JPH04152686A - ジョセフソン接合及びその製造方法 - Google Patents

ジョセフソン接合及びその製造方法

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JPH04152686A
JPH04152686A JP2278529A JP27852990A JPH04152686A JP H04152686 A JPH04152686 A JP H04152686A JP 2278529 A JP2278529 A JP 2278529A JP 27852990 A JP27852990 A JP 27852990A JP H04152686 A JPH04152686 A JP H04152686A
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JP
Japan
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tunnel barrier
barrier region
single crystal
josephson junction
temperature superconductor
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JP2278529A
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English (en)
Inventor
Nobuo Sasaki
伸夫 佐々木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04152686A publication Critical patent/JPH04152686A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 高温超伝導体を用いたトンネル型のジョセフソン接合に
関し、 高度な技術を必要とする多層のエピタキシャル成長をさ
せる必要がなく、また、トンネル障壁領域を薄くする必
要のないジョセフソン接合を提供することを目的とし、 単結晶基板表面に形成された線状のトンネル障壁領域と
、前記トンネル障壁領域の両側に接し、前記単結晶基板
表面に形成された酸化物高温超伝導体とを有するように
構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、高温超伝導体を用いたトンネル型のジョセフ
ソン接合及びその製造方法に関する。
[従来の技術] ジョセフソン接合は、メモリ、論理回路、電圧標準或い
は弱い磁場の検出器等に利用されている。
従来のトンネル型ジョセフソン接合を第4図を用いて説
明する。
S i 02等の絶縁基板1上にNb等の超伝導体薄膜
40が形成されている。超伝導体薄膜401部にA I
 20 sのトンネル障壁領域2が形成され、その上部
にNb等の超伝導体薄M60が形成されている。トンネ
ル障壁類LIi2は、超伝導体薄膜40の表面を酸化し
てNb酸化膜を形成するか、超伝導体薄膜40上にA 
j 20 sを堆積して形成されている。
超伝導体薄WA40の両側には酸化膜16が形成されて
いる。
さて、従来、ジョセフソン接合を利用するには、液体ヘ
リウム(He )温度近傍までジョセフソン接合の超伝
導体を冷却する必要があった。しかし超伝導体に高温超
伝導材料を用いることにより、液体窒素温度程度の比較
的高温で使用することができるようになった。
[発明が解決しようとする課題〕 この高温超伝導体薄膜を用いたトンネル型ジョセフソン
接合は、従来のトンネル型ジョセフソン接合のNb薄膜
を高温超伝導体薄膜で置き換えることにより形成するこ
とできるが、以下のような問題点が存在する。
(1)高温超伝導体薄膜は、単結晶絶縁基板上にエピタ
キシャル成長させて形成する必要がある。
高温超伝導体薄膜において、最も結晶性が良いのは基板
面に垂直な方向が結晶のC軸方向になっている場合であ
る。従って、単結晶絶縁基板であるMgo(100)基
板を用いて高温超伝導体薄膜をエピタキシャル成長させ
ることにより、単結晶の下部超伝導体薄膜を形成させる
ことができる。
しかし、下部超伝導体薄膜と上部超伝導体薄膜との間の
トンネル障壁領域の形成に任意の絶縁膜を用いてしまう
と、トンネル障壁領域上にエピタキシャル成長した上部
超伝導体薄膜を形成できないという問題かあった。そこ
で、下部超伝導体薄膜上のトンネル障壁領域もエピタキ
シャル成長させ、その上に上部超伝導体PJPIAをエ
ピタキシャル成長させる必要がある。しかし、異なる層
を多層にエピタキシャル成長させるには高度な技術を必
要とし、製造が容易でないという問題があった。
(2)高温超伝導体薄膜は、結晶のC軸方向が基板面に
垂直な方向であるとき良好な結晶性を示す、このような
超伝導体薄膜を用いて、従来と同様のジョセフソン接合
を形成すると、ジョセフソン接合を流れる電流はC軸方
向となる。
一方、トンネル型ジョセフソン接合では、ジョセフソン
接合としての動作をさせるため、トンネル障壁領域はコ
ヒーレント長以下でなければならない、また、−数的に
コヒーレント長は結晶方向で異なる。B5CC0(ビス
マス系高温超伝導体)とYBCO(イツトリウム系高温
超伝導体)のコヒーレント長を、C軸方向のコヒーレン
ト長をξ。、C軸と垂直な方向のコヒーレント長をC1
,として表に示す。
表 第4図で説明したジョセフソン接合では、コヒーレント
長の短いC軸方向に接合電流を流さなければならない、
そのため、ジョセフソン接合として動作させるには、よ
り薄いトンネル障壁領域を形成する必要がある。具体的
には、10Å以下にする必要があり、簡単には実現する
ことができないという問題があった。
本発明の目的は、高度な技術を必要とする多層のエピタ
キシャル成長をさせる必要がなく、また、トンネル障壁
領域を薄くする必要のないジョセフソン接合及びその製
造方法を提供することにある。
[8題を解決するための手FM] 上記目的は、単結晶基板表面に形成された線状のトンネ
ル8M領域と、前記トンネル障壁領域の両側に接し、前
記単結晶基板表面に形成された酸化物高温超伝導体とを
有することを特徴とするジョセフソン接合によって達成
される。
また、上記目的は、単結晶基板表面に線状の涌を形成し
、前記単結晶基板表面に酸化物高温超伝導体材料を堆積
することにより、前記溝上にはトンネル障壁領域を形成
し、前記溝以外の前記単結晶基板表面には酸化物高温超
伝導体を形成することを特徴とするジョセフソン接合の
製造方法によって達成される。
[作用] 本発明によれば、高度な技術を必要とする多層のエピタ
キシャル成長をさせる必要がなく、また、トンネル障壁
領域を薄くする必要のないジョセフソン接合を実現する
ことができる。
[実施例] 本発明の一実施例によるジョセフソン接合を第1図を用
いて説明する。
例えばMgO基板の(100)面である単結晶絶縁基板
1表面に幅0.2μm、深さ0.1μmの消14が形成
されている。溝14上には、結晶性の悪い多結晶領域の
トンネル障壁領域2が形成されている。
トンネル障壁領域2の両側に接して単結晶絶縁基板1表
面に、2212相のB5CC0で、厚さ0.3μmの高
温超伝導体4及び6が形成されている。
トンネル障壁領域2はその幅が上方に行くほど狭く形成
されている。トンネル障壁領域2の多結晶部分は、多く
の結晶粒界を含むので、結晶粒界そのものがトンネルの
障壁として働く、従って、全体としての等価的なトンネ
ル障壁領域2の厚さはB5CC0の成長膜厚によって調
整することができる。
本発明の一実施例によるジョセフソン接合の製造方法を
第2図を用いて説明する。
まず、例えばMgO基板の<100)面である単結晶絶
縁基板1表面に、レジストマスク10を用い、Arスパ
ッタにより、幅0.2μm、深さ0.1μmの消14を
形成する(同図(a)、(b))。
次に、4X10−’Torrの圧力、Ar、0□が共に
50%の雰囲気の混合ガスの下で、基板温度700°C
1成長レート0.2人/Sの条件で、B 1−3r−C
a−Cu−0のシンター・ターゲットを用い、RFマグ
ネトロン・スパッタリングにより、単結晶絶縁基板1表
面に、2212相の高温超伝導体薄膜B5CC0を0.
3μm成長させる。
単結晶絶縁基板1表面に2212相の高温超伝導体薄膜
B5CC0を成長させるとき、消14上には、角部を有
する溝14の形状特性により2212相の高温超伝導体
薄膜B5CC0は形成されず、結晶性の悪い多結晶層が
形成され、結晶粒界をトンネル障壁としたトンネル障壁
領域2が形成される(同図(c))。
以上のようにして、本実施例の製造方法によるジョセフ
ソン接合を形成することができる。
次に、同図(d)のように、トンネル障壁領域2の両側
の高温超伝導体4及び6にAu電極を形成し、本実施例
の製造方法によるジョセフソン接合のr−v特性を測定
した結果を第3図に示す。
このように、本実施例の製造方法によれば、従来の方法
では3回のエピタキシャル成長を必要としなのに対し、
1回のエピタキシャル成長だけで、高温超伝導体薄膜を
用いたジョセフソン接合を形成できる。
従来のジョセフソン接合のように、結晶のC軸方向が基
板面に垂直な方向である超伝導体薄膜では、ジョセフソ
ン接合の電流の向きはコヒーレント長の短いC軸方向と
ならざるを得ないが、本実施例によれば結晶性の良いC
軸方向を向いた超伝導体薄膜を用いながら、ジョセフソ
ン接合の電流の向きをコヒーレント長の長いab軸方向
とすることができる。従って、トンネル障壁領域が厚く
ても、ab軸方向に電流を流すことができ、優れたジョ
セフソン接合の製造を容易にすることができる。
本発明は上記実線例に限らず種々の変形が可能である。
例えば、本実施例においては、B5CC0(ビスマス系
高温超伝導体)を用いた場合について説明したが、YB
CO(イツトリウム系高温超伝導体)を用いても、実現
可能である。
また、本実施例においては、トンネルR壁領域2の形成
を単結晶絶縁基板1に設けた矩形形状の消14により行
うが、この溝14の形状は角部を有すれば他の形状でも
よい0例えば、断面形状が三角形の溝でもよい。さらに
単結晶絶縁基板1の一部を矩形又は三角形形状に突起さ
せても消14と同様の効果を奏することができる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、高度な技術を必要とする
多層のエピタキシャル成長をさせる必要がなく、また、
トンネル障壁領域を薄くする必要のないジョセフソン接
合を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるトンネル型ジョセフソ
ン接合の断面図、 第2図は本発明の一実施例によるトンネル型ジョセフソ
ン接合の製造工程断面図、 第3図は本発明の一実施例によるトンネル型ジョセフソ
ン接合のI −V特性を示す図、第4図は従来のトンネ
ル型ジョセフソン接合の断面図 である。 図において、 1・・・絶縁基板 2・・−トンネル障壁領域 4・・・高温超伝導体 6・・・高温超伝導体 8・・・AI電極 10・・・レジストマスク 12・・・溝形成領域 14・・・消 6・・・酸化膜 O・・・超伝導体薄膜 0・・・超伝導体薄膜 出願人  富  士  通  株

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、単結晶基板表面に形成された線状のトンネル障壁領
    域と、 前記トンネル障壁領域の両側に接し、前記単結晶基板表
    面に形成された酸化物高温超伝導体とを有することを特
    徴とするジョセフソン接合。 2、請求項1記載のジョセフソン接合において、 前記トンネル障壁領域は、前記単結晶基板表面に形成さ
    れた溝上に形成されたことを特徴とするジョセフソン接
    合。 3、単結晶基板表面に線状の溝を形成し、 前記単結晶基板表面に酸化物高温超伝導体材料を堆積す
    ることにより、前記溝上にはトンネル障壁領域を形成し
    、前記溝以外の前記単結晶基板表面には酸化物高温超伝
    導体を形成すること を特徴とするジョセフソン接合の製造方法。
JP2278529A 1990-10-17 1990-10-17 ジョセフソン接合及びその製造方法 Pending JPH04152686A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5877122A (en) * 1995-05-19 1999-03-02 Fujitsu Ltd. Josephson element having a NdBa2 Cu3 O7-y superconductor thin-film wiring pattern

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5877122A (en) * 1995-05-19 1999-03-02 Fujitsu Ltd. Josephson element having a NdBa2 Cu3 O7-y superconductor thin-film wiring pattern

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