JPH0415078Y2 - - Google Patents

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JPH0415078Y2
JPH0415078Y2 JP10881387U JP10881387U JPH0415078Y2 JP H0415078 Y2 JPH0415078 Y2 JP H0415078Y2 JP 10881387 U JP10881387 U JP 10881387U JP 10881387 U JP10881387 U JP 10881387U JP H0415078 Y2 JPH0415078 Y2 JP H0415078Y2
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cam
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plate
rotation
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、着座者の腰椎を支えて疲労を軽減
させるランバーサポート装置に関する。
〔従来技術〕
着座者の腰椎を支えて、疲労を蓄積することな
く、長時間着座させ得るように、ランバーサポー
ト装置が車両用シートに装着されている。公知の
ランバーサポート装置は、操作レバーに連動して
カムが回動し、カムの変位を変えて、カム、ラン
バープレート(腰椎支持板)間の偏倚手段の偏倚
力を調整可能に構成されている。ランバープレー
トは、着座者の腰椎を支える位置で、シートのシ
ートバツク内に設けられ、操作レバーはシートバ
ツクのサイドに配設されている。
公知のランバーサポート装置において、操作レ
バーは、フレームに軸支された駆動シヤフトに取
付けられている。そして、カムは、操作レバーに
連動するラツチプレートの爪の係合、押圧によつ
て回動されるラチエツト(爪車)と一体成形さ
れ、カム、ラチエツトは駆動シヤフトに遊装され
ている。カムは複数の係合溝を周面に有して形成
され、ラチエツトはラツチプレートの爪の係合、
押圧される爪部を有して形成される。また、カム
の係合溝に係合可能に係合突起を持つ押圧プレー
トが、トーシヨンばね、圧縮コイルばね等の偏倚
手段の偏倚力によつて、カムの周面に押圧されて
いる。
このような構成において、操作レバーを回動す
れば、ラツチプレートが操作レバーに連動して回
動し、ラツチプレートの爪が、ラチエツトの爪部
に係合し、押圧して、ラチエツトを回動させる。
ここで、ラチエツトは所定の一方向にのみ回動可
能であることはいうまでもない。ラチエツトが回
動すれば、ラチエツトと一体に成形されたカム
は、押圧プレートの係合突起にカム周面の別の係
合溝が係合されるまで、ラチエツトとともに回動
する。押圧プレートの係合突起に別の係合溝を係
合させてカムのポジシヨン(カムポジシヨン)を
変えれば、当然に、カムの変位が変動し、押圧プ
レートを介して作用する偏倚手段は、カムの変位
に応じて伸縮し、固めまたは柔らかめに設定され
る。そして、着座者がシートバツクにもたれかか
ることによつて、ランバープレートに作用する着
座者の荷重(重力)に抗した反力としての腰椎支
持力が偏倚手段に生じる。たとえば、カム変位の
大きなカムポジシヨンを設定すれば、偏倚手段は
固めに設定され、大きな腰椎支持力がランバープ
レートを介して着座者の腰椎に作用する。
このような構成では、操作レバーを適当に回動
して、カムポジシヨンを変えることによつて、ラ
ンバープレートの腰椎支持力が調整でき、適切な
腰椎支持力が設定できる。
〔従来技術の問題点〕
上記のように、公知の構成では、操作レバーを
回動すると、ラツチプレートの爪に押圧されて、
ラチエツトが回動し、ラチエツトと一体のカムも
同時に回動する。
ところで、着座者がランバープレートを押圧す
ると、ランバーサポートに作用する着座者の荷重
に抗した反力としての腰椎支持力が偏倚手段に生
じる。腰椎支持力に該当する偏倚手段の偏倚力
は、押圧プレートを介して、負荷としてカムに働
き、この負荷は、カムの変位に対応して変動す
る。つまり、カムの変位が小さければ、偏倚手段
の変位は小さく、ランバープレートが後退した位
置に設定され、負荷も小さくなる。また、カムの
変位が大きければ、偏倚手段は大きく変位し、ラ
ンバープレートが前進し、ランバープレートに大
きな荷重が作用して、負荷が大きくなる。
カムポジシヨンを変えるために、操作レバーを
回動すると、押圧プレートを介してカムに伝達さ
れる負荷は、通常、カムの回動を妨げる抵抗力と
して作用する。つまり、操作レバーを回動させ、
操作レバーに連動してラツチプレートが回動する
と、ラツチプレートの爪に爪部が押されてラチエ
ツトが回動し、このラチエツトの回動は、カムを
同時に回動させる。しかし、構造上、カムのよう
な偏心体は、容易に回動でき、ちよつとしたきつ
かけで、自然に回動しはじめる傾向にある。そし
て、カムに作用する負荷は、カムの回動中の位置
によつては、抵抗力でなく、回動を促進する押力
として作用し、カムはラチエツトに先行して勝手
に回動しようとする。このように、ラチエツト
は、一体のカムを伴つてカムと同時に回動しよう
とするにも拘らず、カムはラチエツトに先行して
勝手に回動しようとし、ラチエツト、カムの同期
した回動が得られにくい。そして、カムの先行し
た回動に起因して、各カムポジシヨンに入る毎に
ゴツゴツした異音が生じ、操作時のフイーリング
性が低下する。特に、カム変位の減少する方向へ
のカムの回動においては、構造上、カムは容易に
回動でき、カムの先行した回動が生じやすい。ま
た、着座者の荷重が大きければ、負荷も大きくな
り、カムは勢いよく先行して回動し、大きな異音
が生じる。しかし、カム変位の減少する方向への
カムの回動においては、異音は生じやすいにも拘
らず、カムに作用する負荷が回動を促進するた
め、操作レバーの操作力は小さくて足り、操作レ
バーの回動が軽くなる傾向にある。他方、カム変
位の増加する方向へのカムの回動においては、構
造上、カムの回動は規制され、カムの先行した回
動が生じにくく、異音は発生しにくい。しかし、
この場合、カムに作用する負荷は抵抗力として作
用するため、操作レバーの操作力が大きくなり、
操作レバーの回動が重く、フイーリング性が低下
する。
〔考案の目的〕
この考案は、異音の発生を防止し、ほぼ均一な
操作力の下で操作レバーを操作できるフイーリン
グ性に優れたランバーサポート装置の提供を目的
としている。
〔考案の概略〕
この目的を達成するため、この考案によれば、
トグルばねがカム、フレーム間に配設され、トグ
ルばねは、最大変位、最小変位のカムポジシヨン
を結ぶ直線上にトグル点を持つている。トグル点
では、トグルばねの偏倚力の作用方向が反転す
る。そして、カム変位の減少する方向への回動に
おいては、カムの回動を規制し、カム変位の増加
する方向への回動においては、カムの回動を促進
するように、トグルばねが設けられている。
〔作用〕
このような構成では、トグルばねの偏倚力によ
つてカムの回動が制御できる。つまり、カム変位
の減少する方向への回動では、トグルばねの偏倚
力は抵抗力として、カムの回動を規制するため、
ラチエツトに先行したカムの回動が妨げられる。
また、トグルばねの偏倚力は、カム変位の増加す
る方向への回動では、カムを回動方向に牽引また
は押圧して、カムの回動を促進するため、操作レ
バーの操作力が軽減される。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、この考案に係る
ランバーサポート装置10は、駆動シヤフト12
を備え、操作レバー14がこの駆動シヤフトに取
付けられている。駆動シヤフト12は、フレーム
の一部を構成するブラケツト15およびフレーム
に固着されたブラケツト16に軸支されている。
操作レバー14は、シートのシートバツク18の
サイドに設けられ、スプライン継手19a,19
bを利用して、駆動シヤフト12に取付けられて
いる。駆動シヤフト12の左半部は、小径に形成
され、カム22、ラチエツト24が駆動シヤフト
の小径部に遊装されている。
実施例では、カム22の周面に、6個の係合溝
23が設けられ、係合溝に対応して、6個の爪部
25がラチエツト24の周面に設けられている。
しかし、係合溝23、爪部25の数、配列等はこ
れに限定されない。また、カム22はラチエツト
24と一体成形されているが、別体に成形された
カム、ラチエツトを連結して、一体的に回動可能
としてもよい。
この考案では、カム22の回動を規制するよう
に、トグルばねがカム22、フレーム27間に配
設されている。実施例では、トグルばねとして、
引張コイルばね26が利用され、引張コイルばね
は、カム22の左側面、フレーム27にそれぞれ
設けられた係止ピン28a,28b間に架設され
ている。ブラケツト15の一部をフレーム27と
して利用しているが、ブラケツト15と無関係に
フレームを設けてもよい。そして、第3図aから
わかるように、係止ピン28aは、最大カム変位
を設定するカムの係合溝23aと最小カム変位を
設定する係合溝23bとの連結線29上で係合溝
23bに隣接して設けられている。また、係止ピ
ン28bは連結線29の延長上に位置している。
引張コイルばね26を上記のように配設すれば、
引張ばねのトグル点は連結線29上に位置し、そ
の偏倚力の作用方向は連結線を越える毎に反転す
る。また、引張ばね26の偏倚力は、カム22の
回動に伴つて変動する。そして、第3図aに示す
最大のカム変位のカムポジシヨンから矢視方向に
回動して、カム変位が減少すると、それに応じ
て、引張ばね26は伸び、その偏倚力が次第に増
加する。しかし、容易に理解されるように、引張
ばね26の偏倚力は、カム22の回動を妨げるよ
うに作用する。そして、第3図bに示す最小変位
のカムポジシヨンに至ると、引張ばね26の偏倚
力は最大となる。最小変位のカムポジシヨンで
は、係止ピン28aは連結線29上にあり、カム
22が更に回動して連結線を越えると、引張ばね
26の偏倚力の作用方向は反転し、引張ばねは縮
むが、その偏倚力はカムを回動方向に牽引して、
その回動を促進する。縮むことによつて、引張ば
ね26の偏倚力は次第に減少し、係止ピン28a
が連結線29上に戻つて最大変位のカムポジシヨ
ンに至ると(第3図a参照)、偏倚力は最小とな
る。そして、連結線29を越えると、引張ばね2
6の偏倚力の作用方向が反転し、偏倚力はカム2
2の回動を妨げるように作用する。
第1図からよくわかるように、キー溝状の切り
欠き30が、駆動シヤフト12の大径部の左端に
形成されている。ラチエツトの爪部25に係合し
て押圧する爪32が、ラツチプレート34に取付
けられている。爪32は、スリーブ35を介在し
て、ラツチプレート34に回動可能に取付けら
れ、爪をラチエツトの爪部25方向に偏倚する偏
倚手段、たとえば、トーシヨンばね36が、スリ
ーブに巻装して、爪、ラツチプレート間に架設さ
れている。偏倚手段として、トーシヨンばね36
の代りに、圧縮ばねや引張ばねを利用してもよ
く、この場合には、圧縮ばね等は、フレームと爪
32との間に設けられる。ラツチプレート34
は、駆動シヤフトの切り欠き30に嵌合される長
孔37を有して形成され、長孔を切り欠きに嵌合
させることによつて、ラツチプレートは一体的に
回動可能に駆動シヤフト12に取付けられる。
操作レバー14を初期位置に復帰させるリター
ンばね38が、駆動シヤフト12とブラケツト1
5との間に設けられている。実施例では、リター
ンばね38は、駆動シヤフト12に遊装されたト
ーシヨンばねとして具体化され、リターンばねの
端38a,38bは、ラツチプレート34、ブラ
ケツト15にそれぞれ係止されている。このよう
な構成では、トーシヨンばね36の偏倚力は、ラ
ツチプレート34を介して、駆動シヤフト12に
作用する。そして、カムポジシヨン変更のために
操作レバー14を第1図で矢視方向に回動する
と、ラツチプレート34を介して駆動シヤフトに
作用するリターンばね38の偏倚力に抗して駆動
シヤフト12は回動し、その際、リターンばねに
偏倚力が蓄積される。そして、カムポジシヨンの
変更後、操作レバー14の操作力を除いて、操作
レバー、駆動シヤフト12をフリーにすると、蓄
積されたリターンばね38の偏倚力によつて、操
作レバーは、駆動シヤフト、ラツチプレート34
とともに初期位置に戻される。
なお、カム22に作用する引張ばね26の偏倚
力は、ラチエツトの爪部25、爪32を介して、
ラツチプレート34に伝達されて、ラツチプレー
ト34を逆転させようとする。しかし、第3図a
に示すように、ストツパ33がラツチプレート3
4の背後に配設されているため、ラツチプレート
34は逆転せず、所定方向のラツチプレートの回
動が確保される。
第1図、第2図に示すように、カム周面の係合
溝23に係合可能な係合突起39を持つ押圧プレ
ート40が、支持プレート42に回動可能に取付
けられ、偏倚手段である2個の圧縮コイルばね4
4が、押圧プレート、支持プレート間に配設され
ている。そして、ほぼコの字形の支持アーム46
の各端が、支持プレート42に熔着等によつて固
着され、シートバツク18に内蔵されたランバー
プレート48が、支持アームの中央部に回動自在
に取付けられている。このような構成では、圧縮
ばね44の偏倚力は、押圧プレート40を介して
カム22に、支持アーム46を介してランバープ
レート48にそれぞれ伝達可能となる。そして、
着座者がシートバツク18に寄り掛かり、ランバ
ープレート48を押すと、着座者の荷重W1によ
つて、支持アーム46を介して、支持プレート4
2が、第1図の矢視方向に回動され、圧縮ばね4
4を更に収縮させる。圧縮ばね44の偏倚力は、
押圧プレート40をカム22に押圧し、押圧プレ
ートの係合突起39とカムの係合溝23との間に
負荷W2が生じる。
上記構成のランバーサポート装置10におい
て、第1図に示すように、操作レバー14が矢視
方向に回動されると、ラツチプレートの爪32が
ラチエツトの爪部25に係合、押圧して、ラチエ
ツト24はカム22を伴つて矢視方向に回動す
る。着座者の荷重W1がランバープレート48に
作用することによつて、偏倚手段である圧縮ばね
44の偏倚力が変動し、押圧プレート40を介し
て、負荷W2がカム22に作用する。偏心してい
るため、この負荷W2によつて、カム22は勝手
に回動する傾向にあり、ラチエツト24に先行し
て回動しようとする。
しかし、上記のようにこの考案では、トグルば
ねである引張コイルばね26が、カム22、フレ
ーム27間に配設され、そのトグル点は、第3図
aに示すように、カムの係合溝23a,23bの
連結線29上に位置している。そして、第3図a
に示す最大カムポジシヨンから第3図bに示す最
小カムポジシヨンに至るカム22の回動、つま
り、カム変位の減少するカムの回動においては、
引張ばね26の偏倚力は、カムを反矢視方向に回
動させようとする。つまり、引張ばね26の偏倚
力はカム22の回動を妨げる抵抗力として作用す
る。そのため、負荷W2に起因するカム22の勝
手な回動が防止され、ラチエツト24に先行した
カムの回動が妨げられて、ラチエツト24に同期
したカム22の回動が確保される。このように、
カム22、ラチエツト24の同期した回動が確保
されるため、各カムポジシヨン設定の際にも異音
の発生がなく、フイーリング性の改善された操作
が行なえる。
特に、カム変位が減少するにつれて、カムはラ
チエツト24に先行して一層回動しやすくなり、
異音が生じやすい。しかし、カム変位が減少する
方向への回動においては、トグルばね26の偏倚
力はカム変位の減少に伴なつて増加し、大きな抵
抗力がカムに作用する。そのため、カムの先行し
た回動が確実に妨げられ、異音の発生が十分に防
止される。
なお、第3図aに示す最大カムポジシヨンで
は、ランバープレート48は最も前進した位置に
おかれる。それから、カム22が第3図aで矢視
方向に回動すると、カム変位の減少につれてラン
バープレート48は後退し、カム22が最小カム
ポジシヨンに至ると(第3図b参照)、ランバー
プレート48は最も後退した位置に達する。
容易に理解されるように、ランバープレート4
8の前進は、ランバープレートに作用する着座者
の荷重W1に逆らつてなされる。つまり、第3図
bに示す最小変位のカムポジシヨンから第3図a
に示す最大変位のカムポジシヨンに至るカム22
の回動においては(この回動ではカム変位は増加
する)、カム22に作用する負荷W2はカムの回
動を妨げる抵抗力として作用する。そのため、一
般に、操作レバー14の操作は重くなり、大きな
操作力が必要となる。しかし、この考案では、カ
ム22が第3図bに示す最小変位のカムポジシヨ
ンを越えて回動すると、係止ピン28aが引張ば
ね26のトグル点を越え、引張ばねの偏倚力の作
用方向は反転し、引張ばねはカムを回動方向に牽
引して、回動を促進する。そのため、操作レバー
14の操作力は軽減され、操作レバー14の操作
力の均一化がはかられ、フイーリング性が改善さ
れる。
トグルばねは、実施例では、引張コイルばね2
6として具体化されているが、これに限定されな
い。たとえば、トグルばねとして、圧縮コイルば
ねを利用でき、この圧縮コイルばねは、引張コイ
ルばね26と反対サイドに配設されることは容易
に理解される。つまり、圧縮コイルばねは押圧プ
レート40と同一サイドで、そのトグル点が係合
溝23a,23bの連結線29上に位置するよう
に配設される。また、板ばねをトグルばねとして
利用してもよく、この場合、板ばね(トグルば
ね)126は、たとえば、第4図a,bに示すよ
うに配設される。つまり、板ばね126は、カム
の係合溝23a,23bの連結線29と直交する
ように、カムの右サイドでフレーム127に固定
され、その自由端が係止ピン28aに当接され
る。このような構成においても、板ばね126の
トグル点は連結線29上に位置する。そして、カ
ム変位の減少する方向へのカム22の回動におい
ては、板ばね126の偏倚力に抗して、カムは回
動される。また、カム変位の増加する方向への回
動では、カムは板ばね126によつて回動方向に
押圧されるため、カムの回動が促進される。な
お、板ばね126が係止ピン38aから離脱しな
いように、板ばねの先端126aを折曲させるこ
とが好ましい。
実施例ではトグルばねである引張コイルばね2
6、板ばね126の係止または当接される部材と
して係止ピン28a,28bを利用しているが、
ピンの形状をとる必要はなく、係止孔や係止突起
等の形状をとつてもよい。
また、押圧プレート40、支持プレート42
は、圧縮コイルばね44のような偏倚手段の偏倚
力をカム22、ランバープレート48にそれぞれ
伝達しうる構成であればよく、図示の構成に限定
されない。たとえば、実施例では、押圧プレート
40、支持プレート42は回動可能に構成されて
いるが、相対的にスライド可能な構成としてもよ
い。また、偏倚手段として圧縮コイルばね以外の
ばねを利用してもよく、たとえば、支持アーム4
6の各端にトーシヨンばねを形成し、その偏倚力
を押圧プレート40に直接作用させてもよい。
第2図において、参照符号50はシートバツク
18の表皮、51はシートバツクに内蔵されたク
ツシヨン体、52はランバーサポート装置10の
構成部材をクツシヨン体から隔離する隔離壁をそ
れぞれ示す。
この考案のランバーサポート装置10は車両用
シートだけでなく、長時間着座する各種のシー
ト、たとえば、オフイス用事務シート、映画館等
の観劇用シート、会議室、図書室用シート等にも
装着できる。
上述した実施例は、この考案を説明するための
ものであり、この考案を何等限定するものでな
く、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの考案に包含されることはいう
までもない。
〔考案の効果〕
上記のように、この考案では、トグルばねの偏
倚力によつてカムの回動が制御できる。つまり、
カム変位の減少する方向への回動では、トグルば
ねの偏倚力は抵抗力として、カムの回動を規制す
るため、ラチエツトに先行したカムの回動が妨げ
られ、異音の発生が防止される。
また、トグルばねの偏倚力は、カム変位の増加
する方向の回動では、カムを回動方向に牽引(た
とえば、トグルばねが引張ばねの場合)または押
圧(たとえば、トグルばねが圧縮ばね、板ばねの
場合)して、カムの回動を促進する。そのため、
操作レバーの操作力が軽減され、操作力の均一化
がはかられて、フイーリング性が改善される。
このように、この考案によれば、異音の発生も
なく、操作力の均一化されたフイーリング性のよ
いランバーサポート装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、この考案に係るランバーサ
ポート装置の分解斜視図、正面図、第3図a,b
は、最大変位、最小変位のカムポジシヨンでのラ
ンバーサポート装置の概略左側面図、第4図a,
bは、別実施例における第3図に類似するランバ
ーサポート装置の概略左側面図である。 10……ランバーサポート装置、12……駆動
シヤフト、14……操作レバー、15,16……
ブラケツト、18……シートバツク、22……カ
ム、23,23a,23b……カムの係合溝、2
4……ラチエツト、25……ラチエツトの爪部、
26……引張コイルばね(トグルばね)、27…
…フレーム、28a,28b……係止ピン、30
……駆動シヤフトの切り欠き、32……ラツチプ
レートの爪、34……ラツチプレート、38……
リターンばね、39……押圧プレートの係合突
起、40……押圧プレート、42……支持プレー
ト、44……圧縮コイルばね(偏倚手段)、46
……支持アーム、48……ランバープレート、1
26……板ばね(トグルばね)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 操作レバーに連動するラツチプレートの爪の係
    合、押圧によつてラチエツトがカムを伴つて回動
    し、カムの変位を変えて、ランバープレートに作
    用する偏倚手段の偏倚力を調整するランバーサポ
    ート装置において、 トグルばねがカム、フレーム間に配設され、ト
    グルばねは、最大変位、最小変位のカムポジシヨ
    ンを結ぶ線上にその偏倚力の作用方向の反転する
    トグル点を持ち、カム変位の減少する方向への回
    動においては、カムの回動を規制し、カム変位の
    増加する方向への回動においては、カムの回動を
    促進するように設けられていることを特徴とする
    ランバーサポート装置。
JP10881387U 1987-07-15 1987-07-15 Expired JPH0415078Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10881387U JPH0415078Y2 (ja) 1987-07-15 1987-07-15

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JP10881387U JPH0415078Y2 (ja) 1987-07-15 1987-07-15

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JPS6414055U JPS6414055U (ja) 1989-01-24
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JP10881387U Expired JPH0415078Y2 (ja) 1987-07-15 1987-07-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100444678B1 (ko) * 2002-04-29 2004-08-21 현대자동차주식회사 자동차용 럼버서포트 장치

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JPS6414055U (ja) 1989-01-24

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