JPH04153510A - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

バルブタイミング制御装置

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Publication number
JPH04153510A
JPH04153510A JP2279632A JP27963290A JPH04153510A JP H04153510 A JPH04153510 A JP H04153510A JP 2279632 A JP2279632 A JP 2279632A JP 27963290 A JP27963290 A JP 27963290A JP H04153510 A JPH04153510 A JP H04153510A
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JP
Japan
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ring gear
camshaft
piston
hydraulic pressure
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP2279632A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Watanabe
敦 渡辺
Masami Yamazaki
山崎 正己
Koji Ichinose
一ノ瀬 幸治
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1産業上の利用分野二 この発明は、エンノン運転中に吸気バルブ及び排気バル
ブの作動タイミングを制御するバルブタイミング制御装
置に関するものである。
■従来の技術て 従来、この種の装置として、例えば特開昭631318
08号公報に開示された技術か知られている。
即ち、上記公報の技術では、シリンダヘッドにて回転可
能に支持されたカムシャフトの一端部に、エンジンに駆
動連結されたタイミングプーリアラシイが設けられてい
る。カムシャフトとタイミングプーリアラシイとの間に
は筒状の歯車(リンクギヤ)が介在され、そのリングギ
ヤかカムシャフトとタイミングプーリアラシイとの開に
噛合されている。リンクギヤは、その内外周に設けられ
た歯の少なくともいずれか一方がヘリカル歯になってお
り、軸方向への移動によってカムシャフトと相対回動可
能になっている。
そして、タイミングプーリアラシイ内部において、リン
クギヤの軸方向一端側空間(第1圧力室)には、第1油
圧供給手段からカムシャフトの油路等を通して制御油圧
が供給され、リンクギヤに制御油圧が作用する。又、そ
の制御油圧に対抗するように、リングギヤの他端側空間
には、釣り合い用のスプリングか設けられている。これ
に加え、リンクギヤの他端側空間を第2圧力室として、
その第2圧力室に第2油圧供給手段からカムシャフトの
油路等を通して制御油圧か供給され、第1圧力室の油圧
に対抗する制御油圧かりングキャに作用するようになっ
ている。
従って、第1油圧供給手段又は第2油圧供給手段からの
制御油圧がリンクギヤ両端の各圧力室に加えられ、リン
クギヤかスプリングの付勢力に抗して軸方向へ移動され
ることにより、カムシャフトに捩じりが付与されてカム
シャフトとタイミングプーリアラシイとの回転方向にお
ける相対位置(回転位相)か変えられる。これによって
、図示しない吸気バルブ及び排気バルブの作動タイミン
クか変えられる。又、リンクギヤ両端の各圧力室に供給
される制御油圧を第1及び第2の油圧供給手段よりなる
2系統の油圧回路によって制御することにより、リンク
ギヤを中間位置に保持したりして吸気バルブ及び排気バ
ルブの作動タイミンクを多段階に調整できるようにして
いる。
[発明か解決しようとする課題] ところか、前記従来例では、第1油圧供給手段及び第2
油圧供給手段における調圧用バルブのヒステリ7スや油
温等に多少の違いかあるため、油圧の設定(調圧)を常
に精度良く再現することが難しいものであった。即ち、
各油圧供給手段における油圧制御をリニアに行うことは
困難で、それを行うためには各油圧供給手段の構成が複
雑化してコスト高になる問題かあった。
しかも、第1及び第2の各油圧供給手段の油圧制御によ
ってリンクギヤか任意の中間位置に保持された場合に、
リンクギヤは単にその両端に加わる油圧とスプリングの
付勢力との釣り合いによって保持されているだけてあり
、その位置決め状態が不安定なものになっていた。この
ため、エンジンのトルク変動に対して、常に安定した位
置決め状態を確保することが困難であった。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、制御油圧の調圧精度に左右されることな
く、常に安定した状態でリンクギヤを中間位置に保持す
ることか可能なバルブタイミンク制御装置を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明においては、エ
ンジンのシリンダへ・ソドにて回転可能に支持されたバ
ルブ駆動用のカムシャフトと、そのカムシャフトの一端
部に設けられ、エンジンに駆動連結されたタイミングプ
ーリアラシイと、内外周に設けられた歯の少な(ともい
ずれか一方かヘノカル歯であり、カムシャフトとタイミ
ングプーリアノノイとの間に介在されて両者を連結する
と共に、軸方向への移動によってカムシャフトと相対回
動可能なりングキャと、タイミングプーリアッノイ内部
においてリンクギヤの軸方向一端側に設けられた油圧室
に加えられる制御油圧に対抗して、同すンクキャの他端
側に設けられた釣り合い用のスプリングとを備え、スプ
リングの付勢力に抗して油圧室に加えられる制御油圧に
よりリンクギヤを軸方向へ移動させながら回動させるこ
とによってカムシャフトに捩りりを付与するバルブタイ
ミンク制御装置において、リンクギヤの軸方向他端側に
設けられて別系統の制御油圧か加えられる別の油圧室と
、その別の油圧室にて別系統の制御油圧により軸方向へ
移動可能に設けられ、リングギャとの間にスプリングを
介在させたピストンとを備えている。
[作用] 上記の構成によれば、エンジンによって駆動されるタイ
ミングプーリアラシイによりカムシャフトが回転駆動さ
れる時に、リンクギヤの軸方向−端側の油圧室に制御油
圧か加えられることにより、リングギヤはスプリングの
付勢力に抗して軸方向へ移動しながら回動される。これ
によって、カムシャフトに捩じりが付与されてカムシャ
フトとタイミングプーリアラシイとの回転方向における
相対位置(回転位相)か変えられる。この結果、図示し
ない吸気バルブ及び排気バルブの作動タイミングが変え
られる。
一方、リンクギヤの軸方向他端側において別の油圧室に
別系統の制御油圧か加えられることにより、ピストンか
スプリングの付勢力に抗してリングギヤに近接する軸方
向へ移動される。つまり、ピストンはリンクギヤの軸方
向への移動ストロークを小さくする方向へ移動される。
そして、リンクギヤ及びピストンにそれぞれ加わる別系
統の各制御油圧とスプリングの付勢力との釣り合いの関
係によって、リングギヤの保持位置が設定される。
従って、リングギヤ両端側の各油圧室に加えられる制御
油圧によってピストンの位置を任意に変更することによ
り、リングギヤか任意の中間位置に保持される。そして
、この中間位置の保持状態では、ピストンか機械的なス
トッパとして機能してリンクギヤの移動が規制されるの
で、各制御油圧の調圧精度に左右されることなく、リン
クギヤか安定して中間位置に保持される。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図はこの実施例のバルブタイミング制御装置を説明
する概略構成図である。図示しない吸気バルブ及び排気
バルブを駆動するためのカムシャフト1は、そのカムジ
ャーナル2にてシリンダヘッド3の軸受部4とヘアリン
グギヤップ5との間で回転可能に支持されている。そし
て、カムシャフト1の一端部にはタイミングプーリアラ
シイ6が設けられている。
タイミングプーリアラシイ6は、外周に複数の外歯7を
有すると共に一側に収容凹部8を有するプーリ本体9と
、その収容凹部8に嵌合された筒体10と、その筒体1
0とプーリ本体9との間の収容凹部8を覆うようにカム
シャフト1の先端にてボルト11で固定されたキャップ
12とを備えている。このキャップ12は別のボルト1
3により筒体IOにも連結されている。
タイミングプーリアラシイ6とカムシャフトlとの間に
はリンクギヤ14か介在され、両者6゜1か連結されて
いる。つまり、キャップ12により密閉された収容凹部
8には、リンクギヤ14が収容されている。このリング
ギヤ14は、その内外周に設けられた複数の歯14a、
14bの両方かヘリカル歯になっており、軸方向への移
動によってカムシャフト1と相対回動可能になっている
リングギヤ14の内外周の歯14a、14bはプーリ本
体9の内歯9a及び筒体10の内歯10aにそれぞれ噛
合している。そして、プーリ本体9の外歯7に掛装され
た図示しないタイミングベルトを介して、タイミングプ
ーリアラシイ6がエンジンに駆動連結されている。
従って、エンジンからタイミングプーリアラシイ6に駆
動伝達されることにより、リンクギヤ14により連結さ
れたブーり本体9と筒体10とか一体的に回転され、更
にボルト13で連結された筒体10とキャップ12とか
一体的に回転されてカムシャフト1か回転駆動される。
収容凹部8において、リンクギヤ14の軸方向一端側の
空間は、制御油圧か作用する第1の油圧室15となって
いる。又、同しく収容凹部8において、リンクギヤ14
の他端側の空間は、別系統の制御油圧か作用する第2の
油圧室16となっている。筒体10の内壁は第2の油圧
室16に対応する部分が第1の油圧室15に対応する部
分よりも大径に形成されており、その境目が段部10b
となっている。この第2の油圧室16には、制御油圧に
よって軸方向へ移動可能な環状のピストン17が設けら
れている。そして、制御油圧か加わるピストン17の受
圧面積は、別系統の制御油圧が加わるリングギヤ14の
受圧面積よりも大きくなっている。これによって、ピス
トン17に作用する制御油圧の力かりングキャ14に作
用する制御油圧の力よりも大きくなるように設定されて
いる。又、収容凹部8におけるリンクギヤ]4の移動ス
トローク範囲は、第1図において、キャップ12の内壁
に当たる位置から、その反対側のピストン17に当たる
位置までである。これに対し、ピストン17の移動スト
ローク範囲は、第1図において、プーリ本体9の内壁に
当たる位置から筒体10の段部Jobに当たる位置まで
である。
又、そのピストン17とリングギヤ14との各対向端面
には、それぞれ凹部14c、17aが形成され、両凹部
14c、17aの間には釣り合い用のスプリング18が
介在されている。このスプリング18の付勢力は各制御
油圧によってリンクギヤ14やピストン17に加わるカ
リよも小さく設定されている。
第1の油圧室15へ制御油圧を供給するために、シリン
ダヘッド3及びカムシャフト1には、ジャーナル2にお
いて互いに連通ずるヘット通路19及び第1のシャフト
通路20か形成されている。
一方、第2の油圧室16に別系統の制御油圧を供給する
ために、同しくカムシャフト1には第2のシャフト通路
21が形成されている。
又、タイミングプーリアラシイ6の内部から洩れ出た制
御油を封止するために、タイミンクプーリアラシイ6と
シリンダヘッド3及びヘアリングギヤップ5との間には
、コム製のシール22か設けられている。そして、この
シール22とカムシャフトJとシリンダヘッド3及びヘ
アリングギヤップ5との間には、タイミンクプーリアラ
シイ6の内部から洩れ出た制御油を回収するだめの油回
収室23か設けられている。更に、カムシャフト1の下
側位置にて、シリンダヘッド3には、油回収室23にて
回収された制御油をトレンするための油戻し穴24か形
成されている。
この実施例において、制御油圧はエンジンの潤滑油圧か
利用されている。即ち、オイルパン、オイルポンプ及び
オイルフィルタ等を含む油圧回路25からは、ヘッド通
路19及び第2のシャフト通路21に対し別々の通路2
6.27を通じて潤滑油圧か制御油圧として供給される
ようになっている。又、各通路26.27の途中には、
開閉切換え用の三方弁よりなる第1の電磁バルブ28及
び第2の電磁バルブ29かそれぞれ設けられている。
各を磁バルブ28.29は電子制御装置(ECU)30
によって開閉制御されるようになっている。即ち、EC
U3Oは周知のように中央処理装置(CPU)、所定の
制御プログラム等を予め記憶したメモリであるROM、
CPUの演算結果等を一時記憶するメモリであるRAM
等により論理演算回路として構成されている。このEC
U30の入力側には、エンジンに設けられた各種センサ
によりエンジン負荷及びエンジン回転数に相当する信号
かそれぞれ入力されるようになっている。
一方、ECU30の出力側は各電磁バルブ28゜29に
接続されている。そして、ECU30は入力されるエン
ジン負荷及びエンジン回転数の相当値に基つき、各電磁
バルブ28.29を好適に制御する。
従って、油圧回路25のオイルポンプはエンジンの運転
に連動して作動される。そして、エンジン回転数に各電
磁バルブ28.29か適宜に開かれることにより、油圧
回路25から各通路26゜27を通してヘット通路19
及び第2のノヤフト通路21へ制御油圧か供給される。
又、それら制御油圧は第1及び第2の油圧室15.16
へそれぞれ導かれ、リンクギヤ14の一端側及びピスト
ン17の一端側にそれぞれ加えられる。そして、制御油
圧によってリンクギヤ14かスプリング18の付勢力に
抗して軸方向(第1図の右方向)へ移動しながら回動さ
れることにより、カムシャフト1に捩じりか付与される
。一方、制御油圧によってピストン17が段部]Obを
終端位置としてスプリング18の付勢力に抗して軸方向
(第1図の左方向)へ移動されることにより、リングギ
ヤ14の移動ストローク範囲が縮められる。つまり、第
1の油圧室15及び第2の油圧室16に供給される2系
統の制御油圧を各電磁バルブ28.29によって開閉制
御することにより、リングギヤ14の位置が適宜に変更
される。
尚、タイミングプーリアラシイ6の内部から洩れ出た制
御油は油回収室23にて回収され、油戻し穴24から油
圧回路25のオイルパンへと戻される。同様に、各電磁
バルブ28.29のドレンポートから流出する潤滑油も
油圧回路25のオイルパンへと戻される。
次に、上記のように構成したバルブタイミング制御装置
の作用について説明する。
第2図はエンジン運転中にECU3Oにより実行される
バルブタイミング制御の処理ルーチンを説明するフロー
チャートである。
この処理ルーチンでは、先ずステップ101においてエ
ンジン負荷を入力し、次にステップ102においてエン
ジン回転数を入力する。
そして、ステップ103において、入力したエンジン負
荷及びエンジン回転数に基づき、第3図に示すマツプを
参照して、その領域A、領域B及び領域Cの中からその
時の運転状態に応じた領域を判定する。第3図に示すマ
ツプにおいて、領域Aはエンジン回転数が低く、かつエ
ンジン負荷が大きい領域であり、吸気バルブの閉じを早
めるべき領域を示している。又、同マツプの領域Bはエ
ンジン回転数が高い領域であり、吸気バルブの閉じを遅
くし、エンジンの気筒における吸入ガスの慣性を利用し
得る領域を示している。更に、同マツプの領域Cはエン
ジン負荷及びエンジン回転数か共に低い領域である。こ
の領域Cでは、エンジンのスロットルバルブを絞らずに
吸気バルブの閉じを下死点よりも極端に遅らせることに
より、気筒のシリンダ容積を見かけ上小さくして、ボン
ピンクロスを低減させることかできる。
その後、ステップ104において、ステップ103で判
定された領域A−Cに応したバルブタイミンク制御を実
行するために、以下の表1に示すように第1の電磁バル
ブ28及び第2の電磁バルブ29の開閉制御信号を出力
した後、ステップ101の処理へ戻る。
表1 このように、ECU3Oはエンジン負荷及びエンジン回
転数に基ついて、その時々の運転状態に応じたバルブタ
イミング制御を実行すべく、各電磁バルブ28.29に
制御信号を出力する。
従って、エンジンによって駆動されるタイミングプーリ
アラシイ6によりカムシャフト1が回転駆動されている
時であって、第3図に領域Aで示すようにエンジンか高
負荷・低速回転の場合において、第1の電磁バルブ28
か開かれ、かつ第2の電磁バルブ29か閉じられると、
第1の油圧室I5に制御油圧が供給され、第2の油圧室
I6への制御油圧の供給か解除される。これによって、
第4図に示すように、第1の油圧室15にてリングギヤ
■4に制御油圧が加えられ、そのリングギヤ]4がスプ
リング18の付勢力に抗して軸方向(図面右方向)へ移
動しながら回動される。又、第2の油圧室16には制御
油圧か加えられていないので、第2の油圧室16にてピ
ストン17はスプリングI8の付勢力によって軸方向へ
押されなからプーリ本体9の内壁に当接して位置決めさ
れる。よって、リングギヤ14はプーリ本体9の内壁か
らピストン17の厚さ分だけ離れた右端位置にて移動規
制される。
この結果、カムシャフト1に捩しりが付与され、カムシ
ャフト1とタイミングプーリアラシイ6との回転位相が
変えら、吸気バルブの作動タイミングが早くなるように
変えられる。
方、第3図に領域Bで示すようにエンジンが高速回転の
場合において、第1及び第2の電磁バルブ28.29か
共に開かれると、第1の油圧室15にてリングギヤ14
に制御油圧が加えられると共に、第2の油圧室16にて
ピストン17に制御油圧か加えられる。これによって、
第5図に示すように、ピストン17は第2の油圧室16
にて段部10bに係止される位置までスプリング18の
付勢力に抗して移動される。つまり、ピストン17はリ
ングギヤ14の軸方向への移動ストロークを小さ(する
方向へ移動される。又、そのピストン17に当接する位
置にて、リングギヤ14が移動規制される。つまり、リ
ングギヤ14は各油圧室15.16に加えられる制御油
圧とスプリング18の付勢力との釣り合いによって、ピ
ストン17に係止されながら、その中間位置にて保持さ
れる。この保持状態では、制御油圧が作用するピストン
17の受圧面積の方が、リングギヤI4のそれよりも太
き(なっているので、ピストン17がリングギヤ14に
よって逆方向へ押し戻されることはない。
この結果、カムシャフト1に捩じりが付与され、カムシ
ャフト1とタイミングプーリアラシイ6との回転位相が
変えら、吸気バルブの作動タイミングか遅くなるように
変えられる。
更に、第3図に領域Cで示すようにエンジンか低負荷・
低速回転の場合において、第1の電磁バルブ28が閉じ
られ、かつ第2の電磁バルブ29が閉じられるか或いは
開かれると、リングギヤ14に加えられる制御油圧が解
除され、リングギヤ14がスプリング18の付勢力によ
ってキャップ12の内壁に近接する左端位置まで押圧さ
れて移動規制される。
この結果、カムシャフト]に捩じりか付与され、カムシ
ャフト1とタイミングプーリアラシイ6との回転位相が
変えら、吸気バルブの作動タイミングが極端に遅くなる
ように変えられる。
上記のように、この実施例では、タイミングプーリアラ
シイ6の収容凹部8において、リングギヤ14を右端位
置、左端位置及びそれらの中間位置の3つの異なる位置
に保持することかでき、吸気バルブの作動タイミングを
3段階に調節することができる。
又、この実施例では、収容凹部8の右端位置及び左端位
置にてリングギヤ14を安定保持できることは勿論のこ
と、それに加えて、リングギヤ14を中間位置に保持す
るために、第1の油圧室15に供給される制御油圧によ
って押圧されるリングギヤ14を、第2の油圧室16に
供給される制御油圧によって押圧されるピストン17に
よって移動規制している。このため、ピストン17が機
械的なストッパとして機能してリングギヤ14の移動を
確実に規制しながら、リングギヤ14を中間位置に位置
決め保持し、その保持状態を常に安定して確保すること
ができる。又、制御油圧の調圧精度に左右されることな
く、リングギヤ14を常に安定した状態で中間位置に保
持することができる。
従って、エンジンのトルク変動、或いは各電磁バルブ2
8.29における作動上のヒステリシスや油温等の違い
を考慮して、制御油圧の調圧を高精度で行う必要がなく
、そのための特別な構成を油圧回路25に付加する必要
がない。よって、油圧回路25の構成が複雑化してコス
ト高になることもない。
尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
発明の趣旨を逸脱しない範囲において、構成の一部を適
宜に変更して次のように実施することもできる。
(1)前記実施例ではリングギヤ14の内外周両方の歯
14a、14bをヘリカル歯としたが、その内外周の歯
14a、14bのいずれか一方のみをヘリカル歯として
もよい。
(2)前記実施例では、タイミングプーリアラシイ6を
タイミングベルトを介してエンジンに駆動連結する場合
に具体化したが、チェーンを介してエンジンに駆動連結
する場合に具体化してもよい。
又、それに合わせて、タイミングプーリアラシイ6、リ
ングギヤ14、ピストン17及びカムシャフト1等の形
状を適宜に変更することもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、リングギヤの
軸方向一端側に油圧室を設け、リングギヤの軸方向他端
側に別の油圧室を設けて、その別の油圧室にて軸方向へ
移動可能なピストンを設けると共に、そのピストンとリ
ングギヤとの間にスプリングを介在させているので、各
油圧室に加えられる制御油圧によってリングギヤを複数
位置に調節できることは勿論のこと、制御油圧の調圧精
度に左右されることなく、常に安定した状態でリングギ
ヤを中間位置に保持することができるという優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明を具体化した一実施例に係る
図面であって、第1図はバルブタイミング制御装置を示
す概略構成図、第2図はエンジン運転中にECUにより
実行されるバルブタイミング制御の処理ルーチンを説明
するフローチャート、第3図はエンジン回転数とエンジ
ン負荷との関係におけるバルブタイミング制御のための
判定領域を示すマツプ、第4図はエンジンの高負荷・低
速回転の領域における主要部の作用を説明する断面図、
第5図はエンジンの高速回転の領域における主要部の作
用を説明する断面図、第6図はエンジンの低負荷・低速
回転の領域における主要部の作用を説明する断面図であ
る。 図中、■はカムシャフト、3はシリンダヘッド、6はタ
イミングプーリアラシイ、14はリングギヤ、14a、
14bは歯、15は第1の油圧室、16は第2の油圧室
、17はピストン、18はスプリングである。 特許出願人     トヨタ自動車 株式会社代理人 
弁理士  恩 1)博 宣(ほか1名)エンジン回転数

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンのシリンダヘッドにて回転可能に支持され
    たバルブ駆動用のカムシャフトと、前記カムシャフトの
    一端部に設けられ、前記エンジンに駆動連結されたタイ
    ミングプーリアッシィと、 内外周に設けられた歯の少なくともいずれか一方がヘリ
    カル歯であり、前記カムシャフトと前記タイミングプー
    リアッシィとの間に介在されて両者を連結すると共に、
    軸方向への移動によって前記カムシャフトと相対回動可
    能なリングギヤと、前記タイミングプーリアッシィ内部
    において前記リングギヤの軸方向一端側に設けられた油
    圧室に加えられる制御油圧に対抗して、同リングギヤの
    他端側に設けられた釣り合い用のスプリングとを備え、
    前記スプリングの付勢力に抗して前記油圧室に加えられ
    る制御油圧により前記リングギヤを軸方向へ移動させな
    がら回動させることによって前記カムシャフトに捩じり
    を付与するバルブタイミング制御装置において、 前記リングギヤの軸方向他端側に設けられて別系統の制
    御油圧が加えられる別の油圧室と、前記別の油圧室にて
    別系統の制御油圧により軸方向へ移動可能に設けられ、
    前記リングギヤとの間に前記スプリングを介在させたピ
    ストンとを備えたことを特徴とするバルブタイミング制
    御装置。
JP2279632A 1990-10-17 1990-10-17 バルブタイミング制御装置 Pending JPH04153510A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997033075A1 (de) * 1996-03-06 1997-09-12 INA Wälzlager Schaeffler oHG Vorrichtung zum verändern der öffnungs- und schliesszeiten von gaswechselventilen einer brennkraftmaschine

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WO1997033075A1 (de) * 1996-03-06 1997-09-12 INA Wälzlager Schaeffler oHG Vorrichtung zum verändern der öffnungs- und schliesszeiten von gaswechselventilen einer brennkraftmaschine

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