JPH0415974Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0415974Y2
JPH0415974Y2 JP5212685U JP5212685U JPH0415974Y2 JP H0415974 Y2 JPH0415974 Y2 JP H0415974Y2 JP 5212685 U JP5212685 U JP 5212685U JP 5212685 U JP5212685 U JP 5212685U JP H0415974 Y2 JPH0415974 Y2 JP H0415974Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
fuel
gasoline
air
alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5212685U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61169258U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5212685U priority Critical patent/JPH0415974Y2/ja
Publication of JPS61169258U publication Critical patent/JPS61169258U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0415974Y2 publication Critical patent/JPH0415974Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、エンジンの動力用燃料としてアル
コールを使用するものにおいて、必要に応じて燃
料をガソリンに切替えるエンジンの燃料切換装置
に関する。
[従来の技術と問題点] 液体燃料を気化器を経由してエンジンに供給す
るものにおいて、液体燃料として100%アルコー
ルを使用する場合にはエンジンに関する基本構造
に変更を行なうことがなく、これを実行すること
ができる。
しかしながら、100%アルコール燃料の発熱量
は、一般のガソリンにくらべて低く、メタノール
の場合には48%、エタノールでも64%程度であ
る。したがつて、理論空燃比もガソリンの14.7に
対して、それぞれ6.5および9である。この空燃
比の問題は、気化器における各種のノズルの寸法
を適宜設計的に選定することによつて解決するこ
とができるが、最も困難な問題点は、低温時にお
けるエンジンの始動である。
すなわち、アルコールの気化潜熱を理論空燃比
においてガソリンと比較すると、メタノールが7
倍、エタノールが4倍である。したがつて、エン
ジンの冷却水温度が約10℃以下では気化潜熱が大
きく、引火点が高いため、エンジンの始動が本質
的に不可能である。
[考案の目的] 以上に述べた問題点を解決するために、この考
案の主目的は、アルコール燃料またはガソリンの
いずれか一方によつてエンジンの始動を行なうこ
とができるエンジンの燃料切替装置を提出するこ
とにある。
この考案の目的はまた、気化器を使用するエン
ジンに於て、エンジンの冷却水が所定の温度以下
のときにはガソリンをもつてエンジンを始動し、
冷却水の温度の変化に応じてガソリンとアルコー
ルの燃料比率を制御し、エンジンを確実に始動す
ることのできるエンジンの燃料切替装置を提供す
ることにある。
この考案のさらに目的とするところは、気化器
の構造に大きな変更を加えることなく、温度条件
によりエンジンの始動に最も適切な燃料比率でガ
ソリンとアルコールとを使用することができるエ
ンジンの燃料切替装置を提供することにある。
この考案は構造が簡単で経済的な燃費によりア
ルコール及びガソリンを用いてエンジンを運転す
ることができる燃料切替装置を提供することにあ
る。
[考案の構成] この考案の好ましい実施態様を図面について説
明する。図面に示すように、アルコール・タンク
10とガソリン・タンク12とを具備するエンジ
ン(図面に示してない)において、アルコール・
タンク10の燃料送出導管14はアルコール燃料
ポンプ16を経由して気化器20のフロート室2
2のニードル・バルブ24を介してフロート室2
2にアルコール燃料を供給することができる。
気化器20は普通の構造のもので、ベンチユリ
26の上流側にチヨーク弁28を具備する。この
チヨーク弁28はエンジンの冷却水温度が冷た
く、アルコール燃料ではエンジンを始動または十
分に運動することができないときには、気化器2
0を経てエンジンの吸気マニホールド(図面に示
してない)へ空気を送りこまないようにしてあ
る。
フロート室22に供給されたアルコール燃料は
ベンチユリ26の主ノズル30より噴射される。
気化器20のベンチユリ26の下流側には絞り弁
32が設けてある。この絞り弁32はエンジンの
冷却水温度が低くて、前述したようにチヨーク弁
28が閉塞しているときにはフアスト・アイドル
開度だけ開くようにしてある。気化器20のその
他の構造は説明を簡易にするために、その説明を
省略することにする。
この考案によれば、エンジンの運転に応じてア
ルコール燃料とガソリン燃料とのいずれかをエン
ジンに供給するための燃料切替装置50はケーシ
ング52から成つている。ケーシング52にはガ
ソリン燃料供給用の導管54を接続する継手部分
56が設けてあつて、ガソリンをガソリン・タン
ク12からガソリン燃料ポンプ58を介してケー
シング52内に送りこむことができる。
ケーシング52のガソリン導入用継手部分56
は通路60に接続してある。通路60はケーシン
グ52に取り付けたガソリン燃料制御用ソレノイ
ド弁62を介してメイン通路64に接続してあ
る。メイン通路64は、図面に示すように、ケー
シング52を貫通し、その一方の端部66は空気
導管68に接続してある。空気導管68の他端は
気化器20のベンチユリ26の上流側に設けた空
気取り入れ口34に接続してあり、チヨーク弁2
8を閉塞しても、空気が導管68をバイバスする
ことができるように構成してある。
メイン通路64の他端70は導管72を介して
気化器20の絞り弁32に近接する上流側に開口
する噴射口36に接続してある。また、気化器2
0の空気取り入れ口34に接続するメイン通路6
4の端部66近接して、メイン通路64には狭さ
くオリフイス74が配設してあり、オリフイス7
4の上流側に通路76が設けてあつて、この通路
76は空気ソレノイド弁78を介してメイン通路
64にバイパスするように連絡してある。
ガソリン燃料制御用ソレノイド弁62は冷機時
にエンジン・キーをONにすると作動して開弁
し、エンジン・キーをOFFにしたとき、または
エンジンの冷却水温度がアルコール燃料で十二分
に運転可能な温度、たとえば、10℃以上になると
閉塞し、さらにタイマー(図面に示してない)の
作動によつて、開弁後、所望の設定時間の経過に
応じて閉塞することができるようにしてある。
他方、空気制御ソレノイド弁78はエンジンが
(たとえば10℃以下の)冷機時にガソリン燃料に
よつて始動されてから、ガソリン燃料と空気との
混合比を適当な値にするようにその開度が制御さ
れ、エンジンのガソリン燃料による運転によつ
て、暖機状態になつて、アルコール燃料によつて
充分に運転することができるようになつた時点で
閉塞するようにしてある。また、たとえば、空気
制御ソレノイド弁78をタイマーに接続し、この
タイマーにガソリン燃料によるエンジンの冷機始
動後アルコール燃料で運転可能になるまでの時間
をあらかじめ設定しておき、その設定時間に達し
た時にタイマーの作動によつて閉塞させるように
することができる。
[考案の作用] この考案のエンジンの燃料切替装置50は以上
に詳述したように構成してあるので、先ず、エン
ジンが暖機状態で、エンジン・キーをONにすれ
ば、アルコール・タンク10からの燃料が気化器
20のフロート室22より主ノズル30を経てベ
ンチユリ26中に噴射し、開弁しているチヨーク
弁28を経て気化器20に送り込まれる空気と混
合して、所望の空燃比としてエンジンの吸気マニ
ホールドへと供給され、エンジンは100%アルコ
ール燃料と空気との混合気によつて運転される。
ところで、この場合、すなわちエンジンの暖機
状態においては、エンジンの燃料切替装置50の
ガソリン燃料制御用ソレノイド弁62は、前述し
たように閉塞しているので、たとえガソリン・タ
ンク12より導管54を経てガソリン燃料が送ら
れてきても、通路64、導管72を経由して気化
器20の噴射口36にガソリンが送り込まれるこ
とがない。
また、この状態下では、気化器20の空気取り
入れ口34から空気導管68を介して燃料切替装
置50に送り込まれる空気量は微量であり、しか
も空気制御ソレノイド弁78は閉塞しているの
で、狭さくオリフイス74を経由して気化器20
に送り込まれる空気量は所望空燃比にほとんど影
響を及ぼすことがない。
エンジンがアルコール燃料では始動することが
できない程の冷却状態時において、エンジンを始
動するために、エンジン・キーをONにすると、
この状態においては、前述した通り、気化器20
のチヨーク弁28は閉塞されていて、絞り弁32
は、フアスト・アイドル開度をとつていて、エン
ジン・キーONによつて、燃料切替装置50のガ
ソリン燃料制御ソレノイド弁62が作動して開弁
する。したがつて、ガソリン・タンク12からの
ガソリン燃料は導管54、通路60を経てメイン
通路64に送り込まれる。
一方、この冷機状態下では、気化器20のチヨ
ーク弁28がベンチユリ26側への気化器20の
上流側の通路を閉塞している。そして、エンジン
の吸気マニホールドの負圧の吸引作用によつて、
気化器20へ送り込まれようとする空気は空気取
り入れ口34、空気導管68、切替装置50の通
路64へと狭さくオリフイス74を経て送り込ま
れる。そして、その通路64内において、そこに
送り込まれたガソリン燃料と混合し、その混合気
が導管72を介して気化器20の噴射口36より
絞り弁32の上流側に噴射され、エンジンの吸気
マニホールドへと供給される。したがつて、エン
ジンは100%ガソリンと空気との混合気によつて
運転を開始することができる。
ガソリン燃料の混合気によつて冷機時にエンジ
ンが始動されると、エンジンは初爆、完爆、暖機
運転と移行する。そして、この完爆時点に達する
と、切替装置50の、それまで閉塞していた空気
制御ソレノイド弁78が所望のデユーテイ比率で
開弁し、切替装置50の通路76を介して送り込
まれる空気をソレノイド弁78を経て通路64に
送り込んで、送り込まれたガソリン燃料との空気
の混合比をエンジンの運転に必要とする空燃比に
一致させることができる。
かくして、ガソリンと空気との適正な空燃比で
エンジンが運転をつづけ、暖機運転に入つてエン
ジンがアルコール燃料との混合気で運転すること
ができる状態に達すれば、ガソリン燃料制御ソレ
ノイド弁62および空気制御ソレノイド弁78は
ともに閉塞して、エンジンは前述したように気化
器20の作動によつて、アルコール燃料と空気と
の適正な混合気で運転を続けることができる。
[考案の効果] この考案のエンジンの燃料切替装置50の構成
と作用とは、これまでに詳しく説明した通りであ
るから、アルコール燃料を使用する気化器20
に、この考案の切替装置50を付属して取り付け
ることによつて、アルコール燃料をもつてエンジ
ンを始動することができない冷機始動において
は、ガソリン燃料をもつてエンジンを始動するこ
とができ、エンジンの運転に応じて所望とするガ
ソリンと空気との空燃比を適正に補正することが
できる。さらに、エンジンの暖機時にはガソリン
燃料の供給を遮断し、アルコール燃料と空気との
所望空燃比をもつてエンジンを運転することがで
きる。
以上に述べた通りの効果的作用のほか、この考
案のエンジンの燃料切替装置は構造が簡単で、安
価に提供することができるすぐれた効果をも併せ
て有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案によるエンジンの燃料切替装置
を説明する略断面図である。図面における主な参
照数字を列記すると次のとおりである。 10……アルコール・タンク、12……ガソリ
ン・タンク、14……アルコール燃料送出導管、
16……アルコール燃料ポンプ、20……気化
器、22……フロート室、28……チヨーク弁、
32……絞り弁、34……空気取り入れ口、36
……噴射口、50……エンジンの燃料切替装置、
52……ケーシング、54……ガソリン燃料供給
用導管、58……ガソリン燃料ポンプ、62……
ガソリン燃料制御用ソレノイド弁、64……メイ
ン通路、68……空気導管、74……狭さくオリ
フイス、76……通路、78……空気制御ソレノ
イド弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アルコール・タンクと、 ガソリン・タンクと、 前記アルコール・タンクからのアルコール燃料
    をフロート室からベンチユリに開口する主ノズル
    から供給するようにし、チヨーク弁と絞り弁とを
    具備して成る気化器と、 前記気化器のチヨーク弁の閉塞位置より上流側
    に空気取り入れ口を設けたことと、 前記気化器の絞り弁に近接する上流側に前記ガ
    ソリン・タンクからの燃料と前記気化器のチヨー
    ク弁上流側からの空気との混合気を噴出させる噴
    射口を設けたことと、 前記ガソリン・タンクに接続した第一の通路を
    具備するケーシングに、前記ケーシングを貫通す
    るメイン通路を設け、前記メイン通路の一方の端
    部を前記気化器の空気取り入れ口と接続し、前記
    メイン通路の他端を前記気化器の噴射口に接続し
    たことと、前記第一の通路、前記メイン通路とを
    ガソリン制御ソレノイド弁を介して接続したこと
    と、前記空気取り入れ口と前記メイン通路とを接
    続する通路中に空気制御ソレノイド弁を設けたこ
    とと、 前記ガソリン制御ソレノイド弁をエンジンの冷
    機始動時に開弁させエンジンにガソリン燃料を供
    給させ、エンジンがアルコール燃料で運転可能な
    温度に達した時およびエンジン・キーをOFFに
    した時に閉塞するようにしたことと、 前記空気制御ソレノイド弁をエンジンがガソリ
    ン燃料で運転時に前記燃料と空気との混合比を所
    望の値とするように制御し、エンジンがアルコー
    ル燃料で運転可能になると閉塞するようにしたこ
    ととを特徴とするエンジンの燃料切替装置。
JP5212685U 1985-04-10 1985-04-10 Expired JPH0415974Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5212685U JPH0415974Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5212685U JPH0415974Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61169258U JPS61169258U (ja) 1986-10-20
JPH0415974Y2 true JPH0415974Y2 (ja) 1992-04-09

Family

ID=30571796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5212685U Expired JPH0415974Y2 (ja) 1985-04-10 1985-04-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0415974Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61169258U (ja) 1986-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3646924A (en) Fuel system for gaseous fueled engines
IE912269A1 (en) Internal-combustion engine with a carburetor
JP3774061B2 (ja) エンジンの燃料供給制御装置
JPH0415974Y2 (ja)
JPH0410370Y2 (ja)
KR930002637Y1 (ko) 알콜 엔진의 보조 연료 공급 장치
JPH087066Y2 (ja) 独立吸気エンジンの低温始動性向上装置
JP2537234B2 (ja) 多気筒エンジンの低温始動装置
JPS62237045A (ja) 火花点火式デユアルフユ−エル機関
US6196524B1 (en) Fuel enrichment system
KR100197015B1 (ko) 배기열을 이용한 연료 히팅장치
JPH1182082A (ja) エンジンの燃料供給装置
JPH0338445Y2 (ja)
JP2645344B2 (ja) 多連気化器の始動燃料供給装置
JPS58206841A (ja) Lpg機関の始動装置
JPH0412160A (ja) 火花点火エンジンの燃料供給装置
JP2526690Y2 (ja) ガソリン、lpg併用型エンジンの燃料供給装置
JPH0420997Y2 (ja)
JPH0335868Y2 (ja)
JPS63150465A (ja) エンジンの低温始動装置
JPS61258933A (ja) アルコ−ル用内燃機関の始動装置
JP2724568B2 (ja) 灯油機関の燃料供給装置
JPH0724608Y2 (ja) エンジンの燃料制御装置
JPH0412159A (ja) 火花点火エンジンの燃料供給装置
JPH028136B2 (ja)