JPH0415254Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、メタル貸機等におけるメタルの受皿
に関する。

従来より、メタル貸機等のメタル受皿からメタ
ルを取り出す際、受皿の上部から手ですくい上げ
ていた。しかし、この方法だとメタルの量が多い
場合、数回に分けてすくい上げることになり、手
間や時間がかかり大変面倒であつた。また、受皿
の底部よりメタル又は球を抜き取る手段として
は、例えば実公昭39−16807号公報も知られてい
る。この場合、排出口となる小円筒を塞ぐ開閉部
材を傘鈑形状とし、該傘鈑を小円筒の中心位置で
昇降させる構成となつている。このように、小円
筒の中心位置で傘鈑を垂直に上昇させ外周囲に流
下間隙を形成するタイプでは、流下間隙をあまり
大きく取れず円滑な排出ができず、偏平円板とな
るメタルの受皿として最適とならない。

本考案はその欠点を解消するものである。本考
案を図面について説明する。

メタル受皿１の筒状底部２にパイプ３を摺動可
能に挿着する。パイプ３に底板支持片５を偏芯固
着し、底板支持片５の先端に底板４を回動可能に
軸着する。底板支持片５と底板４にスプリング６
を架設する。パイプ３の上部に溝を設け、そこに
底板支持片５を挾持させ、パイプ３が筒状底部２
内を摺動し最も低い位置となつた時に底板４がメ
タル受皿１の凸部１ａに嵌合するように位置させ
る。

以上の如く構成されており、大量のメタルを取
り出す際には、パイプ３を手で押し上げればよ
い。

つまり、パイプ３は押し上げられ筒状底部２内
を上方へ摺動する。同時に底板支持片５及び底板
４も上方へ移動する。底板４の取付ピンが偏芯し
ているため、凸部１ａから外れた底板４はメタル
の流れに押されて回転し、メタルはパイプ３を経
て外部へ放出される。

メタルが放出された後、底板４はスプリング６
の働きで元の位置まで戻り、パイプ３を下げるこ
とにより下方へ移動し、凸部１ａと嵌合する。

また、取り出すメタルが少量の場合は上部取出
口１ｂより手ですくい上げればよい。

このように、本考案を使用することにより、メ
タル受皿内に大量のメタルが入つているときで
も、容易に素早くメタルを取り出すことができ
る。そのため、数回に分けてすくい上げるという
わずらわしさから解放され、また、時間も短縮す
るという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の縦断面図、第２図は本考案の
動作説明図。 １……メタル受皿、１ａ……凸部、１ｂ……上
部取出口、２……筒状底部、３……パイプ、４…
…底板、５……底板支持片、６……スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メタル受皿１の上部に設けた上部取出口１ｂか
   らもメタルを手ですくい上げられるメタル貸機の
   メタル受皿において、受皿１の底部に垂下突設し
   た筒状底部２にパイプ３を摺動自在に挿着すると
   共に、該パイプ３の偏芯位置に底板支持片５を起
   立固着し、該底板支持片５の上端に、前記受皿１
   の下部周囲に傾斜形成し段状凸部１ａに傾斜着座
   する底板４の偏芯下面を枢着し、且つ底板支持片
   ５の中途と底板４の偏芯底面間にスプリング６を
   架設し、底板支持片５の上昇にて底板４をメタル
   の自重で回動起立させるメタル貸機の受皿。