JP2512866Y2 - 車両用冷温蔵庫の製氷促進装置 - Google Patents

車両用冷温蔵庫の製氷促進装置

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JP2512866Y2
JP2512866Y2 JP2994791U JP2994791U JP2512866Y2 JP 2512866 Y2 JP2512866 Y2 JP 2512866Y2 JP 2994791 U JP2994791 U JP 2994791U JP 2994791 U JP2994791 U JP 2994791U JP 2512866 Y2 JP2512866 Y2 JP 2512866Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両に搭載される冷
温蔵庫において、製氷が要求された場合に冷温蔵庫内の
冷却能力を高めて製氷時間の短縮を図った車両用冷温蔵
庫の製氷促進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用冷蔵庫においては、電子冷
凍と冷凍サイクルを組み合わせた電子冷凍装置が一般に
使用されており、この電子冷凍装置においては、熱電素
子の放熱側側面を冷蔵庫用のエバポレータと熱的に接触
させて熱電素子の能力を引き出し冷蔵庫の冷凍能力を確
保するもの(特公昭62−47730号公報)や、冷蔵
庫内の温度によって熱電素子へ印加する電圧を調整し庫
内の冷却能力の安定を図ろうとするもの(特開平2−5
7880号公報)が知られている。
【0003】しかし、車両用空調装置の冷凍サイクルの
一部を構成するコンプレッサは、近年可変容量型のもの
が主流となってきており、このため特公昭62−477
30号公報において開示される冷蔵庫では、熱負荷に応
じてコンプレッサの容量が変化することによって、冷凍
能力も変化するため庫内の冷凍能力を安定させることが
困難であった。また、特開平2−57880号公報に開
示される冷蔵庫においては、庫内温度が所定値以下に低
下した場合には、コンプレッサが停止し、このために空
調装置全体が停止してしまうという問題点があった。
【0004】このために、本出願人は特願平2−249
832号において、可変容量コンプレッサの容量を設定
する可変容量信号から庫内の冷凍能力を演算し、この冷
凍能力の変化に対応して通電する熱電素子の数を設定し
て、庫内の冷却能力を安定させる冷温蔵庫を開示した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、現在において
冷温蔵庫における製氷の要求が高まると共に、製氷時間
の短縮が要求されるようになってきた。このために、こ
の考案は、冷温蔵庫において製氷モードが選択された場
合に、短時間に製氷することが可能である製氷促進装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この考案を図
1によって説明すると、可変容量コンプレッサ1、コン
デンサ2、レシーバタンク3、第1の膨張弁4、及び第
1のエバポレータ5によって構成され、第1の電磁弁5
0によって第1のエバポレータへの冷媒供給路33を開
閉成される車両用空調装置の冷房サイクルに、第2のエ
バポレータ7への冷媒供給路34を開閉成する第2の電
磁弁51を介して冷温蔵庫用の第2の膨張弁6及び第2
のエバポレータ7を接続し、この第2のエバポレータ7
と複数の熱電素子10,11,12を冷温蔵庫9内に配
設した車両用冷温蔵庫9において、冷温蔵庫内の設定モ
ードに、少なくとも製氷モードを有するモード設定手段
100と、このモード設定手段100によって製氷モー
ドが設定された場合に、冷温蔵庫内の冷却能力を最大に
する製氷促進手段110と、この製氷促進手段110か
らの指令によって前記第1の電磁弁50を断続的に所定
時間開閉する冷媒流路制御手段120と、前記製氷促進
手段110からの指令によって全ての熱電素子10,1
1,12を冷凍素子として通電する熱電素子制御手段1
30と、前記製氷促進手段110からの指令によって前
記可変容量コンプレッサ1の容量を最大とするコンプレ
ッサ容量制御手段140とを具備することにある。
【0007】
【作用】したがって、この考案においては、モード設定
手段100において、製氷モードが設定された場合に、
製氷促進手段110によって冷媒流路制御手段120、
熱電素子制御手段130、及びコンプレッサ容量制御手
段140が制御され、冷媒流路制御手段120は、第1
の電磁弁50を断続的に開閉成することによって空調装
置の冷却能力を維持しつつ第2のエバポレータ7の冷却
能力を上昇させ、熱電素子制御手段130は全ての熱電
素子を冷凍素子にすべく通電し、さらにコンプレッサ容
量制御手段140はコンプレッサ容量を最大にして冷温
蔵庫9内の冷却能力を最大にするため、上記課題が達成
できるものである。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面により
説明する。図2において、車両用空調装置の冷房サイク
ルは、可変容量コンプレッサ1、コンデンサ2、レシー
バタンク3、膨張弁(第1の膨張弁)4、及びエバポレ
ータ(第1のエバポレータ)5が順次直列に配管結合さ
れて構成されている。また、冷温蔵庫9用の冷凍サイク
ルは、前記レシーバタンク3の下流側から分岐して膨張
弁(第2の膨張弁)6、及びエバポレータ(第2のエバ
ポレータ)7が配管結合され、さらに前記第1のエバポ
レータ5の下流側で合流して構成されている。尚、前記
第1の膨張弁4及び第1のエバポレータ5で構成される
冷媒供給流路33と、前記第2の膨張弁6及び第2のエ
バポレータ7で構成される冷媒供給流路34は、第1の
電磁弁50及び第2の電磁弁51によって開閉成される
ものである。
【0009】可変容量コンプレッサ1は、例えばワブル
プレート型コンプレッサで、コンプレッサ外部から送ら
れてくる容量可変信号(ISOL )によってワブルプレー
トの角度を変えて容量を変化(ISOL =0 容量最大)
させる容量可変装置14を有しており、電磁クラッチ1
5を介して図示しないエンジンと連結されるもので、冷
媒の加熱蒸気を吸入して断熱圧縮し、高温高圧の冷媒ガ
スにして送り出すものである。
【0010】コンデンサ2は、通常アルミ製のコルゲー
トフィンによって形成されており、前記可変容量コンプ
レッサ1より送られてきた高温高圧の冷媒ガスは、該コ
ンデンサ2の内部を通過することによって、前記フィン
を通過する外気に熱を放出し、高圧の液化冷媒となる。
【0011】レシーバタンク3は、冷凍サイクルを円滑
に作動させるために必要な冷媒を蓄えておく容器で、コ
ンデンサ2で液化した冷媒を気泡と分離して、冷房負荷
に応じて下流側の第1及び第2の電磁弁50,51によ
って開閉成される冷媒供給流路33,34に送る役目を
している。
【0012】第1及び第2の膨張弁4,6は、液化冷媒
を断熱膨張させることで冷媒の圧力及び温度を下げ、冷
媒を霧状にするもので、この霧状の冷媒は第1及び第2
のエバポレータ5,7を通過する空気の熱を吸収して冷
却し、冷媒自体は気化して加熱蒸気に変化して前記可変
容量コンプレッサ1に戻るものである。
【0013】前記第2のエバポレータ7を内設する冷温
蔵庫9は、図3に示すように、断熱材によって形成され
た壁35及び蓋36によって画成された室37内に、第
2のエバポレータ7、送風機8、エバポレータ吹出温度
検出センサ13、及び熱電素子10,11,12を有し
ている。この室37には、冷蔵室38と冷凍室39が隔
壁40によって分割されており、この隔壁40には第2
のエバポレータ7側に、冷凍室39への送風機8による
空気の侵入を遮断する遮断ドア41が設けられている。
尚、冷蔵室38及び冷凍室39は、冷温蔵庫9が温蔵庫
として使用される場合には、温蔵室となるものである。
【0014】冷凍室39の下方には熱電素子10,1
1,12が設けられている。これらの熱電素子10,1
1,12は、例えばBi2 Te3 −Bi2 Se3 合金の
ような半導体からなるもので、電圧が印加されることに
よって一方の側面においては吸熱作用を行い、他方の側
面においては放熱作用を行うもので、電圧の印加方向を
変えることによって吸熱側面と放熱側面が反対になるも
のである。
【0015】これらの熱電素子10,11,12の上側
側面には製氷プレート42が設けられ、下側側面には第
2のエバポレータ7と熱的に結合された熱伝導板43が
設けられている。
【0016】これらの熱電素子10,11,12を制御
するために制御用アンプ17が設けられており、この制
御用アンプ17にはマイクロコンピュータ16からの信
号が出力回路22を介して入力され、前記熱電素子1
0,11,12への通電方向、通電個数が制御されるも
のである。尚、この制御用アンプ17には、バッテリー
等による直流電源25が接続されるものである。
【0017】このマイクロコンピュータ16は、図示し
ない中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、入出力ポ
ート(I/O)等を有するそれ自体公知のもので、空調
装置の制御を総合的に行うものである。尚、可変容量コ
ンプレッサ1への容量を変化させるために出力回路20
を介して容量可変装置14に出力される容量可変信号
(ISOL )もその一つである。
【0018】このマイクロコンピュータ16によって冷
温蔵庫9を制御するために、該マイクロコンピュータ1
6には、空調装置の操作パネル31のA/Cスイッチ3
2による冷房サイクルをON/OFFする信号、冷温蔵
庫用の操作パネル26に設けられた冷温蔵庫の稼動を停
止させるOFFスイッチ27、製氷を行うICEスイッ
チ28、冷蔵モードを選択するCOOLスイッチ29、
及び温蔵モードを選択するHOTスイッチ30からのモ
ード信号、及びA/D変換器18を介してエバポレータ
吹出空気温度センサ13からの吹出空気温度信号が入力
される。
【0019】これらの入力信号は、マイクロコンピュー
タ16において、所定のプログラムで処理されて制御信
号に変換され、出力回路22を介して前記制御用アンプ
17に、出力回路23を介して第1の電磁弁50に、出
力回路24を介して第2の電磁弁51に、出力回路19
を介して送風機8に、出力回路20を介して容量可変装
置14に、出力回路21を介して電磁クラッチ15に出
力され、これらの機器を制御するものである。
【0020】以下、このマイクロコンピュータ16にお
いて実行されるプログラムについて図4乃至図9に示す
フローチャートに従って説明する。
【0021】図4において示すフローチャートは、モー
ドの選択を実行するもので、ステップ200においてメ
インルーチンからタイマの割り込みによって、またジャ
ンプ命令によって定期的に実行が開始されるものであ
る。
【0022】ステップ210において、操作パネル26
及び31の各スイッチ32,27,28,29,30の
入力状況が読み込まれ、ステップ220乃至ステップ2
50においてスイッチの入力状況が判定され、ステップ
300,400,500,600においてモードが決定
される。つまり、ステップ220においては、A/Cス
イッチ32のON/OFFが判定され、ONの場合には
冷房サイクルの稼動しているのでステップ230へ、O
FFの場合には冷房サイクルの稼動が停止しているので
ステップ250に進み、ステップ230においてCOO
Lスイッチ29のON/OFFが、ステップ240にお
いてICEスイッチ28のON/OFFが、又ステップ
250においてHOTスイッチ30のON/OFFが判
定される。
【0023】ステップ220においてA/Cスイッチ3
2がON、ステップ230でCOOLスイッチ29がO
FFの判定がなされた場合には、冷温蔵庫9の使用が要
求されていないと判断されるため、ステップ300にお
いて下記するA/Cモードのための制御がなされる。
【0024】ステップ220においてA/Cスイッチ3
2がON、ステップ230においてCOOLスイッチ2
9がON、ステップ240においてICEスイッチ28
がOFFの判定がなされた場合には、ステップ400に
おいて下記するCOOL(冷蔵)モードが選択され、ス
テップ240においてICEスイッチ28がONされて
いる場合には、ステップ500において下記するICE
(製氷)モードが選択される。
【0025】また、ステップ220においてA/Cスイ
ッチ32がOFF、ステップ250においてHOTスイ
ッチ30がONと判定された場合にはステップ600に
おいてHOT(温蔵)モードが選択され、ステップ25
0においてHOTスイッチ30がOFFと判定された場
合にはステップ700でメインルーチンに戻るものであ
る。
【0026】図5において、ステップ300から始まる
A/Cモードのための制御が示される。この場合冷温蔵
庫9の使用が要求されていないため、ステップ310に
おいて、第2の電磁弁(S/V2)51をOFFして、
冷温蔵庫9に至る冷媒供給流路34を閉鎖し、送風機8
(庫内FAN)の稼動を停止し、熱電素子10,11,
12への通電を停止して冷温蔵庫9の稼動を停止させ、
ステップ320においてメインルーチンに戻るものであ
る。
【0027】図6において、ステップ600から始まる
HOTモードの制御が示される。ステップ610におい
て、第2の電磁弁(S/V2)51によって冷媒供給流
路34を閉鎖し、庫内FAN8を駆動(ON)して、熱
電素子10,11,12への通電方向を製氷プレート4
2側が放熱作用を行う方向に設定して電力を供給して加
熱素子として使用する。これによって、冷温蔵庫9は温
蔵庫として使用されるものである。
【0028】ステップ620において、温度センサ13
によって検出された庫内温度Tを読み込み、ステップ6
30において庫内の設定温度Tsと比較して庫内温度T
が低い場合には、そのまま加熱素子10,11,12を
継続してONし、庫内温度Tが高い場合には、異常高温
としてステップ650において加熱素子10,11,1
2への通電を停止(OFF)するものである。
【0029】ステップ660においては、HOTスイッ
チ660の現在のON/OFF状況が読み込まれ、ステ
ップ670において判定がなされる。この判定において
HOTスイッチ670がONのままであれば、ステップ
620に回帰し、OFFに変更されている場合にはステ
ップ680においてメインルーチンに戻るものである。
【0030】図7及び図9において、ステップ400か
ら始まるCOOL(冷蔵)モードの制御が示され、ステ
ップ410において第2の電磁弁(S/V2)51がO
Nされて冷媒供給流路34が開かれ、冷媒が第2のエバ
ポレータ7に供給され、庫内FAN8が駆動して、冷気
を庫内に循環させると共に、熱電素子10,11,12
の通電方向を製氷プレート42側が吸熱作用を行う方向
に設定して電力を供給し、冷凍素子として使用する。こ
れによって冷温蔵庫9は冷蔵庫として使用されるもので
ある。
【0031】ステップ420では、可変容量コンプレッ
サ1の容量を可変する容量可変信号、この場合はISOL
値が読み込まれ、ステップ430においてこのISOL
から現在の冷却能力Aが演算される。この冷却能力A
は、ステップ440,450,460において、前以っ
て設定した3つの段階A1 ,A2 ,A3 (A1 >A2
3 )と比較され、冷却能力AがA1 より大きい範囲に
ある場合(A>A1 )は、ステップ470において冷凍
素子10,11,12への通電を停止して第2のエバポ
レータ7のみの冷却とし、冷却能力AがA1 とA2 の間
にある場合(A1>A>A2 )には、ステップ480に
おいて冷凍素子10,11,12の内、2つの冷凍素子
への通電を停止して、第2のエバポレータ7による冷却
能力を一つの冷凍素子の稼動によって補助することと
し、さらに冷却能力AがA2 とA3 の間にある場合に
は、ステップ490において冷凍素子10,11,12
の内、一つの冷凍素子への通電を停止して、第2のエバ
ポレータ7による冷却能力を2つの冷凍素子の稼動によ
って補助することとした。また、冷却能力AがA3 以下
の場合には全ての冷凍素子10,11,12によって冷
却能力を補助するものである。これによって、図10で
示すように、第2のエバポレータ7による冷却能力Aが
低下しても熱電素子10,11,12による冷却能力B
によって補助されるため、冷却能力Cを達成できるた
め、安定した冷却能力を得ることができるものである。
【0032】その後、図9で示すステップ800におい
て、庫内温度Tが温度センサ13によって読み込まれ、
ステップ810においてこの庫内温度Tから第2のエバ
ポレータ7の凍結が判定される。この判定により凍結恐
れがあると判定された場合には、ステップ820によっ
て第2の電磁弁(S/V2)51をOFFして、エバポ
レータの凍結を防止し、ステップ800に回帰させてエ
バポレータの凍結を防止するものである。このステップ
810においてエバポレータの凍結の恐れがない場合に
はステップ830において現在のCOOLスイッチ29
のON/OFFが判定され、OFFの場合には図5で示
したステップ310に回帰し、ONのままの場合にはス
テップ840においてICEスイッチ28のON/OF
Fが判定され、OFFの場合には図7で示したステップ
410に回帰し、ONの場合には下記するステップ51
0に進むものである。
【0033】図7ではステップ500から始まるICE
(製氷)モードの制御が示される。ステップ510にお
いて、第2の電磁弁(S/V2)51をONして冷媒供
給流路34を開放し、庫内FAN8を停止(OFF)
し、熱電素子10,11,12を冷凍素子として通電
(ON)して、冷温蔵庫9を冷凍庫として使用する。
尚、この場ICEモード時において、庫内FAN8を停
止させるのは、製氷能力を向上させるためである。
【0034】ステップ520において、ISOL 値を最小
(ISOL =0時に最大容量となるため)にして冷却能力
を最大にし、ステップ530において第1のタイマ(タ
イマ1)をスタートさせ、ステップ540においてこの
タイマ1のタイムアップが判定される。このタイマ1の
タイムアップによってこの製氷モードは図9で示したス
テップ800に進むものである。
【0035】タイマ1の作動中はステップ550に進ん
で第2のタイマ(タイマ2)がスタートする。このタイ
マ2はステップ560においてタイムアップするまで、
ステップ570において第1の電磁弁(S/V1)50
をOFFして冷媒供給流路33を閉鎖し、第2のエバポ
レータ7の冷却能力を向上させるものである。しかし、
第1の電磁弁(S/V1)のOFFにより空調装置の冷
却能力が停止すると、車室内の空調効果が低下するた
め、タイマ2がタイムアップするまでの所定時間経過後
は、ステップ580において第3のタイマ(タイマ3)
をスタートさせて、このタイマ3がステップ590にお
いてタイムアップするまでの間、第1の電磁弁(S/V
1)50を再びONして、タイマ3がステップ590に
おいてタイムアップするまでの所定時間空調装置の冷却
能力を復活させるものである。
【0036】尚、第1のタイマ(タイマ1)の設定時間
は、製氷が完了するまでの時間を実験により設定するも
のである。
【0037】これによって、可変容量コンプレッサ1の
容量を最大として第1及び第2のエバポレータ5,7の
冷却能力を最大にすると共に、タイマ1の所定時間、タ
イマ2による第1の電磁弁(S/V1)50の閉鎖と、
タイマ3による第1の電磁弁50の開放を繰り返して、
空調装置の冷房能力を維持しつつ冷凍庫9内のエバポレ
ータによる冷凍能力を向上させ、さらに冷凍素子10,
11,12をすべて稼動させて製氷時間の短縮を図るも
のである。
【0038】また、上述のタイマ1の替わりに、製氷が
完了したことを検出するセンサを用いて、その製氷が完
了するまでの間、タイマ2及びタイマ3を繰り返して実
行しても、同様の効果を達成することができるものであ
る。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ICE(製氷)モードが設定された場合に、可変容
量コンプレッサの容量を最大に設定してエバポレータに
よる冷却能力を最大にすると共に、製氷が完了するまで
の時間、空調装置の冷房サイクルの稼動をON/OFF
して空調装置の冷房能力を維持しつつエバポレータによ
る冷却能力を向上させ、さらに冷凍素子を全て稼動させ
て製氷時間の短縮を図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の構成を示した機能ブロック図であ
る。
【図2】この考案の実施例に係る空調装置及び冷温蔵庫
の構成を説明した説明図である。
【図3】この考案の実施例に係る冷温蔵庫の構成を示し
た断面図である。
【図4】冷温蔵庫のモードを選択するフローチャート図
である。
【図5】A/Cモードのみが選択された場合の冷温蔵庫
の制御を示したフローチャート図である。
【図6】HOTモードが選択された場合の制御を示した
フローチャート図である。
【図7】COOLモードが選択された場合の制御を示し
たフローチャート図である。
【図8】ICEモードが選択された場合に制御を示した
フローチャート図である
【図9】COOLモード及びICEモード時のエバポレ
ータ凍結防止制御のフローチャート図である。
【図10】COOLモード時の冷却能力を示した説明図
である。
【符号の説明】
1 可変容量コンプレッサ 2 コンデンサ 3 レシーバタンク 4 第1の膨張弁 5 第1のエバポレータ 6 第2の膨張弁 7 第2のエバポレータ 9 冷温蔵庫 10,11,12 熱電素子 13 容量可変装置 50 第1の電磁弁 51 第2の電磁弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量コンプレッサ、コンデンサ、レ
    シーバタンク、第1の膨張弁、及び第1のエバポレータ
    によって構成され、第1の電磁弁によって第1のエバポ
    レータへの冷媒供給路を開閉成される車両用空調装置の
    冷房サイクルに、第2のエバポレータへの冷媒供給路を
    開閉成する第2の電磁弁を介して冷温蔵庫用の第2の膨
    張弁及び第2のエバポレータを接続し、この第2のエバ
    ポレータと複数の熱電素子を冷温蔵庫内に配設した車両
    用冷温蔵庫において、冷温蔵庫内の設定モードに、少な
    くとも製氷モードを有するモード設定手段と、このモー
    ド設定手段によって製氷モードが設定された場合に、冷
    温蔵庫内の冷却能力を最大にする製氷促進手段と、この
    製氷促進手段からの指令によって前記第1の電磁弁を断
    続的に所定時間開閉する冷媒流路制御手段と、前記製氷
    促進手段からの指令によって全ての熱電素子を冷凍素子
    として通電する熱電素子制御手段と、前記製氷促進手段
    からの指令によって前記可変容量コンプレッサの容量を
    最大とするコンプレッサ容量制御手段とを具備すること
    を特徴とする車両用冷温蔵庫の製氷促進装置。
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