JPH041499A - ポンプの吐出流量制御装置 - Google Patents

ポンプの吐出流量制御装置

Info

Publication number
JPH041499A
JPH041499A JP2191283A JP19128390A JPH041499A JP H041499 A JPH041499 A JP H041499A JP 2191283 A JP2191283 A JP 2191283A JP 19128390 A JP19128390 A JP 19128390A JP H041499 A JPH041499 A JP H041499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
flow rate
value
suction head
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2191283A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Watanabe
渡邊 通夫
Takahiko Obayashi
大林 隆彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2191283A priority Critical patent/JPH041499A/ja
Priority to US07/684,171 priority patent/US5213477A/en
Publication of JPH041499A publication Critical patent/JPH041499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/68Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
    • F04D29/688Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for liquid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/06Control using electricity
    • F04B49/065Control using electricity and making use of computers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D15/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or systems
    • F04D15/0066Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or systems by changing the speed, e.g. of the driving engine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D15/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or systems
    • F04D15/0088Testing machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、火力、原子力、その他の発電プラント等のプ
ロセス配管系統内に設置されるポンプの吐出量を制御す
る吐出流量制御装置に関する。
(従来の技術) 一般に、発電プラント(以下、単にプラントと言う)等
のプロセス配管系統内には、そのプロセス液体を圧送す
るための多数のポンプが設置されている。
ところで、これらのポンプは、プラント側が必要とする
プロセス液体の必要量に応じた流量を圧送するよう流量
制御されているのが一般的である。
一方、これらのプラント等で使用されているポンプは、
それぞれ構造、設計、製作条件等が異なっているため、
一般に夫々のポンプ毎に異なった値の運転制約条件をも
っているのが一般的である。
これらの運転制約条件のうちポンプの吐出流量(又は吸
込流量)に関するものを下記に示す。
a) 最大許容流量:該当ポンプにとってこの流量以上
の吐出流量(又は吸込流量)を流すと、ポンプの吸込側
のプロセス液体中に気泡が発生してキャビテーションを
起こし、ポンプが破損したリボンブの吐出揚程(吐出圧
力)が急激に低下する等の不具合を発生する可能性のあ
る流量b) 最小許容流量:該当ポンプにとってこれ以
下の吐出流量で運転すると、ポンプ内のプロセス液体温
度が急上昇してしまい、ポンプに不具合を発生する可能
性のある流量 本発明は上記の内の特にa)に注目し、最大許容流量を
監視しなからポンプの吐出流量を制御するようにしたも
のである。
第36図に従来の一般的なポンプの吐出流量制御装置の
一例を示す。
同図において、1はプロセス液体を一時滞溜させるタン
クで、ここに滞溜したプロセス液体は、並列に配設され
夫々駆動装置3..3−2を備えた2台のポンプ2..
2.により昇圧され、両ポンプ2..2.の合計吐出流
量を制御する流量調節弁4を経てプロセス配管系統へ送
られる。
そして、ポンプの吐出流量制御装置には、ポンプ2−1
’  2−2の合計の吐出流量を検出する流量計5、流
量調節部15e、電/空変換器13、空気信号により駆
動する流量調節弁4が備えられている。ここに、流量調
節部15eは、前記流量計5からの計測値(実流量値)
とプラント等からの要求流量設定値aとの偏差を出力す
る流量偏差演算部7と、この流量偏差演算部7からの出
力値により比例、積分及び微分演算を行うPID演算部
8と、前記ポンプ2−1.2−2の内1台が事故停止し
た時等に流量調節弁4の弁開度を予め定めた固定開度値
に切換える信号切換部12及び調節弁開度設定部11か
ら構成されている。
なお、一般には、 ポンプの吐出流量−ポンプの吸込流量 のため、流量計5は、ポンプ2−1’  2−2の吐出
側又は吸込側のいずれに設置してもよいが、ここではポ
ンプ2..2.の吐出側に設置したものを例示し説明す
る。
次に、上記のように構成したポンプの吐出流量制御装置
の作用について説明する。
流量調節部15eには、プラント等からの要求流量設定
値a及び流量計5で計測されたポンプ2−1’  ”2
で実際に圧送されているプロセス液体のプラント等への
実流量値すが入力される。そして、この流量調節部15
eにおいて、流量偏差演算部7でプラント等への実流量
値すとプラント等からの要求流量設定値aとの偏差が算
出され、更1:l:PID演算部8から、比例、積分及
び微分演算された信号が出力される。
ここに、通常の運転時において、プラント等からの要求
流量設定値3は、両ポンプ2−1.2.の最大許容流量
の合計値より小さくなるように設定されており、このよ
うな場合には、前記PID演算部8からの出力信号は、
信号切換部12を介して流量調節部15eから出力信号
として出力される。この流量調節部15eから出力され
る出力信号、即ちPID演算部8からの出力信号は、電
/空変換器13で空気信号に変換された後、流量調節弁
4に入力される。
このようにして流量調節弁4は、プラント等へのプロセ
ス液体の実流量がプラント等からの要求流量設定値aに
合致するように電/空変換器13からの空気信号により
開閉制御されるようなされている。
ところが、このような通常運転中において、例えば運転
中の2台のポンプ2−1’  2−2の内、いずれか1
台のポンプ(例えばポンプ2−9)が故障等により事故
停止した場合、本来プラント等からの要求流量設定値a
は2台分のままのため、流量調節弁4の開度は元のまま
の開度を維持することになる。このため、事故停止しな
かったポンプ(ポンプ2 )の吐出流量値は急速に増加
してゆき、このポンプ(ポンプ2−1)の最大許容流量
を越えてしまうという不具合が発生してしまう。
また、それてもプラント等への実流量値b1即ちポンプ
(ポンプ2−1)の実際の吐出流量値がプラント等から
の要求流量設定値a以上にならない(a>b)場合は、
流量調節器4の働きにより、流量調節弁4の開度が更に
開き、上記不具合が更に促進されることになってしまう
そこで、プラントによっては、このようにポンプ2台運
転中に1台が事故停止した場合に、信号切換部]2によ
り調節弁開度設定部11から固定値を出力し、プラント
等からの要求流量設定値aを無視して流量調節弁4を予
め定めた固定の規定開度まで絞り込むことにより、ポン
プの吐出流量を最大許容流量内に収め、これにより上記
のような不具合、即ちキャビテーションの発生やこれに
よるポンプの吐出圧力の低下等を防くことが一般に行わ
れている。
なお、前述の従来技術においては、ポンプ2台の運転中
にその内のポンプ1台が事故停止した時に、ポンプ2.
.2.の吐出側に設けた流量調節弁4の開度を予め定め
た規定開度まで絞り込むようにしたものを示しているが
、この他のものとして、運転中の一方のポンプ(例えば
ポンプ2−1)の回転数を制御してポンプの吐出流量を
制御するようにしたものも知られている。この場合には
、必ずしも流jl調節弁4の開度を絞り込むようにする
ことなく、前述の従来技術と同様の流量調節部15eを
用いて、事故停止しなかったポンプ(例えばポンプ2−
1)の回転数を予め定められた規定回転数に変更してこ
れを行うことをできる。
また、前述の従来技術においては、ポンプ1台が事故に
より停止した時の流量調節弁4の絞り込み目標開度又は
ポンプの目標回転数を固定値とし、しかもポンプの事故
停止時に一気にその値に変化させることで説明したが、
場合によっては、これを階段状に徐々に変化させ、最終
的に予め定めた固定の流量調節弁4の絞りこみ目標開度
又はポンプの目標回転数にすることも一般に行われてい
る。
また、前述の従来技術の説明においては、ポンプを2台
並列に配設した場合について一例をとって説明したが、
3台以上、例えばN台並列に配設されている場合も同様
であり、この場合には、運転中のポンプの台数を検出し
、その台数(N−1)台、(N−2)台、・・・・・・
2台、1台に応じて予め定められている固定の流ffi
調節弁の開度目標値又はポンプ回転数の目標値に切り換
えるようなされていた。
ところで、従来の場合には、前述のようなポンプの流量
制御装置を用いても、キャビテーション発生等の不具合
の発生を必ずしも防ぐことができなかった。そこでこの
ような場合には、次のようにしてキャビテーション発生
による不具合を防ぐことが一般に行われいた。
即ち、キャビテーションが発生し始める場合に、運転中
の該当ポンプの吸込圧力及び吐出圧力が通常低下するこ
とに着目し、キャビテーションによる不具合が発生する
可能性がある直前の状態におけるポンプ2..2.の合
計の吸込又は吐出圧力(なお本従来例では吐出圧力を一
例に説明する)を予め計算により求めておき、第36図
に示すように、これを設定値(固定値)としたポンプの
吐出圧力スイッチ9をポンプ2..2.の吐出側に設け
ておく。
そして、万一このポンプ2..2.の合計の吐出圧力が
設定値以下になった場合には、この圧力低下を吐出圧力
スイッチ9により検出して、ポンプ2−1’  2−2
の合計の吐出圧力が設定値以下になったことを示す信号
Sを出力する。そして、この吐出圧力スイッチ9から出
力された信号Sにより、事故により停止しないで継続し
て運転中の一方ボンブ(例えばポンプ2−2)を強制的
に停止させて、継続して運転中のポンプ(ポンプ2−1
)にキャビテーション発生等の不具合が起きるのを防ぐ
ようにしたものであった。
ところで、上記従来技術によるポンプの吐出流量制御装
置の場合、流量調節弁4の開度の制御又はポンプの回転
数の制御を行ういずれのものであっても、ポンプ(例え
ばポンプ2−2)が事故で停止した場合に事故停止しな
かった方のポンプ(ポンプ2−1)に最大許容流量以上
の吐出流量が流れないようにするための流量調節弁4を
絞り込む最終的な目標開度又はポンプの回転数の最終的
な目標値は、予め定めた固定値であった。ここでこの固
定値を予め決定する場合には、事故停止しなかったポン
プ(ポンプ2−1)のあらゆる運転状態においても、こ
の(ポンプ2−1)ポンプにキャビテーションを起こし
てポンプが破損したり、またこのキャビテーションによ
ってポンプ(ポンプ2−1)の吐出揚程(吐出圧力)が
急激に低下する等の不具合が発生することがないように
決定しなければならず、このために開度目標値又は回転
数目標値は、これら種々の条件を考慮して十分な余裕を
もたせて決める必要があった。
ところが一方において、このように余裕を持たせること
は、その分ポンプ(ポンプ2−1)の運用効率が低くな
ってしまうという問題に繋がる。
即ち、第36図に示す2台のポンプ2−1’  ”2の
内、1台のポンプ(例えばポンプ2−2)が事故で停止
した場合における通常の運転状態及び通常のプロセス液
体の状態において、前述の流量調節弁4の開度目標値(
調節弁開度設定部11の固定値)から得られる他のポン
プ(ポンプ2−1)の吐出流量値は、そのポンプ(ポン
プ2−1)の最大許容流量から大きく下まわる値になっ
ており、その両者の差分は有効に利用できないという欠
点があった。
更に、このためにポンプ(ポンプ2.)1台について有
効に利用できる設備容量がその分だけ減少する。このた
め、ポンプ(ポンプ2−2)が事故で停止した場合にお
いて、事故停止せずに運転を続行しているポンプ(ポン
プ2−1)によって送出できる流量が、発電プラント又
は化学工場が必要とするプロセス液体の必要量よりも大
幅に不足してしまうといった不具合にも繋がっていた。
従って、このような不具合に対処するためには、ポンプ
の設備容量を更に大きいものにするか、又はポンプの設
備台数を増加させる必要があるといった欠点もあった。
また、ポンプにキャビテーションが発生する等の不具合
は、前述のように運転中のポンプが事故で停止し、その
結果事故停止せずに運転が続行しているポンプに最大許
容流量以上の吐出流量が流れる場合だけでなく、次のよ
うな場合にも起こり得る。
例えば、 (1)  ポンプの吸込側プロセス配管の途中に弁があ
り、この弁の開度が何らかの原因により規定開度以下に
なってしまい、このためにプロセス配管内をプロセス液
体が流れる際の配管抵抗が大きくなって、ポンプの吸込
圧力が規定値以下に低下した場合。
(2)  ポンプ運転中にポンプの吸込側のプロセス液
体中の温度が規定値以上に上昇した場合。
ところが、この(1)又は(2)のような場合には、前
述の従来例によるポンプ流量制御装置を用いても、ポン
プが事故停止する訳ではないので、適切なポンプの流量
制御が行われず、ポンプにキャビテーションが発生する
等の不具合を防止することはできないのが現状であった
なお、ポンプ2−1. 2−2の吐出側(又は吸込側)
に吐出圧力スイッチ9(又は吸込圧力スイッチ)を設置
した場合において、上記(1)のような場合には、事前
にポンプ2−1”−2の合計の吐出圧力(又は吸込圧力
)が設定値以下になるので、これを検出してポンプにキ
ャビテーション等の不具合が起こる前に、運転中のポン
プを強制的に停止させて保護することができる。しかし
ながら、上記(2)のような場合には、ポンプの吸込側
プロセス液体温度は事前に上昇するが、吸込圧力(又は
吐出圧力)は必ずしも設定値以下には低下しないので、
例えこのようにしても、ポンプをキャビテーションの発
生等の不具合から保護するができなかった。
ところで、ポンプにキャビテーションの発生等の不具合
が起こるかどうかの判定は、ポンプの吸込側のプロセス
液体について、次の0式が成立するかどうかによって行
うことができる。
Ha−hr>O・・・・・・・・・・・・■ここで、H
a:ポンプの有効正味吸込水頭。
hr+ポンプの必要正味吸込水頭。
なお、上記ポンプの有効正味吸込水頭Haは、プロセス
配管系統によって決まる値で、また、ポンプの必要正味
吸込水頭hrは、ポンプの構造設計や運転条件等により
決まる値である。
上記ポンプの有効正味吸込水頭Haは、次式によって求
めることができる。
Ha−D/7+ys−ZS−PV/7 −■ここで、D
 :ポンプの吸込側プロセス液体の液面に加わる絶対圧
力 yS:ポンプの吸込側プロセス液体の 液面からポンプ吸込部までの高さ (ポンプの吸込部が液面より下に ある場合を正とする) ZS;ポンプ吸込配管内損失水頭 Pv:ポンプの吸込部におけるプロセ ス液体の飽和蒸気圧力 γ :ポンプの吸込側液体の比重量 なお、上記ポンプ吸込配管内損失水頭Zsは、配管の内
径、曲り、長さ及び配管内を流れるプロセス液体の流量
により変化する値である。
ところが、このポンプの有効正味吸込水頭Haを実用上
耐え得る程度に正確かつ実時間に、しかも常時計測でき
るようにした装置が無かったため、上記0式を利用した
ポンプの流量制御装置は検討されたことがなく、従って
このような制御装置は存在しなかった。そこで、従来よ
り前述のようなポンプの流量制御装置が用いられていた
のである。
ところで、ポンプの有効正味吸込水頭を計測するには、
■式に示すHaを求めれば良い訳であるが、この■式の
右辺は次のように考えることができる。
Ha−H,−H2 Hl−D/γ+y s−Z s H2−P v /γ ここで、Hl ;ある計測点におけるプロセス液体の圧
力 H2:該当計測点におけるプロセス液 体のその温度に対する飽和蒸気圧力 即ち、プロセス液体について、ある計測点における圧力
とその計測点におけるプロセス液体の温度に対する飽和
蒸気圧力との差圧が計測できればよい訳である。
従来、このような差圧を計測する装置として、第37図
に示すような装置が知られている。
即ち、同図において、符番50は差圧伝送器で、ポンプ
及びプロセス配管49の振動及び伝熱等から保護するた
めに、更に差圧伝送器50の保守点検性を良くするため
等の目的で、プロセス配管49から離れた位置に設置さ
れている。
また、差圧伝送器50の差圧センサ部54は、センサ用
ダイヤフラム55によって高圧側受圧部56と低圧側受
圧部57に分離されている。モしてポンプ吸込側に設置
したプロセス配管49内のプロセス液体αの圧力は、導
圧管51を介して差圧伝送器50の高圧側受圧部56に
導かれる。
方ポンプ吸込側のプロセス液体α中に挿入したバルブ5
2内の圧力は、キャピラリチューブ53を介して差圧伝
送器50の低圧側受圧部57に導かれる。
なお、バルブ52、キャピラリチューブ53及び低圧側
受圧部57内は、真空にした状態に保持され、かつバル
ブ52内の下部にはプロセス液体αが封入されている。
即ち、バルブ52及びキャピラリチューブ53及び低圧
側受圧部57内は、この差圧伝送器50を組み立てる際
に真空ポンプ等により真空にされ、かつバルブ52内の
下部にプロセス液体αを封入したものであって、これに
よって、パルプ52内上部及びキャピラリチューブ53
及び低圧側受圧部57内の気体の圧力は、パルプ52内
下部に封じこめられているプロセス液体αのその温度に
おける飽和蒸気圧力となっている。
また、差圧センサ部54内のセンサ用ダイヤフラム55
は、高圧側受圧部56と低圧側受圧部57とに加わる圧
力差により変位するようなされている。
差圧伝送器50は、このセンサ用ダイヤフラム55の変
位に応じた電気信号に変換して、圧力差を計測するもの
で、以下に、力平衡式差圧伝送器を一例に電気信号への
変換方法を説明する。
即ち、センサ用ダイヤフラム55の変位は、シールダイ
ヤフラム59を支点として、内棒60により低圧側受圧
部57の外部、即ち大気中に伝達される。そしてこの変
位は、差圧伝送器50内のメカニズム61を介してディ
テクタ62に伝達され、ディテクタ62及び増幅器64
により前述の変位、即ち高圧側受圧部56と低圧側受圧
部57の圧力差に比例した電気信号に変換され出力され
るのである。
また、同時にこの電気信号がフォースコイル63にも入
力され、このフォースコイル63により、前述の変位と
同一の大きさでかつ逆向の変位を与えるための力がメカ
ニズム61を介して内棒60及びセンサ用ダイヤフラム
55に加えられ、これによってセンサ用ダイヤフラム5
5及び内棒60等が再び元の位置に戻りバランスするよ
うなされている。
即ち、この一連の動きによって、差圧センサ54の高圧
側受圧部56と低圧側受圧部57とに差圧が加圧される
と、センサ用ダイヤフラム55は変位しないが、この差
圧に比例した電気信号が増幅器64から出力されるよう
なされている。
なお参考までに、プロセス液体が水の場合の各温度に対
する飽和蒸気圧力の変化を第38図に示す。
ここで、バルブ52はポンプ吸込側のプロセス液体α中
に挿入されているので、バルブ52の壁面を介した熱伝
達により、熱平衡状態においてポンプ吸込側のプロセス
液体αの温度とバルブ52内の下方に封じ込めたプロセ
ス液体αの温度は同一になる。そこで、この状態におい
ては、パルプ52内上部、キャピラリチューブ53及び
低圧側受圧部57の圧力は、ポンプ吸込側プロセス液体
のその温度における飽和蒸気圧力を示すことになる。
一方、ポンプ吸込側のプロセス液体αの圧力は、導圧管
51を介して差圧伝送器50の高圧側受圧部56に導か
れており、これら高圧側受圧部56と低圧側受圧部57
の両者の圧力差(差圧)は、即ちポンプの有効正味吸込
水頭Haに相当することになる。
ところが本装置には次の欠点があった。
(1)  パルプ52内下部に封じこめられたプロセス
液体αが、その温度により蒸発して飽和蒸気圧力を低圧
側受圧部57に伝達するのであるが、前述のような理由
により差圧伝送器50は、プロセス配管49から離れた
位置に設置されておりその周囲温度は室温に近い。しか
もバルブ52と低圧側受圧部57との間のキャピラリチ
ューブ53の内径及び外径は、キャピラリチューブ53
設置時の作業性を良くし、かつバルブ52に液体を封入
した形状の温度計測装置における計測精度を高めるため
の一般的常忠に従い、バルブ52の内径に比較して相当
小さく作られているのが普通である。しかも本装置にお
いては、バルブ52内の上部の飽和蒸気圧力を伝達する
媒体は、キャピラリチューブ53及び低圧側受圧部57
内の飽和蒸気である。ところが低圧側受圧部57及びこ
れに近い場所のキャピラリチューブ53の周囲温度は室
温に近いため、当該低圧側受圧部57及びキャピラリチ
ューブ53内の飽和蒸気の温度も室温に近い状態となり
、このためにこの部分の飽和蒸気圧力も、当該プロセス
液体αの室温における飽和蒸気圧力になってしまってい
る。
即ち、パルプ52内上部、キャピラリチューブ53及び
低圧側受圧部57内の圧力媒体である飽和蒸気に圧力差
がでてしまっている訳であり、正確な計測ができない状
態になってしまっているのが現状である。
(2)  また、比較的内容積が小さい部分(パルプ5
2内上部)からキャピラリチューブ53という絞り部を
介して、内容積が大きい部分(低圧側受圧部57)に圧
力変化を伝達しなければならないので、更に計測誤差が
大きくなってしまう。
(3)  前述(1)の通り、パルプ52内下部に封じ
込められたプロセス液体αは、プロセス配管49内のプ
ロセス液体αにより加熱されて、飽和蒸気になり蒸発し
て行くが、低圧側受圧部57部近辺は室温に近いため、
冷却され一部は液化してプロセス液体αになってしまう
。このように、低圧側受圧部57内の圧力は、プロセス
液体αの室温に近い温度おける飽和蒸気圧力であり、パ
ルプ52内上部の圧力より低圧側受圧部57内の圧力は
低いため、バルブ52側から低圧側受圧部57側に常時
プロセス液体の飽和蒸気が供給されては低圧側受圧部5
7内で液化し、プロセス液体αとなりここに溜ってゆく
ことになる。そこで低圧側受圧部57には、プロセス液
体の室温に対する飽和蒸気圧力がかかるだめに正確な測
定が不能となり、かつ最終的にはバルブ52内の下部に
はプロセス液体が無くなって測定不能となってしまうこ
とがある。
(4)  また、本装置を設置する際に、万−不注意等
によってバルブ52の上下を逆さまにしたり又は倒した
りしてしまうと、バルブ52内のプロセス液体がキャピ
ラリチューブ53内に入って詰まってしまったり、更に
は低圧側受圧部57内に流れこんでしまったりして、測
定不能になってしまうこともある。
以上のような欠点のため、ポンプの有効正味吸込水頭を
実用上耐えうる程度に正確かつ実時間に、しかも常時計
測することができないのが現状であった。
ここに、実開平1−127993号として、負荷に対応
する第1給水流量制御信号を受けて該負荷への給水流量
を調節するポンプ設備において、このポンプの入口側に
設けたポンプの吸込流量計と、この吸込流量計の信号を
受けて上記ポンプの必要正味吸込水頭を算出する第1関
数発生器と、上記入口側に設けた給水温度計及び圧力計
と、この給水温度計及び圧力計の信号を受けて上記ポン
プの有効正味吸込水頭を算出する第2関数発生器と、上
記第1関数発生器の信号を減算入力し第2関数発生器の
信号を加算入力して第2給水流量制御信号を出す制御器
と、この制御器の出力及び第1給水量制御信号を受けて
弱い方の信号を上記給水流量を調節する手段に送る低信
号選択器を備え、これにより運転状態が変化してし、負
荷への給水流量が調節されることにより、常にポンプの
有効正味吸込水頭が必要正味吸込水頭以上となるように
維持することによって、ポンプのキャビテーション発生
を防止するようにしたものが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記実開平1−127993号公報に記
載のものは、制御器で a−に1b−に2≧0 ここに、ki 、に2 ;正の定数 a:第1関数発生器の信号 b;第2関数発生器の信号 を満たすように、比例又は比例+積分の演算を行うよう
なされているが、比例のみであると、オフセットが残っ
てしまい、例えば制御器からの信号で給水量を制御しよ
うとすると、現実には必要正味吸込水頭の方が有効正味
吸込水頭以上となってしまうことがあり、これを防止す
るためには、前記定数k 及びに2によるかなり大きな
余裕が必要となってしまう。更に、比例+積分によると
、要求流量値に合致させるための制御信号の方が制御器
からの信号よりも少し大きな値である場合等には、制御
器からの信号は積分により飽和してしまっている。この
状態で必要正味吸込水頭の方が有効正味吸込水頭以上と
なっても、積分による制御器出力分が0になるまでは、
これを修正する信号が出ていないので、この必要正味吸
込水頭の方が有効正味吸込水頭以上の状態が長時間継続
してしまい、この結果、ポンプにキャビテーションが発
生してしまうことがあると考えられる。
本発明は、以上の諸点に鑑みなされたものであって、ポ
ンプ吐出流量制御装置において、プラントからの要求流
量設定値を目標値としてポンプの吐出流量を制御する際
に、可能な限りプラントからの要求流量設定値と同値ま
たはこれに近い値のポンプの吐出流量に制御することが
でき、しかもポンプの有効正味吸込水頭を常時計測して
、この値が常にポンプの必要正味吸込水頭以上の値とな
るようにポンプの吐出流量を最適値に制御することによ
り、プラントの通常運転中は勿論、例え複数台のポンプ
が並列運転中においてその内の任意の複数台が事故停止
してしまったような場合においても、事故停止しないで
運転を続行しているポンプの吸込側プロセス液体の状態
が、 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値に常になるよ
うに制御し、これによって、ポンプのキャビテーション
の発生や、これによりポンプの吐出圧力が低下するとい
うような不具合を防ぐことができるようなポンプの吐出
流量製造装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するだめの手段) 上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1記載の
ポンプの流量制御装置は、ポンプの吸込部におけるプロ
セス液体の圧力及び温度を計測する計測手段と、この計
測手段で計測された温度からプロセス液体の該温度にお
ける飽和蒸気圧力を求め、この飽和蒸気圧力と前記計測
手段で計測された圧力値とを基にしてポンプの有効正味
吸込水頭値を検出する検出手段と、この検出手段により
求められた有効正味吸込水頭値とポンプの必要正味吸込
水頭値とを比較して、常に 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を成立
させつつ許容最大流量値を算出する手段と、この許容最
大流量値と要求流量値とを比較し更に実流量値からポン
プの吐出流量を制御する制御信号を出力する手段とを備
えたものである。
請求項2記載のポンプの流量制御装置は、前記計測手段
及び検出手段と、ポンプの吸込側プロセス液体に温度の
低いプロセス液体を注入する液体注入手段と、前記検出
手段により求められた有効正味吸込水頭値とポンプの必
要正味吸込水頭値とを比較して、常に 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係が成立
するよう前記液体注入手段にこの液体注入量を制御する
制御信号を出力する手段とを備えたものである。
請求項3記載のポンプの流量制御装置は、前記計測手段
及び検出手段と、タンク内に滞溜するポンプの吸込側プ
ロセス液体の液面に高圧のプロセス蒸気の供給する蒸気
供給手段と、前記検出手段により求められた有効正味吸
込水頭値とポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して、
常に有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係が
成立するよう前記蒸気供給手段に二の蒸気供給量を制御
する制御信号を出力する手段とを備えたものである。
請求項4記載のポンプの流量制御装置は、前記計測手段
及び検出手段と、ポンプの吸込側プロセス液体を一時滞
溜させるタンクにプロセス液体を補給する液体補給手段
と、検出手段により求められた有効正味吸込水頭値とポ
ンプの必要正味吸込水頭値とを比較して、常に 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係が成立
するよう前記液体補給手段にこの液体補給量を制御する
制御信号を出力する手段とを備えたものである。
請求項5記載のポンプの流量制御装置は、前記計測手段
及び検出手段とを各ポンプ毎に備え、更にこの検出手段
により求められた各ポンプの有効正味吸込水頭値と各ポ
ンプの必要正味吸込水頭値とを個々に比較して、各ポン
プ毎に常に有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の
関係を成立させつつ許容最大流量値を算出する手段と、
この許容最大流量値と要求流量値とを比較し更に実流量
値から少なくとも1つのポンプの吐出流量を制御する制
御信号を出力する手段とを備えたものである。
請求項6記載のポンプの流量制御装置は、前記計測手段
と、検出手段と、許容最大流量値を算出する手段と、ポ
ンプに近傍に配置した音響検出部によりポンプの異常音
とを検知して流量制限信号を出力する手段と、ポンプの
吐出流量を制御する制御信号を出力する手段とを備えた
ものである請求項7記載のポンプの流量制御装置は、前
記計測手段と、検出手段と、許容最大流量値を算出する
手段と、この許容最大流量値に合わせてポンプの吐出量
を絞込むか否かを判定する流量絞込み可否判定部とを備
えたものである。
(作 用) 上記のように構成した請求項1又は5記載の本発明によ
れば、プラントからの要求流量設定値を目標値として、
可能な限りこの設定値(目標値)と同値又はこれに近い
値のポンプ吐出量に制御し、常に 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を維持
してポンプのキャビテーションの発生やこれにより吐出
圧力が低下してしまうことを防止することができる。し
かも、例え複数台のポンプが並列運転中に、その中の任
意の一台が事故で停止してしまっても、他の運転中のポ
ンプにキャビテーションが発生してしまうことを防止す
ることができる。
請求項2.3又は4記載の本発明によれば、ポンプの吸
込側プロセス液体に温度の低いプロセス液体を注入する
ことにより、タンク内に滞溜するポンプの吸込側プロセ
ス液体の液面に高圧のプロセス蒸気の供給することによ
り、又はポンプの吸込側プロセス液体を一時滞溜させる
タンクにプロセス液体を補給する液体を調節することに
より有効正味吸込水頭値を高め、これによってプラント
からの要求流量設定値を維持しながら 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を維持
してポンプのキャビテーションの発生やこれにより吐出
圧力が低下してしまうことを防止することができる。
請求項6記載の本発明によれば、本来 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値であっても、
両者が近い値の場合にはキャビテーションを発生するこ
とがあり、逆に 有効正味吸込水頭値く必要正味吸込水頭値であっても、
軽微なキャビテーションしか発生せずに無視できること
もある。そして、キャビテーション発生時には、「バリ
バリ」をいうような音が発生するので、これを制御に取
り込むことにより、より確実にキャビテーションの発生
を防止することができる。
請求項7記載の本発明によれば、プラントによでは一時
的にキャビテーションが発生しても、プラント等への実
流量値がプラント等からの要求流量値(目標値)に一致
するように制御しなけらばならないものもあるが、この
ような場合に、可能な限りの多数のポンプに対して 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を成立
させた上で、真に破壊しそうな程のキャビテーションが
発生した場合等に出力される出力絞込み許可信号がない
限り、例え該当ポンプに 有効正味吸込水頭値く必要正味吸込水頭値の関係式が成
立しても、プラント等へのトータルの実流量値がプラン
ト等からの要求流量値(目標値)と等しくなるように制
御することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図において、プロセス流体を一時滞留させるタンク
1に接続させたプロセス配管には、複数台のポンプ2−
1〜2.が並列に配置され、これらのポンプ2−1〜2
.は、夫々のポンプ用の駆動装置3−1〜3.により個
別に駆動されてプラント等へプロセス液体を圧送するよ
う構成されている。
また、ポンプ2−1〜2□の吐出側には、プラント等へ
の該ポンプ2−1〜2.からのプロセス流体の吐出流量
を制御するための流量調節弁4と、プラント等への実流
量を計測するための流量計5が夫々設置されている。
なお、この流量計5は、ポンプ2−1〜2.の吸込側に
設置し7ても良いことは勿論である。
この流量計5の計測結果であるプラント等へのプロセス
液体の実流量値すは、流量調節部15の第1の演算部1
7に入力される。またプラント等からの要求流量設定値
aもこの第1の演算部17に入力される。
一方、各ポンプ2−1〜2□の有効正味吸込水頭は、各
ポンプ2−1〜2.の吸込側におけるプロセス温度から
求められるプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力
と、各ポンプ2−1〜2.の吸込側におけるプロセス液
体の圧力の両者から演算されて計測されるのであるが、
この計測は、ポンプの有効正味吸込水頭計測装置19−
1〜19□によって行われる。そして、各有効正味吸込
水頭計測装置19〜19 からは、各ポンプ2−1〜2
−6−1     −n の有効正味吸込水頭値d1〜dnが低値優先部20に入
力され、各ポンプ2−1〜2−nの有効正味吸込水頭d
1〜doのうちの最小値dと、ポンプの必要正味吸込水
頭入力部16からのポンプ2−1〜2 の必要正味吸込
水頭値eが流量調節部15n の第2の演算部18に入力されるようなされている。
次に、これらの作用を説明する。
タンク1内に一時滞留したプロセス液体は、並列に配設
されたポンプ2−1〜2、により昇圧され、プラント等
へ圧送される。この時、プラント等へ圧送されるポンプ
2−1〜2−nの吐出流量の制御は、流量調節部15か
ら出力される制御信号Cにより流量調節弁4の開度を制
御することにより、またはポンプ駆動装置3−1〜3−
oの回転数を制御して、ポンプ2−1〜2.の回転数を
可変速制御することにより行われる。このようにして、
プロセス液体は流量制御されながらプラント等へ圧送さ
れてゆくのである。
ここで、プロセス液体の実流量は流量計5により計測さ
れる。その計測結果としてプラント等への実流量値すが
流量調節部15の第1の演算部17に入力される。一方
、流量調節部15の第1の演算部17には、プラント等
からの要求流量値aも入力されており、第1の演算部1
7では前述のプラント等への実流量値すをこの要求流量
値aに一致させる目的で、流量調節のための演算が行わ
れ、図示しない制御信号C′を算出している。
ところで、同時に流量調節部15の第2の演算部18に
は、各ポンプ2−1〜2.の吸込側に設置した各ポンプ
の有効正味吸込水頭計測装置19−1〜19 により計
測した各ポンプの有効正味吸込n 水頭値d1〜d、のうち、低値優先部20を介して得た
値、即ち各ポンプ2−1〜2−nの有効正味吸込水頭値
d1〜dnのうちの最小値dが入力される。一方、ポン
プの必要正味吸込水頭入力部16からはポンプの必要正
味吸込水頭値eの情報が予め入力されており、ここで常
に 有効正味吸込水頭値d〉必要正味吸込水頭値eの関係が
成立するような比較演算か行われる。これにより、運転
中のポンプ2.〜2−oにキャビテーションを起こしポ
ンプ2−1〜2.が破損したり、ポンプ2−1〜2.の
吐出揚程(吐出圧力)が急激に低下する等の不具合が発
生しないように前述の制御信号C′に対する修正値g(
図示しない)を演算する。そして前述の制御信号C′に
対してこの修正値gを演算した結果である制御信号Cを
流量調節部15から出力する。
そして、流量調節弁4によりプラント等へのポンプの流
量を制御する場合には、この制御信号Cは流量調節弁4
の開度指令信号として該流量調節弁4に入力されて、流
量調節弁40開度制御がなされ、プラント等へ圧送され
るポンプの吐出流量制御が行われる。また、ポンプ2−
1〜2□を可変速により流量制御を行う場合には、この
制御信号Cは運転中のポンプ用駆動装置3−1〜3.へ
の回転数指令信号として、ポンプ用駆動装置3−1〜3
 に入力されて、運転中のポンプ(ポンプ2−1n 〜2 のうちの運転中のもの)の可変速制御がなされ、
プラントへ圧送されるポンプ2−1〜2.の吐出流量の
制御が行われるのである。
なお、ここで一般に通常の運転状態のような場合には、 プラント等からの要求流量設定値a く運転中ポンプの最大許容流量値の合計値になっており
、かつ十分余裕がある場合においては ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 となっている。従ってこのような場合には、流量調節部
15の第1の演算部17におけるポンプの流量制御のた
めの演算による流jit調節部15からの制御信号Cは
、プラント等へのプロセス液体の実流量値すがプラント
等からの要求流量設定値aに一致するような値になって
いる。
ところが例えば、運転中ポンプが事故停止した場合等の
ように プラント等からの要求流量設定値 〉事故停止しないで運転続行中のポンプの最大許容量の
合計値 になってしまったような場合には、このような状態で運
転すれば 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 く該当ポンプの必要正味吸込水頭値 になろうとする。このような場合には、流量調節部15
の第2の演算部】7における演算により、常に 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 になるような修正値gが演算され、この修正値gを加算
した結果の制御信号Cが流量m節部15から出力される
ことになる。即ち、プラント等へ圧送されるポンプの吐
出流量は、通常においてはプラント等からの要求流量設
定値になるように制御されるが、万一 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 く該当ポンプの必要正味吸込水頭値 になるそうな異常時においては、 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 を満足し、かつプラント等へ圧送されるポンプの吐出流
量は、プラント等からの要求流量設定値に可能な限り近
い値に制御されることになる。
この結果、運転中のポンプにキャビテーションを起こし
てこのポンプが破損したり、ポンプの吐出流量揚程(吐
出圧力)が急激に低下する等の不具合が発生しないよう
に常に制御しながら、かつプラント等へ圧送されるポン
プの吐出流量を可能な限りプラント等からの要求流量値
に近い値に制御することができる。
次に、第1図に示す構成ブロック図の各部の詳細を第2
図〜第5図に示す。なお前記第36図及び第37図の構
成要素と同一部分については、同一符番を付して詳細な
説明を省略する。
第2図は、ポンプの有効正味吸込水頭計測装置19−1
〜19□の詳細図であって、差圧伝送器50の差圧セン
サ部54の低圧側受圧部57内で飽和蒸気が再び液化し
てプロセス液体αが溜まったり、また低圧側キャピラリ
チューブ67内でプロセス液体αが詰まったり、更には
、パルプ52内上部と低圧側受圧部57で圧力差がでて
しまったりして、ポンプの有効正味吸込水頭が計測でき
なかったり、例え計測できたとしても、正確に計測でき
ないというような不具合を無くするために、以下の構成
が備えられている。
即ち、差圧伝送器50の差圧センサ部54の低圧側受圧
部57の一端には、低圧側キャピラリチューブ67が接
続され、この低圧側キャピラリチューブ67の他端には
、バルブ頭部71が接続され、更に低圧側封入用ダイヤ
フラム72を介してバルブ52が取り付けられている。
そして、低圧側受圧部57、低圧側キャピラリチューブ
67及びバルブ頭部71の内部には、封入液体βが充満
されており、低圧側封入用ダイヤフラム72によりバル
ブ52の内部が分離され、かつ封入液体βが封入された
構造となっており、かつバルブ52内の圧力がこの封入
液体β側に伝達されるよう構成されている。
そして、バルブ52の内部には、このポンプの有効正味
吸込水頭計測装置19−1〜19□を組み立てる際に真
空ポンプにより真空引きすることによって、バルブ52
内の下部に位置してプロセス液体αが封入されている。
なお、低圧側受圧部57側に封入液体βを封入したまま
では、この封入液体βによる計測誤差が生じてしまうの
で、これを打ち消すために、差圧センサ部54の高圧側
受圧部56側は以下のように構成されている。
即ち、高圧側受圧部56の一端には、高圧側キャピラリ
チューブ66が接続され、この高圧側キャピラリチュー
ブ66の他端には、圧力検出部68か接続されている。
更に、この圧力検出部68のプロセス圧力を検出する部
分には、高圧側封入用ダイヤフラム70が取付けられて
いる。そして、高圧側受圧部56、高圧側キャピラリチ
ューブ66及び圧力検出部68の内部には、前述の低圧
側受圧部57の側に封入したものと同じ封入液体βが充
満されており、高圧側封入用ダイヤフラム70によりプ
ロセス液体αと封入液体βとを分離して該封入液体βを
封入し、しかもプロセス液体αの圧力を封入液体β側に
伝達するよう構成されている。
なお高圧側キャピラリチューブ66と低圧側キャピラリ
チューブ67とは、その長さ、内径及び外径が同一のも
のを用い、かつ圧力検出部68とバルブ頭部71の部分
の封入液体βの内容積をできるだけ同一の構造にし、か
つ高圧側受圧部56と低圧側受圧部57の部分の封入液
体βの内容積もできるだけ同一になるようになされてい
る。
そして、このような構造のポンプの有効正味吸込水頭計
測装置f19.〜19、の圧力検出部68は、ポンプの
吸込側プロセス配管49内のプロセス液体αの圧力を計
測できるように圧力検出部69に取り付けられる。一方
ポンブの吸込側プロセス配管49内のプロセス液体αと
バルブ52内のプロセス液体αの温度がバルブ52の壁
面を介した熱伝送によって同一になるように、バルブ5
2をポンプの吸込側プロセス配管49に取付け、かつ高
圧側封入用ダイヤフラム700面と低圧側封入用ダイヤ
フラム72の面とは、はぼ同一レベルになるように設置
され、更に高圧側キャピラリチューブ66と低圧側キャ
ピラリチューブ67は両者の設置雰囲気がなるべく近似
した場所に設置されている。
第3図は、ポンプの必要正味吸込水頭入力部16と流量
調節部15の詳細図である。
ポンプの必要正味吸込水頭入力部16には、ポンプの必
要正味吸込水頭値eの情報として、第4図に一例として
示す、ポンプ2−1〜2□の1台分について横軸に「ポ
ンプの吐出流量(または吸込流量)」をまた縦軸に「ポ
ンプの必要正味吸込水頭値」を取った、各「ポンプの吐
出流量−ポンプの必要正味吸込水頭値」カーブh−f 
(k)が入力されている。
ここに、第4図に示すカーブh−f (k)は、該当ポ
ンプのある吐出流量に対してh−f (k)により算出
されるところのポンプの必要正味吸込水頭値よりも該当
ポンプの吸込側における有効正味吸込水頭の方が大きな
値の場合には、該当ポンプにキャビテーション等の不具
合が発生することはないが、万一ポンプの必要正味吸込
水頭値よりも有効正味吸込水頭値の方が小さな値になっ
てしまった場合には、該当ポンプにキャビテーション等
の不具合が発生し得ることを示すカーブである。
第2の演算部18は、許容流量演算部41と乗算部42
から主に構成され、先ず許容流量演算部41には、前述
のカーブh−f (k)の他、ポンプの有効正味吸込水
頭計測装置19−1〜]9−nによる計測結果d1〜d
oを低値優先部20を介して得た値、即ち各ポンプの有
効正味吸込水頭のうちの最小値dが入力される。そして
、許容流量演算部41からは、その演算結果であるとこ
ろのポンプ1台分の許容最大流量値Fが出力される。そ
して乗算部42では、ポンプ1台分の許容最大流量値F
及び現状におけるポンプの運転台数Uが入力され、乗算
結果である運転中ポンプの総許容最大流量値Fmax=
u−Fが出力される。
第1の演算部17は、低値優先部43、流量偏差演算部
7及びPID演算部8から構成され、先ず低値優先部4
3には、前述の運転中ポンプの総許容最大流量値F l
aX及びプラント等からの要求流量設定値aが入力され
、これらの内の低値の方が低優先部出力信号gとして出
力される。流量偏差演算部7には、前述の低優先部出力
信号g及び流量計5による計測結果であるところのプラ
ント等への実流量値すが入力され、ここで両者の差、即
ち偏差が算出され、更にPID演算部8により、PID
演算した結果であるところの制御信号Cが出力される。
そして、電/空変換器13には、この制御信号Cが入力
され、この制御信号Cに比例した圧力の空気信号が流量
調節弁4に出力されるようなされている。
次に、これらの作用を説明する。
各ポンプ2−1〜2.の有効正味吸込水頭値d。
〜d は、ポンプの吸込側プロセス配管49に設−〇 置した第2図の如きポンプの有効正味吸込水頭計測Wi
Z19−.〜19−1により計測されるが、これを第2
図を用いて説明する。
ポンプの吸込側プロセス配管49内のプロセス液体の圧
力は、圧力検出部69に取付けた圧力検出部68の高圧
側封入用ダイヤフラム7oに伝達される。そしてこの圧
力は、圧力検出部68、高圧側キャピラリチューブ66
及び高圧側受圧部56内に封じ込められた封入液体βを
介して、センサ用ダイヤフラム55に伝達される。一方
、ポンプの吸込側プロセス配管49内のプロセス液体α
の温度は、バルブ52の壁部及び底部等を介して、バル
ブ52及び低圧側封入用ダイヤフラム72に封じ込めら
れたプロセス液体αに伝達され、バルブ52内のプロセ
ス液体αとプロセス配管49内のプロセス液体αの温度
は、平衡状態においては同一温度になる。
ところが、バルブ52及び低圧側封入用ダイヤフラム7
2で囲まれた内部は真空ポンプ等により真空にしながら
、かつバルブ52内の下部にプロセス液体αを封入しで
あるので、前述のようにバルブ52内のプロセス液体α
の温度がプロセス配管49内のプロセス液体αの温度と
同一になった状態においては、バルブ52内の上部空間
の圧力は、プロセス液体αのその温度における飽和蒸気
圧力そのものになっている。即ち低圧側封入用ダイヤフ
ラム72には、プロセス配管49内のプロセス液体αの
その温度に対する飽和蒸気圧力が伝達されている。そし
て、この圧力はバルブ頭部71、低圧側キャピラリチュ
ーブ67及び低圧側受圧部57内に封じ込められた封入
液体βを介して、センサ用ダイヤフラム55に伝達され
る。
ところで、高圧側キャピラリチューブ66と低圧倒キャ
ピラリチューブ67は、その長さ、内径及び外径が同一
のものを用い、がっ圧力検出部68とバルブ頭部71の
部分の封入液体βの内容積をできるだけ同一にし、更に
高圧側受圧部56と低圧側受圧部57の部分の封入液体
βの内容積もできるだけ同一となるような構造にされ、
しがち高圧側封入用ダイヤフラム7oの面と低圧側封入
用ダイヤフラム72の面とがほぼ同一のレベルになるよ
うに設置されているいるので、センサ用ダイヤフラム5
5に加圧される高圧側受圧部56の側の封入液体βの密
度等、性状による影響と低圧側受圧部57の側のそれら
による影響とは、互いに差圧として打ち消される。
しかも高圧側キャピラリチューブ66と低圧側キャピラ
リチューブ67は、両者の設置雰囲気がなるべく近似し
た場所に設置され、更に可能な範囲で高圧側キャピラリ
チューブ66と低圧側キャヒラリチューブ67は、同一
場所に設置されているので、高圧側キャピラリチューブ
66と低圧側キャピラリチューブ67の設5FjJA所
の雰囲気温度による両者の内部の封入液体βの熱膨張等
によるセンサ用ダイヤフラム55への影響は、高圧側受
圧部56の側及び低圧側受圧部57の側の両者が同一の
ため、互い差圧として打ち消される。
従って、センサ用ダイヤフラム55には、ポンプの吸込
側プロセス液体αの圧力とポンプ吸込側のプロセス液体
αのその温度における飽和蒸気圧力の差圧、即ちポンプ
の有効正味吸込水頭値に相当する圧力が加圧されること
になる。そして、これ以降の作用は、上記第37図に示
したものと同様にしてポンプの有効正味吸込水頭値Ha
に相当した電気信号がポンプの有効正味吸込水頭計測装
置19から出力される。
なおバルブ52内のプロセス液体αの上部の空間は、バ
ルブ52の壁面及び低圧側封入用ダイヤフラム72に囲
まれた非常に簡単な構造であるので、バルブ52内のプ
ロセス液体αの温度が上昇し、蒸発して飽和蒸気になっ
た場合には、この空間に充満しさえすれば良く、また逆
にプロセス液体αの温度が低下し、一部の飽和蒸気が液
化した場合には、即バルブ52内の下部に溜まることに
なる。
以上のようにして、ポンプの有効正味吸込水頭計測装置
19〜19 により、各ポンプ2−1〜1−n 2 の有効正味吸込水頭d1〜d、が計測される′n のであるが、この各ポンプの有効正味吸込水頭計測装置
19−1〜19−nから出力されたポンプの有効正味吸
込水頭値d1〜dnは低値優先部20に入力され、これ
によって得られた値、即ち各ポンプ2〜2 の有効正味
吸込水頭d1〜dnの内−1−n の最小値dが第3図に示す許容流量演算部41に入力さ
れる。この最小値、dは、各ポンプ2−1〜2 の内、
一番キャビテーション等による不具合″″n が発生しやすい状態にあるポンプの有効正味吸込水頭値
である。一方、ポンプの必要正味吸込水頭入力部16か
らは、第4図に示すような、該当ポンプ1台分に関する
ポンプの「吐出流量(または吸込流量)」と「必要正味
吸込水頭値」との関数カーブh−f(k)が入力されて
おり、この情報がポンプの必要正味吸込水頭値eとして
許容流量演算部41に入力される。
そして 許容流量演算部41は、前述の関数カーブh−
f (k)とポンプの有効正味吸込水頭値から求まる直
線h−d+D (Dは余裕値であり微小な正の数、場合
によってはD−0)との交点、k−Fを求めてこれを出
力する。この交点に−Fは、現状のポンプの有効正味吸
込水頭値(計測値)から算出されたポンプ1台分の許容
最大流量値Fを意味するものである。即ちもしポンプ1
台分の吐出流量がF以上流れる場合には、 ポンプの必要正味吸込水頭 〉ポンプの有効正味吸込水頭 となってしまい、キャビテーション等不具合が発生する
ことになり、このような場合は、速やかにポンプ1台分
の吐出流量をF以下にする必要がある。
乗算部42には、ポンプ1台分の許容最大流量値Fが入
力され、また現状におけるポンプの運転台数Uも入力さ
れ、両者の乗算結果である運転中ポンプの総許容最大流
量値FIIax  (−u−F)が出力される。これは
、現在運転中のポンプによりプラント等へ圧送できる合
計吐出流量値は、該当ポンプの有効正味吸込水頭値から
判断して、最大この許容最大流量値F sax以下でな
らなければならないことを意味している。
低値優先部43には、乗算部42からの出力信号である
運転中ポンプの総許容最大流量値F waxの他、プラ
ント等からの要求流量設定値aが入力され、その演算結
果として、低値優先部出力信号pが出力される。そして
、流量偏差演算部7には、この低値優先部出力信号g及
びプラント等への実流量値(計測値)bが入力され、こ
こで偏差が計算された後、PID演算部8で低値優先部
出力信号gを目標値として、プラント等への実流量値す
がこれに一致するように流量調節のための制御演算を行
い、その結果として制御信号Cを出力する。
そしてこの制御信号Cは、電/空変換器13に入力され
、ここで入力信号(電気信号)に比例した空気信号に変
換され、流量調節弁4に対する開度指令信号として出力
される。以上の処理フローを第5図に示す。
従って、本実施例を用いれば通常運転状態(規定台数の
ポンプが正常に運転されている状態)においては、 運転中ポンプの最大許容流量値の合計値〉プラント等か
らの要求流量設定値 であり、また 該当ポンプの有効正味吸込水頭 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 になっているため、この場合には低値優先部出力信号g
はプラント等からの要求流量設定値aとなっている。従
って、PID演算部8からの制御信号Cは、プラント等
からの要求流量設定値(目標値)になるように制御する
信号になっている。
一方、万一運転中ポンプが事故停止した場合のように プラント等からの要求流量設定値 〉事故停止しないで運転続行中のポンプの最大許容流量
値の合計値 になってしまった場合には、このような状態で運転すれ
ば急速に 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 く該当ポンプの必要正味吸込水頭値 になり始めようとする。そうすると、低値優先部出力信
号gは、運転中ポンプの総許容最大流量値F saxに
変わり、その結果、PID演算部8からの制御信号Cは 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 を満足するように、即ち運転中ポンプの総許容最大流量
値F wax (−u −F)になるように制御する信
号に変わる。
従って、本実施例を用いれば、運転中ポンプが事故停止
した場合のように プラント等からの要求流量設定値 〉事故停止しないで運転続行中のポンプの最大許容流量
値の合計値 になってしまった場合には 該当ポンプの有効正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 を満足させながら、かつプラント等へ圧送されるポンプ
の吐出流量を可能な限りプラント等からの要求流量値に
近い値で制御することができることになる。
また例え運転中ポンプが事故停止しない場合、即ち プラント等からの要求流量設定値 く運転中のポンプの最大許容流Jimの合計値 のような状態の場合、更には前述したキャビチーシラン
発生の原因となり得るような、例えばポンプの吸込側プ
ロセス配管の途中に弁があり、この弁の開度が何らかの
原因により規定開度以下になってしまった場合、または
ポンプの運転中にポンプの吸込側プロセス液体の温度が
異常に上昇した場合等には、該当ポンプの有効正味吸込
水頭が小さくなるで、この値が該当ポンプの必要正味吸
込水頭値以下になろうとした場合にも、低値優先部出力
信号pは、運転中ポンプの総許容最大流量値F wax
 (−u−F) ニ変わり、ソノ結果該当ポンプの有効
正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 を満足し、かつポンプの吐出流量を可能な限りプラント
等からの要求流量値に近い値に制御することができるこ
とになる。
即ち本実施例によれば、何らかの理由により該当ポンプ
の有効正味吸込水頭値 く該当ポンプの必要正味吸込水頭 になりそうな場合には、このような状態になるのを防ぎ
、常に ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立し、しかもポンプの吐出流量を可能な限りプラン
ト等からの要求流量設定値に近い値に制御するような制
御信号Cが出力されるので、ポンプにキャビテーション
等の不具合が発生するのを防止することができる。
従って、従来、一般に該当ポンプにキャビテーションの
発生等の不具合が起きるのを防止するために積極的に制
御するようにしたものがなかった、ポンプの吸込側プロ
セス配管の弁の開度が規定値以下になってしまった場合
、または吸込側プロセス液体の温度が規定値以上に上昇
した場合等においても、本実施例を用いれば、キャビテ
ーションの発生等の不具合が起きるのを防止するための
積極的な制御を行うことができる。これにより、更にキ
ャビテーションの発生等の不具合を防止するためのポン
プの吐出圧力スイッチまたは吸込圧力スイッチ等も不要
となる。
また、本実施例によれば、該当ポンプの有効正味吸込水
頭値と必要正味吸込水頭値とを比較しながら流量制御し
ているので、従来技術によるポンプ事故停止時の開度目
標値または回転数目標値等の固定値を決定する際の余裕
値はいっさい不要となるため、ポンプの設備容量を最大
限に有効利用できる。
しかも、従来技術によれば、通常運転中はプラント等か
らの要求流量設定値に制御されていたにもかかわらず、
ポンプ事故停止と同時に一気に流量調節弁の開度を開度
目標値(固定値)まで絞り込むか、またはポンプの回転
数を目標値(固定値)まで変化させるでいたため、これ
が外乱となりポンプの吐出流量制御が一時乱れ易かった
。またこの乱れを防止する目的で階段状に徐々に変化さ
せ最終的に開度目標値または回転数目標値に変更するこ
とも一般に行われていたが、このように階段状に徐々に
変化させるためには流量調節計か複雑になってしまう。
しかしながら、本実施例によれば、ポンプが事故停止し
た場合であっても ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 になりそうになると、比較的簡単で単純な構成のPID
演算部8の目標値が、プラント等からの要求流量設定値
aから徐々に減少してゆき、最終的に運転中のポンプの
総許容最大流量値Fmax  (−ueF)にスムーズ
に移行してゆくため、制御が乱れることがない。従って
流量調節部15の構成は、比較的簡単であるにもかかわ
らず、ポンプの吐出流量制御を滑らかに行うことができ
る。
また、本実施例に使用されている第2図に示すポンプの
有効正味吸込水頭計測装置19−1〜1つ を用いれば
、差圧伝送器50の低圧側受圧n 部57の側において、バルブ52の内部に封入されたプ
ロセス液体αの飽和蒸気が充満する部分は、バルブ52
の壁面とバルブ52の下部に封入されたプロセス液体α
の液面と、低圧側封入用ダイヤフラム72により囲まれ
た範囲内に限られているため、差圧伝送器50または低
圧側キャピラリチューブ76が設置されている場所の雰
囲気温度等によりプロセス液体の飽和蒸気圧力が影響さ
れるようなことはなく、飽和蒸気圧力を正確に低圧側受
圧部57に伝達することができる。
また、飽和蒸気を充満しなければならない部分の途中に
キャピラリチューブのような絞り部も存在しないため、
これによる計#j誤差もない。更に、飽和蒸気が冷却さ
れて一部が液化すると即バルブ52の下部にプロセス液
体αと一体になるため、バルブ52内の飽和蒸気圧力は
常に均一な圧力になっており正確な計測ができる。
しかも、長く使用している間にバルブ52内の下部のプ
ロセス液体αがバルブ52の内部以外の所に移動してい
ってしまうと言うような不具合も発生しないばかりでな
く、有効正味吸込水頭計測装置19−1〜19−oを設
置する際に、万一不注意にバルブ52の上下を逆さまに
したり倒したりしたとしても、バルブ52内のプロセス
液体が低圧側キャピラリチューブ67の方に移動するよ
うなこともないので、測定不能になってしまうような不
具合も発生しない。
従ってこの有効正味吸込水頭計測装置19−1〜19 
を用いれば、ポンプの有効正味吸込水頭n d  −d  を実用上耐え得る程度に正確かつ実時n 間に、しかも常時計測できる。
また、この有効正味吸込水頭計測装置19−1〜19 
の場合、低圧側受圧部57の側のプロセスn 液体αのその温度における飽和蒸気圧力を伝達するのに
封入液体βを用いたのみならず、高圧側受圧部56の側
の圧力伝達にも封入液体βを用い、しかも、両キャピラ
リチューブ66.67等の椹造をなるべく同一に、更に
両キャピラリチューブ66.67をなるべく同一雰囲気
の場所に設置し、かつ高圧側封入用ダイヤプラム70の
面と低圧側封入用ダイヤプラム72面とをほぼ同一面に
設置することにより、封入液体βの影響を高圧側受圧部
56側と低圧側受圧部57側とで互いに打ち消し合わう
ようになし、これによって封入液体βを用いたことを一
切考慮せずにポンプの有効正味吸込水頭を計測できでる
ので更に効果的となる。
なお、第2図は、差圧伝送器50として、電気式のもの
を使用した例を示しているが、空気式のものであっても
良い。また差圧伝送器50は、計測すべき差圧に比例し
た電気信号に変換するための一方法として、力平衡式差
圧伝送器を用いたものとして説明したが、必ずしもこの
方式にはこだわることなく、差圧の大きさを電気信号ま
たは空気信号等に変換するものであれば良い。更に、差
圧センサ部54は、ダイヤフラム式のものに限ることな
く、差圧が計測できるセンサであれば、ベローズ式、ピ
ストン式またはブルドン管式であっても良いことは勿論
である。
第6図は、ポンプの有効正味吸込水頭計測装置19−1
〜19−nの他の例を示すものである。
即ち、プロセス液体の温度検出部75によりプロセス液
体の温度を検出し、この結果をプロセス液体の温度/飽
和圧力変換部76により、例えば第38図に示す図に従
った温水の温度−飽和蒸気圧力演算を行い、プロセス液
体の飽和蒸気圧力値を得る。一方、プロセス液体の圧力
検出部77によりプロセス液体の圧力値を計測し、減算
部78により両者の圧力値の差圧を演算し、これによっ
て各ポンプ2−1〜2.の有効正味吸込水頭値d1〜d
 を得るようにしたものである。
なお、プロセス液体の温度検出部75と、プロセス液体
の温度/飽和圧力変換部76は夫々個別の演算機能とし
て独立させても良いが、両機能を一体化させて、プロセ
ス液体の温度を計測した結果から直接プロセス液体の飽
和蒸気圧力値を出力するようにしていも良い。
第7図は、ポンプの有効正味吸込水頭計測装置19−1
〜19−oの検出部を、プロセス液体の温度検出部75
とプロセス液体の温度/飽和圧力変換部76の両機能を
一体化させて構成した例を示すものであって、プロセス
液体の温度/飽和圧力変換のためにカムを用いることに
より、プロセス液体の飽和蒸気圧力値に相当した出力信
号を空気信号で出力するようにした、いわゆる空気式の
計測装置の例である。
同図において、バルブ52、キャピラリチューブ53及
び感圧ブルドン管79には、感温部封入液体β′が封入
されている。そこで、プロセス液体αの温度に応じて、
感温部封入液体β′は膨脹し、この膨脹に応じて感圧ブ
ルドン管79が変形する。この変形量を、第1変位伝達
機構80によりカム81に伝達する。カム81はカム支
点82を中心にして回転するものであって、このカム8
1の形状を、第38図に示す関数、即ち入力がプロセス
液体の温度に対して出力信号がプロセス液体のその温度
に対する飽和蒸気圧力になるようにしておく。このカム
81の動きは、第2変位伝達機構83によりフラッパ8
4に伝達される。そして、ノズル89、板バネ85、フ
ィードバックベローズ86、絞り機構87及びコントロ
ールリレー88等から構成される、いわゆる一般に知ら
れている変位平衡式の発信機構を用いることにより、こ
のフラッパ84の変位量に応じた出力信号を得るように
したものである。
このようにして、プロセス液体の飽和蒸気圧力値に相当
した出力信号を空気信号で得ることができる。
このようなポンプの有効正味吸込水頭計測装置を用いる
ことにより、プロセス液体の圧力値を計測する装置とは
、別の装置を用いてプロセス液体の温度値またはプロセ
ス液体の飽和蒸気圧力値を計測することができるため、
バルブ52内にプロセス液体αを封入する必要はない。
従って、感温部封入液体β′には、温度計用として一般
に用いられている液体膨脹式用の、例えば、水銀、ケロ
シンオイル等の封入液の他、蒸気圧式または気体圧力式
の封入物質を用いることができる。
ユニに、液体片肌式用の封入液を用いたものの場合、バ
ルブ52、キャピラリチューブ53及び感圧ブルドン管
79の内部を全て同一の封入液で充満させることができ
、第2図で示したようなバルブ52内とキャピラリチュ
ーブ67内で低圧側封入用ダイヤフラム72により封入
液体を分離する必要もなく、構造もより簡単になり更に
効果的となる。
この第7図に示すポンプの有効正味吸込水頭計測装置で
は、空気信号を出力するいわゆる空気式の計測装置を一
例に示したが、同図に示す各機能をいわゆる電気式の計
測装置で実現するようにしても良い。また、このように
電気式で実現する場合には、プロセス液体の温度計測に
熱電対、測温抵抗体等を用いるようにすることもできる
第8図及び第9図は、第2図に示すポンプの6効正味吸
込水頭計測装置で使用されているバルブ52の変形例を
示すもので、プロセス配管49内のプロセス液体αの温
度が、できるだけ短時間で、かつ正確にバルブ52内の
プロセス液体αに伝達されるようにしたものである。
即ち、第8図は、バルブ52の底面に熱交換用細管90
を取付けたものである。なお、バルブ52の側面にこの
ような熱交換用細管90を取付けるようにしても良い。
また第9図は、バルブ52の内部を貫通させてこの1側
面から他の側面に貫通する熱交換用貫通細管91を取付
けたもので、プロセス配管49内を流れるプロセス液体
αは、熱交換用貫通細管91内を流れながら同細管91
の壁面を介してバルブ52内のプロセス液体αに熱を伝
達するようにしたものである。
なお、上記熱交換用細管90または熱交換用貫通細管9
1は、バルブ52に比較して十分外径が小さい細管とし
て、かつ肉厚も小さくできるので、熱伝達効率は、バル
ブ壁面に比較して非常に良いので、第2図に示すバルブ
に比較して、より短時間に、かつより正確にプロセス配
管49内のプロセス液体αの温度がバルブ52内のプロ
セス液体αに伝達される。従ってプロセス液体の飽和蒸
気圧力を正確に検出できるのでより効果的となる。
上記実施例では、複数台のポンプ2−1〜2−oの吐出
側の合流後に、1台の流量計5と流量調節部15および
流jl、111節弁4が設置されている場合を一例に示
したが、各ポンプ2−1〜2□毎に流量計、流量調節部
を設け、これにより各ポンプ2−1〜2 の吐出ライン
毎に設けた流量調節弁の開度制n 御を行か、または、これにより各ポンプ駆動装置を可変
速制御して、各ポンプ2−1〜2.の回転数制御を行う
ようにすることができる。この場合、各ポンプ2−1〜
2−o毎に、常に ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立するように制御することにより、キャビテーショ
ンの発生等不具合を防止しながら、かつポンプからの総
吐出流量をプラント等からの要求流量値にするように各
ポンプ2−1〜2、毎にきめ細かい制御ができる。
第10図に、これの−例として、ポンプの回転数制御を
行うものを示す。
各ポンプ2〜2 毎に流量調節部15−1〜1−n 15 が設けられており、各流量調節部15−1〜n 15 は、第1の演算部17−1〜〕7−n及び第2−
〇 の演算部18−1〜〕8.−nから夫々構成されている
そして第2の演算部18−1〜18□には、各ポンプ2
−1〜2−nの有効正味吸込水頭計測装置19−1〜1
9 からの計#J結果d1〜d、が入力される。
−〇 また、各ポンプ2−1〜2−n毎の構造設計、運転条件
等を元に事前に検討し算出された必要正味吸込水頭値に
関する関数カーブh−f (k)(第3図参照)が、各
ポンプ2−1〜2□の必要正味吸込水頭入力部16−1
〜16−1から入力される。一方、第〕の演算部17−
1〜17−oには、各ポンプ2−1〜2 毎に設けた流
量計5−4〜5、からの討測結−〇 果b1〜bn、及び各流量調節部15−1〜15−1へ
の要求流量設定値a1〜anが入力される。
そして、各流量調節部15−1〜15−oからは、流量
制御演算結果として、各ポンプ2−1〜2.への回転数
制御信号c1〜c、が、各ポンプ駆動装置3−1〜3□
へ出力されている。また、前述の流置針5〜5 による
計測結果b1〜bnは、加−1−n 算器93にも入力され、その加算結果が、各ポンプ2−
1〜2−nから吐出される実流量のトータル実流量値b
Tとして、トータル流tL調節部92に入力される。一
方プラント等からの要求流量設定値aも、トータル流f
fi調節部92に入力され、ここで流量制御のための演
算を行い、さらに各ポンプ2−1〜2−o毎の最大許容
量流量比を考慮して、各ポンプ2−1〜2□毎に対する
要求流量設定値の演算を行った結果として、各流量調節
部への要求流量設定値a  −a  を、第1の演算部
17−1〜17 に出力するようなされている。
″n 次に、これらの作用を説明する。
各ポンプ2−1〜2.毎に設けた流量調節部15−1〜
15−oの作用の詳細は、上記第1図及び第3図に示す
ものとほぼ同様である。ただしこの場合は、第3図中の
現状におけるポンプの運転台数Uは、1台として演算す
る。このような作用により、夫々のポンプ2−1〜2.
は、通常、各流量調節部への要求流量設定値a1〜a、
に等しい値に流量制御されることになる。
ところが、いずれかのポンプ2.〜2−oにキャビテー
ションの発生等の不具合が起こりそうな場合等には、こ
れが発生しないような範囲で、即ち常に 各ポンプの有効正味吸込水頭値 〉各ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立し、かつ可能な限り該当流量調節部15−1〜1
5 への要求流量設定値に近い値に流量が制n 御される。このような状態において各流M計5−1〜5
□からの計測結果b1〜bnが、加算器93に入力され
、そのトータル洸量値bTか計算され、トータル流量調
節部92に入力される。そして、万一このトータル流量
値brが、プラント等からの要求流量設定値aよりも少
ない場合には、トータル流ffl調節部92においては
、設定値aより実流m値すの方が小さいため、流量制御
演算の結果、実流量値すを設定値aまで増加させようと
する流量制御信号が演算される。
ところで、各ポンプ2−1〜2.毎に最大許容流量等性
能が異なる場合、例えば下表のような性能比であって、
しかもポンプ2−2がすでにポンプの有効正味吸込水頭
値 さポンプの必要正味吸込水頭値 となり、流量制限がかかってしまい、その結果、トータ
ル流量bTが、プラント等からの要求流量設定値a=2
800T/Hに対して200T/H不足し、しかもポン
プはn台の内の2−1〜2−xまでのX台が運転中であ
る場合を一例にして、トータル流量調節部92から、各
流量調節部への要求流量設定値81〜a Xに対する増
加分の演算結果をF表に示す。
このようにして、トータル流量調節部92において流量
制御演算された結果が、各流量28部15〜15 への
要求流量設定値a1〜aoと−1−n して出力される。そして各流量調節部15−1〜15 
では前述と同様の作用により、さらに各ボ″″n ンブ2−1〜2.の回転数制御を行い、その結果トータ
ル流量bTは、プラント等からの要求流量値aに一致す
るようにきめ細かく流量制御されることになる。
この実施例によると、各流量調節部15−1〜15 へ
の要求流量設定値a1〜an、即ち各ポー〇 ンブ2−1〜2.に対する回転数制御は、各ポンプ2−
1〜2−n毎の最大許容流量等性能比に見合ったAff
i制御を行うことができ、かつ万一いずれかのポンプに ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立し、キャビテーションの発生等不具合が起こりそ
うな場合には、該当ポンプの流量値をその不具合が起こ
らない流量に制限をし、かつトークル流量は、プラント
等からの要求流量値に一致させることができるので非常
に効果的である。
なお、上述の実施例においては、各流量調節部15−1
〜15−nへの要求流量設定値a1〜anは、各ポンプ
2−1〜2−o毎の最大許容流量等性能比に見合ったも
のを出力することで説明したが、必ずしも、このように
する必要はなく、例えば、各ポンプ2−1〜2−n毎の
最大許容流量等性能比には無関係に、a、−a2−a3
1− ・−an−ao−k(一定値)、即ち各流量調節
部15.〜15゜への要求流量設定値を、同一値aOと
しても良い。
この場合は、例えば、トータル流l1kbTがプラント
等からの要求流量値aより少ない場合には、トータル流
量調節部92から、各流量調節部15−1〜15 へ流
量を増加させるための要求流量設定−〇 値aoが出力されることになる。そこで各流ji調節部
15−1〜15□の流量制御演算により各ポンプ2−1
〜2、の流量を増加させるような、ポンプの回転数制御
が行われる。ここで、いずれかのポンプにおいて ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しそうになった場合には、前述と同様の作用によ
りこのような不具合が起こることがない最大流量になる
ように該当ポンプの吐出流量、即ち回転数が制限される
。また、ポンプの最大許容流量は元来該当ポンプが ポンプの有効正味吸込水頭値 ≦ポンプの必要正味吸込水頭値 となり、キャビテーションの発生等不具合が起こり得る
吐出流量から算出された値であるため、該当ポンプの最
大許容流量量に到達すれば、例えこの値以上のa。が入
力されても、該当ポンプの吐出流量即ち回転数は、ここ
で制限される二とになる。
そして、このような状態における各ポンプ2−1〜2 
の吐出実流量は、流量計5−1〜5.によりn 計測され、計測結果b1〜boから、前述と同様にして
トータル流量bTが算出され、これがプラント等からの
要求流量値aより少ない場合には、流量をさらに増加さ
せるために、各流量調節部15〜15 への要求流量設
定値a。を出力し、−1−〇 未だ、吐出流量を増加し得る余裕のあるポンプの吐出流
量即ち回転数を増加させてゆく。そしてトータル流量b
T −プラント等からの要求流量値a になるまで、これを続けることにより、流量制御を行う
のである。
また、第10図の実施例では、各ポンプ2−1〜2 の
回転数を制御することにより流量制御を行−〇 っているが、これの代りに第10図において、各流量計
5−1〜5□の上流または下流側にそれぞれ流量調節弁
を設け、これの開度をC1〜coにより制御しても同様
の効果か得られる。
上記各実施例では、プロセス液体を圧送するポンプ2−
1〜2−oが並列に複数台配設されている場合を説明し
たが、プロセス配管系統によっては、プラント等へ圧送
するプロセス液体を高圧にするために、複数台のポンプ
を直列に配設する場合もある。
このような場合のポンプの吐出流量制御装置の一例を第
11図により説明する。
本実施例においては、タンク1内に一時滞留するのプロ
セス液体を、直列に配設したポンプ2−1゜2、.2.
を通過させることにより順次吐出圧力を高圧にしながら
圧送し、流量計5および流ffi調節弁4を介してプラ
ント等へ送出するプロセス配管系統において、各ポンプ
2.,2−2.2.の吸込側に設置したポンプの有効正
味吸込水頭計測装置&19  19  19  による
計#]結果d1゜−1’     −2’     −
3dd  は、第2の演算部1.8.、 1 g−2゜
2゛3 18−3に人力される。一方、第3図に示すポンプの必
要正味吸込水頭入力部16と全く同一の必要正味吸込水
頭人力部1 各ポンプ2 □、2.。
に関する関数カーブh ている。
6、.16−2.16.には、 2−3の必要正味吸込水頭値 −f(k)が予め入力され そして、上記容箱2の演算部18..18.。
18−3において、第3図に示す許容流量演算部41と
全く同一の許容流量演算部41.、41.。
41−3、及び同じく乗算部42と全く同一の乗算部4
2.、4.2−2.42. (ただし、各ポンプ2−1
”−2”−3は直列に1台ずつ配設されているため、u
−1)の各作用により各ポンプの許容最大流量値(この
場合は、F、 −F wax、である)が演算される。
そしてその演算結果F ll1aX+ 、F腸axFI
Iax3、及びプラント等からの要求流2 ′ 置設定値aは、第3図に示す低値優先部43と全く同一
の43  43..43.の夫々に入力さ一1′ れ、各低値優先部43  43  43.からの−1’
     −2’ 出力信号1)1.N2. g3が得られて、これらの出
力信号f!1.f2.N3は、第3図に示す流量偏差演
算部7と全く同一の流量偏差演算部7−1゜7、.7.
に入力される。
一方、流量計5の計測結果であるプラント等への実流量
値すも、各流量偏差演算部7−1.7.。
7−3に入力され、その結果は、第3図に示すPID演
算部8と全く同一のPID演算部8−1゜8、.8.に
入力され、ここでPID演算された結果、各制御信号C
I、C2、Caが出力される。
そしてこの各制御信号CI 、  C21C3により、
各ポンプ駆動装置3−1.3−2.3−3の回転数が制
御されて、各ポンプ”−1”−2’  ”3の吐出流量
が制御されるようなされている。
このようにすれば、各ポンプ2−1’  2−2’  
”3における ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係が成立している限りは、ポンプ2..2.。
2−3の吐出流量がプラント等からの要求流量値aに一
致するように各ポンプ2−1.2−2.2−3の回転数
が制御されているが、万一いずれかのポンプにおいて、 該当ポンプの6効正味吸込水頭値 〉該当ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係が成立しなくなりそうな場合には、ポンプの吐出
流量を絞り込むが、その値はこの関係が成立しうる値で
、かつプラント等からの要求流量設定値aに可能な限り
近い値にポンプ2−1”−2’2−3の吐出流量が制御
されることになる。従って、ポンプ2−1’  2−2
’  2−3か直列に複数台配設されたプロセス配管系
統においても、 各ポンプの有効正味吸込水頭値 〉各ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係を常に満足させながら、ポンプ2−1. 2 、
2−3の吐出流量をプラント等からの要求流量設定値に
一致、またはこれが不可の場合には、可能な限り近い値
に制御しつつ、キャビテーション発生による不具合等も
防ぐことかできる。
なお、本実施例では、ポンプの吐出流量制御を行うのに
ポンプの回転数を制御する方式で説明したが、各ポンプ
の吐出側に流量調節弁を設けてこれの開度制御を行う方
式でも同様の効果が得られる。
この実施例では、ポンプの流量制御を一例に説明したが
、タンクの液位を制御する場合にも応用できる。
第12図はその一例であって、プロセス液体を一時滞留
させるタンク1aへは、ポンプ2−1により流入流量計
5aおよび流量調節弁4を通過してプロセス液体が供給
されている。一方、タンク1a内に滞留させられたプロ
セス液体は、タンク1aから流出流量計102を通り流
出してゆく。
なお、プロセス液体はタンク1a内で加熱され、蒸気と
して流出する場合もあるが、本実施例では、プロセス液
体として流出してゆくものとする。
そして、二のようなプロセスにおいて、流量調節弁4の
開度を制御しながら、タンク1aの液位を制御する場合
、一般には、タンク1aの液位:1101からの液位信
号のみてなく、タンク1aからの流出流量計102およ
びタンク1aへの流入流量計58からの流量信号をも制
御パラメータとして用いる、いわゆる3要素制御が用い
られるのであるが、このタンク1aの液位を制御する際
において、万一ポンプに ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しそうになった場合にこれが発生しないようにす
ることができる。
以下に同図を用いてこれを説明する。
プロセス液体が一時滞留するタンク1aへは、ポンプ2
−1によりプロセス液体が送出されている。
そして、プロセス液体は、タンク1aへの流入流量計5
aおよび流量調節弁4を通過してタンク1a内へ流入す
る。一方、タンク1a内に一時滞留したプロセス液体は
、ポンプにより送出され、タンク1aから流出流量計1
02を通過しプロセス側に送られる。
このようなプロセス配管系統において、ポンプ2−1の
有効正味吸込水頭値dは、ポンプの有効正味吸込水頭計
測装M19−1により計測され、液位を調節する調節装
置15aの第2の演算部18の許容流量演算部41に入
力される。またプロセス液体が一時滞留するタンク1a
の液位は、液位針101により計測され、液位を調節す
る調節装置15aの液位偏差演算部7aに入力され、こ
こでタンク1aの液位設定値との偏差が算出され、液位
用PID演算部8aに入力され、PID演算結果が出力
される。
そして、二〇PID演算部8aの演算結果と夕ンク1a
からの流出流量計102による計測結果は、加算部10
3にて加算され、その結果が、第1の演算部17に対す
るプラント等からの要求流量設定値a′として低値優先
部43に出力される。
また、ポンプの必要正味吸込水頭入力部16には、ポン
プ2−1に関する必要正味吸込水頭についてのデータ、
即ち該当ポンプの「吐出流量(または吸込流量)」と「
必要正味吸込水頭値」の関数カーブh−f (k)が予
め入力されている。
このポンプの必要正味吸込水頭入力部16に入力されて
いるポンプの必要正味吸込水頭値eなるデータ、及び前
述のポンプ2−1の有効正味吸込水頭値dは、許容流f
fi演算部41に入力され、第3図にて説明したものと
同一の作用により、ポンプ1台分の許容最大流量値Fが
演算される。そして現状におけるポンプの運転台数は1
台のため、U−1となり、運転中ポンプの総許容最大流
量値Fg+ax  (−F)が低値優先部43に出力さ
れる。
一方、流量制限部106からも流量制限信号F1o6か
低値優先部43に出力される。
そして低値優先部43では前述の要求流量設定値a′と
総許容最大流量値F waxと流量制限信号F108の
うちの一番小さな値が選択され、これが低値優先部出力
信号gとして、出力される。そしてこの出力信号gは流
量偏差演算部7に対する流量制御の設定値(目標値)と
して用いられる。一方タンクへの流入流量計58による
実流量値(計測値)bも流量偏差演算部7に入力され、
ここで、流量制御の設定値(目標値)、即ち低値優先部
出力信号gと、タンク1aへの実流量値すとの偏差が演
算される。そして、その結果が、PID演算部8aに入
力され、ここでPID演算された結果の制御信号Cが、
電/空変換器13に出力され空気信号に変換されて、流
量調節弁4に入力され、これによって流量調節弁4の開
度制御が行われるようなされている。
ここで、流量制限部106の流量制限信号F  を予め
該当ポンプ2−1の最大許容流量より十分に大きな値に
設定しておけば、実質的に低値優先部43で比較される
のは、第3図で説明したプラント等からの要求流量設定
値aに相当する要求流量設定値a′と、運転中ポンプの
総許容最大流量a!F*axの両者であり、N3図で説
明した実施例の作用と同一になり、ポンプに対して同一
の効果が得られ、かつ良好にタンク1aの液位を制御で
きる効果が得られる。
また流量制限部106には、固定またはプラントの負荷
またはプロセス液体が一時滞留するタンク1aのタンク
内圧力等により可変されるように、または何らかのタイ
ミングにおいて、流量制限されるように流量制限信号F
106を予め設定しておいくこともできる。
第13図はその一例であってこれを説明する。
同図において、−点鎖線でかこまれた部分は第12図の
流量制限部106に相当するものであって、音響検出部
107はポンプ2−1の近傍に取り付けられており、ポ
ンプ2−1近傍の回転音、プロセス液体かポンプ部を流
れる音等を集音するものである。この音響検出部107
の出力信号は、増幅部108で増幅された後、FFT部
109に人力され、ここで集音された音の周波数分析が
行われ、その結果は、異常検出部110に入力される。
そして、これらの周波数分析結果は、この異常検出部1
10でポンプ2−1が正常な運転状態における音の周波
数分析結果と比較され、万一ポンプ近傍の音に異常があ
る場合には、これを示す信号が異常検出部110から異
常時流量設定部111に入力される。そして、この結果
、異常時流量設定部111からは、予め入力しておいた
流量制限信号F106が出力されるようなされている。
第14図は、FFT部109による周波数分析結果の一
例であって、同図(a)は、ポンプが正常な運転状態に
おけるポンプ近傍者の一例である。
また同図(b)は、ポンプ2−1か異常な運転状態の一
例としてポンプ部にキャビテーションが発生し、その程
度が規定値以上になった場合のポンプ近傍者を示すもの
である。
また同図(b)中の破線で示したものは、正常時の音に
対し、異常がある場合の音を検出するための規定値であ
って、正常運転状態におけるボンブ近傍音を元にして、
予めこの規定値が定められている。
即ち、ポンプ2−1が正常な運転状態における音の場合
には、この音の周波数分析結果は、破線より下にあって
、異常検出部110からは異常を示す信号は出力されな
い。ところが、例えば、規定値以上のキャビテーション
が発生した場合のように、ポンプが異常な運転状態のポ
ンプ近傍音が検出された場合には、この音の周波数分析
結果は破線より上になってしまい、その結果、異常検出
部110から異常を示す信号が出力される。このような
場合には、これ以前には、例え流量偏差演算部7aおよ
びそのPID演算部8aが流量制限信号F1o6より大
きな値を設定値(目標値)として流量制御されていたと
しても、異常時流ffi設定部111に異常を示す信号
が入力されると同時に設定値(目標値)は、流量制限信
号F108に切り替えられ流量制御が続けられることに
なる。
第13図に示す流量制限部106を用いると、第3図と
同様の作用により、ポンプの運転中にポンプの有効正味
吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 になりそうになるに従い、このような状態にならないよ
うに流量制御の設定値(目標値)が徐々にプラント等か
らの要求流量値aから運転中ポンプの総許容最大流量値
に徐々に切り替わるため、制御は滑らかに移行してゆく
ばかりでなく、例えばポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 であるにもかかわらず、ポンプの吸込側に空気等の気体
または異物か流入した場合、またはポンプの吸込側のプ
ロセス液体の圧力が非常に急速に降下しまたは吸込側の
プロセス液体の温度が非常に急速に上昇し、ポンプの有
効正味吸込水頭計測装置19−1の検出遅れが一時的に
出て、その結果、ポンプにキャビテーション等の異常な
音が発生した場合には、流量制御の設定値(目標値)を
現状値から一気に流量制限信号F10Bの値に変更させ
ることにより、急速にポンプにとって安全な流量まで絞
り込むこともできるため、さらに効果的となる。
以上の実施例においては、第5図に示す処理フロー図を
基本にしたもので説明したが、第14図に示すような処
理フロー図に従うようにすることもできる。またこれを
計算機で処理することにより、この制御を実現しても良
いことは勿論である。
以上の実施例では、ポンプの吐出流量制御において、万
一あるポンプに ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しそうな場合にこれが成立しないように、ポンプ
の吐出流量を制御するようにした例に説明してきたが、
必ずしもこのようにする必要はなく、ポンプの吐出流量
は、従来と同様の方式で行い、一方、少なくとも該当ポ
ンプの有効正味吸込水頭値が必要正味吸込水頭値以上に
なるように、該当ポンプの吸込側に温度の低いプロセス
液体を注入するようにしても良い。即ち、前述のように
、ポンプの有効正味吸込水頭Haは■式 %式% で表すことができ、Haをできるだけ大きな値に保つた
めには、このPu、即ちポンプの吸込部におけるプロセ
ス液体の飽和蒸気圧力を小さくすれば良い。
飽和蒸気圧力を小さくするには、第36図に示すグラフ
からも明らかなように、プロセス液体の温度を下げれば
良い。
このようにした一実施例を第16図により説明する。
プロセス液体は、プロセス液体を一時滞留させるタンク
1内からポンプ2−1により圧送され、プロセス液体流
量計5および流量調節弁4を通過してプラント側に送出
されている。一方、ポンプ2−1の吸込側の配管内のプ
ロセス液体に対し、温度の低いプロセス液体を注入する
ためのポンプ118が備えられ、これによって圧送され
た温度の低いプロセス液体を流量調節弁117を通過さ
せてポンプ2 の吸込側のプロセス液体に注入す−す ることにより、 ポンプの有効正味吸込水頭 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 になるように、このポンプ2−1の吸込側のプロセス液
体は最適に温度調節されている。
このようなプラントの配管系統において、流量計5で計
測された結果のプラント等への実流量値すは、流量調節
部15bの流量偏差演算部7及びポンプの必要正味吸込
水頭調節部113の必要正味吸込水頭演算部114に入
力される。上記流量偏差elIF部7には、プラント等
からの要求流量設定値aも人力され、ここで前述の実流
量値すと要求流量設定値aとの偏差が演算され、その結
果がPID演算部8に人力され、ここで、PID制御演
算された結果が制御信号として電/空変換器13を介し
て流量調節弁4に入力される。
また、ポンプ2−1の有効正味吸込水頭計測装置19 
による計測結果であるポンプ2−1の有効圧味吸込水頭
値dは、ポンプの有効正味吸込水頭調節部113の吸込
水頭偏差演算部115に入力される。一方、ポンプの有
効正味吸込水頭演算部114には、予めポンプ2−1に
関する必要正味吸込水頭についてのデータ即ちポンプ2
−1の「吐出流量(または吸込流量)」と「必要正味吸
込水頭値」の関数データh−f (k)が予め入力され
ている。
そして、このポンプの必要正味吸込水頭演算部114に
は、前述のようにプラント等への実流量値すが人力され
ており、この実流t2L値すは、ポンプ2−1の吐出流
量に一致するため、この流量と上述の関数から、ポンプ
2−1の必要正味吸込水頭値h−f (b)が算出され
る。そしてその結果、吸込水頭演算部115へは、ポン
プの有効正味吸込水頭調節部113の設定値(目標値)
として((b)+H(Hは余裕値であり微小な正の数、
場合によってはH−0)が入力される。そして、吸込水
頭変圧器演算部115において、設定値(−f (b)
 十H)と前述の実測値であるポンプの有効正味吸込水
頭値dとの偏差が算出され、これが吸込水頭PID演算
部116に入力されて、PID演算を行い、その結果が
ポンプの有効正味吸込水頭調節部113からの制御信号
として電/空変換器13を介して温度の低いプロセス液
体の流量調節弁117に人力されて、この流量調節弁1
170開度調節を行うようなされている。
次に、これの作用について説明する。
ポンプ2.の吐出流量制御は、流ffi調節部1、5 
bにより流jil調節弁4の開度制御を行うことで実行
される。一方、ポンプの必要正味吸込水頭演算部114
により、ポンプ2−1のその時々の吐出流量値を用いて
、必要正味吸込水頭値(−f(b)+H)が算出され、
ポンプの有効正味吸込水頭調節部113の働きにより万
一ボンブ2−1の有効正味吸込水頭値 < (f (b) +H) になりそうな場凸には、少なくとも ポンプ2−1有効正味吸込水頭値 < (f (b) +H) が成立しないように温度の低いプロセス液体の流量調節
弁117の開度制御が行われるのである。
なお ポンプ2−1の有効正味吸込水頭値 > (f (b) 十H) の場合には、温度の低いプロセス液体の流ji 調8弁
117は閉じている。
・第16図に示すような実施例を用い、ポンプの有効正
味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 を成立させなからポンプの吐出流量をプラント等からの
要求流量設定値に一致するよう流量制御ができて、上記
と同様の効果があるばかりでなく、第16図のようにポ
ンプ2.が1台しがないようなプロセス配管系統におい
て、万一 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しそうな場合であっても、この関係の成立を防ぐ
ために流fflJl節弁4の開度を絞ってプラント等へ
の実流jii値すをプラント等がらの要求流量設定値以
下に絞り込むようなことはないのでより効果が大きい。
第16図に示す実施例は、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〈ポンプの必要正味吸込水頭値 になりそうな場合に該当ポンプの吸込側に温度の低いプ
ロセス液体を注入したが、これの代りに、プロセス液体
が一時滞留するタンク1内にプロセス液体の高圧蒸気を
供給することにより、■式のHa−D/7+YS−ZS
−PLI/7のポンプの吸込側プロセス液体の液面に加
わる圧力pを上昇させて、常に ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立するようにしても全く同一の効果が得られる。
第17図にこの一実施例を示し、第16図と異なる部分
のみを以下に説明する。
即ち、 ポンプ2−1の有効正味吸込水頭値 >  (f  (b)+H) の場合には、プロセス液体の高圧蒸気供給弁119は閉
じたままであるが、万一 ボンブ2−1の有効正味吸込水頭値 <  (f  (b)+H) になりそうな場合に、ポンプの有効正味吸込水頭調節部
113の働きによりプロセス液体の高圧蒸気供給弁11
9の開度制御を行い、少なくともポンプ2−1の有効正
味吸込水頭値 < (f (b) +H) が成立しないようにプロセス液体の高圧蒸気の供給を制
御するようにしたものである。
さて、ポンプの吐出流量と、必要正味吸込水頭値は、第
4図に示すような関係にある。
即ち、ポンプの吐出流量が減少すると、ポンプの必要正
味吸込水頭値は小さくて良いなり、プロセス液体を圧送
するためのポンプが、複数台並列に設置されていて、か
つその内の何台かを運転させており、他のポンプを待機
状態にさせているようなプロセス配管系においては、上
述の関係を用いることにより、 ポンプの有効正味吸込水頭値〉 ポンプの必要正味吸込水頭値 を成立させながら、ポンプの吐出流量を制御することも
可能である。
第18図により、2台のポンプ2−1及び2−2が並列
に設置されているプロセス配管系統の場合の一例を説明
する。
ユニに、一方のポンプ2−1によりプロセス液体が圧送
されており、他方のポンプ2−2は待機状態にあるもの
とする。流量調節部15bは、第16図に示すものと同
一であって説明を省略する。また、ポンプの有効正味吸
込水頭調節部113aのポンプの必要正味吸込水頭演算
部114も第15図に示すものと同一の作用により、該
当ポンプの吐出流量値に対する必要正味吸込水頭値を演
算し減算部120に入力するものである。一方、ポンプ
の有効正味吸込水頭計測装置19−1の計測結果dも減
算部120に入力され、ここで、d−(f (b)+H
) の演算が行われ、その結果は起動指令部121に入力さ
れる。
そして、起動指令部12〕では、この入力値d−(f 
(b) 十H)が予め決めた値より小さくなった場合に
起動指令信号をポンプ駆動装置3−2に出力してポンプ
2−2を起動するようなされている。
その結果、今まで、ポンプ2.のみでプロセス側に圧送
されていたプロセス液体が、ポンプ2−1及びポンプ2
−2の2台で、圧送されるようになるため、ポンプ1台
分の吐出流量は半減し、これにより、ポンプの必要正味
吸込水頭値は減少し、ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係が常に保たれるようになる。
また、第18図の起動指令部121の代りに、第19図
に示すような起動及び回転数指令部121aを用いるこ
とにより、ポンプ1台から2台運転にすると共に2台の
ポンプの回転数を下げて、ポンプの必要動力を低減させ
ることができ、しかもポンプの必要正味吸込水頭値もさ
らに減少させることができるので、第18図に示すもの
に比較してさらに効果かある。
即ち、第19図に示す起動及び回転数指令部121aの
起動指令部121は、第17図に示すものと同一であっ
て、 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しそうになると、ポンプ2−2への起動指令を出
力するものである。一方、この信号とポンプ2−2の起
動完了信号とのAND回路126の出力は、運転中ポン
プ検出部122に入力される。上述のAND回路126
は、ポンプ2−2が単に手動により起動された場合等は
削除し、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 を成立させるためにポンプ2−2を起動させた場合のみ
を検出させるためのものであり、AND回路126の代
りに単にポンプ2−2の運転中信号を使用しても良い。
一方、運転中ポンプ検出部122には、ポンプ2−1が
運転中かどうかの信号も人力しておき、ここで、現在ど
のポンプが運転中であるかを検出する。そしてその検出
結果及びプラント等からの要求流量設定値aを各ポンプ
要求流量演算部123に入力し、ここで、運転中の各ポ
ンプに対する要求流量値を決定する。そしてこの結果は
各ポンプ回転数演算部125に入力される。
一方、Q−Hカーブ記憶部124には、予め各ポンプの
Q−Hカーブが入力されて記憶されており、このQ−H
カーブに関するデータも各ポンプ回転数演算部125に
入力され、ここで各ポンプに対する回転数が演算され、
この回転数指令信号が各ポンプ駆動袋rIt3  およ
び3−2に出力されるようなされている。
次に、第19図に示すのQ−Hカーブ記憶部124中に
示した各ポンプのQ−Hカーブの一例を用いながら、同
図に示す実施例について更に説明する。
ポンプのQ−Hカーブとは、ポンプの吐出流量−吐出圧
力の関係を示すカーブであって回転数を制御できる可変
速ポンプのQ−Hカーブは、およそ第19図に示したよ
うになっている。
ここで、ポンプ2−1の1台のみで回転数−1700r
pmにてプロセス流体1000T/Hを圧送していたと
ころ、 ポンプ2−1の有効正味吸込水頭値 〈ポンプ2−1の必要正味吸込水頭値 か成立しそうになりポンプ2−2も起動したとする。
そうすると、ポンプ1台の時と同一の吐出圧力を得よう
とすると、約1000T/H(1台分)×2台−200
0T/Hを圧送できる能力を有することになるが、第1
8図に示す実施例による場合は、流量調節部15bの働
きにより、流量調節弁4が閉方向に絞り込み、ここで配
管損失(圧力低下)を増加させて、プラント等からの要
求流量設定値aに見合ったプロセス液体を圧送すること
になり、配管損失(圧力低下)の増加分は、エネルギー
の損失になってしまう。
ところが第19図に示す実施例の場合は、例えば、ポン
プ2台が同一能力を持っているとすると、ポンプ2台が
運転されるとポンプ1台では約500 T/Hのプロセ
ス流体を圧送すれば良いことになり、かつポンプ1台の
時と同一の吐出圧力を得るには、ポンプ回転数は、15
00rpmで良いことになる。そこで、各ポンプ回転数
演算部125では、これを演算し、各ポンプ回転数を、
1500rpmに低下させると共に、若干の流量補正を
流量調節部15bにより行い、プラント等からの要求流
量設定値aに見合ったプロセス液体を圧送するのである
このようにすると、ポンプ回転数を低下させることによ
り流量調節弁4は、第18図によるものに比較してほと
んど絞りこむ必要はなくなり、エネルギー損失分は少な
くてすみ効果がさらに大きくなる。
発電プラントにおいては、第20図に示すように、プロ
セス液体を一時滞留させるタンク1内にプロセス液体の
蒸気およびプロセス液体が補給され、温度の低いプロセ
ス液体により、プロセス液体の蒸気が冷却され、凝縮し
てプロセス液体となり、ポンプ2−1によりプラント等
へ圧送されているような配管系統のものもある。このよ
うなものの場合、通常はタンク1へのプロセス液体の蒸
気量とプロセス液体補給量の比率は適度になっているが
、例えば、プラントの運転条件によっては、急激にプロ
セス液体の蒸気量が減少する場合がある。このような場
合、プロセス液体の蒸気量減少により、単にタンク1内
のプロセス液体の液面に加わる圧力が減少するだけでな
く、プロセス液体補給量が元のままであると、冷却され
る蒸気量に比較し、冷却するプロセス液体の比率か大き
くなるため、タンク1内の器内圧力が更に低下し、この
ために、 ポンプ2−1の有効正味吸込水頭値 くポンプ2−1の必要正味吸込水頭値 になりやすくなる。
そこでこの場合には、液位調節弁135を閉じて、タン
ク1への蒸気量と、プロセス液体の比率を適度にするこ
とにより、 ポンプのa効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係を常に成立させるようにしても良い。
この−例を第20図により説明する。
流j12節部15b及びポンプの有効正味吸込水頭演算
部113は、第16図のものと全く同一のため説明を省
略する。吸込水頭PID演算部116の出力は、タンク
1の液位調節部130の高値優先部131に人力される
。一方、タンク1の液位設定値も高値優先部131に入
力され、両者の大きい方の値rか演算結果として偏差演
算部132に出力される。一方、タンク)の液位計13
4の計測結果も偏差演算部〕32に入力され、ここでの
両者の偏差演算結果か液位PID演算部133に入力さ
れ、PID演算の結果が電/空変換器13を介して、液
位調節弁135に入力されて、この液位調節弁135弁
の開度を制御するようなされている。
次に、これの作用を説明する。
ポンプの有効正味吸込水頭演算部113の吸込水頭PI
D演算部116からは、現状のポンプ2−1の吐出流量
において、万一 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係が成立しなくなりそうな場合にこれに応じて、出
力信号が増加する。そしてこの信号と、タンク1の液位
設定値の高い方の値をrとして高値優先部131から出
力する。そして、これを最終的なタンク1の液位調節の
設定値(目標値)として、タンクの液位調節部130に
より、液位調節弁135を制御する訳である。この方法
を用いても、プロセス液体の蒸気量と、プロセス液体補
給量の比率を適度に調節することにより、常にポンプの
有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させながらポンプの吐出流量を制御でき
るので上記と同様の効果が得られる。
なお、第20因に示す実施例では、タンク1内のプロセ
ス液体の蒸気が、液位wJi弁135を介して補給され
たプロセス液体と直接接触して冷却され、蒸気が液体と
なり、両者がまざり合うものを説明したが、必ずしも両
者がまざり合うものでなくても良く、例えば、プロセス
液体の蒸気または補給されるプロセス液体が熱交換器の
管壁等を介して熱交換し、その結果、プロセス液体の蒸
気が凝縮してタンク1内に滞留する構造または液位調節
弁135を介して補給されたプロセス液体が加熱された
ものが、タンク1内に滞留する構造のものであっても良
い。
前記流量調節部15に、被制御パラメータと、その目標
値、時間微分値等を入力し、人間がプラントを運転する
時の制御則をそのまま適用可能な制御器を導入しても良
い。
第21図乃至第23図にその一例を示す。
第21図は、発電プラントのプロセス配管系統の一例で
あって、ここで示した系統において、プロセス流体を一
時滞留させるタンク1の器内圧力は、プラントの負荷の
増加と共に上昇し、またタンク1内のプロセス液体温度
も上昇するのか常である。また負荷とは無関係に時々プ
ロセス液体の温度が急上昇することもある。またタンク
1内のプロセス液体をポンプ2−1により流量計5及び
流i調節弁4を通過させてプラント側に圧送している。
二のようなプロセス配管系統において、例えば第1図に
示すようなポンプの吐出流量制御装置を用いて、ポンプ
の有効正味吸込水頭値と必要正味吸込水頭値を比較しな
から、吐出流量制御を行えば、キャビテーションの発生
等の不具合が起こるのを防ぐ二とができ効果的であるの
は前述の通りであるが、例えば、プラントの負荷が、定
格に近い状態から、急激に低い状態まで変化(例えば、
0%に近い状態まで減少)した場合には、タンク1内の
器内圧力がこれに応じて低下する。またタンク1内のプ
ロセス液体の温度は、更に遅れて低下する。そしてこの
ようなプラント負荷が急激に減少した場合、またはポン
プ吸込側のプロセス液体の温度が急上昇した場合等に ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係に最もなり易い。これを防ぐために本実施例では
上記第1図に示す実施例の他に、ポンプ吸込側プロセス
液体の圧力計、タンク1の器内圧力計またはプラント負
荷計や、ポンプ吸込側プロセス液体温度計を設け、その
計測値またはその変化率を演算し、例えば変化率が予め
定めた設定値以上の場合には、例え ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 になるまでに未だ余裕があっても、事前に流jiiL調
節弁4を絞りこんで、−気に ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 になってしまうのを防ぐよう)こしたしのである。
また、人間がこのプロセス配管系統を運転する際には、
タンク1の器内圧力計の計測値を見ていて、圧力値があ
まりにも小さい場合または降下率があまり大きい場合、
またはポンプ吸込側プロセス液体温度計の計測値があま
りにも高い場合、または温度上昇率があまりにも大きい
場合等には、経験により例えポンプ2−1の有効正味吸
込水頭値に未だ変化がなくても事前に若干流量調節弁を
絞り込んだり、またはポンプ回転数を変化させて、ポン
プ吐出流量を減少させ、常に ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立するようにすることもあるが、そのポンプ吐出流
量の減少値は、プラント負荷によっても微妙に変化させ
ているのが一般的である。またポンプ近傍量のキャビテ
ーション音等の異常音の大きさがあまり大きいと、若干
ポンプ吐出流量を減少させて、異常音を小さくすること
もある。このような人間のプラント運転時の制御則を、
第21図の第2の演算部18に組み込み、ここでプラン
ト等からの要求流量設定値aに対する修正量を演算する
ようにしたものである。
なお、第13図で示した実施例と同様のポンプ近傍量を
検出するだめの音響検出部107を取り付け、この出力
を増幅器108を介して、FF7部109に入力し、こ
こで周波数分析することにより、キャビテーション音等
の異常音を特定し、この信号OP′を第2の演算部18
に入力する。
また、ポンプの何効正味吸込水頭;を胴装置19−1に
よる計測値d1 (−NP′)、ポンプ吸込側プロセス
液体の温度計127による計測値TE’及びタンクlの
器内圧力計128の討゛測値PR’ を第2の演算部1
8人力する。更に、ポンプの必要正味吸込水頭値NPを
算出するためのポンプの吐出流量におよびタンク1の器
内圧力がプラント負荷により変化するため、これの基準
値となるタンクの器内圧力設定値PRを算出するための
プラント負荷値に3pr、も第2の演算部18に入力す
る。
そして第2の演算部18にて算出した修正量dFIと、
プラント等からの要求流量設定値aとを加算器129に
て加算し、その結果を流量制御の設定値(目標値)とし
て、ポンプの吐出流量制御を行うのである。
ここで、第2の演算部18の一例の詳細を第22図を用
いて説明する。
ポンプ吐出流jlkは、ポンプの吐出流量−必要正味吸
込水頭値カーブの関数メモリ222Aに入力され、その
出力は、ポンプの必要正味吸込水頭値NPとして、加算
器221Aに入力される。
方ポンプの有効正味吸込水頭値(計測値d1)NP’ 
も、加算器221Aに入力される。
また、プラント負荷PLは、プラント負荷−タンク器内
圧力カーブの関数メモリ222Bに人力され、その出力
は、タンク1の器内圧力目標値PRとして加算器221
Bに人力される。一方、タンク1の器内圧力値(計測値
)PR’ も加算器221Bに入力される。また、ポン
プ近傍台の周波数分析結果の異常判定設定値OPは加算
器221Cに入力され、ポンプ近傍台の周波数分析結果
OP′ もこの加算器221Cに入力される。
また、プロセス液体の温度目標値TEは加算器221D
に入力され、一方、プロセス液体の温度(目標値)TE
’  もこの加算器221Dに入力される。
そして、各加算器221八〜221Dでは入力される各
設定値(目標値)と実際の計測値との偏差、即ち ENP−NP−NP’ EPR−PR−PR’ EOP−OP−OP’ ETE−TE−TE’ (以下、ENPSEPR,EOP、、ETEを総称して
述べる場合はeと記載する。)が演算される。
そしてこの演算結果は各制御器225A〜225Dに入
力されると同時に各微分器224A〜224Dに入力さ
れ、ここで偏差eの時間微分dENP−dENP/d 
t dEPR−dEPR/d t dEOP−dEOP/d t d ETE−d ETE/d t (以下、dENP、6EPR,dEOP。
dETEを総称して述べる場合は△eと記載する。)が
演算される。そしてこの演算結果も各制御器225A〜
225Dに入力される。
この各制御器225A〜225Dには、各状態量の偏差
eおよび偏差の微分値△eが人力され、各制御出力△U
が次の制御則1〜5に基づいて演算するようなされてい
る。
制御則1;偏差eが正方向に大で、偏差の微分値△eが
負方向に大のとき、制御出力△Uを正方向に小とする。
制御則2;偏差eが正方向に大で、偏差の微分値△eが
正方向に大のとき、制御出力△Uを正方向に大とする。
制御則3;偏差eが零に近い時は、偏差の微分値△eが
いかなる値でも、制御出力△Uを零に近い値とする。
制御則4;偏差eが負方向に大で、偏差の微分値△eが
負方向に大のとき、制御出力△Uを負方向に大とする。
制御則5;偏差eが負方向に大で、偏差の微分値△eが
正方向に大のとき、制御出力△Uを負方向に小とする。
第23図は、この制御器225八〜225Dの具体的な
演算手法を説明する図である。同図において、各グラフ
は横軸に偏差e、偏差の微分値△eおよび制御出力△U
を一100〜100%でとり、縦軸に前記の「正方向に
大」、「正方向に小」1 「零」、「負方向に小」およ
び「負方向に人」という概念を集合で表わしたときの各
概念の属する速度μをO〜1でとり、前記の各制御則を
表現したものである。
即ち、同図の(制御則1)について見れば、このときの
偏差eから測度μeを算出するため、偏差eは正方向に
10%から100%までを大と定義し、その測度μeを
偏差が10%のときを0として偏差eが増すに従って徐
々に増し、偏差70%で測度μeを最高の1として、そ
の後は再び減らして偏差100%で0とするパターンP
e1を設けている。ここで、偏差70%を測度最高とし
てそれ以降測度を減少させる理由は、偏差eとしては7
0%付近が最大で、それ以上の偏差は正常な制御状態で
は生じ難いことを意味している。
次に、その偏差の微分値△eから測度μ△eを算出する
ため、偏差の微分値△eは、−1,0%から一100%
までを小と定義し、その測度μ△eは、−60%で最高
の1とするパターンP△elを設けている。
さらに、その制御出力△Uは、−20%から+70%ま
でを正方向に小と定義し、+20%で測度μ△Uが最高
の1となるパターンP△U1を設けている。
これらのパターンPP△  P△U1からel’   
  clゝ 判るように、制御則1は、制御偏差eが正方向に大であ
るが、その偏差の微分値△eが負方向に大、つまり偏差
か急速に回復方向に向っている場凸には、制御出力△U
は小として修正動作をひかえ目にし、逆方向への制御の
行き過ぎを防止することを意味する。また、このときの
制御出力ΔUの大きさは偏差eと偏差の微分値△eの大
きさに応して決める。
以下、同様にして制御則2〜5についても、図示パター
ンPe2〜Pe5.  P△e2〜P△e5’P△U 
 −P△U5を設ける。
各制御器225八〜225Dは、前記制御則1〜5を備
え、そこに入力する偏差eと、偏差の微分値△eをそれ
らの制御則に基づき、先ずeと△eの各パターンから得
られる測度μe、μΔeを求め、その小さい方μM I
 Nで制御出力△Uのパターンの上部を切り取り、残り
部分PB△Uを各制御則につき求めて、それらの最大値
μMAXを演算し得られるパターンPμMAX△U (
1) 平均値を各制御器225A〜225Dの出力dF
Ii(i−1〜4)とする。
例えば、e−4o%、△e−3096の値が入力された
時を例にとって説明すると、 制御則1ではμ、−0.7、μ△el−oて、μMIN
、−0 制御則2ではμ。2−0. 7、μΔ。2−0. 5で
、μMIN2−0.5 制御則3ではμ、−0. 2、μ△c9−’  ”で、
μMINS−0,2 制御則4ではμe4−0、μ△e4−oで、μMIN4
−0 制御則5ではμe5””、μ△e5−0で、μMINS
−0 となり、制御則2および制御則3のみが適用可能となる
。これら制御則についてPBΔUを取ったのが、第23
図における斜線部PB△U2とPB△U3である。この
PB△U2とPB△U3について最大値μMAXを演算
したのが第23図の斜線部PμMAX△Uで、この平均
値から制御器225A〜225Dの出力dFIiを算出
する。
第22図の制御機226A〜226Dは可変ゲインの比
例器で、ゲインをプラント負荷により変化させるもので
ある。
第24図は、その−例を示したもので、ポンプの有効正
味吸込水頭値に1は全負荷帯に渡ってほぼ一定とし、タ
ンク1の器内圧力およびプロセス液体の温度に対するゲ
インに2、K4は低負荷で大きく、ポンプ近傍音の周波
数分析結果に対するゲインに3は島負荷で大きくとり、
である。
第22図において、符番227は、ポンプの有効正味吸
込水頭値、タンク1の器内圧力、ポンプ近傍音の周波数
分析結果、プロセス液体の温度に関する各制御出力を加
算する加算器で、この出力が第21図の第2の演算部1
8の出力信号dFIとして用いられる。
以上の構成で現状のポンプの吐出流量値kがらポンプの
必要正味吸込水頭値NPが、またプラント負荷PLから
タンク1の器内圧力目標値PRが設定値(目標値)とし
て算出される。また、ポンプ近傍音の周波数分析結果の
異常音判定設定値OPおよびプロセス液体の温度目標値
TEも設定値(目標値)として入力される。これらの各
設定値(目標値)は加算器221八〜221Dで、実際
のプロセス配管系統の現状の状態値であるポンプの有効
正味吸込水頭値NP’ 、タンク1の器内圧力値PR’
、ポンプ近傍音の周波数分析結果OP’およびプロセス
液体の温度TE’ と比較されて、そのフィードバック
偏差 ENP−NP−NP’ EPR−PR−PR’ EOP−OP−OP’ ETE−TE−TE’ が演算される。また微分器224A〜224Dで、各偏
差の時間微分 dENP−dENP/d t dEPR−dEPR/d t dEOP−dEOP/d t dETE=dETE/d  t が演算される。
そして、この偏差と偏差の微分値をe−ENP。
△e−dENPとして制御器225Aへ、e = ’E
 P R−、△E−dEPRとして制御器225Bへ、
emEOP、△e−dEOPとして制御器225Cへ、
e−ETE、△e−dETEとして制御器225Dへ各
々入力することにより、各制御出力dF11、dFI2
、dFI3、dF 14か得られる。
すなわち、ポンプの有効正味吸込水頭値に関しては、前
述したようにe−E N P %△e=dENPを入力
して、第23図に示す各パターンP−PP△ 〜P△e
5から、それぞel    e5ゝ    el れの測度μ 〜μ  μΔ 〜μ△e5を算出する。
el    e5ゝ    el 更にそれらの各車さい方の値μMIN、〜μMIN5を
求めることにより、それらから制御比カバターンP△U
  −P△U5の基底部パターンPB△U  −PB△
U5が得られる。
更に、それらの基底部パターンPB△U1〜PB△U5
を組み合せて得られる最大値パターンPt1MAX△U
を算出し、このパターンの平均値つまりある範囲で広が
る制御出力△Uの重み平均値を演算して、最終的制御出
力dFI、が得られるのである。
このようにして得られた各制御器225A〜225Dか
らの制御出力dF 11〜dFI4を可変ゲイン比例器
226A〜226Dに入力し、加算器227を通して重
み平均値dFIが、dFI−K  xdFll +に2
xdFJ2+ K  X d F I 3 + K 4
 X d F l 4として算出される。
従ってこのdFlを第21図に示す第2の演算部18の
出力信号としてプラント等からの要求流量設定値aに加
算して、ポンプの吐出流量制御の設定値(目標値)とし
て吐出流量制御を行うことにより、プラントの全負荷帯
に渡って常にポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 を成立させながら自動的にかつ良好なポンプの吐出流量
制御ができ効果が大きい。
また、発電プラントによっては、第25図に示すように
、タンク1内に一時滞留させたプロセス液体を、並列に
配設された複数台のポンプ2−1及び2−2により圧力
を上昇させた後、更に可変速のポンプ2−3により吐出
圧力を上昇させ、流量調節弁4を通過させてプラント等
へ圧送するような配管系統のものもある。このような場
合、並列に配設された複数台のポンプ2−1”−2の2
台か運転中にその内の1台が事故停止したような場合、
例えば2−1か事故停止したとすると、並列に配設され
たポンプの内の運転中のポンプ2−2は、過大流量が流
れ、 ポンプ2−2の6効正味吸込水頭値 〉ポンプ2−2の必要正味吸込水頭値 の関係式が成立しなくなるばかりでなく、可変速のポン
プ2−3の吸込圧力が低下するためにポンプ2−3の有
効正味吸込水頭値 〉ポンプ2−3必要正味吸込水頭値 の関係式も成立しなくなる。
従って、このような場合には、急速にiJ変速のポンプ
2−3の回転数を絞り込むか、または流量調節弁4の開
度を絞り込むことによって吐出流量を減少させることに
より、各ポンプ2−1〜2−3に亙って ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式か常に成立するようにして、各ポンプ2−1〜
2−3にキャビテーション発生等による不具合が起きる
のを防ぐ必要がある。
一方、通常運転中において、可変速ポンプ2−3には運
転可能な最大許容回転数があるため、万一プラント等か
らの要求流量設定値a以下のポンプの吐出流量にしなけ
ればならない場合に、可変速ポンプ2−3を運転可能な
最大許容回転数にし、かつ流量調節弁4を開度を絞り込
んで流量制御を行う。ところがプラント等からの要求流
量設定値aが、可変速ポンプ2−3の運転可能な最大許
容回転数以上の場合には、i=J変速ポンプ2−3の回
転数制御によるもの、流fiL調節弁4の開度制御によ
るもののいずれかの一方または両者の併用が考えられる
が、ポンプの駆動力即ちエネルギーの損失を最小にしな
がら運転するためには、流量調節弁4は可能な限り全開
にしたままで、可変速ポンプ2−3の回転数を制御する
ことにより、ポンプの吐出流量制御を行った方が効果的
である。
ところで、従来技術によれば、ポンプの有効正味吸込水
頭値および必要正味吸込水頭値を比較しながら、ポンプ
の吐出流量制御を行うことはできないので、前述のよう
なポンプ2−1が事故停止したような場合には、プラン
ト等への実流量値が予め決めておいた一定値になるよう
に強制的に可変速ポンプ2−3の回転数または流量調節
弁4の開度を予め定めた順序でシーケンシャルに絞り込
む。
その後ポンプ2−1が再び起動し、プラント等からの要
求流量設定値aが再び増加すると、これに応じて、まず
流量調節弁4を全開にしてゆき、その後可変速ポンプ2
−3の回転数を増加させてゆくようにしたポンプの吐出
流量制御の方式をとらざるを得なかった。
従って、ポンプの有効正味吸込水頭値と必要正味吸込水
頭値とを比較しながら効率的に流量制御することが不可
能だけでなく、流量調節弁4が全開にならないようなプ
ラント等からの要求流量設定値aの期間において、流量
調節弁4は中間開度で運用されるため、二〇流路損失分
即ち一部のポンプ駆動力の損失に繋がるという不具合も
あった。
そこで、このような不具合をなくするようにしたポンプ
の吐出流量制a装置の一実施例を第25図により説明す
る。
即ち、各ポンプ2−1. 2−2 、 2−aの有効正
味吸込水頭:1′測装置19.、 19.、 19−3
の有効正味吸込水頭値(計測結果)d、、d2.d3は
流jl調節部15cに入力される。また各ポンプ2−1
2−2.2−3の必要正味吸込水頭入力部16−1゜1
6−2.16−3には、各ポンプ2−1. 2−2. 
2−3の「吐出流量−必要正味吸込水頭値」関数カーブ
h−f (k)が予め入力されている。一方、各ポンプ
2−1.2.,2.の吐出流量は流量計5−1゜5、.
5−3により計測され、その実流量値(計測値)b、、
b2.b3およびプラント等からの要求流量値aは流i
調節部15cに入力される。そして、流aai節部15
cにより、この制御演算の結果である可変速ポンプ2−
3への回転数制御信号C3及び流量調節弁4への開度制
御信号c4を出力するようにしたものである。
以上の構成において、流量調節部15c内の処理フロー
の詳細の一例を第26図に示す。各ポンプ2−1’  
”−2’  2−3の実流量値biから、各ポンプ2−
1”−2”−8の必要正味吸込水頭値り、を算出する方
法は、前記m14図による方法と同一である。また、第
26図の処理フローを、例えば計算機にプログラムし、
流量調節部15cとして実現することもiI能である。
このようなポンプの吐出流量制御装置を用いれば、例え
ばポンプ2 または2−2の一方が事故停止して、有効
正味吸込水頭値d、と必要正味吸込水頭値り、との差が
急速に変化するような場合は、ポンプにとって非常に危
険な状況のため、各ポンプの有効正味吸込水頭値 〉各ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係が常に成立するように、可変速ポンプ2−3の回
転数及び流量調節弁4の開度を急速に絞り込む。また、
例えば単に、タンク1内の器内圧力が低下またはポンプ
吸込側プロセス液体の温度が上昇したこと等により、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が徐々に成立しなくなるような場合には、ポン
プ2−3の回転数のみを絞り込むことにより、常に関係
式を成立させながら吐出流量の制御がてきる。また、す
べてのポンプが 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係式が成
立した状況において、流量制御の設定値(目標値)即ち
プラント等からの要求流量設定値aの食化率〉規定値、
即ち、要求流量設定値aが、予め定めた降下率以上で降
下していない場合には、例え要求流量設定値aが、一定
値の場合においても、常に 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を成立
させながら、かつ、ポンプの吐出流ff1b3を要求流
量設定値aに一致させながら流量11m弁4を全開まで
徐々に開きながら、かつ、可変速ポンプ2−3の回転数
を絞り込んでいく。
なお、要求流量設定値aが予め定めた降下率以上で降下
していない場合のみとしたのは、万一要求流量設定値a
が予め定めた降下率以上で降下している場合に、流量調
節弁4を開いてゆくと、可変速ポンプ2−3の回転数絞
り込む量は更に大きくなって制御が乱れてしまうので、
これを防ぐためである。
従って、このような吐出流量制御装置を用いると、要求
流量設定値aが、例え一定値においても、可能な限り流
量調節弁4を全開にして吐出流量制御を行うことができ
、ポンプ駆動力の損失も少なくなる。また、常に、 有効正味吸込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を成立
させながらプラント等へプロセス流体を最大限圧送する
ことができて、効果が大きくなる。
なお、第25図に示す実施例では、各ポンプ2 2 2
 毎に流量計5..5..5−3を一1° −2’  
−3 用いたが、この代りに流量計5..5−2のみを設け、
5−3を省略することもできる。この場合、流量計5−
3による計測結果(即ちプラント等への実流ff1)は
、流量計5−1及び5−2の計測結果を加算したものに
等しいため、これを用いれば良い。また逆にポンプ2−
1及び2−2の流量特性が同一の場合には、流量計2−
1及び2−2を省略し、これの代りに流量計2−3の計
測結果を1/2演算して、これを用いることもできる。
前記ポンプの必要正味吸込水頭値については、第3図に
より説明したように、第4図に示すポンプの吐出流ji
l(又は吸込流量)−ポンプの必要正味吸込水頭値カー
ブを用い、ポンプの吐出流量計測結果から、必要正味吸
込水頭値を算出するようにしたが、必ずしもこのように
する必要はなく、例えば、ポンプの必要正味吸込水頭値
を固定値にすることにより、ポンプの吐出流量制御装置
を簡単なものにすることもできる。
更に、ポンプとして可変速のものを用い、ポンプの回転
数制御によりポンプの吐出流量制御を行う場合のポンプ
の必要正味吸込水頭値の算出には、第4図に示すものの
代りに、第27図に示すものを用いても良い。ポンプの
吐出流量−必要正味吸込水頭値カーブは、余裕値を考え
て一般には第4図のものが用いられるが、可変速ポンプ
の場合の詳細なポンプの吐出流ニー必要正味吸込水頭値
カーブは、第27図に示すように、ポンプ回転数による
関数になっている。従って、第27図に示すものを用い
る場合には、例えば第3図のポンプの必要正味吸込水頭
入力部16に第27図に示すカーブを入力しておくとと
もに、該当ポンプの回転数の計測結果を入力し、この現
状回転数から第27図の複数のカーブの中から該当回転
数のカーブを選択するのであり、これを用いれば、これ
以降は第3図を用いて説明したものと同一の作用となる
前記第3図の許容流量演算部4〕にて説明したh−d+
DのDlまた第5図内のh−d+DのD1更には第16
図、第17図、第18図及び第20図のポンプの必要正
味吸込水頭演算部114内のグラフにて説明したf (
b)+HのH等は余裕値であり微小な数である。従って
、例えば、制御装置の制御性が非常に良い場合等には、
この余裕値り又はHを0にしても良い。
更に、前記実施例においては、プラント等へのプロセス
液体の実流量は、流fiL:A節弁の上流側に設置した
流量計により計測するもので説明したが、調節弁の下流
側またはポンプの吸込側に設置したものでも当然同一の
効果が得られる。また、必ずしも差圧式流量計でなくて
も良く、電磁流量計、超音波流量計等、他の計測原理に
よる流量計でも良いことは勿論である。
ところで、前記第16図、第17図、第18図及び第2
0図に示すプロセス配管系統における実施例の場合、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるために、ポンプの吐出流量を
制御するというようなことはないので、プラント等への
実流量値がプラント等からの要求流量設定値(目標値)
以下になることはない。
ところが、前記第11図、第12図、第21図及び第2
5図に示すプロセス配管系統における実施例のように、
複数のポンプが直列に配置されている場合、ポンプが1
台の場合、又は複数台のポンプが並列に設置されていて
もポンプ合流後において流量調節弁4が設置されている
場合、ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるためには、場合によってプラ
ント等への実流量値がプラント等からの要求流量設定値
(目標値)以下になるように制御せざるを得ないことに
なる。
一方、前記第1図及び第10図に示す実施例のように、
複数台のポンプ2−1〜2.が並列に配設されたものに
おいて、ポンプの吐出側に設置された流量調節弁4の開
度制御又はポンプの回転数制御を行う場合には、いずれ
かのポンプに最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)
になる余裕がある限り、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させながら、プラント等への実流量値が
プラント等からの要求流量設定値(目標値〕に一致する
するよう制御することができる。ところが、全てのポン
プに 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)となる余裕が
なくなった場合には、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させるために、プラント等への実流量値
がプラント等からの要求流量設定値(目標値)以下にな
るように制御せざる得ないことになる。
しかしながら、一方において、プラントによっては、例
え−時的にキャビテーションか発生しても、プラント等
への実流量値がプラント等からの要求流量設定値(目標
値)に一致するように制御しなければならないものもあ
る。
第28図は、このようなプラントに使用して最適な実施
例を示すもので、前記第3図に示すブロック図を以下の
ように改良したものである。
即ち、第3図における流量調節部15を構成する低値優
先部43の代りに設定値演算部302を用いて流量調節
部15dを構成するとともに、新たに流量絞込み可否判
定部301を設jす、この判定部301の出力信号であ
る該当ポンプの流量絞込み許可信号り、を前記設定値演
算部302に入力し、更にこの出力信号である該当ポン
プの設定値信号g1を流量偏差演算部7に入力するよう
にしたものである。
次に、この実施例の作用を説明する。
前記第3図に示す実施例と同様に、第2の演算部18に
は、ポンプの有効正味吸込水頭値d、現状におけるポン
プの運転台数u1及びポンプの必要正味吸込水頭値入力
部16からポンプの必要正味吸込水頭値eが夫々入力さ
れ、運転中のポンプの総許容最大流量値Fiax  (
−u−F)が演算されて出力される。
ここで、ポンプの有効正味吸込水頭値dは、計測値のう
ち最小値であるが、前記第10図に示す実施例のように
、各ポンプ2−1〜2.毎に有効正味吸込水頭計測装置
19−1〜19□が設置されている場合は、該当ポンプ
の有効正味吸込水頭値であるとともに、現状におけるポ
ンプの運転台数Uは1 (u−1)である。従って、こ
の場合の運転中のポンプの総許容最大流量値F wax
は、該当ポンプ(1台分)の許容最大流量値となって、
設定値演算部302に入力される。一方、プラント等か
らの要求流量設定値aも設定値演算部302に入力され
る。
ここで、プラント等からの要求流量設定値aは、前記第
10図に示す実施例のように、複数台のポンプ2.〜2
−nが並列に配設されたプロセス配管系統において、夫
々のポンプ2−1〜2−oの吐出側に設置された流量調
節弁又はポンプの回転数制御を行うために、トータル流
量調節部92を設け、ここで各流it調節部への要求流
量設定値a1〜a を演算し出力しているような場合は
、該当ポn ンブ(例えばポンプno、x号機)に対するプラント等
からの要求流量設定値a となる。
更に、流量絞込み可否判定部301により、該当ポンプ
の吐出流量の絞込みを行って良いかどうかが判定され、
その結果も該当ポンプの流量絞込み許可信号h1として
設定値演算部302に人力される。
そして、この設定値演算部302では、該当ポンプの絞
込み許可信号h1が流量絞込み可の場合に、該当ポンプ
の許容最大流量値F laXと該当ポンプに対するプラ
ント等からの要求流量設定値a(例えばa )のうちの
低値の方を演算し、これを該当ポンプの設定値信号11
1として出力する。
逆に、該当ポンプの絞込ろ許可信号h1が流量絞込み不
可の場合に、該当ポンプの許容最大流量値F waxが
いかなる値であろうとも、該当ポンプに対するプラント
等からの要求流量設定値a(例えばa )を該当ポンプ
の設定値信号g1として出力する。そして、この設定値
信号11は、第1の演算部17を構成する流量偏差演算
部7に設定値として人力される。
一方、プラント等への実流量値(計測値)bも流量偏差
演算部7に入力され、ここで両者の偏差が演算された後
、PID演算部8から制御信号Cが演算され出力される
ところで、前記第10図に示す実施例のように、トータ
ル流ffi:A N1部92を設け、ここで各流jl調
節部への要求流量設定値a1〜anを演算し、これを各
ポンプ2−1〜2−nの設定値演算部302に出力して
いるような場合には、プラント等への実流量値(計測値
)bは、各ポンプからプラント等への実流量値(計測値
)J〜bnとなる。
そして、PID演算部8では、該当ポンプの絞込み許可
信号h1が流量絞込み可の場合には、該当ポンプの許容
最大流量値F laXと、該当ポンプに対するプラント
等からの要求流量設定値aのうちの低値の方を設定値と
して、この設定値に該当ポンプからプラント等への実流
量値(計測値)bが一致するように制御する信号Cが演
算されて出力される。逆に、該当ポンプの絞込み許可信
号h1が流量絞込み不可の場合には、該当ポンプに対す
るプラント等からの要求流量設定値aを設定値として、
この設定値に該当ポンプからプラント等への実流量値(
計測値)bが一致するように制御する信号Cが演算され
て出力されることになる。
前記第28図に示す構成ブロック図の各部の詳細を第2
9図及び第30図に示す。
第29図は、流量絞込み可否判定部301及び設定値演
算部302の詳細を示すブロック図であって、前記第1
0図に示す実施例のように、複数台のポンプ2−1〜2
.が並列に配設されたプロセス配管系統における夫々の
ポンプ2−1〜2、毎に流量絞込み可否判定部301及
び設定値演算部302を設けたものである。ここに、3
01 は、X ポンプN01X号機用流量絞込み可否判定部を、また3
02 は、ポンプNO,x号機用設定値演算部を夫″−
X 々示している。
先ず、ポンプNO,X号機用流量絞込み可否判定部30
1  について説明する。
X 第2の演算部18から設定値演算部302 へX の入力信号、即ちポンプNO,x号機の許容最大値流I
aMFxmax (x −1〜n) s 及CFプラン
ト等カラの要求流量設定値a を用いて、 ポンプNo、 x号機の許容最大流量値F XmaX〉
プラント等からの要求流量設定値a8の比例式を得る。
この比例式の成立は、未だポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立していることを意味する。
一方、本実施例ではポンプの回転数を制御してプラント
等への吐出流量を制御する方式を採用していているので
、各ポンプ2−1〜2.の回転数(測定値)を検出する
。ここに、各ポンプ毎2−1〜2.に設計製造時からそ
のポンプの構造上、運転可能な最高回転数は決まってい
るので、これらの両者を比較して、 ポンプNO,x号機キ最高回転数到達 なる比較式を得る。この比較式は、未だポンプNO,X
号機の回転数がi&高回転数に達していないので、ポン
プNO,x号機の回転数を更に増加させ、プラント等へ
の吐出流量を増加させるることができることを意味する
従って、 ポンプNO,X号機の許容最大流量値F xmax〉プ
ラント等からの要求流量設定値a8の関係式と、 ポンプNO,X号機キ最高回転数到達 の関係式との論理積の成立(AND回路A1□−1)は
、ポンプNO,x号機について、ポンプの有効正味吸込
水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させながら、更に回転数を増加させてプ
ラント等への吐出流量を増加させることができることを
意味する。
そして、上記関係式の各論理積(AND回路Al−1〜
A、−o)についての、ポンプN0.1号機からポンプ
NO,n号機までの論理和の成立(OR回路0−■−1
)は、ポンプNO,1号機からポンプNO,n号機まで
のいずれかのポンプに、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させながら、更に回転数を増加させ、プ
ラント等への吐出流量を増加させることができることを
意味する。
即ち、この論理和が成立している(OR回回路−が1に
なっている)限りは、 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプについて、ポンプの有効正
味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるための、該当ポンプの回転数
を例え減少させてプラント等への吐出流量を減少させた
としても、ポンプNO,1号機からポンプNO,n号機
までのうち、上記関係式の論理積が成立している(AN
D回路が1になっている)ポンプの回転数を更に増大さ
せる二とによって、プラント等への吐出流量を増大させ
、前述の不足分を補うことが可能である。
つまり、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させながら、プラント等への実流量
値がプラント等からの要求流量設定値(目標値)に一致
するように制御することができることとなり、ポンプN
O,x号機の絞込み許可信号h1−x=1が成立してい
る。
一方、上記関係式の−F1!積(AND回路A1−1〜
AI−n)についてのポンプNo、 1号機からポンプ
NO,n号機までの論理軸(OR回路0−1)が成立し
ていない(OR回回路−1が0になっている)場合は、
例えば ポンプの有効正味吸込水頭値 〈ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがあった場合に、ポンプの
有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させるために、該当ポンプの回転数を減
少させてプラント等への吐出流量を減少させた場合に、
ポンプN0.1号機からポンプNO,n号機までのうち
、いずれかのポンプの回転数を増加させ、プラント等へ
の吐出流量を増加させることによって、前述の減少分を
補うことができない。
即ち、このような場合には、プラント等への実流量値が
プラント等からの要求流量設定値(目標値)に一致する
ように制御しながら、かっポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるような制御は不可能となって
しまう。
ところが、前述の論理和が成立していない(OR回回路
−1が0になっている)場合であっても、例えば ポンプNO,X号機の有効正味吸込水頭値くポンプの必
要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまっていて、かつポンプNO,x
号機に音響によるキャビテーションを検出した場合又は
ポンプNO,X号機に対する運転員による流量絞込み許
可操作が行われた場合には、NOT回路N   N  
 AND回路A−2−A−3及びOR1′−21 回路O−2゜0−3を介してポンプNO,X号機の流星
絞込み許可信号h1゜−1を成立させ、該当ポンプ(ポ
ンプNO,X号機)の保護を優先させるために、例えプ
ラント等への実流量値がプラント等からの要求流量設定
値(目標値)以下になってもポンプの有効正味吸込水頭
値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるために、該当ポンプの回転数
を減少させてプラント等への吐出流量を減少させるよう
なされている。
なお、ここでポンプNO,x号機に音響によるキャビテ
ーションを検出するには、夫々のポンプに、例えば前記
第13図に示すような検出手段を設置して検出すること
ができ、ポンプNO,X号機のキャビテーション音が、
ポンプが破壊する程度に大きな設定値に達したことを意
味している。
即ち、 ポンプNO,X号機の有効正味吸込水頭値くポンプの必
要正味吸込水頭値 とポンプNO,X号機に音響によるキャビテーションを
検出との論理積が成立している(AND回路A が1に
なっている)ということは、ポンプNO,x号機にキャ
ビテーションが発生し得る状態にあり、かつ現実にポン
プNO,x号機のキャビテーション音がポンプが破壊す
る程度に大きな設定値に到達していることを意味してい
る。
また、ポンプNO,x号機に対する運転員による流量絞
込み許可操作は、例えば運転員が事前の警報等により、
ポンプNO,X号機の状況を知り、プラント等への実流
量値がプラント等からの要求流量設定値(目標値)以下
になることを承知し、そのための対策を行った上で、ポ
ンプNO,x号機の保護のために、同ポンプに対し、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に自動的に成立させるために、該当ポンプ
の回転数を減少させ、プラント等への吐出流量を減少さ
せることを許可する場合等に行われる。
そし、で、ポンプNO,x号機用流量絞込み可否判定部
301 からの出力信号であるポンプNO,x号機X の流量絞込み許可信号hl−xは、ポンプNo、 x号
機用設定値演算部302 を構成する条件付き低値X 優先部及び設定値変化率制御部303 に入力さX れる。
この条件付き低値優先部及び設定値変化率制御部303
 には、ポンプNO,x号機の許容最大流量X 値F naax及びプラント等からポンプNO,x号機
に対する要求流量設定値a が入力される。
そして、条件付き低値優先部及び設定値変化率制御部3
03 からポンプNO,X号機の設定値信号X gl−xが出ツノされるのであるが、ポンプNO,X号
機の流量絞込み許可信号h1〜8−1の場合には、ポン
プNO,X号機の許容最大流量値F xmaxとプラン
ト等からの要求流量設定値a のうちの低値が設定値と
して、他方ポンプNO,x号機の流量絞込み許可信号り
、x−oの場合には、ポンプNO,X号機に対するプラ
ント等からの要求流量設定値a が設定値として出力さ
れる。
なお、ここにポンプNO,x号機の流量絞込み許可信号
h1.−xは、これがOの状態から1の状態に変化する
際等に、場合によってステップ的に変化することがある
。このような場合は、設定値信号’ I−Xを設定値と
するPID演算部8にとって外乱となり得るので、条件
(=Jき低値優先部及び設定値変化率制御部303 に
は、ポンプNO,X号機のX 設定値信号1!I−Xがステップ的に変化しないで徐々
に変化するように、設定値の変化率制御部が内蔵されて
いる。
この条件付き低値優先部及び設定値変化率制御部303
 の詳細を第30図に示す。この第30X 図に示すものは、ディジタル演算器を用いたものである
条件付き低値優先部及び設定値変化率制御部303、に
は、ポンプNO,X号機の許容最大流量値F Xl1a
X、プラント等からの要求流量設定値a 及びポンプN
O,x号機の流量絞込み許可信号hl−Xが入力される
そして、先ずポンプNo、 x号機用比較部304゜に
より、ポンプNO,X号機の許容最大流量値F X1a
Xとプラント等からポンプNO,X号機に対する要求流
量設定値a が比較され、a ≦F XIaXならば、
X                x出力信号Gxw
=”J、a  > F xsaxならば、出力信号Gx
陶Oが出力される。
また、この出力信号Gxと流量絞込み許可信号h1−x
の論理積(AND回路A−4)の結果をEx、前記Gx
の否定(NOT回路N−3)とhl−Xの論理積(AN
D回路A−5)の結果をHx、前記Exとhl−xの否
定(NOT回路N−4)との論理和(OR回路0−4)
の結果をlxとする。そして、ポンプNO,x号機用ゲ
ート回路部305  には、前X 紀a 及びlxが入力され、Zxが出力されるのである
が、1x−1の場合にこのゲートが開いて入力a がそ
のまま出力され(即ち、Zx−a。
となる)、1x−0の場合にゲートが閉じて入力a は
出力されない。
一方、ポンプNO,X号機の最大流量設定値F XII
aXは、Hxmlの時のみこの最大流量設定1iiFx
maxと−Zxとの加算演算(Fxmax−Zx)を行
ってその結果を出力し、Hx=00場合にはいかなる値
も出力しないポンプNO,X号機用第1加算部306 
 に人力される。そして、この結果は、高X 値制限部307  に入力される。
X この高値制限部307 は、入力信号か予め定X めた設定値(例えば、+0.05)以上になった場合に
は、その設定値と同値を出力し、設定値以下の場合には
その入力信号そのものを出力する。
そして、その結果は、低値制限部308 に入力X される。この低値制限部308 は、入力信号かX 予め定めた設定値(例えば、−0,05)以下になった
場合には、その設定値と同値を出力し、設定値以下の場
合にはその入力信号そのものを出力するようなされてい
る。
なお、この例においては、プロセス配管系統、運転状態
におけるポンプの吐出流量の制御性等を考慮して、高値
制限部307 の設定値を、例えX ば+0.05に、低値制限部308 の設定値を、〜X 例えば−〇、05に夫々設定している。
次に、その結果は、HX −1の場合のみ低値制限部3
08 の出力値とZxの加算演算を行ってX その結果を出力し、Hx −0の場合にはいかなる値も
出力しないようにしたポンプNO,x号機用第2加算部
309 に入力され、その結果は、条件付X き低値優先部及び設定値変化率制限部303 のX 出力信号、即ちポンプNO,x号機の設定値信号g1−
8として出力される。
次に、これらの作用について説明する。
二の第30図に示すディジタル演算器を用いれば、a 
≦Fxmax(この場合、Gx=1)で、がつり、、−
1(この場合、EX =1.EX −0)又はり、−,
60ならば、lX−1のため、ポンプNO,X号機用ゲ
ート回路部305  からはZx−X a8が出力され、その結果、ポンプNO,χ号機の設定
値信号11−8としてaxが出力される。
一方、a  >Fxmax(この場合、GX=0)で、
かつhl−x−1(この場合、EX−0,Hx =1)
ならば・F xmaxとZXとのa算が第1加算部30
6  と第2加算部309  との間で行われ、−X 
                 −Xその結果、最
終的にはポンプNO,x号機の設定値信号p I−x 
−F xmax力咄力されることになるるが、二のa 
からF XIIaXに変化する際のその変化率は、ディ
ジタル演算器の演算の1周期毎に一005以上+0.0
5以下の値づつ変化することになる。
即ち、第30図に示すディジタル演算器を用いれば、ポ
ンプNO,X号機の流量絞込み許可信号h1□−1の場
合、ポンプNO,X号機の設定値信号g1□は、ポンプ
NO,X号機に対するプラント等がらの要求流量設定値
a と許容最大流量値F XIaXのうちの小さい方の
値が出力され、h   −oの−X 場合は、このaX (1)1□−a、)が出力される。
しかも、hl−8が0の状態から1の状態に変化する際
に、場合によってはpl−8がステップ的に変化するこ
とがあり、このようなステップ変化は、PID演算部8
にとって外乱となるが、a からF X1aXに徐々に
変化するようするして、これを防止することかできる。
第31図は、前記第10図に示す実施例のように、複数
台のポンプ2−It  2−nが並列に配設されたプロ
セス配管系統において、夫々のポンプ2−1゜2 の回
転数制御を行い、かつトータル流量調節−〇 部92を設け、ここで各流量調節部への要求流量設定値
a1〜anを演算し、設定値演算部302に出力してい
るような場合に、前記第28図乃至第30図に示す実施
例を適用した場合の系統図を示す。ただし、同図におい
て、第29図におけるポンプNO,x号機用絞込み用可
否判定部301 の−χ うち、ポンプNO,X号機に音響によるキャビテーショ
ンを検出する条件を削除しである。
また、同図においては、ポンプの回転数a1〜a の制
御性をより向上させるため、夫々のポンプa1〜a、に
取付けた各ポンプの回転数検出部310、〜310−.
により検出した実回転数と、第1の演算部1.7(x−
1〜n)の出力信号のX 両者について、各ポンプの回転数フィードバック演算部
311.〜311−oによって先ず偏差演算を行った後
、各ポンプの積分演算部312−1〜312 にて積分
演算を行った結果を各ポンプへn の日乾数制御信号01〜cnとして、各ポンプ駆動装置
3−1〜3〜。に入力するようなされている。
このように各ポンプの回転数フィードバック演算部31
L1〜311−、を用いることにより、第1の演算部1
7(x−1〜n)の出力信号と、−χ 各ポンプの実回転数との両者を一致させるように積分に
よるフィードバック演算を行うことができる。
従って、上記実施例を用いれば、前記第10図に示す実
施例と同様な効果を存するは勿論のこと、その他に、第
31図に示すように、複数台のポンプ2−1〜2−0が
並列に配設されたプロセス配管系統において、夫々のポ
ンプ吐出側に配置された流量制御弁又はポンプの回転制
御を行うようなポンプの吐出量制御装置において、プラ
ント等がらの要求流量設定値を目標値としてポンプの吐
出流量を制御する際に、いずれかのポンプに、最大許容
流量〉要求流量設定値(目標値)なる余裕がある限りは
、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させながら、プラント等への実流量
値がプラント等からの要求流量設定値(目標値)に一致
するように自動的に制御することができる。
即ち、 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプについて、該当ポンプの回
転数を減少させるか、又は吐出側に設置された流量制御
弁の開度を絞込むことにより、該当ポンプからプラント
等への吐出量を減少させて、ポンプの有効正味吸込水頭
値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させることができる。
一方、 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)なる余裕があ
るポンプの回転数を増加させるが、又は吐出側に設置さ
れた流量調節弁の開度を更に開させることによって、プ
ラント等への吐出流量を増加させて前述の減少分を補い
、トータル的にプラント等への実流量値がプラント等か
らの要求流量設定値(目標値)に一致するように制御す
ることができることになる。
更に、全てのポンプに、 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)なる余裕がな
くなってしまった場合には、可能な限り多数のポンプに
対して ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させた上で、残りのポンプに対しては、
例えば運転員が人為的に判断した場合、又は該当ポンプ
に真に破壊しそうな程のキャビテーションが発生した場
合等により流量絞込み許可信号が出されない限り、例え
該当ポンプにポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立しても、プラント等へのトータルの実流
m値がプラント等からの要求流ji値(目標値)と等し
くなるように制御される。
しかしながら、例えば、特定のポンプにポンプの有効正
味吸込水頭値 (ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまい、かつ真に破壊されそうな程
のキャビテーションが発生し流量絞込み許可信号が出力
された場合、又は例えば運転員が該当ポンプの状況を注
意深く監視しながら運転し、もうこれ以上該当ポンプが
耐えられないと状況にあると判断し、かつプラント等へ
のトータルの実流量値がプラント等からの要求流量設定
値(目標値)以下になっても良いように手を打ち終り、
人為的に流量絞込み許可信号が出力されるための操作を
した場合、又はその他の登録した流量絞込み許可信号が
出力された場合等に、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〈ポンプの必要正味吸込水頭値 になっているポンプの吐出流量を自動的に絞込み、ポン
プの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立するようにポンプの吐出量を制御するこ
とができる。
なお、この場合、プラント等への実流量値がプランド等
からの要求流量設定値(目標値)以下に制御されること
になるが、運転員は予めこのような状況になることを、
警報等を通じて認識することができるので、前もってそ
の対応を図るようにすることができる。
従って、例え−時的にキャビテーションが発生しても、
プラント等への実流量値がプラント等からの要求流量設
定値(目標値)に一致するように制御しなければならな
いようなプラントにとっては、非常に効果か大きくなる
更に、全てのポンプに 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)になる余裕が
なくなってしまった場合、流量絞込み許可信号が出力さ
れて初めて ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 になってしまっているポンプの吐出流量を自動的に絞込
み初めるが、この際、該当ポンプの吐出流量制御装置の
流量制御の設定値は、ステップ的に変化してしまうこと
があるが、この設定値がステップ的に変化しないで徐々
に変化するように、条件付き低値優先部及び設定値変化
率制限部を内蔵することにより、制御装置にとって外乱
となってしまうことを防止するることができる。
前記第31図に示す実施例では、ポンプの回転数制御を
行う場合を一例として説明したが、夫々のポンプの吐出
側に設置された流量調整弁の開度を制御するようにする
こともできる。
このような場合には、第29囚のポンプNO,X号機用
流量絞込み可否判定部301 内の各ポンプX の回転数(測定値)を検出し、 ポンプNO,X号機〜最高回転数到達 の比例式の代りに、各流量調節弁の開度を検出し、ポン
プNO,x号機用流量調節弁キ全開なる比例式を用いれ
ば良い。
また、流ffi調節弁の開度制御を行う場合は、般に流
量調節弁自体にフィードバック機構が内蔵されているの
で、第31図に示すような各ポンプの回転数フィードバ
ック演算部31Ll〜311 は必ずしも必要ではない
n 一方、ポンプの回転数制御を行うものにおいては、各ポ
ンプの回転数検出部310.〜310−1より検出した
実回転数と、第1の演算部17−8(X−1〜n)の出
力信号との両者について、各ポンプの回転数フィードバ
ック演算部311−1〜311 にて、先ず偏差演算を
行った後、各ボン−〇 ブの積分演算部312.〜310−1にて積分7jt算
を行った結果を、各ポンプへの回転数制御信号c1〜c
nとして、各ポンプ駆動装置3−1〜3、に入力するよ
うな回転数フィードバック部と適用することもてきる。
なお、本実施例では、フィードバック演算部として積分
演算を用いたが、必ずしもこれに限ることなく、比例、
微分演算等を含めることもできることは勿論である。
また、前記第29図のポンプNO,x号機用流量絞込み
可否判定部310  のうちのポンプNO,x号機X の流量絞込み許可信号h1−8の成立条件として、全て
のポンプに 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)なる余裕がな
くなってしまった場合には、ポンプNO,X号機の有効
正味吸込水頭値く必要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまっていて、かつポンプNO,X
号機に音響によるキャビテーションを検出した場合又は
ポンプNO,X号機に対する運転員による絞込み許可操
作が入力された場合としたが、必ずしもこれに限ること
なく、これらの一方でも良いことは勿論であり、更にそ
の他の条件を更に付加するようにすることもてきる。
また、ポンプNO,x号機の流量絞込み許可信号h1□
の成立条件としての ポンプNO,x号機の許容最大流量値F xmax〉プ
ラント等からの要求流量設定値aXなる関係式と、 ポンプNO,x号機キ最高回転数到達 なる関係式との論理積(AND回路A1−1〜A、−o
)についてのポンプNO,1号機からポンプNO,n号
機までの論理和(OR回路0−1)は、本実施例では各
ポンプに設けたが、これは全ポンプに共通に一回路だけ
設けるようにすることもできる。
更に、本実施例では、ポンプNO,x号機用設定値演算
部302 の一実施例として、第30図に示X すように、ディジタル演算部を用いた条件付き低値優先
部及び設定値変化率制限部303  で構成X した例を示しているが、必ずしもこれに限ることはない
。例えば、ポンプNO,x号機の流量絞込み許可信号h
l−xが流量絞込み可の場合には、ポンプの有効正味吸
込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがあった場合に、ポンプの
有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるために、該当ポンプ(ポンプ
NO,X号機)の許容最大流量値F Xl1aXとプラ
ント等からの要求流量設定値a の内の低値の方を演算
し、これをポンプNO,X号機の設定値信号’ 1−x
として出力し、一方、ポンプNO,X号機の流量絞込み
許可信号h1□が流量絞込み付加の場合には、該当ポン
プ(ポンプNO,X号機)の許容最大流量値FX■aX
がいかなる値であろうとも、プラント等からの要求流量
設定値a をポンプNO,x号機の設定値信号” 1−
xとして出力する機能を持つものであれば、同様の効果
がある。
また、前述の第11図、第12図、第21図及び第25
図に示す実施例のようなポンプ1台のみの場合、複数台
のポンプが直列に配置されている場合又は複数台のポン
プか並列に設置されていてもポンプ吐出側の合流後にお
いて流量調節弁が設置されている場合において、前記第
28図乃至第30図による実施例を適用しても、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるために、万一プラント等への
実流量値がプラント等からの要求流量設定値(目標値)
以下になるように制御せざるを得ない場合には、運転員
は予めこのような状況になることを警報等を通じて認志
した上で、人為的に流量絞込み許可信号の出力されるた
めの操作を行えるので、予めその対応かできる効果かあ
る。
前記各実施例では、流量制御部15の第1の演算部17
にPID演算部8を用いた例を示しているが、この代り
に被制御パラメータと、その目標値、時間微分値等を入
力し、運転員(人間)がプラントを運転する際の制御則
をそのまま適用可能な制御器を導入するようにすること
もできる。
第32図にその一例を示す。
この第32図に示すような流量調節部を第31図に示す
ように複数台のポンプ2、〜2.が並列に配設されたプ
ロセス配管において、夫々のポンプの吐出部側に設置さ
れた流ff121節弁又はポンプの回転数駆動を行うこ
とにためのポンプの吐出流量制御装置の流f12節部1
5−1〜15−oとして用いることができる。
運転員が例えばこのようなプロセス配管系統のプラント
を運転する場合、 (a)  プラント等へのトータル実流量値がプラント
等からの要求流量値に比べて非常に少ない場合には、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に十分な余裕のあるポンプは、その余裕値及び
トータル実流量値と要求流量設定値との差に応じて吐出
流量を早急に増加させる。そして、プラント等へのトー
タル実流量値がプラント等からの要求流量値に近くなっ
てきたが、または比較的離れていても、その近付く速さ
が速すぎたり、または自ポンプ(例えば、ポンプNO,
x号機用制御器を例にとると、ポンプNO,X号機)に
おける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に余裕がなくなってきたり、又は例えこれに余
裕があってもその変化率が大きい場合には、これらに応
じて吐出流量の増加量を少なくして行く。
(b)  自ポンプ以外のいづれかのポンプがポンプの
有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になってしまった場合には、その両者の差が大
きければ大きい程、もし自ポンプにおける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に十分な余裕があれば、その余裕値及び前述の
差に応じて自ポンプの吐出流量を急速に増加させる。そ
して、自ポンプ以外でポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になってしまっているポンプの該関係式におけ
る両者の差か小さくなったか、又は両者の差が比較的大
きくても、その変化率か大きい場合、又は自ポンプにお
ける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に余裕がなくなってきたり、又は例え比較的余
裕があっても、その変化率が大きい場合には、これらに
応じて吐出流量の増加量を少なくして行く。
(c)  もし、自ポンプにおいて、 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立し始めてしまった場合には、自ポンプに
流量絞込み許可信号が入力されている限り、その両者の
差に応じて早急に自ポンプの吐出流量を絞込んで行く。
そして、その両者の差が小さくなったか、又は両者の差
が比較的大きくても、その変化率が大きい場合には、そ
れに応じて吐出流量の絞込み量を少なくして行く。
運転員(人間)のこのようなプラント運転時の制御則を
、第31図の流量調節部15−1〜15、として取り込
むことにより、夫々のポンプの吐出側に設置された流量
調節弁の開度制御又はポンプの回転数制御を行うための
流量調節部出力信号を得ることができる。
ここで、ポンプN011号機用の流量調節部15−xを
一例にその構成を詳細に説明する。
流ffi調節部15 に備えた加算器221Axに、X プラント等からの要求流量設定値a 及びプラント等へ
のトータル実流量値bTXを入力する。
また、自ポンプ(ポンプNO,X号機)以外のポンプに
ついて、ポンプN011号機の吐出流量に1〜ポンプN
o、 (X−1)号機の吐出流量k   1ポンプ(X
−1) No、 (x+1)号機の吐出流量k   〜ポンプN
O,n号(x+1) 機の吐出流ff1k  、及びポンプNO,1号機の有
効圧味吸込水頭値NPI°〜ポンプNo、 (x−1)
号機の有効正味吐出流jl N P (X−1) ’、
ポンプNo、 (X+1)号機の有効正味吐出流m N
 P (X+1) ’〜ポンプNO,n号機の有効正味
吐出流量NPn’を夫々入力し、更に自ポンプについて
、ポンプN011号機の吐出流量に5有効正味吸込水頭
値NPx’及び流量絞込み許rjJ信号h1−8を入力
する。
ここに、ポンプNO,1号機の吐出流量に、〜ポンプN
o、 (x−1)号機の吐出流量k   、ポンプ(X
−1) No、 (X+1)号機の吐出流量k   〜ポンプN
O,n号(x+I) 機の吐出流量k をポンプの吐出流量−必要正味吸込水
頭値カーブの関数メモリ222A1〜222 A (X
−1)及び222A(X+υ〜222Allに入力し、
その出力、即ち各ポンプの必要正味吸込水頭値N P 
I 〜N P (x−1)及びNP(X+1) 〜NP
nを目標値として、加算器221B1〜221 B (
X−1)及び221B(X+1) 〜221Bnに人力
する。一方、ポンプyo、r号機の存効正味吸込水頭M
NPJ’〜ポンプNO,(X−1)号機のq効正味吐出
流jl N P (X−1) ’及びポンプNo、(X
+1)号機の有効正味吐出流jl N P CX+1)
’〜ポンプh・0.n号機の有効正味吐出流jlNPn
’も、加算器221B1〜221 B (X−1)及び
221 B(X+1) 〜221 Bnに入力する。
また、ポンプNO,X号機の吐出流ff1k  をポン
プの吐出流量−必要正味吸込水頭値カーブの関数メモリ
222 A Xに人力し、その出力はポンプNO,X号
機の有効正味吸込水頭値NPxを目標値として加算器2
21Bxに入力する。一方、ポンプNO,X号機の有効
正味吸込水頭値NPx’も加算器221.8xに人力す
る。
そして、各加算器221AX 、221Bl 〜221
 B(X−1) 、221 B(X+1) 〜221 
Bn及び221BXでは、入力される各設定値(目標値
)と実際の計測値のと偏差 E F L X −a 、 −b TIENPI  鱒
NPI  −NPI’ ? ENP(x−1)−NP(X−1,)−NP(X−1)
ENP(x+1)  −NP(x+1)  −NP(x
+1)? ENPn  =NPn  −NPn ENPx  −NPX  −NPX (以下、EFLX 、ENPI 〜ENP(X−1)、
ENP(x+1) 〜ENPn及びENPXを総称して
述べる場合にはeと記載する)を演算する。
そして、その結果を各制御器225Ax1225Bl 
〜225B(X−1) 、225B(X+I) 〜22
5BN及び2258Xに入力すると同時に、各微分器2
24AX 、224B1〜 2 24  B(X−1)  、 2 24  B(X
jl)  〜2 24  BN  及び224BXに入
力し、ここで偏差の時間微分dEFLx =dEFLx
 /d t dENPl −dENPl /d t dENP(x−1)−dENP(x−1)/d tdE
NP(x+1)  −dENP(x+1)  /d  
t? dENPn  −dENPn /d tdENPx  
−dENPx  /d t(以下、dEFLx 、dE
NPl 〜dENP(x−1) 、dENP(x+1)
 〜dENPn及びdENPxを総称して述べる場合に
はΔeと記載する)をfi算する。
そして、この演算結果も各制御器225Ax、225B
1〜225B(X−1) 、225B(X+]) 〜2
258N及び2258Xに入力する。
これにより、各制御器225Ax 、225Bl〜22
5B(x−1) 、225B(X+1) 〜225BN
及び225 Bxには、各状態量の偏Me及び偏差の微
分値Δeが入力され、各出方信号ΔUを前記第22図に
示す実施例における制御則と同じ法則に基づいて演算す
る。
第32図において、符番226Ax。
226B1〜226B(x−1) 、226B(x+1
) 〜226Bn及び226Bxは可変ゲインの比例器
で、ゲインはプラント負荷等によって変化させることが
できる。この例では、ゲインはプラントの全負荷帯に亘
って、はぼ一定値としている。また、可変ゲインの比例
器226Bxに対しては、二のり変ゲインを0N−OF
FさせるためのポンプN011号機の絞込み許可信号h
1□を人力する。
また、符番227は、プラント等への1・−タル実流量
値、ポンプNO,1〜No(X++)及びNo(x+り
 −NOn号機、更にはポンプNO,X号機の有効正味
吸込水頭値に関する各制御出力を加算する加算器で、こ
の加算器227からの出力が流jiiL調節部15−1
〜15 の出力として用いられる。
−〇 以上の構成において、プラント等からの要求流量設定値
a が設定値(目標値)として入力される。また、現状
のポンプN011号機の吐出流ff1k1〜ポンプNO
,(x−1)号機の吐出流量k   、及び(X−1) ポンプNO,(X+1)号機の吐出流量k   〜ポン
プ(X+1) NO,n号機の吐出流ff1k  から各ポンプの必要
正味吸込水頭値N PI 〜N P (X−1)及びN
 P (x+1> 〜NPnが設定値(目標値)として
算出される。また、現状のポンプNO,X号機の吐出流
量からポンプNO,X号機の必要正味吸込水頭値NP 
 が設定値(目標値)として算出される。
これらの各設定値(目標値)は、各加算器221Ax 
、221B1〜221B(x−1)、221B(x+1
) 〜221Bn及び221BXで、実際のプロセス配
管系統の現状の状態値であるプランド等へのトータル実
流量値bTx’ポンプNO,1号機の有効正味吸込水頭
値NPI°〜ポンプNo、 (X−1)号機の有効正味
吐出流jit N P (X−1) ’、ポンプNo、
 (x+1)号機の有効正味吐出流量N P (X+1
)〜ポンプNO,n号機の有効正味吐出流量NPn’及
びポンプNO,X号機の有効正味吐出流Q N P X
と比較されて、そのフィードバック偏差 E F L x ma 、  b −r。
ENPI −NPI −NPI ? ENP(X−1)=NP(x−1) −NP(x−1)
ENP(X+1)−NP(X+1)−NP(X+1)E
NPn  −NPn  −NPn ENPX  −NPX  −NPX がd寅算される。
また、各微分器224AX 、224Bl 〜224 
B(X−1) 、224 B(X+]) 〜224 B
N及び224BXて各偏差の時間微分 dEFLx =dEFLx /d t dENPl −dENPl /d t ? dENP(x−1)=dENP(x−1)/d tdE
NP(X+1)  −dENP(X+1)  /d  
tdENPn =dENPn /d t dENPx −dENPx /d t か演算される。
そして、この偏差eと偏差の微分値Δeは、夫々対応す
る制御器へ、即ちe−EFLX及びΔe−dEFLxと
して制御器225Axへ、各e−E N P I −E
 N P (X−1)及び各Δe−dENPl〜d E
 N P (x−1)として各制御器225B1〜22
5 B(X−1) ヘ、各e −E N P (x+1
) 〜ENPn及び各Δe −d E N P (X+
1) 〜dENPNとして各制御器225B(x+1)
〜225Bnへ、またe−ENPx及びΔe−dENP
xとして制御器225Bxへ各々入力することにより、
各制御出力d F I x 1d F l 1□〜dF
’ 1(x−1)’    l(x+1)〜dFI、n
dFI dFI、、が得られる。
即ち、ポンプ等へのトータル実流量値に関しては、前述
したようにe−EFLx、 Δe−d E F Lxを
人力して、前記第23図に示す各パターンPel〜Pe
5、PΔe1〜PΔ85から、夫々の測定値μe1〜μ
e5、μΔel〜μΔ85を算出する。
更に、それらの小さい方の値μMIN、〜μMIN5を
求め、これらから制御比カバターンPΔU  −PΔU
5の基底部パターンPBΔU。
〜PBΔU5が得られる。更に、これらの基底部パター
ンPBΔU  −PBΔU5を組合わせて得られる最大
値パターンP lt M A XΔUを算出し、二のパ
ターンの平均値、つまりある範囲で広がる制御出力ΔU
の重みの平均値を算出して、最終制御出力dFloxが
得られる。
このようにして得られた各制御器2−25Ax。
225B1〜225B(x−1) 、225B(X+1
) 〜225B口及び’)25BXからの制御出力dF
I   dFI  −dFI、、、、。
Ox’       I 1 dFI    〜dFI   dFI、、を可変ゲイン
+(X◆1)1n・ の比例器226AX 、226BI 〜226B(x−
]) 、226B(X+1) 〜226Bn及び225
BXに入力し、加算器227を通して重みの平均値dF
I  が dFIx■(K xdFIo8) x +(K  XdFI11〜に1 (x−1)    l
 (x−1))ii          XdFI +(K1(x+L)    l(x+1)〜に、nXd
FI  )XdFI          n +(K  XdFI、X) x として算出される。
なお、ここで口J変ゲインの比例器226Bxには、こ
の比例演算を0N−OFF制御するための、ポンプNO
,X号機の流量絞込み許可信号h1□を入カしたが、ポ
ンプNo、 X号機の流量絞込み許可信号り、、−1の
場合は、この比例計算が行われ、方許可信号−〇の場合
は、この演算が行われず、従ってポンプNO,X号機の
流量絞込みのための信号は出されない。
従って、このdFI  を第31図の流量調節部15、
−15−0の出力信号として用いることにより、複数台
のポンプ2−1”−nが並列に配設されたプロセス配管
系統において、夫々のポンプの吐出側に設置された流量
調節弁の開度制御又はポンプの同転数制御を、運転員か
用いる制御則に乗っ取った方法により自動的に行うこと
かできる。
しかも、該当ポンプに対する流量絞込み許可信号が成立
している時のみ ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させるために、該当ポンプの吐出流量を
絞り込みので、前記実施例と同様の効果がある。
更に、この例を用いれば、例えば可食ゲインを調整する
ことにより、プラント等へのトータル実流量値をプラン
ト等からの要求流量設定値に一致させるような通常の吐
出量制御時には、緩やかな制御を行わせる。そして、自
ポンプ以外にポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがある場合に、自ポンプの
吐出流量を増加させるのに、やや緩やかな制御を行わせ
る。また、自ポンプについて、ポンプの有効正味吸込水
頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまい、かつ自ポンプに対する流量
絞込み許可信号が成立している場合には、自ポンプの保
護のため、吐出流量を急激に減少させるような制御を行
うこともできて効果が更に大きくなる。
更に、上記第28図乃至第31図に示す実施例では、 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがあり、かつ該当ポンプに
対する流量絞込み許可信号が成立している場合、そのポ
ンプの ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を常に成立させるために、先ず該当ポンプの回
転数を減少させるか、又は吐出側に設置された流ffi
調節弁の開度を絞込むことによって該当ポンプからプラ
ント等への吐出流量を減少させてポンプの有効正味吸込
水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立さる。すると、吐出流量を減少させた分
、プラント等へのトータル実流量値かプラント等からの
要求流量設定値aより減少することになるか、この分を 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)なる余裕があ
るポンプの回転数を増加させるか、又は吐出側に設置さ
れた流量調節弁の開度を開かせることによって補い、ト
ータル的にプラント等への実流量値がプラント等からの
要求流量設定値(目標値)に一致するように制御するこ
とができる。従って、プラント等へのトータル実流量値
は、減り勝手になりながら制御されることになる。
ところが、第32図に示すように流量調節部を構成する
ことにより、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〈ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがあり、かつ該当ポンプに
対する流量絞込み許口J信号が成立している場合には、
該当ポンプの回転数を減少させるか、又は吐出側に設置
された流量調節弁の開度を絞込むと同時に、 最大許容流量〉要求流量設定値(目標値)となる余裕が
あるポンプの回転数を増加させるか、又は吐出側に設置
された流i調節弁の開度を開かせて、トータル的にプラ
ント等への実流量値がプラント等からの要求流量設定値
(目標値)に一致するよいうに制御できるので、プラン
ト等へのトータル実流量値が減り勝手になるようなこと
はなく、効果が更に大きくなる。
なお、上記のよう構成した流量調節部(第1の演算部)
を前記第3図に示す実施例の流if節部15(第1の演
算部17)の代わりに用い、その出力dFIxを制御信
号Cとして用いることもできる。
前記各実施例に用いたPID演算部8においては、PI
Dの各ゲインを固定値とした例を示したが、必ずしも固
定値とする必要はなく、PIDの各ゲインを制御の途中
で変更するようにすることもできる。
これを第33図を用いて説明する。
同図において、流量偏差演算部7に、設定値としてポン
プNO,x号機の設定値信号g1□を入力し、また実測
値(計測値)として、プラント等への実流量値すを入力
する。そして、両者の偏差の演算結果は、PID演算部
8aに人力され、ポンプの吐出流量制御のためのPID
演算が行われ、その結果としての制御信号Cが出力され
るようなされている。
ところで、制御装置(PID演算部)は、一般に比例演
算部、積分演算部、微分演算部から構成されており、P
は比例動作を、Iは積分動作を、Dは微分動作を夫々意
味するものであって、P(比例)、l (積分)及びD
(微分)の夫々の強さを決める制御動作のパラメータを
比例ゲイン、積分時間及び微分時間という。
そして、これらのパラメータの値は、プロセス配管系統
、構成機器の特性及び制御装置の特性等により種々異な
るが、一般に比例ゲインを大きくするに従って感度は上
がるが安定度は悪くなる。
また、比例動作のみを用いて制御を行うと、オフセット
が残ってしまうので、現状の制御系の状態に合わせ、積
分時間を調整し、比例動作のみでなく積分動作も用いる
。更に、制御系の状態によっては、微分時間を調整して
、微分動作も適当に加えることによって安定度を高め、
適応性を増し動特性が良くなることもある。
そこで、これらの制御装置を実機に取付け、プロセス配
管系統の構成機器の試運転時に、制御系の状態で合わせ
て、制御装置の比例ゲイン、積分時間、微分時間等を調
整し、これらの最適値を見付けて固定していた。
ところが、制御系の状態は、プロセス配管系統内を流れ
る流体の条件、その他によって異なるため、プラントの
負荷変化とともに比例ゲイン、積分時間、微分時間等の
最適値は変化する。従って、定格負荷における最適値を
固定値として採用した場合、他の負荷帯での制御性が犠
牲とされてしまうことになる。
そこで、第33図におけるPID演舞部8aに比例ゲイ
ン決定部318を設け、その出力信号を比例ゲイン設定
部315に入力して、その出力fa号を比例演算部Pに
入力する。また、積分時間決定部319を設け、その出
力信号を積分時間設定部316に入力し、その出力信号
を積分演算部1に入力する。更に、微分時間決定部32
0を設け、その出力信号を微分時間設定部317に入力
し、その出力信号を微分演算部りに入力するようにした
ものである。
次に、これらの作用を説明する。
比例ゲイン決定部318、積分時間決定部319及び微
分時間決定部320は、プラント負荷、プラント等への
流量値又はポンプの有効正味吸込水頭値等を用いて、そ
の時々のプロセス配管系統の状態に応じt:信号を出力
する。そして、これたの信号値を受けて比例ゲイン設定
部315、積分時間設定部316及び微分時間設定部3
17は、その信号値の大きさに応じた比例ゲイン値、積
分時間値及び微分時間値をPID演算部8aの比例演算
部P1積分演算部■及び部分演算部りに夫々入力する。
そして、PID演算部8aては、その時々の比例ゲイン
値、積分時間値及び微分時間値を用いて、比例、積分及
び微分演算か行われる。
次に、前記比例ゲイン決定部138、積分時間決定部3
19及び微分時間決定部320の一例を説明する。
これ例は、比例ゲイン決定部318、積分時間決定部3
19及び微分時間決定部320に、前記第32図と同様
のブロック図を用いて、運転H(人間)がプラントを運
転する際の制御則をそのなな適用するようにしたもので
ある。
即ち、運転員がこのようなプロセス配管系統のプラント
を運転する場合、 (a)  プラント等へのトータル実流量値かプラント
等からの要求流星値に比べて非常に少ない場合には、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に十分な余裕のあるポンプは、その余裕値及び
トータル実流量値と要求17tfiL設定値との差に応
じて吐出流量がやや早急に増加するように、また非常に
多い場合には、トータル実流量値と要求流量設定値との
際に応じ、吐出流量がやや急速に減少するように、そし
て、プラント等へのトータル実流量値がプラント等から
の要求流量設定値に近くなってきたか、又は比較的離れ
ていてもその近づく速さが速すぎたり、又は自ポンプ(
例えば、ポンプNO,X号機用制御器を例にとると、ポ
ンプNO,x号機)におけるポンプの有効正味吸込水頭
値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に余裕がな(なってきたり、又は例えこれに余
裕があってもその変化率が大きい場合には、これらに応
じて吐出流量の増加量が少なくなるに、又はトータル実
流量値と要求流量設定値との偏差が小さくなると安定に
目標に落着くように、比例ゲイン値、積分時間値及び微
分時間値を調整する。
(b)  自ポンプ以外のいづれかのポンプかポンプの
有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になってしまった場合には、その両者の差が大
きければ大きい程、もし自ポンプにおける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に十分な余裕があれば、その余裕値及び前述の
差に応して自ポンプの吐出流量を急速に増加するように
、そして自ポンプ以外でポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になってしまっているポンプの該関係式におけ
る両者の差が小さくなったか、又は両者の差が比較的大
きくても、その変化率が大きい場合、又は自ポンプにお
ける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式に余裕がなくなってきたり、又は例え比較的余
裕があってもその変化率が大きい場合には、これらに応
じて吐出流量の増加量を少なくなるように、また全ての
ポンプについてポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が逆転すると同時に、安定に目標に落着くよう
に、比例ゲイン値、積分時間値及び微分時間値を調整す
る。
(c)  もし、自ポンプにおいて、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〈ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立し始めてしまった場合には、自ポンプに
流量絞込み許可信号が入力されている限り、その両者の
差に応じて早急に自ポンプの吐出流量を絞込んで行く。
そして、その両者の差が小さくなったか、又は両者の差
が比較的大きくてもその変化率が大きい場合には、それ
に応じて吐出流量の絞込み量が少なくなるように、また
自ポンプにおける ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立すると同時に、安定した目標値に落着く
ように比例ゲイン値、積分時間値及び微分時間値を調整
する。
運転員(人間)のこのようなプラント運転時の制御則を
、第31図と同様のブロック図と同様のものを用いて実
現し、比例ゲイン決定部318、積分時間決定部319
及び微分時間決定部320の夫々において、第32図の
説明と同様にして得た夫々のdF lxを第33図に示
すようなPID演算部8aに組込んだ比例ゲイン設定部
315、積分時間設定部316及び微分時間設定部31
7に入力することにより、比例、積分及び微分演算の比
例ゲイン値、積分時間値及び微分時間値を変化させるこ
とができる。なお、第32図と同様のブロック図の説明
は、上記と同じであるためこの説明を省略する。
この例では、第32図に示す可変ゲインの比例器226
AX、226B1〜226B(x−1)、226 B 
(x+1) 〜226 B n及び225BXは、プラ
ント負荷によってゲインを変化させるようにしている。
その−例をとして、比例ゲイン決定部315における各
可変ゲインの比例器のゲインを第34図に示す。
このようにしたP I Di’Q部8aを用いることに
より、運転員(人間)のプラント運転時の制御則に乗っ
取り、プラント負荷、プラント等への流量値又はポンプ
有効正味吸込水頭値等を用いて、その時々のプロセス配
管系統の状態に応じたPIDの各ゲインを制御の途中で
自動的に変更できる効果がある。
この例によれば、例えばプラント等へのトータル実流量
値をプラント等からの要求流量設定値に一致させるよう
な通常の吐出流量制御時には緩やかな制御を行わせる。
そして、自ポンプ以外てポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になりそうなポンプがある場合には、自ポンプ
の吐出流量を増加させるのに、やや緩やかな制御を行イ
つせる。
そして、自ポンプもついて ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまい、かつ自ポンプに対する流量
絞込み許可信号か成立している場合には、自ポンプの保
護のために、吐出流量を急激に減少させるというように
こともできて効果が大きい。
なお、このように構成したPID演算部8aを第16図
、第17図及び第20図に記載の吸込水頭PID演算部
8にも適用できることは勿論である。
前述の例では、PID演算部8aを運転h(人間)がプ
ラント等を運転する際の制御則をそのまま適用可能な制
御器を用いて構成したが、第35図に示すように、比較
的簡易的なものを用いてPID演算部8bを構成するこ
ともできる。
即ち、この例は、第34図におけるPID演算部8aの
比例ゲイン決定部318、積分時間決定部319及び微
分時間決定部320を論理ブロック318a、319g
及び320aで構成したものである。そして、この論理
式の結果により、切替スイッチ(TI、T2及びT3)
314−1314−2及び314−3を切替えることに
より、比例ゲイン設定器(Pi又はP2)315−1又
は315−2、積分時間設定部(11又は12)316
−1又は316−2及び微分時間設定部(DI又はD2
)317−1又は317−2の夫々の一方を選択する。
このようにして選択された比例ゲイン値、積分時間値及
び微分時間値は、これかステップ的に変化しないように
、夫々の変化率制限部31 B−1,313−2及び3
13−3を介して比例演算部P、積分演算部l及び微分
演算部りに人力されこれらを用いてPID演算が行われ
るようなされている。
ここで、上記論理式について説明する。
先ず、第32図に示すポンプNO,X号機用に用いた[
ポンプの吐出流量−ポンプの必要正味吸込水頭値カーブ
」により、ポンプNO,X号機用の吐出流量k を用い
てポンプNO,X号機用の必要正味吸込水頭値NP  
を得る。また、ポンプNO,X号機用の有効正味吸込水
頭値d を人力する。一方、ポンプNO,x号機の絞込
み許可信号h1□も人力する。
そして、これらの状態値を用いて、 (ポンプNO,X号機の必要正味吸込水頭値+H−ボン
ポンO,x号機の有効正味吸込水頭値)〉(正の規定値
)         ・・・■ポンプNO,y:号機の
流量絞込み許可信号・・・■との論理積(AND回路A
−6)を得る。なお、ここにHは余裕値であり、0でも
良い。また、0−5はN07回路である。
そして、この論理積が成立している(AND回路A、−
1)の場合は、ポンプNO,X号機がほぼポンプの有効
正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式になってしまっていて、かつ流量絞込み許可信
号h1−xか成立している場合であるので、「ポンプN
O,X号機の有効正味吸込水頭値」が制御の目標値「ポ
ンプNO,x号機の必要正味吸込水頭値+HJ−正の規
定値に到達するまではポンプNO,x号機の保護のため
、可能な限り呈急にポンプ旬、X号機の吐出流量を絞込
みできるように、切替スイッチ(TI>314−1は、
比例ゲイン設定器(Pl)315−1側を、切替スイッ
チ(T2)314−2は積分時間設定部(I I)31
6−1側を、また切替スイッチ(T3)314−3は微
分時間設定部(Dl)317−]側を夫々選択している
そして、「ポンプNO,X号機の有効正味吸込水頭値」
が「制御の目標値−正の規定値」に到達した後は、目標
値からオーバシュート量を少なくし、かつ安定な制御が
行われるように、切替スイッチ(Tl)314−1を比
例ゲイン設定器(P2)315−2側に、切替スイッチ
(T2)314−2を積分時間設定部(12)315−
2側に、また切替スイッチ(T3)314−3を微分時
間設定部(D2)317−2側に夫々切替えて、比例ゲ
イン量、積分時間値及び微分時間値を本来の値に戻す。
なお、ポンプNO,x号機にほぼ ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立している場合、即ち通常のポンプ吐出量
制御の場合、又は流量絞込み許可信号h1−xが成立し
ていない場合には、切替スイッチ(Tl)314−1は
比例ゲイン設定器(P2)315−2側か、切替スイッ
チ(T2)314−2は積分時間設定部(12)315
−2側が、また切替スイッチ(T3)314−3は微分
時間設定部(D2)31.7−2側が夫々選択されてい
て、比例ゲイン量、積分時間値及び微分時間値を本来の
値になっており、安定な制御が行われる。。
ここで、比例ゲイン値、積分時間値及び微分時間値は、
制御の途中で切替スイッチ(Tl、T2及びT3)31
4−1,314−2及び314−3により切替えられる
が、ステップ的に変化すると外乱の原因になるため、徐
々に増加又は減少するように、各比例ゲイン値、積分時
間値及び微分時間値は、変化率制御部313−1. 3
13−2及び313−3を介して比例演算部P1積分演
算部I及び微分演算部りに入力される。
このような構成のPID演算部8bを用いると、比較的
部品な構成により、ポンプ吐出流量制御の途中で、万一 ポンプの有効正味吸込水頭値 くポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式が成立してしまい、かつ該当ポンプに流量絞込
み許可信号h1□が入力されている場合に、有効正味吸
込水頭値が必要正味吸込水頭値に近い値になるまでは、
該当ポンプの保護のために、吐出流量を急激に減少され
、それ以降は、PID演算部8の比例ゲイン値、積分時
間値及び微分時間値を自動的に通常の値に変更させて、
安定な制御を行わせることができる。
また、通常のポンプ吐出流量制御の場合等には、比較的
緩やかに、かつ安定な制御を行わせるために、PIDa
算部8bの比例ゲイン値、積分時間値及び微分時間値を
自動的に通常の値に変更させることができるので、その
結果、制御性を向上させることができる。
なお、二〇PID演算部8bを、第16図、第17図及
び第20図に示す吸込水頭PID演算部8にも適用でき
ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、ポンプの吐出流量制御に
おいて、常に ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係を成立させながら、プラント等からの要求流量設
定値(目標値)になるように制御することできる。また
、万一プラント等からの要求流量設定値(目標値)に吐
出流量を一致させようとすると、 ポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 が成立しなくならざるを得ない場合には、この関係が成
立し続けるように、ポンプの吐出流量を絞り込むが、こ
の流量の絞り込みもスムーズに行う事ができ、かつ可能
な限り、プラント等からの要求流量設定値に近い値に制
御できる。このため、ポンプの最大許容流量以上の流量
が流れることによるキャどテーシaンの他、該当ポンプ
の吸込側圧力の低ドまたは吸込側プロセス液体の温度上
昇等が原因のキャビテーション発生等による不具合が起
こるのを防ぎながら、吐出流量の制御かでき、非常に効
果がある。
また、請求項2.3または4記載の発明によれば、ポン
プの吸込側プロセス液体に温度の低いプロセス液体を注
入することにより、タンク内に滞溜するポンプの吸込側
プロセス液体の液面に高圧のプロセス蒸気の供給するこ
とにより、又はポンプの吸込側プロセス液体を一時滞溜
させるタンクにプロセス液体を補給する液体を調節する
ことにより有効正味吸込水頭値を高め、これによってプ
ラントからの要求流量設定値を維持しながら有効正味吸
込水頭値〉必要正味吸込水頭値の関係を維持してポンプ
のキャビテーションの発生やこれにより吐出圧力が低下
してしまうことを防止することができる。
更に、請求項6記載の発明によれば、本来有効正味吸込
水頭値〉必要正味吸込水頭値であっても、両者が近い値
の場合にはキャビテーションを発生することがあり、逆
に 有効正味吸込水頭値く必要正味吸込水頭値であっても、
軽微なキャビテーションしか発生せずに無視できること
もあるが、このような時に発生する異常音を制御に取り
込むことにより、より確実にキャビテーションの発生を
防止することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、例え−時的にキャ
ビテーションが発生したとしても、プラント等への実流
量値がプラント等からの要求流量値(目標値)に一致す
るように制御しなければならないプラントもあるが、こ
のようなプラントに対して、可能な限り多数のポンプに
対してポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 の関係式を成立させた上で、この要請に答えることがで
きるとともに、残りのポンプに対しては、例えば運転員
が人為的に判断した場合や臭に破壊しそうなキャビテー
ションの発生した場合等において、流量絞込み許可信号
を介して速やかにポンプの有効正味吸込水頭値 〉ポンプの必要正味吸込水頭値 になりように、該当ポンプの吐出流量を絞込むことがで
きるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第3図は本発明の一実施例を示し、第1図は
系統図、第2図はポンプの有効正味吸込水頭計測装置の
一例を示す概要図、第3図はポンプの必要正味吸込水頭
入力部および流量調節部の拡大ブロック図、第4図は「
ポンプの吐出流量−ポンプの必要正味吸込水頭値」カー
ブの一例を示すグラフ、第5図は処理フローの一例を示
すフローチャート、第6図及び第7図はポンプの有効正
味吸込水頭計測装置の他の例を示す概要図、第8図及び
第9図はポンプの6効正味吸込水頭計測装置のバルブの
変形例を示す図、第10図乃至第12図は夫々異なる他
の実施例を示す系統図、第13図は第12図の流量制御
部の拡大ブロック図、第14図はポンプ近傍量の周波数
分析を一例を示すグラフ、第15図は処理フローの他の
例を示すフローチャート、第16図乃至第21図は夫々
異なる他の実施例を示す系統図、第22図は第21図の
第2の演算部の拡大ブロック図、第23図は第21図の
制御器の具体的な演算手法の説明に付する図、第24図
はゲイン変化の状態を示すグラフ、第25図は更に他の
実施例を示す系統図、第26図は第25図の処理フロー
の一例を示すフローチャート、第27図はポンプの回転
数の変化に伴うポンプの吐出流量と必要正味吸込水頭相
当値との関係を示すグラフ、第28図乃至第30図は更
に他の実施例を示し、第28図は第3図相当図(ブロッ
ク図)、第29図は流量絞込み可否判定部及び設定値演
算部の拡大ブロック図、第30図は条件付き低値優先部
及び設定値変化制限部のブロック図、第31図は系統図
、第32図は流量調節部の他の実施例を示すブロック図
、第33図はPID演算部の他の例を示すブロック図、
第34図は第33図の比例ゲイン決定部の各可変ゲイン
の比例器におけるゲインの一例を示すグラフ、第35図
はPIDfiW部の他の例を示すブロック図、第36図
は従来例を示す系統図、第37図は同じくポンプの6効
正味吸込水頭計測装置の一例を示す概要図、第38図は
プロセス液体が水の場合の「温水の温度−温水の飽和蒸
気圧力」の関係を示すグラフである。 1・・タンク、2〜2 ・・・ポンプ、3−i 〜B 
−n。 1−n ポンプ駆動装置、4・・・流量調節弁、5・・流量計、
7・・・偏差演算部、8,8b、8c・・・PID演算
部、15〜15e・・・流ffi調節部、16・・・必
要正味吸込水頭入力部、17・・・第1の演算部、18
・・第2の演算部、19−1〜19−o・・・有効正味
吸込水頭計測装置、20.43・・・低値優先部、41
・・・許容流量演算部、42・・・乗算部、50・・・
差圧伝送器、52・・・バルブ、53.66.67・・
・キャピラリチューブ、54・・・差圧センサ部、55
・・・センサ用ダイヤフラム、56・・・高圧側受圧部
、57・・・低圧側受圧部、68・・・圧力検出部、7
0.72・・・ダイヤフラム、75・・・温度検出部、
76・・・温度/飽和圧力変換部、77・・・圧力検出
部、78・・・減算部、7つ・・・感圧ブルドン管、8
1・・・カム、86・・・フィードバックベローズ、8
8・・・コントロールリレー、92・・・トータル流量
調節器、93・・・換算器、10】・・・液位=t、1
06・・・流量制限部、107・・・音響検出部、10
9・・・FET部。1]0・・異常検出部、111・・
・異常時流量設定部、113・・・有効正味吸込水頭調
節部、114・・・必要正味吸込水頭演算部、1〕5・
・・吸込水頭偏差演算部、116・・吸込水頭PID演
算部、117・・・流量調節弁、118・・・ポンプ、
119・・蒸気供、給弁、120・・・減算部、121
・・・起動指令部、121a・・・起動及び回転数指令
部、122・・・運転中ポンプ検出部、123・・・要
求流量演算部、】24・・・Q−Hカーブ記憶部、12
5・・・回転数演算部、】27・・・温度計、128・
・・圧力計、129・・・加算器、130・・・液位調
節部、1、31・・・高値優先部、132・・・偏差演
算部、133・・・液位PAD演算部、〕34・・液位
針、]35・・・液位調節弁、222A、222B・・
・関数メモリ、221A〜221D・・・加算器、22
4A224B・・・微分器、225A〜225D・・・
制御器、226A〜226D・・・可変ゲイン比例器、
227・・・加算器、301・・・流量絞込み可否判定
部、302・・・設定値演算部、303・・・条件付き
低値優先部及び設定値変化率制限部、304・・・比較
部、3〕0・・・ポンプ回転数検出部ぶ、311・・・
ポンプの同転数フィードバック部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、この検出手段により求められた有効正味
    吸込水頭値とポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して
    、常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係を成立
    させつつ許容最大流量値を算出する手段と、この許容最
    大流量値と要求流量値とを比較し更に実流量値からポン
    プの吐出流量を制御する制御信号を出力する手段とを備
    えたことを特徴とするポンプの吐出流量制御装置。 2、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、ポンプの吸込側プロセス液体に温度の低
    いプロセス液体を注入する液体注入手段と、前記検出手
    段により求められた有効正味吸込水頭値とポンプの必要
    正味吸込水頭値とを比較して、常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係が成立
    するよう前記液体注入手段にこの液体注入量を制御する
    制御信号を出力する手段とを備えたことを特徴とするポ
    ンプの吐出流量制御装置。 3、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、タンク内に滞溜するポンプの吸込側プロ
    セス液体の液面に高圧のプロセス蒸気の供給する蒸気供
    給手段と、前記検出手段により求められた有効正味吸込
    水頭値とポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して、常
    に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係が成立
    するよう前記蒸気供給手段にこの蒸気供給量を制御する
    制御信号を出力する手段とを備えたことを特徴とするポ
    ンプの吐出流量制御装置。 4、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、ポンプの吸込側プロセス液体を一時滞溜
    させるタンクにプロセス液体を補給する液体補給手段と
    、前記検出手段により求められた有効正味吸込水頭値と
    ポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して、常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係が成立
    するよう前記液体補給手段にこの液体補給量を制御する
    制御信号を出力する手段とを備えたことを特徴とするポ
    ンプの吐出流量制御装置。 5、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送する複数
    台のポンプの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御
    装置において、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の
    圧力及び温度を計測する計測手段と、この計測手段で計
    測された温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸
    気圧力を求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測
    された圧力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値
    を検出する検出手段とを各ポンプ毎に備え、更にこの検
    出手段により求められた各ポンプの有効正味吸込水頭値
    と各ポンプの必要正味吸込水頭値とを個々に比較して、
    各ポンプ毎に常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係を成立
    させつつ許容最大流量値を算出する手段と、この許容最
    大流量値と要求流量値とを比較し更に実流量値から少な
    くとも1つのポンプの吐出流量を制御する制御信号を出
    力する手段とを備えたことを特徴とするポンプの吐出流
    量制御装置。 6 プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス液体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、この検出手段により求められた有効正味
    吸込水頭値とポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して
    、常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係を成立
    させつつ許容最大流量値を算出する手段と、ポンプに近
    傍に配置した音響検出部によりポンプの異常音とを検知
    して流量制限信号を出力する手段と、前記許容最大流量
    値と要求流量値とを比較し更に前記流量制限信号及び実
    流量値からポンプの吐出流量を制御する制御信号を出力
    する手段とを備えたことを特徴とするポンプの吐出流量
    制御装置。 7、プロセス配管系統内のプロセス液体を圧送するポン
    プの吐出流量を制御するポンプの吐出流量制御装置にお
    いて、ポンプの吸込部におけるプロセス流体の圧力及び
    温度を計測する計測手段と、この計測手段で計測された
    温度からプロセス液体の該温度における飽和蒸気圧力を
    求め、この飽和蒸気圧力と前記計測手段で計測された圧
    力値とを基にしてポンプの有効正味吸込水頭値を検出す
    る検出手段と、この検出手段により求められた有効正味
    吸込水頭値とポンプの必要正味吸込水頭値とを比較して
    、常に 有効正味吸込水頭値>必要正味吸込水頭値の関係を成立
    させつつ許容最大流量値を算出する手段と、この許容最
    大流量値に合わせてポンプの吐出量を絞込むか否かを判
    定する流量絞込み可否判定部とを備えたことを特徴とす
    るポンプの吐出流量制御装置。
JP2191283A 1990-04-13 1990-07-19 ポンプの吐出流量制御装置 Pending JPH041499A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2191283A JPH041499A (ja) 1990-04-13 1990-07-19 ポンプの吐出流量制御装置
US07/684,171 US5213477A (en) 1990-04-13 1991-04-11 Pump delivery flow rate control apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9788590 1990-04-13
JP2-97885 1990-04-13
JP2191283A JPH041499A (ja) 1990-04-13 1990-07-19 ポンプの吐出流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH041499A true JPH041499A (ja) 1992-01-06

Family

ID=26439028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2191283A Pending JPH041499A (ja) 1990-04-13 1990-07-19 ポンプの吐出流量制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5213477A (ja)
JP (1) JPH041499A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161337A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Ebara Corp 圧力タンクの異常検知方法および給水装置
JP2009281665A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Corona Corp 貯湯式給湯装置及び貯湯式給湯暖房装置
WO2014010441A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 株式会社 東芝 ポンプユニット
CN112000139A (zh) * 2020-09-09 2020-11-27 北京七星华创流量计有限公司 气体质量流量控制器及故障自检方法

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5915925A (en) * 1997-01-07 1999-06-29 North, Jr.; Howard L. Pulseless liquid supply system for flow cytometry
US6464464B2 (en) * 1999-03-24 2002-10-15 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Apparatus and method for controlling a pump system
US6264431B1 (en) * 1999-05-17 2001-07-24 Franklin Electric Co., Inc. Variable-speed motor drive controller for a pump-motor assembly
US6503062B1 (en) * 2000-07-10 2003-01-07 Deka Products Limited Partnership Method for regulating fluid pump pressure
US8540493B2 (en) 2003-12-08 2013-09-24 Sta-Rite Industries, Llc Pump control system and method
US8602745B2 (en) 2004-08-26 2013-12-10 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Anti-entrapment and anti-dead head function
US7686589B2 (en) 2004-08-26 2010-03-30 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Pumping system with power optimization
US7845913B2 (en) 2004-08-26 2010-12-07 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Flow control
US8480373B2 (en) 2004-08-26 2013-07-09 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Filter loading
US8469675B2 (en) 2004-08-26 2013-06-25 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Priming protection
US7874808B2 (en) 2004-08-26 2011-01-25 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Variable speed pumping system and method
US8043070B2 (en) 2004-08-26 2011-10-25 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Speed control
DE102005059564A1 (de) * 2005-12-13 2007-06-14 Brueninghaus Hydromatik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Zustandsüberwachung bei hydrostatischen Verdrängereinheiten
US7945411B2 (en) * 2006-03-08 2011-05-17 Itt Manufacturing Enterprises, Inc Method for determining pump flow without the use of traditional sensors
US7925385B2 (en) * 2006-03-08 2011-04-12 Itt Manufacturing Enterprises, Inc Method for optimizing valve position and pump speed in a PID control valve system without the use of external signals
CN101033748B (zh) * 2006-03-08 2013-07-24 Itt制造企业公司 不使用传统传感器的确定泵流量的方法
DE202007018745U1 (de) * 2007-05-26 2009-03-12 Premark Feg L.L.C., Wilmington Gewerbliche Geschirrspülmaschine
US8313306B2 (en) 2008-10-06 2012-11-20 Pentair Water Pool And Spa, Inc. Method of operating a safety vacuum release system
SE533444C2 (sv) * 2008-10-27 2010-09-28 Gva Consultants Ab Pumpaggregat
US9556874B2 (en) 2009-06-09 2017-01-31 Pentair Flow Technologies, Llc Method of controlling a pump and motor
IT1395990B1 (it) * 2009-10-16 2012-11-09 Turboden Srl Metodo e sistema di protezione contro la presenza di frazioni volatili in circuiti di olio diatermico
US8543245B2 (en) * 2009-11-20 2013-09-24 Halliburton Energy Services, Inc. Systems and methods for specifying an operational parameter for a pumping system
EP2354554B1 (de) * 2010-01-19 2018-08-01 Grundfos Management A/S Verfahren zum Ermitteln des funktionalen Zusammenhangs von Pumpen
DE102010001150A1 (de) * 2010-01-22 2011-07-28 Robert Bosch GmbH, 70469 Verfahren zum Steuern der Fördermenge einer Förderpumpe
JP2012066004A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Ricoh Co Ltd 送液システム、送液方法及びプログラム
US20120103280A1 (en) * 2010-10-08 2012-05-03 Dan Russell Wells Variable flow heating system with heating accessories placed in series
JP5550020B2 (ja) * 2010-12-06 2014-07-16 株式会社日立製作所 給水ポンプ制御装置
US9903200B2 (en) * 2011-07-19 2018-02-27 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Viscosity measurement in a fluid analyzer sampling tool
BR112014010665A2 (pt) 2011-11-01 2017-12-05 Pentair Water Pool & Spa Inc sistema e processo de bloqueio de vazão
US9546652B2 (en) * 2012-03-28 2017-01-17 Imo Industries, Inc. System and method for monitoring and control of cavitation in positive displacement pumps
US20130304351A1 (en) * 2012-05-08 2013-11-14 Logimesh IP, LLC Device for monitoring the function of a machine
US10465674B2 (en) * 2012-07-26 2019-11-05 Hp Indigo B.V. Method and system for determining a pump setpoint
US10711787B1 (en) * 2014-05-27 2020-07-14 W.S. Darley & Co. Pumping facilities and control systems
ES2586425B1 (es) * 2015-02-19 2018-06-08 Expander Tech, S.L. Sistema de anti-cavitación eficiente de bombas para ciclos de potencia rankine orgánicos
WO2018175527A1 (en) 2017-03-21 2018-09-27 Fluid Handling Llc Adaptive water level controls for water empty or fill applicaitons
GB2571971B (en) * 2018-03-14 2020-09-23 Edwards Tech Vacuum Engineering Qingdao Co Ltd Liquid ring pump control
WO2019195203A1 (en) * 2018-04-02 2019-10-10 Optimum Energy Llc Ideal pump staging control
CA3241595A1 (en) 2018-04-17 2019-10-24 Deka Products Limited Partnership Medical treatment system and methods using a plurality of fluid lines
CA3148837A1 (en) * 2019-09-20 2021-03-25 Parker-Hannifin Corporation Pump system with over-temperature prevention
EP4012271A1 (en) * 2020-12-14 2022-06-15 E.ON Sverige AB Adjusting a biasing pressure in a district thermal energy grid
US11965513B2 (en) * 2021-09-14 2024-04-23 Saudi Arabian Oil Company Protecting centrifugal pumps from cavitation through applied mathematical technique

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5981402A (ja) * 1982-10-29 1984-05-11 三菱重工業株式会社 脱気器水位制御装置
JPS61244898A (ja) * 1985-04-19 1986-10-31 Shipbuild Res Assoc Japan 遠心ポンプのキヤビテ−シヨン回避装置
JPS62103496A (ja) * 1985-10-30 1987-05-13 Toshiba Corp 復水ブ−スタポンプ回転数制御装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2870716A (en) * 1953-05-05 1959-01-27 California Research Corp Booster pump station control
US4576197A (en) * 1982-09-29 1986-03-18 Midwest Energy Services Company Pump suction vacuum lift vortex control
US4678405A (en) * 1984-02-14 1987-07-07 Westinghouse Electric Corp. Low net positive suction head pumps
JPH01127993A (ja) * 1987-11-13 1989-05-19 Citizen Watch Co Ltd ストップウォッチの操作方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5981402A (ja) * 1982-10-29 1984-05-11 三菱重工業株式会社 脱気器水位制御装置
JPS61244898A (ja) * 1985-04-19 1986-10-31 Shipbuild Res Assoc Japan 遠心ポンプのキヤビテ−シヨン回避装置
JPS62103496A (ja) * 1985-10-30 1987-05-13 Toshiba Corp 復水ブ−スタポンプ回転数制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161337A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Ebara Corp 圧力タンクの異常検知方法および給水装置
JP2009281665A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Corona Corp 貯湯式給湯装置及び貯湯式給湯暖房装置
WO2014010441A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 株式会社 東芝 ポンプユニット
CN112000139A (zh) * 2020-09-09 2020-11-27 北京七星华创流量计有限公司 气体质量流量控制器及故障自检方法
CN112000139B (zh) * 2020-09-09 2024-04-16 北京七星华创流量计有限公司 气体质量流量控制器及故障自检方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5213477A (en) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH041499A (ja) ポンプの吐出流量制御装置
US5251148A (en) Integrated process control valve
US8712591B2 (en) Constant low-flow air source control system and method
US9715237B2 (en) Flow-control valve system and method
US6422264B2 (en) Parallel divided flow-type fluid supply apparatus, and fluid-switchable pressure-type flow control method and fluid-switchable pressure-type flow control system for the same fluid supply apparatus
JP2013065345A (ja) 遠隔区画における圧力規制
CN105659178B (zh) 流量计及具备该流量计的流量控制装置
US20070212210A1 (en) Method for determining pump flow without the use of traditional sensors
US20110106319A1 (en) Mass flow controller
JPS60162170A (ja) 冷却装置とその冷媒流量制御方法
CN103348195A (zh) 热源装置
RU2017141734A (ru) Способ и система управления охлаждением серверного помещения
CA2463367A1 (en) Patient temperature control system with fluid temperature response
GB2344163A (en) Hydraulic balancing device for a central heating system
CN105626948B (zh) 平衡阀
JPH01300093A (ja) 吹出し調整によるターボ圧縮機のサージ回避方法
JP2019049234A (ja) 蒸気タービン発電機の抽気制御方法及びその制御装置
JPS611809A (ja) 蒸気タ−ビンのケ−シング
JPS589920B2 (ja) 多連式熱交換器の温度平衡制御方法
US587150A (en) Carl gustaf patrik de layal
JPH09325821A (ja) 恒温液循環供給装置における流量の自動制御方法
JP2787369B2 (ja) 自動圧力制御弁
CN216752526U (zh) 温度调控机组
JP3445149B2 (ja) 気体流量制御装置を備えた燃焼制御装置
JPH0198932A (ja) 漏水検出機能付冷暖房用カロリーメータ