号公報の如く凝縮器
から出た冷媒を分流し、それぞれ電磁弁と減圧器
を経て蒸発器に供給し、この電磁弁を各冷却室の
温度によつて開閉し、各蒸発器への冷媒供給を制
御して各室の温度を制御する構成のものが用いら
れる。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記公報の如き冷媒回路では各冷却室を設定温
度とするために、設定温度を中心とする上下に上
限温度と下限温度を設けて、上限温度になつた時
に電磁弁を開けて蒸発器に冷媒を流し、下限温度
になつた時に電磁弁を閉じて蒸発器に冷媒を流さ
ないようにすることにより平均して冷却室を設定
温度とするものであるが、冷媒回路の圧縮機は単
一であり、冷却運転は同時に開始されるから、各
冷却室の設定温度を略同一とする場合は、前述の
電磁弁の開閉のタイミングがそれぞれ略同一とな
る。即ち各蒸発器には殆ど同時刻に冷媒が流れる
ことが予想されるため、冷媒封入量もそれに対応
できるだけの量とするものであるが、或蒸発器の
温度が何等かの原因で上昇すると、当該蒸発器内
の蒸発圧力が上昇するため、該蒸発器には冷媒が
流れ難くなり他の蒸発器に冷媒が流れ込んでしま
うため前述の蒸発器の温度は更に上昇する。この
様に蒸発器を並列接続した場合には、一旦温度の
バランスが崩れるとそれが増幅される形となつて
更にバランスが崩れ、当該冷却室の温度が異常に
上昇してしまう問題がある。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は斯かる問題点を解決するために、複数
の被冷却空間22,23それぞれに蒸発機10,
13を設け、分流器7より各蒸発器10,13に
冷媒を分配すると共に、各空間22,23を略同
一温度とする様各蒸発器10,13への冷媒の流
通を開閉弁8,11でそれぞれ制御する冷却装置
1の前記蒸発器10,13をそれぞれ異つた冷却
能力としたものである。
(ホ) 作用 本考案によれば各蒸発器の冷却能力が異るため
各被冷却空間の温度降下速度が異り、従つて略同
一の温度とする場合には開閉弁の開閉タイミング
がずれて来るため各蒸発器に冷媒が同時に流れる
時間の減少を図れる。
(ヘ) 実施例 次に図面に於いて実施例を説明する。第1図は
本考案の冷凍装置1の冷媒回路図であり、第2図
は本考案を適用せる理化学用冷凍庫2を、又、第
3図は同電気回路図を示している。3は電動圧縮
機であり、圧縮機3より吐出された高温高圧冷媒
は凝縮器4に流入してフアン5によつて強制空冷
されて凝縮され液化し乾燥器6を経て二方向の分
流器7に至る。分流器7に到達した冷媒は分流器
7によつて二分され、一方は開閉弁としての第一
の電磁弁8を経てキヤピラリーチユーブ9により
減圧されて第一の蒸発器10に流入してそこで蒸
発する。分流器7から出た他方の冷媒は第二の電
磁弁11を経てキヤピラリーチユーブ12により
減圧されて第二の蒸発器13に流入してそこで蒸
発する。第二の蒸発器13は第一の蒸発器10よ
りも冷媒管長を長くし各冷凍室22,23の負荷
の大きさに対する冷却能力の比率をより大きなも
のとしている。両蒸発器10,13を出た冷媒は
集合器14にて合流し、冷媒液溜め15を経て圧
縮機3に帰還する。この冷媒回路内には蒸発器1
0,13の両方に同時に冷媒が流れた場合にも十
分なる液冷媒が供給できる量の冷媒が封入され
る。
冷凍庫2は血液や細菌の凍結保存に用いられる
ものであり、前方に開口した断熱箱体20の庫内
を断熱仕切壁21によつて、例えば−35℃等の略
同一の温度に冷却される被冷却空間としての第一
の冷凍室22と第二の冷凍室23が上下に区画形
成されている。第一の冷凍室22内には第一の蒸
発器10を構成する三枚の棚状蒸発器部分10
A,10A,10Aが所定間隔で水平配置されて
おり、又、第二の冷凍室23内には第二の蒸発器
13を構成する四枚の棚状蒸発器部分13A,1
3A,13A,13Aが同様に水平配置されてい
る。電動圧縮機3、凝縮器4及びフアン5は断熱
箱体20下部の機械室25内に収納設置される。
又、26,27は各室22,23を開閉自在に閉
じる断熱扉である。
次に第3図の電気回路に於いて、3Mは電動圧
縮機3駆動用のモータであり、第一のサーモスタ
ツト30の接点30Aを介して電源AC,ACに接
続されている。第一のサーモスタツト30は接点
30Aと30Bから成る二連スイツチ構造であ
り、第一の冷却室22内の温度を感知し、例えば
−32℃等の上限温度THに室内温度が上昇して接
点30A,30Bを閉じ、−38℃等の下限温度TL
まで降下して接点30A,30Bを開くものであ
る。31は第二の冷却室23内の温度を感知する
第二のサーモスタツトであり、接点31Aと31
Bから成る二連スイツチ構造であり、第一のサー
モスタツト30と同様の上限温度TH、下限温度
TLにて接点31A,31Bを閉、開する。接点
31Aは接点30Aに並列に接続され、又、第一
の電磁弁8のコイル8Aが接点30Bを介して電
源AC,ACに接続され、更に第二の電磁弁11の
コイル11Aが接点31Bを介して電源AC,AC
に接続されている。電磁弁8,11は常には流路
を閉じており、コイル8A,11Aに通電されて
流路を開くものである。
次に動作を説明すると、第一の冷却室22の温
度が上昇して上限温度THに達すると第一のサー
モスタツト30が接点30A,30Bを閉じてモ
ータ3Mとコイル8Aに通電し、第一の電磁弁8
が開き、第一の蒸発器10に冷媒が流れ第一の冷
却室22を冷却する。これによつて室22内の温
度が低下して下限温度TLに達すると第一のサー
モスタツト30は接点30A,30Bを開くので
モータ3Mとコイル8Aは非通電となつて第一の
蒸発器10への冷媒流入は停止し、第一の冷却室
22の冷却運転は停止する。これを繰り返して第
一の冷却室22内は平均して設定温度TSである
例えば−35℃に維持される。第二のサーモスタツ
ト31も同様に上限温度THで接点31A,31
Bを閉じてモータ3Mとコイル11Aに通電し、
第二の電磁弁11を開いて第二の蒸発器13に冷
媒を供給し、第二の冷却室23の温度がそれによ
つて低下して下限温度TLに達すると接点31A,
31Bを開いてモータ3Mとコイル11A非通電
とし、第二の冷却室23の冷却運転を停止する。
これによつて第二の冷却室23も同様に平均して
設定温度TSである−35℃に維持される。即ち、
モータ3Mは接点30Aと31Aの何れかが閉じ
ていれば通電される。
第4図に上述の冷却運転による各室22,23
の温度の時間推移を示す。L1は第一の冷却室2
2の温度を示し、L2は第二の冷却室23の温度
を示す。時刻t1で両室22,23の温度が同時に
上限温度THに達して同時に冷却運転が開始され
ても第二の蒸発器13の冷却能力が大なるため冷
却スピードが早く、従つて第二の冷却室23の温
度が下限温度TLに到達するまでの時刻t2までの
短い期間P1のみ両方の電磁弁8,11が同時に
開くことになる。又、下限温度TLから上限温度
THに上昇するのに要する時間は略同様と考えて
よいから両室22,23の温度変化のサイクルに
はずれが生じ、次回の冷却運転では第4図の時刻
t3からt4までの非常に短い期間P2のみ両方の電磁
弁8,11が同時に開くことになる。
ここで従来の如く蒸発器10と13の冷却能力
が同一である場合は第5図に示す如く第一の冷却
室22の温度L3と第二の冷却室23の温度L4
化のサイクルが略同様となるため、電磁弁8と1
1は略同時刻に開閉される事になり、両室22,
23の冷却運転の略全期間P3及びP4に渡つて蒸
発器10及び13に同時に冷媒が流れることにな
る。従つて例えば第一の蒸発器10内の圧力が上
昇すると冷媒が流れ難くなるため、第二の蒸発器
13に冷媒が多く流れ、第一の蒸発器10には更
に冷媒が流れなくなつて第一の冷却室22の温度
が異常に上昇してしまう危険性が強い。
しかし乍ら、本考案では第4図の如く両方の蒸
発器10,13に同時に冷媒が流れる状況が少な
くなるため、前述の如く電磁弁が開いているにも
拘わらず冷媒が流れて行かなくなる異常状態の発
生する可能性は非常に小さくなり、片方の冷却室
の温度が異常に上昇して内部の物品が変質してし
まう不都合が解消される。即ち蒸発器を複数並列
に接続した場合のバランス崩壊を極力抑えること
が可能となる。
尚、実施例では冷凍庫に本考案を適用したが、
それに限られず、冷蔵庫やシヨーケース等に適用
しても有効である。
(ト) 考案の効果 本考案によれば簡単な構造によつて各蒸発器へ
の冷媒流量の偏りの発生を減少させることができ
るので特定の被冷却空間のみが異常に温度上昇し
てしまう危険性が少なくなり、各被冷却空間を安
定して良好に冷却し温度制御することが可能とな
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の冷却装置の実施例
を示し、第1図は冷媒回路図、第2図は冷凍庫の
側断面図、第3図は電気回路図、第4図は各冷却
室の温度の時間推移を示す図であり、第5図は第
4図に対応する従来例を示す図である。 7……分流器、8,11……第一及び第二の電
磁弁、10,13……第一及び第二の蒸発器、2
2,23……第1及び第二の冷却室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 庫内を複数の被冷却空間に区分した断熱箱体
    と、この断熱箱体内の各被冷却空間に設けた蒸発
    器と、圧縮機から吐出され凝縮器を経た冷媒を前
    記各蒸発器へ分配する分流器と、この分流器と前
    記各蒸発器との間のそれぞれに介設された複数の
    開閉弁及び減圧器とを備え、前記各開閉弁を略同
    一の設定温度で開閉させて前記各被冷却空間を略
    同一の温度に冷却する冷却装置において、前記各
    蒸発器を前記各被冷却空間の負荷の大きさに対し
    て異つた比率の冷却能力に設定したことを特徴と
    する冷却装置。
JP1985164295U 1985-10-25 1985-10-25 Expired JPH0416120Y2 (ja)

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JPS6272573U JPS6272573U (ja) 1987-05-09
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JPS55163641U (ja) * 1979-05-14 1980-11-25

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