JP5426252B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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本発明は、衣類等を収容した乾燥室内に、加熱した乾燥風を供給して乾燥するようにした衣類乾燥機に関する。
衣類乾燥機では、一般的に実質的に無孔状の外槽を本体内に弾性的に支持し、該外槽内に回転可能で周壁に多数の透孔を有するドラムを設け、前記外槽内に乾燥用の乾燥風を供給することで、前記ドラム内の衣類に対し乾燥風が接触し、衣類の水分を奪い乾燥するようにしている。この場合の乾燥風は、PTCヒータなどの加熱手段と送風手段との組み合わせにより乾燥風を生成し、この乾燥風を前記外槽内に供給している。
この衣類の乾燥に寄与した後の乾燥風(排気風)は、そのまま機外に排気するタイプもあれば、熱エネルギーの効率化を図るべく、乾燥風(排気風)を機外に排気しないで再び加熱手段と送風手段のもとに送り、新たな乾燥風として外槽内に繰り返し供給するタイプもある。これは、乾燥風を外槽内に循環供給するタイプで、閉ループの風回路を形成する循環通路を有するとともに、外槽は乾燥風を給排する乾燥室として機能し、内部の衣類を収容したドラムは回転して衣類を撹拌し効率的な乾燥作用を得る構成としている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、高温度の乾燥風を得るための加熱手段には安全な措置が講じられている。例えば、ヒータが故障して絶縁破壊による短絡事故を生じたとしても該ヒータに流れる過電流にて電流ヒューズが溶断し、電源を遮断することで衣類乾燥機や部品の焼損などを防ぐようにしている。この場合、ヒータには電流ヒューズが直列に接続され、コネクタを介して電源回路に接続されている。従って配線処理上、ヒータ近傍にてヒューズやコネクタを接続処理できる配置とすることがメンテナンスも含め作業性に優れ好都合である。
特開平9−38393号公報
しかしながら、ヒューズは周囲温度の影響を考慮する必要があり、特にヒータの加熱作用を受けて高温度となる設置環境では定格通りの動作が得られない場合も想定され、保護手段としての信頼性に欠けるなどの問題を有する。
本発明は上記問題を解消するため、ヒータの熱的影響から回避しながら電流ヒューズを設置できて、作業性に優れ保護手段としての信頼性の向上が期待できる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の衣類乾燥機は、外郭を形成する本体内に設けられ衣類を収容し乾燥させる乾燥室と、前記乾燥室内に供給する乾燥風を発生させるヒータ及びファンを配してなる乾燥風発生ユニットを備えたものにおいて、前記ヒータを内設し本体内に取付固定されるヒータケーシングと、前記ヒータケーシングを延出して一体に形成されたヒューズボックスと、前記ヒータケーシングと前記ヒューズボックスとの隣接する間に形成された空間状の断熱室と、前記ヒューズボックス内に収納され前記ヒータと接続される電流ヒューズとを具備したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、ヒータケーシングを利用してヒューズボックスを一体に設け、該ボックスに電流ヒューズを収納するようにした。従って、ヒューズボックスは容易に形成できるとともに、ヒータケーシングの取付固定を利用できることから、製作や取付作業が容易である。しかも、ヒューズはヒューズボックス内に収納することで安全で容易に設置できるとともに、ヒータケーシングとは空間状の断熱室を介しているので、熱的影響を軽減することができ所期の設定された正常な動作が期待できて信頼性が向上する。更には、ヒータ近傍にてヒューズなどとの配線処理も容易で且つヒータを含めたメンテナンスなどの作業性も良好な衣類乾燥機を提供できる。
本発明をドラム式洗濯乾燥機に適用した一実施例にあって、乾燥風発生ユニットの内部構成を示す平面図 乾燥風発生ユニットの一部分解した外観斜視図 図1中のA−A線に沿って切断して示す断面図 ドラム式洗濯乾燥機の外観構成を示す斜視図 本体内部の機構部を示す斜視図
以下、本発明をドラム式洗濯乾燥機に適用した一実施例につき、図1ないし図5を参照して説明する。そのうち、図1は同洗濯乾燥機における乾燥風発生ユニットの内部構成を示す平面図、図2は乾燥風発生ユニットの一部分解した外観斜視図、図3は図1中のA−A線に沿って切断して示す断面図、図4は同洗濯乾燥機の外観構成を示す斜視図、及び図5は本体内部の機構部を示す斜視図である。まず、図4,5を参照してドラム式洗濯乾燥機の全体構成の概要につき説明する。
洗濯乾燥機1の外郭を形成する本体2は、ほぼ矩形箱状をなす外箱3と、該外箱3の開放した上下面に夫々被着されたトップカバー4と底部を構成する台板5とから構成されている。本体2の前面側は、前方に向かって若干上向きとする傾斜面状をなしていて、そのほぼ中央部に円形の開口部からなる衣類などの洗濯物の投入口6が形成され、且つ該投入口6を開閉するドア7がヒンジ8を介して横方向に回動可能に設けられている。また、このドア7の上部には操作パネル9が設けられ、運転コースや個々の運転条件等を設定するための各種の操作スイッチや表示部などを備えている。
そして、本体2内部の機構部の構成につき説明すると、前面側(図示せず)のみ開放した横向き有底円筒状の外槽10が弾性支持されている。具体的には、外槽10の下部側において、台板5上に支持された一対のサスペンション11(図5中、一方のみ図示)を介して弾性的に支持され、前方に向かって若干上向きに支持される。しかして、その図示しない前面側の開放口は前記投入口6とほぼ対向するように配設されるとともに、前記投入口6との間に可撓性のベローズ12(図4参照)が接続され、且つドア7の裏面とも接離可能に密着する構成としている。
従って、実質的に無孔状となす外槽10は、ドア7が閉塞状態のとき内部は閉鎖された空間を形成し、詳細は後述するが乾燥運転時には乾燥風を取り込み衣類などを乾燥する乾燥室として機能し、また他の洗い運転等では貯水可能な水受槽として機能する。なお、図示しないが外槽10の最低部位には排水口が形成され、これに連結された排水管や排水弁等を経て機外に排水可能としている。
このような外槽10内には、ドラム13(図4参照)が回転可能に配設されている。このドラム13は、外槽10と同様に前面を開放した有底円筒状をなし、その軸方向が前方上向きの傾斜状となすように外槽10内に横軸状態に軸支される。回転ドラム13の周壁には、通水及び通風が可能な多数の透孔14、及び複数のバッフル15(図4参照)が設けられている。このドラム13の前面側の開放口も投入口6に対向して連通していて、該ドラム13内に衣類などの洗濯物の出し入れを可能としている。
このドラム13は、外槽10の後部である背面に設けられたモータ16によって回転駆動される。このモータ16は、例えばアウタロータ形のDCブラシレスモータからなり、洗い、脱水、乾燥運転に対応した回転速度に制御され、該モータ16の回転軸は外槽10を貫通してドラム13に直結されダイレクトに回転駆動される。よって、ドラム式洗濯乾燥機1では、ドラム13は常に回転駆動され洗い運転や乾燥運転では収容した衣類などを撹拌し、脱水運転では高速回転により遠心脱水する回転槽として機能する。
また、図5では特には乾燥運転するための乾燥機構部を背面側から見た斜視図を示している。すなわち、外槽10の外周囲に沿って曲成され、該外槽10内と連通状態となす循環通路17が設けられている。但し、この循環通路17は外槽10と連結されているが、後述する幾つかの筒状ダクト、若しくはダクト相当部材が連結されて構成されるとともに、そのうちの適宜の構成部材が本体2を構成する外箱3側に取付固定される構成としている。なお、図5中に示す破線矢印は、乾燥運転時に乾燥風が循環通路17を流れる方向を示しており、以下その方向に沿って具体的に説明する。
まず、外槽10の前方上部には排気ダクト18が連通接続されている。この排気ダクト18はL字状をなし、外槽10から直上に延びる途中部分に蛇腹部を備え、これ以降の循環通路17側への振動伝達を防止している。この排気ダクト18の曲成された先端部開口は後方に指向し、フィルタダクト19と連通接続される。このフィルタダクト19は、排気ダクト18が直接接続される矩形容器状のフィルタケース19aと、該ケース19aの下部から後方(横方向)に延出された傾斜ダクト部19bとから構成される。
そのフィルタケース19aには、その上面開口から着脱可能なフィルタ部材48(図5中、二点鎖線で示す)が白抜き矢印示す方向に装着可能としており、これは例えばメッシュ状のフィルタを有し、排気ダクト18からの排気中に含まれる糸屑などのリントを捕獲収集するもので、図4に示すように本体2の外方上部から着脱可能としている。なお、図5に示すように外箱3の左右側壁の上端部間に懸架された枠体3aが設けられ、詳細な説明は省略するが該枠体3aに前記フィルタケース19aの上端部が連結され、外箱3側に堅固に固定保持される。
一方、傾斜ダクト部19bは、その内底部が後方へ行くに従い若干下降傾斜する形態にあって、その先端部はほぼ真下に開口した形状としている。この横方向に延びたフィルタダクト19(傾斜ダクト部19b)に対し、ほぼ鉛直方向に垂下した垂下ダクト20が接続されるとともに、その下端部に連通接続され折り返すように上方に延びる熱交換ダクト21が設けられている。例えば、両ダクト20,21は一体に隣接して形成され、垂下ダクト20が下方に垂下した長さに比例して熱交換ダクト21が上方に長く延出形成されている。そのうち、熱交換ダクト21内の上部には図示しない注水器が設けられ、乾燥運転時に図示しない給水弁から給水を受けて、注水器から熱交換ダクト21内に注水可能としている。従って、破線矢印で示す方向に流れる乾燥風(排気風)に対向して注水されることで冷却され、該乾燥風に含まれる水分が結露して流下し除湿される、いわゆる水冷除湿タイプの熱交換器22として機能する。
この熱交換ダクト21の上端部には、乾燥風発生ユニット23が連通接続されている。該ユニット23は、乾燥用の温風である乾燥風を発生させるための送風装置24を上流側に配し、下流側にヒータ装置25を配してなる構成としている。しかるに、この乾燥風発生ユニット23の具体構成については後述することとするが、そのうちのファンケーシング及びヒータケーシングが通風ダクト相当部材として機能し、乾燥風はこれらケーシング部材を経て連通接続された下流側の給気ダクト26に流れる。なお、この給気ダクト26は、L字状をなし途中の蛇腹部から上部が外槽10側に固定され、同下部が外槽10側に接続され、以って防振的に連通接続している。
従って、前記排気ダクト18の蛇腹部以後から上記給気ダクト26の蛇腹部以前までの循環通路17及び乾燥風発生ユニット23を含む構成部分が一体的に連結された構成体をなし、該構成体が本体2の主として外箱3の上端フランジ部分に取付固定され、該外箱3及び外槽10とは上記各蛇腹部分で振動伝達を防止した構成としている。なお、給気ダクト26の破線矢印で示す吹出し側は、外槽10の背面に設けられたカバー部材27にて覆われ、外槽10の背面側に形成された給気口(図示せず)に乾燥風を導くようにしている。斯くして、閉鎖された空間を形成する外槽10を介して循環通路17が形成され、乾燥風を排気することなく図5中に示す破線矢印方向に循環可能な構成としている。
ここで、図1,2,3も参照して前記乾燥風発生ユニット23の具体構成につき説明する。まず、上流側に位置する送風装置24は、ファンモータ28(図2参照)と下部に配したファン29(図1参照)と、後述するファンケーシング31とから構成され、下流側のヒータ装置25は、PTCヒータからなるヒータ30と、後述するヒータケーシング32とから構成される。
しかるに、本実施例では上記各ケーシング31,32は一体的に形成されて、つまり乾燥風発生ユニット23の外郭を形成するユニットケーシング33として一体に形成されている。これは、本実施例の上流側の送風装置24と下流側のヒータ装置25とが隣接して配置されていることから、一つのユニットケーシング33として一体に形成したほうが組立作業性などに便宜であることによるものである。従って、ここでは説明の便宜上、具体的に述べる場合に、例えば図1においてファン29の周りを囲繞する部位をファンケーシング31と想定し、同じくヒータ30の周りを囲繞する部位をヒータケーシング32と想定して述べることとするが、その詳細は後述する。
なお、ユニットケーシング33は、図1に示す上面を開放した容器状ケース部33aと、この上面を閉鎖しファンモータ28を配設した蓋状ケース部33b(図2参照)とを重ね合わせ、且つ周縁部に配したパッキン34(図1,3参照)を挟持するようにネジ止めにより結合し、気密性に優れたユニットケーシング33を構成している。上記パッキン34は、図3に示すように容器状ケース部33a側の凹部34と、二点鎖線で示す蓋状ケース部33b側の凸部35とによる凹凸嵌合する間に介在され、弾性的に圧接状態となり気密性を高めている。また、ヒータ30の下流側でユニットケーシング33外より突出して、具体的には容器状ケース部33aと一体に形成された筒状の接続口33cを有し、下流側の前記給気ダクト26と接続される。
このように、気密性を高めた閉鎖された空間を形成するユニットケーシング33内において、ヒータ30を配置したゾーンと隣接し、且つ区切るように閉鎖された別の空間を形成し、これを断熱室36として一体に形成している(図1中に説明の便宜上、ハッチングを施し平面的な範囲を示す)。具体的には、この断熱室36の周囲の立ち上り壁部が蓋状ケース部33bに接合することにより閉鎖された空間が形成され、隣接するヒータ30を配置するゾーン(後述するヒータケーシング32相当)や、ファン29を配置するゾーン(後述するファンケーシング31相当)などとは遮断された空間を構成する。
つまり、ユニットケーシング33は、機能的にヒータケーシング32相当部位とファンケーシング31相当部位とに二分されるといえるが、これを図示上明らかにするため、例えば機能的に分かり易い図1を参照して説明する。図中、ほぼ中心線に相当する一点鎖線で示す境界線Bを境に、図示左側のファン29を内設したゾーンをファンケーシング31とみなし、また同右側のヒータ30を内設したゾーンをヒータケーシング32とみなし、以後同符号を図中に付記して説明する。
上記構成に伴い、上記断熱室36は、本実施例ではヒータケーシング32と一体に形成され、従ってユニットケーシング33内に位置している。これに対し、該ケーシング33外にあって且つ断熱室36と隣接した位置にヒューズボックス37を一体に形成している。具体的には、図1,2に示すように、該ヒューズボックス37は、上面を開放した容器状のボックス部37aと、その上面を覆うように被着(ネジ止め)された蓋部37bとから構成され、ほぼ閉鎖された容器状空間を形成している。但し、ヒューズボックス37は、ヒータ30の設置高さ位置より低位置(若しくは同等位置でも可)となるように若干段落した高さ位置に形成されている。
結果、容器状ボックス部37aは断熱室36と共通の境界壁36aにて隣接し、ユニットケーシング33の容器状ケース部33aと一体に形成されていて、つまりはヒータケーシング32を延出し、その間に断熱室36を介して一体に形成された構成としている。一方、ヒューズボックス37の蓋部37bは(図2参照)、ユニットケーシング33の蓋状ケース部33bとは別個に設けられ、従ってヒータケーシング32とは別に、単独にして着脱可能に設けたものである。
このヒューズボックス37の構成につき更に述べると、図1に示すように、境界壁36aにはリード線45を挿通可能な図示しない挿通孔や、外側壁側には図示しないリード線の引き出し口39を設けている。また、蓋部37bを被着する手段としては、外側壁側のボックス部37a及び対応する位置の蓋部37bに、弾性的に係合する係合部38aと被係合部38b(図2参照)とを設けていて、これらを弾性的に係合した後、他端側の断熱室36側を覆うユニットケーシング33(ヒータケーシング32)の延出端部に、該蓋部37bを一部重ねるように配置してネジ40により締結する。この場合、蓋部37bの仮位置決めとして、ユニットケーシング33側に上方に突出する突部41を設け、蓋部37b側に穴部42を設けて、両者の嵌合による位置決めが行われる。
このヒューズボックス37内には、本実施例では例えば2個の電流ヒューズ43と、2個のコネクタ44とが収納されている。ヒータ30に対する安全(保護)手段として、電流ヒューズ43が直列に接続され、コネクタ44(相手方のコネクタ図示せず)を介して電源回路に接続されている。しかるに、ヒータ30からのリード線45は前記断熱室36内にあってヒータ端子部と接続され、その他端がヒューズボックス37との境界壁36aを挿通されて、上記電流ヒューズ43に接続されている。なお、リード線45は境界壁36aの挿通孔部分にゴム製等の弾性を有するブッシング46を介して集束され且つ気密性を維持しながら挿通支持されている。
なお、図2に示すようにファンモータ28から導出されたリード線45はコネクタ47を具備しており、斯くしてヒューズボックス37も含め乾燥風発生ユニット23を構成単位として、且つ循環通路17を構成する一部として、本体2内における組立やメンテナンスを可能としている。
次に、上記構成のドラム式洗濯乾燥機1の作用について説明する。
まず、洗濯乾燥機1の運転作用については、周知のように標準的な運転コースでは、モータ16に直結されたドラム13の回転速度の制御を中心に、洗い、すすぎ、脱水の各行程が自動的に実行され、ここまでの洗濯機能ではドラム13は回転駆動され、ほぼ閉鎖された空間を形成する外槽10は水受槽として機能する。そして最後に乾燥行程に移行する。ドラム13は同様に回転駆動されるが、外槽10は乾燥風を取り込む乾燥室として機能し、ドラム13内の衣類などの洗濯物を乾燥する。以下、この乾燥行程の動作内容につき詳細に説明する。
乾燥行程では、ドラム13(モータ16)が回転駆動され、乾燥風発生ユニット23を構成する送風装置24及びヒータ装置25が通電駆動されて温風たる乾燥風が生成され、更には水冷除湿タイプの熱交換器22では図示しない注水器から散水が開始される。この結果、乾燥風発生ユニット23で発生した乾燥風の流れは図5の破線矢印で示すように、本実施例では給気ダクト26及びカバー部材27の循環通路17を経て外槽10の背面側から内部に供給される。内部ではドラム13の回転により衣類などを撹拌しながら乾燥風との接触が十分に行われ、乾燥作用が進められる。
この乾燥に寄与した後の乾燥風(排気風)は、外槽10の前方上部の排気ダクト18から排出され、フィルタダクト19に至る。ここでは、排気中に含まれる糸屑等のリントがあればフィルタ部材48で捕獲収集される。また内底部が若干傾斜した傾斜ダクト部19bを有しているので、例えば本体2外方から開放状態のフィルタケース19aを経て水が侵入したとしても、或は排気中の水分とか結露した水が生じたとしても、その水は滞ることなく下流側に流下し、延いては熱交換器22の最低部位に設けられた排水管22aから機外に排出される。なお、フィルタ部材48は例えば挿脱自在な着脱構造とすることで、乾燥運転の都度、本体2外に取り出し捕獲したリントの清掃を容易に行える。
しかして、水分を含んだ乾燥風は垂下ダクト20に至り、ほぼ鉛直方向とする下方に流下し、下端部で折り返すように熱交換ダクト21に流入して上昇する。この上昇する乾燥風に対向して上方から図示しない注水器から散水され、いわゆる熱交換器22として機能し、この上下方向に延びた熱交換ダクト21を通過する間で乾燥風(排気風)は十分に冷却され、水分は結露するなどして流下し排水管22aから排出され、つまり水冷除湿タイプの熱交換器22により除湿された乾燥風とされる。
この乾いた乾燥風は、再び乾燥風発生ユニット23に達する。いわゆる、ユニットケーシング33が通風ダクトとして機能するのであるが、具体的には特に図1に示す如くファンケーシング31側に流入してファン29で下流側に吹出され、流入したヒータケーシング32側でヒータ30により加熱される。そして、図5に示すようにヒータケーシング32に接続された給気ダクト26及びカバー部材27を経て外槽10内へ供給され、この繰り返しによる乾燥風の循環供給が行われ、ドラム13内の衣類などの乾燥作用が促進される。
ところで、本実施例ではユニットケーシング33の外部に位置してヒューズボックス37を一体に形成しており、具体的にはヒータケーシング32を延出して一体に形成されている。但し、該ボックス37の蓋部37bは、ヒータケーシング32とは別部品として単独に用意している。このヒューズボックス37内には、本実施例では電流ヒューズ43及びコネクタ44を収納している。従って、電流ヒューズ43やコネクタ44に直接外力が作用することなく、また何らかの事情で水が降りかかったり水滴等が付着することを防止できる。特に、蓋部37bは単独構成としたのでユニットケーシング33(ヒータケーシング32)の分解を要することなくヒューズボックス37内の収納品のメンテナンスや組立(配線)などが容易に行える。
しかも、ヒューズボックス37の配置は、ヒータ30を配したゾーンに対し、第1に空間状の断熱室36を隣接する間に介して一体に形成されているため、ヒータゾーンからの熱伝達を抑えることができ、電流ヒューズ43等への熱的影響を軽減できる。第2に、ヒューズボックス37はユニットケーシング33の外部にあって、その境界壁36部分はパッキン34が介在されて気密に封鎖され、且つ同境界壁36を挿通するリード線45に対しては、弾性を有するブッシング46を介挿して気密性を維持するなど、気密手段として有効に機能し、ヒータケーシング32のうち特にヒータ30を配置したゾーンからの熱気がヒューズボックス37側に及ぼすことを効果的に抑制できる。
加えて、閉鎖された空間からなる断熱室36を利用して、ヒータ30の端子と、該端子に接続されるリード線45部分を配置しているので、これら部品の過加熱から保護することができる。
また、上記の如くヒューズボックス37の加熱防止を図りながら、該ヒューズボックス37はヒータケーシング32と一体形成可能とし、ヒータ30とは近接した配置が可能であることから、ヒータ30に対する電気的な保護手段として機能する電流ヒューズ43や配線処理上有用なコネクタ44の接続作業を、間違えることなく容易で迅速に処理することができる。
上記実施例によれば、次のような効果を奏する。
ヒューズボックス37を、ユニットケーシング33の外部に位置して一体に形成するとともに、該ボックス37の蓋部37bは別部品として単独に用意する構成とした。しかも、ヒューズボックス37は一体に形成しながらヒータ30を配したゾーンに対し、気密的に遮断され閉鎖された空間状の断熱室36を間に介して配置されるため、該ヒータゾーンやヒータケーシング32内からの熱伝達を抑えることができ、電流ヒューズ43等への熱的影響を軽減して保護でき信頼性が向上するとともに、一体的なユニット構成により容易に提供できる。
また、本実施例ではこのヒューズボックス37内に、電流ヒューズ43以外にコネクタ44を収納している。従って、該ボックス37にて電流ヒューズ43やコネクタ44を併せて保護でき、例えば直接外力の作用を受けたり水滴等が付着することを防止でき、それだけヒューズ43やコネクタ44による配線処理が簡易化できる。なお、蓋部37bは単独構成としたので、ユニットケーシング33(ヒータケーシング32)を分解することなくヒューズボックス37内の収納品のメンテナンスや組立(配線)などが容易に行える利点を有する。
加えて、閉鎖された空間からなる断熱室36を利用して、ヒータ30の端子と、該端子に接続されるリード線45部分を配置しているので、これら部品のヒータ30による直接的な過加熱から保護することができる。
更には、ヒューズボックス37はユニットケーシング33の外部に位置し、その境界壁36a部分を含む容器状ケース33aと蓋状ケース33bとの重ね合わされた周縁部に、パッキン34が介在されて気密状態に結合され、且つ同境界壁36a部分を挿通するリード線45に対しても、弾性を有するブッシング46を介挿して気密性を維持するなど、パッキン34及びブッシング46は気密手段として有効に機能し、断熱室36及びヒューズボックス37を気密性良く閉鎖状態を維持するに良好で、ヒータゾーンからの熱気がヒューズボックス37側に及ぼすことを効果的に抑制できる。
しかも、ヒューズボックス37の高さ位置は、ヒータ30の位置より低い位置に配置したので、ヒータケーシング32やヒータゾーンからの熱気がヒューズボックス37側に及ぼすことを一層効果的に抑制できる。この場合、ヒューズボックス37は、ヒータ30と同等高さ位置でも上記とほぼ同様の作用効果が期待できる。
勿論、上記の如くヒューズボックス37の加熱防止を図りながら、ヒータ30とヒューズボックス37は乾燥風ユニット23を構成する中で近接した配置にあることから、ヒータ30に対する保護手段として機能する電流ヒューズ43や配線処理上有用なコネクタ44の接続作業を、間違えることなく容易で迅速に処理することができるなど、乾燥風発生ユニット23の単位構成体としての利便性を発揮できる実用的効果が期待できる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されることなく、例えば洗濯機能を有するドラム式洗濯乾燥機に限らず、少なくとも乾燥機能を有する衣類乾燥機に適用できるもので、従って乾燥室としての外槽内に配置した回転ドラムは、乾燥運転時における衣類などの撹拌手段として有効であるが、これに代えて、例えば乾燥室内に静止状態に衣類などを吊下げ支持する構成としてもよい。また、ヒータ及びファンを配した乾燥風発生ユニットにて生成された乾燥風は、乾燥室に対して循環供給すべく循環通路を有する構成としたが、これに限らず、乾燥風を乾燥室内に供給しながら、乾燥に寄与した後の乾燥風(排気風)を機外に排出するタイプにも適用できる。
その他、上記実施例ではファンケーシングとヒータケーシングとを一体化したユニットケーシングとして説明したが、これらは分離したケーシング構成としてもよく、また断熱室と隣接するヒューズボックスとを共通の蓋部で覆う構成としてもよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
図面中、1はドラム式洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、2は本体、3は外箱、10は外槽(乾燥室)、13はドラム、17は循環通路、22は熱交換器、23は乾燥風発生ユニット、24は送風装置、25はヒータ装置、29はファン、30はヒータ、31はファンケーシング、32はヒータケーシング、33はユニットケーシング、34はパッキン(気密手段)、36は断熱室、37はヒューズボックス、43は電流ヒューズ、44はコネクタ、及び46はブッシング(気密手段)を示す。

Claims (5)

  1. 外郭を形成する本体内に設けられ衣類を収容し乾燥させる乾燥室と、前記乾燥室内に供給する乾燥風を発生させるヒータ及びファンを配してなる乾燥風発生ユニットを備えたものにおいて、
    前記ヒータを内設し本体内に取付固定されるヒータケーシングと、
    前記ヒータケーシングを延出して一体に形成されたヒューズボックスと、
    前記ヒータケーシングと前記ヒューズボックスとの隣接する間に形成された空間状の断熱室と、
    前記ヒューズボックス内に収納され前記ヒータと接続される電流ヒューズとを具備したことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 空間状の断熱室には、ヒータと電流ヒューズを接続するリード線を収容したことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 断熱室と隣接するヒューズボックスとの間には、気密手段が施されていることを特徴とする請求項1または2記載の衣類乾燥機。
  4. ヒューズボックスの高さ位置は、ヒータ位置と同等若しくはそれより低位置に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  5. ヒューズボックスには、ヒータから導出されたリード線の一端に設けられたコネクタを収容したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の衣類乾燥機。
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