JPH04149209A - イミド化共重合体樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

イミド化共重合体樹脂組成物の製造方法

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JPH04149209A
JPH04149209A JP27584290A JP27584290A JPH04149209A JP H04149209 A JPH04149209 A JP H04149209A JP 27584290 A JP27584290 A JP 27584290A JP 27584290 A JP27584290 A JP 27584290A JP H04149209 A JPH04149209 A JP H04149209A
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JP
Japan
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copolymer resin
resin composition
composition
maleic anhydride
imidized
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JP27584290A
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Inventor
Takahiro Oshida
押田 孝博
Taketsugu Kajiwara
梶原 健世
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MONSANT KASEI KK
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
MONSANT KASEI KK
Monsanto Kasei Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、イミド化共重合体樹脂組成物の製造方法に関
するものであり、詳しくは、無水マレイン酸、ビニル芳
香族化合物および所望に応じて他の1種以上の不飽和化
合物からなる共重合体樹脂のイミド化変性樹脂と、ブタ
ジェン系ゴム弾性体グラフト共重合体樹脂とからなる、
イミド化共重合体樹脂組成物の工業的有利な製造方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
無水マレイン酸、ビニル芳香族化合物および他の不飽和
化合物からなる共重合体樹脂(SMA共重合体樹脂)は
、高い熱変形温度を有して良好な耐熱性を発揮するが、
衝撃強度や成形加工性の面で著しく劣っている。
従来より、SMA共重合体樹脂の上記欠点を克服する目
的で、当該共重合体樹脂に、ビニル芳香族化合物とこれ
に対して共重合可能な他のビニル系化合物の少なくとも
一種からなる単量体とをブタジェン系ゴム状重合体の存
在下に重合してなるグラフト共重合体樹脂、例えば、ス
チレン−アクリロニトリル−ゴム弾性体グラフト共重合
体(ABS樹脂)などのブタジェン系ゴム弾性体グラフ
ト共重合体樹脂をブレンドすることが行われている。
しかしながら、SMA共重合体樹脂とブタジェン系ゴム
弾性体グラフト共重合体樹脂からなる樹脂組成物は、S
MA共重合体樹脂中の無水マレイン酸残基のため、高温
、特に、230℃以上に加熱した場合、着色や発泡を起
こし、また、重量減少や架橋反応などを示すため、成形
に際して230℃以上に加熱する必要のある射出成形用
材料として使用することは困難である。
一方、SMA共重合体樹脂中の無水マレイン酸残基を変
性する方法として、押出機などによりSMA共重合体樹
脂を加熱溶融させた状態でアミン類と混練して無水マレ
イン酸残基をイミド化する方法が提案されている(特公
昭61−26924号公報、特開平2−4806号公報
)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、SMA共重合体樹脂とブタジェン系ゴム
弾性体グラフト共重合体樹脂からなる樹脂組成物に対し
て、上記の方法を適用した場合、高剪断作用の素線りに
より、ブタジェン部分が架橋現象(ゲル化)或いは分子
切断を来たし、溶融流動特性の低下、ハードスポットの
発生、樹脂の着色および機械的強度の低下などの好まし
くない現象を伴う。
このようなことから、SMA共重合体樹脂のイミド化変
性樹脂とブタジェン系ゴム弾性体グラフト共重合体樹脂
とからなる樹脂組成物を製造する場合には、先ず、SM
A共重合体樹脂のみを押出機等で溶融混練させながらア
ミン類によりイミド化変性させてイミド化変性SMA共
重合体樹脂を得、次いで、得られたイミド化変性SMA
共重合体樹脂とブタジェン系ゴム弾性体グラフト共重合
体樹脂とを押出機等により溶融混練させる方法を採用せ
ざる得ない。
しかしながら、イミド化工程と樹脂成分の混練工程とを
独立した2つの工程で実施しなければならない上記の方
法は、工業的には明らかに不利であり、その改良が望ま
れている。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目
的は、得られる組成物の物性低下を来すことなく、前記
のイミドと樹脂成分の混練とを同時に行うように改良さ
れた、イミド化共重合体樹脂組成物の工業的有利な製造
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明の要旨は、無水マレイン酸、ビニル芳
香族化合物および所望に応じて他の1種以上の不飽和化
合物からなる共重合体樹脂(A)と、ビニル芳香族化合
物とこれに対して共重合可能な他のビニル系化合物の少
なくとも一種からなる単量体とをブタジェン系ゴム状重
合体の存在下に重合してなるグラフト共重合体樹脂(B
)とからなる樹脂組成物にアミン類を添加し、上記樹脂
組成物に対して実質的にラジカルを発生しない溶融混練
条件下に共重合体樹脂(A)中の無水マレイン酸残基を
イミド化することを特徴とする、イミド化共重合体樹脂
組成物の製造方法に存する。
以丁、本発明の詳細な説明する。
本発明のイミド化共重合体樹脂組成物を構成する一つの
原料樹脂は、無水マレイン酸、ビニル芳香族化合物およ
び所望に応じて他の1種以上の不飽和化合物からなる共
重合体樹脂(A)である。
上記共重合体樹脂(A)中のビニル芳香族化合物として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
エチルスチレン、イソプロピルスチレン、t−ブチルス
チレン、ハロゲン化スチレン又はこれらの混合物が挙げ
られるが、特に好ましいビニル芳香族化合物はスチレン
である。
また、共重合体樹脂(A)中には、共重合成分として、
無水マレイン酸およびビニル芳香族化合物以外に、所望
により1種以上の不飽和化合物を含めることができる。
そのような化合物としては、具体的には、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル又はこれらの混合物が挙げられる。
共重合体樹脂(A)(SMA共重合体樹脂)は、通常の
重合方法により得ることができる他、市販の無水マレイ
ン酸含有の共重合体樹脂(SMA樹脂)より入手しても
よい。
SMA共重合体樹脂は、無水マレイン酸含有量を10重
量%〜40重量%の範囲とし、ビニル芳香族化合物およ
び所望に応じて他の1種以上の不飽和化合物を90重量
%〜60重量%の範囲で含有させるのが望ましい。無水
マレイン酸含有量が10重量%未満の場合は、耐熱性の
高いイミド化物が望めず、また、10重量%未満のSM
A共重合体樹脂は、高温安定性が良好であり、敢えてイ
ミド化する意味が少ない。一方、無水マレイン酸含有員
が40重量%を超える場合、SMA共重合体樹脂の加熱
溶融に高温度を要し、色調の良好なイミド化物か得られ
ず、更に、イミド化効率が低下する。
本発明のイミド化共重合体樹脂組成物を構成する他の原
料樹脂は、ビニル芳香族化合物とこれに対して共重合可
能な他のビニル系化合物の少なくとも一種からなる単量
体とをブタジェン系ゴム状重合体の存在下に重合してな
るグラフト共重合体樹脂(B)である。
上記のグラフト共重合体樹脂(B)において、ビニル芳
香族化合物とは、上記共重合体樹脂(A)において挙げ
たものと同じである。また、共重合可能な他のビニル系
化合物としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、シアン化ビニル系化合物などが挙げられるが、
ブタジェン系ゴム状重合体にグラフトさせることにより
、本発明組成物の衝撃強度を向上させ或いは制御する目
的において特に好ましいビニル系化合物は、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル等であ
る。
ここで、ブタジェン系ゴム状重合体としては、ポリブタ
ジェンゴム、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体ゴ
ム(NBR)、スチレン−ブタジェン共重合体ゴム(S
BR)等のブタジェン系ゴム弾性体を用いることができ
る。
上記のグラフト共重合体樹脂(B)の具体例としては、
ABS樹脂、MBS樹脂等が挙げられる。
なお、上記のグラフト共重合体樹脂(B)は、乳化重合
、塊状重合および塊状−懸濁重合などの公知の重合法に
より製造される。
前記の共重合体樹脂(A)とグラフト共重合体樹脂(B
)のブレンド割合は、両者に対し、共重合体樹脂(A)
が1〜99重量%、グラフト共重合体樹脂(B)が99
〜1重量%のように、目的とする改良物性に従って任意
に選択することができる。
また、本発明の樹脂組成物は、更に、グラフト共重合体
樹脂(B)のうちのブレンド割合の30重量%以下を他
の重合体(C)に置き換えてブレンドすることにより、
種々の特性を発揮させることができる。このような重合
体(C)としては、スチレン、α−メチルスチレン、メ
タクリル酸メチル、アクリロニトリル等で代表されるビ
ニル系単量体の(共)重合体等が挙げられるが、その中
でも、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂
)、スチレン−α−メチルスチレン−アクリロニトリル
共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−アクリロニ
トリル共重合体などが好ましく使用できる。
本発明において、共重合体樹脂(A)中の無水マレイン
酸残基をイミド化するのに使用されるアミン類としては
、アンモニアガス、アンモニア水などのアンモニア類を
含め、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルア
ミン、S−ブチルアミン、1.2−ジメチルプロピルア
ミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチ
ルアミン、ステアリルアミンなどの脂肪族アミン、アニ
リン、オルトトルイジン、2,4.6−ドリクロロアニ
リン、4−ニトロ−2−トルイジン、α−ナフチルアミ
ン、β−ナフチルアミン、2−メトキシアニリン、4−
メトキシアニリン、2−エトキシアニリン、4−エトキ
シアニリンなどの芳香族アミンなどが挙げられる。
アミン類の添加量は、共重合体樹脂(A)中の無水マレ
イン酸含有量の当量以上が望ましい。具体的には、共重
合体樹脂(A)とグラフト共重合体樹脂(B)とからな
る樹脂組成物100重量部に対し、0.1〜50重量部
の範囲が好ましく、5〜30重量部の範囲が特に好まし
い。
また、本発明においては、イミド化触媒として、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
N−N−ジメチルアニリンなどの第3級アミンを上記の
アミン類に組合わせて少量使用してもよい。
次に、本発明のイミド化共重合体樹脂組成物の製造方法
について述べる。
本発明の樹脂組成物は、共重合体樹脂(A)とグラフト
共重合体樹脂(B)とからなる樹脂組成物に対して実質
的にラジカルを発生しない条件下に共重合体樹脂(A)
中の無水マレイン酸残基をアミン類にてイミド化するこ
とにより製造される。
本発明方法によって得られるイミド化共重合体樹脂組成
物の無水マレイン酸残基のイミド化率は、50モル%以
上とするのが好ましく、70モル%以上とするのが特に
好ましい。
この場合、反応器としては、バンバリーミキサ、単軸ス
クリュー押出機、2軸スクリュー押出機、変形スクリュ
ー及びバレルタイプのコニーダー或いは非スクリュータ
イプのラム押出機など種々の連続式またはバッチ式混練
装置が用いられる。
特に、2軸スクリュー押出機が好適である。
2軸スクリュー押比機の操作条件は、押出機の反応ゾー
ンの温度(イミド化反応温度)が200℃〜2708C
であり、押出機での平均滞留時間(イミド化反応時間)
か100〜300秒であり、押出機の反応ゾーンの圧力
(イミド化反応圧力)が10kg/cUf以上である条
件から選ばれる。そして、これらの条件は、押出機内で
のラジカルの発生を実質的に抑止し得る条件でなければ
ならない。
反応温度が270℃を超える場合は、グラフト共重合体
樹脂が架橋または分解して着色し、SMA共重合体樹脂
の分子量が低下し、また、イミド化反応が可逆的である
ことから、逆反応の比率が高まってイミド化効率が低下
する。また、反応時間が300秒を超える場合は、20
0°C以上の高温においてSMA共重合体樹脂の分子量
が低下すると共に生産効率も低下し、100秒未満の場
合は、混練効率が低下して高いイミド化効率が達成され
ない。また、反応圧力力月Okg/cr1未満の場合は
、混練領域内でイミド化剤(アミン類)が気化して溶融
したSMA共重合体樹脂内に入らずに混練効果が低下し
、延いては所望のイミド化効率が達成されない。反応圧
力は、仕込ポンプの吐出力によって上限が定まるが、通
常50 kg/cnr以下に設定するのがよい。
本発明においては、反応中の加熱あるいは高剪断力で発
生せんとするラジカルの抑止は、イミド化反応の温度、
時間、圧力などの条件を適宜選択することによっても達
成し得るが、反応条件の自由度を確保してラジカルの抑
止を完全なものとするために、ラジカル抑止剤を使用す
るのが好ましい。ラジカル抑止剤としては、フェノール
系、リン系、アミン系その他のラジカル抑止剤を使用す
ることができる。これらのラジカル抑止剤は、単独でも
効果があるが、2成分あるいは3成分を併用することが
更に好ましい。
フェノール系抑止剤の例としては、2,6−シーter
t−ブチル−p−クレゾール、2,2′−メチレンビス
−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4.4−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)4.4′−チオビス(3−メチル
−6−tertブチルフェノール)、n−オクタデシル
−β−(4′−ヒドロキシ−3’、5’−ジーtert
−ブチルフェニル)プロピオネート等が挙げられる。リ
ン系抑止剤の例としては、トリス(2,4ジーt−ブチ
ルフェニル)フォスファイト、トリデシルフォスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリチルシフオスファイト
等が挙げられる。アミン抑止剤の例としてはフェニル−
β−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、フェノチア
ジン等が挙げられる。
上記のラジカル抑止剤と共に使用する他のラジカル抑止
剤としては、ジラウリルチオジプ口ピオネート、ジステ
アリルチオジプロピオネート、ジラウリルサルファイド
、2−メルカプトベンゾイミダゾール等のイオウ系抑止
剤の他、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチ
アジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾール
の金属塩等のチアゾール系抑止剤を挙げることができる
ラジカル抑止剤は、共重合体樹脂(A)とグラフト共重
合体樹脂(B)とからなる樹脂組成物100重量部に対
して0.001〜5重量部、好ましくは0.05〜2重
量部の割合で使用される。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて更に具体
的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、
以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 内容積が21の完全混合型の撹拌反応器に、スチレン8
8.9重量%、メタクリル酸メチル4.0重量%、メチ
ルエチルケトン7.1重量%の合計100重量部に対し
、ジーtert−ブチルパーオキシアセテート0.01
1重量部を添加した混合液を2.0kg/Hrの速度で
連続し、て供給した。
同時に、同じ反応器に約70°Cに加熱した無水マレイ
ン酸モノマーを、0.4 kg/Hrの速度で連続的に
供給した。
重合温度を150°Cにし、重合転化率65重量%まで
進行させ重合反応液を連続的に取り出した。
連続的に取り出した重合反応液を、直ちに200°C1
50Torrの脱揮装置に送り、未反応モノマー及び溶
剤を分離してSMA共重合体樹脂を回収し、これをペレ
ット化した。
SMA共重合体樹脂ペレットは、分析の結果、スチレン
/無水マレイン酸/メタクリル酸メチルの組成が重量%
で69/2615の三元共重合体であった。また、メル
トフローレート(VFR)は20g、’10分、ビカッ
ト軟化点(VICAT)は145°Cであった。
上記のSMA共重合体樹脂と高耐衝撃性ABS樹脂(モ
ンサント化成株式会社製タフレックス■710:アクリ
ロニトリル24%、ブタジェン21%、スチレン55%
、MFR=8g/10分(l Okgf−24,0°C
) 、VICAT=90°C)との重量比1/1の混合
物100重量部に対し、ラジカル抑止剤として、0.5
量部ずつのイルガノックス1076とイルガフオスJ6
8(共にチバガイギ製の安定剤)を安定剤として添加し
、これらをミキサーを用いて均一に混合した。
なお、上記のイルガノックス1076は、オクタデシル
−1−(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネートであり、イルガフオス168は、ト
リス(2,4−ジーtブチルフェニル)フォスファイト
である。
上記の混合物を第1図に示すようなスクリュー径30m
mの同方向回転完全噛合型スクリュ−2軸押出機に、5
kg、、/Hrの速度で供給した。
なお、上記の押出機の混練帯域は、大部分がニーディン
グディスクから構成され、その両端にシールエレメント
が装着されている。
そして、溶融樹脂温度を250℃、混練帯域の滞留時間
か約3分になるようにスクリュー回転数を設定し、イミ
ド化剤としてアニリンを用い、供給口(2)から0.8
3kg/Hrの速度て混練帯域(1)に供給した。この
ときのアニリン仕込ポンプ(4)の吐出圧力は15kg
/crrfであった。
ヘントロ(5)、(6)には、共に、約100Torr
の減圧を適用し、これらのベントロから水およびアニリ
ンをトラップ(8)にて分離回収した。
溶融樹脂は、ノズル(9)からストランド状にして押出
し、このストランドを水槽で冷却しカッターで切断しペ
レット状とした。
得られたイミド化共重合体樹脂組成物は、赤外分光光度
計で定量分析した結果、74%のイミド化収率を宵して
いた。
上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す。
なお、第1表には、実施例Iで使用したSMA共重合体
樹脂および高耐衝撃性ABS樹脂の物性の一部を併記し
た。
実施例2 実施例1に記載の例において、高耐衝撃性ABS樹脂を
モンサント化成株式会社製のタフレックス■610 (
アクリロニトリル25%、ブタジェン17%、スチレン
58%)に変更した以外は、同例におけると同様にして
イミド化共重合体樹脂組成物を製造した。
得られた共重合体樹脂組成物は、78%のイミド化収率
を有していた。上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す
実施例3 実施例1に記載の例において、高耐衝撃性A BS樹脂
をモンサント化成株式会社製のタフレックス■410 
(アクリロニトリル26%、ブタジェン13%、スチレ
ン61%)に変更した以外は、同例におけると同様にし
てイミド化共重合体樹脂組成物を製造した。
得られた共重合体樹脂組成物は、80%のイミド化収率
を有していた。上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す
比較例I 実施例1に記載の例において、ラジカル抑止剤を使用し
なかった以外は、同例におけると同様にして、イミド化
共重合体樹脂組成物を製造した。
得られた共重合体樹脂組成物は、77%のイミド化収率
を有していた。上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す
比較例2 実施例2に記載した例において、反応混合物に対し安定
剤を添加しなかった以外は、同例におけると同様にして
、イミド化共重合体樹脂組成物を製造した。
得られた共重合体樹脂組成物は、75%のイミド化収率
を有していた。上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す
比較例3 実施例3に記載した例において、反応混合物に対し安定
剤を添加しなかった以外は、同例におけると同様にして
、イミド化共重合体樹脂組成物を製造した。
得られた共重合体樹脂組成物は、76%のイミド化収率
を有していた。上記の樹脂組成物の物性を第1表に示す
参考例1 (公知のイミド化変性例) 実施例1に記載の例において、原料樹脂としてS Si
 A共重合体樹脂のみを使用し、そして、イミド化剤と
してのアニリンの仕込みモル比を1.0とした以外は、
同例におけると同様にしてイミド化樹脂を製造した(ラ
ジカル抑止剤は使用せず)。
得られた樹脂は、85%のイミド化収率を有していた。
上記の樹脂の物性を第1表に示す。
参考例2(公知のイミド化共重合樹脂組成物の製造例) 参考例1で得られたイミド化樹脂(変性SMA共重合体
樹脂)と実施例1で使用したのと同じ高耐衝撃性A B
 S樹脂(モンサント化成株式会社製タフレックス[F
]710)との重合比1/1の混合物を使用し、イミド
化剤としてのアニリンの供給を行なわなかった以外は、
実施例と同様にしてイミド化共重合樹脂組成物を製造し
た(ラジカル抑止剤は使用せず)。得られた樹脂組成物
の物性を第1表に示す。
第1表から分かるように、本発明の製造方法により得ら
れたイミド化SMA共重合体樹脂組成物は、公知の製造
法で得られた参考例2の組成物と比較し、流動性、耐熱
性及び高温安定性において全く同等である。
これに対し、比較例のイミド化SMA共重合体樹脂組成
物は、耐熱性および高温安定性においては実施例の組成
物と同等であるか、流動性か大きく低下している。
また、第2表には、実施例、比較例および参考例2の各
イミド化SMA共重合体樹脂組成物のその他の物性を示
したか、同表から明らかなように、実施例の組成物は、
参考例2のものと全く同等の物性を有しているのに対し
、比較例の組成物は、衝撃強度、流動性および成形外観
において劣っている。
なお、第1表および第2表に記載した物性の測定力は、
以下の方法によって行った。
(1)VFR(メルトフローレイト) JIS  K−7210 (2)VICAT (ビカット軟化温度):JIS  
 K−7206 (3)高温安定性(5%重量減少温度)サーマルーグラ
ビメトリックーアナリシス(TGA分析) (4)熱安定性(ギヤオーブンテスト)ギヤオーブン中
で270°CI時間加熱して試験片の発泡の有無と重量
減を測定して評価した。
(5)Yl       :JIS  K−7105(
6)引張り強さ  ・JIS  K−7113(7)引
張り伸び  :JIS  K−7113(8)曲げ強さ
   :JIS  K−7203(9) 曲げモジュラ
ス     :JIS   K −7203(10)ア
イゾブト衝撃強さ :JIS   K−7110(11
,) FD I  (落錘衝撃強さ):JIS  K−
7211 (12)HDTUL C熱変形温度/荷重撓み温度):
JIS  K−7207 (13)光沢     :JIS  K−7105(j
4)シルバーストリーク 試験片表面に発生する銀条を目視により観察し、○:良
好(銀条なし)、△:やや不良(銀条発生)、×:不良
(銀条多数発生)と判定した。
/ / / 〔発明の効果〕 以上説明した本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性および
高温安定性に優れたイミド化共重合体樹脂組成物の工業
的有利な製造方法が提供され、本発明の工業的価値は大
きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例において用いられた同方向回
転完全噛合型スクリュ−2軸押出機の説明図である。 図中、(1)は樹脂とアミン類との反応を行わせるため
の混練領域、(2)は原料樹脂の供給口(3)はアミン
類の供給口、(4)はアミン類の供給ポンプ、(5)、
(6)はベントロ、(7)は真空ポンプ、(8)は分離
された水やアミン類のトラップ、(9)はノズル口(ダ
イ)である。 出願人 モンサント化成株式会社 代理人 弁理士 岡 1)数 彦 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無水マレイン酸、ビニル芳香族化合物および所望
    に応じて他の1種以上の不飽和化合物からなる共重合体
    樹脂(A)と、ビニル芳香族化合物とこれに対して共重
    合可能な他のビニル系化合物の少なくとも一種からなる
    単量体とをブタジエン系ゴム状重合体の存在下に重合し
    てなるグラフト共重合体樹脂(B)とからなる樹脂組成
    物にアミン類を添加し、上記樹脂組成物に対して実質的
    にラジカルを発生しない溶融混練条件下に共重合体樹脂
    (A)中の無水マレイン酸残基をイミド化することを特
    徴とする、イミド化共重合体樹脂組成物の製造方法。
  2. (2)イミド化反応を、2軸スクリュー押出機を用い、
    且つ、押出機の反応ゾーンの温度が200〜270℃、
    反応圧力が10kg/cm^2以上、押出機の平均滞留
    時間が100〜300秒の条件下に行うことを特徴とす
    る請求項第1項記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124592A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Kaneka Corp イミド樹脂及びその樹脂組成物
WO2006054410A1 (ja) * 2004-11-19 2006-05-26 Kaneka Corporation イミド樹脂の製造方法、およびこれにより得られるイミド樹脂、イミド樹脂成形体

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