JPH0415921Y2 - - Google Patents

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JPH0415921Y2
JPH0415921Y2 JP1984090197U JP9019784U JPH0415921Y2 JP H0415921 Y2 JPH0415921 Y2 JP H0415921Y2 JP 1984090197 U JP1984090197 U JP 1984090197U JP 9019784 U JP9019784 U JP 9019784U JP H0415921 Y2 JPH0415921 Y2 JP H0415921Y2
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JP
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hollow shaft
turbine wheel
fitting
joint member
thermal expansion
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JP1984090197U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関のターボチヤージヤのタービ
ンホイールの軸部嵌合構造に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関のターボチヤージヤではタービンホイ
ールは排気ガスの高温を受けるため熱的に極めて
苛酷な部分である。そこでインコネル等の耐熱性
金属で形成するのであるが金属である以上耐熱性
に限界がある。そこで最近耐熱性に秀れた材料で
あるセラミツクスによつてタービンホイールを形
成することが提案されている。この場合、タービ
ンホイールを軸部まで含めて全体をセラミツクス
で形成することはセラミツクスが本来もろい材料
であることから信頼性の上に問題があり、焼結技
術の上でもまた費用の点でも不利である。そこ
で、タービンホイールをタービンホイール部と中
空軸部とに分け、タービンホイール部のみをセラ
ミツクスで作り、これを金属の軸部に嵌合する構
造をとることが提案されている(例えば特開昭第
54−42520号参照)。この公知特許ではセラミツク
スのタービンホイール部より十分長い支軸を延ば
し、この支軸に金属製の中空軸部を焼きばめによ
つて嵌合している。この公知特許の構造では嵌合
部を十分長くとることによつて確実な嵌合固定を
得ようとしているのであるが、嵌合部自体は一箇
所であるため十分強固な連結ができない問題があ
る。そこで、中空軸部の内径を大小2段に選定
し、嵌合部を軸上の2つの位置で得られるように
する改良も提案されている(実公昭56−88902号
参照)。それぞれの嵌合部は最適な嵌合状態が得
られるように嵌合条件を決めることができる。即
ち、タービンホイールに近い軸部は、タービンホ
イールから遠い軸部より熱膨張が大きいので、作
動時にタービンホイールが抜けることがないよう
に嵌め合い公差を小さく設定することになろう。
即ち、中空軸部の熱膨張の大きい部分では嵌め合
い公差を小さく熱膨張の小さい部分では嵌め合い
公差を大きくすることにより軸部の位置によつて
熱膨張の大きさが変わつても、熱膨張時において
各嵌合部に緩みが出るおそれはない。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来技術では軸部の位置に応じてタービンホイ
ールの嵌合部との嵌め合い公差を変えることで各
部の熱膨張の大きさが変化しても熱膨張による緩
みの発生を防止することができよう。しかしなが
ら、熱膨張が大きい部分で熱膨張による緩みを防
止するため嵌め合い公差を小さくすると、セラミ
ツク等の脆い材料で作られたタービンホイールに
過大な力が加わり、割れが発生するおそれがあ
る。割れを防止するべく嵌め合い公差を大きくす
ると熱膨張時に緩みが発生するおそれがあること
はいうまでもない。
この考案は中空軸部での各部の熱膨張の変化に
係わらず各部に緩みがでることがなく、しかも嵌
め合い程度もきつくなり過ぎないようにすること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案によれば、セラミツクス等の耐熱材料
で作られたタービンホイール部と、金属で作られ
た中空軸部とより成り、タービンホイール部と中
空軸部とを嵌合取付けしているターボチヤージヤ
のタービンホイール構造において、前記中空軸部
はコンプレツサ側から延びる中空軸本体と、該中
空軸本体と別体に形成され、かつ中空軸本体の端
部外周に嵌合連結される筒状継手部材とより構成
され、一方タービンホイール部の支軸部はタービ
ン羽根側の第1嵌合部分と、該第1嵌合部分より
延びる先端側の第2嵌合部分とより成り、支軸部
の第1嵌合部分は前記筒状継手部材に嵌合され、
第2嵌合部分は中空軸本体に嵌合され、前記中空
軸本体の熱膨張率より筒状継手部材の熱膨張率が
小さいことを特徴とする。
〔作用〕
タービンホイール部と中空軸部との組付時、中
空軸部は焼きばめによつてタービンホイール部に
取り付けられる。そして、タービンホイール支軸
部の第1嵌合部分は筒状継手部材に嵌合され、第
2嵌合部分は中空軸本体に嵌合される。
各嵌合部は適宜な嵌合状態を得られるようにそ
の嵌め合い程度が調節される。
作動時にタービンホイールに近い筒状継手部材
の温度は中空軸本体の温度より高くなるが、筒状
継手部材の熱膨張率は中空軸本体の熱膨張率より
小さいため、両者の熱膨張は同程度となり、双方
の嵌合部に熱膨張による緩みが発生しない。
中空軸本体の外周に嵌合される筒状継手部材は
熱膨張が中空軸本体より小さいため通常時におい
て外部から締めつける力を付与し、中空軸本体の
嵌合部の締めつけ力を得て、回り止めまたは抜け
止めに役立つ。また、2分割の中空軸本体と筒状
継手部材とを機械的に強固に連結するのに役立
つ。
〔実施例〕
以下実施例によつて本考案を説明すると、第2
図において、ターボチヤージヤはタービンハウジ
ング10を有し、このタービンハウジング10は
軸受ハウジング12に、フランジ同志10A,1
2Aで連結帯13によつて相互に連結される。
14はタービンホイール部であり、セラミツク
ス等の耐熱性材料で作られ、タービンハウジング
10内に配置される。16は軸部であり、一端に
タービンホイール部14が後述の嵌合構造で取付
けられ、他端は、コンプレツサハウジング18内
のコンプレツサ20に連結される。軸部は軸受2
2に介して軸受ハウジング12に軸支される。
本考案の要部構成を示す第1図において、軸部
16はコンプレツサ20の側より延びる中空軸本
体24と、内径がこれより大きい筒状継手部材2
6とより成り、これらは共に金属材料より作られ
るがその材質は相違しており、タービンホイール
部14に近い筒状継手部材26の熱膨張率はター
ビンホイール部14から遠い中空軸本体24の熱
膨張率より小さくなつている。
中空軸本体24はタービンホイール14に面し
た開口端で筒状の直径拡大部24Aを有し、肩部
24Bが形成される。一方筒状継手部材26は、
タービンホイール14から離れた端部で内方への
フランジ部26Aを有している。筒状継手部材2
6はその外周にOリング27(第2図)の収納溝
26B及び油溝26Cを備える。
一方セラミツク材料で作られるタービンホイー
ル部14はその中央部より支軸28が一体に延
び、この支軸28は大直径嵌合部分28Aとこれ
に引続く小直径嵌合部分28Bとを備えている。
その間の連絡部分28Cは外径が削られ、中空軸
本体24及び継手本体26のどちらにも干渉しな
いようになつている。
以上の構造のタービンホイールの組立て時、先
ず、中空軸本体24がタービンホイール支軸28
に28Bの部分で嵌合され、次に筒状継手部材2
6がタービンホイール支軸28に28Aの部分で
嵌合される。各嵌合部の嵌合条件はしまり嵌めで
もすきま嵌めでもよいが、適当な嵌合状態が得ら
れるように設定される。即ち、嵌合がきつ過ぎる
と熱膨張による抜けのおそれはないが、温度が高
くない通常の状態で軸部28A,28Bに過大な
力が加わり、脆いセラミツク材料で作られたター
ビンホイール部14が損傷するおそれがあり、逆
に嵌合が緩すぎてはいけないことは当然である。
継手部材26の挿入はそのフランジ部が、中空
軸本体24の肩部24Bに当接するところまで行
われ、これによつて軸方向の挿入深さが決まる。
また、中空軸本体24と筒状継手部材26とは円
筒面30同志で嵌合され、これによつて軸芯が出
される。
作動時にタービンホイール部14に近い筒状継
手部材26の温度はタービンホイール部14から
遠い中空軸本体24より高くなる。筒状継手部材
26の熱膨張率が中空軸本体24の熱膨張率より
小さいから、タービンホイール部14に近い筒状
継手部材26の温度がタービンホイール部14か
ら遠い中空軸本体24より高くても、熱膨張の程
度としては両者を揃えることができる。従つて、
タービンホイール部14に近い筒状継手部材26
とタービンホイール支軸28の部分28Aの嵌合
条件をあまりきつくしなくても、熱膨張時に抜け
てしまうおそれはない。一方、筒状継手部材26
と中空軸本体24との嵌合部については、外側の
筒状継手部材26の熱膨張率が内側の中空軸本体
24の熱膨張率より小さいので、筒状継手部材2
6は、中空軸本体24をその周囲より締め付けす
るような力を発揮し、中空軸本体24と支軸28
との間の嵌合部分28Bでのしめつけ力を得て、
回り止め又はぬけ止めに役立たせることができ
る。
第3図に示す第2実施例では中空軸本体124
は第1図のような筒状端部24Aを有さず外方フ
ランジ部124Aを有する。一方筒状継手部材1
26は内径の小さな軸方向延長部126Aを有
し、この筒状継手部材126の延長部126Aが
中空軸本体124にフランジ部124Aに当接す
るまで嵌合される構造となつている。タービンホ
イール114の支軸128の2つの部分128A
と128Bとで嵌合部が構成されることは第1実
施例と変らない。
第4図に示す第3実施例では、筒状継手部材2
26は径の小さな軸方向延長部226Aを有し、
一方中空軸本体224は径の大きい軸方向延長部
224Aを有し、この軸方向延長部224Aが筒
状継手部材226の軸方向延長部材226Aに嵌
合される。この実施例では、最初に継手部材22
6が、次に中空軸本体224が嵌合されることに
なり、嵌合手順が前の2つの実施例とは反対にな
る。また、タービンホイール214の支軸228
は2つの軸部228Aと228Bとを有し、夫々
筒状継手部材226、中空軸本体224に嵌合さ
れる。
〔考案の効果〕
本考案では、軸部を中空軸本体と、継手部材と
で2分割とし、連結構造とすることで、セラミツ
クス製タービンホイールに対する嵌合部を2ケ所
設定でき、かつ嵌合条件を夫々の嵌合部に合せて
独立に選定でき、タービンホイール部に近い筒状
継手部材の熱膨張率をタービンホイールから遠い
中空軸本体の熱膨張率より小さくすることによ
り、温度が高い筒状継手部材とタービンホイール
部の支軸の対応部分との嵌め合い条件をそれほど
厳しくしなくても熱膨張による緩みが防止され、
強度的に脆いタービンホイールの耐久性との調和
を図ることができ、加えて筒状継手部材は中空軸
本体をその外周より締めつけるような力を発揮
し、中空軸本体とタービンホイール支軸との間に
嵌合部の緩みを防止し、かつ別体構造であるにも
係わらずタービンホイール支軸の筒状継手部材と
中空軸本体との連結部の機械強度を確保すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の要部を示す図。第2図は本考
案のタービンホイール構造を持つたターボチヤー
ジヤの全体図で、この一部が拡大かつ破断されて
第1図に示される。第3図、第4図は夫々別々の
実施例を示す第1図と同様な図。 14……タービンホイール部、16……中空軸
部、24……中空軸本体、26……中空継手部
材、28……支軸、28A,28B……嵌合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セラミツクス等の耐熱材料で作られたタービン
    ホイール部と、金属で作られた中空軸部とより成
    り、タービンホイール部と中空軸部とを嵌合取付
    けしているターボチヤージヤのタービンホイール
    構造において、前記中空軸部はコンプレツサ側か
    ら延びる中空軸本体と、該中空軸本体と別体に形
    成され、かつ中空軸本体の端部外周に嵌合連結さ
    れる筒状継手部材とより構成され、一方タービン
    ホイール部の支軸部はタービン羽根側の第1嵌合
    部分と、該第1嵌合部分より延びる先端側の第2
    嵌合部分とより成り、支軸部の第1嵌合部分は前
    記筒状継手部材に嵌合され、第2嵌合部分は中空
    軸本体に嵌合され、前記中空軸本体の熱膨張率よ
    り筒状継手部材の熱膨張率が小さいことを特徴と
    するタービンホイール構造。
JP9019784U 1984-06-19 1984-06-19 タ−ボチヤ−ジヤ用タ−ビンホイ−ルの軸部構造 Granted JPS616603U (ja)

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JPS616603U JPS616603U (ja) 1986-01-16
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5688902A (en) * 1979-12-19 1981-07-18 Toshiba Corp Turbine blade

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5688902U (ja) * 1979-12-11 1981-07-16
JPS5792002U (ja) * 1980-11-26 1982-06-07

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5688902A (en) * 1979-12-19 1981-07-18 Toshiba Corp Turbine blade

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JPS616603U (ja) 1986-01-16

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