JPH0414557Y2 - - Google Patents

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JPH0414557Y2
JPH0414557Y2 JP1986095931U JP9593186U JPH0414557Y2 JP H0414557 Y2 JPH0414557 Y2 JP H0414557Y2 JP 1986095931 U JP1986095931 U JP 1986095931U JP 9593186 U JP9593186 U JP 9593186U JP H0414557 Y2 JPH0414557 Y2 JP H0414557Y2
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JP
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rotary head
shield body
shield
partition wall
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、礫がずりを隔壁前方の室から隔壁の
後方へ排出する手段に到達することを防止する窓
部材を有するシールド型トンネル堀削機に関す
る。
(従来技術) 管推進工法では、推進される複数の管の最前部
にシールド型トンネル堀削機が配置される。切羽
は堀削機に設けられたカツタヘツドの作動により
堀削され、その間前記管および堀削機は最後部の
管に隣接する推進ジヤツキによる推力を受け、こ
れにより管および堀削機はカツタヘツドの作動に
より堀削された地盤中を推進される。カツタヘツ
ドはシールド本体を横切る隔壁の前方に該隔壁か
ら間隔をおいて配置されている。
堀削機および管の推進中、切羽での堀削物すな
わちずりは前記カツタヘツドを経て該カツタヘツ
ドと前記隔壁との間の圧力室すなわち隔壁前方域
に入り、該隔壁前方域を満たす。前記隔壁前方域
を満たすずりは、切羽の土圧をシールド本体の隔
壁に伝え、また該隔壁による反力を切羽に伝える
作用をなし、この反力と、土圧との均衡により切
羽は崩壊または隆起なしに安定に維持される。
この種のシールド型トンネル堀削機の一つとし
て、堀削されたずりの排出を容易にすべく、ずり
中の大きな礫を破砕するロータリヘツドをシール
ド本体内に設けられた隔壁の前方の圧力室内に配
置した装置がある。この堀削機において、ロータ
リヘツドは、回転源によりシールド本体の中心軸
線の周りに回転されて偏心運動をすることによ
り、礫をシールド本体の内面に押圧し、破砕す
る。破砕された礫は、ずりとともに排出手段によ
り隔壁後方に排出される。
しかし、従来のトンネル堀削機では、ロータリ
ヘツドにより礫を破砕する第1の空間と、その後
方に続き、排出すべきずりを受け入れる第2の空
間とがロータリヘツドを支承する軸の周りに連続
する空間であるため、細長い礫が第1の空間から
第2の空間へ入り込み、その結果前記礫が第2の
室に連通された排出機の開口を閉鎖し、ずりの排
出が不能になることがある。
先導管の半径方向へ伸びるオーガヘツド刃と、
該オーガヘツド刃の後方にあつて先導管の半径方
向へ伸びる複数のステータ刃とにより大きな礫を
破砕する堀削機が提案されている(実開昭60−
4697号公報)。しかし、この公知の堀削機では、
礫がステータの土砂流通孔に詰まり、その礫がオ
ーガヘツド刃の回転軸線の周りに回転移動されな
いことがあり、このような場合に礫は破砕され
ず、その結果この公知の堀削機では、礫が土砂流
通孔に詰まり、回転移動されることなく、ステー
タの前に長時間留まつて土砂流通孔を閉鎖してし
まう。
(考案の目的) 本考案は、細長い礫が排出手段の開口を閉鎖す
ることを防止するとともに、細長い礫が第1の室
に残留することを防止した、シールド型トンネル
堀削機を提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案のシールド型トンネル堀削機は、断面積
が後方へ向けて漸次減少する第1の空間および該
第1の空間の後部に続き、該第1の空間の後部の
断面積より広い第2の空間を規定する前部分を有
するシールド本体と、該シールド本体内に設けら
れ、前記第1および第2の空間をその後方の空間
と区画する隔壁と、前記第1の空間内にあつて前
記シールド本体の軸線の周りに旋回および回転可
能に支承されたロータリヘツドと、該ロータリヘ
ツドを前記シールド本体の軸線の周りに旋回およ
び回転させる手段と、前記シールド本体に設けら
れ、前記第1の空間と前記第2の空間とを区画す
る窓部材と、前記第2の空間のずりを前記隔壁の
後方へ排出する手段とを含み、前記窓部材は、前
記シールド本体の軸線の周りに相互に隔てられた
複数の開口を有する。
(考案の作用効果) 本考案では、ずりは窓部材の開口を経て第1の
室から第2の室に入り込むが、細長い礫は窓部材
により第2の室へ入り込むことを防止される。ま
た、第2の室へ入り込むことを窓部材により阻止
された細長い礫は、ロータリヘツドの旋回回転運
動にともなつて窓部材の開口を通過可能の大きさ
に破砕される。このため、本考案によれば、細長
い礫が排出手段の開口を閉鎖するおそれがない
し、細長い礫が第1の室に長時間留まつて窓部材
の開口を閉鎖するおそれもない。
(実施例) 以下、図面に示す本考案の実施例について説明
する。
第1図〜第3図に示すシールド型トンネル堀削
機10は、相互に突き合わされる第1および第2
の本体部14,16を備える筒状のシールド本体
12を含む。第1の本体部14は、断面積が後方
へ向けて漸次減少する円錐形の圧力室すなわち第
1の空間18を規定する第1の筒部14aと、第
1の空間18の後部に続き、該第1の空間より広
い断面積を有する泥水室すなわち第2の空間20
を規定する第2の筒部14bとを備える。第1お
よび第2の筒部14a,14bは、第1の筒部1
4aの後端と第2の筒部14bの前端とが相互に
突き合わされた状態で、複数のボルト22により
相互に連結されている。
第1の筒部14aの後端部内側には、第1およ
び第2の空間18,20を区画する内向きのフラ
ンジ状の窓部材24が設けられている。窓部材2
4は、第1の筒部14aの後端部内面にあつてシ
ールド本体12の軸線の周りを連続して伸びてお
り、またずりおよび小さな礫が第1の空間から第
2の空間へ移動することは許すが、大きな礫が第
1の空間18から第2の空間20へ移動すること
は阻止すべく、第2図に示すように第1の筒部1
4aの内面に沿つて相互に隔てられた複数の開口
26を有する。窓部材24は、第2の筒部14b
の前端部内側に設けてもよい。
第2の筒部14bには隔壁28が第2の筒部1
4bを横切つて設けられられており、隔壁28に
は該隔壁をシールド本体12の軸線方向へ貫通し
て伸びる筒状のスリーブ30が支承されている。
スリーブ30は、隔壁28に対し、シールド本体
12の軸線方向へ滑動可能であるが、回転不能で
ある。隔壁28の第1の筒部14aの側には、内
歯歯車32が複数のボルト34により固定されて
いる。
スリーブ30には、該スリーブをシールド本体
12の軸線方向へ貫通するクランク軸36が複数
の軸受38により回転可能に支承されている。ク
ランク軸36は、スリーブ30に支承された軸部
分36aと、該軸部分から前方へ伸びる軸部分3
6bとを備える。軸部分36aの軸線は、シール
ド本体12の軸線と一致されている。これに対
し、軸部分36bの軸線は、第1図に示すよう
に、シールド本体12および軸部分36aの軸線
から距離eだけ偏心されている。
軸部分36bには、断面積が後部に向けて漸次
増大する外表面を有する円錐台形のロータリヘツ
ド40が複数の軸受42により回転可能に支承さ
れている。ロータリヘツド40は、第1の空間1
8内に配置されている。ロータリヘツド40の後
端外面と第1の筒部14aの後端内面との間隔
は、シールド本体12の直径方向における窓部材
24の開口26の寸法より小さい。なお、第1の
空間18を規定する第1の筒部14aの内面およ
びロータリヘツド40の外表面に、その周方向へ
伸びる複数の突出部または溝を設けてもよい。
ロータリヘツド40の先端部にはカツタヘツド
44が複数のボルト46により固定されている。
カツタヘツド44は、ロータリヘツド40に固定
されたボス44aと、該ボスからシールド本体1
2の半径方向へ伸びる複数のアーム44bと、ボ
ス44aおよびアーム44bに固定された複数の
カツタ44cとを備える。
ロータリヘツド40の後端面には、内歯歯車3
2と噛合する外歯歯車48が複数のボルト50に
より固定されている。歯車48は、歯車32に対
し、クランク軸36の軸部36a,36bの偏心
量と同一の距離eだけ偏心されている。このた
め、歯車32,48はその直径方向の一方で相互
に噛合し、両者が噛合する位置はクランク軸36
の回転にともなつてスリーブ30の周りを移動す
る。
ロータリヘツド40と内歯歯車32との間に
は、両者の間を液密的に閉鎖するシール機構52
が配置されている。シール機構52は、第5図に
示すように、ロータリヘツド40の後端面に設け
られた環状の凹所54と、該凹所に嵌合されたリ
ング56と、該リングを内歯歯車32の前端面
(リング56の側の面)に向けて押圧する複数の
ばね58とを備える。
凹所54は、内歯歯車32の側に開口してお
り、またクランク軸36の周りを連続して伸び
る。リング56は、凹所54にシールド本体12
の軸線方向へ滑動可能に受け入れられた環状の主
体部56aと、該主体部の後端から外方へ伸びる
フランジ部56bとを備える。主体部56aおよ
びフランジ部56bの後端面(内歯歯車32の側
の面)は、同一の平面にあり、またそれらは内歯
歯車32の前端面から前方へ突出する環状の凸部
59の前端面と接触する。しかしながら、主体部
56aおよびフランジ部56bの後端面と凸部5
9の前端面とは、それぞれ、シール面として作用
する。ばね58は、圧縮コイルばねであり、また
凹所54に連通する穴62内に配置されている。
なお、リング56を外歯歯車32の前端面に接
触させる代りにリング56を隔壁28に直接ある
いは隔壁に設けられた他の部材の前端面に接触さ
せてシール作用を担わせてもよく、また内歯歯車
48、凹所54、リング56およびばね58を隔
壁28の側に設け、外歯歯車32をロータリヘツ
ド40の側に設けてもよく、さらに凹所54、リ
ング56およびばね58を隔壁28の側に設け、
ロータリヘツド40の側にリング56と接触する
シール面を設けてもよい。
凸部59は、シールド本体12の軸線の周りを
連続して伸びる。凸部59は、第6図に示すよう
に、リング56の側に設けてもよく、また内歯歯
車32およびリング56のいずれにも設けなくて
もよい。
第5図に示すように、隔壁28は、スリーブ3
0および内歯歯車32が支承された壁主体部28
aと、該壁主体部の後端面にあつてシールド本体
12の軸線の周りを連続して伸びるカラー60と
を有する。スリーブ30は、その後端部外周に沿
つて連続して伸びるフランジ状の突出部61を有
する。カラー60は、複数のボルト62により壁
主体部28aの後端面に固定されており、また突
出部61をシールド本体12の軸線方向へ移動可
能に受け入れる凹所を壁主体部28aと共同して
内側に形成する。
カラー60と突出部61とにより規定される空
間64は、スリーブ30の外周に沿つて連続して
伸びる。カラー60と突出部61との間およびカ
ラー60とスリーブ30との間は、それらの間に
配置されたOリング63により液密的に閉鎖され
ている。
空間64は、コネクタ66,68,70、パイ
プ72,74を経てシールド本体12の後部の圧
力計76に連通されている。空間64、コネクタ
66,68,70およびパイプ72,74内に
は、土圧検出用の油が充満されている。圧力計7
6は、マノメータを用いた圧力計のように、機械
的な計測器であり、空間64の圧力を指針により
アナログ的にまたは数字表示器によりデイジタル
的に表示する。圧力計76に表示された値は、テ
レビジヨンカメラ78により撮像されて、地上に
設置されたモニタに表示される。
隔壁28はスリーブ30を巡る環状の油室80
を有しており、該油室には潤滑油が収容されてい
る。油室80は、第5図に示すように、隔壁28
に穿たれた複数の穴82、スリーブ30の外周に
形成された環状の溝84およびスリーブ30に形
成された複数の穴86を経て、クランク軸36と
スリーブ30との間の空間およびクランク軸36
とロータリヘツド40との間の空間に連通されて
いる。このため、クランク軸36とスリーブ30
との間の空間、クランク軸36とロータリヘツド
40との間の空間、および内歯歯車32と外歯歯
車48とが噛合する空間には潤滑油が満たされて
おり、また隔壁28とスリーブ30との間の間隙
には潤滑油が介在されており、その結果それらの
接触部および軸受38,42が潤滑される。
ロータリヘツド40とカツタヘツド44との接
触部、ロータリヘツド40とリング56との接触
部、隔壁28と内歯歯車32との接触部、および
スリーブ30と隔壁28との接触部には、それぞ
れシール用のOリングが配置されている。また、
スリーブ30の後端部とクランク軸36の後端部
との間には、油切り88および該油切りが外れる
ことを防止する留め具89が配置されている。
第2の筒部14bの後端外周には、周方向へ伸
びるコ字状の溝90が形成されており、また溝9
0により第2の筒部14bの後端縁を周方向へ連
続して伸びるフランジ92が形成されている。フ
ランジ92の周方向へ間隔をおいた複数箇所に
は、フランジ92をシールド本体12の軸線方向
へ貫通する第1の穴94が形成されており、該第
1の穴には第1の本体部14と第2の本体部16
とを分離可能に結合する複数のボルト96が挿通
されている。
フランジ92の周方向へ間隔をおいた他の複数
箇所には、フランジ92をシールド本体12の軸
線方向へ貫通する第2の穴98が形成されてお
り、該第2の穴には第1の本体部14を第2の本
体部16に対しシールド本体12の軸線方向へ移
動させるねじ棒100が挿通されている。ねじ棒
100は、第4図に示すように、その直径方向の
対向する二箇所が平坦面100aとされている。
第5図に示すように、第2の筒部14bのフラ
ンジ92と対面する部分102には、第2の穴9
8と対面する箇所に穴104が形成されている。
ねじ棒100は、穴104から第2の穴98を経
て、第2の本体部16の前端面に設けられたねじ
穴106にも挿通されている。ねじ棒100は、
溝90に配置されたナツト108と螺合する。
第2の本体部16は、第2の筒部14bの後端
にボルト96により連結される第1の筒部16a
と、該第1の筒部の後端部に受け入れられる第2
の筒部16bとを備える。第1の筒部16aの前
端部には支持壁110が設けられており、該支持
壁にはスリーブ30の後端部を滑動可能に受け入
れる穴112が設けられている。
支持壁110の後部には、クランク軸36を回
転させる駆動機構114が複数のボルト116に
より固定されている。駆動機構114は、電動機
と減速機とを備えており、またその出力軸118
はクランク軸36の後端部に設けられた穴120
に挿入されている。出力軸118とクランク軸3
6とは、キー122により、シールド本体12の
軸線方向へ相互に移動可能であるが、相互に回転
不能に結合されている。
支持壁110には、また、第2の空間20の泥
水を供給する管124と、第2の空間20からず
りを泥水とともに排出する管126とが支承され
ている。管124,126は、その一方126を
代表して示すように、支持壁110をシールド本
体12の軸線方向へ貫通して伸びており、また隔
壁28と支持壁110との間に配置された連結管
128および隔壁28に設けられた穴130を経
て第2の空間20に連通されている。連結管12
8は支持壁110の前端面に複数のボルト(図示
せず)により固定されており、また隔壁28の後
端面に押圧されている。管126の先端部は連結
管128に挿入されている。ずり排出用の管12
6の中空部の断面積は、窓部材24の開口の面積
より大きい。
第2の空間20の底部には、管124から供給
された泥水が管126へ直接達することを防止
し、かつ、前記泥水がスリーブ30を巡る流路を
流れるように、第2の空間20内における泥水の
流路を規定する仕切り132が設けられている。
第2の本体部16の第1の筒部16aと第2の
筒部16bとは方向修正用の複数のジヤツキ13
4により相互に連結されている。第2の筒部16
bの先端部は第1の筒部16aの後端部に挿入さ
れている。
図示の実施例では、内歯歯車32は、該内歯歯
車が隔壁28に取り付けられておりかつ外歯歯車
48と噛合していることから、クランク軸36、
隔壁28およびスリーブ30とともに、ロータリ
ヘツド40をシールド本体12に関して偏心運動
可能に支持する手段として作用し、またクランク
軸36および駆動機構114とともに、ロータリ
ヘツド40に旋回運動をさせる手段として作用す
る。
トンネル堀削機10の作動を説明する。駆動機
構114によりクランク軸36が回転されると、
ロータリヘツド40およびカツタヘツド44は、
シールド本体12の軸線に対しeだけ偏心して旋
回される。この旋回方向は、クランク軸36の回
転方向と同じである。ロータリヘツド40の旋回
にともなつて、ロータリヘツド40に固定された
外歯歯車48の、隔壁28の固定された内歯歯車
32への噛み合い部位が順次移動するから、ロー
タリヘツド40およびカツタヘツド44は軸部分
36bを中心として、クランク軸36の回転方向
と反対の方向へ回転される。
この状態でシールド本体12の後方に配置され
たジヤツキ(図示せず)によりコンクリート管を
経て推力が加えられると、トンネル堀削機10は
カツタヘツド44により切羽を堀削しつつ前進さ
れる。堀削されたずりは、第1の空間18内へ受
け入れられ、次いで第1の空間18から窓部材2
4の開口26を経て第2の空間20へ移動され、
さらに管124から第2の空間20へ供給される
泥水とともにスラリーの形で管126を経て隔壁
28の後方域へ排出される。堀削すべき地盤が軟
弱であると、カツタヘツド44はロータリヘツド
40から取り除かれ、その代りにロータリヘツド
40にはカツタヘツド44のボス44aに対応す
るキヤツプが取り付けられる。
第1の空間18に受け入れられたずり中の大き
な礫136は、ロータリヘツド40の回転旋回運
動にともなつて、ロータリヘツド40によりシー
ルド本体12の第1の空間18を規定する内面に
押圧されて破砕される。破砕された礫のうち、窓
部材24の開口26より小さい礫は該開口を経て
第2の空間20へ移動される。しかし、開口26
より大きい礫は、窓部材24の前方に留まり、ロ
ータリヘツド40の旋回回転運動にともなつて、
ロータリヘツド40の後端部外周面により、開口
26を通過可能の大きさに破砕される。このた
め、礫が排出用の管126に詰まることがない。
切羽を堀削する間、第1および第2の空間1
8,20は、前記切羽の崩壊および隆起を防止す
べく、所定の圧力に維持される。また、リング5
6には、第2の空間20内の泥水により圧力が作
用する。この圧力は、リング56のフランジ部5
6bの背面(すなわち、ロータリヘツド40の側
の面)が常時第2の空間20に露出していること
から、ばね58の力と同一方向への力、すなわち
リング56を内歯歯車32へ向けて押圧する力と
してフランジ部56bの背面に作用する。
ロータリヘツド40の回転旋回運動にともなつ
て、リング56が内歯歯車32に対し旋回運動を
し、それにより第2の空間20内の泥水による圧
力がリング56の後端面(シール面)に作用す
る。しかし、リング56がばね58の力と、フラ
ンジ部56bの背面に作用する第2の空間20の
圧力とにより内歯歯車32に押圧されていること
から、リング56と内歯歯車32との間の液密性
は維持される。また、ロータリヘツド40の回転
旋回運動にともなつて、リング56のシール面が
第2の空間20に露出するが、この露出した部分
に作用する力は第2の空間20の圧力によりフラ
ンジ部56bの背面に作用する力と少なくとも相
殺することができる。
第2の空間20の圧力により、リング56のシ
ール面に作用する力をフランジ部56bの背面に
作用する力以下とするには、第5図に示すよう
に、凸部59の前面の外径(すなわち、リング5
6の側の面の直径)をD1、フランジ部56bの
外径をD2、主体部56aの外径をD3、および偏
心量をeとしたとき、 D2≦D1+2e D3≦D2−4e とすればよい。このようにすれば、フランジ部5
6bのシール面の一部がロータリヘツド40の偏
心運動にともなつて第2の空間20に露出して
も、第2の空間20内の圧力によりフランジ部5
6bのシール面に作用する力は、第2の空間20
内の圧力によりフランジ部56bの背面に作用す
る力と少なくとも相殺され、リング56には該リ
ングを凹所54内に後退させる力が作用しない。
第1の空間18の土圧は、カツタヘツド44お
よびロータリヘツド40からスリーブ30に加わ
り、さらにスリーブ30の突出部61から空間6
4内の油を経て隔壁28のカラー60に加わる。
これにより空間64内の油は圧縮され、その圧力
はパイプ72,74を経て圧力計76で測定さ
れ、該圧力計に表示される。表示された値は、テ
レビジヨンカメラ78により撮像され、地上に設
置されたモニタに表示されて、作業者によりトン
ネル堀削機10の推進速度の制御に利用される。
トンネル堀削機10の修理、点検時には、ボル
ト96を外した後、任意な工具によりねじ棒10
0の回転を阻止した状態でナツト108を回し、
該ナツトをねじ棒100に対し第1図において左
方へ移動させればよい。このようにすれば、ナツ
ト108が第2の筒部14bのフランジ92と対
面する部分102を第1図において左方へ押すた
め、第1の本体部14が第2の本体部16に対し
同方向へ移動され、それにより第1の本体部14
と第2の本体部16とが分離される。
第1および第2の本体部14,16が分離され
ると、トンネル堀削機10ではスリーブ30が支
持壁110の穴112に、また駆動機構114の
出力軸118がクランク軸36の穴120に、そ
れぞれシールド本体12の軸線方向へ滑動可能に
挿入されているため、スリーブ30と支持壁11
0との係合およびクランク軸36と駆動機構11
4の出力軸118との係合が解除され、トンネル
堀削機10は第1の本体部14および該第1の本
体部に支承された各部材の組と、第2の本体部1
6および該第2の本体部に支承された各部材の組
とに分割される。
トンネル堀削機10を組み立てるときは、前記
とは逆に、先ずねじ棒100の回転を阻止した状
態でナツト108を回し、該ナツトをねじ棒10
0に対し第1図において右方へ移動させる。これ
により、ナツト108が第2の筒部14bのフラ
ンジ92を第1図において右方へ押すため、第1
の本体部14が第2の本体部16に対し同方向へ
移動され、それにより第1の本体部14と第2の
本体部16とが結合される。
第1および第2の本体14,16が結合される
と、スリーブ30が支持壁110の穴112に、
また駆動機構114の出力軸118がクランク軸
36の穴120にそれぞれ挿入され、それにより
スリーブ30と支持壁110およびクランク軸3
6と駆動機構114の出力軸118とがそれぞれ
結合される。この後、ボルト96をねじ穴106
にねじ込めばよい。
このように、第1の本体部14および該第1の
本体に支承された各部材の組と、第2の本体部1
6および該第2の本体部に支承された各部材の組
とに分割可能であると、組立、修理、点検を前記
組毎に行うことができ、従つて、第1および第2
の本体部14,16に支承された部材の修理点検
が容易になる。また、第7図に示すように、堀削
作業の終了時、第1の本体部14をクレーンから
伸びるロープ136により、地盤138に穿たれ
た到達立て坑140内に吊下げた状態で、第1の
本体14を第2の本体部16から分離し、到達立
て坑140から除去し、その後第2の本端部16
を到達立て坑140から除去することができ、従
つて到達立て坑140の直径寸法を小さくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシールド型トンネル堀削機の
一実施例を示す縦断面図、第2図は第1図の2−
2線に沿つて得た断面図、第3図は第1図の3−
3線に沿つて得た断面図、第4図はねじ棒の一実
施例を示す拡大断面図、第5図は第1の本体部に
配置された各部材を示すべく、第1の本体内を拡
大して示す縦断面図、第6図はシール機構の他の
実施例を示す断面図、第7図はトンネル堀削機を
到達立て坑から除去する状態を示す断面図であ
る。 10……シールド型トンネル堀削機、12……
シールド本体、18……第1の空間、20……第
2の空間、24……窓部材、26……開口、28
……隔壁、36……クランク軸、40……ロータ
リヘツド、114……駆動機構、126……ずり
排出用の管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 断面積が後方へ向けて漸次減少する第1の空
    間および該第1の空間の後部に続き、該第1の
    空間の後部の断面積より広い第2の空間を規定
    する前部分を有するシールド本体と、該シール
    ド本体内に設けられ、前記第1および第2の空
    間をその後方の空間と区画する隔壁と、前記第
    1の空間内にあつて前記シールド本体の軸線の
    周りに旋回および回転可能に支承されたロータ
    リヘツドと、該ロータリヘツドを前記シールド
    本体の軸線の周りに旋回および回転させる手段
    と、前記シールド本体に設けられ、前記第1の
    空間と前記第2の空間とを区画する窓部材と、
    前記第2の空間のずりを前記隔壁の後方へ排出
    する手段とを含み、前記窓部材は、前記シール
    ド本体の軸線の周りに相互に隔てられた複数の
    開口を有する、シールド型トンネル堀削機。 (2) 前記ロータリヘツドは、その断面積が後方に
    向けて漸次減少する形状を有する、実用新案登
    録請求の範囲第(1)項に記載のシールド型トンネ
    ル堀削機。
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JPS604697B2 (ja) * 1982-11-08 1985-02-06 仙波糖化工業株式会社 ヨ−グルト風味をもつ豆乳食品の製造法
JPS61102999A (ja) * 1985-09-20 1986-05-21 株式会社イセキ開発工機 シ−ルド型トンネル掘削機

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