JPH04149297A

JPH04149297A - 潤滑油組成物

Info

Publication number: JPH04149297A
Application number: JP27241790A
Authority: JP
Inventors: Shigehiko Yoshimura; 成彦吉村; Takanori Kugimiya; 貴徳釘宮; Osamu Takeda; 治武田
Original assignee: Tonen Corp
Current assignee: Tonen General Sekiyu KK
Priority date: 1990-10-12
Filing date: 1990-10-12
Publication date: 1992-05-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本発明は、潤滑油組成物に関する。さらに詳しくは、本
発明は、自動変速機や湿式ブレーキオイルなど、特に自
動車の自動変速機に供する潤滑油組成物に関する。

〔従来の技術〕

従来、自動車の自動変速機用潤滑油（以下、ＡＴＦとも
いう）として２つのタイプのものが使用されている。

１つは油中に摩擦調整剤（以下、ＦＭともいう）を配合
しているＡＴＦでＧＭ社のデクスロン■規格を満足する
油に代表されるものである。他のものは、油中にＦＭを
含んでいないＡＴＦで、フォード社のＭ２Ｃ３３Ｆ（タ
イプＦ）規格を満足する油に代表されるものである。

前記したタイプＦのＡＴＦは、ＦＭを使用していないの
でシフト時に変速ショックが大きく、自動車の乗心地を
悪化させるという欠点がある。

また、前記したデクスロン■型のＡＴＦはＦＭを使用し
ているので、シフト時の変速ショックがほとんど無いか
、あっても小さい特徴を有するが、この特性が持続でき
るのはＡＴＦが新油に近い状態の時であり、油が熱や酸
化などにより劣化してくるとＦＭが消耗されてしまうた
めに変速ショックが大きくなる。

一方、−射的にＡＴＦの油温か低い場合、例えば走行を
始めて間もない時とか、寒冷地での走行時等においては
ＡＴＦが新油であっても変速ショックが大きい。この種
の変速ショックの抑制という観点から種々の提案がなさ
れており、例えば特開昭６０−１７３０９７号には、（Ａ）３価及び５価のリン酸エステルまたはそのアミン
塩、および、（Ｂ）ソルビタン脂Ｆ［エステノ呟パーム核油脂肪酸、
ヤシ油脂肪酸（なお、前二者は高級脂肪酸のグリセリン
エステル、即ち油脂が主成分のものである。）、油脂と
脂肪酸の混合物、ポリアルキレンポリアミンと脂肪酸（
または酸化鉱油）との反応生成物、からなる群から選ば
れる１種の化合物を含有させてなる潤滑油組成物が提案されている。

また、特開昭６３−２５４１９６号には、特定の基油に
対して、ＦＭとして、リン酸エステル、亜リン酸エステ
ル、リン酸エステルアミン塩、カルボン酸、カルボン酸
アミド等を配合することが提案されている。さらに、特
開昭６３−１８００００号には不飽和脂肪酸とアルカノ
ールアミンとの縮合生成物からなるＦＭが提案され、特
開昭６３−６６２９９号には脂肪酸とジアルカノールア
ミンの反応生成物と脂肪酸もしくは油脂との組合せから
なるＦＭが提案され、また特開昭６２−８４１９０号に
はマグネシウムスルホネートを金属清浄剤として基油に
配合することが提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

多くの自動車用自動変速機（オートマチックトランスミ
ッション）のトルクコンバーターにはロックアツプクラ
ッチが採用されている。従来、このロックアツプ機構は
、高速域においてのみ作動し、低速域においては使用さ
れていなかった。従って、自動車の発進時に代表される
ような低速域においては、常にトルクコンバーターによ
るトルク伝達時に、エンジン出力回転数とトランスミッ
ション入力回転数との間に動力伝達ロスを生じる。

そして、この動力伝達ロスによって、燃費が低下する。

従って、この動力伝達ロスを減少させるために、近時に
おいては、自動変速機の低速域においてもロックアツプ
機構を作動させることが検討されている。

ところで、自動変速機の低速域にロックアツプ機構を作
動させると、スティックスリップに起因する騒音（シャ
ダー音）が発生するので、このスティックスリップの発
生を防止することのできるＡＴＦが求められることとな
る。かかるスティックスリップを防止するためには、Ａ
ＴＦは低速すべり性能に優れ、かつ、その低速すべり性
能の持続性（耐久性）に優れていることが重要であると
考えられる。しかし、従来の潤滑油にあっては、低速す
べり性能やその持続性において、前述した如き要求を満
足し得るためには、さらに改良の余地がある。

従って、本発明は、低速すべり性能に優れるとともに、
長期間の使用によってもその性能が極端に低下すること
のない耐久性にも優れた潤滑油組成物を提供しようとす
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、上記課題を解決するため、基油に、０
．１〜１０．０重量％の下記（１）、（２）および（３
）、（１）下記式Ｉ、〔式中、Ｒ，はＣ４〜、。のアルキル基を表し、Ｒ２は
水素またはＣ１〜、。のアルキル基を表し、ＭはＣａま
たはＢａを表す〕で示されるアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、（２）
下記式■、Ｒ：ｌ　　Ｓ　　ＯＭ　　ＯＳ　　Ｒ４Ｉ１［式中、Ｒ
１およびＲ４はそれぞれ独立にＣ４〜ｓ。

のアルキル基を表し、ＭはＣａまたはＢａを表す］で示
されるアルキルスルホン酸金属塩、（３）下記式■、〔式中、Ｒ５、Ｒ，、Ｒ，およびＲ８はそれぞれ独立に
水素またはＣ１〜、０のアルキル基を表し、ＭはＣａま
たはＢａを表す。ただし、Ｒ３とＲ１またはＲ１とＲ８
が同時に水素であることはないものとする〕で示されるアルキルナフタリンスルホン酸金属塩、から
選ばれる少なくとも１種のスルホン酸金属塩を配合して
なることを特徴とする潤滑油組成物が提供される。

本発明に用いられるスルホン酸金属塩は、一般に、潤滑
油組成物における金属清浄剤として用いられるものであ
る。本発明においては、これを０゜１〜１０．０重量％
、特に１．０〜４．０重量％の量で用いる場合に、低速
すべり性能に優れ、しかもその耐久性に極めて優れる潤
滑油組成物を得ることができるということが、予期せず
発見されたのである。

スルホン酸金属塩の量が０．１重量％より少ない場合に
は上記の特性が不十分となり、特に１．０重量％以上の
場合には上記の特性が顕著に向上する。

この量が１０．０重量％を超えても特性のさらなる向上
は得られず、かえって耐摩耗性が悪化する等の不都合が
生じることがある。

前記式Ｉのアルキルベンゼンスルホン酸金属塩において
、Ｒ１としてのアルキル基はＣ１゜〜、。のアルキル基
であるのが好ましく、Ｒ２としてのアルキル基はＣ０〜
１．のアルキル基であるのが好ましい。弐■のアルキル
スルホン酸金属塩においては、Ｒ１およびＲ４としての
アルキル基はＣ１゜〜、。のアルキル基であるのが好ま
しい。また、弐■のアルキルナフタリンスルホン酸金属
塩においては、Ｒｓ　　、Ｒｈ　　、Ｒ７およびＲ８と
してのアルキル基はＣ８゜〜２゜のアルキル基であるの
が好ましい。また、Ｒ３とＲ７の少なくとも一方および
Ｒ１とＲｓの少なくとも一方はＣＩ６〜２゜のアルキル
基であるのが好ましい。

本発明において、前記スルホン酸金属塩は過塩基価のも
のであってもよいが、そのような過塩基価スルホン酸金
属塩を用いる場合には、スルホン酸金属塩純分として前
述の量で配合されるのが望ましい。

本発明の潤滑油組成物に有用な基油としては、当業者に
公知の鉱油および合成油を用いることができる。

鉱油としては、溶剤精製または水添精製による６０ニユ
ートラル油、１００ニユートラル油、　１５０ニユート
ラル油、３００ニユートラル油、５００ニュートラル油
、およびこれらの基油からワックス分を除くことにより
低温流動性を改善した低流動点基油などがあり、これら
を単独または適当な割合で混合して用いる。

また合成油としては、ポリα−オレフィンオリゴマー、
ジエステル、ポリオールエステル、ポリグリコールエス
テルなどがあり、これらの基油は通常、単独で使用され
るが前記した鉱油と混合して使用することもできる。合
成油と鉱油の混合割合は、例えば８０　：　２０〜２０
　：　８０である。

本発明において、前記した基油の粘度は、１００゛Ｃに
おいて３〜２０ｃＳ　ｔのものが好ましい。

本発明の潤滑油組成物には、所望により、−級チオリン
酸亜鉛、二級チオリン酸亜鉛、アリルチオリン酸亜鉛等
の耐摩耗剤、マグネシウムスルホネート等の金属清浄剤
、コハク酸イミド、ベンジルアミン等の無灰分散剤や粘
度指数向上剤および酸化防止剤等を配合してもよく、ま
たアミン系、リン酸エステル系およびカルボン酸系の摩
擦調整剤を配合してもよい。

［実施例］以下に、実施例により本発明をさらに説明するが、本発
明はこれらの例によって何らの限定もされるものではな
い。

実施例１〜９、比較例１〜７下記の第１表に示す如き組成を有する潤滑油組成物を調
製した。

得られた組成物に対して低速すべり試験を行った。得ら
れた結果を併せて第１表に示す。

叡下余白第１表より、本発明の潤滑油組成物は初期の耐スティッ
クスリップ指数が小さく、低速すべり性能に優れるとと
もに、５ＡＥＮｃｔ２試験機を用いた劣化試験において
も耐スティックスリップ指数が１を越えることはなく、
経時変化が極めて小さいことが判る。

〔発明の効果〕

本発明の潤滑油組成物は、低速すべり性能に優れるとと
もに、低速すべり性能の耐久性に優れ、自動車の自動変
速機において低速域にもロックアツプ機構を採用した場
合にも、そのためのＡＴＦとしてスティックスリップを
生じることがなく、従って騒音の発生が少ないという、
優れた特性を奏する。

Claims

【特許請求の範囲】１、基油に、０．１〜１０．０重量％の下記（１）、（
２）および（３）、（１）下記式 I 、 ▲数式、化学式、表等があります▼ I 〔式中、Ｒ＿１はＣ＿４＿〜＿３＿０のアルキル基を表
し、Ｒ＿２は水素またはＣ＿１＿〜＿３＿０のアルキル
基を表し、ＭはＣａまたはＢａを表す〕で示されるアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、（２）下記式II、 ▲数式、化学式、表等があります▼II 〔式中、Ｒ＿３およびＲ＿４はそれぞれ独立にＣ＿４＿
〜＿３＿０のアルキル基を表し、ＭはＣａまたはＢａを
表す〕で示されるアルキルスルホン酸金属塩、（３）下記式III、 ▲数式、化学式、表等があります▼III 〔式中、Ｒ＿５、Ｒ＿６、Ｒ＿７およびＲ＿８はそれぞ
れ独立に水素またはＣ＿１＿〜＿３＿０のアルキル基を
表し、ＭはＣａまたはＢａを表す。ただし、Ｒ＿５とＲ
＿６またはＲ＿７とＲ＿８が同時に水素であることはな
いものとする〕で示されるアルキルナフタリンスルホン酸金属塩、から
選ばれる少なくとも１種のスルホン酸金属塩を配合して
なることを特徴とする潤滑油組成物。