JP2666121B2 - 型枠要素及びそれらを使用した組立式型枠 - Google Patents

型枠要素及びそれらを使用した組立式型枠

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JP2666121B2 JP6332252A JP33225294A JP2666121B2 JP 2666121 B2 JP2666121 B2 JP 2666121B2 JP 6332252 A JP6332252 A JP 6332252A JP 33225294 A JP33225294 A JP 33225294A JP 2666121 B2 JP2666121 B2 JP 2666121B2
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
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    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スラブ、柱、壁、屋
根等の建築工事あるいは道路、河川、橋、下水道等の土
木工事を含むコンクリート工事(コンクリート製品、コ
ンクリート製構築物の成形)に広く適用される、型枠要
素及びそれらを使用した組立式型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築工事あるいは土木工事を含
むコンクリート工事に適用される型枠要素は、主として
合成された木材あるいは鋼板等の鉄材を使用することに
より形成されていた。このうち、合成された木材の典型
例としてはベニヤを挙げることができる。型枠要素とし
てベニヤが使用される場合には、使用する前に予め加工
を施す必要があった。すなわち、予め木製の角材を切断
することにより必要な数の桟を用意し、これらの桟をベ
ニヤの裏面側の周縁部及び中間部にくぎにより固定する
必要があった。このようにして完成された複数の型枠要
素を所定の型枠として組み立てる際、各型枠要素を含む
各部材間の連結は、釘やボルトを多く使用することによ
り行われていた。また同組み立ての際、木製の角材、金
属製の丸パイプあるいは角パイプ等多数の部材を使用す
る必要があった。
【0003】一方鉄材の典型例としては鋼板を挙げるこ
とができる。型枠要素として鋼板が使用される場合に
は、型枠要素として完成させるために、孔形成加工、溶
接等、比較的大掛かりな加工を必要としていた。このよ
うにして完成された複数の型枠要素を所定の型枠として
組み立てる際、各型枠要素を含む各部材間の連結は、ボ
ルトを多く使用することにより行われていた。また同組
み立ての際、ベニヤの場合と同様に多数の部材を使用す
る必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】型枠要素としてベニヤ
が使用される場合には、前記したように、型枠要素とし
て完成させるために、他の付加部材(桟)を複数個必要
とし、更にそれらを固定するための工程を必要とする。
これらの付加部材及び付加工程は型枠要素毎に必要であ
る。すなわち、型枠要素の完成に多くの部材を要し、加
工性が悪いので、多くの時間、労力(手作業)が必要で
あった。また型枠を組み立てる際、各型枠要素を含む各
部材間の連結は、釘やボルトを多く使用することにより
行われていたので、多くの連結具を必要とする上、連結
作業が煩雑で作業性が悪く、多くの時間、労力を要して
いた。
【0005】また同組み立ての際には、型枠要素以外に
多数の部材を使用する必要がある。したがって、組立作
業が煩雑で作業性が悪く、多くの時間、労力を要してい
た。このことに起因して型枠として必要な精度を得るた
めには、高い熟練度(スキル)が要求される。その結果
人件費が高くなる。また型枠として使用された後の分解
作業も組立作業と同様に煩雑で作業性が悪く、多くの時
間、労力を要していた。すなわち型枠の組立及び分解の
作業効率が悪く、作業時間がきわめて長くなり、多くの
労力を要し、施工期間が長くなる。施工期間を短くする
ためには更に多くの労力を要することとなり、結果とし
て施工費用が高くなる。
【0006】一方、ベニヤそれ自体にも次のような幾つ
かの問題がある。非直線状に延びる型枠面、例えば湾曲
した型枠面を形成するためには、ベニヤを曲げて所定の
湾曲面を形成する必要があるが、ベニヤの曲げ加工は困
難であるので、そのために特殊な機械を必要とせざるを
得なかった。したがって加工費用が一層高いものとな
る。また非直線状に延びる型枠面の別の形態であるコー
ナ部の型枠面の形成も困難である。更に、複雑な形状を
有する型枠面の形成は不可能である。ベニヤはコンクリ
ートからの離れが悪いため、型枠として使用する前にそ
の表面に剥離剤を塗布する必要がある。その結果、作業
工程が増加するので、更に時間、労力が増加する。また
ベニヤはコンクリートの水分を吸収するため、その繰り
返し使用回数が少ない(3回〜5回)。その結果、消耗
費が高額となり、また資源の浪費・無駄を生ずることに
もなる。更にベニヤの表面は比較的粗いため、打ち込ま
れたコンクリートの表面は必ずしも滑らかな仕上がりと
はならない。またベニヤは透視不可能であるため、コン
クリートの打ち込み状況を型枠の裏面側から目視するこ
とができない。その結果、失敗をその場で確認すること
はできない。また表面に付着した汚れも落ちにくい。
【0007】一方型枠要素として鋼板を使用する場合に
は、前記したように、型枠として使用する前に大掛かり
加工を施す必要があり、多額の加工費用が必要であっ
た。また型枠の組み立ての際、各型枠要素を含む各部材
間の連結は、ボルトを多く使用することにより行われて
いたので、多くの連結具を必要とする上連結作業が煩雑
で作業性が悪く、多くの時間、労力を要していた。また
同組み立ての際には、ベニヤの場合と同様に、型枠要素
以外に多数の部材を使用する必要がある。したがって、
組立作業が煩雑で作業性が悪く、多くの時間、労力を要
していた。このことに起因して型枠として必要な精度を
得るためには、高い熟練度(スキル)が要求される。そ
の結果人件費が高くなる。また型枠として使用された後
の分解作業も組立作業と同様に煩雑で作業性が悪く、多
くの時間、労力を要していた。すなわち型枠の組立及び
分解の作業効率が悪く、作業時間がきわめて長くなり、
多くの労力を要し、施工期間が長くなる。施工期間を短
くするためには更に多くの労力を要することとなり、結
果として施工費用が高くなる。
【0008】一方、鋼板それ自体にも次のような幾つか
の問題がある。非直線状の型枠面、例えば湾曲した型枠
面を形成するためには、鋼板を曲げて所定の湾曲面を形
成する必要があるが、そのための加工装置と加工工程が
必要であるので加工費用が一層高くなる。更に、複雑な
形状を有する型枠面の形成は著しく高価となる。また鋼
板自体の費用も高額である。また鋼板は重いので運搬等
の取扱いが不便であるのみならず、型枠を形成するため
の組み立ての際の作業性がきわめて悪く、安全性の面で
も問題がある。更に錆び防止のため及びコンクリートか
らの剥離性向上のため、型枠面に油を塗布する必要があ
る。その結果、作業工程が増加するので、更に時間、労
力が増加する。更に油が塗布されていることにより、取
り扱いがきわめて不便となる。またベニヤと同様にコン
クリートの打ち込み状況を型枠の裏面側から目視するこ
とができない。その結果、失敗をその場で確認すること
はできない。
【0009】本発明の一つの目的は、加工が容易で量産
することができ、連結作業性、組立及び分解作業性に優
れ、材料、労力、費用を節減できることに加え、型枠と
して望まれる優れた機能を兼備した、新規な型枠要素を
提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、直線状に延びる
型枠面はもちろんのこと、非直線状に延びる型枠面をも
容易に形成することができる、新規な型枠要素を提供す
ることである。
【0011】本発明の更に他の目的は、前記型枠要素を
組み合わせて使用することにより、連結、組立及び分解
作業効率が高く、材料、労力、費用を節減できる、組立
式型枠を提供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、前記型枠要素を
組み合わせて使用することにより、直線状に延びる型枠
面はもちろんのこと、非直線状に延びる型枠面をも効率
的にかつ安価に形成することができる、組立式型枠を提
供することである。本発明のその他の目的及び特徴につ
いては、以下の説明により明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、合成樹脂から一体に成形された型枠要素にして、表
面が型枠面を規定するパネル部と、該パネル部の片側縁
部裏面に配設された係合手段と、該パネル部の他側縁部
裏面に配設された被係合手段とを含み、該係合手段は他
の型枠要素の被係合手段と解除自在に連結され得ること
を特徴とする型枠要素、が提供される。このように構成
された型枠要素は、説明の便宜上、以下、「基本的型枠
要素」と称する場合がある。
【0014】本発明の他の局面によれば、合成樹脂から
一体に成形された型枠要素にして、表面が型枠面を規定
するパネル部と、該パネル部の片側縁部裏面に配設され
た片側縁リブと、該パネル部の他側縁部裏面に配設され
た他側縁リブと、該片側縁リブと該他側縁リブとの間に
おける該パネル部の裏面に配設された少なくとも1個の
補強リブとを含んでいることを特徴とする型枠要素、が
提供される。
【0015】本発明の更に他の局面によれば、複数の、
合成樹脂から一体に成形された型枠要素を含み、該型枠
要素の各々は、表面が型枠面を規定するパネル部と、該
パネル部の片側縁部裏面に配設された係合手段と、該パ
ネル部の他側縁部裏面に配設された被係合手段とを含
み、該型枠要素の各々において、一つの該型枠要素の該
係合手段と他の該型枠要素の該被係合手段とは、それぞ
れの該型枠面が実質上連続する形態で順次解除自在に連
結され得ることを特徴とする組立式型枠、が提供され
る。
【0016】
【作用】本発明による型枠要素は、合成樹脂から一体に
成形された型枠要素からなる。型枠要素が合成樹脂から
成形されていることに起因して、容易に一体成形加工で
きると共に実質上同一形状で多量に生産することが可能
である。すなわち加工性が著しく優れている。更に、全
体の重量が軽量化されるので、運搬等の取り扱いが容易
となり、安全性も向上する。またコンクリートからの離
れがよくなり、その表面に剥離剤を塗布する必要がなく
なるので、作業工程が減少し、時間、労力が一層節減さ
れる。また繰り返し使用できるので、消耗費が節減さ
れ、また資源の浪費・無駄が回避される。更に、表面が
平滑であるので、打ち込まれたコンクリートの表面は滑
らかに仕上がる。また型枠面の形状は比較的自由に形成
できるので、複雑な形状を有するコンクリート製品をも
容易に形成できる。
【0017】型枠要素は表面が型枠面を規定するパネル
部を含んでいる。このことに起因して、予めパネル部を
平坦に成形しておいても湾曲可能であり、曲線状の型枠
面を容易に形成できる。パネル部の片側縁部裏面には係
合手段が配設され、パネル部の他側縁部裏面には被係合
手段が配設されている。この係合手段は他の型枠要素の
被係合手段と解除自在に連結され得るよう構成されてい
る。すなわち型枠要素はその両側部に連結機能を備えて
いるので、ボルト等の連結具を使用することなく、他の
型枠要素と容易に連結することができ、連結作業性、組
立作業性及び分解作業性が著しく向上する。したがっ
て、材料、労力が節減される。また前記型枠要素を複数
個用意すれば、それらを順次連結するのみで実質上連続
する形態で型枠面が形成される。したがって、特別なス
キルを要さず、精度の高い型枠面が得られる。これによ
り施工期間が短縮され、人件費を含めた施工費用が大幅
に削減される。
【0018】本発明の別の形態による型枠要素は、合成
樹脂から一体に成形された型枠要素からなる。この型枠
要素は、表面が型枠面を規定するパネル部と、パネル部
の片側縁部裏面に配設された片側縁リブと、パネル部の
他側縁部裏面に配設された他側縁リブと、片側縁リブと
他側縁リブとの間におけるパネル部の裏面に配設された
少なくとも1個の補強リブとを含んでいる。この型枠要
素は、合成樹脂により成形されていることに起因して、
前記基本的型枠要素と同様な特徴ある作用を有してい
る。型枠面に凹凸部を形成すれば、コンクリートの表面
に化粧模様を容易に形成することができる。また片側縁
リブと他側縁リブをフランジにより構成することができ
る。このような型枠要素を複数個用意すれば、前記基本
的型枠要素と同様に、それらを順次解除自在に連結する
ことにより、実質上連続する形態で型枠面を形成するこ
とができる。この場合、フランジ同士の連結はボルトナ
ット等の連結具によるので、その作業効率等は、前記基
本的型枠要素のそれには及ばない。しかしながら、パネ
ル部の裏面側に形成された複数個の補強リブは、片側縁
リブ及び他側縁リブと共にパネル部の補強機能を有して
おり、そして一つの材料により一体成形されるので、ベ
ニヤのように裏面側に別部材を付加する必要がなく、し
たがって材料が節減され、またそのための労力が不要と
なる。
【0019】本発明による組立式型枠は、複数の、合成
樹脂から一体に成形された型枠要素を含んでいる。型枠
要素の各々は、前記基本的型枠要素と実質上同一の構成
を有している。そして相互に隣接する一方の型枠要素の
係合手段が他方の型枠要素の被係合手段に係合されるこ
とにより、型枠要素の各々は、それぞれの型枠面が実質
上連続する形態で順次解除自在に連結される。型枠要素
の各々は、前記したような多くの特徴ある作用を有して
いるので、これらを組み合わせて使用することにより、
連結、組立及び分解作業効率が著しく高くなり、材料、
労力、費用が著しく節減される。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、この発明に
従って構成された型枠要素及びそれらを使用した組立式
型枠を、実施例に基づいて詳細に説明する。先ずこの発
明に従って構成された型枠要素の実施例を説明する。図
1及び図2を参照して、合成樹脂から一体に成形された
型枠要素2は、矩形をなしかつ片面が平坦な型枠面4を
構成するパネル部6と、パネル部6の片側縁部裏面に配
設された係合手段と、パネル部6の他側縁部裏面に配設
された被係合手段とを含んでいる。更に具体的に説明す
ると、パネル部6の片側縁部裏面には片側縁リブ8が配
設されている。前記係合手段は片側縁リブ8に形成され
ている。またパネル部6の他側縁部裏面には他側縁リブ
10が配設されている。前記被係合手段は他側縁リブ1
0に形成されている。片側縁リブ8と他側縁リブ10と
の間におけるパネル部8の裏面には、5個の補強リブ1
2が相互に横方向(図1の左右方向)すなわち幅方向に
間隔を置いて配設されている。他側縁リブ10の内側に
は補強リブ12の一つが他側縁リブ10と一体に形成さ
れている。各補強リブ12はその断面が略矩形をなして
いる。補強リブ12の各々には、一端から他端(図1の
表面から裏面)に抜けるよう形成された3個の貫通孔1
4が形成されている。前記係合手段は、片側縁リブ8の
外側面に形成された係合突起16と係合フック18とか
ら構成されている。係合突起16は係合フック18より
もパネル部6に近接して配置されている。係合フック1
8は片側縁リブ8の外側面からパネル部6に向かってフ
ック状に延びている。
【0021】前記被係合手段は、他側縁リブ10の外側
面に形成された係合溝20と他側縁リブ10の内側面に
形成された被係合突起22とから構成されている。係合
溝20は被係合突起22よりもパネル部6に近接して配
置されている。被係合突起22は、他側縁リブ10の先
端部においてパネル部6から離れる方向にフック状に延
びている。他側縁リブ10と、それと一体の補強リブ1
2との間には、軽量化のため他の貫通孔24が形成され
ている。片側縁リブ8、各補強リブ12及び他側縁リブ
10の各々の、パネル部6の型枠面4から裏面方向(図
1の下方)への突出長さHは、それぞれ略同一に規定さ
れている。型枠要素2は、一端から他端まで一定の形状
で直線状に連続するよう形成された断面を有している。
この構成は押出成形を可能とする。その結果、型枠要素
2を、容易に一体成形加工できると共に実質上同一形状
で多量に生産することが可能である。
【0022】型枠要素2は合成樹脂製であるので、パネ
ル部6において湾曲することができる。この機能は、パ
ネル部6の板厚、幅、合成樹脂の材料等を適宜選定する
ことにより容易に実施できる。この機能を達成するため
の材料としてはポリ塩化ビニル(PVC)が好ましい。
ポリ塩化ビニルによれば湾曲が可能でしかも耐久性等に
優れた型枠要素2が得られる。この構成により、組み立
て作業時にパネル部6を湾曲させることができるので、
予め所定の非直線状に延びる型枠面として成形加工して
おく必要がない。この構成は組立作業性を著しく向上さ
せ、同一の型枠要素2を利用して、必要に応じて所定の
湾曲した型枠面4を容易に形成することを可能とする。
パネル部6の幅が短い場合、あるいは湾曲の曲率が大き
い場合等においては、パネル部6を実質上湾曲させるこ
とはできない。そのような場合には、パネル部6の形状
を予め湾曲した形状に成形しておけばよい。なお後述す
る全ての型枠要素は合成樹脂製であり、したがって、そ
れぞれポリ塩化ビニルにより成形されることが好まし
い。
【0023】また本発明における型枠要素2は透明であ
ることが好ましい。このことにより型枠要素2が型枠と
して使用された際、コンクリートの打ち込み状態を型枠
の裏面側から目視できるので、不具合をその場で確認で
きる。なおここで透明とは、ガラスのような透明度の高
いもののみならず、乳白色あるいは他の色であっても、
コンクリートの打ち込み状態を型枠の裏面側から目視で
きる程度の透明度を有するものをも意味するものであ
る。
【0024】図1にその一部を示すように、型枠要素2
は、実質上同一の構成を有する他の型枠要素2a及び2
bと順次解除自在に連結して使用することができる。型
枠要素2の係合手段と他の型枠要素2aの被係合手段と
は、それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相互に
解除自在に係合しうる構成を有している。また型枠要素
2の被係合手段と他の型枠要素2bの係合手段とは、そ
れぞれの型枠面が実質上連続する形態で相互に解除自在
に係合しうる構成を有している。更に具体的に説明する
と、型枠要素2の係合突起16は型枠要素2aの係合溝
20に解除自在に係合できるよう構成されている。また
型枠要素2の係合フック18は型枠要素2aの被係合突
起22に解除自在に係合できるよう構成されている。同
様に、型枠要素2bの係合突起16は型枠要素2の係合
溝20に解除自在に係合でき、型枠要素2bの係合フッ
ク18は型枠要素2の被係合突起22に解除自在に係合
できるよう構成されている。
【0025】図1を参照して、型枠要素2を型枠要素2
aに連結するには、先ず、型枠要素2を型枠要素2aの
裏面側から表側(図1の下から上)へ移動させる。この
移動操作によって、型枠要素2の係合フック18を型枠
要素2aの被係合突起22に引っ掛けることができる。
この係合により、型枠要素2は、型枠要素2aの側方へ
離れる横方向移動(図1の左から右への移動)及び図1
の下から上への移動が規制される。次いでこの係合部を
中心に型枠要素2を、その片側縁リブ8が型枠要素2a
の他側縁リブ10に接近する方向(図1の反時計方向)
に回転させる。この回転操作によって、型枠要素2の係
合突起16が型枠要素2aの係合溝20に係合される。
型枠要素2の片側縁リブ8と型枠要素2aの他側縁リブ
10とは、略密着状態で連結される。このような連結状
態で型枠要素2と型枠要素2aとはその縦方向(図1の
表裏方向)への移動が可能である。同様にして、型枠要
素2bと型枠要素2とが連結される。図1に示すよう
に、型枠要素2aと型枠要素2と型枠要素2bとは、そ
れぞれの型枠面4が実質上連続する形態で順次解除自在
に連結される。型枠要素2と型枠要素2aとの連結を外
す場合には、前記と逆の操作を行なうことにより容易に
遂行される。したがって型枠要素2、2a及び2bの各
々は、各係合手段及び被係合手段を相互に型枠要素の各
々の縦方向及び又は横方向から解除自在に係合できる。
これにより型枠要素2、2a及び2bの相互の連結、組
立、分解の各作業性は著しく向上する。
【0026】型枠要素2の片側縁リブ8は板状をなして
いる。一方型枠要素2aの他側縁リブ10は補強リブ1
2を含んでいる。したがって、型枠要素2の片側縁リブ
8の係合手段を型枠要素2aの他側縁リブ10の被係合
手段と係合させた状態においては、型枠要素2の片側縁
リブ8の強度が増大される。そして型枠要素2a、型枠
要素2、型枠要素2bが相互に連結された状態におい
て、各貫通孔14の横方向のピッチが一定となるよう構
成されている。
【0027】前記したように、型枠要素2は、各補強リ
ブ12において一端から他端に抜けるよう形成された3
個の貫通孔14を備えている。この貫通孔14を所定の
配列を有する位置決めピン(後述)に挿入することによ
り、一端及び他端の位置が容易に規定される。したがっ
て各貫通孔14は位置決めの機能を有する。このことに
起因して、組立作業性及び分解作業性が著しく向上し、
材料及び労力が節減される。型枠要素2は、合成樹脂に
より形成されているので、比較的軽量であるが、前記貫
通孔14により更に軽量化される。なお貫通孔14は各
補強リブ12に少なくとも1個設けられる。
【0028】型枠要素2、型枠要素2a及び型枠要素2
b・・・は、それぞれ実質上同一の構成を有しているの
で、以下、それらを代表して「型枠要素2」と称する。
図3〜図5には、前記各型枠要素2の一端の位置を規定
する第1の位置決め手段30が示されている。第1の位
置決め手段は、それぞれ帯状で矩形の板からなる複数の
位置決めプレート部材32と、それぞれチャンネル状の
細長い矩形の板からなる複数の接続プレート部材34と
を含んでいる。各位置決めプレート部材(以下単にプレ
ート部材と略称する)32はそれぞれ実質上同一の構成
を有し、各接続プレート部材34はそれぞれ実質上同一
の構成を有している。各プレート部材32の幅は各接続
プレート部材34の幅より大きく形成されている。各接
続プレート部材34の幅は前記型枠要素2の前記突出長
さHと略同一に定められている。各プレート部材32は
相互に隣接して配置され、各プレート部材32には、複
数の位置決めピン(以下単にピンと略称する)36が片
面から直立するよう設けられている。各ピン36は各プ
レート部材32が隣接して配置された状態において、そ
れぞれ同一のピッチで直線状に配列されている。各接続
プレート部材34には、複数の貫通孔38が間隔を置い
て直線状に配列されるよう形成されている。このピッチ
は各ピン36のピッチと同一に規定されている。各接続
プレート部材34は、それぞれの貫通孔38を対応する
ピン36に挿入することによって、各プレート部材32
の片面に重合しかつ相互に隣接して位置付けられる。こ
の装着状態において、各ピン36は、各接続プレート部
材34の上面から一定の長さで突出するよう、それぞれ
の長さが規定されている。各接続プレート部材34は、
各プレート部材32の各隣接部にまたがって位置付けら
れている。各プレート部材32は、図示はしていない
が、例えばコンクリートのフロア上にコンクリート釘に
より固定されることにより、それぞれの位置が規定され
る。各プレート部材32は、各接続プレート部材34の
前記位置付けにより、互いにしっかりと連結される。
【0029】各プレート部材32の各ピン36のピッチ
は、前記型枠要素2の各貫通孔14の前記ピッチと実質
上同一に規定されている。したがって、各型枠要素2
は、それぞれの一端における各貫通孔14を各ピン36
に挿入することにより、それぞれの一端(下端)の位置
が各ピン36の配列に従って規定される。複数の型枠要
素2を各プレート部材32の各ピン36の配列に従って
位置付ける一つの方法として、先ず一つの型枠要素2を
その貫通孔14を利用して対応するピン36に挿入し位
置付ける。次いで他の型枠要素2を、その下端が各ピン
36の頂部より高い位置に位置するよう持ち上げ、その
状態で先の型枠要素2の裏面側から表側に移動させ、そ
の係合フック18を先の型枠要素2の被係合突起22に
引っ掛ける。次いでこの係合部を中心に他の型枠要素2
の片側縁リブ8が先の型枠要素2の他側縁リブ10に接
近する方向に回転させる。この回転操作によって、他の
型枠要素2の係合突起16が先の型枠要素2の係合溝2
0に係合される。この連結状態で別の型枠要素2を先の
型枠要素2の側面に沿って下方へ移動させ、別の型枠要
素2の各貫通孔14を対応するピン36に挿入する。以
上の作業により別の型枠要素2は先の型枠要素2に連結
した状態で各ピン36の配列に従って位置決めされる。
各型枠要素2の相互の連結及びそれらの下端の位置決め
作業はきわめて容易であり、基本的にはボルトを使用し
ないため作業効率が優れている。
【0030】図6〜図8には、前記各型枠要素2の他端
の位置を規定する第2の位置決め手段40が示されてい
る。第2の位置決め手段は、それぞれ帯状で矩形の板か
らなる複数の位置決めプレート部材(以下単にプレート
部材と略称する)42と、それぞれ帯状の矩形の板から
なる複数の接続プレート部材44とを含んでいる。各プ
レート部材42はそれぞれ実質上同一の構成を有し、各
接続プレート部材44はそれぞれ実質上同一の構成を有
している。各プレート部材42の幅は各接続プレート部
材44の幅と略同一に定められると共に、前記型枠要素
2の前記突出長さHと略同一に定められている。各プレ
ート部材42は相互に隣接して配置され、各プレート部
材42には、複数の位置決めピン(以下単にピンと略称
する)46が貫通する形態で両面から直立するよう設け
られている。各ピン46は各プレート部材42が隣接し
て配置された状態において、それぞれ同一のピッチで直
線状に配列されている。このピッチ及び配列は第1の位
置決め手段30の各ピン36のそれらと実質上同一に定
められている。各接続プレート部材44には、複数の貫
通孔48が所定のピッチで直線状に配列されるよう形成
されている。このピッチは各ピン46のピッチと同一に
規定されている。各接続プレート部材44は、それぞれ
の貫通孔48を各位置決めプレート部材42の片面(上
面)側から対応する位置決めピン46に挿入することに
よって、各プレート部材42の上面に重合しかつ相互に
隣接して位置付けられる。この装着状態において、各ピ
ン46は、各プレート部材42の下面から一定の長さで
突出するよう、それぞれの長さが規定されている。各接
続プレート部材44は、各プレート部材42の各隣接部
またがって位置付けられている。各プレート部材42
は、各接続プレート部材44の前記位置付けにより、互
いにしっかりと連結される。
【0031】各プレート部材42の各ピン46のピッチ
は、前記型枠要素2の各貫通孔14の前記ピッチと実質
上同一に規定されている。したがって、各型枠要素2
は、それぞれの他端における各貫通孔14を各位置決め
ピン46に挿入することにより、それぞれの他端(上
端)の位置が各ピン46の配列に従って規定される。複
数の型枠要素2の下端は、前記方法により第1の位置決
め手段30に位置付けられる。その状態で、各型枠要素
2の他端(上端)を各プレート部材42の各ピン46の
配列に従って位置付けるには、先ず各プレート部材42
を、それぞれの各ピン46を各型枠要素2の対応する貫
通孔14に挿入することにより、各型枠要素2の上端に
互いに隣接して位置付ける。次いで各接続プレート部材
44を、それぞれの貫通孔48を各プレート部材42の
上面側から対応するピン46に挿入することによって、
各プレート部材42の上面に重合しかつ相互に隣接して
位置付ける。これにより、各プレート部材42は、相互
にしっかりと連結される。以上の作業により、各型枠要
素2は、それぞれの上端の位置が各ピン46の配列に従
って規定される。
【0032】以上説明した実施例においては、第1の位
置決め手段30におけるプレート部材32の各々は直線
状に延びるよう配列され、したがってピン36の各々は
直線状に配列される。第2の位置決め手段40における
プレート部材42の各々は直線状に延びるよう配列され
る。したがってピン46の各々は直線状に配列される。
これら第1の位置決め手段30及び第2の位置決め手段
40により下端と上端の位置が規定された各型枠要素2
により、直線状に延びる連続した平坦な型枠面が形成さ
れる。
【0033】各型枠要素2の一端及び他端は、それぞれ
の貫通孔14を第1の位置決め手段30のピン36及び
第2の位置決め手段40のピン46に挿入するだけの作
業によりその位置が規定される。すなわち各型枠要素2
の各々の連結は、それぞれの係合手段及び被係合手段に
よって行なわれるのみならず、これら第1の位置決め手
段30及び第2の位置決め手段40によってもしっかり
と行なわれる。したがって従来のように、多数のボルト
を含む連結具、パイプ類等の材料が不要となる。第1の
位置決め手段30及び第2の位置決め手段40のピン3
6及び46の各々を直線状に配列すれば、直線状に延び
る型枠面が容易に形成され、非直線状に配列すれば、各
型枠要素2は湾曲できるよう構成されていることから非
直線状に延びる型枠面が容易に形成される。
【0034】図9〜図11には、前記型枠要素2間に配
置される形態で使用される、合成樹脂から一体に成形さ
れた外壁コーナ型枠要素50が示されている。外壁コー
ナ型枠要素50は、型枠要素2と実質上同一の構成を含
んでおり、したがって同一部分は同一符号で示し説明は
省略する。外壁コーナ型枠要素50は、実質上矩形をな
しかつ片面が平坦な型枠面4を規定する二つの部分を含
みかつそれぞれの型枠面4が内角側となるよう所定の角
度をもって連続して形成されてなるコーナパネル部52
を含んでいる。コーナパネル部52の前記所定の角度は
この実施例においては略90°をなしている。片側縁リ
ブ8には型枠要素2と実質上同一の構成を有する前記係
合手段が形成されている。また他側縁リブ10には型枠
要素2と実質上同一の構成を有する前記被係合手段が形
成されている。
【0035】図11に示すように、外壁コーナ型枠要素
50は、前記型枠要素2間に配置され、各型枠要素2と
相互に解除自在に連結して使用することができる。すな
わち外壁コーナ型枠要素50の係合手段が一方の型枠要
素2の被係合手段に解除自在に係合されることにより、
それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相互に連結
される。また他方の型枠要素2の係合手段が外壁コーナ
型枠要素50の被係合手段に解除自在に係合されること
により、それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相
互に連結される。以上により、内角側が相互に実質上直
角をなす連続した型枠面が形成される。外壁コーナ型枠
要素50の型枠面4のなす角度及びアール部分を含むコ
ーナ部の形状は任意に設定できるので、比較的自由にコ
ーナ型枠面の形状を得ることができる。
【0036】外壁コーナ型枠要素50は、その二つの型
枠面4が所定の角度をもって連続して形成されている点
を除き、型枠要素2の構成と実質上同一形態の構成を有
している。すなわち外壁コーナ型枠要素50は、型枠要
素2において、その型枠面4が所定の角度(内角)を有
するような構成をなしているので、型枠要素2の一変形
例であるといえる。したがって、型枠要素としての外壁
コーナ型枠要素50は、型枠要素2が有する前記した数
々の作用を共有するものである。しかも外壁コーナ型枠
要素50は前記第1の位置決め手段30及び前記第2の
位置決め手段40と組み合わせることが可能である。外
壁コーナ型枠要素50における二つの型枠面4のなす角
度は、所望の型枠に応じて自由に設定することができ
る。したがって、外壁コーナ型枠要素50を型枠要素2
と組み合わすことにより、きわめて容易に、所望の角度
をもって連続する型枠面4を形成することができる。
【0037】図12及び図13には、前記型枠要素2間
に配置される形態で使用される、合成樹脂から一体に成
形された内壁コーナ型枠要素60が示されている。内壁
コーナ型枠要素60は、型枠要素2と実質上同一の構成
を含んでおり、したがって同一部分は同一符号で示し説
明は省略する。内壁コーナ型枠要素60は、実質上矩形
をなしかつ片面が平坦な型枠面4を規定する二つの部分
を含みかつそれぞれの型枠面4が外角側となるよう所定
の角度をもって連続して形成されてなるコーナパネル部
62を含んでいる。コーナパネル部62の前記所定の角
度はこの実施例においては略270°をなしている。片
側縁リブ8には型枠要素2と実質上同一の構成を有する
前記係合手段が形成されている。また他側縁リブ10に
は型枠要素2と実質上同一の構成を有する前記被係合手
段が形成されている。
【0038】図13に示すように、内壁コーナ型枠要素
60は、前記型枠要素2間に配置され、各型枠要素2と
相互に解除自在に連結して使用することができる。すな
わち内壁コーナ型枠要素60の係合手段が一方の型枠要
素2の被係合手段に解除自在に係合されることにより、
それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相互に連結
される。また他方の型枠要素2の係合手段が外壁コーナ
型枠要素60の被係合手段に解除自在に係合されること
により、それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相
互に連結される。以上により、外角側が略270°をな
す連続した型枠面4が形成される。内壁コーナ型枠要素
60の型枠面4のなす角度及びアール部分を含むコーナ
部の形状は任意に設定できるので、比較的自由にコーナ
型枠面の形状を得ることができる。
【0039】内壁コーナ型枠要素60は、型枠面4が外
角側となるよう所定の角度をもって連続して形成されて
なる構成を有する以外は、前記外壁コーナ型枠要素50
と実質上同一形態の構成を有している。したがって内壁
コーナ型枠要素60における作用は、形成されるコンク
リートの表面の形状が相違する点を除き、前記外壁コー
ナ型枠要素50における作用と実質上同一である。また
内壁コーナ型枠要素60は、外壁コーナ型枠要素50と
同様に、型枠要素2の一変形例である。
【0040】図14には、前記型枠要素2間に配置され
る形態で使用される、合成樹脂から一体に成形された調
整型枠要素70が示されている。調整型枠要素70は、
型枠要素2と実質上同一の構成を含んでおり、したがっ
て同一部分は同一符号を示し説明は省略する。調整型枠
要素70は、実質上矩形の断面を有する柱状部材から構
成されている。柱状部材の一つの面には平坦な型枠面4
が形成されている。型枠面4の片側縁に隣接する面側に
は、型枠要素2の前記係合手段と実質上同一の構成を有
する係合手段が形成されている。型枠面4の他側縁に隣
接する面側には、型枠要素2の前記被係合手段と実質上
同一の構成を有する被係合手段が形成されている。
【0041】調整型枠要素70は、前記型枠要素2間に
配置され、各型枠要素2と相互に解除自在に連結して使
用することができる。型枠要素2を複数個連結して連続
した型枠面を形成する際、横方向長さの相違する幾つか
の調整型枠要素70を用意し、型枠要素2と適宜連結す
ることにより、横方向の長さを容易に調整することがで
きる。また片側縁リブ8の補強部材として適宜利用で
き、便利である。
【0042】図15には、本発明に従って、コンクリー
ト側壁形成用の組立式型枠100を形成した実施例が示
されている。なお図15において、先に説明した実施例
における部分と実質上同一の部材は同一符号で示す。こ
の組立式型枠100は、一対の実質上同一の構成を有す
る型枠100aと100bとから構成されている。型枠
100aにおいては、複数の型枠要素2の下端は前記第
1の位置決め手段30によってその位置が規定され、そ
れぞれの上端は前記第2の位置決め手段102によって
その位置が規定される。第1の位置決め手段30がフロ
ア上の所定の位置に直線状に配置され、フロアに対し固
定される。その結果、各型枠要素2により直線状に延び
る連続した平坦な型枠面が形成される。第2の位置決め
手段102も同様に直線状に配置される。このようにし
て、各型枠要素2の上端及び下端の位置が規定され、直
線状に延びる連続した平坦な型枠面4が形成される。接
続プレート部122はスラブ型枠128に連結される。
【0043】以上のようにして組み立てられた型枠10
0aと同様にして組み立てられた型枠100bとがフロ
ア上に対峙して組み立てられる。それぞれの型枠面4は
間隔を置いて平行に延びるよう位置付けられる。型枠1
00aと100bとの間隔は、それらの間に設けられた
複数のセパレータ130により保持される。各セパレー
タ130はそれぞれ各型枠100a及び100bの型枠
面と反対側の位置に横方向に延びるよう配置された横梁
部材132を介して、各型枠100a及び100b間に
またがって装着されている。横梁部材132は角パイプ
部材からなり、各セパレータ130の両端部における上
下位置に一対装着されている。
【0044】番号134は、型枠100aを支持する支
持具であって、フロア上に固定されるベース部材136
と、一端がベース部材136の一端に回動自在に連結さ
れた支持ロッド部材138と、支持ロッド部材138の
他端に連結された保持部材140とから構成されてい
る。なお支持具134に関連して、各位置決め手段30
には、連結ピン43が直立して設けられ、各連結ピン4
3には雄ねじが形成されている。ベース部材136の他
端には孔が形成され、ベース部材136は、この孔を連
結ピン43の一つに嵌合させ、ナットにより締め付ける
ことにより連結されている。保持部材140はチャンネ
ル型をなし、一対の横梁部材132を上下方向から挟む
ようそれらに装着されている。支持ロッド部材138は
軸方向長さの調整が自在であり、保持部材140とはボ
ールジョイントにより連結されている。以上の支持具1
34は、型枠100a側及び100b側の複数箇所に設
けられる。以上の説明から明らかなように、型枠100
の構成部材が著しく節減されており、したがって構成が
きわめて簡略化され、更に連結、組み立て及び分解も容
易である。したがって材料、労力、費用が著しく削減さ
れる。
【0045】図16〜図18には、本発明に従って、断
面が実質上4角形のコンクリート柱形成用の組立式型枠
150を形成した実施例が示されている。なお組立式型
枠150において先に説明した実施例と同一部分は同一
符号で示す。この組立式型枠150は、4つの外壁コー
ナ型枠要素50(図9参照)と、4つの型枠要素2(図
1参照)と、第1の位置決め手段152と、第2の位置
決め手段154と、二つの外枠156とから構成されて
いる。図17に示すように、各外壁コーナ型枠要素50
と各型枠要素2とを連結することにより、実質上4角形
の、型枠面4が内側に向く中空状の型枠要素組立体15
1が形成される。この型枠要素組立体151の下端位置
を規定するための第1の位置決め手段152の構成は、
先に説明した第1の位置決め手段30(図3〜図5参
照)と基本的には同一である。すなわち相違するところ
は、第1の位置決め手段152の位置決めピン(以下単
にピンと略称する)159が略4角形の環状に配列され
ていることである。またこの型枠要素組立体151の上
端位置を規定するための第2の位置決め手段154の構
成は、先に説明した第2の位置決め手段40(図6〜図
8参照)と基本的には同一である。すなわち相違すると
ころは、第2の位置決め手段154の位置決めピン(以
下単にピンと略称する)174が略4角形の環状に配列
されていることである。
【0046】第1の位置決め手段152は、全体が4角
形の環状に配列される4分割された位置決めプレート部
材(以下単にプレート部材と略称する)158と、全体
が4角形の環状に配列される8分割された接続プレート
部材160とから構成されている。各プレート部材15
8には、複数のピン159が片面から直立するよう設け
られている。各接続プレート部材160には、複数の貫
通孔162が間隔を置いて形成されている。各接続プレ
ート部材160は、それぞれの貫通孔162を対応する
ピン159に挿入することによって、各プレート部材1
58の片面に重合しかつ相互に隣接して位置付けられ
る。この装着状態において、各ピン159は、各接続プ
レート部材160の上面から一定の長さで突出する。接
続プレート部材160のうちの4つは、各プレート部材
158の各隣接部にまたがって位置付けられている。各
プレート部材158は、コンクリートのフロア上にコン
クリート釘により固定されることにより、それぞれの位
置が規定される。型枠要素組立体151の下端位置は、
その下端における各貫通孔14を各ピン159に挿入す
ることにより、各ピン159の配列に従って規定され
る。
【0047】第2の位置決め手段154は、図17に示
すように、全体が4角形の環状に配列される8分割され
た位置決めプレート部材(以下単にプレート部材と略称
する)170と、全体が4角形の環状に配列される4分
割された接続プレート部材172とから構成されてい
る。各プレート部材170には、複数のピン174が貫
通する形態で両面から直立するよう設けられている。各
接続プレート部材172には、複数の貫通孔176が間
隔を置いて形成されている。各プレート部材170は、
それぞれの各ピン174を各型枠要素2及び各外壁コー
ナ型枠要素50の対応する貫通孔14に挿入することに
より、各型枠要素2の上端に互いに隣接して位置付けら
れる。次いで各接続プレート部材172が、それぞれの
貫通孔176を各プレート部材170の上面側から対応
するピン174に挿入することによって、各プレート部
材170の上面に重合しかつ相互に隣接して位置付けら
れる。各接続プレート部材160は、各プレート部材1
70の各隣接部またがって位置付けられている。型枠要
素組立体151の上端位置は、以上のようにして各ピン
174の配列に従って規定される。
【0048】外枠156はそれぞれ直角状をなす二つの
枠体156aと枠体156bとから構成されている。枠
体156aと枠体156bの各一端部は相互に回動でき
るよう図示しない軸を介して連結され、各他端は相互に
ボルトにより解除自在に連結されるよう構成されてい
る。枠体156aと枠体156bとを相対的に回動さ
せ、それぞれの他端を近接させた状態においては、全体
が4角形を形成し、それぞれの他端を離隔させた状態に
おいては、全体が4角形から外方に広がるよう構成され
ている。各型枠要素2及び各外壁コーナ型枠要素50の
下端位置及び上端位置がそれぞれ前記第1の位置決め手
段152及び第1の位置決め手段154により規定され
ると、それぞれの型枠面が内側を向く4角中空状の型枠
要素組立体151が形成される。この型枠要素組立体1
51の外周部に外枠156を装着し、枠体156aと枠
体156bの各他端部をボルト締めすることにより、前
記外周部がしっかりと補強される。なお、この型枠15
0においても、先に説明した支持具134(図15参
照)に類する支持具を使用することが好ましい。なお位
置決めプレート部材170の位置決めピン174をそれ
ぞれの両面から同一長さに突出させれば、その上面に突
出する位置決めピン174を利用して、その上方に他の
型枠要素組立体を接続することができる。
【0049】図19及び図20には、本発明に従って、
断面が実質上円形のコンクリート柱形成用の組立式型枠
180を形成した実施例が示されている。なお組立式型
枠180において先に説明した他の実施例と同一部分は
同一符号で示す。この組立式型枠180は、2つの型枠
要素2(図1参照)と、第1の位置決め手段182と、
第2の位置決め手段184と、外枠186とから構成さ
れている。図35に示すように、この実施例において
は、2つの型枠要素2を連結することにより、実質上円
形の、型枠面4が内側に向く中空円筒状の型枠要素組立
体181が形成される。なお各型枠要素2の横方向の長
さは、図1に示すものより長く形成されているが、実質
上の構成は同一である。この型枠要素組立体181の下
端位置を規定するための第1の位置決め手段182の構
成は、先に説明した第1の位置決め手段152(図16
〜図18参照)と基本的には同一である。すなわち相違
するところは、第1の位置決め手段182における位置
決めピン(以下単にピンと略称する)189が円形の環
状に配列されていることである。またこの型枠要素組立
体181の上端位置を規定するための第2の位置決め手
段184の構成は、先に説明した第2の位置決め手段1
54(図16及び図17参照)と基本的には同一であ
る。すなわち相違するところは、第2の位置決め手段1
84における位置決めピン(以下単にピンと略称する)
174が円形の環状に配列されていることである。
【0050】第1の位置決め手段182は、全体が円形
の環状に配列される4分割された位置決めプレート部材
(以下単にプレート部材と略称する)188と、全体が
円形の環状に配列される4分割された接続プレート部材
190とから構成されている。各プレート部材188に
は、複数のピン189が上面から直立するよう設けられ
ている。各接続プレート部材190には、複数の貫通孔
が間隔を置いて形成されている。各接続プレート部材1
90は、それぞれの貫通孔を対応するピン189に挿入
することによって、各プレート部材188の上面に重合
しかつ相互に隣接して位置付けられる。この装着状態に
おいて、各ピン189は、各接続プレート部材190の
上面から一定の長さで突出する。各接続プレート部材1
90は、各プレート部材188の各隣接部にまたがって
位置付けられている。各プレート部材188は、コンク
リートのフロア上にコンクリート釘により固定されるこ
とにより、それぞれの位置が規定される。各型枠要素2
は、それぞれの下端における各貫通孔14を各ピン18
9に挿入することにより、それぞれの下端の位置が各ピ
ン189の配列に従って規定される。ピン189の配列
は円形であるが、各型枠要素2のパネル部6の前記湾曲
機能によりその配列に追従してその位置が規定される。
【0051】第2の位置決め手段184は、図20に示
すように、全体が円形の環状に配列される4分割された
位置決めプレート部材(以下単にプレート部材と略称す
る)194と、4分割された接続プレート部材196と
から構成されている。各位置決めプレート部材194に
は、複数の位置決めピン(以下単にピンと略称する)1
95が貫通する形態で両面から直立するよう設けられて
いる。各接続プレート部材196には、複数の貫通孔1
98が間隔を置いて形成されている。各プレート部材1
94は、それぞれの各ピン195を各型枠要素2の対応
する貫通孔14に挿入することにより、各型枠要素2の
上端に互いに隣接して位置付けられる。次いで各接続プ
レート部材196が、それぞれの貫通孔198を各プレ
ート部材194の上面側から対応するピン195に挿入
することによって、各プレート部材194の上面に重合
しかつ相互に隣接して位置付けられる。各接続プレート
部材196は、各プレート部材194の各隣接部またが
って位置付けられている。各型枠要素2の上端位置は、
以上のようにして各ピン195の配列に従って規定され
る。
【0052】外枠186はそれぞれ半円形をなす二つの
枠体186aと枠体186bとから構成されている。こ
の外枠186の構成は、全体の形状が相違する以外は前
記外枠156(図16参照)と実質上同一であるので、
説明は省略する。この型枠の外周部に外枠186を装着
し、枠体186aと枠体186bの各他端部をボルト締
めすることにより、型枠180の外周部がしっかりと補
強される。なお、この型枠180においても、先に説明
した支持具134(図15参照)に類する支持具を使用
することが好ましい。
【0053】なお図示はしていないが、本発明に従え
ば、円形、4角形、その他の環状空間を有する組立式型
枠を容易に形成することができる。この種の組立式型枠
は、例えば円形の環状をなしかつ型枠面4が内側に向く
中空円筒状の組立式型枠と、円形の環状をなしかつ型枠
面4が外側に向く円柱状の組立式型枠とから構成され
る。中空円筒状の組立式型枠内に、それより外径の小さ
な円柱状の組立式型枠が間隔を置いて配置される。この
間隔内にコンクリートを打ち込むことにより、コンクリ
ート製の円管状部材(土管、あるいはマンホール)が形
成される。
【0054】次に、この発明に従って構成された型枠要
素の他の実施例について説明する。図21を参照して、
合成樹脂から一体に成形された型枠要素200は、図1
及び図2により説明した型枠要素2と略同一の構成を有
している。したがって、図21において、図1と実質上
同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。型枠要素
200が型枠要素2と相違する構成について説明する。
片側縁リブ8と他側縁リブ10との間におけるパネル部
6の裏面に配設された2個の補強リブ12は板状をな
し、それぞれの先端部には両側方に突出する突起が形成
されている。したがって、各補強リブ12の先端部は略
T形の断面を有している。片側縁リブ8は、略補強リブ
12と同様な形状をなしている。各補強リブ12はパネ
ル部6の裏面から略直角に延びている。
【0055】片側縁リブ8の外側面からパネル部6に向
かってフック状に延びている係合フック18は、パネル
部6に近接した位置に形成されている。他側縁リブ10
の先端部においてパネル部6から離れる方向にフック状
に延びている被係合突起22は、パネル部6に近接した
位置に形成されている。すなわち他側縁リブ10の先端
部はパネル部6に近接した位置にある。
【0056】図21にその一部を示すように、型枠要素
200は、実質上同一の構成を有する他の型枠要素20
0a及び200bと相互に解除自在に連結して使用する
ことができる。そのために、型枠要素200の係合手段
と他の型枠要素200aの被係合手段とは、それぞれの
型枠面4が実質上連続する形態で相互に解除自在に係合
しうる構成を有している。また型枠要素200の被係合
手段と他の型枠要素200bの係合手段とは、それぞれ
の型枠面4が実質上連続する形態で相互に解除自在に係
合しうる構成を有している。片側縁リブ8の係合手段と
他側縁リブ10の被係合手段とが連結されることによ
り、補強リブ12と実質状同一の構成部分を有する片側
縁リブ8が、他側縁リブ10を補強する。型枠要素20
0を型枠要素200aに連結する方法及び型枠要素20
0bを型枠要素200に連結する方法は、図1により説
明したと略同様であるので説明は省略する。なお、型枠
要素200は、他の型枠要素200a、200b、・・
・と実質上同一の構成を有するので、以下、これらを代
表して型枠要素200と称する。前記型枠要素2の各補
強リブ12は断面が矩形のブロック状をなしているのに
対し、型枠要素200の各補強リブ12は板状である。
したがって、型枠要素200は型枠要素2に比較して軽
量である。各補強リブ12は板状であるが、その先端両
側には突起が形成されているので、型枠要素200の強
度は十分確保される。型枠要素200は、型枠要素2と
略同一の構成を有しているので、前述したような、型枠
要素2が有する多くの特徴を共有することは容易に理解
されよう。なお、型枠要素の構成は、図21に示す例に
限らず、補強リブ12が片側縁リブ8と他側縁リブ10
との間に存在しないもの、あるいは1個又は3個以上備
えたもの、も必要に応じて形成されよう。また左右勝手
違いにより、その幅方向(図21の左右方向)の構成は
逆になる。更に、型枠要素200において、片側縁リブ
8と他側縁リブ10を、図22に示すようなフランジ
(後述する)により構成する実施例も成立する。この場
合フランジ同士の連結には、ボルトナット等の連結具が
必要であるので、図21に示す型枠要素200同士の連
結に比較すれば、作業効率は及ばず、品点数も多くな
る。しかしながらパネル部6の裏面側に形成された補強
リブ12は、片側縁リブ8及び他側縁リブ10と共にパ
ネル部6の補強機能を有しており、そして一つの材料に
より一体成形される。このことに起因して、従来のベニ
ヤのように裏面側に別部材を付加する必要がなく、した
がって材料が節減され、またそのための労力が不要とな
る。
【0057】次に図22を参照して、合成樹脂により一
体に成形された脱型用型枠要素210及び220につい
て説明する。なお図22に示す脱型用型枠要素210及
び220において、型枠要素200と実質上同一部分は
同一符号で示し、説明は省略する。脱型用型枠要素21
0及び220が型枠要素2と相違する構成について説明
する。脱型用型枠要素210における他側縁リブ10a
と脱型用型枠要素220における片側縁リブ8aとは、
それぞれの型枠面4が実質上連続する形態で相互に解除
自在に重合しうるフランジから形成されている。各フラ
ンジ10a及び8aは、それぞれのパネル部6に対して
略直角をなしている。各フランジ10a及び8aには、
それぞれ縦方向(図22の表裏方向)に間隔を置いて複
数の連結孔11が形成されている。各フランジ10a及
び8aが重合された状態で、フランジ10aの連結孔1
1とフランジ8aの連結孔11とはそれぞれ整合される
よう、それら相互の位置が規定されている。これらの連
結孔11を利用して、ボルト等の固着具により、各フラ
ンジ10aと8aは相互に解除自在に連結される。な
お、脱型用型枠要素220には補強リブ12は形成され
ていない。
【0058】図21に示すように、複数個の型枠要素2
00が相互に連結されることにより、それぞれの型枠面
4が実質上連続する形態の組立式型枠が形成される。こ
のような組立式型枠において、図22に示すように、各
型枠要素200の間に、一対の脱型用型枠要素210及
び220が配置される。すなわち、脱型用型枠要素21
0の係合手段と隣接する型枠要素200の被係合手段と
が解除自在に連結される。また脱型用型枠要素220の
被係合手段と隣接する型枠要素200の係合手段とが解
除自在に連結される。更に、脱型用型枠要素210のフ
ランジ10aと脱型用型枠要素220のフランジ8aと
が、例えばボルトナットにより解除自在に連結される。
したがって、脱型時には、先ずこれらフランジ10aと
フランジ8aとの連結を解除する。次に脱型用型枠要素
210をその左方の係合手段を中心に図22の時計方向
に回転させることにより、型枠要素200との係合を解
除し、取り外すことができる。同様に、脱型用型枠要素
220をその右方の被係合手段を中心に図22の反時計
方向に回転させることにより、型枠要素200との係合
を解除し、取り外すことができる。また脱型用型枠要素
の使用形態は上記実施例に限られるものではない。要
は、この脱型用型枠要素を脱型に適した位置に適宜配置
すればよい。なお、脱型用型枠要素の構成は、図22に
示す二つの例に限らず、補強リブ12が1個又は3個以
上のものも必要に応じて形成されよう。また左右勝手違
いにより、その幅方向の構成は逆になる。
【0059】図23には、図21に示す型枠要素200
の変形例である、型枠要素230を4個、図22に示す
脱型用型枠要素210の変形例である脱型用型枠要素2
40を1個、及び脱型用型枠要素220の変形例である
脱型用型枠要素250を1個、それぞれ環状に配列した
状態が示されている。先ず型枠要素230について説明
する。型枠要素230が型枠要素200と構成上相違す
るところは、その一端部(図23の下端部)に一端被保
持部232が形成され、その他端部(図23の上端部)
に他端被保持部234が形成されている点である。その
他の構成は型枠要素200と実質上同一である。図23
と共に図21を参照して更に説明すると、パネル部6の
一端は、片側縁リブ8、他側縁リブ10及び補強リブ1
2の各々の一端から所定の長さ突出するよう構成されて
いる。これにより、型枠要素230の一端部に一端被保
持部232が形成される。またパネル部6の他端は、片
側縁リブ8、他側縁リブ10及び補強リブ12の各々の
他端から所定の長さ突出するよう構成されている。これ
により、型枠要素230の他端部に他端被保持部234
が形成される。パネル部6は実質上矩形をなし、片側縁
リブ8、他側縁リブ10及び補強リブ12の各々の一端
面は、パネル部6の下端面とほぼ平行な一つの面に沿っ
て同列に位置付けられると共に、パネル部6の裏面に対
し略直交している。また片側縁リブ8、他側縁リブ10
及び補強リブ12の各々の他端面は、パネル部6の上端
面とほぼ平行な一つの面に沿って同列に位置付けられる
と共に、パネル部6の裏面に対し略直交している。
【0060】型枠要素200は、一端から他端まで一定
の形状で直線状に連続するよう形成された断面を有して
いるが、型枠要素230においては、片側縁リブ8、他
側縁リブ10及び補強リブ12の各々の一端と他端の間
だけ、そのような断面を有している。型枠要素230を
製造する一つの方法は、押出成形により型枠要素200
を成形した後、片側縁リブ8、他側縁リブ10及び補強
リブ12の各々の一端及び他端を、それぞれ、パネル部
6の一端被保持部232及び他端被保持部234を残し
て切断、除去することである。
【0061】次に脱型用型枠要素240について説明す
る。脱型用型枠要素240が脱型用型枠要素210と構
成上相違するところは、その一端部に一端被保持部24
2が形成され、その他端部に他端被保持部244が形成
されている点である。その他の構成は脱型用型枠要素2
10と実質上同一である。脱型用型枠要素240の一端
被保持部242及び他端被保持部244は、それぞれ、
型枠要素230における一端被保持部232及び他端被
保持部234と実質上同一であるので、説明は省略す
る。次に脱型用型枠要素250について説明する。脱型
用型枠要素250が脱型用型枠要素220と構成上相違
するところは、片側縁リブ8aと他側縁リブ10との間
に補強リブ12が2個設けられていること、及び、一端
部に一端被保持部252が形成され、その他端部に他端
被保持部254が形成されている点である。その他の構
成は脱型用型枠要素220と実質上同一である。脱型用
型枠要素250の一端被保持部252及び他端被保持部
254は、それぞれ、型枠要素230における一端被保
持部232及び他端被保持部234と実質上同一である
ので、説明は省略する。
【0062】図23に示すように、各型枠要素230、
脱型用型枠要素240及び250は、それぞれ予め円弧
状に湾曲した形状に成形されている。これらの型枠要素
を相互に連結することにより、図25に示すような、断
面が円形のコンクリート柱成形用の型枠要素組立体26
8が形成される。各型枠要素は、要求される曲率が湾曲
可能な範囲であれば、図21及び図22に示すと同様
に、予め平坦な型枠面4を有する矩形状に成形される。
そしてそれらを相互に連結して型枠要素組立体268を
形成する場合に湾曲させる。
【0063】なお各型枠要素230、脱型用型枠要素2
40及び250の円周方向長さ、すなわち各型枠要素の
パネル部6の円周方向長さ(成型時に湾曲していない場
合にはそれらの幅)を、円周率3.1416・・・の約
100倍である約315mmとして予め成形しておくこ
とがきわめて好都合である。これにより共通の型枠要素
を多く使用することができ、組立効率を著しく向上させ
ると共に、型枠費用を著しく低減することができる。例
えば、型枠内周面の直径が100mm単位の数値、一例
として500mmであれば、前記円周方向長さを有する
型枠要素は5個使用すればよいことが簡単に判る。また
端数がでた場合に用意する型枠要素の種類も最小に抑え
ることができる。なお前記長さは円周率より若干大きめ
の数値をベースとして設定している。これは寸法誤差、
あるいは組付誤差がマイナス側となることを防ぐためで
ある。
【0064】図24及び図25には、図23に示す、各
型枠要素230、脱型用型枠要素240及び250を使
用して組立式型枠260を形成した実施例が示されてい
る。型枠260は、各型枠要素230、脱型用型枠要素
240及び250と、第1の保持フレーム手段262
と、第2の保持フレーム手段264と、二つの外枠26
6とから構成されている。各型枠要素230、脱型用型
枠要素240及び250は相互に連結されることによ
り、型枠要素組立体268が形成される。型枠要素組立
体268の各型枠面4は無端状の内周面(大まかな円周
面)を形成する。各型枠要素230の一端被保持部23
2の各々、脱型用型枠要素240及び250の一端被保
持部242及び252の各々により型枠要素組立体26
8の一端被保持部270が形成される。同様に、各型枠
要素230の他端被保持部234の各々、脱型用型枠要
素240及び250の他端被保持部244及び254の
各々により型枠要素組立体268の他端被保持部272
が形成される。一端被保持部270及び他端被保持部2
72の各々の内周面は前記無端状の内周面の一部を構成
する。このことに起因して、一端被保持部270及び他
端被保持部272の各々の外周面は実質上無端状をな
す。
【0065】第1の保持フレーム手段262は、全体が
円環状に連結される4分割された保持フレーム280
と、これらを連結する連結手段290とから構成されて
いる。各保持フレーム280は、それぞれ、円弧状の垂
直な内壁面を有する保持部282と、保持部282の上
端から半径方向外方(内壁面の裏面側)に水平に延びる
ことにより形成された上フランジ284と、保持部28
2の下端から半径方向外方に水平に延びることにより形
成された下フランジ286と、保持部282の円周方向
両端部から半径方向外方に延びる垂直な取付フランジ2
88とを備えている。下フランジ286の幅は上フラン
ジ284の幅より大きく形成されている。各取付フラン
ジ288の上端は、それぞれ、上フランジ284に固着
され、下端は下フランジ286に固着されている。各取
付フランジ288はまた、その半径方向に水平に延びか
つ半径方向外端が開放された切欠き289を備えてい
る。各保持フレーム280が円環状に配列された状態
で、相互に隣接する取付フランジ288同士は重合しか
つそれぞれの切欠き289は整合する。
【0066】相互に隣接する保持フレーム280の一方
において、取付フランジ288に近接した部位におけ
る、上フランジ284と下フランジ286間には垂直軸
292が設けられ、この垂直軸292にねじ棒294の
一端が回動自在に支持されている。ねじ棒292はそれ
を水平方向に回動させると、重合した各取付フランジ2
88の切欠き289内に出入り自在であるよう位置付け
られている。ねじ棒294が各切欠き289内に挿入さ
れた状態でその他端は各切欠き289から突出するよう
その長さが規定されている。ねじ棒294の突出部にナ
ット296が係合されることにより、重合した取付フラ
ンジ288同士が円周方向に締め付けられる。各保持フ
レーム280の保持部282により、実質上無端状の内
周壁面を有する第1保持部が形成される。各保持フレー
ム280の上フランジ284により、第1保持部の一端
縁部裏面に配設された第1保持フランジが規定される。
垂直軸292、ねじ棒294、ナット296により連結
手段290が構成される。
【0067】各保持フレーム280が各連結手段290
により相互に十分締結されない状態において、型枠要素
組立体268の一端被保持部270の外周面が第1の保
持フレーム手段262の第1保持部の内周壁面に面して
位置付けられる。同時に各型枠要素230の片側縁リブ
8、他側縁リブ10及び補強リブ12、脱型用型枠要素
240の片側縁リブ8、他側縁リブ10a及び補強リブ
12、脱型用型枠要素250の片側縁リブ8a、他側縁
リブ10及び補強リブ12、の各一端面が第1保持フラ
ンジに載置される。各保持フレーム280が各連結手段
290により相互に適当に締め付けられることにより、
型枠要素組立体268の一端被保持部270の外周面が
第1の保持フレーム手段262の第1保持部の内周壁面
により締め付けられる。一端被保持部270の内周面は
実質上円周面とされる。以上のようにして、型枠要素組
立体268の一端部が第1の保持フレーム手段262に
保持される。なお各保持フレーム280の下フランジ2
86には図示しないフロアへの固定用の孔(2個)及び
支持具連結用の連結ピン43(1個)が設けられてい
る。
【0068】第2の保持フレーム手段264は、第1の
保持フレーム手段262と実質上同一の構成を有してい
るので、説明は省略する。ただし、第1の保持フレーム
手段262の上フランジ284が下側に位置付けられる
形態で使用される。したがって、前記と同様にして型枠
要素組立体268の他端部が第2の保持フレーム手段2
64に保持される。
【0069】型枠要素組立体268の上下方向中央部の
外周部は、二つの外枠266によって締め付けられ、保
持される。外枠266はそれぞれ半円形をなす二つの枠
体266a及び266bから構成されている。枠体26
6aと枠体266bの各一端部は相互に回動できるよう
軸を介して連結され、各他端は相互に前記連結手段29
0により解除自在に連結されるよう構成されている。枠
体266aと枠体266bとを相対的に回動させ、それ
ぞれの他端を近接させた状態においては、全体が円形と
なり、それぞれの他端を離隔させた状態においては、全
体が円形から外方に広がるよう構成されている。前記型
枠要素組立体268の外周部に外枠266を装着し、枠
体266aと枠体266bの各他端部をナットで締め付
けることにより、前記外周部が補強される。その結果、
型枠要素組立体268の型枠面4が内側を向く円形中空
状の型枠組立体260が形成される。型枠組立体260
内にコンクリートを打ち込むことにより、コンクリート
製円柱が形成される。脱型時には、各外枠266、第1
の保持フレーム手段262及び第2の保持フレーム手段
264を型枠要素組立体268から取り外す。次いで、
脱型用型枠要素240のフランジ10aと脱型用型枠要
素250のフランジ8aとの連結を解除する。以下各型
枠要素間の連結を順次解除することにより容易に脱型で
きる。
【0070】図26には、図24及び図25に示す型枠
要素組立体268を2組、軸方向に連結して更に軸方向
長さの長い組立式型枠300を形成する実施例が示され
ている。なお図26において、図24及び図25と同一
部分は同一符号で示す。下側の型枠要素組立体268の
一端被保持部270は第1の保持フレーム手段262に
より保持され、他端被保持部272は中間の保持フレー
ム手段310により保持される。中間の保持フレーム手
段310は、一部を除き、第1の保持フレーム手段26
2と実質上同一の構成を有している。中間の保持フレー
ム手段310が、第1の保持フレーム手段262と相違
するところは、下フランジ286の構成が上フランジ2
84の構成と実質上同一であることである。上側の型枠
要素組立体268の一端被保持部270は中間の保持フ
レーム手段310により保持され、他端被保持部272
は第2の保持フレーム手段264により保持される。中
間の保持フレーム手段310の円周を有する保持部31
2の軸方向中間において、下側の型枠要素組立体268
の他端面(上端面)と上側の型枠要素組立体268の一
端面(下端面)とは実質上密着した状態に位置付けられ
る。図示はしていないが、各型枠要素組立体268の外
周部には、前記外枠266が装着される。以上のように
して、更に軸方向長さの長い円形中空状の型枠組立体2
60が容易に形成される。
【0071】図23〜図25において、型枠要素組立体
268が、その一端及び他端にそれぞれ一端被保持部2
70及び他端被保持部272を有しない構成を有する場
合には、その一端及び他端の外周部には、第1の保持フ
レーム手段262及び第2の保持フレーム手段264に
代えて、それぞれ外枠266が装着される。このような
組立式型枠は高い精度が要求されない場合に適してお
り、組付、分解は更に容易となり、比較的低コストで容
易に実施することができる。なお図24〜図26におい
て、フランジ10aと8a間を連結するボルトナットは
省略してある。
【0072】図27には、図21に示す型枠要素200
を3個、外壁コーナ型枠要素320を3個、脱型用外壁
コーナ型枠要素330及び脱型用型枠要素340をそれ
ぞれ1個、環状に配列した状態が示されている。なお図
27において、先に説明した実施例における部分と同一
部分は同一符号で示す。先ず外壁コーナ型枠要素320
について説明する。外壁コーナ型枠要素320は、型枠
要素200を基本形状として、図9及び図10に示す外
壁コーナ型枠要素50と同様な構成に形成したものであ
る。二つ型枠面4は略90°をなしている。脱型用外壁
コーナ型枠要素330は、外壁コーナ型枠要素320の
他側縁リブ10をフランジ10aとした構成を有する。
脱型用型枠要素340は、図23に示す脱型用型枠要素
250の型枠面4を平坦な形状に形成したものである。
これらの各型枠要素を相互に連結することにより、各型
枠面4が内側を向く断面が4角形の中空状の型枠要素組
立体が形成される。そしてこの型枠要素組立体の一端
部、他端部及び中間部に、後述する外枠404を装着す
ることにより、断面が4角形のコンクリート柱成形用の
組立式型枠が形成される。
【0073】図28及び図29には、図27に示す各型
枠要素に前記したような一端被保持部及び他端被保持部
を形成し、これらを使用して組立式型枠350を形成し
た実施例が示されている。組立式型枠350は、3個の
型枠要素360、3個の外壁コーナ型枠要素370、1
個の脱型用外壁コーナ型枠要素380及び1個の脱型用
型枠要素390と、第1の保持フレーム手段400と、
第2の保持フレーム手段402と、二つの外枠404と
から構成されている。各型枠要素が相互に連結されるこ
とにより、型枠要素組立体398が形成される。型枠要
素360は、図27に示す型枠要素200の一端に一端
被保持部362を、また他端に他端被保持部364を形
成したもので、その他の構成は型枠要素200と実質上
同一である。外壁コーナ型枠要素370は、図27に示
す外壁コーナ型枠要素320の一端に一端被保持部37
2を、また他端に他端被保持部374を形成したもの
で、その他の構成は外壁コーナ型枠要素320と実質上
同一である。脱型用外壁コーナ型枠要素380は、図2
7に示す脱型用外壁コーナ型枠要素330の一端に一端
被保持部382を、また他端に他端被保持部384を形
成したもので、その他の構成は脱型用外壁コーナ型枠要
素330と実質上同一である。脱型用型枠要素390
は、図27に示す脱型用コーナパネル部材340の一端
に一端被保持部392を、また他端に他端被保持部39
4を形成したもので、その他の構成は脱型用コーナパネ
ル部材340と実質上同一である。
【0074】第1の保持フレーム手段400は、全体の
形状が4角形をなす以外は、図25に示す第1の保持フ
レーム手段262と実質上同一の構成を有している。ま
た第2の保持フレーム手段402は、全体の形状が4角
形をなす以外は、図25に示す第2の保持フレーム手段
264と実質上同一の構成を有している。更に各外枠4
04は、外枠404を構成する二つの枠体が直角をなな
す以外は、図24に示す外枠266と実質上同一の構成
を有している。型枠要素組立体398の一端部を第1の
保持フレーム手段400により保持し、他端部を第2の
保持フレーム手段402により保持し、中間部を外枠4
04により保持することにより、断面が4角形のコンク
リート柱成形用の組立式型枠350が形成される。なお
図28及び図29において、フランジ10aと8a間を
連結するボルトナットは図面上省略してある。
【0075】図30には、外周面に、軸方向に延びる複
数の溝を有するコンクリート製円柱成形用の組立式型枠
410が示されている。組立式型枠410においては、
3個の型枠要素412と、脱型用型枠要素414及び4
16とが円環状に連結され、型枠要素組立体418が形
成されている。型枠要素412は図21に示す型枠要素
200の応用形であり、脱型用型枠要素414及び41
6は図22に示す脱型用型枠要素210及び220のそ
れぞれ応用形である。したがって、同一部分は同一符号
で示し、説明は省略する。型枠要素組立体418の外周
部は、図24に示すと同様な外枠266により締め付け
られている。型枠要素412、脱型用型枠要素414及
び416の各々の型枠面4には、それぞれ2個の突部4
12a、414a及び416aが形成されている。各突
部412a、414a及び416aは実質上同形であ
り、略円弧状の断面を有している。図31には、型枠要
素組立体418により形成されたコンクリート製の円柱
420が示されている。円柱420の外周面には軸方向
に延びる複数の溝422が形成される。各溝422は、
前記突部412a、414a及び416aの形状に従っ
て円弧状の断面を有するよう形成される。
【0076】図32には、外周面に、断面が略円弧状の
凹凸部を有するコンクリート製円柱成形用の組立式型枠
430が示されている。組立式型枠430においては、
6個の型枠要素432と、脱型用型枠要素434及び4
36とが環状に連結され、型枠要素組立体438が形成
されている。型枠要素422は図21に示す型枠要素2
00の応用形であり、脱型用型枠要素434及び436
は図22に示す脱型用型枠要素210及び220のそれ
ぞれ応用形であり、したがって、同一部分は同一符号で
示し、説明は省略する。各型枠要素のパネル部6は、幅
方向中央において型枠面4が円弧状に凹んでいる。型枠
要素組立体438の外周部は、図30に示すと同様な図
示しない外枠により締め付けられる。
【0077】以上の説明から明らかなように、図21に
示す型枠要素200、図22に示す脱型用型枠要素21
0及び220の各形状を変形させることにより、様々な
断面形状を有するコンクリート製の柱成形用の組立式型
枠が形成できる。例えば断面が、多角形、楕円、まゆ形
等の柱、外周面に装飾用の凹凸溝が軸方向に形成された
円柱あるいは角柱等を容易に形成することが可能であ
る。なお型枠要素200、脱型用型枠要素210及び2
20の形状は、パネル部6が実質上矩形であり、片面が
平坦な型枠面4を構成しているのが基本である。したが
って各型枠要素を予めこの様に成形しておき、可能な限
り、要求される型枠面4の形状に応じて湾曲して使用す
ることが好ましい。しかし、型枠面4の形状が、各型枠
要素が湾曲不可能な曲率を有する場合、あるいは特殊な
形状の場合には、各型枠要素を予め、それらに対応した
形状に成形しておけばよい。
【0078】図33には、コンクリート製の防波堤成形
用の組立式型枠440が示されている。この組立式型枠
440は、一対の実質上同一の構成を有する型枠440
a及び440bから構成されている。型枠440aにお
いては、最下部に脱型用型枠要素442を位置付け、そ
の上方に複数の前記型枠要素200を順次連結し、最上
部に脱型用型枠要素444を連結することにより構成さ
れる。脱型用型枠要素442は前記脱型用型枠要素21
0と略同じ構成を有し、地面に設けられた基礎(図示せ
ず)に解除自在に固定される。基礎は地面に沿って図3
3の表裏方向に直線状に延びている。脱型用型枠要素4
44は前記脱型用型枠要素220と略同じ構成を有して
いる。型枠440bは、型枠440aと略同一の構成を
有しており、型枠440aに対し一定の間隔をおいて対
峙するよう位置付けられる。互いに向き合った型枠44
0a及び440bのそれぞれの型枠面の反対側には、そ
れぞれ上方に延びるフレーム446及び448が、図3
3の表裏方向に間隔を置いて複数対位置付けられ、図示
しない支持具により地上に固定される。フレーム446
及び448はチャンネル状をなし、その底面側が各型枠
要素の各補強リブ12の先端に当接されるよう位置付け
られる。各フレーム446及び448間には、当業者に
は周知のセパレータ450が上下方向に間隔を置いて複
数個装着される。これにより型枠440a及び440b
は所定の間隔をおいて、各フレーム446及び448の
形状に沿った形状に位置付けられる。以上のようにし
て、一定の間隔で地面から直立し、左方に湾曲した後直
線状に上方に延び、更に上方に湾曲するような一対の型
枠440a及び440bが前記基礎に沿って形成され
る。組立式型枠440の上方からコンクリートが打ち込
まれる。図34には組立式型枠440により形成された
コンクリート製の防波堤460が示されている。
【0079】図35には、本発明に従って構成された型
枠要素の更に他の実施例が示されている。なお図35に
おいて図21と実質上同一部分は同一符号で示す。型枠
要素470が型枠要素200に対して相違する主な構成
は、パネル部6、したがって型枠面4が傾斜しているこ
と、型枠面4に凹凸部が形成されていること、片側縁リ
ブ8に係合手段が形成されていないこと、他側縁リブ1
0に被係合手段が形成されていないこと等である。この
型枠要素470は、例えばコンクリート製の庇部分の先
端に化粧模様等を形成する場合に使用される。図36に
は型枠要素470の型枠面4により形成された化粧模様
480を有するコンクリート製の庇490の一部が示さ
れている。型枠面4は略任意の形状に成形できるので、
その汎用性はきわめて高いものである。
【0080】なお、図24及び図25に示すように、各
型枠要素を相互に連結することによって、型枠要素組立
体268の型枠面4が内側を向く円形中空状の型枠組立
体260が形成される。これに対し各型枠要素を相互に
連結することによって、型枠要素組立体の型枠面4が外
側を向く円柱状の型枠組立体を形成することもできる。
この円柱状の型枠組立体を、円形中空状の型枠組立体2
60内に間隔を置いて位置付けることにより、コンクリ
ート製の管状部材(土管、あるいはマンホール等)が形
成される。もちろん、図29に示す型枠組立体350に
ついても同様なことがいえる。すなわち各型枠要素を相
互に連結することによって、型枠要素組立体の型枠面4
が外側を向く4角柱状の型枠組立体を形成し、この4角
柱状の型枠組立体を、4角形中空状の型枠組立体350
内に間隔を置いて位置付けることにより、コンクリート
製の断面が4角な管状部材が形成される。
【0081】また図25に示す第1の保持フレーム手段
262及び第2の保持フレーム手段264は実質上無端
状の円環状をなしているが、これを直線状、非直線状と
することができる。このような第1の保持フレーム手段
262及び第2の保持フレーム手段264と、型枠要素
200、脱型用型枠要素210、220等を組み合わせ
ることにより、様々な形態の組立式型枠が著しく効率的
に形成される。例えば、型枠面を間隔をおいて平行に形
成すれば、平行な間隔をもって直線状に延びる組立式型
枠が形成される。この型枠を利用して例えば直線状に延
びるコンクリート壁、コンクリート部材が形成される。
同様に円弧状に延びるあるいは湾曲した型枠面を間隔を
おいて平行に形成すれば、平行な間隔をもって円弧状に
延びるあるいは湾曲した組立式型枠が形成される。この
ような型枠を利用して例えば円弧状に延びるコンクリー
ト壁、コンクリート部材が形成される。更に直線状に延
びる型枠面、円弧状に延びるあるいは湾曲した型枠面を
組み合わすことにより、多様な形状を有するコンクリー
ト壁、コンクリート部材が形成される。各型枠要素は、
縦使い及び横使いが可能であり、型枠も縦方向及び横方
向に形成される。複数の合成樹脂製型枠要素、第1の位
置決め手段及び第2の位置決め手段を組み合わせた場合
においても前記と同様なコンクリート壁、コンクリート
部材が形成される。
【0082】以上、この発明を、実施例に基づいて詳細
に説明したが、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内において、さまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0083】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて説明した本発明
によれば、加工が容易で量産することができ、連結作業
性、組立及び分解作業性に優れ、材料、労力、費用を大
幅に節減することができることに加えて更に型枠として
望まれる優れた機能を兼備した型枠要素が得られる。ま
た本発明にによれば、直線状に延びる型枠面はもちろん
のこと、非直線状に延びる型枠面、更には複雑な形状を
有する型枠面をも効率的にかつ安価に形成することがで
きる、型枠要素が得られる。
【0084】また本発明によれば、前記型枠要素を組み
合わせて使用することにより、連結、組立及び分解作業
効率が高く、材料、労力、費用が著しく節減され、しか
も特別のスキルを要せずして精度の高い型枠面を得るこ
とができる、組立式型枠が得られる。また直線状に延び
る型枠面はもちろんのこと、非直線状に延びる型枠面、
複雑な形状を有する型枠面をも効率的にかつ安価に形成
することができる、組立式型枠が得られる。したがって
本発明によれば、短期間にしかも低コストで、品質の高
い、各種コンクリート製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された型枠要素の一実施例
を示す端面図。
【図2】図1に示す型枠要素の斜視図。
【図3】本発明に従って構成された第1の位置決め手段
の実施例を示す上面図。
【図4】図3に示す第1の位置決め手段の正面図。
【図5】第1の位置決め手段と型枠要素を連結した状態
を示す部分断面図。
【図6】本発明に従って構成された第2の位置決め手段
の実施例を示す上面図。
【図7】図6に示す第2の位置決め手段の正面図。
【図8】第2の位置決め手段と型枠要素を連結した状態
を示す部分断面図。
【図9】本発明に従って構成された外壁コーナ型枠要素
の実施例を示す端面図。
【図10】図9に示す外壁コーナ型枠要素の斜視図。
【図11】外壁コーナ型枠要素と型枠要素とを連結した
状態を示す端面図。
【図12】本発明に従って構成された内壁コーナ型枠要
素の実施例を示す端面図。
【図13】内壁コーナ型枠要素と型枠要素とを連結した
状態を示す端面図。
【図14】本発明に従って構成された調整型枠要素の実
施例を示す端面図。
【図15】本発明に従って構成された組立式型枠の一実
施例を部分的に示す斜視図。
【図16】本発明に従って構成された組立式型枠の他の
実施例を示す斜視図。
【図17】図16に示す組立式型枠の一部を除いて分解
して示す斜視図。
【図18】図17に示す第1の位置決め手段を分解して
示す斜視図。
【図19】本発明に従って構成された組立式型枠の更に
他の実施例を示す斜視図。
【図20】図19に示す組立式型枠の一部を除いて分解
して示す斜視図。
【図21】本発明に従って構成された型枠要素の他の実
施例を示す端面図。
【図22】本発明に従って構成された脱型用型枠要素の
2個の実施例を連結した状態で示す端面図。
【図23】図21及び図22に示す型枠要素及び脱型用
型枠要素のそれぞれの変形例を、複数個配列した状態で
示す斜視図。
【図24】図23に示す型枠要素及び脱型用型枠要素を
使用して構成された組立式型枠の実施例を示す斜視図。
【図25】図24に示す組立式型枠の一部を除いて分解
して示す斜視図。
【図26】本発明に従って構成された組立式型枠の更に
他の実施例の分解斜視図。
【図27】図21に示す型枠要素、及び図22に示す脱
型用型枠要素の他の実施例を、複数個配列した状態で示
す斜視図。
【図28】図27に示す型枠要素及び脱型用型枠要素の
それぞれの変形例を使用して構成された組立式型枠の実
施例を示す斜視図。
【図29】図28に示す組立式型枠の一部を除いて分解
して示す斜視図。
【図30】本発明に従って構成された組立式型枠の更に
他の実施例を示す端面図。
【図31】図30に示す組立式型枠により形成されたコ
ンクリート製柱の斜視図。
【図32】本発明に従って構成された組立式型枠の更に
他の実施例を示す端面図。
【図33】本発明に従って構成された組立式型枠の更に
他の実施例を示す断面図。
【図34】図33に示す組立式型枠により形成されたコ
ンクリート製防波壁の斜視図。
【図35】本発明に従って構成された型枠要素の更に他
の実施例を示す端面図。
【図36】図35に示す型枠要素を使用して化粧模様が
形成されたコンクリート製品の一部断面図。
【符号の説明】
2 型枠要素 4 型枠面 6 パネル部 8 片側縁リブ 10 他側縁リブ 12 補強リブ 14 貫通孔 16 係合突起 18 係合フック 20 係合溝 22 被係合突起 30 第1の位置決め手段 36 位置決めピン 40 第2の位置決め手段 46 位置決めピン 50 外壁コーナ型枠要素 60 内壁コーナ型枠要素 70 調整型枠要素 100 コンクリート側壁形成用の組立式型枠 150 4角形のコンクリート柱形成用の組立式型枠 180 円形のコンクリート柱形成用の組立式型枠 200 型枠要素 210及び220 脱型用型枠要素 260 円形のコンクリート柱形成用の組立式型枠 262 第1の保持フレーム手段 264 第2の保持フレーム手段 266 外枠 268 型枠要素組立体 270 一端被保持部 272 他端被保持部 350 4角形のコンクリート柱形成用の組立式型枠 470 型枠要素

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂から一体に成形された型枠要素
    にして、表面が型枠面を規定するパネル部と、該パネル
    部の片側縁部裏面に配設された係合手段と、該パネル部
    の他側縁部裏面に配設された被係合手段とを含み、該係
    合手段は他の型枠要素の被係合手段と解除自在に連結さ
    れ得るよう構成され、 該パネル部の該片側縁部裏面には片側縁リブが配設さ
    れ、該係合手段は該片側縁リブの外側面に形成された係
    合突起と係合フックとから構成され、該係合突起は該係
    合フックよりも該パネル部に近接して配置され、該係合
    フックは該片側縁リブの外側面から該パネル部に向かっ
    てフック状に延びており、 該パネル部の該他側縁部裏面には他側縁リブが配設さ
    れ、該被係合手段は該他側縁リブの外側面に形成された
    係合溝と該他側縁リブの内側面に形成された被係合突起
    とから構成され、該係合溝は該被係合突起よりも該パネ
    ル部に近接して配置され、該被係合突起は、該他側縁リ
    ブの先端部において該パネル部から離れる方向にフック
    状に延びている、 ことを特徴とする型枠要素。
  2. 【請求項2】 該パネル部の幅が約315mmである、
    請求項1記載の型枠要素。
  3. 【請求項3】 複数の、合成樹脂から一体に成形された
    型枠要素を含み、該型枠要素の各々は、表面が型枠面を
    規定するパネル部と、該パネル部の片側縁部裏面に配設
    された係合手段と、該パネル部の他側縁部裏面に配設さ
    れた被係合手段とを含み、該型枠要素の各々において、
    一つの該型枠要素の該係合手段と他の該型枠要素の該被
    係合手段とは、それぞれの該型枠面が実質上連続する形
    態で順次解除自在に連結され得るよう構成され、 該型枠要素の各々において、該パネル部の該片側縁部裏
    面には片側縁リブが配設され、該係合手段は該片側縁リ
    ブの外側面に形成された係合突起と係合フックとから構
    成され、該係合突起は該係合フックよりも該パネル部に
    近接して配置され、該係合フックは該片側縁リブの外側
    面から該パネル部に向かってフック状に延びており、 該パネル部の該他側縁部裏面には他側縁リブが配設さ
    れ、該被係合手段は該他側縁リブの外側面に形成された
    係合溝と該他側縁リブの内側面に形成された被係 合突起
    とから構成され、該係合溝は該被係合突起よりも該パネ
    ル部に近接して配置され、該被係合突起は、該他側縁リ
    ブの先端部において該パネル部から離れる方向にフック
    状に延びている、 ことを特徴とする組立式型枠。
  4. 【請求項4】 該型枠要素の各々の一端の位置を規定す
    る第1の位置決め手段と、該型枠要素の各々の他端の位
    置を規定する第2の位置決め手段とを含み、該型枠要素
    の各々において、該パネル部の該片側縁部裏面には片側
    縁リブが配設され、該係合手段は該片側縁リブに形成さ
    れ、該パネル部の該他側縁部裏面には他側縁リブが配設
    され、該被係合手段は該他側縁リブに形成され、 該片側縁リブと該他側縁リブとの間における該パネル部
    の裏面には、少なくとも1個の補強リブが配設されてお
    り、 該他側縁リブの内側には該補強リブの一つが該他側縁リ
    ブと一体に形成され、該補強リブの各々には、少なくと
    も1個の貫通孔がそれぞれの一端から他端に抜けるよう
    形成されており、 該第1の位置決め手段及び該第2の位置決め手段は、そ
    れぞれ、直立して設けられかつ間隔をおいて配列された
    複数の位置決めピンを備え、該第1の位置決め手段の該
    位置決めピンの配列と該第2の位置決め手段の該位置決
    めピンの配列とは実質上同一に規定され、該第1の位置
    決め手段の該位置決めピンの各々に、該型枠要素の各々
    の該一端における該補強リブの各々に形成された該貫通
    孔が挿入されることにより、該型枠要素の各々の該一端
    の位置が該第1の位置決め手段の該位置決めピンの各々
    の該配列に従って規定され、該第2の位置決め手段の該
    位置決めピンの各々に、該型枠要素の各々の該他端にお
    ける該補強リブの各々に形成された該貫通孔が挿入され
    ることにより、該型枠要素の各々の該他端の位置が該第
    2の位置決め手段の該位置決めピンの各々の該配列に従
    って規定される、請求項3記載の組立式型枠。
  5. 【請求項5】 更に二つの、合成樹脂から一体に成形さ
    れた脱型用型枠要素を含み、該脱型用型枠要素の各々
    は、表面が型枠面を規定するパネル部と、該パネル部の
    片側縁部裏面に配設された片側縁リブと、該パネル部の
    他側縁部裏面に配設された他側縁リブとを含み、 該脱型用型枠要素の一方における該他側縁リブと該脱型
    用型枠要素の他方における該片側縁リブとは、それぞれ
    の該型枠面が実質上連続する形態で相互に解除自在に重
    合しうるフランジから形成され、該脱型用型枠要素の該
    一方における該片側縁リブには該係合手段が形成され、
    該脱型用型枠要素の該他方における該他側縁リブには該
    被係合手段が形成されている、請求項3記載の組立式型
    枠。
  6. 【請求項6】 該脱型用型枠要素の各々において、該片
    側縁リブと該他側縁リブとの間における該パネル部の裏
    面には、少なくとも1個の補強リブが配設されており、
    該パネル部の一端が、該片側縁リブ、該他側縁リブ及び
    該補強リブの各々の一端から所定の長さ突出することに
    より、該脱型用型枠要素の各々の一端部に一端被保持部
    が形成され、該パネル部の他端が、該片側縁リブ、該他
    側縁リブ及び該補強リブの各々の他端から所定の長さ突
    出することにより、該脱型用型枠要素の各々の他端部に
    他端被保持部が形成される、請求項5記載の組立式型
    枠。
  7. 【請求項7】 該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素
    の各々の一端部を保持する第1の保持フレーム手段と、
    該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素の各々の他端部
    を保持する第2の保持フレーム手段とを含み、 該型枠要素の各々において、該パネル部の該片側縁部裏
    面には片側縁リブが配設され、該係合手段は該片側縁リ
    ブに形成され、該パネル部の該他側縁部裏面には他側縁
    リブが配設され、該被係合手段は該他側縁リブに形成さ
    れ、該片側縁リブと該他側縁リブとの間における該パネ
    ル部の裏面には、少なくとも1個の補強リブが配設され
    ており、該パネル部の一端が、該片側縁リブ、該他側縁
    リブ及び該補強リブの各々の一端から所定の長さ突出す
    ることにより、該型枠要素の各々の一端部に一端被保持
    部が形成され、該パネル部の他端が、該片側縁リブ、該
    他側縁リブ及び該補強リブの各々の他端から所定の長さ
    突出することにより、該型枠要素の各々の他端部に他端
    被保持部が形成され、 該第1の保持フレーム手段は、表面が実質上連続した壁
    面を有する第1保持部と、該第1保持部の一端縁部裏面
    に配設された第1保持フランジとを有し、該第2の保持
    フレーム手段は、表面が実質上連続した壁面を有する第
    2保持部と、該第2保持部の一端縁部裏面に配設された
    第2保持フランジとを有し、 該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素の各々の該一端
    被保持部の裏面が該第1の保持フレーム手段の該第1保
    持部の該壁面に実質上当接して位置付けられかつ該片側
    縁リブ、該他側縁リブ及び該補強リブの各一端が該第1
    の保持フレーム手段の該第1保持フランジに当接される
    ことにより、該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素の
    各々の該一端部が該第1の保持フレーム手段に保持さ
    れ、 該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素の各々の該他端
    被保持部の裏面が該第2の保持フレーム手段の該第2保
    持部の該壁面に実質上当接して位置付けられかつ該片側
    縁リブ、該他側縁リブ及び該補強リブの各他端が該第2
    の保持フレーム手段の該第2保持フランジに当接される
    ことにより、該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素の
    各々の該他端部が該第2の保持フレーム手段に保持され
    る、請求項6記載の組立式型枠。
  8. 【請求項8】 該型枠要素の各々及び該脱型用型枠要素
    の各々の該型枠面が実質上無端状の周面を形成する、
    求項5記載の組立式型枠。
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