JPH04156398A - 塩化ビニル樹脂製字消し組成物 - Google Patents
塩化ビニル樹脂製字消し組成物Info
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- JPH04156398A JPH04156398A JP27921390A JP27921390A JPH04156398A JP H04156398 A JPH04156398 A JP H04156398A JP 27921390 A JP27921390 A JP 27921390A JP 27921390 A JP27921390 A JP 27921390A JP H04156398 A JPH04156398 A JP H04156398A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は紙に鉛筆あるいはシャープペンシルで筆記され
た文字、線２画等を消去するために用いられる塩化ビニ
ル樹脂製字消しに関する。
た文字、線２画等を消去するために用いられる塩化ビニ
ル樹脂製字消しに関する。
（従来の技術）
塩化ビニル樹脂に可塑剤と、必要に応じて充填剤、安定
剤、顔料を配合した組成物を加熱成形した字消しは従来
から知られており、優れた消字性能を有し、日光による
劣化もないため、生ゴムの消しゴムに代わるものとして
各種用途に応じて汎用されている。
剤、顔料を配合した組成物を加熱成形した字消しは従来
から知られており、優れた消字性能を有し、日光による
劣化もないため、生ゴムの消しゴムに代わるものとして
各種用途に応じて汎用されている。
さらには組成物のひとつとして塩化ビニリデン樹脂を添
加配合したもの（特公昭４７−１３２９９号）あるいは
チタン酸カリウム繊維を配合したもの（時開＠５７−３
９’９９９）が提案されている。
加配合したもの（特公昭４７−１３２９９号）あるいは
チタン酸カリウム繊維を配合したもの（時開＠５７−３
９’９９９）が提案されている。
（発明が解決しようとする課題）
従来の塩化ビニル樹脂を用いた字消しは、生ゴム製消し
ゴムに比べて、消字性能も良く、日光による劣化もない
という長所があるものの、硬さがやわらかく、字消しを
Ｕ字形に曲げたりすると折れやすく、強度も弱い。この
ため紙面を強い力で消去すると字消しか折れたり欠けて
しまうという欠点がある。この欠点を改良するために塩
化ビニリデン樹脂や、チタン酸カリウム繊維を添加、配
合しても、折れやすさは改良できるものの消字性能や使
用感触が悪くなるという欠点が生じる。
ゴムに比べて、消字性能も良く、日光による劣化もない
という長所があるものの、硬さがやわらかく、字消しを
Ｕ字形に曲げたりすると折れやすく、強度も弱い。この
ため紙面を強い力で消去すると字消しか折れたり欠けて
しまうという欠点がある。この欠点を改良するために塩
化ビニリデン樹脂や、チタン酸カリウム繊維を添加、配
合しても、折れやすさは改良できるものの消字性能や使
用感触が悪くなるという欠点が生じる。
（課題を解決するための手段）
本発明は上記欠点を解決すべく種々検討した結果、字消
し基材である塩化ビニル樹脂、可塑剤。
し基材である塩化ビニル樹脂、可塑剤。
充填剤、安定剤と共にアクリル酸エステル樹脂。
メタクリル酸エステル樹脂、又は及びアクリル酸エステ
ルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂を加工助剤とし
て添加配合する事により、上記欠点を解決できることを
見出し本発明を完成したものである。
ルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂を加工助剤とし
て添加配合する事により、上記欠点を解決できることを
見出し本発明を完成したものである。
（作 用）
すなわち本発明は、塩化ビニル樹脂、可塑剤。
充填剤、安定剤と共にアクリル酸エステル樹脂。
メタクリル酸エステル樹脂、及びまたはアクリル酸エス
テルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂を加工助剤と
して添加配合し加熱成形した字消しである。
テルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂を加工助剤と
して添加配合し加熱成形した字消しである。
本発明において使用するアクリル酸エステル樹脂、メタ
クリル酸エステル樹脂、及びまたはアクリル酸エステル
とメタクリル酸エステルの共重合樹脂は塩化ビニル樹脂
との相溶性に優れ、使用する塩化ビニル樹脂の４〜５倍
以上の分子量をもつものであれば良い。
クリル酸エステル樹脂、及びまたはアクリル酸エステル
とメタクリル酸エステルの共重合樹脂は塩化ビニル樹脂
との相溶性に優れ、使用する塩化ビニル樹脂の４〜５倍
以上の分子量をもつものであれば良い。
字消し組成物のひとつとして添加・配合したアクリル酸
エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂又は及びアク
リル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂は
、成形過程の混合・分散・加熱により、塩化ビニル樹脂
の鎖と、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステ
ル樹脂及びまたはアクリル酸エステルとメタクリル酸エ
ステルの共重合樹脂の鎖が第１図に示すような“カラマ
リ°゛が生じてレオロジー的変化が起こり、これがゴム
における架橋と同じような働き、すなわち引張ると伸び
、収縮して元の状態に戻ろうとし、また圧縮すると反発
する性質、いわゆるゴム弾性が増加するものと考えられ
る。
エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂又は及びアク
リル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂は
、成形過程の混合・分散・加熱により、塩化ビニル樹脂
の鎖と、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステ
ル樹脂及びまたはアクリル酸エステルとメタクリル酸エ
ステルの共重合樹脂の鎖が第１図に示すような“カラマ
リ°゛が生じてレオロジー的変化が起こり、これがゴム
における架橋と同じような働き、すなわち引張ると伸び
、収縮して元の状態に戻ろうとし、また圧縮すると反発
する性質、いわゆるゴム弾性が増加するものと考えられ
る。
アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、
又は及びアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの
共重合体樹脂の分子量が大きくなる方向、添加、配合す
る割合が大きくなると、塩化ビニル樹脂との“カラマリ
”も増加し、ゴム弾性が増し、字消しの折れがなくなる
ものの、相対的に塩化ビニル樹脂・可塑剤の割合比が低
下するために消字性能が劣ったり、字消しカスが字消し
から離れないなどの弊害があるため、その使用割合は使
用するアクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル
樹脂、又は及びアクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルの共重合樹脂の分子量の大きさにもよるが、全重量
部の１〜５重量部が適している。
又は及びアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの
共重合体樹脂の分子量が大きくなる方向、添加、配合す
る割合が大きくなると、塩化ビニル樹脂との“カラマリ
”も増加し、ゴム弾性が増し、字消しの折れがなくなる
ものの、相対的に塩化ビニル樹脂・可塑剤の割合比が低
下するために消字性能が劣ったり、字消しカスが字消し
から離れないなどの弊害があるため、その使用割合は使
用するアクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル
樹脂、又は及びアクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルの共重合樹脂の分子量の大きさにもよるが、全重量
部の１〜５重量部が適している。
使用割合力月重量部以下であると“カラマリ゛が少なく
弾性が少ししか生じず、字消しの折れやすさが無添加の
場合とほとんど変わらない。
弾性が少ししか生じず、字消しの折れやすさが無添加の
場合とほとんど変わらない。
（実施例）
以下に本発明の実施例を示す。
実施例１
塩化ビニル樹脂 ゼオン１２１
（日本ゼオン） ４０重量部
フタル酸ジ２エチルヘキシル
（三菱モンサンド化成）３０ 〃
アジピン酸ジ、オクチル
（〃 ） ５ 〃
安定剤マーク５Ｃ−３２
（アデカアーガス化学） 少量
ハイブレンＢ−４０１（日本ゼオン） ５重量部
炭酸カルシウム （白石工業） ２０ 〃上記配
合物を高速撹拌機で混合・分散させた後、金型に流しこ
み、１１５°〜１２５°Ｃの温度条件で４０〜９０分間
加熱処理して字消しをえた。
炭酸カルシウム （白石工業） ２０ 〃上記配
合物を高速撹拌機で混合・分散させた後、金型に流しこ
み、１１５°〜１２５°Ｃの温度条件で４０〜９０分間
加熱処理して字消しをえた。
実施例２
塩化ビニル樹脂 ゼオン１２１
（日本ゼオン） ４０重量部
フタル酸ジ２エチルヘキシル
（三菱モンサント化成）３３ 〃
アジピン酸ジオクチル
（〃 ） ７ 〃
安定剤マーク５Ｃ−３２
（アデカアーガス化学） 少量
メタブレンＰ−７００（三菱レイヨン） ２重量部
炭酸カルシウム （白石工業） ２０ 〃上記配合
物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
炭酸カルシウム （白石工業） ２０ 〃上記配合
物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
実施例３
塩化ビニル樹脂 ゼオン１２１
（日本ゼオン） ３８重量部
フタル酸ジー２−エチルへキシル
（三菱モンサント化成）２０ 〃
フタル酸ジヘプチル
（〃 ）１５ 〃
安定剤マーク５５３
（アデカアーガス化学） 少量
ダイヤナールＢＲ−８８（三菱レイヨン） ３重量部
炭酸カルシウム （白石工業） ２４重量部上記
配合物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
炭酸カルシウム （白石工業） ２４重量部上記
配合物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
比較例
塩化ビニル樹脂 ゼオン１２１ ４０重量部（
日本ゼオン） フタル酸ジー２−エチルヘキシル （三菱モンサント化成）３３ 〃 アジピン酸ジオクチル （） ７ 〃 安定剤マーク５Ｃ−３２ （アデカアーガス化学） 少量 炭酸カルシウム （白石工業） ２０重量部上記配
合物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
日本ゼオン） フタル酸ジー２−エチルヘキシル （三菱モンサント化成）３３ 〃 アジピン酸ジオクチル （） ７ 〃 安定剤マーク５Ｃ−３２ （アデカアーガス化学） 少量 炭酸カルシウム （白石工業） ２０重量部上記配
合物を実施例１と同じようにして字消しを得た。
各実施例と比較例および市販塩化ビニル樹脂製字消しと
の耐折れ強さ、応力緩和（弾性）、硬さ、消字性能の比
較結果を表−１に示す。
の耐折れ強さ、応力緩和（弾性）、硬さ、消字性能の比
較結果を表−１に示す。
市販品 Ａ Ｉ−ンボ鉛筆 Ｐ−５０〃 Ｂ ラ
ビット ＪＩＩＮＫＥＲ〜試験方法〜 ■耐折れ強さ 字消しの両端をもち、Ｕ字形に折り曲げる動作を字消し
中央部に亀裂が入るまでくり返し、亀裂が入った時の動
作回数をもって値とする。
ビット ＪＩＩＮＫＥＲ〜試験方法〜 ■耐折れ強さ 字消しの両端をもち、Ｕ字形に折り曲げる動作を字消し
中央部に亀裂が入るまでくり返し、亀裂が入った時の動
作回数をもって値とする。
■応用緩和（弾性）
レオメータ−（不動工業■製）による応力緩和測定。
字消しに加える初期応力 ５００ｇ
測定応力 ２分後の応力を測定（値は初期応
力を１００とし求めた） ■硬 さ ＪＩＳ Ｓ−６０５０（プラスチック字消
し）に規定する方法 ■消字性能 ＪＩＳ〃〃 （発明の効果） 本発明による塩化ビニル字消し組成物は、アクリル酸エ
ステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂。
力を１００とし求めた） ■硬 さ ＪＩＳ Ｓ−６０５０（プラスチック字消
し）に規定する方法 ■消字性能 ＪＩＳ〃〃 （発明の効果） 本発明による塩化ビニル字消し組成物は、アクリル酸エ
ステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂。
及びまたはアクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
の共重合樹脂を添加配合しない塩化ビニル字消しに比べ
て、消字性能を低下させることなく、耐折れ強さが向上
し、強い力で消去しても字消しの折れや欠けが発生しな
いため、強い力で消去する事の多い学童用字消しに使用
が適している。
の共重合樹脂を添加配合しない塩化ビニル字消しに比べ
て、消字性能を低下させることなく、耐折れ強さが向上
し、強い力で消去しても字消しの折れや欠けが発生しな
いため、強い力で消去する事の多い学童用字消しに使用
が適している。
又、応力緩和（弾性）にも優れているため径の細いシャ
ープペンシル用字消し、あるいは紙巻き字消し用として
も良好に使用することができる。
ープペンシル用字消し、あるいは紙巻き字消し用として
も良好に使用することができる。
第１図は例として、塩化ビニル樹脂の鎖とアクリル酸エ
ステル樹脂の鎖の“カラマリ”を示した図である。
ステル樹脂の鎖の“カラマリ”を示した図である。
Claims (1)
- 塩化ビニル樹脂を用いる字消し材料に、アクリル酸エス
テル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、又は及びアクリ
ル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合樹脂を配
合し、加熱成形したことを特徴とする塩化ビニル樹脂製
字消し組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27921390A JPH04156398A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 塩化ビニル樹脂製字消し組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27921390A JPH04156398A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 塩化ビニル樹脂製字消し組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04156398A true JPH04156398A (ja) | 1992-05-28 |
Family
ID=17608007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27921390A Pending JPH04156398A (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 塩化ビニル樹脂製字消し組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04156398A (ja) |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP27921390A patent/JPH04156398A/ja active Pending
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