JPH04157445A - 放射線画像記録媒体および放射線画像撮影方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は放射線画像を記録する放射線画像記録媒体、お
よびそれを用いて連続撮影を行なう方法に関するもので
ある。

（従来の技術） 従来より、放射線画像を記録する放射線画像記録媒体と
して、Ｘ線写真フィルムや、例えば特開昭５５−１２４
２９号、同５５−１１６３４０号公報等に示される蓄積
性蛍光体シートが知られている。

一方、例えば血管造影撮影等においては、上述のような
放射線画像記録媒体を複数枚用いて高速で連続撮影を行
なうことがある。従来のこの種の連続撮影は、シート状
の放射線画像記録媒体をそれと平行な方向に搬送して所
定の撮影位置で停止させ、撮影がなされたならばその放
射線画像記録媒体を送り出して、次の放射線画像記録媒
体を上記撮影位置に搬送する、という動作を繰り返すこ
とによってなされていた。

このような連続撮影は例えば１秒当り３枚からそれ以上
の速さでなされるので、放射線画像記録媒体を高速で搬
送して、撮影位置で急停止させることが必要となる。し
かし、そのように放射線画像記録媒体を取り扱っている
と、無理な力が加わって放射線画像記録媒体か損傷しや
すい。

そこで例えば実開昭５８−１９０６３９号公報に示され
るように、 複数の放射線画像記録媒体を、放射線源に対面する状態
にして集積しておき、 放射線源に最も近い放射線画像記録媒体を所定の撮影位
置に配し、該記録媒体に上記放射線源から発せられた放
射線を照射して放射線画像を撮影し、 撮影がなされた放射線画像記録媒体をそれと平行な方向
に送り出し、 次いで放射線源に最も近い放射線画像記録媒体を放射線
源側に移動させて上記撮影位置に配する、という動作を
繰り返すようにした連続撮影方法も考えられている。

このような連続撮影方法によれば、放射線画像記録媒体
を高速で撮影位置に搬送する必要がなくなるので、放射
線画像記録媒体が損傷し難くなる。

（発明が解決しようとする課題） しかし上記のような従来方法においては、最も放射線源
に近い放射線画像記録媒体に放射線画像撮影がなされる
際に、そこを透過した放射線が、それよりも後側に集積
されている放射線画像記録媒体に照射されてしまうこと
がある。そうなると、後にその放射線画像記録媒体に記
録される画像のコントラストが低下したり、あるいは偽
画像が記録されてしまう、等の不都合が生じる。

そこで本発明は、上記のような問題を招くことなく、放
射線画像を高速で連続撮影することができる方法、およ
び、その方法に用いられる放射線画像記録媒体を提供す
ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明による放射線画像記録媒体は、放射線画像記録層
と、重金属または重金属化合物からなる放射線吸収層と
が積層されてなることを特徴とするものである。

また本発明による放射線画像撮影方法は、前述したよう
に放射線画像記録媒体を集積しておく連続撮影方法にお
いて、上記本発明の放射線画像記録媒体を、それぞれの
放射線画像記録層が放射線源側を、放射線吸収層が反対
側を向く状態にして集積しておくことを特徴とするもの
である。

（作用および発明の効果） 本発明の放射線画像記録媒体を上述のようにして集積し
ておけば、放射線源に最も近い放射線画像記録媒体に撮
影がなされる際、放射線がその放射線画像記録層を透過
しても、その放射線は該記録媒体の放射線吸収層に吸収
されてしまう。

したがって、放射線画像撮影がなされる放射線画像記録
媒体よりも後側に集積されて待機している放射線画像記
録媒体に、放射線が照射されてしまうことがなくなる。

よって、放射線画像記録媒体に不要な放射線が照射され
ることを防止でき、その結果、記録画像のコントラスト
の低下が防止され、あるいは偽画像が記録されてしまう
ことを防止可能となる。

また本発明の方法は、放射線画像記録媒体として上記の
ものを用いる以外、複数の放射線画像記録媒体の移動の
させ方等は基本的に前述した従来のものと同じであるか
ら、放射線画像記録媒体に損傷を与えることなく高速撮
影か可能であるという利点は、そのまま残されるもので
ある。

（実　施　例） 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。

第１図は、本発明の一実施例による放射線画像記録媒体
である放射線画像変換パネルＩＯを示すものであり、第
２図はこの放射線画像変換パネル１０を用いて本発明の
方法により放射線画像撮影を行なう装置の一例を示して
いる。

まず放射線画像変換パネル１０について説明する。

この放射線画像変換パネル１０は、−例として前述した
蓄積性蛍光体の層を有するものである。すなわち該パネ
ル】０は、支持体１１上に重金属層１２、蓄積性蛍光体
層１３、保護層１４がこの順に層成されてなる。

支持体１１は、−例としてカーボンが練り込まれた厚さ
１８０μｍのＰＥＴ　（ポリエチレンテレフタレート）
からなる。重金属層１２は、重金属化合物である酸化ガ
ドリニウムをバインダー中に分散させ、それを支持体１
１上に５００μｍの厚さに塗布してなる。蓄積性蛍光体
層１３は、−例としてＢａＦＢｒ：Ｅｕ蛍光体をバイン
ダー中に分散させ、それを重金属層１２の上に３００μ
ｍの厚さに塗布してなる。保護層１４は、１０μｍのＰ
ＥＴを、蓄積性蛍光体層１３上にポリエステル系接着剤
を用いてラミネートしてなる。

上記構成の放射線画像変換パネル１０は、第２図図示の
放射線画像撮影装置２０において、押上手段２２上に複
数枚集積されて撮影に備える。この際６放射線画像変換
パネル１０は、放射線画像記録層である蓄積性蛍光体層
１３が放射線源２１側を、放射線吸収層である重金属層
１２が反対側を向く状態に配される。なお第２図におい
て放射線画像変換パネル１０については、便宜上、重金
属層１２と蓄積性蛍光体層１３のみを示しである。

図示のように押上手段２２と対向する撮影台２３の上に
は、被写体２４が配される。そしてこの状態で放射線源
２１が作動されると、そこから発せられたＸ線等の放射
線２５が被写体２４を透過して、撮影位置（矢印Ａの位
置）に有る最上位の放射線画像変換パネル１０に照射さ
れる。それによりこの放射線画像変換パネル１０の蓄積
性蛍光体層１３には、被写体２４の透過放射線画像が蓄
積記録される。

このとき最上位の放射線画像変換パネル１０の蓄積性蛍
光体層１３を透過した放射線２５は、該パネル１０の重
金属層１２に吸収されるので、それよりも下の放射線画
像変換パネル１０に照射されることがない。したがって
、後に放射線画像撮影に供されることになるそれらの放
射線画像変換パネルｌＯに偽画像が記録されたり、ある
いはそれらの記録画像のコントラストが低下してしまう
ことが確実に防止される。

以上のようにして放射線画像撮影が終了すると、アクチ
ュエータ２６が作動して、最上位の放射線画像変換パネ
ル１０を横方向（パネル１０と平行な方向）に押し出す
。押し出された放射線画像変換パネル１０は１対のパネ
ル取出しローラ２７．２７間に送られ、該ローラ２７．
２７の回転により搬送ローラ２８まで送られ、この搬送
ローラ２８等により経路２９に沿って搬送される。そし
てこの放射線画像変換パネル１０は、図示しないマガジ
ンに送り込まれる。

また、上記のようにして最上位の放射線画像変換パネル
ｌＯが送り出されると、アクチュエータ２６が原位置に
戻るとともに、押上手段２２が作動して、集積されてい
る放射線画像変換パネル１０を全体的に押し上げる。そ
れにより、新たな最上位の放射線画像変換パネル１０が
、撮影位置にセットされる。

こうして各放射線画像変換パネル１０には、例えば１秒
当り数枚程度の撮影速度で、次々と放射線画像が撮影さ
れる。

なお、放射線画像変換パネル１０に記録された放射線画
像の読取りやその再生については、前記特開昭５５−１
２４２９号、同５５−１１６３４０号公報等に詳しい記
載がなされている。

以上説明したように本装置においては、撮影位置に放射
線画像変換パネル１０をセットするために、その集積ピ
ッチ（パネル厚さより若干大きい程度である）だけ放射
線画像変換パネル１０を移動させれば済むものとなって
いる。したがって、放射線画像変換パネル１０をそれと
平行な方向に高速で搬送して撮影位置で急停止させる場
合に比べれば、放射線画像変換パネル１０が損傷を受け
る可能性は著しく低くなっている。

なお、本発明において放射線吸収層を形成する材料とし
ては、上記実施例における酸化ガドリニウムに限らず、
重金属ではタンタル、タングステン、鉛、ビスマス、金
、プラチナ等を用いることができ、また重金属化合物で
はタングステン酸塩、酸化鉛、酸化希土類金属等を用い
ることができる。

また、上述のような重金属あるいは重金属化合物からな
る放射線吸収層は、上記実施例のように放射線画像記録
層と支持体との間に付設する他、支持体の裏側に付設し
たり、さらには支持体に上記材料を含有させることによ
って形成することもできる。

さらに、上述のような重金属あるいは重金属化合物は、
上記実施例のようにバインダー中に分散させてそれを支
持体に塗布する他、この粉末を支持体中に練り込むよう
にしてもよいし、重金属の場合は、薄膜を支持体に貼り
合わせるようにしてもよい。

また本発明は、蓄積性蛍光体層を放射線画像記録層とす
る放射線画像変換パネルに限らず、銀塩写真フィルム等
のその他の放射線画像記録媒体に対しても適用可能であ
る。

なお上記のように重金属の膜を支持体に貼り合わせる場
合、撮影装置の撮影部以降の記録媒体搬送系は、記録媒
体を曲げないような構造を採用するのが望ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例による放射線画像記録媒体
を示す概略斜視図、 第２図と第３図は、本発明の方法を実施する放射線画像
撮影装置の一例を、異なる作動状態毎に示す概略正面図
である。 １０・・・放射線画像変換パネル １１・・・支持体　　　　　１２・・・重金属層１３・
・・蓄積性蛍光体層　２ｏ・・・放射線画像撮影装置２
１・・・放射線源　　　　２２・・・押上手段２３・・
・撮影台　　　　　２４・・・被写体２５・・・放射線
　　　　　２６・・・アクチュエータ２７・・・パネル
取出しローラ ２８・・・搬送ローラ 猶２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）放射線画像記録層と、重金属または重金属化合物
   からなる放射線吸収層とが積層されてなる放射線画像記
   録媒体。
2. （２）請求項１に記載の放射線画像記録媒体を複数枚、
   それぞれ前記放射線画像記録層が放射線源側を、放射線
   吸収層が反対側を向く状態にして集積しておき、 放射線源に最も近い放射線画像記録媒体を所定の撮影位
   置に配し、該記録媒体に前記放射線源から発せられた放
   射線を照射して放射線画像を撮影し、 撮影がなされた放射線画像記録媒体をそれと平行な方向
   に送り出し、 次いで放射線源に最も近い放射線画像記録媒体を放射線
   源側に移動させて前記撮影位置に配することにより、複
   数の放射線画像記録媒体に順次放射線画像を撮影するこ
   とを特徴とする放射線画像撮影方法。