JPH0415198Y2 - - Google Patents

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JPH0415198Y2
JPH0415198Y2 JP1986188858U JP18885886U JPH0415198Y2 JP H0415198 Y2 JPH0415198 Y2 JP H0415198Y2 JP 1986188858 U JP1986188858 U JP 1986188858U JP 18885886 U JP18885886 U JP 18885886U JP H0415198 Y2 JPH0415198 Y2 JP H0415198Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は衣類乾燥機においてヘヤドライヤを
温風供給源に利用するものに関する。
〔従来の技術〕
ヘヤドライヤを温風供給源に利用して衣類の乾
燥を行う従来技術として、特開昭60−5198号公報
がある。これは衣類を収容する回転ドラム、排気
用のフアンおよび乾燥空気加熱用のヒータ等を備
えた据え置き型の衣類乾燥機と、ヘヤドライヤと
からなり、衣類乾燥機の実質的に空気取入口とな
る嵌め込み口にヘヤドライヤが着脱自在に装着さ
れるものとなつている。
ヘヤドライヤに異常な熱負荷が加わることを防
止し、好適な運転状態で衣類乾燥を行えるように
するために、第6図に示すようにヘヤドライヤ1
の運転状態を制御する接続ユニツト3を設け、こ
の接続ユニツト3を介して衣類収納体2に乾燥風
を供給する衣類乾燥機を先に提案している(実願
昭61−159778号)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第5図に示すように、接続ユニツト3には、ド
ライヤ1から吹き出される乾燥風を衣類収納体2
に案内する導風路29が断面L字形に形成してあ
り、この導風路29に隣接する区室32内に、ド
ライヤ制御回路31とドライヤ1の運転時間を規
定するタイマ30とを配置している。
前記制御回路31は、例えばドライヤ1のヒー
タ9の温度を所定値に降下させるために設けら
れ、サイリスタ、ダイオード、抵抗器、コンデン
サ等の電子部品で構成されている。タイマ30が
電子式である場合も同様に多数の電子部品が用い
られる。
ドライヤ1を衣類乾燥機に利用する場合には、
髪乾燥時に比べてその運転時間が長くなる。この
ため、接続ユニツト3の本体ケース28が加熱さ
れ、とくに区室32内に熱がこもつて前記の電気
部品が加熱状態に陥り、その正常な作動が阻害さ
れることがある。
この考案は接続ユニツト3に内蔵される電子部
品が過熱状態に陥ることを防止して、ヘヤドライ
ヤ1を利用した衣類乾燥を確実にしかも好ましい
運転状態で行えるようにすることを主たる目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、第1図に示すように接続ユニツ
ト3の導風路29とドライヤ制御回路31やタイ
マ30を収容する区室32とを断熱区画43で隔
て、区室32内に収容される電子部品が過熱状態
に陥ることを防止するにある。
具体的にはヘヤドライヤ1と、衣類Aを収容す
る衣類収納体2と、ヘヤドライヤ1と衣類収納体
2を接続する接続ユニツト3とからなること、接
続ユニツト3は、ヘヤドライヤ1から吹出される
熱風を中継して衣類収納体2に案内する導風路2
9と、ヘヤドライヤ1の運転状態を制御ないしは
表示するドライヤ制御回路31とを本体ケース2
8内にそれぞれ備えていること、導風路29は、
本体ケース28の上面から上方に向けて垂直に突
設されてヘヤドライヤ1の吹出口11が上方から
挿嵌接続される接続口33と、本体ケース28の
下面側の左右の一側方に横向きに突設されて衣類
収納体2の連結口53が接続される送風口34と
を有し、断面が略L字形状に形成されているこ
と、本体ケース28の左右の他側方には、導風路
29に隣接してドライヤ制御回路31を収容する
区室32が、接続口33を中心に送風口34と左
右振り分け状になるように区画形成されているこ
と、導風路29の区室32側の風路周壁35と区
室32の導風路29側の区室周壁41との間に、
断熱区画43が形成してあることを要件とする。
〔第1実施例〕 第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
している。
第1図において、衣類乾燥機はヘヤドライヤ1
と、衣類Aを収容する衣類収納体2と、両者1,
2を接続してヘヤドライヤ1から供給される乾燥
風を衣類収納体2に送り込む接続ユニツト3とか
らなる。
第2図および第3図において、ヘヤドライヤ1
は角箱状の本体ケース4内に渦巻状のフアン室5
を区画し、その内部に遠心式のフアン6と、これ
を駆動するフアンモータ7を収容し、フアン室5
に連なる風路8に風加熱用のヒータ9を配設す
る。フアン室5の一側に吸風口10が、風路8の
終端に吹出口11がそれぞれ開口してある。本体
ケース4の外面にグリツプ12を軸13まわりに
起伏自在に支持する。不使用時には該グリツプ1
2を図示状態から本体ケース4に沿わせて折り畳
み収納できる。
第2図において、本体ケース4の側面にフアン
モータ7およびヒータ9を制御するためのスライ
ド式の制御スイツチ14を有する。この制御スイ
ツチ14は、図示状態をオフ位置として、そのス
ライドボタン15を下向きに2段階に移動操作す
ることにより、フアン7のみが駆動されて冷風が
送られるオン状態と、フアンモータ7およびヒー
タ9に同時に通電されて温風が送られるオン状態
との3状態に切り換わる。
詳しくは第4図に示すように、フアンモータ7
を駆動する送風部17とヒータ9を発熱させる熱
発生部18とを、制御スイツチ14を介して電源
16と並列に接続する。制御スイツチ14は第1
接点19と第2接点20を備えており、オフ位置
から1段だけスライドボタン15を移動させると
第1接点19が閉じて送風部17に通電し、第2
段目のスライド移動によつて第1・第2の両接点
8が同時に通電される。第4図中、符号21は整
流用のダイオードブリツジ、22はサーモスタツ
ト、23は温度ヒユーズである。
後述する接続ユニツト3側でヘヤドライヤ1の
運転制御を行えるようにするために、吹出口11
に隣接する本体ケース4の内部に、3個の外部接
続用のソケツト24,25,26を有する。第4
図において、第1のソケツト24は制御スイツチ
14の電源側端子14aと、第2のソケツト25
は送風部側端子14bと、第3のソケツト26は
熱発生部側端子14cとそれぞれ接続されてい
る。
第1図において、接続ユニツト3は横長角箱状
の本体ケース28内に、ヘヤドライヤ1から吹き
出される熱風を中継して衣類収納体2に案内する
導風路29と、電子式のタイマ30およびドライ
ヤ制御回路31を収容する区室32を隣接状に区
画している。導風路29は本体ケース28の左右
方向のほぼ中央部に位置し、本体ケース28の上
面から上方に向けて垂直に突設された接続口33
と、本体ケース28の下面近くにおいて左右の一
側方(図で左側方)に向けて水平の横向きに突設
された送風口34とを有し、断面が略L字形状に
形成されている。
導風路29のL字形に屈曲する、区室32側の
風路周壁35は円弧状に形成されて全体が継手の
エルボの断面形状を呈しており、接続口33から
受け入れたヘヤドライヤ1側の熱風を風路周壁3
5で受け下側の送風口34に向けてなめらかに案
内できるようにしてある。そして、本体ケース2
8には前記区室32が送風口34とは反対方向、
すなわち左右の他側方に導風路29と隣接させて
延出形成してある。つまり、導風路29の垂直な
接続口33を中心に、送風口34と、区室32と
が安定良く左右振り分け状になるよう形成されて
いる。
導風路29の接続口33には、ヘヤドライヤ1
側の前記吹出口11が接続される。その接続に際
しては、上向き垂直の接続口33の内部に対し、
これの直上からヘヤドライヤ1の吹出口11側を
挿嵌する。この接続時に、接続ユニツト3の本体
ケース28は、接続口33の仮想中心垂線に対し
て送風口34と区室32とを左右振り分け状に配
して形成してあるから、安定性がよくてヘヤドラ
イヤ1の装着が手軽に行えるとともに、ヘヤドラ
イヤ1を接続したままの使用中にも他物との接当
で接続ユニツト3が倒れ難い。
第2図において、接続口33はヘヤドライヤ1
の本体ケース4の横断面形状と相似形に形成して
あり、ヘヤドライヤ1をぐら付きなく接続支持す
るために所定高さの周壁33aで囲まれている。
接続口33の一側寄りに限つて底壁が設けてあ
り、底壁から上向きに3個の接続用プラグ36,
37,38を立設する。これらのプラグ36,3
7,38はヘヤドライヤ1を接続口33に圧嵌係
合した状態で、前記ソケツト24,25,26と
接続される。
第1図に示すように区室32は本体ケース28
に形成される下向き開口状の上半周壁と、これに
蓋合わせ状に組み付けられる下ケース40とで角
箱状に区画され、その内部に制御回路31とタイ
マ30の電子回路30aを収容している。
この区室32の導風路29側の区室周壁41は
ほぼ垂直に形成され、その上端寄りが前記風路周
壁35と一体につながつている。これら両周壁3
5,41、および風路周壁35と一体の前後壁4
2,42とで断面鋸刃形の断熱区画43を形成す
る。断熱区画43は下向きに開口しており、その
内部空間で導風路29と区室32とを隔てること
により、導風路29から区室32に熱が伝わるこ
とを防止し、制御回路31およびタイマ30の電
子回路30aを構成する電子部品が過熱するのを
防止する。
第4図において、ドライヤ制御回路31は前記
プラグ36,37,38を入出力端子として、タ
イマ30とヒータ制御回路45とを直列接続して
なり、タイマ30は送風部17と熱発生部18と
の双方を同時にオン・オフし、ヒータ制御回路4
5は熱発生部18への通電のみを制御する。ヒー
タ制御回路45は、双方向性サイリスタ46と可
変抵抗器47を並列接続し、両者46,47の出
力線間に双方向性トリガダイオード48を接続し
たものからなり、可変抵抗器47の調節操作によ
つて熱発生部18に供給される電圧をヘヤドライ
ヤ1を単体で使用する場合の90%から60%の範囲
内で変更できるようにした。
ヘヤドライヤ1を接続ユニツト3の接続口33
に接続したとき、その制御スイツチ14の機能を
無効化するために、接続口33の周壁33aを利
用して制御解除手段50を設ける。この制御解除
手段50は制御スイツチ14の操作位置の如何に
かかわらず、該スイツチ14をオフ位置へと機械
的にスライド操作するものであつて、第3図に示
すごとく接続口33の周壁33aの開口縁に切欠
き状に形成してある。つまり、ヘヤドライヤ1を
接続口33に圧嵌して挿嵌端が接続口33の底壁
に受け止め支持されるまでの間に、スライドボタ
ン15の下端に切欠きすなわち制御解除手段50
が接当して、オフ位置へと強制的にスライド移動
させる。
第1図において、衣類収納体2は布製の袋本体
51とこれの内部に止着されるネツト52とから
なり、袋本体51の一端に接続ユニツト3の送風
口34と接続される連結口53を、他端に排気放
出口54をそれぞれ開口する。ネツト52の中途
部を袋本体51の上下壁に交互に止着することに
より、通風時にネツト52の下側に乾燥風通路5
5が形成され、ネツト52に支持された衣類Aが
袋本体51の下面壁に密接してしまうのを阻止で
きるようにしてある。
衣類収納体2の連結口53は、接続ユニツト3
の送風口34に内嵌状に接続する。この連結口5
3の入口側には、第1図に示すごとくヘヤドライ
ヤ1から吹き出される熱風に含まれる塵埃を除去
するフイルタ56と、フイルタ押えを兼ねるグリ
ル57とが取りつけてある。このようにフイルタ
56を設けることにより、乾燥時に塵埃が衣類A
に付着することを防止できる。
〔第2実施例〕 第5図は本考案の第2実施例を示している。こ
れでは、導風路29と区室32との間に幅狭の断
熱区画43を形成し、断熱区画43内に断熱体4
4を嵌め込む点が第1実施例と異なる。断熱体4
4としてはマツト状の繊維塊や熱伝導率の低い板
材などがある。断熱体44に代えてアルミ板など
の金属板からなる放熱体を用いることもできる。
〔別実施態様例〕
ドライヤ制御回路31は、ヒータ9の温度調節
を行う以外に、温風量の調節あるいは乾燥終了直
前に冷風を送給するなどの制御を行うものであつ
てもよい。また、ドライヤ制御回路31はヘヤド
ライヤ1の運転状態を制御するものに限らず、運
転状態を表示する手段を備えているもの、あるい
は表示手段そのものであつてもよい。たとえばヘ
ヤドライヤ1が運転状態に入つていることや、セ
ツトした乾燥時間を表示し、所定時間が経過した
後に作業が終つたことを表示するなどの表示手段
として、各種の電子部品で構成してあつてもよ
い。
断熱区画43は、本体ケース28を上下あるい
は前後に貫通するよう形成してもよく、場合によ
つては上向きに開口するよう形成して、その内部
空間を小物入れに利用することもできる。
衣類収納体2と接続ユニツト3は必ずしも別体
にする必要はなく、たとえば袋本体51を送風口
34の外面に直接接続して一体にするものであつ
てもよい。
〔考案の効果〕
以上のようにした本考案によれば、衣類乾燥時
に高温になる導風路29と区室32との間に設け
た断熱区画43で、区室32に熱が伝わるのを防
止するので、区室32内に収容されるドライヤ制
御回路31やタイマ30などを構成する電子部品
が過熱状態に陥ることをよく防止でき、ヘヤドラ
イヤ1を長時間にわたつて正常に連続運転するこ
とができる。これにより、接続ユニツト3を備え
たヘヤドライヤ1を利用する衣類乾燥機におい
て、確実にしかも好適な運転状態で衣類の乾燥を
行うことができ、この種の乾燥機において起こり
勝ちなヘヤドライヤ1の異常な熱負荷やこれに伴
う衣類の過熱等を一掃することができる。
導風路29の接続口33は、垂直姿勢で上向き
に突設されているので、該接続口33にこれの直
上からヘヤドライヤ1の吹出口11側を容易に案
内接続できる。しかも、接続ユニツト3の本体ケ
ース28には、接続口33を中心に導風路29の
送風口34と前記区室32とが左右振り分け状に
配した状態で形成されているので、ヘヤドライヤ
1を接続口33に上方から押し込んで接続する際
に本体ケース28の安定性がよく、この点でもヘ
ヤドライヤ1の接続作業が手軽に行える。また、
ヘヤドライヤ1を接続した乾燥作業中にも接続ユ
ニツト3が不測に倒れて作業の中断や故障の発生
を招くこともよく防止できる。
更に、導風路29の風路周壁35が断熱区画4
3の区画壁に利用されているので、断熱区画43
を設けることに伴う本体ケース28の大型化を防
止でき、構造的にも簡略化されている利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案に係る衣類乾燥機
の第1実施例を示しており、第1図は内部構造を
示す縦断正面図、第2図は外観斜視図、第3図は
一部縦断側面図、第4図はヘヤドライヤと接続ユ
ニツトの電気回路図である。第5図は本考案の第
2実施例を示す衣類乾燥機の縦断正面図である。
第6図は比較例を示す接続ユニツトの縦断面図で
ある。 1……ヘヤドライヤ、2……衣類収納体、3…
…接続ユニツト、28……本体ケース、29……
導風路、30……タイマ、31……ドライヤ制御
回路、32……区室、35……風路周壁、41…
…区室周壁、43……断熱区画、A……衣類。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヘヤドライヤ1と、衣類Aを収容する衣類収納
    体2と、ヘヤドライヤ1と衣類収納体2を接続す
    る接続ユニツト3とからなり、 接続ユニツト3は、ヘヤドライヤ1から吹出さ
    れる熱風を中継して衣類収納体2に案内する導風
    路29と、ヘヤドライヤ1の運転状態を制御ない
    しは表示するドライヤ制御回路31とを本体ケー
    ス28内にそれぞれ備えており、 導風路29は、本体ケース28の上面から上方
    に向けて垂直に突設されてヘヤドライヤ1の吹出
    口11が上方から挿嵌接続される接続口33と、
    本体ケース28の下面側の左右の一側方に横向き
    に突設されて衣類収納体2の連結口53が接続さ
    れる送風口34とを有し、断面が略L字形状に形
    成されており、 本体ケース28の左右の他側方には、導風路2
    9に隣接してドライヤ制御回路31を収容する区
    室32が、接続口33を中心に送風口34と左右
    振り分け状になるように区画形成されており、 導風路29の区室32側の風路周壁35と区室
    32の導風路29側の区室周壁41との間に、断
    熱区画43が形成してあることを特徴とする衣類
    乾燥機。
JP1986188858U 1986-12-08 1986-12-08 Expired JPH0415198Y2 (ja)

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