JPH04148Y2 - - Google Patents

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JPH04148Y2
JPH04148Y2 JP14647986U JP14647986U JPH04148Y2 JP H04148 Y2 JPH04148 Y2 JP H04148Y2 JP 14647986 U JP14647986 U JP 14647986U JP 14647986 U JP14647986 U JP 14647986U JP H04148 Y2 JPH04148 Y2 JP H04148Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、地下埋設管に対するライニング用
製管機に関し、更に詳しくは、その機枠(フレー
ム)構造に関する。
[従来の技術] 本出願人は先に、特願昭60−159541号により、
この種のライニング用製管機を提案した。しか
し、この製管機の機枠構造は柱及び梁よりなる骨
組構造を主体とするものであるので組立て操作に
手間が要するものである。
[技術的課題] 本考案は上記実情に鑑み、先行技術の機枠構造
と同様に地下構造物(マンホール)内において組
立て可能であつて、しかも、先行技術のものより
も組立て操作性に優れ、かつ堅牢な機枠構造を提
供することを目的(技術的課題)とする。
[本考案の構成] 本考案のライニング用製管機の機枠構造は上記
目的を達成するため、次の構成(技術的手段)を
採る。すなわち、底板1の上面には幅方向に所
要数の係合用の溝11が形成され、底板1に立
設されるとともに係合用の溝11に沿つて幅方向
に移動可能な相対向する側板2は、底板1の係合
用の溝11に係合する固定具3により固定され、
また、該側板2の前後に所定間隔をもつて上下方
向のスライド溝18が穿設形成され、側板2の
スライド溝18には固定駒5が該スライド溝18
に沿つて上下動自在に、かつ係着可能に取り付け
られ、2つの相平行する平行梁25とこれらの
平行梁15を結合する連結梁26とからなる中間
スライド梁4はその平行梁25の端部を側板2の
スライド溝18に挿通され、固定駒5をもつて支
持固定され、上板6は側板2の移動を許容する
ように該側板2上に載置固定されてなる、ことを
特徴とする。
上記構成における底板、側板、中間スライド梁
及び上板に各製管要素が取り付けられる。
[作用] 底板上に側板が幅方向に摺動自在に取り付けら
れ、側板に中間スライド梁が上下方向に摺動自在
に取り付けられ、そして側板上に上板が順次取り
付けられて、機枠の組立てが行われる。
[効果] 本考案のライニング用製管機の機枠は、叙上の
構成よりなり作用を奏するものであるので、下記
の特有の効果を有する。
底板、側板及び上板の体部は板状体により構
成されているので機枠全体としての強度が大き
い。
部材点数が少なく、それだけ組立てが容易で
ある。
側板の幅方向の移動調整並びに中間スライド
梁の上下方向の移動調整は連続的に行われるの
で、調整精度が向上する。
[実施例] 以下、本考案のライニング用製管機の機枠構造
の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図はその一実施例を示し、第
1図はライニング用製管機の全体斜視図、第2図
は及び第3図は機枠の各部の分解斜視図である。
機枠構造 この機枠は、底板1上に相対する左右の側板
2,2相互が立設されるとともに結合具3により
固定され、この側板2に対して中間スライド梁4
が固定駒5をもつて固定され、更に側板2上には
上板6が載置されるとともに結合具7をもつて固
定される構成を採る。そして、この機枠に各製管
要素が取り付けられ、帯状部材Hを螺旋状に捲回
してライニング管Pを製管する。
第4図に帯状部材Hの断面構造を示す。第4図
aはその単一部材の断面を示し、第4図bは両者
の係合状態の断面を示す。帯状部材Hは幅方向に
突条101と谷部102とが交互に配され、これ
らの突条101及び谷部102は幅方向に等しい
ピツチをなすとともに、長手方向に連続して設け
られる。帯状部材Hを螺旋状に巻いた後、管内面
となる内面103は実質的に平滑に形成される。
また、該帯状部材Hは螺旋状に巻かれてその両側
端には互いに内外に重合して係合する外側接手部
104、内側接手部105が形成される。すなわ
ち、外側接手部104の突条101Aは突条10
1と同形に形成され、その内面側には丸形の凹溝
104aが長手方向に設けられ、また、張出し部
104bは谷部102の幅よりも若干長くされて
いる。内側接手部105はその張出し部105a
の長さをほぼ谷部102と突条101とを合した
長さにされ、該張出し部105aの端部に前記外
側接手部104の丸形凹溝104aに嵌入係合す
る丸形凸条105bが長手方向に設けられてい
る。また、突条101の付け根部に切り込み凹溝
105cが長手方向に設けられている。接合時に
おいて、内側接手部105に外側接手部104が
ローラRにより押圧され、丸形凹溝104aに丸
形凸条105bが、また、切込み凹溝105cに
張り出し部104bの端部がそれぞれ嵌り込む。
以下、機枠の各部の構造について述べる。
底板1には前半部に凹部10が形成され、後半
部には2条のT溝11が幅方向に形成されてい
る。底板1上には適宜目盛り12が付される。
相対して配される左右の側板2,2は底板1上
を幅方向に摺動可能とされる。このため、側板2
の下辺には底板1のT溝11に浅く嵌合する2つ
の突起部15が突設されている。
側板2は底板1上にTボルト3によつて固定さ
れる。すなわち、Tボルト3のボルト頭部3aが
底板1のT溝11に嵌挿され、また、そのボルト
杆3bを側板2の下辺部に穿設したボルト挿通孔
16に挿通させ、窓部17に露出したボルト杆3
bをナツト3cにより締め付けて固定する。
側板2の上半部には前後に所定の間隔を隔てて
上下方向に2つのスライド溝18が穿設され、こ
のスライド溝18には縁部に沿つて突条19が縦
設される。
側板1の上辺にはスライド溝18の延長上に突
起部20が形成され、この突起部20からスライ
ド溝18にまでボルト挿通孔21が穿設されてい
る。22は後述する接合並びに側部案内ローラ機
構用の取付け孔であり、また、23はその角度調
整溝である。
中間スライド梁4は2つの平行する平行梁25
とこれらの平行梁25相互を連結する連結梁26
とからなる。平行梁25にはスライド溝25aが
形成されている。平行梁25の相互の間隔は側板
2のスライド溝18相互の間隔に対応し、平行梁
25の端部がスライド溝18内に挿通され、固定
駒5をもつて固定支持される。
中間スライド梁4は従つてH形状をなすが、こ
の形状により軽量化は勿論のこと、スライド溝1
8への挿入操作の容易性、更には機枠の組立て時
における帯状部材Hの抱き込みがなされ、多機能
を発揮する。
第3図は固定駒5の詳細構造を示す。固定駒5
は支持片28、締付け片29及び締付けボルト3
0からなる。支持片28と締付け片29はスライ
ド溝18の突条19を介して締付けボルト30に
より該突条19を挟圧するように取り付けられ
る。すなわち、締付け片29のボルト挿通孔29
aに締付けボルト30を挿通し、また支持片18
に穿設されたねじ孔(図示せず)に締付けボルト
30のねじ部30aを螺入し、締付けボルト30
の頭部30bを締付け片29に衝接することによ
り支持片28と締付け片19とは互いに引き寄せ
られ、突条19を挟んで固定されることになる。
31,32はそれぞれスライド溝18及び締付け
片29に刻設された目盛である。
支持片18の上面28aに中間スライド梁4の
水平梁25が載置され、水平梁25のスライド溝
25aにボルト33を挿通するとともにそのねじ
部33aを支持片28のねじ孔(図示せず)螺入
し、支持片4との固定をなす。
上板6は下面に幅方向に2条のT溝35が形成
される。このT溝35の間隔は側板2の突起部2
0に対応して設けられる。上板6はTボルト7を
もつて側板2に対して固定される。すなわち、T
ボルト7のボルト頭部はT溝35に嵌装され、ま
たそのボルト杆を側板2の突起部20に穿設した
ボルト挿通孔21に挿通し、スライド溝18に露
出したボルト杆をナツト7aにより締め付けて固
定する。
上板6の前半部には凹部36が形成され、この
凹部36を塞ぐ平板梁37が該凹部36の前面に
取外し自在に配される。すなわち、平板梁37の
両端部は上板6の凹部36に臨む段部38に架け
渡され、ボルト39をもつて固定される。
製管要素の配備 機枠の構成は以上のとおりであり、この機枠上
にライニング管の製管要素が配される。すなわ
ち、製管要素は送りローラ機構50、接合ローラ
機構60、側部案内ローラ機構70、上部案内ロ
ーラ機構80及び下部案内ローラ機構90よりな
るが、送りローラ機構50は上板6に、接合ロー
ラ機構60及び側部案内ローラ機構70は左右の
側板2,2に、上部案内ローラ機構80は中間ス
ライド梁4に、そして下部案内ローラ機構90は
底板1にそれぞれ取り付けられる。
これらの製管要素の取付け構造の詳細を説明す
る。
送りローラ機構50については、ローラ部は外
接ローラ51と内接ローラ52とからなり、外接
ローラ52は油圧モータ53により駆動される。
外接ローラ51の表面は帯状部材Hの凹凸部(突
条101、谷部102)に適合する凹凸に形成さ
れ、凹部には適宜ローレツト加工が施こされる。
そして、帯状部材Hは外接ローラ51と内接ロー
ラ52とにより挟着され、外接ローラ51の駆動
により下方へ送り込まれる。
ローラ部の前部支持台54は平板梁37に取り
付けられ、後部支持台55は凹部36を隔てて上
板2上に取り付けられる。前部支持台14は帯状
部材Hを介装可能とするために隙間56が形成さ
れている。また、前後部支持台54,55は幅方
向に移動調整可能とされ、適宜の固定手段により
固定される。
接合ローラ機構60については、ローラ部は外
接ローラ61と内接ローラ62とからなり、これ
らの構造は送りローラ機構50に準ずる。そし
て、外接ローラ61は油圧モータ63により駆動
される。
ローラ支持台64は箱形状に形成され、このロ
ーラ支持台64の側部から突出する回転軸を側板
2の取付け孔22に挿通し、また、ローラ支持台
64の後側部から突出する軸を角度調整溝23に
挿通し、これらによりローラ支持台64は回転軸
を中心に角度が調整される。
側部案内ローラ機構70の取付け構成について
は接合ローラ60に準じる。なお、この機構70
においては外接ローラ71の駆動用の油圧モータ
は適宜省略されうる。
上部案内ローラ機構80については、ローラ部
は外接ローラ81と内接ローラ82とからなり、
これらのローラ81,82を回転支持するローラ
支持台83は上部に配されたスライド板84に固
定支持される。
スライド板84は中間スライド梁4のスライド
溝25aに摺動自在に係合するボルト85によつ
て吊設支持される。
下部案内ローラ機構90については内接ローラ
91のみとされる。
使用態様 この実施例のライニング用製管機を下水道管路
におけるマンホール内へ設置する場合の組立て手
順について述べる。
帯状部材Hをマンホール内に配しておく。
インバート上に底板1を載置し、Tボルト3を
T溝11に立設する。
次いで、この底板1上に接合ローラ機構60及
び側部案内ローラ機構70を取り付けた側板2,
2をそのボルト挿通孔21にTボルト3のボルト
杆3bが挿通するように立て込む。この時、製管
するライニング管Pの径並びに偏心位置に合わせ
て側板2相互の位置決めを行い、Tボルト3のナ
ツト3cを締め付けて固定する。
固定駒5をスライド溝18に所定位置に固定す
る。
上部案内ローラ機構80を取り付けた中間スラ
イド梁4を上方より側板2のスライド溝18に交
互に挿し込んで固定駒5の支持片28の上面に載
置させる。中間スライド梁4を固定する。帯状部
材Hは中間スライド梁4の空所に挿し込まれる。
平板梁37が取り外されるとともにT溝35に
Tボルト7を取り付けた上板6を、このTボルト
7のボルト杆が側板2のボルト挿通孔21に挿通
するように側板2上に載置し、位置決めをした後
Tボルト7のナツト7aを締め付け固定する。
平板梁37を取り付け、送りローラ機構50を
取り付ける。この時、送りローラ機構50はその
前部支持台54に隙間56が形成されているので
帯状部材Hの介装が容易に行われる。
なお、インバートにはその中央に円弧状の流路
が凹設されているものであり、本製管機はこの円
弧凹部を直接、もしくはこの凹部に嵌り込むガイ
ド部材をもつて、帯状部材Hの案内として利用す
るものである(このため、下部案内ローラ機構9
0の外接ローラは省略されている)。
このような下水道管路におけるライニング施工
工事において発生する技術的問題点として、狭
いマンホール内に製管機を搬入でき、かつ、操作
を容易にできるかどうか、埋設管はマンホール
の中心位置に常に配されているものではなく、マ
ンホールの底部に設置した製管機の偏心調整を容
易に行うことができるかどうか、等がある。叙上
の説明から明らかなように、本考案の製管機は上
記の問題点を容易に克服できるものである。
本考案のライニング用製管機の機械構造は上記
実施例に限定されるものではなく、本考案の基本
的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能であ
る。すなわち、以下の態様は本考案の技術的範囲
内に包含されるものである。
底板1及び上板6に形成される溝11,35
はT溝に限らず、その他の適宜の形状のもの
(例えばアリ溝)によることができ、これに対
応してTボルト3,7に替えボルト頭部がその
形状に合致するボルトを使用する。
Tボルト3,7の挿通孔16,21は側板2
に穿設することなく、側板2より張設された突
起部に設けてもよい。
溝11に替え、所定間隔毎に螺設されたねじ
孔を設け、このねじ孔にボルト挿通孔16に挿
通したボルトを止める態様を採ることができ
る。これによれば、側板2は非連続に幅方向に
移動調整可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のライニング用製管機の機枠の実
施例を示し、第1図はその一実施例の全体斜視
図、第2図a,bは機枠本体の分解斜視図、第3
図はその固定駒部分の分解斜視図である。第4図
は帯状部材の断面図である。 1……底板、2……側板、3……固定具、4…
…中間スライド梁、5……固定駒、6……上板、
11……T溝、18……スライド溝、25……平
行梁、26……連絡梁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 底板1の上面には幅方向に所要数の係合用の溝
    11が形成され、 前記底板1に立設されるとともに前記係合用の
    溝11に沿つて幅方向に移動可能な相対向する側
    板2は、前記底板1の係合用の溝11に係合する
    固定具3により固定され、また、該側板2の前後
    に所定間隔をもつて上下方向のスライド溝18が
    穿設形成され、 前記側板2のスライド溝18には固定駒5が該
    スライド溝18に沿つて上下動自在に、かつ係着
    可能に取り付けられ、 2つの相平行する平行梁25とこれらの平行梁
    25を結合する連結梁26とからなる中間スライ
    ド梁4はその平行梁25の端部を前記側板2のス
    ライド溝18に挿通され、前記固定駒5をもつて
    支持固定され、 上板6は前記側板2の移動を許容するように該
    側板2上に載置固定されてなる、 ことを特徴とするライニング用製管機の機枠構
    造。
JP14647986U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH04148Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP14647986U JPH04148Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JP14647986U JPH04148Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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Publication Number Publication Date
JPS6356783U JPS6356783U (ja) 1988-04-15
JPH04148Y2 true JPH04148Y2 (ja) 1992-01-06

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ID=31058983

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