JPH0415196A - 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置 - Google Patents

可変ピッチプロペラのピッチ制御装置

Info

Publication number
JPH0415196A
JPH0415196A JP11564890A JP11564890A JPH0415196A JP H0415196 A JPH0415196 A JP H0415196A JP 11564890 A JP11564890 A JP 11564890A JP 11564890 A JP11564890 A JP 11564890A JP H0415196 A JPH0415196 A JP H0415196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
control
detected
rotation speed
maximum thrust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11564890A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Moriya
嘉人 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11564890A priority Critical patent/JPH0415196A/ja
Publication of JPH0415196A publication Critical patent/JPH0415196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野] 本発明は、エンジンにより回転される可変ピッチプロペ
ラの同ピッチを制御する可変ピッチプロペラのピンチ制
御装置に関する。 【従来技術1 従来、この種の装置として特開昭ll6O−76499
号公報に開示されたものが知られている。 同装置によれば、航空機の運行中におけるマツハ数、高
度、大気余振及びエンジン軸比力のデータに基づいて、
プロペラの作動効率(プロペラ効率)が最大となるよう
にプロペラピンチ及びプロペラ回転数を制御している。 【発明が解決しようとする118) 上述した従来の装置では、可変ピッチプロペラにおける
プロペラの作動効率を向上せしめようとしているものの
、エンジン出力とプロペラ作動効率の積が最大となった
状態での最大推力、あるいはエンジン効率とプロペラ作
動効率の積が最大となる最適燃費状態を考慮すると、プ
ロペラの作動効率だけが最適となったとしてもそれがパ
イロットの望む操縦状態であるとは限らなかった。 本発明は、上記課題に対処するためになされたもので、
パイロットが場合に応じて必要とする最大推力制御や最
適燃費制御を適宜実施することが可能な可変ピッチプロ
ペラのピッチ制御装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、
第1図に示すように、エンジンにより回転される可変ピ
ッチプロペラの同ピッチを制御する可変ピッチプロペラ
のピッチ制御装置において、機体速度を検出する機速検
出手段lと、大気密度を検出する大気密度検出手段2と
、スロットルの開度を検出するスロットル開度検出手段
3と、上記検出機体速度と上記検出大気密度と上記検出
スロットル開度とを入力し、上記エンジンの特性と上記
可変ピッチプロペラの特性とに基づいて当該スロットル
開度における最大推力を生じる同エンジンの最大推力回
転数を導出する第1の導出手段4と、上記検出機、体速
度と上記検出大気密度と上記検出スロントル間度とを入
力し、上記エンジンの特性と上記可変ピッチプロペラの
特性とに基づいて当該スロットル開度における最適燃費
となる同エンジンの最適燃費回転数を導出する第2の導
出手段5と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検
出手段6と、最大推力制御と最適燃費制御の切換を指示
する制御指示手段7と、この制御指示手段7によって指
示される制御に応じて上記検出回転数が上記最大推力回
転数か上記最適燃費回転数のいずれかとなるように上記
可変ピッチプロペラのピッチを制御するピッチ制御手段
8とを備えたことにある。 【発明の作用及び効果】 上記のように構成した本発明においては、エンジンによ
り回転される可変ピッチプロペラの同ピッチを制御する
可変ピッチプロペラのピンチ制御装置において、機速検
出手段1が機体速度を検出し、大気密度検出手段2が大
気密度を検出し、スロットル開度検出手段3がスロット
ルの開度を検出すると、11の4呂手段4が上記検出機
体速度と上記検出大気密度と上記検出スロットル開度と
を入力して上記エンジンの特性と上記可変ピッチプロペ
ラの特性とに基づいて当該スロットル開度における最大
推力を生じる同エンジンの最大推力回転数を導出すると
ともに、第2の導出手段5が上記検出機体速度と上記検
出大気密度と上記検出スロットル開度とを入力して上記
エンジンの特性と上記可変ピッチプロペラの特性とに基
づいて当該スロントル開度における最適燃費となる同エ
ンジンの最適燃費回転数を導出し、回転数検出手段6が
上記エンジンの回転数を検出すると、制御指示手段7が
最大推力制御と最適燃費制御の切換を指示して、ピッチ
制御手段8がこの制御指示手段7によって指示される制
御に応じて上記検出回転数が上記最大推力回転数か上記
最適燃費回転数のいずれかとなるように上記可変ピッチ
プロペラのピンチを制御する。 すなわち、エンジンの特性と可変ピッチプロペラの特性
とに基づいて現遍航状況下において最大推力を生じるエ
ンジンの回転数(最大推力回転数)と最適燃費となるエ
ンジンの回転数(最適燃費回転数)とを求め2選択され
た制御が最大推力制御か最適燃費制御かに応じてエンジ
ンの回転数が同導出したいずれかの回転数となるように
上記可変ピッチプロペラのピッチを変化せしめてしてい
るため、最大推力制御と最適燃費制御とを切り換えて実
施することができ、パイロットが場合に応じて適宜制御
を選択可能となって操縦性が向上する。
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。 第2図は単発飛行機に適用される本発明による可変ピッ
チプロペラのピッチ制御装置を概略的に示していて、当
該装置は可変ピッチ機構10と油圧制御回路20と電子
制御装置30とにより構成されている。 可変ピンチ機構10は、第3図にて示したように、軸方
向へのみ移動可能なピストンllaとリターンスプリン
グllbとを備える油圧シリンダ11と、この油圧シリ
ンダ11のピストンllaと一体的に軸方向へ移動する
ピン12と、このピン12が嵌合するカム孔13aを有
してエンジン(図示省略)によって回転されるハウジン
グ14に回転可能かつ軸方向へ移動不能に組み付けられ
たハブ13と、このハブ13の一端に一体的に形成され
たギヤ13bと、ハウジング14に回転可能かつ軸方向
へ移動不能に組み付けられたブレード15の一端に一体
的に形成されて前記ギヤ13bに噛合するギヤ15aな
どによって構成されていて、油圧制御回路20から油圧
シリンダ11に付与される作動油によりピストンlla
が図示右方に移動すると、ブレード1が図示矢印方向に
回転して当該ブレード15のピッチ(プロペラピンチ)
が高ピッチに変更されるようになっている。 油圧制御回路20は、第2図に示したように、エンジン
によって駆動されるオイルポンプ21と。 このオイルポンプ21とから吐出される油圧を一定にす
るレギュレータ弁22と、前記油圧シリンダ11に供給
される作動油の流量を制御する電磁流量制御弁23及び
絞り24などによって構成されている。電磁流量制御弁
23は、スプリングセンタ型の3ボート電磁弁であって
、電子制御装置30による各ソレノイドa、  bへの
励磁電流の付与に応じて油圧シリンダ11への作動油の
供給及び排出を側御可能であり、各ソレノイドa、  
bの非励磁時には図示中立位置に保持されて、油圧シリ
ンダ11に接続されたボート23aがオイルポンプ21
に接続されたボート23b及び油溜25に接続されたボ
ート23cから遮断され、ソレノイドaの励磁時には電
磁弁が上方へ移動してボート23aとボート23bとが
連通され、ソレノイドbの励磁時には電磁弁が下方へ移
動してボート23aとボート23cとが連通されるよう
に構成されている。なお、絞り24は、油圧シリンダ1
1に供給される作動油の一部(小量)を常に油溜25に
逃すものであり、電磁流量制御弁23の非制御状態(例
えば、電子制御装置30.  ソレノイドa、  bの
ショートまたは剛線等の故障時)において油圧シリンダ
11内の作動油を逃してブレード15のピッチを低ピッ
チ(一般に知られている単発飛行機におけるフェイルセ
ーフ側)にするものである。 電子制御装置30は、当該飛行機の対気速度Vを検出す
る棚連センサ31と、運航時の大気圧Pを検出する大気
圧センサ32と、N航時の大気温度Tを検出する大気温
センサ33と、当該飛行機のプロペラを駆動するエンジ
ンの回転数NEを検出するエンジン回転数センサ34と
、前記エンジンの負荷を決定するスロットル開度θth
を検出するスロットル開度センサ35と、マイクロコン
ピュータ36と、@御を切り換えるセレクトスイッチ3
7などによって構成されており、各センサ31〜35と
スイッチ37はマイクロコンピュータ36にそれぞれ接
続されている。 マイクロコンピュータ36は、各センサ31〜35、及
びセレクトスイッチ37との信号の授受などを行なうイ
ンターフェイスと、演算処理を行なうCPUと、同CP
Uが実行するフローチャート(第4図及び第5図参照)
に対応したプログラム及び同プロ゛グラムの処理に必要
なマツプ(@6図〜第9図参照)などを記憶するROM
と、上記CPUが上記プログラムの実行時に変数などを
一時的に記憶せしめるRAMなどを共通のバスに接続し
て構成されている。ROMに記憶されたマツプは、棚連
Vと大気密度ρに対応じて最大推力回転数NPWを読み
出すための最大推力用引き数KP(I!6図参照)、同
最大推力用引き数KPとスロットル開度θthに対応す
る最大推力回転数NPW(第7図参照)、棚連Vと大気
密度ρに対応じて最適燃費回転数NECを読み出すため
の最適燃費用引き数KE  (第8図参照)、及び同最
適燃費用引き数KEとスロットル開度θthに対応する
最適燃費回転数NEC(第9図参照)を示す4種類の二
次元マツプであり、エンジン特性を考慮した理論的考察
を経て実験的に確認されたデータが記憶されている。 対気速度センサ31は実質的に機体速度を検出するもの
であり、棚連Vを検出して同検出棚連VOを表す棚連信
号を出力する。大気圧センサ32は運航時の機体周囲の
大気圧Pを検出し、同検出大気圧POを表す大気圧信号
を出力する。大気温センサ33は運航時の機体周囲の大
気温Tを検出し、同検出大気圧Toを表す大気温信号を
出力する。 エンジン回転数センサ34は、可変ピッチプロペラを駆
動せしめるエンジンの回転数NEを検出するものであり
、本実施例ではレシプロエンジンを使用するため、同エ
ンジンの点火信号に基づいて同エンジンにおけるクラン
ク軸の単位時間あたりの検出回転数NEOを表す回転数
信号を出力する。 なお、同回転数は光学的に計測したり、磁気的に計測す
ることも可能である。 スロットル開度センサ35は、レシプロエンジンにおけ
るスロットル弁の開度を検出して同エンジンの出力を得
るものであり、向弁に取り付けたポテンショメータが同
検出開度θthoを表す開度信号を出力する。 なお、各センサ31〜35はいずれもアナログ値の検出
信号をマイクロコンピュータ36に出力し、マイクロコ
ンピュータ36のインターフェイスにてディジタル値に
変換している。 セレクトスイッチ37は、コクピット内でパイロットが
最大推力制御か最適燃費制御かのいず九を選択するかに
応じて操作するスイッチであり、同選択内容に広してオ
ン/オフとなる選択信号SLを出力する。同選択信号S
Lは、オン側のときに最大推力制御を示し、オフ側のと
きに最適燃費制御を示す。 マイクロコンピュータ36には、これらの各センサ31
〜35が出力する検出信号とセレクトスイッチ37が出
力する選択信号とが入力される信号線が接続されるとと
もに、電磁流量制御弁23の各ソレノイドa、  bに
対して励磁電流を通電せしめるか否かの制御信号を出力
するI!御信号線が接続されている。 次に、上記のように構成した実施例の動作について説明
する。エンジンが始動されるとマイクロコンピュータ3
6では、CPUが第4図に示す制御プログラムの実行を
開始し、ステップ1000にて各種変数の初期化などを
行なう初期設定処理を実行した後、ステップ1010〜
1100からなる一連の処理を繰り返し実行する。 いま、パイロットはセレクトスイッチ37を操作して最
大推力制御を選択していたとする。 初期設定処理の終了後、CPUはステップ1010にて
各センサ31〜35からの検出信号より各検出データを
読み込む。すなわち、棚連センサ31が検出した対気速
度vOと、大気圧センサ32が検出した大気圧POと、
大気温センサ33が検出した大気′&TOと、エンジン
回転数センサ34が検出したエンジン回転数NEOと、
スロットル開度センサ35が検出したスロットル開度θ
th。 がインターフェイスを介して読み込まれ、CPUは各デ
ータをRAMの所定領域に記憶せしめる。 大気圧POと大気温TOを読み込んだのは、大気密度ρ
Oを検出するためであり、CPUは同大気圧POと大気
温Toを読み込んだ後、ステップ1020にて大気密度
ρOを算出する。 本実施例における最大推力制御と最適燃費制御に必要な
要素は、対気速度vOと大気密度ρ0とスロットル開度
θehoであり、各要素が得られた後、ステップ103
0〜1090にて各制御を達成するエンジンの目標回転
数NOBを導出する。 まず、CPUは、ステップ1030にて、セレクトスイ
ッチ37の操作状況より選択された制御が最大推力制御
なのか最適tIB費制御なのかを判定する。 いま、パイロットは最大推力制御を選択しているから、
セレクトスイッチ37はオン側となっており、CPUは
、ステップ〕030における判断で同スイッチ37がオ
ン側であると判断して、ステップ1040〜1060か
らなる最大推力回転数決定ルーチンを実行する。 ここで、同最大推力回転数決定ルーチンで参照される二
次元マツプの作成方法について説明する。 本発明は、本来、運航状態に応じて変化するスロットル
開度θthと大気密度ρと棚連Vにより、可変ピッチプ
ロペラの特性やエンジンの特性などを考慮して得られた
三次元マツプを参照し、同三次元マツプより最大推力を
生じるエンジンの回転数を4比するものであり、その三
次元マツプの記憶容量を低減させるためにステップ10
40.1050で参照される二次元マツプを2つ使用し
ている。 まず、三次元マツプの作成手順について説明すスロット
ル開度θthとエンジン回転数NEが特定された場合の
エンジン出力を示すマツプを作成し、検出された現在の
スロットル開度θthoに基づいて同エンジン出カマツ
ブ(Ps(θth、NE)MAP )を参照して、当該
スロットル開度θthoにおけるエンジン出力とエンジ
ン回転数との関係を表すPs−NEラインを算出する。 ここで、プロペラの回転数をNP、同プロペラの直径を
Dとすると、エンジン出力Psはパワー係数Cpとの関
係より、次式で表される。 但し、プロペラの回転数NPはエンジン回転数NEと係
数により、 NP= k −NE           ・・・(2
)で表される。 従って、パワー係数Cpは。 Cp=fl(Ps、NE)        −(3)で
表され、エンジン出カマツブ(Ps(θth、  NE
) l’1AP)と現状のスロットル開度θthoから
算出したPs−NEラインに基づいてパワー係数とエン
ジン回転数との関係を表すcp−NEラインを算出する
。 一方、進行率Jは、棚連■とプロペラ回転数NPとプロ
ペラの直径りより、 で表され、かつ(2)式に基づいてエンジン回転数NE
よりプロペラ回転数NPが導出されるので、進行率Jと
エンジン回転数NEとの関係を次式のように算出してお
く。 J=f3(NE)            ・・・(5
)この(5)式で表される進行率Jとエンジン回転数N
Eとの関係に、前記Cp−NEラインを代入することに
より、パワー係数と進行率との関係を表すcp−Jライ
ンが算出できる。 一方、パワー係数Cpと進行率Jが特定された場合にお
ける推力係数CTのマツプを作成しておき、このパワー
係数Cpと進行率Jとの関係が算出されたときに同推力
係数マツプ(CT(Cp、J)MAP)を参照し、推力
係数と進行率との関係を表す0丁−Jラインを算出する
。 進行率Jについては、 (4)(5)式より現棚連vO
におけるエンジン回転数NEとの関係が明らかにされて
おり、 (5)式に上記CT−Jラインを代入して推力
係数とエンジン回転数との関係を表す0丁−NEライン
を算出する。 推力Tは、推力係数CTやプロペラ回転数NPなどから
、 で算出されるから、 (6)式に(2)式を代入すると
ともに上記CT−NEラインを代入すれば推力とエンジ
ン回転数との関係を表すT−NEラインが算出できる。 これで、現運航状況下においてエンジン回転数を変化さ
せた場合に出力される推力が算出可能となり、同推力が
最大となるエンジン回転数(最大推力回転数という。)
NPWをポめることができるから、上述した三次元マツ
プを作成できる。 このようにして三次元マツプが形成されたら、機運Vと
大気密度ρとから引き数KPを読み畠す第1の二次元マ
ツプKP(V、  ρ)M^Pを作成するとともに、同
第1の二次元マツプから読み出される引き数KPとスロ
ットル開度θthとから上記最大推力回転数NPWを読
み出すj12の二次元マツプNPII(KP、  θt
h) M^Pを作成する。 むろん、記憶容量などがあれば三次元マツプのまま使用
することもできる。 ステップ1040.1050により現在の機運■0と大
気密度ρ0とスロットル開度θthoから最大推力を生
じる最大推力回転数NPWが読み出されたら、ステップ
1060にてエンジンの目標回転数NOBに同読み出し
た最大推力回転数NPWをセントする。 このようにしてエンジンの目標回転数NOBが求められ
たら、CPUはステップ1100にて、可変ピッチプロ
ペラのピンチ制御ルーチンを実行し、同ピッチ制御ルー
チンにてエンジンの回転数NEがこの目標回転数NOB
となるようにピッチをrifJ卿する。 具体的には、CPUはステップ2000にてエンジン回
転数センサ34が検出したエンジン回転数NEOを読み
込み、ステップ2010にてこの読み込んだ現在のエン
ジン回転数NEOと上記のようにして算出した目標回転
数NOBとを比較する。 いま、現在のエンジン回転数NEOが目標回転数NOB
より小さかったとする。 ステップ2010における比較の結果、CPUはステッ
プ2020を実行することになり、ソレノイドaに接続
された信号線には当該ソレノイドaに励磁電流を通電せ
しめないような制御信号を出力するとともに、ソレノイ
ドbに接続された信号線に制御信号を出力して当該ソレ
ノイドbに励磁電流を通電せしめる。 ソレノイドbが励磁されると、12図において電磁弁は
下方へ移動し、オイルポンプ21から吐出された作動油
は電磁流量制御弁23のボート23bにて遮断され、可
変ピッチプロペラ10内の油圧シリンダ11はボート2
3aよりボート23Cへと導かれて油溜25に連通する
。油圧シリンダ11が油溜25に連通すると、同シリン
ダ11内の作動油が排出され、 リターンスプリング1
1bの押圧力によってピストン11. aは第3図にお
いて左方向へ移動し、ビン12とカム孔13aからなる
カム機構、及びギヤ13bとギヤ15aとからなるギヤ
機構によってブレード15は第3図に示す矢印と反対の
方向へ回転する。ブレード15が同矢印方向へ回転した
場合、ピッチは低ピッチ側になるため、ブレード15に
よる吸収馬力が減少してエンジンの回転数が増加する。 エンジン回転数NEOが目標回転数NOBより小さい間
はこのステップ2000,2010.2020のルーチ
ンが繰り返され、エンジン回転数NEOが徐々に目標回
転数NOBに近づいていく。 このルーチンが数回繰り返されることによりエンジン回
転数NEOは目標回転数NOBに近づいていき、ついに
は両者が一致する。すると、ステップ2010における
比較ではエンジン回転数NEOと目標回転数NOBが等
しいと判断されてステップ2030を実行することにな
る。 ステップ2030では、CP tJは両ソレノイドa、
  bに接続された信号線に対して励磁電流を通電せし
めないようにする制御信号を出力する。この結果、電磁
流量制御弁23における電磁弁は中立位置に戻って停止
する。 同電磁弁が中立位置にある場合、オイルポンプ21から
吐出された作動油は電磁流量制御弁23のボート23b
にて遮断されるとともに、可変ピッチプロペラlo内の
油圧シリンダ11もボート23aにて遮断される。従っ
て、これ以上は可変ピッチプロペラ1o内の油圧シリン
ダ1コ−から作動油が流出されず、同シリンダ11内に
おけるピストンllaは現状位置にて停止する。ただし
、厳密にはフェイルセーフ機構により絞り24より小量
の作動油が流出するため、ピストンllaはわずかづつ
左方向へ移動してブレード15は低ピッチ側へ回転して
いる。 この停止状態に至ったときにはエンジンの回転数NEO
が目標回転数NOBとなったのであるから、当該ピンチ
制御ルーチンを終了してメインルーチンであるステップ
1100に戻る。 ステップ1100が終了すると、処理はステップ101
0に移行し、時々刻々と変化する運航状態をセンサ31
〜35にて検出し、上述した処理を繰り返し実行する。 上述した説明では、ステップ1010〜1060にて算
出した目標回転数NOBよりエンジンの回転数NEOの
方が小さい場合であったが、目標回転数NOBよりエン
ジンの回転数NEOの方が大きい場合は次のようになる
。 ステップ1010〜1060にて目標回転数NOBを算
出した後、ステップ1100でピンチ制御ルーチンを実
行し、同ピンチ制御ルーチン内のステップ2010にて
エンジンの回転数NEOと目標回転数NOBとを比較す
ると、エンジンの回転数NEOの方が目標回転数NOB
より大きいと判断されてステップ2040を実行する。 同ステップでは、CPTJはソレノイドaに接続された
信号線に制御信号を出力して当該ソレノイドaに励磁電
流を通電せしめるとともに、ソレノイドbに接続された
信号線には当該ソレノイドbに励磁電流を通電せしめな
いような制御信号を出力する。 ソレノイドaが励磁されると、第2図において電磁弁は
上方へ移動し、オイルポンプ21から吐出された作動油
が可変ピッチプロペラ10内の油圧シリンダ11へと導
かれる。油圧シリンダ11へ作動油が供給されると、ピ
ストンllaは第3図において右方向へ移動し、ビン1
2とカム孔13aからなるカム機構、及びギヤ13bと
ギヤ15aとからなるギヤ機構によってブレード15は
第3図に示す矢印方向へ回転する。ブレード15が同矢
印方向へ回転した場合、ピッチは高ピンチ側になるため
、ブレード15による吸取馬力が増大し、エンジンの回
転数が減少する。 このルーチンが数回繰り返されることによりエンジン回
転数NEOは目標回転数NOBに近づいていき、ついに
は両者が一致する。すると、ステップ2010における
比較ではエンジン回転数NEOと目標回転数NOBが等
しいと判断されてステップ2030を実行し、当該ピッ
チ制御ルーチンを終了してメインルーチンへ戻ることに
なる。 このように、算出された目標回転数NOBと現在のエン
ジン回転数NEOが異なる場合にはピンチ制御ルーチン
内にて電磁流量制御弁23におけるソレノイドa、  
bの励磁電流を制御し、油圧制御によって可変ピッチプ
ロペラ10におけるブレード15のピッチを変更せしめ
る結果、エンジン回転数は算出された最大推力回転数に
近づくよう制御され、当該運航状態において最大推力を
発生せしめることができる。 一方、パイロットが最大推力を得るよりも最適燃費で運
航する必要があると判断すれば、コクピット内のセレク
トスイッチ37を最適燃費側(オフ側)に操作すればよ
い。 この場合、CPUは、ステップ1010〜1100から
なる一連の処理におけるステップ1030にて同セレク
トスイッチ37がオフ側である(最適燃費flA)であ
ると判断し、上述した最大推力回転数決定ルーチンでは
なく、ステップ1070〜1090の最適燃費回転数決
定ルーチンを実行する。 この最適燃費回転数決定ルーチンでも2つの三次元マツ
プを参照して最適燃費回転数NEC得ており、同二次元
マツプは予め所定の計算手順に従って作成した三次元マ
ツプをもとに展開している。 ここで、同三次元マツプの作成手順について説明する。 最大推力回転数を得る際に導出した J=f3(NE)            ・・・(5
)と、パワー係数と進行率との関係を表すCp−Jライ
ンが算出されているものとする。 マツプとしては、さらにパワー係数CPと進行率Jが特
定された場合のプロペラ効率ηPを示すマツプ(ηp(
Cp、  J)NAP)、及びスロットル開度θthと
エンジン回転数NEが特定された場合のエンジン効率η
Eを示すマツプ(ηE (θth。 NE)阿AP)を作成しておく。 まず、パワー係数と進行率との関係を表すCp−Jライ
ンと、プロペラ効率ηPのマツプ(ηP(Cp、J)N
AP)とを用いて、プロペラ効率ηPと進行率Jとの関
係を表すηP−Jラインを算出する。このηP−Jライ
ンに(5)式を代入して進行率を削除すれば、プロペラ
効率ηPとエンジン回転数NEとの関係を表すηP−N
Eラインを算出できる。 次に、検出されたスロットル開度θthoに基づいて、
エンジン効率ηEのマツプ(ηE (θth。 NE) NAP)の必要部分だけを参照すれば、エンジ
ン効率ηEとエンジン回転数NEとの関係を表すηE−
NEラインが導出できる。 プロペラ効率ηPとエンジン効率ηEの積(総合効率η
T  (=ηP×ηE) )が最大となるときに最適燃
費となるので、 ηP−NEラインとηE−NEライン
とから総合効率ηTとエンジン回転数NEとの関係を表
すηT−NEラインが導出できる。 このηT−NEラインにおいて総合効率η丁が最大とな
るエンジン回転数NEを最適燃費回転数NECとして三
次元マツプを作成する。 本実施例では、この三次元マツプを2つの二次元マツプ
に展開し、ステップ1070.1080にて参照する。 実際の制御では、CPUがステップ1030にてセレク
トスイッチ37の選択状況を判断し、最適燃費回転数決
定ルーチンのステップ1070゜1080にて2つの二
次元マツプを参照して最適燃費回転数NECを読み出す
。同最適燃費回転数NECが得られたら、CPUはステ
ップ1090にて目標エンジン回転数NOBに同最適燃
費回転数NECをセットし、ステップ1 】−00にて
エンジンの回転数NEが同目標エンジン回転数08とな
るように可変ピッチプロペラのピッチを制御するピッチ
制御ルーチンを実行する。 この結果、現在のエンジン回転数NEOが同目標エンジ
ン回転数NOBより小さければ、ステップ2020にて
可変ピッチプロペラ10における吸取馬力を少なくする
べくピンチを低ピッチとしてエンジン回転数NEOを増
加せしめ、逆に、現在のエンジン回転数NEOが目標エ
ンジン回転数NOBより小さければ、ステップ2040
にて可変ピッチプロペラ1oにおける吸収馬力を増大さ
せるべくピッチを高ピンチとしてエンジン回転数NEO
を減少させる。 いずれかの制御により、エンジンの回転数NEOは目標
エンジン回転数OBと−散し、最適燃費を得る運航を行
なうことができる。 このように本実施例によれば、コクピット内に備えられ
たセレクトスイッチを操作することにより、場合に応じ
て最大推力制御と最適燃1IIII御とを容易に切り換
えて実施することが可能となり、操縦性が向上する。 なお、上記実施例においては、大気圧センサ32と大気
温センサ33の検出結果に基づいて大気密度を算出して
いるが、他の手段によって大気密度を検出する構成とし
ても良い。 また、最大推力回転数や最適燃費回転数を得るための計
算手順については他の計算方法も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は上記特許請求の範囲に記載した本発明の構成に
対応するクレーム対応図、1i2図は単発飛行機の概略
図、183図は可変ピッチプロペラにおけるピンチ変動
機構の要部断面図、第4図は制御プログラムのメインル
ーチンに対応したフローチャート、第5図は制御プログ
ラムのピッチ制御ルーチンに対応したフローチャート、
第6図は機運と大気密度に対応した最大推力用引き数の
マツプを示す図、第7図は最大推力用引き数とスロット
ル開度に対応した最大推力回転数のマツプを示す図、1
118図は機運と大気密度に対応した最適燃費用引き数
のマツプを示す図、119図は最適燃費用引き数とスロ
ットル開度に対応した最適燃費回転数のマツプを示す図
である。 符  号  の  説  明 1o・・・可変ピッチ機構、20・・・油圧制御回路、
30・・・電子制御装置、31〜35・・・センサ、3
6・・マイクロコンピュータ、37・・セレクトスイッ
チ、vO・・・対気速度、ρ0・・・大気密度、 θt
ho・・・スロットル開度、NEO・・・エンジン回転
数、  NBEST・・・最大推力回転数。 出願人  トヨタ自動車株式会社 代理人  弁理士 長谷照−(外1名)第6図 P 第7 図 θ乃 第8 図 第9 閃 θ泊

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 エンジンにより回転される可変ピッチプロペラの同ピッ
    チを制御する可変ピッチプロペラのピッチ制御装置にお
    いて、 機体速度を検出する機速検出手段と、 大気密度を検出する大気密度検出手段と、 スロットルの開度を検出するスロットル開度検出手段と
    、 上記検出機体速度と上記検出大気密度と上記検出スロッ
    トル開度とを入力し、上記エンジンの特性と上記可変ピ
    ッチプロペラの特性とに基づいて当該スロットル開度に
    おける最大推力を生じる同エンジンの最大推力回転数を
    導出する第1の導出手段と、 上記検出機体速度と上記検出大気密度と上記検出スロッ
    トル開度とを入力し、上記エンジンの特性と上記可変ピ
    ッチプロペラの特性とに基づいて当該スロットル開度に
    おける最適燃費となる同エンジンの最適燃費回転数を導
    出する第2の導出手段と、 上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、 最大推力制御と最適燃費制御の切換を指示する制御指示
    手段と、 この制御指示手段によつて指示される制御に応じて上記
    検出回転数が上記最大推力回転数か上記最適燃費回転数
    のいずれかとなるように上記可変ピッチプロペラのピッ
    チを制御するピッチ制御手段と を備えたことを特徴とする可変ピッチプロペラのピッチ
    制御装置。
JP11564890A 1990-05-01 1990-05-01 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置 Pending JPH0415196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11564890A JPH0415196A (ja) 1990-05-01 1990-05-01 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11564890A JPH0415196A (ja) 1990-05-01 1990-05-01 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0415196A true JPH0415196A (ja) 1992-01-20

Family

ID=14667842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11564890A Pending JPH0415196A (ja) 1990-05-01 1990-05-01 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0415196A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6224021B1 (en) 1998-03-10 2001-05-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Thrust control apparatus and method for an airplane
US9475572B2 (en) 2011-03-31 2016-10-25 Bae Systems Plc Propeller operation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6224021B1 (en) 1998-03-10 2001-05-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Thrust control apparatus and method for an airplane
US9475572B2 (en) 2011-03-31 2016-10-25 Bae Systems Plc Propeller operation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0436231B1 (en) Pitch control apparatus for variable pitch propeller
EP3055204B1 (en) Method and apparatus for controlling a turboprop engine
US5284418A (en) Electric pitch control apparatus for variable pitch propeller capable of controlling the pitch angle based instantaneous operational conditions of the propeller
US9545987B1 (en) Traction control systems and methods for marine vessels
AU2006271054A1 (en) Ship maneuvering device
JP2002510583A (ja) 有人及び無人航空機用のシングルレバー式動力制御器
EP3437986B1 (en) Method of using a ship handling device
EP1936466B1 (en) Multi-axis trim processing
EP3741666B1 (en) Method of controlling a propeller with two-position solenoid
EP2112063A2 (en) Active pilot inceptor with self warm-up
US10782692B2 (en) Ship handling device
GB2194357A (en) Controlling propulsor driven by gas turbine engine
US10351221B1 (en) Methods for automatically controlling attitude of a marine vessel during launch
JPH0415196A (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
CA3060470A1 (en) Autothrottle control system on turbopropeller-powered aircraft
JP3006026B2 (ja) 可変ピツチプロペラのピツチ制御装置
EP3985239A1 (en) System and method for providing in-flight reverse thrust for an aircraft
JPH0424198A (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
DK2986502T3 (en) OPTIMIZATION OF A DRIVE SYSTEM WITH AN ADJUSTMENT PROPELLER IN A WATER VESSEL UNDER A STOP MANUAL
JPH0424200A (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
DK2990327T3 (en) Marine Vessel Power System and Procedure
JPH0424199A (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
JP2871209B2 (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
JP2805940B2 (ja) 可変ピッチプロペラのピッチ制御装置
JPH0424197A (ja) 可変ピッチプロペラ機の制御装置