JPH04145609A - 一次側電源系統切換装置付変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は配電線路からの電力を降圧して各需要家に分
配する変圧器に係り、詳しくは一次側電源を二系統から
選択できる接続切換装置付の変圧器に関するものである
。

〔従来の技術〕

第８図に示すように、この種の変圧器３１ａ。

３１ｂは配電線路２の各所に設置され、変電所３から配
電線路２に供給された電力を各変圧器３１ａ、３１ｂで
降圧した後にそれぞれの需要家４ａ〜４Ｃに分配するよ
うになっている。このような配電線路２において、例え
ば、区間Ｃで囲んだ配電線２ｂを線路工事する際には、
工事区間Ｃの両側の開閉器５ａ、５ｂを開放して工事区
間Ｃへの電力を遮断するとともに、例えば、変圧器３１
ｂにはバイパス回路を介して電力を供給するようにし、
その後に工事を実施している。このとき工事区間Ｃ内の
配電線２ｂから電力を得ている変圧器３１ａは、トラン
スリード３２を工事区間Ｃ外の配電線２ａに接続し直す
ことで需要家４ａへの電力供給を継続させている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記したトランスリード３２の切換作業
は煩雑である上に、一般に１０〜２０分程度の時間を要
するため線路工事を滞らせてしまうという問題がある。

本発明の目的は、切換作業を行うことなく簡単かつ迅速
に配電線に対する接続状態を変更することができる一次
側電源系統切換装置付変圧器を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、降圧部の一次側端子に対し、二系統の電源端
子を設け、前記一次側端子には操作ハンドル等による切
換動作に伴っていずれかの系統の電源端子に選択的に接
離対応する可動電極を設けた一次側電源系統切換装置付
変圧器を要旨とするものである。

〔作用〕

通常時において可動電極は系統Ｍ又は系統Ｓのいずれか
の電源端子と接触し、電力は二系統のいずれかから降圧
部に供給されて降圧され、各需要家に分配される。例え
ば、線路工事の際に工事区間にその電力供給源がある場
合には、可動電極を切換動作させて反対側の電源端子に
接触させる。

従って、反対側の別系統の電源より降圧部への電力供給
が継続され、この変圧器が負担する需要家の停電が防止
される。このように可動電極を切換動作させるだけで簡
単かつ迅速に別電源に対する接続状態が変更される。

〔実施例〕

以下、この発明を具体化した一実施例を第１〜６図に従
って説明する。

まず、本実施例の変圧器１ａが用いられる配電線路２を
説明すると、この配電線路２は樹枝状方式に形成され、
第２図に示すように、変電所３（電源側）から各需要家
４ａ、４ｂを介して図示しない末端の需要家（負荷側）
へと延びている。

配電線路２の各所には開閉器５ａ、５ｂと変圧器ｌａ、
ｌｂとがそれぞれ設けられ、変電所３からの電力は各変
圧器１ａ〜１ｃで降圧された後にそれぞれの需要家４ａ
、４ｂに分配されるようになっている。

次に、前記変圧器１ａの設置状況を１相分をもって説明
すると、第３図に示すように、変圧器１ａと開閉器５ａ
は電柱６上に設置されている。開閉器５ａはリード線２
ａに接続されるとともに、同じくリード線８を介して負
荷側の配電線２ｂに接続され、線路工事等の際には開放
して両配電線路２ａ、２ｂを断路するようになっている
。又、変圧器１ａはトランスリード９を介して前記両リ
ード線７に接続されるとともに、同じくトランスリード
１０を介して両リード線８に接続されている。さらに、
この変圧器１ａは低圧線１１を介して各需要家４ａに接
続されている。

第１図に示すように、変圧器１ａのケース１２内には一
次側及び二次側コイル（図示なし）を内装した降圧部１
３が設置され、その降圧部１３上には一次側端子として
の軸受１４が設けられている。軸受１４には駆動軸１５
が回動可能に支持され、駆動軸１５上にはＬ字状をなす
可動電極としての可動接触刃１６の基端が固着されてお
り、降圧部１３の一次側コイルと接続されている。尚、
この降圧部１３の二次側コイルには前記低圧線１１が接
続されている。

又、可動接触刃１６は両端を上方に向けた状態で９０°
の範囲で回動し得るようになっており、一端を系統Ｓ側
可動電極１７とし他端を系統Ｍ側可動電極１８としてい
る。電源側可動電極１７とし他端を系統Ｍ側可動電極１
８としている。ケース１２内において系統Ｓ側可動電極
１７側には電源端子としての円弧状の系統Ｓ側固定電極
１９が配置され、系統Ｓ側可動電極１７は接触刃１６の
回動に伴って系統Ｓ側固定電極１９に接続されるように
なっている。同様に、ケース１２内において系統Ｍ側可
動電極１８側には電源端子としての円弧状の系統Ｍ側固
定電極２０が配置され、系統Ｍ側可動電極１８は接触刃
１６の回動に伴って系統Ｍ側固定電極２０間に接続され
るようになっている。各固定電極１９．２０は前記トラ
ンスリード９．ＩＯと接続されて開閉器５ａの電源側（
系統Ｓ）及び負荷側（系統Ｍ）の配電線２ａ、２ｂとそ
れぞれ導通している。

そして、可動接触刃１６は系統Ｓ側可動電極１７が系統
Ｓ側固定電極１９に接続された電源側位置（第４図に示
す）と、系統Ｍ側可動電極１８が系統Ｍ側固定電極２０
に接続された負荷側位置（第１図に示す）との２位置間
で切換動作し、両位置において固定電極１９．２０に接
触していない側の可動電極１７．１８は両固定電極１９
，２０間に位置する。又、両可動電極１７．１８の間隔
が固定電極１９．２０間より広いことから、第６図に示
すように、可動接触刃１６の回動途中において常にいず
れかの電極同士が接触状態にある。

第５図に示すように、前記駆動軸１５の一端は変圧器１
ａのケース１２外に突出し、突出箇所には操作レバー２
１と指針２２が固着されている。

そして、操作レバー２１の両端に吊下された操作ひも２
３を交互に引くと操作レバー２１が所望の方向に回動操
作され、同時に指針２２が切換状態を表示するようにな
っている。

尚、以上は最も電源側の変圧器１ａについて説明したが
他の変圧器１ｂ、ｌｃも同様の構成であり、第２図に示
すように、変圧器１ｂはトランスリード９，１０を介し
て配電線２ｂ、２ｃと接続され、変圧器ＩＣはトランス
リード９，１０を介して配電線２ｃ、２ｄと接続されて
いる。

次に、このように構成した一次側電源系統切換装置付変
圧器の作用を説明する。

第２図に示すように、通常時において変圧器１ａの操作
レバー２１は負荷側に切り換えられ、よって、その可動
接触刃１６も負荷側位置に切り換えられて負荷側の電極
１８．２０間士を接触させている。従って、変電所３か
らの電力は開閉器５ａの負荷側に位置する配電線２ｂか
らトランスリード１０を介して負荷側の電極１８．２０
に流れ、降圧部１３にて所定電圧に降圧された後に低圧
線１１を経て各需要家４ａに供給される。

今、区間Ａで囲んだ配電線２ｂを線路工事する際には、
工事区間Ａの両端の開閉器５ａ、５ｂを開放して工事区
間Ａへの電力を遮断するとともに、工事区間Ａより負荷
側の変圧器ｉｂにはバイパス回路（図示なし）を介して
電力を供給するようにする。

そして、工事区間Ａ内の配電線２ｂから電力を得ている
変圧器１ａの操作レバー２１を電源側に切り換えると、
可動接触刃１６が電源側位置に切り換えられて電源側の
電極１７．１９間士が接触する。従って、変電所３の電
力は電源側の配電線２ａからトランスリード９と電源側
の電極１７゜１９を介して降圧部１３に流れ、その変圧
器１ａが負担する需要家４ａの停電が防止される。

又、上記した操作レバー２１の切換時においては常にい
ずれかの可動電極１７．１８が固定電極１９．２０と接
触していることから降圧部１３への電力供給が途絶える
ことがなく、需要家１ａの瞬時停電が未然に防止される
。

このように本実施例の一次側電源系統切換装置付変圧器
は、操作レバー２１の切換操作に応じて電力が供給され
る方向を負荷側と電源側の間で任意に変更することがで
きる。従って、配電線路２の線路工事の際には配電線２
ａ〜２ｄに対する変圧器１ａの接続状態を操作レバー２
１を操作するだけで簡単に切り換えることができ、しか
も、この切換作業は線路工事を滞らせることなく瞬時に
完了することができる。

尚、この発明は上記実施例に限定されることはなく、例
えば、上記実施例では変圧器１ａ〜１ｃを樹枝状方式の
配電線路２に用いたが、第７図に示すように、ループ方
式の配電線路２４に用いられる変圧器２５に具体化して
もよい。この図の例を略述すると、通常時においては配
電線路２４の−倶丁の開閉器２６が開放され、実線の矢
印で示すように変電所３からの電力は２又状に分岐して
各変圧器２５（１つのみ図示）に供給されている。

このとき変圧器２５は電源側の配電線２４ａから電力を
得て需要家２７に分配している。そして、区間Ｂを線路
工事するために前記開閉器２６を投入するとともに変圧
器２５を工事区間の反対側（負荷側）の配電線２４ｂに
切換操作すると、仮想線の矢印で示すように変圧器２５
への電力供給が継続される。このように本発明の変圧器
はループ方式の配電線路２４にも有効であり、上記実施
例と同様の効果を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明の一次側電源系統切換装置付
変圧器によれば、切換作業を行うことなく簡単かつ迅速
に配電線に対する接続状態を変更することができるとい
う優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１〜６は実施例の一次側電源系統切換装置付変圧器を
示し、第１図は負荷側位置に切り換えられた変圧器の断
面図、第２図は変圧器が設置された配電線路を示す図、
第３図は変圧器の装柱状態を示す正面図、第４図は電源
側位置に切り換えられた変圧器の断面図、第５図は変圧
器の正面図、第６図は切換操作時の電極の接続状態を示
すタイムチャート、第７図はループ方式の配電線路への
適用例を示す図、第８図は従来の変圧器が設置された配
電線路を示す図である。 １３は降圧部、１４は一次側端子としての軸受、１６は
可動電極としての可動接触刃、１９は電源端子としての
系統Ｓ側固定電極、２０は電源端子としての系統Ｍ側固
定電極、Ｓ、Ｍは系統。 特許出願人　エナジーサポート　株式会社代理人　　　
弁理士　恩１）博宣（ほか１名）図 ｗ８図 １１４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．降圧部（１３）の一次側端子（１４）に対し、二系
   統（Ｍ，Ｓ）の電源端子（１９，２０）を設け、前記一
   次側端子（１４）には操作ハンドル等による切換動作に
   伴っていずれかの系統の電源端子（１９，２０）に選択
   的に接離対応する可動電極（１６）を設けたことを特徴
   とする一次側電源系統切換装置付変圧器。