JPH08340134A - 超伝導デバイス装置及びその製造方法 - Google Patents

超伝導デバイス装置及びその製造方法

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JPH08340134A
JPH08340134A JP7144956A JP14495695A JPH08340134A JP H08340134 A JPH08340134 A JP H08340134A JP 7144956 A JP7144956 A JP 7144956A JP 14495695 A JP14495695 A JP 14495695A JP H08340134 A JPH08340134 A JP H08340134A
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武富 上川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い環境温度で使用でき、高周波特性に優れ
た超伝導デバイス装置を提供する。 【構成】 超伝導デバイスと基板の中間部に低誘電率で
且つ基板と超伝導体との格子定数・線膨張係数・結晶構
造が近く相性の良いエピタキシャル膜を形成すること、
低誘電率の下地層を残し超伝導デバイスの下部に位置す
る基板を除去することによって減衰定数αや放射損を抑
え、特性インピーダンス調整後の導体幅を広く出来るた
め加工による超伝導体の劣化が少なくなり、更に弱結合
部の臨界温度の低下を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁波検出器、磁気検出
器、スイッチング装置、メモリー装置等に用いる超伝導
デバイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超伝導体には金属超伝導体と比べ
(1)臨界温度が高い(100Kを越える材料も多数発
見されている)、(2)エネルギーギャップが大きい、
(3)異方性が強い、(4)コヒーレント長が短い、と
いう4つの特徴がある。これらの特徴は応用、作製方法
に大きな影響を与えている。良い面では(1)により使
用環境の制限が少なくなり民生機器への応用も含め幅広
い分野への応用が可能になって来た。更に(2)により
新たに今まで利用されていなかったミリ波領域から遠赤
外領域までの電磁波帯で利用できる高周波検出装置が期
待されている。この様な大きな期待を持たせる反面
(3)により形成する膜の結晶方位の制御が必要になり
所定の結晶面を持つ単結晶基板を用い超伝導膜をエピタ
キシャル成長させることが必要不可欠となった。更に
(4)により金属超伝導体では容易に作製出来たSIS
接合型ジョセフソン接合では絶縁層を数nmと極めて薄
くする必要があるため積層技術が極めて困難となり今だ
にエネルギーギャップが明確に確認されていない。
【0003】この様な背景の中、酸化物超伝導体を用い
たジョセフソン接合は逆に欠点とされていた特徴を積極
的に利用した弱結合型が主に検討されている。この弱結
合型にはIEEE Trans. Magn.,MAG−
27,No.2,March1991,pp2565や
電子情報通信学会 信学技法 SCE94−11,19
94−04,pp65に述べられている様にMgOまた
はSrTiO3単結晶を結晶軸をずらして接合したバイ
クリスタル基板を用いる方法とAppl.Phys.
Lett.,61(9),31August 199
2,pp1128や電子情報通信学会論文誌,C−1
1,Vol.J76−c−11,No.6,pp364
に述べられている様にイオンビーム等により段差を形成
したMgO、SrTiO3、LaAlO3等単結晶基板を
用いる方法がある。また超伝導デバイス装置は基板上に
単純にジョセフソン接合を形成するだけではなく例えば
電磁波検出器では超伝導アンテナ、超伝導フィルター、
超伝導遅延回路等他の素子と組合わせてモノリシック化
する傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の弱結合
型の超伝導デバイス装置は以下の様な問題を有してい
た。
【0005】(1)安定した弱結合素子を得るには基板
はnmレベルの平坦性を必要とするがバイクリスタル基
板の場合、研磨時に接合部にストレスが集中し接合部周
辺の凹凸が大きくなり易かった。故に平坦性をnmレベ
ルに抑えられ且つ大幅なコスト高にならない基板材料は
限定された。ちなみに現在これらを満たしている材料は
MgOとSrTiO3のみである。しかしMgOは周知
のごとく酸化物超伝導体との格子定数のミスマッチが大
きく超伝導薄膜をエピタキシャル成長させる上で好まし
くない、更に水分に弱く研磨時や保管に於て表面が劣化
し易い問題があった。SrTiO3は誘電率(εr=31
0)が高く伝送線路では減衰定数α(Np/m)や放射
損が大きくなり特性劣化を招いていた。更に誘電率が高
いと特性インピーダンスZLを調整する関係から導体幅
をμmオーダーまで細くする必要があり微細加工により
超伝導体のTcが低下する問題があった。
【0006】(2)(1)のバイクリスタル基板の様な
製造不可能という致命的な問題ではないが、単一基板で
も誘電率の低いREAlO3、REGaO3基板(ここで
REは希土類元素)等は容易に量産出来て且つ需要が多
いSrTiO3に比べ1.5〜2倍と価格が高い問題が
あった。
【0007】(3)イオンビームにより段差を形成した
基板を用いる方法は段差部に複数の結晶粒界が形成され
易く、粒界部分では歪により酸素欠損が生じTcの低下
を招いていた。複数の結晶粒界が出来るのはSEM、T
EM、AFMによる観察からエッチング低部は超伝導膜
が島状成長し易く且つ元素のマイグレーションが悪いた
めその近傍にブロック状の結晶(異相も含む)が成長し
易いここと段差上部の超伝導膜がエッチング低部側に迫
り出して成長し連続してスムースに成長しないため等が
考えられる。
【0008】本発明は以上述べた問題点を解決するもの
であり本来の超伝導デバイスの持つ特性を引出し、高い
環境温度で使用出来、且つ安定した超伝導デバイス装置
を低コストで容易に得んとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明よりなる超伝導デバイス装置は結晶軸に角度
ずれを持って接合されたバイクリスタル基板を用いて弱
結合を形成する超伝導デバイス装置に於てXTiO3よ
りなるバイクリスタル基板上にREAlO3、REGa
O3、REXAlO4またはREXGaO4の何れかのエ
ピタキシャル膜を形成し、更に該エピタキシャル膜上に
酸化物超伝導薄膜を所定の形状で基板の接合部を少なく
とも1ヶ所以上横切る様に形成して成ること、エッチン
グにより基板に形成した段差を用いて弱結合を形成する
超伝導デバイス装置に於て段差を形成した基板上にRE
AlO3、REGaO3、REXAlO4またはREXG
aO4の何れかのエピタキシャル膜を形成し、更に該エ
ピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄膜を所定の形状で基
板の段差部を少なくとも1ヶ所以上横切る様に形成して
成ること、結晶軸に角度ずれを持って接合され、且つ接
合部に段差を形成したXTiO3よりなるバイクリスタ
ル基板上にREAlO3、REGaO3、REXAlO4
またはREXGaO4の何れかのエピタキシャル膜を形
成し、更に該エピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄膜を
所定の形状で基板の接合段差部を少なくとも1ヶ所以上
横切る様に形成して成ることを特徴とする。ここでXは
アルカリ土類、REは希土類元素のうち一種の元素を示
す。更に段差を用いた弱結合超伝導デバイス装置の製造
方法に於て基板上にエッチングにより段差を形成した
後、該基板上に基板と同じ組成のホモエピタキシャル膜
を形成、次に該ホモエピタキシャル膜上に酸化物超伝導
薄膜を金属マスクまたは成膜後リソグラフィーとエッチ
ングにより所定の形状で基板の段差部を少なくとも1ヶ
所以上横切る様に形成したこと、バイクリスタル基板を
用いた弱結合超伝導デバイスの製造に於てバイクリスタ
ル基板上に基板と同じ組成のホモエピタキシャル膜を形
成し、次に該ホモエピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄
膜を金属マスクまたは成膜後リソグラフィーとエッチン
グにより所定の形状で基板の段差部を少なくとも1ヶ所
以上横切る様に形成したことを特徴とする。更に基板上
に超伝導デバイス装置を形成させる方法に於いて、
(a)基板上に該基板より少ない誘電率を持つ材料より
なる下地層を形成する工程、(b)前記下地層上に金属
マスクまたはフォトリソグラフィーを用い超伝導デバイ
スを形成する工程、(c)超伝導デバイスの下部に位置
する基板の所定の箇所あるいは全部を除去する工程、を
含むこと、基板と下地層の中間にPt層を形成すること
を特徴とする。また超伝導デバイス装置を作製する工程
内に応力が加わる工程がある場合は強度を持たせるため
基板の除去は必要な箇所だけ行うことが好ましい。
【0010】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明し
ていく。
【0011】(実施例1)本発明よりなる超伝導デバイ
ス装置の断面構造を図1に示す。先ず最初に境界面のa
軸方位が36.8゜の(100)SrTiO3バイクリ
スタル基板1上に酸素ラジカルビームを照射し表面の汚
染層を除去する。除去状態はRHEED(反射電子線回
折)により確認する。次に大気に晒す事なくRFマグネ
トロンスパッタ法により表1の組成のエピタキシャル膜
2を200〜500nm形成する。尚表1中の格子定数
は疑似正方晶として表している。エピタキシャル膜2の
形成条件はターゲット:表1の化学量論組成の焼結体、
RFパワー:100W、RFパワー密度:3.5W/c
m2、成長速度:0.3〜0.4Å/sec、基板温
度:650〜700℃、ガス分圧(Ar+酸素):10
0mTorr・50mTorrである。基板温度650
℃以下では結晶性の良いエピタキシャル成長膜は得られ
ない。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】得られたエピタキシャル膜2の結晶特性は
ほぼ同じであったのでPrGaO3を例に述べる。結晶
方位はXRDとTEMの制限視野回折像から(110)
PGO‖(100)STO、<001>PGO‖<01
0>STOでエピタキシャル成長膜であった。但しAl
系の場合は(100)PAO‖(100)STOであ
る。結晶性はRBS(ラザフォード後方散乱法)のチャ
ネリングモードから得られたχminは3%以下と小さく
優れていた。尚He4+イオンは基板面に対して垂直に入
射している。この様にして得られたエピタキシャル膜2
はバイクリスタル基板1の特性を引き継ぎ同じくバイク
リスタルになっている。3は接合部である。
【0015】次にこのエピタキシャル膜2上にMBE装
置によりECR酸素ラジカルビーム(イオンを分離しラ
ジカルのみ)を照射しながらK−cellによりY、B
a、Cuの各金属を蒸着しYBa2Cu3O7-xよりなる
酸化物超伝導膜4を100〜300nm形成した。この
時の酸化物超伝導膜4の形成条件は真空度:5×10-5
Torr、基板温度:650〜670℃、成長速度:
0.1〜0.3Å/secである。得られた酸化物超伝
導薄膜4はバイクリスタルの接合部3以外ではc軸配向
したエピタキシャル成長膜であり、臨界温度は87Kで
あった。次にフォトリソグラフィーとArイオンビーム
エッチングによりジョセフソン接合5、アンテナ6、フ
ィルター、etcをモノリシック化した超伝導デバイス
装置を得た。ジュセフソン接合5部周辺の部分平面図を
図2に示す。ジョセフソン接合5は接合部3を3回横断
することにより3段直列構造になっている。7はバイア
ス線路である。
【0016】得られた超伝導デバイス装置をスターリン
グサイクルの閉サイクル冷凍機により冷却し、検波特性
を評価した。印加したマイクロ波の周波数は9.95G
Hzである。必要な検波特性を満たした使用動作温度を
従来のSrTiO3バイクリスタル基板を用いた比較例
と共に表2に示した。
【0017】表2から判るようにほぼ同等の検波特性を
得るのに本実施例では従来例に比べ高温で動作が可能と
なっている。これは高誘電率の基板と超伝導薄膜の中間
に低誘電率で且つバイクリスタル基板1と酸化物超伝導
膜4両材料に対して格子定数、線膨張係数、結晶構造が
近く相性の良い材料よりなるエピタキシャル膜2を形成
したことにより減衰定数αや放射損を抑え更に特性イン
ピーダンス調整後の導体幅を広く出来るため加工による
超伝導体の劣化が少なくなったためと考えられる。 尚
本実施例ではバイクリスタル基板にSrTiO3単結晶
を用いたが他にバイクリスタル基板が容易に出来るCa
TiO3、BaTiO3を用いても何等差し支えない。但
しSrTiO3が最も多く用いられているのはこの中で
酸化物超伝導体に最も格子定数の近い材料であるためで
あり、例えばSrTiO3より格子定数の大きなBaT
iO3を用いる場合は基板と酸化物超伝導の格子定数の
中間の格子定数を持つLaGaO3を選択し連続的にミ
スマッチを抑えるとより結晶性の優れた膜を得られるた
めより好ましい。
【0018】(実施例2)先ず(100)SrTiO3
単結晶基板1a上に段差を形成する。単結晶基板1a上
にNb薄膜を形成し更にフォトリソグラフィーとCF4
+酸素の混合ガスを用いたRIEによりNb薄膜をパタ
ーニングする。次にパターニングしたNb薄膜をマスク
としてArイオンビームエッチングにより基板1a上に
段差3aを形成する。マスクはその後RIEにより剥離
する。得られた段差3aの断面形状を図3に示す。深さ
は100〜300nm、傾斜角は20〜45゜である。
【0019】次に図3に示す様に段差3aを形成した基
板1a上にPrGaO3よりなるエピタキシャル膜2
を、更にその上にYBa2Cu3O7-xより成る酸化物超
伝導膜4を実施例1と同じ条件で形成した。その後酸化
物超伝導膜4aをパターニングしてモノリシック化した
超伝導デバイス装置を得た。なおジョセフソン接合5は
実施例1の様なメアンダ状による連続形成ではなく図4
に示すように複数の段差部3aを横切ることにより平面
上直線的に形成されている。メアンダ状はミリ波の様な
高周波になるとインダクタンス成分を持つため本実施例
の様に直線的であることが好ましい。
【0020】
【表3】
【0021】得られた超伝導デバイス装置を実施例1と
同様に評価した。結果を表3(左)にSrTiO3基板
をそのまま用いた場合の比較例とともに示した。表から
判るように高誘電率の基板と超伝導薄膜の中間に低誘電
率で且つ基板、超伝導膜と共に格子定数、線膨張係数、
結晶構造が近く相性の良いエピタキシャル膜2を形成し
たことにより、より高温で使用可能となり実施例1と同
様な効果が見られた。
【0022】またモノリシック化した超伝導デバイス装
置の評価だけでなく直列に連続形成したジョセフソン接
合部のみの臨界温度の測定も行った。結果を表3(右)
に示す。表から判るように本発明によると低誘電率化し
たことによる改良だけでなく、ジョセフソン接合5の臨
界温度低下抑制効果も僅かではあるが見られる。この効
果のメカニズムに付いてはより顕著に効果が見られた実
施例4に於いて詳細に述べる。
【0023】尚実施例ではエピタキシャル膜2にPrG
aO3を用いているがLaAlO3、PrAlO3、Nd
AlO3 、SmAlO3、LaGaO3、SrLaAlO
4、LaSrGa04等超伝導体と相性の良い低誘電率材
料であれば何等差し支えない。
【0024】この様に本実施例は実施例1の様に基板の
製造制約に起因した改良ではないが大量生産され価格の
安いSrTiO3を用いる事が出来るためコストダウン
に有効である。
【0025】(実施例3)先ず境界面のa軸方位が3
6.8゜の(100)SrTiO3バイクリスタル基板
1の接合部3に図5(平面は図2参照)に示すようイオ
ンビームによりエッチングし接合段差部3bを形成す
る、その後実施例1と同様な工程により超伝導デバイス
装置を得た。用いたエピタキシャル膜2は表1の材料で
ある。結果は実施例1、実施例2より使用環境温度は若
干低下するものの同様な効果が見られ、更にバイクリス
タルと段差を組み合わせることにより、工程が増えたに
も関わらず特性バラツキは実施例1、2より減少しバラ
ツキの抑制効果が見られた。
【0026】(実施例4)(110)PrGaO3、
(100)LaAl03と(100)SrTiO3単結晶
基板1a上に実施例2と同様に段差を形成する。
【0027】次に段差3aを形成した単結晶基板1a上
に単結晶基板1aと同じ組成のPrGaO3とSrTi
O3エピタキシャル膜2aを1〜3nm、更にその上に
酸化物超伝導膜4を実施例1と同じ条件で形成した。そ
の後酸化物超伝導膜4をパターニングして超伝導デバイ
ス装置を得た。なお図6の様に本実施例ではジョセフソ
接合部のみを評価するため他の素子は形成しなかった。
【0028】段差部3aの周部をSEM、断面TEM、
AFMで観察したところ段差上部、エッチング低部共に
超伝導膜は平坦で良い表面モフォロジーを示し、コーナ
ー部も含め連続してスムースに形成されていた。これは
エッチングにより荒れた(欠陥)基板のエッチング低部
やコーナー部がホモエピタキシャル膜を形成することに
より結晶面が補整され平坦に且つスムースになり後に形
成する酸化物超伝導膜4が層状に成長し易くなったため
と考えられる。
【0029】次に直列に連続形成したジョセフソン接合
の臨界温度を測定した。結果をホモエピタキシャル膜を
形成しない比較例と共に表4に示した。
【0030】
【表4】
【0031】表4から判るように本発明によると高い臨
界温度を示した。これは段差部3aに於ける複数の粒界
の発生と歪を抑えているため酸素欠損が少なくなり臨界
温度の低下が少なくなった為と考えられる。
【0032】また液体窒素温度(77K)に於いて9.
95GHzのマイクロ波を照射したところノイズラウン
ディングを示すもののシャピロステップ(ACジョセフ
ソン効果)を確認した。
【0033】(実施例5)先ず最初に境界面のa軸方位
が24゜の(100)SrTiO3バイクリスタル基板
1上に酸素ラジカルビームを照射し表面の汚染層を除去
する。次に大気に晒す事なくRFマグネトロンスパッタ
法により基板と同じ組成のSrTiO3よりなるホモエ
ピタキシャル膜(形成すると基板と見分けが付かなくな
るが実施例1の2に相当する)を1〜3nm形成する。
ホモエピタキシャル膜の形成条件はターゲット:化学量
論組成の焼結体、RFパワー:100W、RFパワー密
度:3.8W/cm2、成長速度:0.5Å/sec、
基板温度:650℃、ガス分圧(Ar+酸素):100
mTorr・50mTorrである。また成膜中にRH
EED振動をモニターし最も平坦性の良いところで成膜
を終了する。
【0034】次にこのホモエピタキシャル膜上にMBE
装置によりECR酸素ラジカルビーム(イオンを分離し
ラジカルのみ)を照射しながらK−cellによりY
b、Ba、Cuの各金属を蒸着しYbBa2Cu3O7-x
よりなる酸化物超伝導膜4を100nm形成した。この
時の酸化物超伝導膜4の形成条件は真空度:5×10-5
Torr、基板温度:650℃、成長速度:0.3Å/
secである。得られた酸化物超伝導薄膜4はバイクリ
スタルの接合部3以外ではc軸配向したエピタキシャル
成長膜であり、臨界温度はYBa2Cu3O7-xより僅か
低い84Kであった。その後酸化物超伝導膜4を図7に
示すようにパターニングして超伝導デバイス装置を得
た。なお本実施例ではジョセフソン接合5部のみを評価
するため他の素子は形成しなかった。次に直列に連続形
成したジョセフソン接合5の臨界温度とそのバラツキを
測定した。結果をホモエピタキシャル膜を形成しない比
較例と共に表5に示した。
【0035】
【表5】
【0036】表5から判るように本発明によると実施例
4ほど顕著ではないが高い臨界温度を示した。これはバ
イクリスタル基板の研磨時に於ける接合部への応力の集
中により周部より大きくなった凹凸や欠陥がホモエピタ
キシャル膜を形成することにより補整され原子レベルで
高精度な接合界面になり、後に形成する超伝導薄膜4の
粒界部の幅即ちジョセフソン接合距離wも安定して精度
よく出来るためである。基板の接合部が安定していない
とジョセフソン接合距離wが大きくバラツクだけでなく
全体的に長くなる傾向にありトンネル電流が低下し、臨
界温度も低下する。
【0037】SrTiO3を用いる場合は誘電率を問題
としないSQUIDの様な超伝導デバイス装置に有効で
ある。
【0038】尚本実施例では容易にバイクリスタル基板
1の形成できるSrTiO3を用いたがバイクリスタル
の形成出来る材料であれば効果は同じであり何等差し支
えない。
【0039】(実施例6)本実施例の基板には厚さ20
0μmと薄い(100)SrTiO3バイクリスタル基
板1を用いる。先ず最初にバイクリスタル基板1の表面
に酸素ラジカルビームを照射し表面の汚染層を除去す
る。次に大気に晒す事なくRFマグネトロンスパッタ法
によりLaAlO3よりなるエピタキシャル成長した下
地層2aを200nm〜700nm形成する。下地層2
aの形成条件はターゲット:化学量論組成の焼結体、R
Fパワー:100W、RFパワー密度:3.5W/cm
2、成長速度:0.35Å/sec、基板温度:660
℃、ガス分圧(Ar+酸素):100mTorr・50
mTorrである。この下地層2aはバイクリスタル基
板1の結晶特性を引継ぎ同じくバイクリスタルと成って
いる。
【0040】次にフォトリソグラフィーとフッ酸を用い
たウエットエッチングによりバイクリスタル基板1を図
8に示す様に裏面から下地層2aまで除去する。除去範
囲は後に形成するアンテナ、伝送路、等超伝導デバイス
8の下部である。
【0041】尚バイクリスタル基板1と下地層2aは同
質の材料であるためエッチング液の種類に因らずエッチ
ングレートは近い値を示しバイクリスタル基板1のみを
エッチングするには精密な制御が必要である。精密な制
御を避けるにはバイクリスタル基板1と下地層2aの中
間にPt層を形成すると良い。Ptは王水以外の酸には
侵されないためバイクリスタル基板1のみのエッチング
が容易に出来る。但しその場合Pt層もエピタキシャル
成長させる必要がある。PtとSrTiO3(100)
の格子定数の整合性(それぞれ3.924と3.90
5)と密着性は良く、パワー:100W、成長速度:1
〜5Å/sec、基板温度:580〜630℃、ガス分
圧(Ar):6mTorrの成膜条件でエピタキシャル
成長する。Ptは本来111配向し易い材料であり、基
板温度は高過ぎても、低過ぎても111配向するため注
意が必要である。またPt層はストリップライン、マイ
クロストリップラインを形成する場合はグランドとして
利用出来る。
【0042】次に下地層2a上に実施例1と同様にYB
a2Cu3O7-xより成る酸化物超伝導膜4を形成し、更
に酸化物超伝導膜4をパターニングしてモノリシック化
した超伝導デバイス装置を得た。本実施例では酸化物超
伝導膜4の劣化を極力抑えるため、基板1の裏面をエッ
チング除去してから酸化物超伝導膜4を形成しているが
酸化物超伝導膜4の形成法によっては基板の一部を除去
したことによる熱伝導の不均一性、歪等により逆に良い
酸化物超伝導膜4が得られない場合がある。その場合は
保護膜等劣化防止を施し酸化物超伝導薄膜4を形成後基
板の除去を行う。但し酸化物超伝導薄膜4のパターニン
グは劣化防止の面から基板1の除去後が好ましい。
【0043】次にモノリシック化した超伝導デバイス装
置を実施例1と同様な条件で評価した。結果を表6に示
す。
【0044】
【表6】
【0045】表6から判るようにほぼ同等の検波特性を
得るのに本実施例では従来例に比べ高温で動作が可能と
なっており、その改善効果は実施例1より更に顕著にな
っている。これは超伝導アンテナ、超伝導伝送線路等、
超伝導デバイス8の下部に位置する高誘電率の基板を完
全に除去し低誘電率の下地層2aのみにしたためより顕
著に減衰定数αや放射損を抑え、特性インピーダンス調
整後の導体幅を広く出来て微細加工による超伝導体の劣
化が少なくなったためと考えられる。(ちなみに特性イ
ンピーダンス50Ω、線幅50μmのコプレーナー伝送
線路では、周波数9.95GHz、温度67Kに於て
9.9×10-2dB/mと低い減衰定数を確認してい
る。) 尚実施例ではバイクリスタル基板1を用いたが段差型ジ
ョセフソン接合を形成する場合は単結晶基板を用いても
よく、エピタキシャル膜2にLaAlO3を用いたがP
rAlO3、NdAlO3 、SmAlO3、LaGaO
3、PrGaO3、SrLaAlO4、LaSrGa04、
MgO等を用いても低誘電率で基板やPtと相性のよい
材料であれば何等差し支えない。MgOは前述したよう
に基板に用いる場合は研磨、保管に於ける水分による表
面劣化が問題であるが、エピタキシャル膜2として用い
る場合は工程を大気に晒す事なく、ドライプロセスで行
い必要に応じて保護膜を形成すると問題ではない。また
MgOは超伝導材料との格子定数のマッチングがLaA
lO3等と比べて悪いが誘電率はより低いため特に誘電
率を問題とする超伝導デバイス装置には有効である。更
に本実施例では超伝導デバイス装置の機械的強度を考慮
し基板の除去を部分的に行っているが後に補強工程を付
加すると基板を全部除去しても良い。
【0046】以上実施例1〜6に於いて123構造のY
系酸化物超伝導材料で本発明を説明したが124構造や
247構造のY系、Bi2Sr2Ca2Cu3OXを代表と
するBi系、Tl2Ba2Ca2Cu3Oyを代表とするT
l系、La1.8Sr0.2CuO4を代表とするLa系、B
a0.65K0.35BiO3を代表とするBKBO系、Nd1.8
5Ce0.15CuO4-zを代表とするNd系超伝導材料等で
あっても何等差し支えない。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれば
超伝導デバイス装置に於て超伝導デバイスと基板の中間
部に低誘電率で且つ基板と超伝導体との格子定数・線膨
張係数・結晶構造が近く相性の良いエピタキシャル膜を
形成すること、基板上にホモエピタキシャル膜を形成し
その上に超伝導デバイスを形成すること、低誘電率の下
地層を残し超伝導デバイスの下部に位置する基板を除去
することによって減衰定数αや放射損を抑え、特性イン
ピーダンス調整後の導体幅を広く出来るため加工による
超伝導体の劣化が少なくなり、更に弱結合部の臨界温度
の低下を抑制できるため本来の超伝導デバイスの持つ特
性を引出し、高い環境温度で使用可能で且つ特性の安定
した超伝導デバイス装置を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明よりなる第1の実施例に於ける超伝導
デバイス装置の部分断面図。
【図2】 本発明よりなる第1の実施例に於ける超伝導
デバイス装置のジョセフソン接合部周辺の部分平面図。
【図3】 本発明よりなる第2の実施例に於ける超伝導
デバイス装置の部分断面図。
【図4】 本発明よりなる第2の実施例に於ける超伝導
デバイス装置のジョセフソン接合部周辺の部分平面図。
【図5】 本発明よりなる第3の実施例に於ける超伝導
デバイス装置の部分断面図。
【図6】 本発明よりなる第4の実施例に於ける超伝導
デバイス装置のジョセフソン接合部の平面図。
【図7】 本発明よりなる第5の実施例に於ける超伝導
デバイス装置のジョセフソン接合部の平面図。
【図8】 本発明よりなる第6の実施例に於ける超伝導
デバイス装置の部分断面図。
【符号の説明】
1 ・・・ バイクリスタル基板 1a・・・ 単結晶基板 2 ・・・ エピタキシャル膜 2a・・・ 下地層 3 ・・・ 接合部 3a・・・ 段差部 3b・・・ 接合段差部 4 ・・・ 酸化物超伝導薄膜 5 ・・・ ジョセフソン接合 6 ・・・ 超伝導アンテナ 7 ・・・ バイアス線路 8 ・・・ 超伝導デバイス w ・・・ ジョセフソン接合距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶軸に角度ずれを持って接合されたバ
    イクリスタル基板を用いて弱結合を形成する超伝導デバ
    イス装置に於てXTiO3よりなるバイクリスタル基板
    上にREAlO3、REGaO3、REXAlO4または
    REXGaO4の何れかのエピタキシャル膜を形成し、
    更に該エピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄膜を所定の
    形状で基板の接合部を少なくとも1ヶ所以上横切る様に
    形成して成ることを特徴とする超伝導デバイス装置。こ
    こでXはアルカリ土類、REは希土類元素のうち一種の
    元素を示す。
  2. 【請求項2】 エッチングにより基板に形成した段差を
    用いて弱結合を形成する超伝導デバイス装置に於て段差
    を形成した基板上にREAlO3、REGaO3、REX
    AlO4またはREXGaO4の何れかのエピタキシャル
    膜を形成し、更に該エピタキシャル膜上に酸化物超伝導
    薄膜を所定の形状で基板の段差部を少なくとも1ヶ所以
    上横切る様に形成して成ることを特徴とする超伝導デバ
    イス装置。ここでXはアルカリ土類、REは希土類元素
    のうち一種の元素を示す。
  3. 【請求項3】 結晶軸に角度ずれを持って接合され、且
    つ接合部に段差を形成したXTiO3よりなるバイクリ
    スタル基板上にREAlO3、REGaO3、REXAl
    O4またはREXGaO4の何れかのエピタキシャル膜を
    形成し、更に該エピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄膜
    を所定の形状で基板の接合段差部を少なくとも1ヶ所以
    上横切る様に形成して成ることを特徴とする超伝導デバ
    イス装置。ここでXはアルカリ土類、REは希土類元素
    のうち一種の元素を示す。
  4. 【請求項4】 段差を用いた弱結合超伝導デバイス装置
    の製造方法に於て基板上にエッチングにより段差を形成
    した後、該基板上に基板と同じ組成のホモエピタキシャ
    ル膜を形成、次に該ホモエピタキシャル膜上に酸化物超
    伝導薄膜を金属マスクまたは成膜後リソグラフィーとエ
    ッチングにより所定の形状で基板の段差部を少なくとも
    1ヶ所以上横切る様に形成したことを特徴とする超伝導
    デバイス装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 バイクリスタル基板を用いた弱結合超伝
    導デバイスの製造に於てバイクリスタル基板上に基板と
    同じ組成のホモエピタキシャル膜を形成し、次に該ホモ
    エピタキシャル膜上に酸化物超伝導薄膜を金属マスクま
    たは成膜後リソグラフィーとエッチングにより所定の形
    状で基板の接合部を少なくとも1ヶ所以上横切る様に形
    成したことを特徴とする超伝導デバイス装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 基板上に超伝導デバイス装置を形成させ
    る方法に於いて、(a)基板上に該基板より少ない誘電
    率を持つ材料よりなる下地層を形成する工程、(b)前
    記下地層上に金属マスクまたはフォトリソグラフィーを
    用い超伝導デバイスを形成する工程、(c)超伝導デバ
    イスの下部に位置する基板の所定の箇所あるいは全部を
    除去する工程、を含むことを特徴とする超伝導デバイス
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板と下地層の中間にPt層を形成する
    ことを特徴とする請求項6記載の超伝導デバイス装置の
    製造方法。
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