JP2857979B2 - 動力用瞬時切替装置 - Google Patents

動力用瞬時切替装置

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JP2857979B2 JP6298811A JP29881194A JP2857979B2 JP 2857979 B2 JP2857979 B2 JP 2857979B2 JP 6298811 A JP6298811 A JP 6298811A JP 29881194 A JP29881194 A JP 29881194A JP 2857979 B2 JP2857979 B2 JP 2857979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は既設動力電源を新設動
力電源に切り替える場合に使用する動力用瞬時切替装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】低圧配電線工事において、既設の動力電
源から新設の動力電源への切替工事は、現状においては
休電状態にて行っている。即ち、既設電源に接続する為
の既設電源用端子と、新設電源に接続する為の新設電源
用端子と、動力負荷に接続する為の負荷用端子とを備、
上記既設電源用端子と負荷用端子との間に両者間の接続
状態を開放する為の第1の開閉器を接続し、上記新設電
源用端子と負荷用端子との間には上記第1の開閉器の開
放の後に両端子間を接続する為の第2の開閉器が接続し
た動力用瞬時切替装置を備え、第1の開閉器開放後、回
路が無電圧に成るのを測定し、第2の開閉器を接続する
ようにしている。しかし上記構成の場合には、負荷に誘
導負荷(例えば電動機等)があって、それの逆起電力に
より無電圧になるまでに時間が長くかかる場合には、無
電圧になるまでの長い時間上記の切替を待つことにな
り、その間休電(停電)と成る問題点があった。 【0003】 【解決するための技術的課題】しかしながら近年電力需
要の高度化、多様化に伴い工事作業のための休電(停
電)が得にくい社会環境になってきている。このため上
記動力の切替作業についても無停電にて行う必要に迫ら
れている。 【0004】この発明は上記従来の問題点を除き、既設
の動力電源から新設の動力電源への切り換えが無停電で
行え、需要家に対する供給信頼度を著しく高いものにす
ることができるようにした動力用瞬時切替装置を提供し
ようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための具体的な手段】本願発明の動力
用瞬時切替装置は、動力負荷に対し、コネクタを介して
接続されている既設電源から電力を供給する状態から、
上記動力負荷に対して新設電源から無停電で電力を供給
する状態に切り替える場合に使用される動力用瞬時切替
装置であって、それのケースには、コネクタよりも既設
電源側に接続する為の既設電源用端子と、コネクタより
も動力負荷側に接続する為の負荷用端子と、新設電源に
接続する為の新設電源用端子とが備えられており、上記
既設電源用端子と負荷用端子との間には既設電源用端子
と負荷用端子との間に介在させるコネクタが開放された
後に、既設電源用端子と負荷用端子との両者間の接続状
態を開放する為の第1の開閉器が接続してある一方、上
記新設電源用端子と負荷用端子との間には上記第1の開
閉器の開放の後に両端子間を接続する為の第2の開閉器
が接続してあり、更に、上記負荷用端子には該端子の電
圧が規定電圧の75%に低下したことを検知して無接点
スイッチの導通指令信号を出力するようにした導通制御
回路が接続してあると共に、上記新設電源用端子と負荷
用端子との間には、上記導通指令信号を受けて導通する
ようにした無接点スイッチと、突入電流抑制用のリアク
トルとを備える分路が、上記第2の開閉器と並列状態に
接続したのである。 【0006】 【作用】既設電源用端子と負荷用端子との間の開閉器を
開くと、負荷用端子の電圧低下が導通制御回路により検
出されて新設電源用端子と負荷用端子との間の無接点ス
イッチが即座に、しかも突入電流の少ない状態で導通す
る。その結果、既設電源用端子から負荷用端子への通電
状態から、新設電源用端子から負荷用端子への通電状態
に、負荷用端子が停電状態となることなく切替わる。 【0007】 【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。第1図及び第2図に示される動力用瞬時切替装置A
において、1はケースを示す。該ケース1に取付けてあ
る部材において、2は既設電源用端子、3は新設電源用
端子、4は負荷用端子を夫々示し、いずれも3相分の三
つの端子金具を有しておって3芯ケーブル(本件明細書
中において3芯ケーブルとは、3芯SVケーブルおよび
3カ撚線DVケーブルさらには3芯VVケーブル等の、
3本の芯線を備えたケーブルを意味する)の接続ができ
るようになっている。5はアース端子、6は表示及び操
作用のパネルで、後に述べる種々の表示灯や操作用のス
イッチが備わっている。次に7は接続用ケーブルで、3
芯ケーブルが用いてあり、一端は前記端子2,3又は4
に接続できるようになっており、他端には各芯線毎にジ
ャンパー金具8が取付けてある。9は各線路の別を判別
する為に備えられた表示、10は保持フックである。尚
上記接続用ケーブル7は三つの端子2,3,4用に3組
備えられている。次に11は必要に応じて備えられるリ
モコンユニットで、上記動力用瞬時切替装置Aの操作を
離れた地点から行ない得るようにしたものであり、前記
パネル6と同様の表示及び操作用のパネルが備えられ、
かつリモコンケーブル12でもって上記動力用瞬時切替
装置Aに接続される。13は保持フックである。 【0008】次に上記動力用瞬時切替装置Aにおいてケ
ース1の内部に備えられた回路機構について説明する。
先ず既設電源用端子2、新設電源用端子3、負荷用端子
4相互の接続回路機構を示す第3図において、15は既
設電源用端子2と負荷用端子4との間に接続した第1の
開閉器で、それらの端子2,4間の接続状態を開放する
ようにしたものであり、周知の電磁開閉器の接点が用い
てある。16は新設電源用端子3と負荷用端子4との間
に接続した第2の開閉器で、上記第1の開閉器15の開
放の後にそれらの端子3,4間を接続するようにしたも
のであり、周知の電磁開閉器の接点が用いてある。 【0009】17、18、19は、新設電源用端子3と
負荷用端子4との間に上記第2の開閉器16と並列状態
に配置され、分路を構成する為のもので、まず17は無
接点スイッチで、トライアックが用いてあるが、逆並列
接続したサイリスタを用いてもよい。18は突入電流抑
制用のリアクトル、19は無接点スイッチ17に対し直
列となるように接続した第3の開閉器で、常態において
無接点スイッチ17と負荷用端子4との間を切り離すよ
うにしたものである。これらは第3図の如く接続されて
いる。20は回路遮断器(又はヒューズ)で、ジャンパ
ー金具8の取付時、誤って相間短絡となった場合直ちに
遮断開放して負荷(需要家)を3相3線用ならびに3相
4線用のそれぞれの端子から切り離すようにしたもので
ある。 【0010】次に制御回路21を示す第4図において、
該制御回路21は、検電検相等の確認表示回路22と、
バイパス用制御回路23と切替用制御回路24と、通電
切回路29とから成る。また切替用制御回路24は、切
替操作部25と、投入準備回路26と、開放制御回路2
7と、導通制御回路28とから成る。 【0011】確認表示回路22は符号31〜45で示さ
れる周知の部材及び夫々MIL記号で示された周知の論
理回路を図示の如く結線して構成してある。尚31〜3
3は検電回路、34,35は検相回路、36〜38は検
電表示灯、39,40は検相表示灯、41,42はラン
プ点滅用の発振器、43はブザー、44はバイパス完了
表示灯、45は切替完了表示灯である。また49a,4
9bは後述の第1の開閉器の制御用コイル49によつて
開閉制御される接点、58aは第2の開閉器の制御用コ
イル58によって開閉制御される接点を夫々示す。次に
バイパス用制御回路23は、バイパス回路形成操作用の
手動のスイッチ(押釦スイッチ)47、フリップフロッ
プ回路48、第1の開閉器の制御用コイル(電磁開閉器
のコイル)49及びMIL記号で示された周知の論理回
路を図示の如く結線して構成してある。 【0012】次に切替用制御回路24において、切替操
作部25は切替操作用の手動のスイッチ(押釦スイッ
チ)51と、周知の論理回路とを図示の如く結線して構
成してある。投入準備回路26は、フリップフロップ回
路52と、第3の開閉器の制御用コイル(電磁開閉器の
コイル)53と、図示の周知の論理回路とで構成してあ
る。開放制御回路27は、上記コイル53によって開閉
制御される接点53aと、図示の周知の論理回路とで構
成してある。導通制御回路28は負荷用端子4の電圧低
下を検知して無接点スイッチの導通指令信号を出力する
ようにしたものであり、周知の停電検出回路55と、フ
リップフロップ回路56と、トライアック駆動回路57
と、第2の開閉器の制御用コイル(電磁開閉器のコイ
ル)58と、図示の周知の論理回路とで構成してある。 【0013】次に通電切回路29は通電切操作用の手動
のスイッチ(押釦スイッチ)59と図示の周知の論理回
路とで構成してある。 【0014】次に上記装置Aを使用して3相3線から3
相4線に動力を切り替える場合の作業方法及び装置Aの
動作について、図面第5図乃至第8図をも参照しながら
説明する。尚第5図は3相3線式の動力電源から3相4
線式の動力電源への切替の都市型工事の場合の例を示す
もので、図において、60は電灯及び動力の需要家、6
1〜64は既設の部材で、61は高圧配電線、62は3
相3線式の動力用の変圧器、63は低圧配電線、64は
引込線を夫々示す。66〜75は新設の部材で、66は
高圧幹線ケーブル、67は高圧引下げケーブル、68は
3相4線式の灯動共用の変圧器、69は低圧引下げケー
ブル(4芯の内、1芯は接地線)、70は分岐箱、71
は低圧幹線ケーブル(4芯の内、1芯は接地線)、72
は動力用の引込箱、73は動力用の引込線(3芯ケーブ
ル)、74は電灯用の引込箱、75は電灯用の引込線を
夫々示す。 【0015】また第6図は需要家60における引込口付
近での接続の状況を示すもので、図において、76は需
要家の建物、77は既設電源を示し、前記引込線64を
もって構成されている。78は新設電源を示し、前記引
込線73をもって構成されている。尚上記引込線64や
引込線73は例えば第9図、第14図に示される周知の
手法でもって建物76に引留められている。80は動力
負荷を示す。これにおいて、81は引込口配線で、接続
用のコネクタ82でもって上記引込線64と接続してあ
る。83は屋内配線、84はモータ等の動力負荷を示
す。尚上記コネクタ82としては、第10、11図に示
されるボルト型コネクタや、第12、13図に示される
バイス型が使用され、これらコネクタには第14図に示
される絶縁製のボルコンカバーが被せられる。 【0016】次に作業方法について説明する。まず、既
設の3相3線式の動力用電源でもって送電中の切替予定
の需要家60の動力引込口のそばに上記切替装置Aを設
置する。次に新設の3相4線式の灯動共用の変圧器68
の2次側端子より分岐箱70さらには引込箱72を経て
引込線73を引込口付近まで延長し、需要家の屋側76
に引留める。ただし引込線73(3芯ケーブル)の先端
はテーピングして絶縁されている。 【0017】このように準備した後、上記切替装置Aの
各端子2,3,4の接続を行う。即ち、先ずコネクター
82の変圧器側において引込線64に対し、上記切替装
置Aの既設電源用端子2に装着した接続用ケーブル7を
各線毎に接続する。また負荷用端子4に同じく装着した
接続用ケーブル7をコネクター82の負荷側において引
込口配線81に接続する。つまり、接続用コネクター8
2に対し既設電源用端子2と負荷用端子4とを並列に接
続する。これらの接続は各々の接続用ケーブル7の先端
に備えたジャンパー金具8でもって締め付け接続する。
次に上記引込口付近においてすでに引留めされた状態の
3相4線側の引込線73の絶縁テープを剥がし、切替装
置Aの新設電源用端子3に装着された接続用ケーブル7
を接続する。その接続も上記と同様に同ケーブルの先端
にそなえたジャンパー金具によって行う。そして本体ケ
ース1の接地端子5に対し接地線を接続すると同装置の
接続が終了し切り替え準備が終わる。尚、接地端子5を
特に設けない場合はこの作業は省略される。 【0018】上記のように切替装置Aの各端子2,3,
4の接続が終わると装置はその電源がON状態になり
(3相3線の既設電源用端子2の接続によって装置の電
源がONになる)、第4図の回路は次のように動作す
る。即ち各端子の充電の有無が検電回路31,32,3
3で判定され、各端子が3線共に充電状態の場合には表
示灯36,37,38が夫々点灯する。又既設電源用端
子2と負荷用端子4の検相判定が検相回路34によって
行われ、3相とも同相の場合には第4図の点(a)に出
力が生ずる。又新設電源用端子3と負荷用端子4の検相
判定が検相回路35で行われ、3相とも同相であると点
(b)に出力が生ずる。又検相回路34の検相判定出力
は反転回路34aで反転され、検相回路35の検相判定
出力は反転回路35aで反転される。更に既設電源用端
子2と負荷用端子4とが両方共に検電有りの場合には点
(c)に出力が生じ、新設電源用端子3と負荷用端子4
とが両方共検電有りの場合には点(d)に出力が生ず
る。 【0019】上記のような動作の結果、既設電源用端子
2及び負荷用端子4共に検電有りで、かつ3相共同相の
場合には点(e)に出力が生じ、新設電源用端子3及び
負荷用端子4共に検電有りで、かつ3相共同相の場合に
は点(f)に出力が生ずる。上記の場合において既設電
源用端子2又は負荷用端子4が1相でも検電無しの場合
や1相でも異相の場合には点(g)に出力が生じ、ブザ
ー43が鳴動する。又上記の場合において新設電源用端
子3又は負荷用端子4が1相でも検電無しの場合や1相
でも異相の場合には点(h)に出力が生ずる。更に又上
記の場合において既設電源用端子2と負荷用端子4が全
て検電有りでかつ3相の各々について異相の相がある
と、その相について点(i)に発振器41で設定される
周期の信号が出力され、その相についての検相表示灯3
9が点滅する。同様に、新設電源用端子3と負荷用端子
4が全て検電有りでかつ3相の各々について異相の相が
あると、その相について点(j)に発振器42で設定さ
れる周期の信号が出力され、その相についての検相表示
灯40が点滅する。 【0020】上記各表示灯36〜40により既設電源用
端子2と負荷用端子4との検電及び検相が全て適正と確
認されたならば、バイパス用制御回路23のスイッチ4
7を操作する。するとフリップフロップ回路48からの
信号によってコイル49が励磁され、第3図における第
1の開閉器15が投入状態となる。又確認表示回路22
の接点49bが閉じ、バイパス完了表示灯44が点灯す
ると共に接点49aも閉じる。 【0021】この状態となったならば第6図のコネクタ
ー82を外す。すると引込線64からコネクター82を
介して引込口配線81に送電されていた動力電源は、上
記引込線64から接続用ケーブル7、切替装置Aにおけ
る既設電源用端子2、第1の開閉器15、回路遮断器2
0及び負荷用端子4、接続用ケーブル7を介して上記引
込口配線81に送電されるようになる。 【0022】上記のようにコイル49が励磁されて接点
49aが閉じると、新設電源用端子3と負荷用端子4と
の各相において1相でも検電無しの場合や1相でも異相
の場合があると点(k)に出力が生じ、ブザー43が鳴
動する。 【0023】次に上記のようにして新設電源用端子3と
負荷用端子4とにおいて全て検電検相が正常であると確
認され、かつバイパス完了表示灯44の点灯によって第
1の開閉器15の投入状態が確認されたならば切替操作
部25のスイッチ51を閉じる。すると投入準備回路2
6のフリップフロップ回路52からの出力によりコイル
53が励磁され、第3図における第3の開閉器19が投
入状態となる。又上記のようにコイル53が励磁される
と開放制御回路27における接点53aが閉じ、バイパ
ス用制御回路23におけるフリップフロップ回路48の
リセット端子に信号が加えられ、フリップフロップ回路
48がリセットする。その結果、コイル49の励磁が解
かれ、第3図における第1の開閉器15は開放状態とな
る。即ち、負荷用端子4が停電状態となる。 【0024】上記のように負荷用端子4が停電状態とな
ると、そこの電圧は第8図に示されるように上記開閉器
15の開放時点から順次低下する(第6図に示されるよ
うに需要家の屋内配線83にはモータ等の動力負荷84
が接続されている為、それの逆起電力により上記負荷用
端子4の電圧は徐々に下降する)。上記のように電圧低
下が生ずると第4図における導通制御回路28の停電検
出回路55がそれを検出して出力信号を生ずる。上記検
出は例えば第8図に示されるように負荷用端子4の電圧
が規定電圧(200V)に対し、例えば75%(150
V)を下回ったときに行われる。上記のように停電検出
回路55が出力を生ずると、フリップフロップ回路56
からの出力によりトライアック駆動回路57が作動し、
第3図の無接点スイッチ17に対して導通指令信号が与
えられる。 【0025】無接点スイッチ17はその導通指令信号を
受けて即座に導通し、その無接点スイッチ17によって
新設電源用端子3と負荷用端子4との間の導通状態が達
成される。このような状態になると第6図における引込
線73に到来する電力が、接続ケーブル7、切替装置A
における新設電源用端子3、無接点スイッチ17、リア
クトル18、第3の開閉器19、回路遮断器20および
負荷用端子4、接続ケーブル7を経て引込口配線81に
送電される。この場合、リアクトル18の存在によりそ
の突入電流は抑制され、無接点スイッチ17は小容量で
も破損することなく無停電効果を発揮する。上記のよう
に第1の開閉器15が開放されてから無接点スイッチ1
7が導通状態となるまでの時間は、例えば10ミリ秒以
下の極めて短時間で行われる。従って、需要家の屋内配
線にマイクロコンピュータ内蔵機器が接続されていて
も、それらに対する実質的な停電状態は生じない。上記
フリップフロップ回路56の出力信号はコイル58にも
与えられて、該コイル58が励磁される。その結果、第
3図に示される第2の開閉器16が直ちに投入状態とな
る。この第2の開閉器は機械的な接点である為上記無接
点スイッチ17の導通に遅れて(機械的遅れでもって)
投入状態となる。 【0026】上記のように第2の開閉器16が投入状態
となると、それ以降は新設電源用端子3から負荷用端子
4への通電は上記第2の開閉器16を経る回路で行われ
る状態となり、無接点スイッチ17は遮断状態となる
(開閉器16の接点抵抗〈〈トライアックの導通抵
抗)。この状態においては、コイル58の励磁により接
点58aが導通する為、切替完了表示灯45が点灯し切
り替えが完了されたことが表示される。 【0027】上記のように切り替えの完了が確認された
ならば、第6図において引込線73と引込口配線81と
をコネクタで接続する。その接続が完了したならば、第
4図の通電切回路29におけるスイッチ59をONにす
る。するとフリップフロップ回路52,56はいずれも
リセットされてコイル53,58の励磁が解かれ、開閉
器19,16が開放状態となる。この状態となったなら
ば、最後に該切替装置Aの各端子2,3,4に装着して
ある接続ケーブル7を第6図の引込線64,73及び引
込口配線81から外して該切替装置Aを撤去することに
より、全ての切り替え作業が完了する。 【0028】次に上記切替装置の動作を第7図のタイム
チャートに基づいて説明する。先ずバイパス回路形成操
作用のスイッチ47を投入すると第1の開閉器15が閉
状態となる。次に切替操作用のスイッチ51を投入する
と第3の開閉器19が閉状態となり、然る後第1の開閉
器15が開放状態となる。第1の開閉器15が開放状態
となって負荷用端子4が前述の如く電圧低下し始める
と、前記の如き導通制御回路28の動作により無接点ス
イッチ17がON状態となる。尚図において、T1は前
述の如く10ミリ秒以内である。上記無接点スイッチ1
7の導通後、第2の開閉器16が投入状態となる。尚時
間T1,T2の差は第2の開閉器16の機械的な遅れに
よるものである。その後、通電切操作用のスイッチ59
をON操作すると上記第2及び第3の開閉器16,19
が開放状態となる。 【0029】次に引込線の周知の引留め状態を示す第9
図において、86は建物76の壁に固定したラック、8
7は低圧引留碍子、88はメッセンジャーワイヤ、89
は巻付クリップを夫々示す。尚、引込線64(73)は
3芯SVケーブルであり、引込口配線81は3芯VVケ
ーブルである。 【0030】次にボルト型コネクタ82による電線の接
続状態を示す第10図及び第11図において、64aは
前記引込線64の一線、81aは前記引込口配線81の
一線を示し、それらはボルト型コネクタ82で図示のよ
うに接続してある。ボルト型コネクタ82において、9
0は本体、91は締付ナット、92はコネクタガイドを
夫々示す。 【0031】次に第12図及び第13図はバイス型コネ
クタ93による電線64a,81a相互の接続状態を示
すものである。該コネクタ93において、94は本体、
95は締付用のボルトを示す。 【0032】次に第14図は引込線の引留め状態の異な
る例を示すものである。図において、96は引込用フッ
ク、96aは継足フック、96bはフック取付ねじ、9
7は引留用平型碍子を夫々示す。又引込線64としては
三ケ撚DV電線が用いられており、周知のコネクタを介
して引込口配線81(3芯VVケーブル)に接続してあ
る。98は分界チューブ、99はボルコンカバーを示
す。 【0033】 【発明の効果】以上のように本発明にあっては、負荷8
0への電力の供給を既設電源77からの供給状態
新設電源78からの供給に切替る場合、既設電源7
7と負荷80との間に存在するコネクタ82の電源側に
既設電源用端子2を、負荷側に負 荷用端子4を接続し、
上記コネクタ82を開放させた後に第1の開閉器15を
開き第2の開閉器16を閉じることによって無停電で
上記切替ができ、その上、上記第1の開閉器15を側い
た場合、負荷用端子4の電圧が規定電圧の75%に低下
したことを導通制御回路28が検知して無接点スイッチ
17の導通指令信号を発し、その信号により無接点スイ
ッチ17が即座に導通して、その無接点スイッチ17に
よる新設電源用端子3と負荷用端子4との間の導通状態
がリアクトル18により突入電流が抑制された状態で達
成される特長がある。このことは、負荷に誘導負荷(例
えば電動機等)があって、それの逆起電力により無電圧
になるまでに時間を長く必要とする場合でも、無電圧に
なるまでの長い時間を待つことなく、素早く第1の開閉
器15を開いた直後に第2の開閉器16を閉じて上記切
替ができ、負荷80の側にあっては実質的に電源の供給
が途絶えることなく、即ち無停電の状態で上記既設電源
から新設電源への切替が行なわれ、電力の需要家に対す
る電力供給の信頼度を著しく高め得る効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】動力用瞬時切替装置の正面図。 【図2】動力用瞬時切替装置の側面図。 【図3】動力用瞬時切替装置の接続回路機構を示す回路
図。 【図4】動力用瞬時切替装置の制御回路を示す回路図。 【図5】3相3線式の配電と3相4線式の配電を説明す
る為の回路図。 【図6】動力用瞬時切替装置の使用状態説明用接続図。 【図7】動力用瞬時切替装置の動作説明用タイムチャー
ト。 【図8】負荷用端子の電圧変化を示す図。 【図9】引込線の引留め状態を示す図。 【図10】ボルト型コネクタによる電線の接続状態を示
す正面図。 【図11】ボルト型コネクタによる電線の接続状態を示
す一部破断側面図。 【図12】バイス型コネクタによる電線の接続状態を示
す正面図。 【図13】バイス型コネクタによる電線の接続状態を示
す一部破断側面図。 【図14】引込線の引留め状態の異なる例を示す図。 【符号の説明】 1・・・ケース 2・・・既設電源用端子 3・・・新設電源用端子 4・・・負荷用端子 15・・・第1の開閉器 16・・・第2の開閉器 17・・・無接点スイッチ 28・・・導通制御回路
フロントページの続き (72)発明者 丹 和久 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 内田 進午 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 熊谷 哲朗 東京都文京区湯島4丁目1番18号 株式 会社関電工内 (72)発明者 笹田 益男 大府市長草町深廻間35 日本高圧電気株 式会社技術研究所内 (72)発明者 堀田 典文 大府市長草町深廻間35 日本高圧電気株 式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−244227(JP,A) 特開 昭60−106307(JP,A) 実開 昭62−88411(JP,U) 実開 昭62−132642(JP,U) 実開 昭51−109833(JP,U) 実開 昭61−127620(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.動力負荷に対し、コネクタを介して接続されている
    既設電源から電力を供給する状態から、上記動力負荷に
    対して新設電源から無停電で電力を供給する状態に切り
    替える場合に使用される動力用瞬時切替装置であって、
    それのケースには、コネクタよりも既設電源に接続す
    る為の既設電源用端子と、コネクタよりも動力負荷側に
    接続する為の負荷用端子と、新設電源に接続する為の新
    設電源用端子とが備えられており、上記既設電源用端子
    と負荷用端子との間には既設電源用端子と負荷用端子と
    の間に介在させるコネクタが開放された後に、既設電源
    用端子と負荷用端子との両者間の接続状態を開放する為
    の第1の開閉器が接続してある一方、上記新設電源用端
    子と負荷用端子との間には上記第1の開閉器の開放の後
    に両端子間を接続する為の第2の開閉器が接続してあ
    り、更に、上記負荷用端子には該端子の電圧が規定電圧
    の75%に低下したことを検知して無接点スイッチの導
    通指令信号を出力するようにした導通制御回路が接続し
    てあると共に、上記新設電源用端子と負荷用端子との間
    には、上記導通指令信号を受けて導通するようにした無
    接点スイッチと、突入電流抑制用のリアクトルとを備え
    る分路が、上記第2の開閉器と並列状態に接続してある
    ことを特徴とする動力用瞬時切替装置。
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