JPH04154385A - 放射線画像のエネルギーサブトラクション方法および装置 - Google Patents

放射線画像のエネルギーサブトラクション方法および装置

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JPH04154385A
JPH04154385A JP2280464A JP28046490A JPH04154385A JP H04154385 A JPH04154385 A JP H04154385A JP 2280464 A JP2280464 A JP 2280464A JP 28046490 A JP28046490 A JP 28046490A JP H04154385 A JPH04154385 A JP H04154385A
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images
radiation
radiographic
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Wataru Ito
渡 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放射線画像のエネルギーサブトラクション方
法および装置に関するものである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像信号を得、この
画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記録
することが種々の分野で行われている。たとえば、後の
画像処理に適合するように設計されたガンマ値の低いX
線フィルムを用いてX線画像を記録し、このX線画像が
記録されたフィルムからX線画像を読み取って電気信号
に変換し、この電気信号(画像信号)に画像処理を施し
た後コピー写真等に可視像として再生することにより、
コントラスト シャープネス、粒状性等の画質性能の良
好な再生画像を得ることの出来るシステムが開発されて
いる(特公昭81−5193号公報参照)。
また本出願人により、放射線(X線、α線、β線、γ線
、電子線、紫外線等)を照射するとこの放射線エネルギ
ーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射す
ると蓄積されたエネルギーに応じた光量の輝尽発光光を
放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人
体等の被写体の放射線画像を一部シート状の蓄積性蛍光
体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励
起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発
光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号
に基づいて被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録
材料、CRT等に可視像として出力させる放射線記録再
生システムがすでに提案されている(特開昭55−12
429号、同5B−11395号。
同55−11340号、同5B−164645号、同5
5−116340号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録し得るという実用的な利点を有している。すな
わち、放射線露光量に対する、蓄積後に励起によって発
光する輝尽発光光の光量が極めて広い範囲に渡って比例
することが認められており、従って種々の撮影条件によ
り放射線露光量がかなり大幅に変動しても、蓄積性蛍光
体シートより放射される輝尽発光光を読取りゲインを適
当な値に設定して光電変換手段により読み取って電気信
号(画像信号)に変換し、この画像信号を用いて写真感
光材料、CRT等の表示装置に放射線画像を可視像とし
て出力することによって、放射線露光量の変動に影響さ
れない放射線画像を得ることができる。
上記のようにX線フィルムや蓄積性蛍光体シート等の記
録シートを用いるシステムにおいて、記録シートに記録
された複数の放射線画像を読み取って複数の画像信号を
得た後、これらの画像信号に基づいて上記放射線画像の
サブトラクション処理を施すことがある。
ここで、放射線画像のサブトラクション処理とは、互い
に異なった条件で撮影された複数の放射線画像の差に対
応する画像を得る処理をいい、具体的にはこれら複数の
放射線画像を所定のサンプリング間隔で読み取って各放
射線画像に対応する複数のディジタルの画像信号を得、
これら複数のディジタルの画像信号の各対応するサンプ
リング点毎に減算処理を施すことにより、放射線画像中
の特定の被写体部分のみを強調または抽出した放射線画
像を得る処理をいう。
このサブトラクション処理には基本的には次の二つがあ
る。すなわち、造影剤の注入により被写体の特定の部分
(たとえば人体を被写体としたときの血管等)が強調さ
れた放射線画像から造影剤が注入されていない放射線画
像を引き算(サブトラクト)することによって被写体の
特定の部分(たとえば血管等)を抽出するいわゆる時間
差サブトラクションと、被写体の特定の部分が互いに異
なるエネルギーを有する放射線に対して異なる放射線吸
収率を有することを利用して、同一の被写体に対して互
いに異なるエネルギーを有する放射線を照射してこれら
互いに異なるエネルギーを有する各放射線による複数の
放射線画像を得、これら複数の放射線画像を適当に重み
付けしてその差を演算することによって被写体の特定部
分を抽出するいわゆるエネルギーサブトラクションとが
ある。本出願人も蓄積性蛍光体シートを用いたエネルギ
ーサブトラクションについて提案している(特開昭59
−83488号公報、特開昭60−225541号公報
参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記特開昭60−225541号公報に記載された方法
は、互いにエネルギーの異なる放射線を用いた2回の放
射線撮影を行ない、その結果得られた2枚の放射線画像
を読み取って2つのディジタル画像信号を得、これらの
画像信号に基づいてサブトラクションを行なうものであ
る。しかしこの方法では2回の撮影の間に時間差がある
ため、その間に被写体が動いてしまい、サブトラクショ
ン処理後の画像信号に基づいて再生した可視画像に、こ
の動きに起因する、複数の画像の不一致による偽画像(
モーションアーティファクト)が発生し、この可視画像
の画質が著しく低下してしまうという問題がある。
また、上記特開昭59−83488号公報には、放射線
エネルギーにより吸収率の異なるフィルタを挾んだ2枚
の記録シートに被写体を透過した放射線を照射すること
等により1回の撮影でエネルギーサブトラクションを行
なうことのできる方法が提案されている。この方法を用
いると被写体の動きによる偽画像は生じない。
しかしこの方法を用いると、放射線画像が記録される2
枚の記録シートはフィルタを挾んで空間的に互いに異な
る位置に配置されることとなり、したがってこれら2枚
の記録シートの放射線源および被写体からの距離が異な
り、このためこれら2枚の記録シートに記録される放射
線画像の寸法が異なり、これが偽画像の原因となる。
この偽画像を防止するため、被写体とともに2つのマー
クを各記録シートに写し込み、これら各記録シートに記
録された放射線画像を読取って画像信号を得た後、この
画像信号上で各放射線画像に記録された2つのマークの
間の距離を互いに同一とするように放射線画像の一方も
しくは双方の寸法を補正し、これにより互いに同一寸法
の放射線画像を生成した後サブトラクション処理を行な
うことが提案されている(特開平2−104174号公
報。
特願平1−248945号参照)。
しかし記録シートに記録された放射線画像を読み取って
画像信号を得る際は、該放射線画像を例えば0.1mm
間隔等、所定の間隔毎に離散的にサンプリングしながら
読み取るのが通常であり、このためこのような離散的な
読み取りにより得られた画像信号に基づいて各放射線画
像に記録された2つのマークの間の距離を求めた場合、
その距離は上記サンプリングに伴う誤差を含んだものと
なる。
例えば、2枚の放射線画像の内の第一の放射線画像にお
けるマーク間の実際の距離dがd −200,011で
あり、上記2枚の放射線画像のうちの第二の放射線画像
のうちの第二の放射線画像におけるマーク間の距離d′
が実際の寸法ではd’ −200,2−一であり、これ
ら2つの放射線画像は互いに寸法が異なるにも拘らず、
これを0.1ms間隔でサンプリングした画像信号に基
づいて各マークの位置を求めた場合、各マーク毎に最大
−つのサンプリング間隔の半分、即ち0.05i■の誤
差をもって求められ、したがって上記第一の放射線画像
についてはd −200,1諺lと求められる場合があ
り、一方第二の放射線画像についてもd’ =200.
1mmと求められる場合があり、この場合寸法の差異は
ないと判定されてしまうこととなり、寸法が互いに異な
ることにより生じる偽画像が改善されないまま残ってし
まうこととなる。
これを解決する方法の一つとしてサンプリング間隔を小
さくすることも考えられるが、この解決方法を採用する
と放射線画像−枚あたりの読み取り速度が遅くなり、も
しくは放射線画像1枚あたり同じ速度で読み取るために
はより高速の読み取り回路を必要とし、また読み取って
得た画像信号を蓄えておくためにより大容量のメモリを
必要とすることとなる。
本発明は、上記事情に鑑み、サンプリング間隔を小さく
することなく、複数の放射線画像の寸法の差をより高精
度に求めることのできる放射線画像のエネルギーサブト
ラクシジン方法、および該方法を採用した装置を提供す
ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明の放射線画像のエネル
ギーサブトラクション方法は、互いに異なるエネルギー
分布を有する放射線による互いに同一の被写体の複数の
放射線画像を記録シートに記録し、該記録シートから前
記複数の放射線画像を読み取って該複数の放射線画像の
それぞれを表わす複数の画像信号を得、該複数の画像信
号に基づいて該複数の画像信号がそれぞれ担持する前記
放射線画像の寸法が互いに同一となるように該寸法を補
正し、該補正後の画像信号に基づいてサブトラクション
処理を行なう放射線画像のエネルギーサブトラクション
方法において、前記放射線画像の記録に当たり、前記複
数の放射線画像上の互いに対応する位置に前記寸法の補
正を行なうためのマークが3つ以上ずつ記録された前記
複数の放射線画像を記録し、 前記寸法の補正に当たり、前記複数の放射線画像のそれ
ぞれに3つ以上ずつ記録された前記マークの前記放射線
画像上の位置関係に基づいて、前記寸法の補正を行なう
ことを特徴とするものである。
また本発明の放射線画像のエネルギーサブトラクション
装置は、 放射線を発する放射線源と、被写体が配置される被写体
配置部と、互いに異なるエネルギー分布を有する放射線
による複数の放射線画像を記録するための記録シートが
配置される、前記被写体配置部を挟んで前記放射線源と
対向する位置に設けられたシート保持部とからなる記録
ユニット、前記記録ユニットにおいて前記被写体の放射
線画像の記録の行なわれた前記記録シートから、前記被
写体の複数の放射線画像のそれぞれを表わす複数の画像
信号を得る読取りユニット、前記読取りユニットで得ら
れた前記複数の画像信号に基づいて該複数の画像信号が
それぞれ担持する前記放射線画像の寸法が互いに同一と
なるように該寸法を補正する寸法補正ユニット、および
前記寸法補正ユニットで寸法の補正の行なわれた後の放
射線画像を担持する画像信号に基づいてサブトラクショ
ン処理を行なう演算ユニットを備えた放射線画像のエネ
ルギーサブトラクション装置において、前記記録ユニッ
トが、前記複数の放射線画像上の互いに対応する位置に
前記寸法の補正を行なうためのマークが3つ以上ずつ記
録された前記複数の放射線画像を記録するものであり、 前記寸法補正ユニットが、前記複数の放射線画像のそれ
ぞれに3つ以上ずつ記録された前記マークの前記放射線
画像上の位置関係に基づいて、前記寸法の補正を行なう
ものであることを特徴とするものである。
(作  用) 本発明の放射線画像のエネルギーサブトラクション方法
および装置では、各放射線画像に3つ以上のマークを記
録し、これら3つ以上のマークに基づいて寸法を補正す
るようにしたため、前述した特開平2−104174号
公報、特願平1−246945号に記載された、各放射
線画像につき2つのマークを記録してこれらのマークに
基づいて寸法を補正する方法と比べ、サンプリング間隔
を小さくすることなく、より正確に寸法の補正をするこ
とができ、したがって従来よりも確実に偽画像の発生を
防止することができる。
(実 施 例) 以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。
第1図は、本発明のエネルギーサブトラクション装置の
記録ユニットの実施例であるX線撮影装置の概略図であ
る。
このX線撮影装置1のX線管2から発せられたX線3に
より被写体4が照射される。被写体4を透過したX線3
aは第一の蓄積性蛍光体シート5に照射され、X線3a
のエネルギーの一部が該第−の蓄積性蛍光体シート5に
蓄積され、これにより該シート5に被写体4のX線画像
が蓄積記録される。
シート5を透過したX線3bはさらにフィルタ6を透過
し、該フィルタ6を透過したX線3Cが第二の蓄積性蛍
光体シート7に照射される。これにより該シート7にも
被写体4のX線画像が蓄積記録される。尚、被写体4に
は、各蓄積性蛍光体シート5.7に蓄積記録されたX線
画像の寸法の補正を行なうための4つのマーカ11.1
2.13.14が付されている。
第2図は各蓄積性蛍光体シート5.7に蓄積記録された
X線画像を模式的に表わした図である。
各蓄積性蛍光体シート5,7のほぼ全面に被写体4の各
X線画像4a、 4a’が蓄積記録され、またこれらの
X線画像4a、 4a’ とともにマーカ11.12゜
13.14の像11a、12a、13a、14a ; 
lla ’ 、12a’13a ’ 、14a’  (
以後この像をマークと称する。)が形成されている。こ
のマーク11a、12a、13a、14a ;Lla 
’ 、12a’ 、13a’ 、14a’ は蓄積性蛍
光体シート5.7の互いに対応する位置に記録されてお
り、画像信号を得た後このマークlla、12a、13
a、14a ;11a ’ 、12a’ 、13a’ 
、14a’に基づいて2つのX線画像の相対的な位置合
わせが行なわれる。
ここで、第1図に示すように各蓄積性蛍光体シート5,
7はX線管2および被写体4からの距離が互いに異なっ
ているため、各蓄積性蛍光体シート5.7に蓄積記録さ
れたX線画像4a、 4a’の倍率およびマーク11a
、12a、13a、14a ; lla ’ 、12a
’、 13a’ 、 14a’ の位置が互いに異なっ
ている。この倍率の相違が偽画像の原因の一つとなる。
第3図は、本発明のエネルギーサブトラクション装置の
読取ユニットの一実施例であるX線画像読取装置、およ
び寸法補正ユニットと演算ユニットの一実施例である画
像処理表示装置の斜視図である。
第1図に示すX線撮影装置1で撮影が行なわれた後、第
一および第二の蓄積性蛍光体シート5゜7が一枚ずつX
線画像読取装置10の所定位置にセットされる。ここで
は、第一の蓄積性蛍光体シート5に蓄積記録された第一
のX線画像の読取りの場合について説明する。
所定位置にセットされた、第一のX線画像が蓄積記録さ
れた蓄積性蛍光体シート5は、図示しない駆動手段によ
り駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送手段15
により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レ
ーザ光源1Bから発せられた光ビーム17はモータ18
により駆動され矢印Z方向・に高速回転する回転多面鏡
19によって反射偏向され、fθレンズ等の集束レンズ
20を通過した後、ミラー21により光路をかえてシー
ト14に入射し、副走査の方向(矢印Y方向)と略直角
な矢印X方向に主走査する。蓄積性蛍光体シート5の、
光ビーム17が照射された箇所からは、蓄積記録されて
いるX線画像情報に応じた光量の輝尽発光光22が発せ
られ、この輝尽発光光22は光ガイド23によって導か
れ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)24によっ
て光電的に検出される。光ガイド23はアクリル板等の
導光性材料を成形して作られたものであり、直線状をな
す入射端面23aが蓄積性蛍光体シート14上の主走査
線にそって延びるように配され、円環状に形成された射
出端面23bにフォトマルチプライヤ24の受光面が結
合されている。入射端面23aから光ガイド23内に入
射した輝尽発光光22は、該光ガイド23の内部を全反
射を繰り返して進み、射出端面23bから射出してフォ
トマルチプライヤ24に受光され、放射線画像を表わす
輝尽発光光22がフォトマルチプライヤ24によって電
気信号に変換される。
フォトマルチプライヤ24から出力されたアナログ信号
Sは、ログアンプ25で対数的に増幅された後、A/D
変換器26に入力され、サンプリングされて、ディジタ
ルの画像信号SOが得られる。この画像信号SOは第一
の蓄積性蛍光体シートらに蓄積記録された第一のX線画
像を表わすものであり、第一の画像信号SO1と呼ぶ。
この第一の画像信号S01は画像処理表示装置30内の
内部メモリに一旦記憶される。
この画像処理表示装置30は、種々の指示を入力するキ
ーボード31、指示のための補助情報や画像信号に基づ
く可視画像を表示するCRTデイスプレィ32、補助記
憶媒体としてのフロッピィディスクが装填され駆動され
るフロッピィディスク駆動装置33、およびCPUや内
部メモリが内蔵された本体部34が備えられている。
次に上記と同様にして、第二の蓄積性蛍光体シート7に
蓄積記録された第二のX線画像を表わす第二の画像信号
SO2が得られ、この第二の画像信号S02も画像処理
表示装置30内の内部メモリに一旦記憶される。
このようにしてサブトラクション演算を行なうべき2つ
の画像信号SO1,SOzが内部メモリに記憶されると
、これら2つの画像信号S01゜S02が読み出されて
、これら2つの画像信号SO□、SO7が担持する各X
線画像の寸法が同一ととなるように寸法の補正演算が行
なわれる。尚、この寸法の補正演算はCPU等の内蔵さ
れた本体部34で実行されるが、この寸法の補正演算を
行なう機能を担うハードウェアとソフトウェアとの組合
せが、本発明の寸法補正ユニットの一例と観念される。
ここで、本実施例における、画像信号S01゜SO□、
が表わす2つのX線画像の寸法補正演算、回転演算およ
び位置合わせ演算について説明する。
第一の画像信号S01が担持する第一のX線画像上の各
サンプリング点の座標を(Xl、Ys )、第二の画像
信号S02が担持する第二のX線画像上の各サンプリン
グ点の座標を(XZ、Y2)とし、a、b、c、dを係
数としたとき、ヘルマート変換 ・・・・・・(1) に従って第一のX線画像の座標を変換することにより、
第一のX線画像と第二のX線画像とを重ね合わせること
がきる。ここで(1)式に基づく座標変換では、第一の
X線画像全体を均等に拡大もしくは縮小すること、該第
−のX線画像全体を回転すること、および該第−のX線
画像をX方向、Y方向に平行移動すること、の全てが同
時に行なわれる。
次に(1)式に含まれる係数a、b、c、dの求め方に
ついて説明する。
(1)式は、 XZ −a XI + b Yl + c    −・
” (2)Y2−−bX1+aY1+d   −−−−
−−(3)に分けられる。ここで第一のXliI画像上
のマーク11a、 12a、 13a、 14aの各座
標をそれぞれ(X++、Y++)、  (X12・ Y
l2)・ (Xl3・ Yl3)・ (X14・Y14
)とし、第二のX線画像上のマーク11a′、12a’
 、13a’ 、14a’の各座標をそれぞれ(XZ。
Y21)、  (X22・Yl2)・ (X23・Yl
3)・ (X241  Y24)とする。このとき、(
2)式、(3)式より、 X、−aX、十bY11+c   ”’−(2a)X2
□−aX+□+bY、□+c   −=−(2b)XZ
、 −a X、3+b Y、十c   −−−−(2c
)X24−aX、4+bY、4+c   ・=−=(2
d)Y2.−−bX、、十aY、+d  ・・・・・1
3a)Y22m  bx12+ay12+d ・=−(
ab)Y、−−bX、、+aY、+d  −=−(3c
)Y24−−bX、4+aY、4+d  ・−・・(3
d)となる。ここで求めるべき係数はa、b、c、dの
4つであるため、例えば上記(2a)、  (2b) 
; (3a)。
(3b)の4つの式、即ち各X線画像に2つずつマーり
を記録した場合でも係数a、b、c、dを求めることが
でき、これが従来の方法に相当するものであるが、これ
では前述したように、X線画像を読み取った際のサンプ
リング誤差により、偽画像を十分に防止するには不十分
な程度に大きな誤差をもった係数a、b、c、dが求め
られるおそれがある。そこでここでは最小二乗近似法に
より係数a、b、c、dが求められる。ここで(2a)
(2b)、  (2c)、  (2d) ; (3a)
、  (3b)、  (3c)、  (3d)式により
、 Sl −Σ (X21− (aXH+bY+++c)l
 2・・・・・・(4) S2−mIΣ fY2+−(b X1++ a y、、
+ d) )  2・・・・・・(5) を求め、これら(4)、(5)式を最小にするように、
a Sl / a a −0・・・・・(6)as、/
ab−0−・・−・・(7) a Sl / a c −0・・・・・4g)により、
a、b、cを求め(この求められたa。
b、cをal、bl、clとする)、またa S2 /
 a a −0−(9) as2/ab−0−−−−・−(10)a S2 / 
a d −0−・・・−・(11)によりa、b、dを
求める(この求められたa。
b、dをag、bl、  d2とすル)。コノヨウニし
て求められたal *  bl 、’1  ; ”Z 
、bZ +d2を用い、第一のX線画像の座標をヘルマ
ート変換式 %式%(12) に従って変換することにより、第一のX線画像を第二の
X線画像に重ね合わせることができる。上記例では、各
X線画像にマークを4点記録し、これらのマークすべて
に基づいて最小二乗近似法によりヘルマート変換式の係
数a、  b、  c、  dを求め、このようにして
求められた係数a1.Ig。
C1;az+  bl、d2を用いて(12)式にした
がってヘルマート変換を行なうようにしたため、従来の
方法と比べ、複数のX線画像をより高精度に重ね併せる
ことができ、従って偽画像の発生が一層確実に防止され
る。尚、上記実施例では、第一のX線画像の座標を変換
することにより該第−のX線画像を第二のX線画像に重
ね合わせるようにしたが、第二のX線画像の座標を変換
して該第二のX線画像を第一のX線画像に重ね合わせる
ようにしてもよく、第一のX線画像と第二のX線画像の
双方の座標を変換してこれら2つのX線画像を重ね合わ
せるようにしてもよいことはもちろんである。
以上のようにして2つのX線画像の寸法補正演算が行な
われた後、サブトラクション処理、即ち、2つの画像信
号SO!、SOzの上記補正演算後の画像信号をそれぞ
れSOr  、SOz’ としたとき、 5l−Wa −5O1−Wb−5O2’+C・・・・・
・(13) ただし、Wa 、Wbは重み付は係 数、Cはバイアス分を表わす。
に従って重み付は引き算が行なわれ、これにより、2つ
のX線画像の差の画像に対応する画像信号S1が生成さ
れる。この画像信号S1は画像処理表示装置30のCR
Tデイスプレィ32に送られ、この画像信号S1に基づ
く可視画像(エネルギーサブトラクション画像)がCR
Tデイスプレィ32に再生表示される。尚、本体部34
で実行される上記サブトラクション処理を行なう機能(
ハードウェアとソフトウェアとの組合せ)が本発明の演
算ユニットの一例と観念される。
尚、上記実施例ではヘルマート変換により、2つのX線
画像の倍率補正、回転補正、X方向、Y方向の位置補正
(平行移動)の全てを同時に行なったが、これらを同時
に行なうことに代え、一つずつ順次に行なってもよいこ
とはいうまでもない。
以下に、これらを順次に行なう例について説明する。
先ず、第一のX線画像に対する第二のX線画像の倍率α
は、各X線画像にマークが4つ記録されているため、複
数衣められる。ここで第一のX線画像に記録されたマー
クlla、12a、13a、14aの座標を(X+++
 Y++)  (i s”l、24.4 )で表わし、
第二のX線画像に記録されたマークlla  、12a
’、18a’ 、14a’の座標を(X 21 、 Y
 2υ (i −1,2,3゜4)で表わすと、第一の
X線画像に記録された4つのマークlla、 12a、
 13a、 14aのうちの任意の2点をとり、この2
点と対応する第二のX線画像のマークlla ’ 、1
2a’ 、13a’ 、14a’ ののうちの2点を用
いて、倍率αは、 α−i(Xl−X21) 2”(Y21−Y2υ2)/
((Xz−Xu) 2”(Yu−Y++) 21但し、
i、j −1,2,3,4; i ≠j・・・・・・(
14) として求められる。
この倍率αを用いて第一のX線画像をα倍に拡大するこ
とにより、第一のX線画像の寸法を第二のX線画像の寸
法に合わせることができる。
ここで各X線画像にマークが2つずつ記録されている場
合、倍率αは一義的に定まるが、これは前述した従来例
に相当し、偽画像を防止するには不十分な精度をもった
倍率αが求められるおそれがある。これに対し本実施例
では、(13)式のi。
jに1〜4のうちの任意の数(ただしi≠j)を当ては
めることにより1.6つの倍率α(α□。
α2.α3.α4.α5.α6とする)が求められるた
め、これら6つの倍率α1.α2.α3゜a4+  α
3.α、の平均値1を a −((21+(12+(23+a4 +a5 +a
6 ) /6・・・・・・(15) として求め、第一のX線画像が1倍される。
また上記2つのX線画像の相対的な回転角(互いに対応
する線分、即ち(X++、Yr+)と(Xz。
Y++)とを結ぶ線分と(X21. Y21)と(Xz
l。
Y2.)とを結ぶ線分とのなす角をθとすると、このθ
は θ−tan ’ l(Y 2.−Y2υバX2l−X2
.)1−jan−1[(Y ++−Y++)/(X++
−X++)1・・・・・・(16) と表わされ、第一のX線画像を角度θだけ回転させるこ
とにより、2つのX線画像の回転位置が合わせられる。
尚ここでも6つのθが求められ、回転角度を正確に求め
るため、それら6つのθの平均値θが求められ、この平
均角度θだけ回転される。
さらに2つのX線画像のX方向、Y方向の位置ずれΔX
、ΔYは、 ΔX−X2+  IQ ’ (Xz  Cx ) ’ 
CO8θa ・(Y++  Cy ) 争s1n N+
Cx l・・・・・・(17) ΔY−Y2+  In ’ (Xz−Cx ) ’Si
nθU ’ (Y++−Cy ) ・cosθ+CYI
・・・・・・(lB) と表わされる。尚、(17)、(18)式において、C
x。
CYは回転中心のそれぞれX座標、Y座標である。
ここでは(17)式、(18)式に従って4つのΔX 
ΔYが求められるため、これらの平均値ΔX、ΔYが求
められ、これらの平均値ΔX、ΔYだけ第一のX線画像
のX方向、Y方向の位置調整が行なわれる。
このようにして、第一のX線画像の寸法の調整、回転角
度調整、平行移動が行なわれ、これにより2つのX線画
像が高精度に重ね合わされ、偽画像の防止が図られる。
尚、上記実施例では、各X線画像にはマークが4つずつ
記録されたが、これらは4つに限られたものではなく、
3つ以上記録されていれば複数のX線画像を従来の方法
よりも高精度に重ね合わせることができ、従って従来の
方法よりも偽画像の防止が図られることとなる。
また上記各実施例は、2枚の蓄積性蛍光体シートを用い
た例であるが、蓄積性蛍光体層が複数層に形成された一
枚のシートを用いてもよいことはもちろんである。また
前述したように蓄積性蛍光体層は一層のみであってその
一層の表面付近、裏面付近に記録されたX線画像を読み
取るようにしてもよい。
また上記実施例は、蓄積性蛍光体シートを用いた例であ
るが、本発明の記録シートは蓄積性蛍光体シートに限ら
れるものではなくXaフィルム(撮影に際して一般に増
感スクリーンと組合わされる)等であってもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の放射線画像のエネ
ルギーサブトラクション方法および装置は、各放射線画
像の互いに対応する位置に3つ以上のマークを記録し、
これら3つ以上のマークの位置関係に基づいて寸法の補
正を行なうようにしたため、サブトラクション処理の行
なわれる複数の放射線画像を高精度に重ね合わせること
ができ、偽画像の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のエネルギーサブトラクション装置の
記録ユニットの一実施例であるXII撮影装置の概略図
、 第2図は、各蓄積性蛍光体シートに蓄積記録されたX線
画像を模式的に表わした図、 第3図は、本発明のエネルギーサブトラクション装置の
読取ユニットおよび演算ユニットの一実施例であるX線
画像読取装置および画像処理表示装置の斜視図である。 1・・・XII撮影装置    2・・・X線管3、3
a、 3b、 3cmX線  4・・・被写体5・・・
第一の蓄積性蛍光体シート 6・・・フィルタ 7・・・第二の蓄積性蛍光体シート 11.12.13,14・・・マーカ 11a、12a、13a、14a ; lla ’、1
2a’  、13a’  、14a’・・・マーク 19・・・回転多面鏡 23・・・光ガイド 16・・・レーザ光源 22・・・輝尽発光光 24・・・フォトマルチプライヤ 25・・・ログアンプ 30・・・画像処理表示装置 26・・・A/D変換器 仔 >噸トー一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに異なるエネルギー分布を有する放射線によ
    る互いに同一の被写体の複数の放射線画像を記録シート
    に記録し、該記録シートから前記複数の放射線画像を読
    み取って該複数の放射線画像のそれぞれを表わす複数の
    画像信号を得、該複数の画像信号に基づいて該複数の画
    像信号がそれぞれ担持する前記放射線画像の寸法が互い
    に同一となるように該寸法を補正し、該補正後の画像信
    号に基づいてサブトラクション処理を行なう放射線画像
    のエネルギーサブトラクション方法において、前記放射
    線画像の記録に当たり、前記複数の放射線画像上の互い
    に対応する位置に前記寸法の補正を行なうためのマーク
    が3つ以上ずつ記録された前記複数の放射線画像を記録
    し、 前記寸法の補正に当たり、前記複数の放射線画像のそれ
    ぞれに3つ以上ずつ記録された前記マークの前記放射線
    画像上の位置関係に基づいて、前記寸法の補正を行なう
    ことを特徴とする放射線画像のエネルギーサブトラクシ
    ョン方法。
  2. (2)放射線を発する放射線源と、被写体が配置される
    被写体配置部と、互いに異なるエネルギー分布を有する
    放射線による複数の放射線画像を記録するための記録シ
    ートが配置される、前記被写体配置部を挟んで前記放射
    線源と対向する位置に設けられたシート保持部とからな
    る記録ユニット、前記記録ユニットにおいて前記被写体
    の放射線画像の記録の行なわれた前記記録シートから、
    前記被写体の複数の放射線画像のそれぞれを表わす複数
    の画像信号を得る読取りユニット、前記読取りユニット
    で得られた前記複数の画像信号に基づいて該複数の画像
    信号がそれぞれ担持する前記放射線画像の寸法が互いに
    同一となるように該寸法を補正する寸法補正ユニット、
    および前記寸法補正ユニットで寸法の補正の行なわれた
    後の放射線画像を担持する画像信号に基づいてサブトラ
    クション処理を行なう演算ユニットを備えた放射線画像
    のエネルギーサブトラクション装置において、前記記録
    ユニットが、前記複数の放射線画像上の互いに対応する
    位置に前記寸法の補正を行なうためのマークが3つ以上
    ずつ記録された前記複数の放射線画像を記録するもので
    あり、 前記寸法補正ユニットが、前記複数の放射線画像のそれ
    ぞれに3つ以上ずつ記録された前記マークの前記放射線
    画像上の位置関係に基づいて、前記寸法の補正を行なう
    ものであることを特徴とする放射線画像のエネルギーサ
    ブトラクション装置。
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